JPH09156585A - 海底堆積物回収装置 - Google Patents

海底堆積物回収装置

Info

Publication number
JPH09156585A
JPH09156585A JP7346295A JP34629595A JPH09156585A JP H09156585 A JPH09156585 A JP H09156585A JP 7346295 A JP7346295 A JP 7346295A JP 34629595 A JP34629595 A JP 34629595A JP H09156585 A JPH09156585 A JP H09156585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scraping
hull
conveyor
scraping conveyor
seabed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7346295A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3702519B2 (ja
Inventor
Toshi Otsuki
利 大月
Seiji Igarashi
清二 五十嵐
Susumu Wada
進 和田
Aiichiro Saeki
愛一郎 佐伯
Kazuo Sumiya
一男 住谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP34629595A priority Critical patent/JP3702519B2/ja
Publication of JPH09156585A publication Critical patent/JPH09156585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3702519B2 publication Critical patent/JP3702519B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chain Conveyers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 夾雑物を混入させることなく海底から藻類等
の堆積物を効率よく回収できるようにする。 【解決手段】 双胴型の船体1の中央部に開口部5を設
け、船体1上の船首部側に櫓6を設置する。多数のレー
キ18を取り付けた掻き上げコンベヤ9の上端部を櫓6
に上下方向へ回動自在に支持させ、掻き上げコンベヤ9
の下端部側を開口部5を通して海中へ沈められるように
する。掻き上げコンベヤ9の下端部に、海底19に着地
させるためのスキー板20を揺動自在に取り付ける。船
体1とともに掻き上げコンベヤ9がスキー板20と一体
的に移動しながら堆積物を掻き上げて回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は海底に繁殖、堆積し
ている藻類の如き堆積物を回収する海底堆積物回収装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】富栄養化の進んだ閉鎖湾の海底には、ア
オサ等の藻類が繁殖、堆積している。これら藻類が浮上
して海岸に打ち上げられると、海岸を汚すことになり、
その除去に多大な費用が必要となり、又、藻類が海底に
堆積していると海水を汚す原因にもなる。一方、海底に
堆積した有用資源のアオサ等の藻類は食料品や飼料とし
ての利用価値はある。そのため、海底に堆積しているア
オサ等の藻類を回収することが従来より行われている。
【0003】海底に繁殖、堆積している藻類を回収する
手段として、従来では水深の比較的浅いところでは採藻
用の熊手を用いて人力で掻き取るようにしたり、機械式
掻き取り機を用いて船上より海底の藻類を掻き取って回
収したり、あるいは、ドレッジャー船により回収するよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記熊手や
機械式掻き取り機により回収する場合は、水深が比較的
浅い海域でしか使用することはできず、又、ドレッジャ
ー船の場合には、水深が比較的深い海域でも使用するこ
とはできるが、藻類の掻き取り時に藻体を損傷させ易
く、商品価値を失わせる場合があり、しかも、他の砂や
岩等の夾雑物まで引き上げてしまう問題がある。
【0005】そのため、最近、海底に延びるノズルから
水流を発生させ、巻き上がった藻類を汲み上げるように
した回収装置が提案されているが、かかる回収装置を用
いた場合、藻類と共に砂やごみも巻き上がってしまうた
め、周囲一体が汚濁してしまうという問題が惹起され
る。
【0006】そこで、本発明は、周囲を汚濁させること
なく、水深が浅い海域であっても深い海域であっても、
海底に繁殖、堆積している藻類等の回収を容易に行うこ
とができるような海底堆積物回収装置を提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、双胴型とした船体の2つの胴体部間に形
成した開口部に、ベルトの表面部に多数のレーキを所要
の配列ピッチで取り付けた掻き上げコンベヤを通して一
端部を船体上に位置させて他端部を没水させるように
し、船体の船首側甲板上に設置した支持台に、上記掻き
上げコンベヤの上端側を上下方向へ回動自在に支持さ
せ、且つ該掻き上げコンベヤの下端側を海底まで降ろし
て、掻き上げコンベヤの下端部に、海底から一定の高さ
位置に保持させるためのスキー板を揺動自在に取り付
け、船体とともに掻き上げコンベヤがスキー板と一体的
に移動しながら海底堆積物を掻き上げて回収するように
した構成とする。
【0008】掻き上げコンベヤの下端側を海中に沈めて
スキー板を海底に着地させた状態として、船体を移動さ
せつつ掻き上げコンベヤを駆動すると、レーキによって
掻き取られた藻類等が掻き上げコンベヤによって船体上
まで搬送される。この際、レーキはスキー板の存在によ
って海底に直接接してないので夾雑物を巻き上げて周囲
を汚濁させたり、夾雑物を回収してしまうことはない。
【0009】又、掻き上げコンベヤの下端部にストッパ
プレートを設けると、掻き取った堆積物を下端部で逃が
すことなく掻き上げコンベヤで運べることになる。
【0010】一方、掻き上げコンベヤの下端部にストッ
パプレートを設けることに代えて、掻き上げコンベヤの
下端部付近を除く下面側を覆う位置に、平板状のガイド
プレートを取り付け、掻き上げコンベヤをガイドプレー
トに沿い上る方向に回動するようにした場合は、レーキ
にて掻き取られた藻類等がガイドプレートに沿い掻き上
げコンベヤによって船体上まで搬送される。
【0011】又、掻き上げコンベヤの下端部を船体上に
設置したウインチからのロープにて吊るようにすると、
掻き上げコンベヤの上下方向の回動操作を楽に行うこと
ができる。
【0012】更に、船体の没水部前面に水中テレビカメ
ラを装備させた構成とすることにより、海底の状況を見
ながら船体を移動させることができるので、回収作業を
効率よく行うことができる。
【0013】又、掻き上げコンベヤの上端部付近に、該
掻き上げコンベヤで掻き取った海底堆積物を船体上に掻
き落す掻き落し具を設置した構成とすることにより、掻
き上げコンベヤの上端部まで搬送された藻類等を自動的
に掻き落して回収かごに回収させることができる。
【0014】更に、掻き落し具を回転ドラムの表面に備
えて回転駆動式とした構成とすることによって、藻類等
の掻き落しをより能率的に行うことができるようにな
る。
【0015】更に又、掻き上げコンベヤで掻き取って船
体上に運ばれた海底堆積物を入れる回収かごを備え、且
つ該回収かごに浮力をもたせて運搬船で運ぶようにする
ことによって、回収した堆積物を能率よく運搬できるこ
とになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0017】図1乃至図4は本発明の実施の一形態を示
すもので、双胴型の船体1の2つの胴体部1aの間に形
成した開口部5に通して上端側を船体1上に、又、下端
側を海底19に達するように設置した掻き上げコンベヤ
9により海底19の藻類等の堆積物2を掻き上げて回収
するようにしたものである。
【0018】すなわち、船外機4を備えている双胴型の
船体1の左右の胴体部1aの間の中央部に形成した開口
部5に、堆積物2を掻き取って搬送させるようにする所
要長さの掻き上げコンベヤ9を通して配置し、且つ上記
開口部5の前部位置となる船体1の船首部甲板1b上
に、開口部5を跨ぐように支持台としての櫓6を設置す
ると共に、開口部5の後側となる船体1の船尾部甲板1
b上に、ウインチ7を設置した架台8とガイドシーブ1
0を設置した台3とを固定し、上記櫓6の頂部に、上記
掻き上げコンベヤ9の上端側となる一端部を支持させ
て、ガソリンエンジンの如き速度調整可能な駆動装置1
2によって掻き上げコンベヤ9が駆動されるようにし、
更に、該掻き上げコンベヤ9の下端側となる他端部を海
水中に没水させるようにして、その下端部に、上記ウイ
ンチ7から繰り出して台3上のガイドシーブ10に案内
掛けしたロープ11の先端を結着させ、ウインチ7の駆
動でロープ11を巻上下させることにより、掻き上げコ
ンベヤ9下端側を船体1の上方位置へ引き上げたり、海
中に沈めたりすることができるようにする。
【0019】上記掻き上げコンベヤ9は、図3及び図4
に示す如く、左右のコンベヤフレーム17の上端部間に
設けた駆動ローラ14と下端部間に設けた従動ローラ1
5との間に、フレキシブルな搬送ベルト16を無端状に
掛け回し、該搬送ベルト16の表面部に、海底19の藻
類の如き堆積物2を掻き取るため先端を前方へ屈曲させ
たレーキ18を、ベルト幅方向に並べて取り付けると共
にベルト16の長手方向に所要の配列ピッチで取り付け
た構成としてあり、上端側の駆動ローラ14の軸両端を
櫓6上の軸受13に回転自在に支持させて、上記駆動装
置12を動力伝達機構32を介して駆動ローラ14の軸
に連結させるようにしてある。
【0020】又、上記掻き上げコンベヤ9の下端側を海
底19から一定の高さ位置に保持できるようにするた
め、左右に配した2枚のスキー板20の上面に固定した
所要高さの支持プレート21に従動ローラ15の両軸端
を回転自在に支持させて、下端部がスキー板20に乗っ
た状態で海底19を引きずられるように移動して、下端
部付近に位置するレーキ18にて藻類の如き堆積物2を
掻き取れるようにしてあり、更に、上記レーキ18で掻
き取った藻類の如き堆積物2を従動ローラ15の部分で
方向転換するときに逃がすことなく上方へ搬送できるよ
うにするために、左右のコンベヤフレーム17の下端部
間を覆うように湾曲形状としたストッパプレート22を
取り付け、該ストッパプレート22に、海水の流通を阻
害しないようなスリットを適宜穿設した構成としてあ
る。
【0021】更に、上記掻き上げコンベヤ9の上端側に
は、レーキ18で掻き取って上方へ搬送されてきた藻類
の如き堆積物2を掻き落すための掻き落し具としての掻
き落し棒23を、櫛状にして、幅方向に並ぶレーキ18
と干渉することなくレーキ18間に入り込むように櫓6
上に固定設置し、且つ該掻き落し棒23で掻き落した藻
類の如き堆積物2を受けて回収するための回収かご24
を、船首側の2つの胴体部1aの間の開口部5に位置さ
せて支持させるようにする。なお、上記回収かご24
は、予め、複数個を船体1上の適当な位置に搭載させて
おき、満杯になったものから順に、図5に一例を示す如
く、浮き27を付けて、別途用意しておいた運搬船25
にロープ26により数珠継ぎにして運搬させるようにし
てある。
【0022】更に、上記船体1の船首部には水中テレビ
カメラ28を装備させ、船体1上のモニタ29によって
海底の状況をモニタリングできるようにする。
【0023】なお、上記掻き上げコンベヤ9は、水深や
藻類の量に対応できるように、全長の異なるものや、レ
ーキ18の長さやピッチの異なるものを何台か用意して
おき、作業対象となる海域の条件に合わせて使い分ける
ようにする。
【0024】海底19に繁殖、堆積しているアオサ等の
藻類の如き堆積物2の回収作業を行う場合には、作業対
象となる海域に最も適した掻き上げコンベヤ9を、図1
の一点鎖線で示す如く、船体1に搭載セットした状態と
して、船体1を船外機4の駆動によって目的地まで移動
させる。船体1が目的地まで到達すると、ウインチ7の
ロープ11を繰り出して掻き上げコンベヤ9の下端部側
を、開口部5を通し海中に沈め海底19に接地させるよ
うにする。海底19に接地した掻き上げコンベヤ9の下
端部は、スキー板20を履いた状態で所要高さ浮かされ
た状態で保持される。
【0025】かかる状態とした後、水中テレビカメラ2
8によって撮影した画像をモニタ29で見ながら船体1
を所要速度で移動させながら駆動装置12を駆動させ
て、掻き上げコンベヤ9を、掻き取った堆積物2を搬送
できる矢印X方向に駆動させるようにする。これによ
り、掻き上げコンベヤ9の下端部付近で、海底に堆積し
ている藻類の如き堆積物2が次々とレーキ18により効
率よく掻き取られて上方へ搬送されることになる。この
際、掻き取られた藻類の如き堆積物2は下端側で方向転
換するときストッパプレート22で覆われているので、
周囲に逃がされることなく上方へ掻き上げられる。
【0026】順次レーキ18に引掛けられて上方へ運ば
れた藻類の如き堆積物2は、掻き上げコンベヤ9の上端
部で順次掻き取り棒23により確実に掻き落されて下方
位置に置かれた回収かご24内に落されて回収されるこ
とになる。1つの回収かご24が回収した堆積物2で満
杯になると、次の回収かご24を掻き上げコンベヤ9の
上端部の下方位置にセットし、満杯の回収かご24は浮
き27を付けて船体1より切り離して近くで待機してい
る運搬船25にロープ26により継ぎ、以後同様な工程
を繰り返すようにする。
【0027】多数の回収かご24が運搬船25に継がれ
ると、運搬船25により目的地の岸壁まで運搬し陸揚げ
するようにする。
【0028】上記において、船体1には水中テレビカメ
ラ28が装備させてあるので、藻類の繁殖、堆積状況を
見ながら船体1を移動させることができ、したがって、
能率よく作業を進めることができる。更に、掻き上げコ
ンベヤ9の下端部にはスキー板20が取り付けてあっ
て、レーキ18が海底19と直接接しないようにしてあ
ることから、藻類の如き堆積物を掻き取る際に海底の砂
などを巻き上げることがなく、そのため、周囲を汚濁し
てしまうことがないと共に、砂などの夾雑物を藻類と一
緒に回収してしまうことがなくなる。又、上記におい
て、掻き上げコンベヤ9は上端部を支点に上下方向へ回
動自在としてあるので、ウインチ7からロープ11を或
る程度余裕をもって繰り出しておけば、図1の実線や、
二点鎖線、破線等で示すように、海底19の深さが変化
しても自在に追従させることができる。この際、ウイン
チ7から繰り出すロープ11の張力を一定制御するよう
にしたり、掻き上げコンベヤ9の下端部に浮きを取り付
けたりすることにより、掻き上げコンベヤ9の着地荷重
を軽減させることができる。
【0029】次に、図6は本発明の他の実施の形態を示
すもので、上記実施の形態で示したものと同様な構成に
おいて、掻き上げコンベヤ9の下端部に、湾曲形状とし
たストッパプレート22を取り付けることに代えて、掻
き上げコンベヤ9の左右のコンベヤフレーム17間の下
面側を覆うようにする平板状のガイドプレート30を、
下端部の所要領域を除いて取り付け、且つ上記搬送ベル
ト16の移動方向を図4に示す方向とは反対のY方向と
するようにして、各レーキ18の向きをベルト16の移
動方向に合わせるようにしたものである。
【0030】図6に示すようにした場合には、掻き上げ
コンベヤ9の下端部付近でレーキ18にて掻き取られた
藻類の如き堆積物2がガイドプレート30に沿わされて
落下防止が図られて、搬送ベルト16の下搬送部を通り
船体1上に掻き上げられることになり、上端部で掻き落
し棒23で掻き落されて回収かご24内に移される。
【0031】なお、上記実施の形態では、掻き上げコン
ベヤ9にて海底から掻き取って船体1上まで搬送した藻
類の如き堆積物2を固定の掻き落し棒23にて掻き落す
ようにした場合を示したが、たとえば、作業員の手作業
で掻き落すようにしたり、あるいは、図7に一例を示す
如く、ドラム33に掻き落し棒23を取り付けて、コン
ベヤ9の駆動方向とは逆方向に回転させるようにした回
転駆動式の掻き落し具31にて掻き落すようにしてもよ
く、特に、回転式の掻き落し具31を用いた場合には能
率よく確実に掻き落すことができて有利であり、又、実
施の形態では、掻き上げコンベヤ9の下端部をウインチ
7からのロープ11で吊って掻き上げコンベヤ9の不使
用時には船体1上に引き上げて格納しておける場合を示
したが、上端側に起伏用シリンダを連結して掻き上げコ
ンベヤ9を起伏させるようにしてもよいこと、その他本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え
得ることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の海底堆積物回
収装置によれば、次の如き優れた効果を発揮する。 (1) 双胴型とした船体の2つの胴体部間に形成した開口
部に、ベルトの表面部に多数のレーキを所要の配列ピッ
チで取り付けた掻き上げコンベヤを通して一端部を船体
上に位置させて他端部を没水させるようにし、船体の船
首側甲板上に設置した支持台に、上記掻き上げコンベヤ
の上端側を上下方向へ回動自在に支持させ、且つ該掻き
上げコンベヤの下端側を海底まで降ろして、掻き上げコ
ンベヤの下端部に、海底から一定の高さ位置に保持させ
るためのスキー板を揺動自在に取り付け、船体とともに
掻き上げコンベヤがスキー板と一体的に移動しながら海
底堆積物を掻き上げて回収するようにした構成としてあ
るので、掻き上げコンベヤの回動により深さの異なる海
域に適用でき、又、掻き上げコンベヤの下端部をスキー
板を介して海底を円滑に移動させることができることか
ら、掻き上げコンベヤを所要方向に駆動することによっ
てレーキにより藻類等を効率よく掻き取って船上へ搬送
することができ、この際、スキー板の存在によってレー
キが直接海底に接しないので、海底の砂等の夾雑物を巻
き上がらせることがなくて周囲を汚濁してしまうことが
なく、そのため、藻類等と共に夾雑物を混入させて回収
してしまうことがない。 (2) 掻き上げコンベヤの下端部に、掻き取った海底堆積
物を逃がさないように案内するストッパプレートを設け
ることにより、掻き取った堆積物を下端部で逃がすこと
なくコンベヤで搬送することができる。 (3) 掻き上げコンベヤの下端部にストッパプレートを設
けることに代えて、掻き上げコンベヤの下端部付近を除
く下面部を覆う位置に、平板状のガイドプレートを設け
た場合には、掻き上げコンベヤを逆方向に駆動させるこ
とによって、掻き取った藻類等をガイドプレートに沿わ
せて船体上まで搬送することができる。 (4) 掻き上げコンベヤの下端部をウインチからのロープ
で吊り下げるようにすると、掻き上げコンベヤの上下方
向の回動操作を楽に行うことができる。 (5) 船体の没水部前面に水中テレビカメラを装備させる
ことにより、海底の状況を見ながら効率よく作業を進め
ることができる。 (6) 掻き上げコンベヤの上端部付近に、幅方向に並ぶレ
ーキ間に入り込むようにした掻き落し具を配置すること
によって、レーキにからみ付いた藻類等を確実に掻き落
すことができる。 (7) 掻き落し具を回転駆動式とすることによって、レー
キにからみ付いた藻類等を更に能率よく確実に掻き落す
ことができる。 (8) 掻き上げコンベヤで掻き取って船体上に運ばれた海
底堆積物を入れる回収かごを備え、且つ該回収かごに浮
力をもたせて運搬船で運ぶようにすることによって、回
収した堆積物を能率よく運搬することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の海底堆積物回収装置の実施の一形態を
示す概略側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のIII −III 方向拡大矢視図である。
【図4】図1のIV部拡大図である。
【図5】回収かごの運搬要領を示す概要図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す掻き上げコンベ
ヤの拡大側面図である。
【図7】回転駆動式掻き取り具の一例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 船体 1a 胴体部 1b 甲板 2 堆積物 5 開口部 6 櫓(支持台) 7 ウインチ 9 掻き上げコンベヤ 11 ロープ 18 レーキ 19 海底 20 スキー板 22 ストッパプレート 23 掻き落し棒(掻き落し具) 24 回収かご 28 水中テレビカメラ 30 ガイドプレート 31 掻き落し具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 進 神奈川県横浜市中区尾上町一丁目8番地 関内新井ビル 石川島播磨重工業株式会社 横浜支社内 (72)発明者 佐伯 愛一郎 東京都江東区豊洲二丁目1番1号 石川島 播磨重工業株式会社東京第一工場内 (72)発明者 住谷 一男 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜修理工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双胴型とした船体の2つの胴体部間に形
    成した開口部に、ベルトの表面部に多数のレーキを所要
    の配列ピッチで取り付けた掻き上げコンベヤを通して一
    端部を船体上に位置させて他端部を没水させるように
    し、船体の船首側甲板上に設置した支持台に、上記掻き
    上げコンベヤの上端側を上下方向へ回動自在に支持さ
    せ、且つ該掻き上げコンベヤの下端側を海底まで降ろし
    て、掻き上げコンベヤの下端部に、海底から一定の高さ
    位置に保持させるためのスキー板を揺動自在に取り付
    け、船体とともに掻き上げコンベヤがスキー板と一体的
    に移動しながら海底堆積物を掻き上げて回収するように
    したことを特徴とする海底堆積物回収装置。
  2. 【請求項2】 掻き上げコンベヤの下端部に、掻き取っ
    た海底堆積物を逃がさないように案内するストッパプレ
    ートを設けた請求項1記載の海底堆積物回収装置。
  3. 【請求項3】 掻き上げコンベヤの下端部にストッパプ
    レートを設けることに代えて、掻き上げコンベヤの下端
    部付近を除く下面側を覆うように、平板状のガイドプレ
    ートを取り付け、且つ掻き上げコンベヤをガイドプレー
    トに沿い上る方向に回動させるようにする請求項2記載
    の海底堆積物回収装置。
  4. 【請求項4】 掻き上げコンベヤの下端部を船体上に設
    置したウインチからのロープにて吊るようにした請求項
    1、2、又は3記載の海底堆積物回収装置。
  5. 【請求項5】 船体の没水部前面に水中テレビカメラを
    装備させた請求項1、2、3又は4記載の海底堆積物回
    収装置。
  6. 【請求項6】 掻き上げコンベヤの上端部付近に、該掻
    き上げコンベヤで掻き取った海底堆積物を船体上に掻き
    落す掻き落し具を設置した請求項1、2、3、4又は5
    記載の海底堆積物回収装置。
  7. 【請求項7】 掻き落し具を回転ドラムの表面に備えて
    回転駆動式とした請求項6記載の海底堆積物回収装置。
  8. 【請求項8】 掻き上げコンベヤで掻き取って船体上に
    運ばれた海底堆積物を入れる回収かごを備え、且つ該回
    収かごに浮力をもたせて運搬船で運ぶようにした請求項
    1、2、3、4、5、6又は7記載の海底堆積物回収装
    置。
JP34629595A 1995-12-13 1995-12-13 海底堆積物回収装置 Expired - Fee Related JP3702519B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34629595A JP3702519B2 (ja) 1995-12-13 1995-12-13 海底堆積物回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34629595A JP3702519B2 (ja) 1995-12-13 1995-12-13 海底堆積物回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09156585A true JPH09156585A (ja) 1997-06-17
JP3702519B2 JP3702519B2 (ja) 2005-10-05

Family

ID=18382433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34629595A Expired - Fee Related JP3702519B2 (ja) 1995-12-13 1995-12-13 海底堆積物回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3702519B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106625854A (zh) * 2016-12-14 2017-05-10 重庆皖渝纸制品有限公司 用于快速切割纸板的保护机构
CN107458546A (zh) * 2017-07-31 2017-12-12 晏思文 一种水产养殖用具有水草打捞功能的小船
CN110735425A (zh) * 2019-09-03 2020-01-31 贵州乌江水电开发有限责任公司索风营发电厂 一种水坝漂浮物打捞装置及打捞船
CN113622389A (zh) * 2021-07-20 2021-11-09 江苏中科基业环境科技有限公司 一种水上可升降式蓝藻打捞装置及使用方法
CN114575313A (zh) * 2022-03-16 2022-06-03 朱万涛 一种水利工程用水闸垃圾拦截防阻塞结构

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5031586A (ja) * 1973-07-25 1975-03-28
JPS50102088A (ja) * 1974-01-17 1975-08-13
JPH04117542U (ja) * 1991-04-04 1992-10-21 三井造船株式会社 水草回収船
JPH0747989A (ja) * 1993-08-06 1995-02-21 Hakatawan Kankyo Seibi Kk 水生植物除去作業船
JPH07115825A (ja) * 1993-10-26 1995-05-09 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 水生植物収集作業船における搬送装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5031586A (ja) * 1973-07-25 1975-03-28
JPS50102088A (ja) * 1974-01-17 1975-08-13
JPH04117542U (ja) * 1991-04-04 1992-10-21 三井造船株式会社 水草回収船
JPH0747989A (ja) * 1993-08-06 1995-02-21 Hakatawan Kankyo Seibi Kk 水生植物除去作業船
JPH07115825A (ja) * 1993-10-26 1995-05-09 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 水生植物収集作業船における搬送装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106625854A (zh) * 2016-12-14 2017-05-10 重庆皖渝纸制品有限公司 用于快速切割纸板的保护机构
CN107458546A (zh) * 2017-07-31 2017-12-12 晏思文 一种水产养殖用具有水草打捞功能的小船
CN107458546B (zh) * 2017-07-31 2019-04-12 新昌县铎瞿环保科技有限公司 一种水产养殖用具有水草打捞功能的小船
CN110735425A (zh) * 2019-09-03 2020-01-31 贵州乌江水电开发有限责任公司索风营发电厂 一种水坝漂浮物打捞装置及打捞船
CN113622389A (zh) * 2021-07-20 2021-11-09 江苏中科基业环境科技有限公司 一种水上可升降式蓝藻打捞装置及使用方法
CN114575313A (zh) * 2022-03-16 2022-06-03 朱万涛 一种水利工程用水闸垃圾拦截防阻塞结构
CN114575313B (zh) * 2022-03-16 2024-02-06 朱万涛 一种水利工程用水闸垃圾拦截防阻塞结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP3702519B2 (ja) 2005-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5028325A (en) Water rake
US3314540A (en) Removal of oil films from water
US5043064A (en) Apparatus to collect oil and other waste material from the surface of water
US4514299A (en) Apparatus for the recovery of oils or other similar pollutants floating on bodies of water, including the open seas
CA2072640A1 (en) Oil retriever and method of use therefor
GB2138312A (en) Spilled oil processing apparatus
US4401048A (en) Portable boat hull scrubber
US3986959A (en) Oil spill apparatus
CN1115280C (zh) 驳运货物的浮动结构
WO2020083835A1 (en) A marine vessel for removing debris particles in a water column
JPH09254875A (ja) 双胴型清掃船
JPH09156585A (ja) 海底堆積物回収装置
CA1042817A (en) Floatage concentrating equipment for nautical floatage recovery apparatus
JPH09254876A (ja) 双胴型清掃船
JPH09254874A (ja) 双胴型清掃船
KR100285772B1 (ko) 수상 부유물 수거선
KR100422406B1 (ko) 해저 폐기물 수거장치
EP0129279A1 (en) Apparatus for removing oil pollutants on water
JP2000219189A (ja) 浮遊物回収船
CA2123863C (en) Skimmer having a retractable dynamic inclined plane
USRE30729E (en) Floatage collecting apparatus and method
FI80746C (fi) Anordning vid ett fartyg foer uppsamling av olja eller andra foeroreningar fraon vattenytan.
KR0146809B1 (ko) 유출유 수거선
CA2074325A1 (en) Recovery apparatus
KR200142647Y1 (ko) 폐유수거선

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050711

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080729

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080729

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080729

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090729

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees