JPH06171296A - 写真陶磁器とその製造方法 - Google Patents

写真陶磁器とその製造方法

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JPH06171296A
JPH06171296A JP32556592A JP32556592A JPH06171296A JP H06171296 A JPH06171296 A JP H06171296A JP 32556592 A JP32556592 A JP 32556592A JP 32556592 A JP32556592 A JP 32556592A JP H06171296 A JPH06171296 A JP H06171296A
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heat
pigment
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layer
ink
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JP32556592A
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English (en)
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Toshiaki Aono
俊明 青野
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易な工程により陶磁器上に写真様の画像を形
成する方法を提供する。 【構成】絵付け用顔料を含有する熱溶融性インキ層と透
明ガラスの微分散物を含有する熱溶融性ガラスインク層
を少なくとも一層づつ面順次に有する熱転写インクシ−
トを用いて、熱転写プリンタ−により陶磁器用転写フィ
ルム上に画像情報に基づいて顔料像を転写し、ついで透
明ガラスを画像全面に均一に転写した後、該陶磁器様転
写フィルムを陶磁器上に接着し、該陶磁器を焼窯により
焼成し、上記転写フィルムを蒸発または焼却により除去
するとともに絵付け用顔料を陶磁器表面に焼結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は板状および曲面を有する
陶磁器あるいはセラミック上に、カラ−の絵付け用の顔
料像を焼結により形成する写真陶磁器の製造方法と該方
法により製造された写真陶磁器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】陶磁器板に写真様のカラ−画像を形成す
る方法としては、通常カラ−画像の形成された印画紙の
紙部を除去して陶磁器表面に接着し、この 表面を紫外
線硬化樹脂によりラミネ−トし、写真を保護する方法が
取られているが、耐光性、耐熱性の点で不十分であっ
た。
【0003】また、特開平2−252683記載の方
法、即ち、陶磁器の表面に感光性のフィルムを付着さ
せ、色分解されたリスフィルム通して網点露光した後こ
のフィルムを現像し、現れた画像に応じて順次絵付け用
無機顔料を載せて焼成する方法が提案されている。ある
いは、上記感光性フィルムの代わりに感光性ポリマ−を
直接陶磁器上に塗設し、網点露光した後現像処理し、上
記と同様に顔料像の形成、焼成をする方法が特開昭62
−246887により提案されている。これらの方法に
より形成された画像(陶磁器写真)は保存性が極めて優
れており半永久的である。しかし、これらの方法は、カ
ラ−原稿を色分解したリスフィルムを数枚作製しなけれ
ばならない。また、現像処理された感光性フィルムの表
面に付着させる顔料の微妙な量のコイントロ−ルが難し
く、再現性が乏しいために、好ましい色再現を得るため
に作製を繰りかえさなければならないことが多い。更
に、各顔料層の形成及び焼成をそれぞれ繰り返し行なわ
なければならない。従って、製造コストも高いという問
題があった。
【0004】更に、スクリ−ン印刷、あるいはグラビア
印刷の手法で転写紙上に絵付け用顔料を主体とするイン
クで印刷を行い、その転写紙を陶磁器上に接着し焼成す
る方法が提案されている。此の方法により形成された画
像も上記と同様に画像は半永久的の耐久性を有している
が、上記と同様にカラ−原稿を色分解したリスフィルム
を数枚作製しなければならず、顔料像の形成、焼成を繰
り返さなければならない。更に、絵付け用顔料により網
目の目詰まりを生じるためにスクリ−ンの網目を十分小
さくすることができないために、解像力にすぐれた鮮明
な写真様の再現は難しいという問題があった。
【0005】また、異なる色相の顔料を互いに接し会う
状態で焼成すると、それらの顔料どうしが溶融しあって
変色し、好ましい色再現が得られない場合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、簡易な工程により陶磁器上に写真様の画像を形成す
る方法及びその方法によって画像の形成された陶磁器
(写真陶磁器)を提供することにある。本発明の第2の
目的は、製造コストの安い写真陶磁器及びその製造方法
を提供することにある。本発明の第3の目的は、色合わ
せが容易で、再現性の優れた写真陶磁器及びその製造方
法を提供することにある。本発明の第4の目的は、解像
力の優れた鮮明な写真陶磁器及びその製造方法を提供す
ることにある。本発明の第5の目的は、異なる色相の顔
料どうしの溶融による変色の起こらない色再現の優れた
写真陶磁器及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、 互いに
色相の異なる複数種の絵付け用顔料を含有する熱溶融性
顔料インク層を面順次に少なくとも2層有する熱転写イ
ンクシ−トを用いて、熱転写プリンタ−により陶磁器用
転写フィルム上にカラ−画像情報に基ずいて顔料像を転
写する工程と、該陶磁器用転写フィルムを陶磁器上に接
着する工程と、該陶磁器を焼成し、上記転写フィルムを
蒸発または焼却により除去するとともに絵付け用顔料を
陶磁器表面に焼結する工程とを有する写真陶磁器の製造
方法において、少なくとも該熱転写インクシ−トの面順
次に塗設された絵付け用顔料を含有する該熱溶融性顔料
インク層の間に、透明ガラスの微分散物を含有する熱溶
融性ガラスインク層を有し、かつ少なくとも互いに色相
の異なる該熱溶融性顔料インク層の転写の間に該熱溶融
性ガラスインク層を画像全面に均一に転写することを特
徴とする写真陶磁器の製造方法及び該方法より製造され
た写真陶磁器により達成された。
【0008】以下本発明について詳しく説明する。本発
明の陶磁器上に作製する画像としては、電子画像に変換
出来るものならどの様なものでも適用することができ
る。即ち、カラ−写真、印刷物、絵画等はスキャナ−に
より読み取り電気信号に変換する。電子スチルカメラ、
ビデオカメラ等で撮影した画像やコンピュ−タ−により
作製した画像(CG)なども適用できる。
【0009】本発明に用いる該絵付け用顔料を含む熱溶
融性インク層を有する溶融転写用熱転写インクシ−シ−
トは、バック層として耐熱滑性層を有する支持体上に少
なくとも一層の絵付け用顔料を含む熱溶融性インク層を
有する。
【0010】本発明に用いる溶融転写用熱転写インクシ
−シ−トの熱溶融性インク層は、微分散された絵付け用
顔料とビヒクルとからなり、必要に応じて種々の添加剤
を加えることができる。
【0011】本発明に用いる絵付け用顔料は、シアン、
イエロ−、マゼンタ(又は特色赤)に加え、場合によっ
ては更に黒の無機系の顔料も用いるが、顔料にガラス
(融剤)を加えたものも含む。
【0012】ビヒクルとしては、ワックスを主成分と
し、その他乾性油、樹脂、鉱油、セルロ−ス及びゴムの
誘導体等との混合物が用いられる。。該ワックスとして
は、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス、カルナバワックス、キャンデリラワック
ス、ライスワックス、フィッシャ−トロプシュワック
ス、蜜蝋、木蝋、鯨蝋、イボタロウ、羊毛ロウ、セラッ
クワックス、ベトロラクタム、ポリエステルワックス、
ラノリン、低分子量ポリエチレンワックス、アミドワッ
クス、エステルワックス、酸化ポリエチレンワックス、
ロジン、ロジンメチロ−ル化アマイド、エステルガム、
高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級アルコ−ル等を
挙げることができる。
【0013】また、本発明の熱溶融性インク層には、比
較的低融点の熱可塑性樹脂、例えば、低分子量の石油樹
脂、ポリビニルブチラ−ル樹脂、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ス
チレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−マレ
イン酸−アクリル酸エステル共重合体等を添加してイン
クの転写紙への接着性を向上させることができる。
【0014】本発明に用いる溶融転写用熱転写インクシ
−シ−トの支持体としては、従来公知のものがいずれも
使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポ
リアミド、ポリカ−ボネ−ト、グラシン紙、セルロ−ス
エステル、フッ素ポリマ−、ポリエ−テル、ポリアセタ
−ル、ポリオレフィン、ポリイミド、ポリフェニレンサ
ルファイド、ポリプロピレン、ポリスルフォン、セロフ
ァン、ポリエチレンナフタレ−ト等が挙げられる。本発
明に用いる溶融転写用熱転写インクシ−シ−トの支持体
の厚みとしては、一般に2〜30μm、好ましくは3〜
10μm、必要に応じて下塗り層を付与してもよい。
【0015】本発明に用いる溶融転写用熱転写インクシ
−ト上に塗布される熱溶融性インク層と支持体との間
に、熱溶融性剥離層を設けることもできる。該熱溶融性
剥離層としては、上記熱溶融性インク層に用い得るワッ
クス類を用いることができ、さらに上記熱可塑性樹脂を
添加してもよい。
【0016】本発明の陶磁器上に作製する画像がカラ−
の場合、その顔料像を転写フィルム上に作製する溶融転
写用熱転写インクシ−トは、シアン、イエロ−、マゼン
タ(または特色赤)、場合によりブラックの絵付け用顔
料が分散された熱溶融性インク層及び透明ガラスの微分
散物が分散された熱溶融性ガラスインク層がそれぞれ面
順次に塗設されたものを用いる。
【0017】本発明の溶融転写用熱転写インクシ−トに
塗設される各熱溶融性インク層の塗設順(配列)は、例
えば次の様である。 (1)透明ガラスの微分散物を含有する熱溶融性ガラス
インク層(G1層)、イエロ−の絵付け用顔料を含有す
る熱溶融性顔料インク層(Y層)、透明ガラスの微分散
物を含有する熱溶融性ガラスインク層(G2層)、マゼ
ンタの絵付け用顔料を含有する熱溶融性顔料インク層
(M層)、透明ガラスの微分散物を含有する熱溶融性ガ
ラスインク層(G3層)、シアンの絵付け用顔料を含有
する熱溶融性顔料インク層(C層)、透明ガラスの微分
散物を含有する熱溶融性ガラスインク層(G4層) (2)イエロ−の絵付け用顔料を含有する熱溶融性顔料
インク層(Y層)、透明ガラスの微分散物を含有する熱
溶融性ガラスインク層(G2層)、マゼンタの絵付け用
顔料を含有する熱溶融性顔料インク層(M層)、透明ガ
ラスの微分散物を含有する熱溶融性ガラスインク層(G
3層)、シアンの絵付け用顔料を含有する熱溶融性顔料
インク層(C層)、透明ガラスの微分散物を含有する熱
溶融性ガラスインク層(G4層)。 (3)イエロ−の絵付け用顔料を含有する熱溶融性顔料
インク層(Y層)、透明ガラスの微分散物を含有する熱
溶融性ガラスインク層(G2層)、マゼンタの絵付け用
顔料を含有する熱溶融性顔料インク層(M層)、透明ガ
ラスの微分散物を含有する熱溶融性ガラスインク層(G
3層)、シアンの絵付け用顔料を含有する熱溶融性顔料
インク層(C層)。 (4)イエロ−の絵付け用顔料を含有する熱溶融性顔料
インク層(Y層)、透明ガラスの微分散物を含有する熱
溶融性ガラスインク層(G2層)、マゼンタの絵付け用
顔料を含有する熱溶融性顔料インク層(M層)、シアン
の絵付け用顔料を含有する熱溶融性顔料インク層(C
層)。
【0018】上記の如く作製された溶融転写用熱転写イ
ンクシ−トを用い、感熱転写用プリンタ−により、色分
解されたシアン、マゼンタ、イエロ−(場合により更に
ブラック)の画像の電気信号に基づいて、それぞれに対
応した熱溶融性顔料インク層及び熱溶融性ガラスインク
層を転写フィルムに転写する。該熱溶融性インク層の転
写順は、上記に示したインク層の塗設順に対応する。
【0019】本発明に用いる転写フィルムは、通常陶磁
器の絵付けに用いられるものを用いることができるが、
例えば、シリコ−ン、高級脂肪酸あるいはフッ素系化合
物等よりなる離型層を有する離型紙上に、陶磁器の上絵
付け用オ−バ−プリントラッカ−として用いる樹脂、
(例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂)を塗設し
て作製する。この場合転写フィルム上に顔料像を形成
後、水等に漬けて転写フィルムを離型紙より剥離して用
いる。あるいは、溶融転写用熱転写インクシ−ト用とし
て挙げた上記各種樹脂からなる薄層フィルムを直接用い
ることができる。転写フィルムとして適したフィルムの
厚さは、1〜30μm、好ましくは2〜20μm、特に
好ましくは3〜10μmである。
【0020】
【実施例】以下、本発明の具体例に基づいて更に詳しく
説明する。
【0021】実施例1 (溶融転写用熱転写インクシ−トの作製)バック面に熱
硬化アクリル樹脂からなる耐熱活性滑性層を設けた厚さ
6μm、幅95mmのポリエステルフィルムを支持体と
し、この支持体の耐熱滑層を設けた側と反対側の面に、
墨版用グラビアインクにて20mm長の検知マ−クと下
記組成の熱溶融性剥離層を100℃で溶融し塗布量1g
/m2となるように塗布した。 熱溶融性剥離層塗布液組成 カルナバワックス 19重量部 エチレン酢酸ビニル共重合体 1重量部 イソプロパノ−ル 60重量部 水 100重量部
【0022】次に下記熱溶融性インク層塗布組成物
(1)〜(7)を65℃に保温してコロイドミルで一晩
分散後、固形塗布量が4g/m2となるようにホットラ
ッカ−グラビアコ−ト法により長さ170mmで面順次
に塗布して溶融転写用熱転写インクシ−トA−1を得
た。 (1)熱溶融性ガラスインク層形成用塗布組成物G 透明ガラス微粒子 60重量部 パラフィンワックス 135 融点58℃(日本製蝋製) 18重量部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 4重量部 カルナバワックス 18重量部 キシレン 30重量部 イソプロパノ−ル 6重量部 (2)熱溶融性イエロ−顔料インク層形成用塗布組成物 絵付け用イエロ−顔料 60重量部 パラフィンワックス 135 融点58℃(日本製蝋製) 18重量部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 4重量部 カルナバワックス 18重量部 キシレン 30重量部 イソプロパノ−ル 6重量部 (3)熱溶融性ガラスインク層形成用塗布組成物G (4)熱溶融性マゼンタ顔料インク層形成用塗布組成物 絵付け用マゼンタ顔料 60重量部 パラフィンワックス 135 融点58℃(日本製蝋製) 18重量部 エチレン−アクリレ−ト共重合体 4重量部 カルナバワックス 18重量部 キシレン 30重量部 イソプロパノ−ル 6重量部 (5)熱溶融性ガラスインク層形成用塗布組成物G (6)熱溶融性シアン顔料インク層形成用塗布組成物 絵付け用シアン顔料 60重量部 パラフィンワックス 135 融点58℃(日本製蝋製) 18重量部 エチレン−アクリレ−ト共重合体 4重量部 カルナバワックス 18重量部 キシレン 30重量部 イソプロパノ−ル 6重量部 (7)熱溶融性ガラスインク層形成用塗布組成物G
【0023】次に、このようにして作製した溶融転写用
熱転写インクシ−トA−1において、(1)、(3)、
(5)および(7)の熱溶融性ガラスインク層を塗設し
ない以外同様にして溶融転写用熱転写インクシ−トA−
2を作製した。
【0024】(転写フィルムの作製)表面をシリコ−ン
系樹脂で離型処理された坪量100gの離型紙上に、陶
磁器のアクリル系樹脂を主成分とするオバ−コ−トラッ
カ−を乾燥膜厚15μmとなるように塗布、乾燥して転
写紙Bを作製した。
【0025】(顔料像の転写及び焼成)スキャナ−で読
み取ったカラ−写真の画像をコンピュ−タ−でシアン、
イエロ−、マゼンタに色分解し、市販の溶融転写用の感
熱転写プリンタ−を用いて、上記の熱溶融性熱転写イン
クシ−トA−1から、転写紙Bへ、各色の熱溶融性顔料
インク層及び熱溶融性ガラスインク層を順次転写した。
上記転写において、熱溶融性顔料インク層は画像情報に
基ずいて、熱溶融性ガラスインク層は画像全面に均一転
写した。このように顔料像の転写された転写紙Bを水に
漬けて、離型紙を剥離除去し、転写フィルムを陶磁器上
に接着し、これを800℃で焼成してカラ−写真陶磁器
C−1を作製した。上記おいて、熱溶融性熱転写インク
シ−トA−1を用いる代わりに、熱溶融性熱転写インク
シ−トA−2を用いる以外同様にして、カラ−写真陶磁
器C−2を作製した。
【0026】この様にして作製したカラ−写真陶磁器は
解像度の優れた鮮明なものであったが、特に写真陶磁器
C−1は、C−2に比べて色が鮮やかであり、色再現に
優れていた。
【0027】実施例2 (溶融転写用熱転写インクシ−トの作製)バック面に熱
硬化アクリル樹脂からなる耐熱活性滑性層を設けた厚さ
6μmのポリエステルフィルムを支持体とし、この支持
体の耐熱滑層を設けた側と反対側の面に、墨版用グラビ
アインクにて20mm長の検知マ−クと下記組成の熱溶
融性インク層インク組成物(1)〜(7)を120℃で
保温しコロイドミルで一晩分散後、溶融状態で、ワイヤ
−バ−を用いて固形塗布量が4g/m2となるように面
順次に塗布して溶融転写用熱転写インクシ−トC−3を
得た。 (1)熱溶融性ガラスインク層形成用塗布組成物G2 透明ガラス微粒子 60重量部 パラフィンワックス 135 融点58℃(日本製蝋製) 18重量部 エチレン−アクリレ−ト共重合体 4重量部 カルナバワックス 18重量部 (2)熱溶融性イエロ−顔料インク層形成用塗布組成物 絵付け用イエロ−顔料 60重量部 パラフィンワックス 135 融点58℃(日本製蝋製) 18重量部 エチレン−アクリレ−ト共重合体 4重量部 カルナバワックス 18重量部 (3)熱溶融性ガラスインク層形成用塗布組成物G2 (4)熱溶融性マゼンタ顔料インク層形成用塗布組成物 絵付け用マゼンタ顔料 60重量部 パラフィンワックス 135 融点58℃(日本製蝋製) 18重量部 エチレン−アクリレ−ト共重合体 4重量部 カルナバワックス 18重量部 (5)熱溶融性ガラスインク層形成用塗布組成物G2 (6)熱溶融性シアン顔料インク層形成用塗布組成物 絵付け用シアン顔料 60重量部 パラフィンワックス 135 融点58℃(日本製蝋製) 18重量部 エチレン−アクリレ−ト共重合体 4重量部 カルナバワックス 18重量部 (7)熱溶融性ガラスインク層形成用塗布組成物G2
【0028】(顔料像の転写及び焼成)スキャナ−で読
み取ったカラ−写真の画像をコンピュ−タ−でシアン、
イエロ−、マゼンタに色分解し、市販の溶融転写用の感
熱転写プリンタ−を用いて、上記の熱溶融性熱転写イン
クシ−トAから、転写紙Bへ、各色の熱溶融性顔料イン
ク層及び熱溶融性ガラスインク層を順次転写した。上記
転写において、熱溶融性顔料インク層は画像情報に基ず
いて、熱溶融性ガラスインク層は画像全面に均一転写し
た。このように顔料像の転写された転写紙Bを水に漬け
て、離型紙を剥離除去し、転写フィルムを陶磁器上に接
着し、これを800℃で焼成してカラ−の写真陶磁器を
作製した。
【0029】この様にして作製したカラ−の写真陶磁器
C−3は解像度の優れた鮮明なものであり、且つ色が鮮
やかで、色制限の優れたものであった。
【0030】
【発明の効果】本発明は、互いに色相の異なる複数種の
絵付け用顔料を含有する熱溶融性顔料インク層および透
明ガラスが微分散された熱溶融性ガラスインク層を面順
次に少なくとも3層有する熱転写インクシ−トを用い
て、熱転写プリンタ−により陶磁器用転写フィルム上に
カラ−画像情報に基ずいて顔料像を転写する工程と、該
陶磁器用転写フィルムを陶磁器上に接着する工程と、該
陶磁器を焼成し、上記転写フィルムを蒸発または焼却に
より除去するとともに絵付け用顔料を陶磁器表面に焼結
する工程とを有するカラ−写真陶磁器の製造方法であ
り、特に陶磁器上に顔料画像を形成する方法として、溶
融転写型感熱転写方式を用いているので、従来のリスフ
ィルムを通して感光性ポリマ−を露光現像処理した後顔
料を付着させて形成する方法に比べ、極めて短時間に且
つ容易に顔料像を形成でき、また、異なる色相の顔料イ
ンク層の転写の間に、透明ガラスが微分散されたインク
層を全面に転写してバリア−層として働かすことによ
り、異なる色相の顔料どうしの溶融変色を防止しするこ
とができ、色再現の優れたカラ−写真陶磁器を作成でき
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに色相の異なる複数種の絵付け用顔
    料を含有する熱溶融性顔料インク層を面順次に少なくと
    も2層有する熱転写インクシ−トを用いて、熱転写プリ
    ンタ−により陶磁器用転写フィルム上にカラ−画像情報
    に基づいて顔料像を転写する工程と、該陶磁器用転写フ
    ィルムを陶磁器上に接着する工程と、該陶磁器を焼成
    し、上記転写フィルムを蒸発または焼却により除去する
    とともに絵付け用顔料を陶磁器表面に焼結する工程とを
    有する写真陶磁器の製造方法において、少なくとも該熱
    転写インクシ−トの面順次に塗設された絵付け用顔料を
    含有する該熱溶融性顔料インク層の間に、透明ガラスの
    微分散物を含有する熱溶融性ガラスインク層を有し、か
    つ少なくとも互いに色相の異なる該熱溶融性顔料インク
    層の転写の間に該熱溶融性ガラスインク層を画像全面に
    均一に転写することを特徴とする写真陶磁器の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 支持体上に、少なくとも、透明ガラスの
    微分散物を含有する熱溶融性ガラスインク層(G1
    層)、イエロ−の絵付け用顔料を含有する熱溶融性顔料
    インク層(Y層)、透明ガラスの微分散物を含有する熱
    溶融性ガラスインク層(G2層)、マゼンタの絵付け用
    顔料を含有する熱溶融性顔料インク層(M層)、透明ガ
    ラスの微分散物を含有する熱溶融性ガラスインク層(G
    3層)、シアンの絵付け用顔料を含有する熱溶融性顔料
    インク層(C層)、透明ガラスの微分散物を含有する熱
    溶融性ガラスインク層(G4層)をこの順に面順次塗設
    した熱転写インクシ−トを用いて、熱転写プリンタ−に
    より陶磁器用転写フィルム上に、少なくとも該G1層の
    全面均一転写、カラ−画像情報に基づいたイエロ−画像
    の転写(Y層転写)、該G2層の全面均一転写、カラ−
    画像情報に基づいたマゼンタ画像の転写(M層転写)、
    該G3層の全面均一転写、カラ−画像情報に基づいたシ
    アン画像の転写(C層転写)及び該G4層の全面均一転
    写をこの順に行う工程と、該顔料像が形成された陶磁器
    用転写フィルムを陶磁器上に接着する工程と、該転写フ
    ィルムの接着された陶磁器を焼成し、上記転写フィルム
    を蒸発または焼却により除去するとともに絵付け用顔料
    を陶磁器表面に焼結する工程とを有する写真陶磁器の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2において、熱転写インク
    シ−トの支持体と熱溶融性インク層の間に熱溶融性剥離
    層を有することを特徴とする写真陶磁器の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の写真陶磁器の製造方法
    により製造された写真陶磁器。
  5. 【請求項5】 支持体上に、互いに色相の異なる複数種
    の絵付け用顔料を含有する熱溶融性顔料インク層と透明
    ガラスの微分散物を含有する熱溶融性ガラスインク層を
    面順次に塗設された熱転写プリンター用の熱転写インク
    シート。
  6. 【請求項6】 請求項5において、絵付け用顔料を含有
    する熱溶融性顔料インク層と支持体との間に熱溶融性剥
    離層を有することを特徴とする熱転写インクシート。
JP32556592A 1992-12-04 1992-12-04 写真陶磁器とその製造方法 Pending JPH06171296A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100559754B1 (ko) * 1997-10-09 2006-06-19 페로 게엠베하 복제품질이개선된세라믹다색인쇄물의제조방법및당해방법을수행하기위한수단
CN100404471C (zh) * 2003-03-31 2008-07-23 Toto株式会社 窑制产品装饰系统及窑制产品的制造方法
JP2019172482A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 愛媛県 多層絵付け方法

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