JPH06171174A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JPH06171174A
JPH06171174A JP33053192A JP33053192A JPH06171174A JP H06171174 A JPH06171174 A JP H06171174A JP 33053192 A JP33053192 A JP 33053192A JP 33053192 A JP33053192 A JP 33053192A JP H06171174 A JPH06171174 A JP H06171174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
backlash
recording
carriage
recording head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33053192A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Numata
靖宏 沼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP33053192A priority Critical patent/JPH06171174A/ja
Priority to US08/163,770 priority patent/US5617122A/en
Publication of JPH06171174A publication Critical patent/JPH06171174A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録ヘッドを搭載したキャリッジの往復動作
の際に生じる駆動系のバックラッシュを考慮して、記録
ヘッドの記録動作タイミングをずらす補正の補正量を自
動的にかつ適確に修正する。 【構成】 バックラッシュ測定用センサー21を用い
て、キャリッジの駆動系のバックラッシュ量を測定し、
その測定データをバックラッシュ補正データとしてRA
M803に格納し、ヘッドドライバー回路804内のイ
ンク吐出カウンターによって、記録ヘッドからのインク
滴の吐出回数をカウントし、そのカウント数に応じてR
AM803内のバックラッシュ補正データを修正し、そ
の修正後のバックラッシュ補正データに基づいて、記録
ヘッド30,31,32,33の記録動作タイミングを
調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッドを搭載した
キャリッジが往復動して往復記録が可能なインクジェッ
ト記録装置に関するのである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の記録装置では、記録
ヘッドを搭載したキャリッジの往復動作の際に生ずる駆
動系のバックラッシュを考慮して、記録ヘッドの記録動
作タイミングをずらす補正(以下「バックラッシュ補
正」という)が行われている。そのバックラッシュ補正
のためのデータは、例えば、工場における装置の組立時
に、バックアップメモリ等にセットされており、その
後、ユーザーがディップスイッチ等でバックラッシュ補
正のためのデータを適宜修正できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ユーザ
ーがいちいちスイッチ等でバックラッシュ補正のための
データを修正して記録動作のタイミングを調整すること
は、非常に面倒であり、しかもそれを最適に調整するこ
とが難しかった。
【0004】本発明の目的は、記録ヘッドを搭載したキ
ャリッジの往復動作の際に生じる駆動系のバックラッシ
ュを考慮して、記録ヘッドの記録動作タイミングをずら
す補正の補正量を自動的にかつ適確に修正することがで
きるインクジェット記録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、記録ヘッドを搭載したキャリッジが往復動
して往復記録が可能なインクジェット記録装置におい
て、前記キャリッジの駆動系のバックラッシュ量を測定
する第1の測定手段と、前記第1の測定手段が測定した
バックラッシュ量をバックラッシュ補正データとして格
納する格納手段と、前記キャリッジの重量変化を測定す
る第2の測定手段と、前記第2の測定手段が測定した重
量変化に基づいて前記バックラッシュ補正データを修正
する修正手段と、前記修正手段によって修正されたバッ
クラッシュ補正データに基づいて前記記録ヘッドの記録
動作タイミングを調整する手段と、を備えてなることを
特徴とする。
【0006】
【作用】本発明のインクジェット記録装置は、キャリッ
ジの駆動系のバックラッシュ量に応じて記録動作タイミ
ングをずらすために用いられるバックラッシュ補正デー
タを、キャリッジの重量変化に応じて随時自動的に修正
する。
【0007】このことにより、ユーザーに、面倒なバッ
クラッシュ補正データの修正を強いることをなくすと共
に、その修正用のスイッチ等が不要になる分、部品数の
減少,装置の形状の簡素化により装置のコストダウンを
実現する。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。
【0009】(第1の実施例)図1は、本発明のインク
ジェット記録装置の斜視図である。キャリッジ1は、印
字ヘッド2とカートリッジガイド3が搭載されて、ガイ
ド軸4および5に沿って走査可能である。キャリッジ1
の駆動機構は図示しない。記録用紙6は、給紙ローラ7
によって本体装置内に送り込まれ、そして紙送りローラ
8、ピンチローラ(不図示)、および紙押え板9によっ
て挟まれつつ印字ヘッド2の前面へと送られて印字され
る。イエロー,マゼンタ,シアンの3色のインクを収納
したカラーカートリッジ10と、ブラックのインクを収
納したブラックカートリッジ11は、それぞれ別々にカ
ートリッジガイド3に挿入されて印字ヘッド2と連通接
続される。
【0010】印字ヘッド2を図2(a),(b)を用い
て詳しく説明する。印字ヘッド2の前面部には、イエロ
ー,マゼンタ,シアン,およびブラックのインクの吐出
口グループが一直線上に配されている。イエロー用,マ
ゼンタ用,およびシアン用の吐出口グループは、24個
ずつの吐出口をもち、またブラック用の吐出口グループ
は64個の吐出口をもち、それぞれの色の吐出口グルー
プ間にはノズルピッチ以上の間隔がある。これら吐出口
の各々には、吐出口に連通するインク液路が設けられて
おり、これらのインク液路の後方部位には、それらの液
路にインクを供給するための共通液室(図示せず)が設
けられている。吐出口の各々に対応するインク液路に
は、これらの吐出口からインク滴を吐出するために利用
される熱エネルギーを発生する電気熱変換体や、これに
電力を供給するための電極配線が設けられている。これ
らの電気熱変換体や電極配線は、シリコン等からなる基
板上12に成膜技術によって形成されている。さらに、
この基板12上に、樹脂やガラス材よりなる隔壁や天板
等が積層されることによって、上記の吐出口,インク液
路,および共通液室が構成される。基板2の後方には、
上記電気熱変換体を記録信号に基づいて駆動するための
駆動回路がプリント基板13の形態で設けられている。
上記基板12および基板13は、同一のアルミプレート
14に固定されている。インクカートリッジ10および
11(図1参照)は、アルミプレート14にほぼ沿うよ
うにカートリッジガイド3(図1参照)内に挿入され、
そしてアルミプレート14に沿って突き出たパイプ15
〜18に接続される。パイプ15はイエロー用,パイプ
16はマゼンタ用,パイプ17はシアン用,パイプ18
はブラック用である。これらのパイプ15〜18は、基
板と直交する方向に延在するプラスチック部材(「ディ
ストリビュータ」とも称される)19から突き出てお
り、それぞれのパイプ15〜18は、プラスチック部材
19内の流路を通して対応する吐出口グループ(イエロ
ー,マゼンタ,シアン,ブラック)の共通液室に連通し
ている。
【0011】図3は、バックラッシュ測定のための説明
図である。
【0012】この図3において、4および5は前述した
ガイド軸,20はキャリッジ1に設けられたセンサーフ
ラグ,21はバックラッシュ測定用センサーである。キ
ャリッジ1は矢印A,A′の主走査方向に動き、その動
きに応じてセンサーフラグ20が測定用センサー21内
を横切って、その測定用センサー21が動作する。
【0013】図4(a),(b)は、キャリッジ1が矢
印AおよびA′方向に動いたときのセンサー21の動作
状態を説明するための図であり、同図(a)はキャリッ
ジ1が矢印A方向,同図(b)はそれが矢印A′方向に
動いた場合の説明図である。
【0014】キャリッジ1のフラグ20がセンサー21
を横切った場合に、そのセンサー21はオン(ON)状
態となる。図4(a),(b)の横軸はキャリッジの移
動位置を表わす。いま、図中の左端を原点0として、所
定量だけキャリッジ1を往復移動させる。その移動量を
Xとする。キャリッジ1が矢印A方向に移動した場合、
原点0からセンサー21がONとなるまでの移動距離
(その間の移動時間にも対応する)は、図4(a)に示
すように、距離Pとなる。一方、キャリッジ1が矢印
A′方向に移動した場合、センサー21がOFFになっ
てから原点0に至るまでの移動距離(その間の移動時間
にも対応する)は、図4(b)に示すように距離P′と
なる。P″(=P−P′)が主走査方向のバックラッシ
ュ量(バックラッシュ補正量)である。このバックラッ
シュ量P″の測定のために用いるクロックは、例えば、
インク吐出周波数の10倍の周波数である。
【0015】図5は、主走査方向(矢印A,A′方向)
のバックラッシュ補正データを求めてセットするための
動作(バックラッシュ測定動作)を説明するためのフロ
ーチャートである。
【0016】まず、ステップS1にて、キャリッジ1を
主走査方向に往復動作させる。本例では、上述したよう
にキャリッジ1が図3および図4中の原点0から距離X
だけ矢印A,A′方向に往復移動する。
【0017】次のステップS2では、バックラッシュ補
正量を測定する。本例では、上述したように原点0から
センサー21がONまたはOFFとなるまでの距離P,
P′からバックラッシュ量P″を測定して、それをバッ
クラッシュ補正データとする。
【0018】次のステップS3では、バックラッシュ補
正データを記録装置の初期データとし不揮発性メモリへ
セットする。
【0019】このような制御は、装置の製造ライン中の
印字テストや、市場のサービス拠点等で行われる。な
お、ステップS3では、後述するインク吐出カウンター
に、初期データとしてゼロをセットする。
【0020】図6は、本発明装置の電源オン時のスター
ト制御を説明するためのフローである。
【0021】まず、ステップS11でハードウェアのチ
ェックを行う。例えば、装置内の制御部(CPUやRA
MやROM等のメモリ)のチェックやアクチュエータ,
各種センサー等のチェックを行う。ステップS12で
は、初期データのチェックを行う。ステップS13で
は、後述するようなバックラッシュ補正データの修正の
ためのデータを含む初期データのセットを行う。ステッ
プS14では初期動作を行う。
【0022】図7は、前述した図6のステップS13の
初期データセットの動作を説明するためのフローチャー
トである。
【0023】まず、ステップS21でインク吐出カウン
ターのチェックを行う。このインク吐出カウンターは、
過去にインク滴を吐出した回数をカウントするものであ
り、カラー(イエロー,マゼンタ,シアン)用,ブラッ
ク用として2つ設けられている。本例では、1つのカー
トリッジ(カラー,ブラックとも)によって1.0×1
9 発までのインク吐出ができるものとする。
【0024】ステップS21では、カラー用とブラック
用の2つのカートリッジのインク消費量に相当するイン
ク滴の吐出回数の和,つまり上記2つのインク吐出カウ
ンターのカウント値の和Cをチェックする。そして、そ
の和Cが3.0×108 発未満のときはステップS24
へ進み、それが3.3×108 発以上で6.6×108
未満のときは、ステップS22にてバックラッシュ補正
データを後述するように「1修正」してからステップS
24へ進む。また、カウントの和Cが6.0×108
上のときは、ステップS23にてバックラッシュ補正デ
ータを後述するように「2修正」してからステップS2
4へ進む。ステップS24では、他の記録動作に必要な
データをセットする。そのデータとしては、例えば、記
録ヘッドの駆動データなどが挙げられる。
【0025】したがって、バックラッシュ補正データ
は、「修正なし」,「1修正」,「2修正」の計3段階
に修正される。「1修正」,「2修正」は、後述するよ
うにインクの消費に伴うキャリッジ1の重量変化を考慮
して、バックラッシュ補正データをその値を小さくする
ように修正するものであり、その修正量は「1修正」よ
りも「2修正」の方が大きい。
【0026】次に、インク吐出カウンターのカウント値
と、バックラッシュ補正データの修正量との関係につい
て述べる。
【0027】インク吐出カウンターのカウント値が大き
くなって、インクの消費量が増えれば、インクタンク内
のインクは減少し、キャリッジ1全体の重量も軽くな
る。そして、キャリッジ1の重量が軽くなることによ
り、キャリッジ1を駆動する負荷が変わり、往復印字等
の往復記録動作時のバックラッシユ量P″が次第に小さ
くなる。したがって、工場での装置組立時に、インクタ
ンクの満タン状態で設定したバックラッシュ補正データ
では、良好な印字等の記録が実現できなくなる。そこ
で、インクタンクの重量が軽くなった分だけ、バックラ
ッシュ量P″も小さくなることから、バックラッシュ補
正データを修正する。
【0028】本例では、1ドット当たりのインク重量を
35×10-9gとし、図7のステップS21では、イン
クが約10.5g(35×10-9g×3.0×108
=105g)以上消費されていることを条件として、バ
ックラッシュ補正データを修正するステップS22また
はS23に進む。ステップS22での修正量は「1」、
ステップS23での修正量は「2」であり、その修正量
の単位は、1/2画素だけ後述する記録ヘッドの記録動
作タイミングの遅延時間を短縮させるようにバックラッ
シュ補正量を小さくする量である。したがって、インク
が約10.5g消費される毎に、バックラッシュ補正量
が1単位ずつ修正されることになる。なお、往復印字の
際のバックラッシュ量は、例えば、ドット単位では約2
画素または3画素分である。
【0029】図8に、本発明装置の制御系の構成を示
す。
【0030】この図8において、800は制御部であ
り、図5,図6および図7に示した処理を実行するCP
U801と、その処理手順に対応したプログラム等の固
定データを格納するROM802と、作業用データやバ
ックラッシュ補正データを保存するRAM803とを備
えている。21は前述したバックラッシュ測定用センサ
ー、804はインクを吐出するためのヘッドドライバー
回路、805はメモリ制御回路である。なお、前述した
インク吐出カウンターはヘッドドライバー回路804内
に含まれており、そのカウント値は、所定の時間間隔毎
にRAM803内に保存される。30〜33は、それぞ
れ前述したブラックヘッド,シアンヘッド,マゼンタヘ
ッド,およびイエローヘッドである。
【0031】次に、バックラッシュ補正データの修正量
と記録動作タイミングとの関係について説明する(図9
および図10参照)。
【0032】図9は制御部内外の画像データの流れの説
明図、図10は印字タイミングの補正についての説明図
である。図10(a)は、スタートクロックを示し、こ
れに基づいて画像データがヘッドドライバー回路804
(図9参照)へ送られる。図10(b),(c),
(d)は、往復印字する際のバック印字動作時における
画像データの出力タイミングを示す。同図(b)は、バ
ックラッシュを考慮しなかった場合、つまりバックラッ
シュ補正なしの場合の画像データの出力タイミングを示
し、同図(c)は、バックラッシュを考慮し、前述した
バックラッシュ補正データに基づいてバックラッシュの
計測量P″に相当するキャリッジ移動時間TP だけ画像
データの出力タイミングを遅延させた場合を示す。ま
た、同図(d)は、本発明によりバックラッシュ補正デ
ータを修正して、上記の遅延時間TP をインク吐出カウ
ンターのカウント値に応じて調整した場合の画像データ
の出力タイミングを示す。その調整後の時間TP ′は、
上記の遅延時間TP よりも短くなる。したがって、イン
クが消費されてキャリッジ1が軽くなった分、バックラ
ッシュ量が減少することを考慮して、印字動作のタイミ
ングを早めることになる。
【0033】なお、図9において画像データは、メモリ
制御回路805,メモリ803,ヘッドドライバー回路
804を通してヘッド30〜33へ送られる。メモリ制
御回路805からは、画像データの出力タイミングを図
10のように制御する制御信号が出力される。
【0034】(第2の実施例)上記第1の実施例では、
インク滴の吐出回数からインクタンクの重量変化を推測
したが、それに加えて、インクの吸引動作の回数からも
インクタンクの重量変化を推測してもよい。例えば、強
制的にヘッドノズル部からインクを吸引して、ヘッドの
吐出回復をする吸引手段がある場合には、その吸引動作
の回数をカウントし、その吸引動作の回数のカウント値
と、上記第1の実施例の場合と同様のインク滴の吐出回
数のカウント値とにより、インクタンクの重量変化を推
測する。この場合、例えば、吸引1回当たりのインクの
吸引量をインク吐出の5000発分に換算する。
【0035】なお、画像データをカウントする手段があ
る場合には、画像有効データ(実際のインク吐出分に相
当する画像データ)をカウントして、そのカウント値か
らインクタンクの重量変化を推測してもよい。
【0036】(第3の実施例)前述した第1の実施例で
は、バックラッシュ補正データを計3段階(修正なし、
修正1,修正2)に修正しているが、それをさらに多段
階的に細かく修正することによって、一層の高画質化に
対応できることになる。
【0037】なお、前述した実施例において、インク吐
出カウンターはブラックインク用とカラーインク用の2
種類としたが、ブラック,イエロー,シアン,マゼンタ
のそれぞれのインクの比重が大きく異なる場合には、そ
れぞれのインク毎に独立してインク吐出カウンターを設
けてもよく、またそれらのインク吐出カウンターのカウ
ント値の重みづけを変えてもよい。
【0038】(第4の実施例)前述した第1の実施例で
は、バックラッシュ測定動作を工場での装置組立時やサ
ービス拠点で行うとしたが、ユーザーが自由にバックラ
ッシュ測定を行えるように、そのための操作キーやスイ
ッチを設けてもよい。
【0039】なお、インクタンクが交換された場合、そ
れが新品のものであったり使用済のものであったりする
ことがあるため、このような場合にも自動的にバックラ
ッシュ測定動作を行うようにしてもよい。その場合の制
御フローを図11に示す。この図11において、ステッ
プS11からステップS14までは、前述した図6と同
様であり、その後のステップS15にて、インクタンク
の交換があったか否かをチェックする。そして、インク
タンクが交換されたことを条件として、ステップS16
にてバックラッシュの測定動作をする。
【0040】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0041】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0042】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0043】加えて、上述した実施例のようなシリアル
タイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、
あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気
的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交
換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッ
ド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0044】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0045】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0046】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0047】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット記録装置は、キャリッジの駆動系のバックラッシ
ュ量に応じて記録動作タイミングをずらすために用いら
れるバックラッシュ補正データを、キャリッジの重量変
化に応じて随時自動的に修正する構成であるから、 1.ユーザーがスイッチ等でいちいち面倒なバックラッ
シュ補正データの修正をしなくてもよい。
【0049】2.その修正用のスイッチ等が不要にな
り、部品数の減少,装置の形状の簡素化により装置のコ
ストダウンを実現することができる。
【0050】という、顕著な効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す装置全体の斜視図であ
る。
【図2】(a)は図1に示す記録ヘッド部を正面側から
視た斜視図、(b)はその記録ヘッド部を裏面側から視
た斜視図である。
【図3】図1の装置に備わるバックラッシュ測定機構部
の概略斜視図である。
【図4】図3に示すセンサーの動作説明図である。
【図5】図1の装置におけるバックラッシュ測定動作を
説明するためのフローチャートである。
【図6】図1の装置におけるスタート制御を説明するた
めのフローチャートである。
【図7】図6のステップS13の動作を説明するための
フローチャートである。
【図8】図1の装置における制御系の説明図である。
【図9】図1の装置における画像データの流れを説明す
るためのブロック構成図である。
【図10】バック印字時における印字スタートタイミン
グの説明図である。
【図11】本発明の他の実施例の装置における図6と同
様の図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 印字ヘッド 3 キャリッジガイド 4,5 ガイド軸 20 キャリッジセンサーフラグ 21 バックラッシュ測定用センサー 30 ブラックヘッド 31 シアンヘッド 32 マゼンタヘッド 33 イエローヘッド 801 CPU 802 ROM 803 RAM 804 ヘッドドライバー回路 805 メモリ制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを搭載したキャリッジが往復
    動して往復記録が可能なインクジェット記録装置におい
    て、 前記キャリッジの駆動系のバックラッシュ量を測定する
    第1の測定手段と、 前記第1の測定手段が測定したバックラッシュ量をバッ
    クラッシュ補正データとして格納する格納手段と、 前記キャリッジの重量変化を測定する第2の測定手段
    と、 前記第2の測定手段が測定した重量変化に基づいて前記
    バックラッシュ補正データを修正する修正手段と、 前記修正手段によって修正されたバックラッシュ補正デ
    ータに基づいて前記記録ヘッドの記録動作タイミングを
    調整する手段と、 を備えてなることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第2の測定手段は、前記記録ヘッド
    からのインク滴の吐出回数に基づいて前記キャリッジに
    搭載されたインクタンクの重量変化を推測するものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記
    録装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の測定手段は、前記記録ヘッド
    からのインク滴の吐出回数と、前記記録ヘッドのノズル
    からインクを吸引して該記録ヘッドの吐出回復を行う吸
    引動作の回数とに基づいて、前記キャリッジに搭載され
    たインクタンクの重量変化を推測するものであることを
    特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドは、インクを吐出するた
    めに利用されるエネルギーとしてインクに膜沸騰を生じ
    させる熱エネルギーを発生する電気熱変換素子を有する
    ことを特徴とする請求項1,2または3に記載のインク
    ジェット記録装置。
JP33053192A 1992-12-10 1992-12-10 インクジェット記録装置 Pending JPH06171174A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33053192A JPH06171174A (ja) 1992-12-10 1992-12-10 インクジェット記録装置
US08/163,770 US5617122A (en) 1992-12-10 1993-12-09 Recording apparatus and method for controlling recording head driving timing

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33053192A JPH06171174A (ja) 1992-12-10 1992-12-10 インクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06171174A true JPH06171174A (ja) 1994-06-21

Family

ID=18233681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33053192A Pending JPH06171174A (ja) 1992-12-10 1992-12-10 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06171174A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0691172A1 (en) * 1994-07-07 1996-01-10 Eishu Nagata Soldering method and soldering apparatus
FR2743976A1 (fr) * 1996-01-19 1997-07-25 Fondam Sa Barreau de metal pour l'alimentation d'un bain de metal
JP2003098216A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Hioki Ee Corp 回路基板検査装置
JP2010064265A (ja) * 2008-09-08 2010-03-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0691172A1 (en) * 1994-07-07 1996-01-10 Eishu Nagata Soldering method and soldering apparatus
FR2743976A1 (fr) * 1996-01-19 1997-07-25 Fondam Sa Barreau de metal pour l'alimentation d'un bain de metal
JP2003098216A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Hioki Ee Corp 回路基板検査装置
JP2010064265A (ja) * 2008-09-08 2010-03-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6334720B1 (en) Printing apparatus and method for correcting print positions
JP3083441B2 (ja) プリントヘッド及びその製造装置及び製造方法及びプリント装置
JPH09104113A (ja) 記録装置及びその記録方法
JPH0747696A (ja) インクジェット記録装置
JP2003072079A (ja) 記録装置及び温度制御方法
JPH1086405A (ja) 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置
JP3768890B2 (ja) 記録装置及び電圧制御方法
JPH06171174A (ja) インクジェット記録装置
JP2000062148A (ja) 画像記録装置及び画像記録方法
JPH1029321A (ja) インクジェットプリント装置およびプリント方法
JP2003145775A (ja) 液体吐出ヘッドならびにこれを用いた画像形成装置
JPH09207358A (ja) インクジェット記録方法およびその装置
JP3466653B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH04133743A (ja) インクジェット記録装置
JPH1134322A (ja) インクジェットプリンタ
JP3226642B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置における濃度調整方法
JP2001088289A (ja) インクジェットプリント装置および該装置用プリントヘッド
JP2812579B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4828889B2 (ja) インクジェットヘッド駆動方法、インクジェットヘッドおよび、インクジェット記録装置
JP2001205789A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JPH08216437A (ja) 記録装置及び該装置における駆動方法
JPH0839825A (ja) 記録装置及び記録方法
JP3183796B2 (ja) インクジェット装置およびインクジェット方法
JP2003170595A (ja) 液体吐出方法ならびに液体吐出ヘッドおよびこれを用いた画像形成装置
JP2007008072A (ja) 記録装置