JPH06170217A - 反応シミュレーション方法および装置 - Google Patents

反応シミュレーション方法および装置

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JPH06170217A
JPH06170217A JP32532392A JP32532392A JPH06170217A JP H06170217 A JPH06170217 A JP H06170217A JP 32532392 A JP32532392 A JP 32532392A JP 32532392 A JP32532392 A JP 32532392A JP H06170217 A JPH06170217 A JP H06170217A
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JP
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simulation
reaction
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result
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Application number
JP32532392A
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Inventor
Akira Sato
晶 佐藤
Nobuyuki Kurokawa
信之 黒川
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シミュレーション処理の時間を短縮する。 【構成】 シミュレーションの演算に用いる初期条件デ
ータをキーボード3から入力すると、ワークメモリ6に
記憶しておく。2回目のシミュレーション用のデータは
ワークメモリ6のデータをキーボード3およびCPU1
により修正する。修正の終了を座標入力装置3Aのシミ
ュレーションの実行の指示でCPU1に知らせ、CPU
1にシミュレーションを実行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロセスの反応状態を
シミュレーション(予測)する反応シミュレーション方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、反応状態が非線形に変化するプロ
セスの運転制御を自動的に行うために運転に先立って次
のような制御装置によりシミュレーション行っている。
【0003】(1)「化学工学展望シリーズ代5回プロ
セス制御技術1989」(化学工学会関西支部編)94
P〜等に記載されているモデル予測装置、つまり現時刻
の制御量を測定し、該制御量測定値を始点とし最終制御
量目標値に漸近する参照軌道を設定すると同時に、プロ
セスのモデルを使って該制御量測定値を始点として将来
値を予測し、参照軌道の予め決めてある時間区間の値と
該予測値ができるだけ近くなるように操作量を決定する
操作を、指定時間ごとに繰り返して制御する。
【0004】(2)制御量と操作量目標軌道を予め得
て、条件変更開始から条件変更中の現時点までの制御量
実績値と制御量目標値の偏差を用いて操作量目標値を修
正して、制御量を制御量目標値に沿って変更させるプロ
グラム制御装置(特願平4−179938号、平成4年
7月7日出願)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置によりシミュレーションを行う場合には次の問題点が
ある。
【0006】(1)最適なプロセス運転条件(時系列の
運転条件の変化を操作量経路と称する)を見いだすため
にはデータ入力→シミュレーション→シミュレーション
結果の印刷を試行錯誤的に複数回繰り返す。
【0007】(2)反応状態を示す物性の物理量、たと
えば、温度は反応工程の長さおよび経過時間に応じて変
化する。加えて、物理量には温度の他に圧力、分子量等
の多数の物性が用いられる。このため反応シミュレーシ
ョン結果を示す数値データの数は膨大となる。このよう
なデータ群によりプロセスの暴走や失速などの状況を把
握したり、品質の推移を読み取るには操作者にとって多
大の時間と労力を要する。
【0008】(3)このため、プロセスの運転を開始し
た後、操作量経路を変更したい場合、シミュレーション
を行う余裕がなく、現実には操作者の経験と勘に頼った
運転変更がなされていた。
【0009】そこで、本発明の目的は、上述の点に鑑み
て、シミュレーション処理の時間短縮を図り、かつ、シ
ミュレーション結果の示すプロセス状態を操作者が容易
に理解することの可能な反応シミュレーション方法およ
び装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1の発明は、反応プロセスの反応状態
を示す物性についての時間的な変化をシミュレーション
する反応シミュレーション方法において、前記シミュレ
ーションに用いる初期条件を入力し、該初期条件を記憶
しておき、当該記憶しておいた初期条件でのシミュレー
ションの実行を指示し、前記記憶しておいた初期条件を
部分修正し、前記シミュレーションの実行の指示と前記
初期条件の部分修正を繰り返すことにより複数回のシミ
ュレーションを実行することを特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、反応プロセスの反応状
態を示す物性についての時間的な変化をシミュレーショ
ンする反応シミュレーション装置において、前記シミュ
レーションに用いる初期条件を入力する入力手段と、該
初期条件を記憶しておく記憶手段と、当該記憶しておい
た初期条件でのシミュレーションの実行を指示する指示
手段と、前記記憶しておいた初期条件を部分修正する修
正手段とを有し、前記シミュレーションの実行の指示と
前記初期条件の部分修正を繰り返すことにより複数回の
シミュレーションを実行することを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の発明に加え
て、前記シミュレーションの結果を複数の表示領域に表
示可能な表示手段と、当該シミュレーションの結果を表
示する、前記表示手段の表示領域を択一的に指定する指
定手段をさらに具えたことを特徴とする。
【0013】請求項4の発明は、反応プロセスの反応状
態を示す物性について、前記反応プロセスの工程の長さ
および時間に応じた変化をシミュレーションし、シミュ
レーションの結果を出力する反応シミュレーション方法
において、前記反応プロセスの工程の長さを第1の座標
軸、前記時間を第2の座標軸に割り当てた表示画面を設
け、前記シミュレーションの結果の示す数値の大きさに
応じたイメージ情報を作成し、当該作成されたイメージ
情報を前記反応プロセスの工程の長さおよび時間に対応
させて前記表示画面に3次元表示することを特徴とす
る。
【0014】請求項5の発明は、請求項4の発明に加え
て、前記反応プロセスの工程の長さを指定し、当該指定
された反応プロセスの工程の長さを固定した状態での時
間に応じたシミュレ−ションの結果を2次元表示するこ
とを特徴とする。
【0015】請求項6の発明は、請求項4の発明に加え
て、前記時間を指定し、当該指定された時間を固定した
状態での反応プロセスの工程の長さに応じたシミュレー
ションの結果を2次元表示することを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1、2の発明は、シミュレーションに用
いる情報を入力した後、この情報を記憶し、2回目以降
のシミュレーションにも使用可能とする。部分的に異な
る情報については記憶の情報を部分修正することにより
所望の情報を得る。
【0017】請求項3の発明は、作成した複数のシミュ
レーション結果を異なる表示領域に表示することによっ
て、複数のシミュレーション結果を相互に比較でき、入
力情報の修正量の見当をつけることができる。
【0018】請求項4の発明は、プロセスの工程の長
さ、時間、シミュレーションの実行結果の3次元データ
を3次元表示することによりプロセスの変化を可視表示
する。請求項5、6の発明は、上記3次元データの中の
プロセスの工程の長さまたは時間を固定することにより
3次元データを2次元化し、表示する。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0020】図1は本発明を適用した反応シミュレーシ
ョン装置の基本構成を示す。この反応シミュレーション
装置は反応プロセスの反応状態を示す物性についての時
間的な変化をシミュレーションする反応シミュレーショ
ン装置であり、前記シミュレーションに用いる初期条件
を入力する入力手段1000と、該初期条件を記憶して
おく記憶手段1100と、当該記憶しておいた初期条件
でのシミュレーションの実行を指示する指示手段120
0と、前記記憶しておいた初期条件を部分修正する修正
手段1300とを有し、前記シミュレーションの実行の
指示と前記初期条件の部分修正を繰り返すことにより複
数回のシミュレーションを実行することを特徴とする。
【0021】反応シミュレーション装置は前記シミュレ
ーションの結果を複数の表示領域に表示可能な表示手段
2100と、当該シミュレーションの結果を表示する、
前記表示手段の表示領域を択一的に指定する指定手段2
200をさらに具えている。
【0022】本実施例の反応シミュレーション装置の具
体的な装置構成を図2に示す。図2において、中央演算
処理装置(CPU)1は装置全体の制御を司ると共にシ
ミュレーションのための演算処理、シミュレーション結
果の表示にかかわる制御処理を実行する。ハードディス
ク記憶装置2はシミュレーションの演算に必要な初期デ
ータ、より具体的には、温度、圧力、流量、伝熱総括係
数、触媒濃度、分子量、粘度、組成など運転管理に必須
とされる物性データが保存記憶されている。このデータ
は過去の実際の運転から採取されたデータであり、複数
種用意され、データベースの形態で検索可能である。
【0023】キーボード3はCPU1に対する動作指示
やシミュレーションの演算に用いる数値データを入力す
る。キーボード3にはマウスと呼ばれる座標入力装置3
Aが接続されている。座標入力装置3Aにより表示装置
7Aの表示画面の特定位置を指定することによりCPU
1に対して動作指示を行う。プリンタ4はCPU1の指
示でシミュレーション結果の印刷出力を行う。プログラ
ムメモリ5はCPU1の実行するシステムプログラムを
格納する。ワークメモリ6はキーボード3の入力情報や
シミュレーションに関わる演算データを一時記憶する。
【0024】イメージメモリ7は表示装置7Aに表示す
る情報をイメージ形態で記憶する。イメージメモリ7の
格納情報が表示装置7Aにより読み出され、表示画面上
に表示される。入出力インターフェース(I/O)8は
プロセス9に対して運転データを送信したり、プロセス
9から運転データを受信する。送信の運転データはシミ
ューレーションの結果から得られる。受信の運転データ
は、シミュレーションのためのデータとしてハードディ
スク記憶装置2に保存される。
【0025】表示装置7Aに表示する表示情報およびそ
の表示領域の構成について図3により説明する。本実施
例はシミュレーション結果を3次元表示し、その3次元
表示のウインドウ画面を複数、用意したことに特徴があ
る。また、上記ウインドウ画面の各々は2次元表示も可
能である。図3において、第1〜第3ウインドウ画面5
0〜52にはシミュレーション結果を表示する。図にお
いて横方向をX方向、縦方向をY方向と呼ぶことにす
る。3次元表示の場合X方向には時間、Y方向には反応
工程(反応器)の長さを割り当てている。2次元表示の
場合、X方向には時間または反応工程の長さのいずれ
か、Y方向には物性値を割り当てている(図6参照)。
第3ウインドウ52は第1ウインドウ50の下部に位置
し、第2ウインドウ51は第1ウインドウ50の右部に
位置している。
【0026】表示53はシミュレーションに用いる物性
の種類内容を示す。また、シミュレーションの結果とし
て取得したい物性変化の種類を指定したり、初期データ
として入力するデータの種類指定を行う場合に、操作者
は座標入力装置3Aによりこの表示領域53の対応部分
を指定する。表示54はシミュレーション結果を2次元
表示する位置を示す数値情報を表示する。本実施例では
図6(A)に示すように、例えば、温度について3次元
表示を実行した場合、時間(X)軸または反応工程の長
さ(Y)軸の任意の位置P1、P2を指定すると、その
位置での温度変化を図6の(B)、(C)のように2次
元表示することができる。この位置P1やP2がキーボ
ード3から入力された時に入力値が表示54の領域に表
示される。
【0027】表示55はシミュレーションの初期条件デ
ータをその種類(A、B..と表記)ごとに表示する領
域である。表示56はシミュレーションの演算の起動を
指示する領域であり、座標入力装置3A(本発明のシミ
ュレーション実行指示手段として機能)によりこの表示
位置を指定する。
【0028】このような構成において実行されるシミュ
レーション結果の表示処理を図4および図5を参照しな
がら説明する。図4および図5はCPU1の実行する処
理手順を示し、実際にはプログラム言語の形態でプログ
ラムメモリ5に格納される。また、表示の対象として温
度変化を例にとり説明する。
【0029】操作者は座標入力装置3Aにより表示のウ
インドウ、例えば、第1ウインドウ50(図3参照)を
指定し、次に表示53の<温度>を指定する。CPU1
はこの指定されたウインドウの種類をワークメモリ6に
記憶し、次に図4の手順を開始する。CPU1は座標入
力装置3Aの指定位置から温度モードが指定されたこと
を検知し、温度シミュレーション処理へ移行する(S1
0→S20→S25)。温度シミュレーション処理の詳
細を図5に示す。操作者は図3の表示55の位置指定を
座標入力装置3Aにより行って、キーボード3から初期
条件データすなわち、温度、圧力、流量、伝熱総括係
数、触媒濃度、分子量、粘度、組成などの数値データを
入力する。なお、手動入力に変わり、ハードディスク記
憶装置2からデータ入力を行っても良いこと勿論であ
る。
【0030】入力されたデータはCPU1によりワーク
メモリ6に一時記憶され、また、イメージに変換されて
イメージメモリ7に記憶される。この結果、図3の表示
55に入力データが表示される(S100〜120)。
誤入力が生じた場合、操作者は、そのデータを指定して
正しいデータを入力する。CPU1はS130→S10
0〜S120の手順でワークメモリ7中の誤入力データ
を更新する。正しいデータを入力すると、操作者は、表
示56を座標入力装置3Aにより位置指定してCPU1
に対してシミュレーションの演算を指示する。
【0031】CPU1はこの指示を受けると、温度につ
いてのシミュレーションを開始する。この演算手法は従
来と同様の手法を用いることができるが、その一例を簡
単に紹介しておく。経過時間をt、反応の工程の長さを
L、表示対象の物性値(この場合温度)をS、初期入力
データの値をD1〜Dnと表すと、経過時間ごとのプロ
セスの予測温度は、
【0032】
【数1】S(t,L)=f(t,L,D1,〜Dn) の関数で表すことができる。そこで、このような関数で
構成した演算式(もしくは軌道)を用意しCPU1によ
りS(t,L)を計算する。より詳しくは、t=0,L
=0のときのS(0,0)を計算すると、他のデータを
固定し、tの値を少しく(Δtだけ)変化させてS(t
+Δt,L)の値を求める。このようにしてtの値を少
しずつ大きくしてL=0の場合の時間的なSすなわち、
温度変化を求める。次に、LをΔLずつ変化させ、上述
の処理を繰り返すことにより時間、反応工程の長さをそ
れぞれ変化させた時の温度変化を求めていく。計算結果
が得られるとCPU1は温度についての計算結果をワー
クメモリ6に一時記憶するがこのとき、3次元表示のた
めに計算結果を色情報に変換する。
【0033】本実施例では、たとえば、A1〜A2の範
囲の温度を赤、A2〜A3を黄、A3〜A4をオレンジ
というように温度範囲に応じて色を割り当てており、こ
の範囲の中では温度の値に応じて色の濃淡(階調)を変
化させる。そこで、CPU1はシミュレーションの結果
がどの色の範囲に入るかを数値比較により識別し、識別
した色の階調、すなわち色情報(本発明のイメージ情報
に対応)を作成する。
【0034】この色情報はイメージメモリ7の対応画素
位置に書き込まれる。つまり、表示画面上ではX−Y軸
の時間−反応工程の長さによって定まる位置に相当する
イメージメモリ7の画素位置に上記色情報が書き込まれ
る。この結果、表示装置10は、この色情報の示す色で
画素表示を行う。イメージメモリ7のウインドウ対応領
域内(この場合、第1ウインドウ)にすべての色情報が
書き込まれるとシミュレーション処理および3次元表示
データの作成処理が終了する(S140〜S150)。
このような処理の後、表示装置10に表示された温度に
ついてのシミュレーション結果を図6の(A)に模式的
に示す。
【0035】操作者は第1ウインドウの表示を見て、所
望のシミュレーション結果が得られないと判断した場合
は、表示画面上の表示領域55を座標入力装置3Aによ
り指定し、所望の物性についての修正データをキーボー
ド(本発明の修正手段を構成)3から再入力した後、シ
ミュレーションの実行を表示55の指定により指示す
る。CPU1は実行手順をS100に戻し、新たに入力
されたデータについてはワークメモリ6に格納されてい
る古い物性データに上書き記憶する。このとき、CPU
1は修正手段として動作する。このため、再入力された
データのみが更新され、操作者はすべての物性データを
入力する必要がない(S100→S110)。したがっ
て、ワークメモリ6が本発明の記憶手段として動作す
る。
【0036】再入力されたデータはイメージメモリ7に
も書き込まれるので、表示画面にも表示される(S12
0)。CPU1はシミュレーション実行の指示に応じて
再び、新たな物性データを用いて上述のシミュレーショ
ン演算を実行し、イメージメモリ7には色情報を書き込
む(S140〜S150)。この結果、第1ウインドウ
画面は新たなシミュレーション結果が3次元表示され
る。前のシミュレーション結果の表示を残しておきたい
場合は操作者は修正データの入力に先立って、たとえ
ば、第2ウインドウ52(図3参照)を座標入力装置3
A(この時、本発明の表示領域指定手段に相当)により
指定しておく。CPU1はこの指定により2回目のシミ
ュレーション結果の表示ウインドウを切り替える。操作
者は2つのウインドウ表示を比較することによってデー
タ修正量とシミュレーションの変化量の相関関係を知る
ことができ、最終のデータ値の見当をつけることができ
る。
【0037】このようにして運転条件を検出した後(途
中も可)、確認のために本実施例では指定時刻、または
反応工程の指定長さでの物性変化を2次元表示すること
ができる。反応工程の長さの特定位置での時間的な温度
変化を知りたい場合、操作者は3次元表示のウインドウ
画面、2次元表示のウインドウ画面および表示54(図
3参照)を座標入力装置3Aにより指示した後、キーボ
ード3から反応工程の位置(X=0,Y=位置)を入力
する。CPU1は表示54の指定により2次元表示あり
と判断し、実行手順をS170に進め、キーボード3か
らの入力を受けつける。ウインドウ指示情報および指定
位置情報はワークメモリ7に一時記憶される(S18
0)。CPU1は、次に、上述の3次元表示の際に、ワ
ークメモリ7に記憶しておいた数値形態のシミュレーシ
ョン結果の中から指定位置に沿った各時間ごとの温度デ
ータを取り出す。2次元表示の場合、温度がY軸に割り
当てられるので、取り出された温度データおよび時間に
対応のY軸およびX軸座標値が算出され、イメージメモ
リ7のたとえば第3ウインドウ52(2次元表示指定ウ
インドウ)対応画素位置に特定色のカラー情報が書き込
まれる(S190)。この結果、表示される2次元表示
の一例を図6(C)に示す。時刻指定がなされた場合は
X軸が反応工程長さ、Y軸が温度となるが、2次元表示
処理は上述と同様の処理となるので、詳細な説明を省略
し、表示例を図6(B)に示すに留める。
【0038】以上説明したように本実施例では試行錯誤
的に運転条件経路を検出する場合に2回目以降のシミュ
レーションでは修正すべき入力条件の物性データのみを
入力すれば良いので、操作者の入力操作回数が少なくて
済む。また、複数のウインドウ画面に3次元表示を行う
ことができるので、操作者は視覚的にプロセスの状態変
化を知ることができ、従来の数値形態での出力に比べる
と、内容理解が容易となることは明らかである。
【0039】本実施例の他に次の例を実施できる。
【0040】1) シミュレーション結果と正常運転基
準値とをCPU1において比較し、許容範囲をシミュレ
ーション結果が越えた場合には、異常の発生、異常発生
位置を、例えば、<暴走が2時5分に始まっています>
というようにメッセージ表示することもできる。また、
正常運転基準値とシミュレーション結果の差分から修正
運転条件をCPU1により決定し、例えば、<1時45
分から15分間反応B工程の冷却を5度下げよ>などと
メッセージ表示することも可能である。このような処理
を行う場合には数値を除くメッセージ部分を予めプログ
ラムメモリ5に記憶しておき異常検知位置や修正運転条
件を示す数値とメッセージ部分を合成し、表示する。
【0041】2) 3次元表示の他の形態としては図7
に示すようにシミュレーションの対象の物性値の範囲ご
とに記号を定め記号形態で表示する(A)の例、同じ数
値を持つ座標位置を線分で結び、数値を付加して表示す
る(B)の例、3次元座標で表したシミュレーション結
果を斜視した2次元投影画面で表示する(C)の例を実
施できる。
【0042】3) 本実施例では 温度についてのシミ
ュレーション結果の表示を行う例について説明したが、
他の物性についての表示も同様に行うことができること
は容易に理解されよう。この場合、本実施例のように指
定された物性ごとにシミュレーションを個別に実行して
も良いし、シミュレーションについてはすべての物性に
ついて実行し、シミュレーション結果を物性ごとに選択
するようにしても良い。
【0043】4) シミュレーションの手法として本実
施例では演算式(数1)を用いる例を説明したが、過去
の実績データを補正する手法等他の手法を用いても良
い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
運転条件経路をシミュレーションするためのデータ入力
が簡素化され、また、シミュレーション結果を3次元表
示することによりプロセスの状態変化が理解しやすくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の基本構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明実施例の具体的な回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明実施例の表示例を示す説明図である。
【図4】図2のCPU1が実行する処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図5】図2のCPU1が実行する処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図6】本発明実施例の3次元表示および2次元表示表
示例を示す説明図である。
【図7】本発明実施例の他の3次元表示例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 CPU 3 キーボード 3A 座標入力装置 6 ワークメモリ 7 イメージメモリ 7A 表示装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応プロセスの反応状態を示す物性につ
    いての時間的な変化をシミュレーションする反応シミュ
    レーション方法において、 前記シミュレーションに用いる初期条件を入力し、 該初期条件を記憶しておき、 当該記憶しておいた初期条件でのシミュレーションの実
    行を指示し、 前記記憶しておいた初期条件を部分修正し、 前記シミュレーションの実行の指示と前記初期条件の部
    分修正を繰り返すことにより複数回のシミュレーション
    を実行することを特徴とする反応シミュレーション方
    法。
  2. 【請求項2】 反応プロセスの反応状態を示す物性につ
    いての時間的な変化をシミュレーションする反応シミュ
    レーション装置において、 前記シミュレーションに用いる初期条件を入力する入力
    手段と、 該初期条件を記憶しておく記憶手段と、 当該記憶しておいた初期条件でのシミュレーションの実
    行を指示する指示手段と、 前記記憶しておいた初期条件を部分修正する修正手段と
    を有し、 前記シミュレーションの実行の指示と前記初期条件の部
    分修正を繰り返すことにより複数回のシミュレーション
    を実行することを特徴とする反応シミュレーション装
    置。
  3. 【請求項3】前記シミュレーションの結果を複数の表示
    領域に表示可能な表示手段と、当該シミュレーションの
    結果を表示する、前記表示手段の表示領域を択一的に指
    定する指定手段をさらに具えたことを特徴とする請求項
    2に記載の反応シミュレーション装置。
  4. 【請求項4】 反応プロセスの反応状態を示す物性につ
    いて、前記反応プロセスの工程の長さおよび時間に応じ
    た変化をシミュレーションし、シミュレーションの結果
    を出力する反応シミュレーション方法において、 前記反応プロセスの工程の長さを第1の座標軸、前記時
    間を第2の座標軸に割り当てた表示画面を設け、 前記シミュレーションの結果の示す数値の大きさに応じ
    たイメージ情報を作成し、 当該作成されたイメージ情報を前記反応プロセスの工程
    の長さおよび時間に対応させて前記表示画面に3次元表
    示することを特徴とする反応シミュレーション方法。
  5. 【請求項5】 前記反応プロセスの工程の長さを指定
    し、当該指定された反応プロセスの工程の長さを固定し
    た状態での時間に応じたシミュレ−ションの結果を2次
    元表示することを特徴とする請求項4に記載の反応シミ
    ュレーション方法。
  6. 【請求項6】 前記時間を指定し、当該指定された時間
    を固定した状態での反応プロセスの工程の長さに応じた
    シミュレ−ションの結果を2次元表示することを特徴と
    する請求項4に記載の反応シミュレーション方法。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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