JPH06171072A - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法

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JPH06171072A
JPH06171072A JP32691392A JP32691392A JPH06171072A JP H06171072 A JPH06171072 A JP H06171072A JP 32691392 A JP32691392 A JP 32691392A JP 32691392 A JP32691392 A JP 32691392A JP H06171072 A JPH06171072 A JP H06171072A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙種によらず印字ムラやにじみがなく、印字
濃度が高い高印字品質が得られるインクジェット記録方
法を得る。 【構成】 顔料と高分子分散剤と樹脂エマルジョンとを
含むインクを用いるインクジェット記録方法であって、
100%Duty印字時の記録紙上の単位面積当りの固形分
付着量が5.3×10-5〜5.5×10-4g/cm2
あることを特徴とするインクジェット記録方法。インク
としては好ましくは紙に対する接触角が70゜〜140
゜のインクを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気信号応じてインク
を吐出するインクジェット記録方法に関し、着色剤とし
て顔料を含むインクを用いるインクジェット記録方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、低騒音であ
り且つ記録の高速化、高密度化及びカラー化が容易であ
る等の利点を有している。これらのインクジェット記録
用インクとしては安全性、信頼性、印字品質等の理由に
より、水溶性染料を水溶性媒体中に溶解させた水性イン
クが使用されているのが現状である。しかし水溶性染料
を用いた場合には耐光性が満足できなかったり、汗、雨
等が印字部分についた場合には染料が溶けだして印字が
汚れたり、消えたりすると言う課題を抱えている。
【0003】一方、筆記具においても同様の問題がある
ことから、上記問題を解決する為に、染料に代えて顔料
を用いたインクの提案がなされており、特開昭56−2
8256号公報には有機顔料に水に不溶の樹脂エマルジ
ョンを添加するインクが保存安定性や定着性を改良する
ために提案されている。しかし記録ヘッドに設けられた
微細なノズルから液体を吐出させて記録を行なうインク
ジェット記録方式に用いるインクは、粘度、表面張力等
の物性値が適当であること、溶解成分の溶解安定性が高
く微細なノズルを目詰まりさせないこと、輸送環境を想
定した環境下での保存安定性、記録画像の鮮明さ(高画
像品位)、被記録剤への定着速さ(速乾性)、記録画像
の耐光性、耐水性等の記録物の耐候性、さらに環境や人
体に対する安全性など、一般の万年筆やボールペンの様
な文具用インクに比べると多くの特性でより厳密な条件
が要求されるため筆記具用のインクをそのまま使用でき
なかった。
【0004】そこでインクジェットに顔料を使用する場
合には、その顔料を長期間安定に微分散させたり、印字
中もしくは印字中断後の再起動時でノズルの目詰まりを
防止したり、吐出安定性を満足させるためにインクとし
て改良がなされている。例えば特開平4−18462号
公報には吐出安定性を改良するために平均粒径が50n
m以下のマイクロエマルジョンを用い、さらに平均分子
量3000〜30000の高分子分散剤を添加すること
が挙げられている。しかし、高印字品質への要求の高ま
りや印字の多様化に伴い新たな課題が発生した。従来の
染料インクでは見られなかった印字ムラという現象であ
る。これは顔料インクに特有な現象であり、グラフィッ
ク等の広範囲の印字を行うときはもちろん、キャラクタ
印字を行う際にも見られる現象で、印字に濃淡が発生し
印字品質を劣化させる。さらに記録紙の種類によって印
字ムラの発生や印字濃度に大きなばらつきがあった。ま
た、目詰まりや吐出安定性を改良するための改良を行っ
ている結果、記録紙上では逆に汗ばんだ手によって印字
物が汚れたり、また消しゴム等で擦ると簡単に消えてし
まうという課題はいまだ十分解決されていないのが現状
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な問題
点を解決するためのものであり、その目的は、紙種によ
らず印字ムラやにじみが無く印字濃度が高い画質を得ら
れ、かつ汗ばんだ手や消しゴム等によって印字が汚れた
り消えたりしない耐擦性の良好なインクジェット記録方
法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は顔料と高分子分
散剤と樹脂エマルジョンとを含むインクを用いるインク
ジェット記録方法であって、100%Duty印字時の記録
紙上の単位面積当りの固形分付着量が5.3×10-5
5.5×10-4g/cm2であることを特徴とする。以
下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明者らは、紙種によらず印字ムラ、さ
らなる高印字品質化、耐擦性の課題を解決する為に検討
を重ねた結果、記録紙に付着する固形分の合計量が印字
ムラや印字濃度、さらにはに耐擦性に大きな影響を与え
ていることを見いだした。本発明の固形分付着量とは1
00%Dutyで印字後、25℃60%RHの環境で24時
間放置して印字前の紙の重量に対して増えている重量を
単位面積当りの重量に換算して算出した量を言う。
【0008】一般にインクジェット記録は印字密度に対
して必要とする線幅、ドット径を満足するインク重量を
それぞれのインクに対して最適化し印字を行なうが、最
適化したインク重量であっても印字ムラが発生し、印字
の濃淡が顕著に発生することがしばしば起こった。そこ
で本発明者らは鋭意検討した結果、記録紙上に付着する
単位面積当りの顔料、樹脂エマルジョンの固形分、高分
子分散剤、固体湿潤剤等の固形分付着量が印字ムラ、耐
擦性に大きく関与していることを見いだし本発明に至っ
た。
【0009】顔料インクは、分散系であり従来より用い
ている染料系とは記録紙上での挙動が大きく異なってい
る。即ち、記録紙上でインクの乾燥工程にともない顔料
の分散系が変化し、顔料の凝集が起こること、及び紙表
面の微少な凹凸が顔料の紙への付着状態を不均一にして
いるものと考えられる。そこで本発明はこのような現象
を防止し、耐擦性の良好なインクジェット記録方法を検
討したところ記録紙上の単位面積当りの固形分付着量が
5.3×10-5〜5.5×10-4g/cm2である場合
には印字ムラの発生がなく、また耐擦性が改良されるこ
とを見いだした。 単位面積当りの固形分量が5.3×
10-5g/cm2より少ないと印字ムラの発生を改良で
きず、5.5×10-4g/cm2を越えると耐擦性が大
きく劣化する。
【0010】更に本発明に用いるインクについて説明す
る。本発明に使用するインクは少なくとも顔料、樹脂エ
マルジョン、高分子分散剤、一価アルコールを含むイン
クである。
【0011】本発明に用いる顔料としては、主溶媒であ
る水との親和性が良いものであれば使用でき、例えば、
カーボンブラック類、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、総
合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料やフタロシ
アニン顔料、キナクリドン顔料、ベレリン、及びベレリ
ン顔料、アントラキノン顔料、ジオキサジン顔料等の有
機顔料やアニリンブラック等を挙げることができる。そ
の他顔料表面を樹脂等で処理したグラフトカーボン等の
加工顔料が使用できる。
【0012】これらの顔料は本発明のインクに対して1
〜20重量%が好ましいが、さらには、2〜10重量%
が好ましい。粒径は、10μm以下の顔料を用いるが、
さらには0.1μm以下の粒子からなる顔料を用いるこ
とが好ましい。
【0013】顔料の分散方法は、ロールミル、サンドミ
ル、ジェットミル、超音波ホモジナイザー等の分散機が
使用できる。
【0014】本発明に用いることができる高分子分散剤
は、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のたんぱく質、
アラビアゴム等の天然ゴム類、サボニン等のグルコシド
類、リグニンスルホン酸塩、セラック等の天然高分子、
ポリアクリル酸塩、ポリメタクリル酸塩、スチレン−ア
クリル酸共重合体及びその塩、ビニルナフタレン−アク
リル酸共重合体及びその塩、スチレン−マレイン酸共重
合体及びその塩、スチレン−マレイン酸−アクリル酸ア
ルキルエステル共重合体及びその塩、ビニルナフタレン
−マレイン酸共重合体及びその塩、スチレン−メタクリ
ル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体及びその
塩、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナト
リウム塩、リン酸塩等の陰イオン性高分子、ポリビニル
アルコール、ポリビニルポロリドン等の非イオン性高分
子、さらには、アクリロニトリル、酢酸ビニル、アクリ
ルアミド、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、ヒ
ドロキシエチルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト等のモノマーが共重合されていても良い。これらは、
単独あるいは複数の組合せで添加しても良い。また前記
分散剤溶解性を高めるためにインクの液性は中性または
アルカリ性であることが望ましく、長期保存性に優れた
インクを実現できる。pH調整剤としてはジエタノール
アミン、トリエタノールアミン等の有機アミン、水酸化
ナトリウム、水酸化リチウム等の無機アルカリ等が挙げ
られるが、揮発性のアルカリであるアンモニアはにじみ
の発生をおさえ特に好ましい。高分子分散剤の添加量は
顔料に対して10〜50%の範囲であることが好ましい。顔
料に対する高分子分散剤の添加比は顔料の種類や、粒
径、その他の特性によって決まるが、添加量が50%を
越えるとインクジェット記録用インクとしての吐出安定
性に悪影響を与えたり、インクに浸透性がでてにじみの
発生につながる。また印字ムラにも悪影響を及ぼす。逆
に10%より少ないと十分な分散性が得られず、さらに
印字ムラの発生を顕著にする。
【0015】本発明に用いることができるエマルジョン
は、例えば、アクリル系エマルジョン、酢酸ビニル系エ
マルジョン、塩化ビニル系、アクリル−スチレン系共重
合エマルジョン等単独重合または共重合樹脂エマルジョ
ン、メタクリレート、アクリレート等の有機超微粒子、
コロイダルシリカ等の無機超微粒子等が使用される。中
でも特に、エマルジョン被膜の形成状態から内部3次元
架橋したマイクロエマルジョンやその中間体等が好まし
い。エマルジョンの粒子径は、150nm以下であれば
容易に使用できる。また、添加量としてはインク中の固
形分で顔料に対して1:10〜100:1の範囲での添
加が望ましい。この範囲を外れると目詰まりや吐出安定
性不良につながったり、印字ムラの発生が顕著になる。
【0016】さらに、本発明のインクには一価アルコー
ルを添加する。一価アルコールとしてはエタノール、プ
ロパノール等が挙げられる。一価アルコールの添加は紙
に対するインクの接触角を支配しサイズされた紙に対し
ての接触角が70゜〜140゜になるように添加する。
前述した高分子分散剤も顔料表面の濡れを改良して分散
性を実現しているため、インクとしての濡れ性にも影響
を与える。従って、分散剤の種類、顔料の種類、添加量
によって添加する一価アルコールの添加量も適宜決め
る。具体的にはサイズされた紙に対する接触角が70゜
〜140゜になるように添加する。70゜より小さいと
紙に対して浸透が顕著になり印字ムラをさらに悪化さ
せ、140゜を越えても逆に紙の上ではじきやすくなり
印字ムラの発生が顕著になる。
【0017】本発明に使用できる湿潤剤としては、グリ
セリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール等の多
価アルコール類、及びその誘導体類、2−ピロリドン、
N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−
イミダゾリジノン等の含窒素有機溶剤、また固体湿潤剤
としてペントース、ヘキソース、ヘプトース等の単糖
類、二糖類、三糖類、四糖類、多糖類及び/又はこれら
の誘導体である糖アルコール、デオキシ糖、酸化誘導体
等の糖類、尿素及び尿素誘導体等が挙げられる。具体的
には、スクロース、フルクトース、キシロース、アラビ
ノース、ガラクトース、アルドン酸、マルチトール等、
またチオ尿素、エチレン尿素、ヒドロキシエチル尿素、
ヒドロキシブチル尿素、エチレンチオ尿素、ジエチルチ
オ尿素等が挙げられる。これらの添加量は、インク中に
0.1〜30量%、好ましくは1〜20重量%である。
【0018】その他、必要に応じてインク物性を調節す
るための粘度調整剤、表面張力調整剤、pH調整剤の添
加剤やポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール等
の水溶性樹脂、防カビ剤、防腐剤等を添加することがで
きる。
【0019】また、上記成分によって調製されたインク
は、目詰まりの原因となる粗大粒子や異物を除去する為
に、金属フィルター、メンブレンフィルター等を用いた
減圧及び加圧濾過や遠心分離を行うことが好ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。ま
ず本発明にもちいるインク組成を以下に示す。組成比の
数値は、水性溶媒以外は固形分換算量でありすべて重量
%である。
【0021】 ここで用いたMAー100は三菱化成工業社製カーボン
ブラック、またマイクロジェルE−1002は日本ペイ
ント社製であり、150℃以上で膜化するタイプであ
る。インクの製造は以下の手順で行ったがこれに限定さ
れるものではない。上記の各成分をジェットミルで混合
撹拌後、粒径が1μm以下になったことを顕微鏡観察に
より確認し、3μmのメンブランフィルターにて加圧濾
過してゴミ及び粗大粒子を除去した。最後にもう一度濾
過操作を行うことは不純物の混入防止に効果的である。
【0022】以下のそれぞれのインクは上記インクとほ
ぼ同様な手順にて作成した。
【0023】 ここで用いたMCF−88は三菱化成工業社製カーボン
ブラック、またSEE−9(Tg=約70℃)は日本ペ
イント社製である。
【0024】 ここで用いたMAー7は三菱化成工業社製カーボンブラ
ックである。また、PVPは東京化成社製平均分子量約
40,000のポリビニルピロリドンである。 ここで用いたRAVEN150はコロンビアカーボン社
製カーボンブラック、SG−60は(株)岐阜セラツク
製造所製エマルジョンでTgは92℃である。 ここで用いた顔料は大日本インキ化学工業社製カラート
ナー用有機顔料である。
【0025】 以上得られたインク1〜7を用いて以下に示す評価を行
った。まずインクの接触角をゼロックス社PPC用紙、
本州製紙社製やまゆり紙、リコー社Ricopy−62
00紙を用いて測定した。その結果を表1に示す。接触
角は協和界面科学(株)製自動接触角計を用いて滴下直
後のデータを読み取った値である。
【0026】
【表1】
【0027】次に本発明インクジェット記録方法を具体
的に説明する。本発明の記録方法は100%Duty印字時
の記録紙上の単位面積当りの固形分付着量が5.3*1
-5〜5.5*10-4g/cm2であることを特徴とし
ている。本発明の固形分付着量は印字してから25℃6
0%RHの環境で24時間放置後の重量変化量で確認で
きるが、インク組成やインク吐出量によっても調整する
ことができる。本発明ではドット密度が異なるプリンタ
を用いて説明する。まず当社インクジェットプリンタで
あるHG−5130(ドット密度360dpi)を用いて
インク1〜7で100%duty印字を行って前述した方法
で単位面積当りの固形分付着量を算出した。さらに熱エ
ネルギーを用いてインクを吐出させるプリンタであるデ
スクジェット500(横河ヒューレットパッカード
(株)製)(ドット密度300dpi)を用いて1〜7の
インクで上記試験と同様に単位面積当りの固形分付着量
を算出した。その結果を表2に示す。尚印字用紙はゼロ
ックスPPC用紙を用いた。
【0028】
【表2】
【0029】固形分付着量を算出した結果、本発明の固
形分付着量の範囲を満足するものしないものがあるがド
ット密度やインク重量によってその記録方法に合う最適
なインク組成を決めることによって対応ができる。ここ
ではそのままの結果を用いてそれぞれの評価方法にした
がって印字ムラ、印字濃度、耐擦性3種類の5項目を評
価した。
【0030】<評価項目1:印字ムラ試験>それぞれの
インクを用いてHG−5130とデスクジェット500
(横河ヒューレットパッカード(株)製)を用い100
%duty、キャラクタの印字を行った。それぞれの印字サ
ンプルを以下のポイントで評価した。尚、評価に用いた
紙はゼロックス社PPC用紙、本州製紙社製やまゆり
紙、リコー社Ricopy−6200紙の3種である。
【0031】 ・印字ムラなく鮮明な高品位印字 ◎ ・印字ムラがわずかにある。 ○ ・印字ムラが目立ち、印字が見にくい。 × <評価項目2:印字濃度試験>印字ムラ試験で評価した
サンプルの印字濃度をマクベス濃度計で測定して評価。
【0032】 ・OD値1.4以上 ◎ ・OD値1.2〜1.4 ○ ・OD値1.2未満 × <評価項目3:耐擦性試験1>印字ムラを評価したサン
プルを用いて油性、水性のラインマーカーで印字部を擦
り印字部分の汚れ方を評価した。
【0033】<評価項目4:耐擦性試験2>印字ムラを
評価したサンプルを用いて被験者を任意に選び出し印字
部分を指先で擦り、印字部分の汚れ方を評価した。
【0034】評価項目3、4については以下の判断基準
で判断した。
【0035】 ・印字部分の汚れがほとんどなく 気にならない。 ◎ ・印字部分の汚れがやや発生するが 許容できるレベルである。 ○ ・印字部分が擦れ、汚れが目立ち気になる。 × <評価項目5:耐擦性試験3>印字ムラを評価したサン
プルを用いて筆記具用の消しゴムで印字部分を擦り、擦
った後の印字濃度の低下率で判断した。
【0036】 ・擦った後の印字濃度が 初期の80%以上 ◎ ・擦った後の印字濃度が 初期の80%〜50% ○ ・擦った後の印字濃度が 初期の50%以下 × 評価項目1から5の結果を紙別に表3〜表5に示す。
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】以上結果に示したように本発明の記録方法
を満足する場合には印字ムラの発生の無い、印字濃度の
高い、高品位な印字を実現できる。下限を外れると印字
ムラの発生が抑えられず、上限を越えると耐擦性が満足
できなくなる。また紙種の差なく多くの紙に対してばら
つきの無い記録を得ることができた。
【0041】インクについてはサイズ処理された紙に対
する接触角が70゜〜140゜の範囲であるインクであ
れば組成を限定するものは無い。またこの範囲を外れる
インクであっても本発明の記録方法を満足すれば印字ム
ラのレベルを改良できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、記録紙に付着する
単位面積当りの固形分量を特定範囲にすることを特徴と
する本発明のインクジェット記録方法によればグラフィ
ック等の印字はもちろんキャラクタ印字の際にも印字ム
ラの無い高印字品質の記録を得ることができる。また、
従来目詰まりや吐出安定性との両立が困難であった耐擦
性についても実用レベルを十分満足できる記録方法を提
供できた。さらに顔料インクでは紙の種類によって印字
濃度が大きくばらついていたがこの問題についても本発
明により改良できた。またインクとしてサイズされた紙
に対する接触角が70゜〜140゜の範囲であるインク
を用いることによって本発明の効果を最大限に発揮でき
る。以上のごとく本発明によって印字品質の上で顔料イ
ンクの欠点だった特性が解決され顔料インクの実用化に
大きな成果を挙げた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料と高分子分散剤と樹脂エマルジョン
    とを含むインクを用いるインクジェット記録方法であっ
    て、100%Duty印字時の記録紙上の単位面積当りの固
    形分付着量が5.3×10-5〜5.5×10-4g/cm
    2であることを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 サイズ処理された紙に対する接触角が7
    0゜〜140゜のインクを用いることを特徴とする請求
    項1記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記インクが、1価アルコールを含むイ
    ンクであることを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ット記録方法。
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