JPH0617017A - 表面保護フィルムの製造方法及びその装置 - Google Patents

表面保護フィルムの製造方法及びその装置

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JPH0617017A
JPH0617017A JP29574692A JP29574692A JPH0617017A JP H0617017 A JPH0617017 A JP H0617017A JP 29574692 A JP29574692 A JP 29574692A JP 29574692 A JP29574692 A JP 29574692A JP H0617017 A JPH0617017 A JP H0617017A
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JP
Japan
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protective film
surface protective
winding
protection film
temperature
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Pending
Application number
JP29574692A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Agari
博史 上里
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】巻締めによる接着昂進現象が生じず、巻戻しが
容易で折皺の生じない表面保護フィルムを得る。 【構成】熱可塑性樹脂層11の片面に、粘着層12が共押出
法により形成された表面保護フィルム1を、その表面温
度を10〜25℃として巻取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面保護フィルムの製
造方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂層の片面に、粘着層が形成
された表面保護フィルムの製造方法として、共押出法に
より熱可塑性樹脂層と粘着層とを同時に形成する方法が
知られている。このようにして形成された表面保護フィ
ルムは、ロールを経由する間に、巻取張力が調整され、
皺の矯正、蛇行の修正が行われ、巻芯に巻取られて巻重
体とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記方法の場合、共押
出された表面保護フィルムは、夏期には、巻取時にも未
だ充分冷却されておらず、伸長した状態で巻取られるこ
とになる。この巻重体に於いては、経時に伴い、表面保
護フィルムは収縮して巻締められる結果、接着昂進現象
が生じ、粘着層が相隣る熱可塑性樹脂層に対して接着す
るようになり、巻戻す際大きな巻戻し力を必要とし、フ
ィルムが切れたり、長さ方向に伸ばされて幅縮みが発生
したり、巻戻し用モーターに負荷がかかり過ぎて損傷す
るという問題があった。又、幅方向の厚みのばらつきを
無くす為、巻芯に巻取られた巻重体をロールで押圧する
際に巻込まれた空気溜まりの逃げ場がなく、更に巻回を
重ねた後にロールで押圧されて折皺が発生するという問
題があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点を解消し、巻
締めによる接着昂進現象が生じず、巻戻しが容易で、折
皺が発生しない表面保護フィルムの製造方法及びその装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の表面保護フィル
ムの製造方法は、熱可塑性樹脂層の片面に、粘着層が共
押出法により形成された表面保護フィルムを、その表面
温度を10〜25℃として巻取ることをその要旨とするもの
である。
【0006】又、本発明の表面保護フィルムの製造装置
は、巻取機が、室温5〜15℃の恒温室内に備えられてい
ることをその要旨とするものである。
【0007】本発明に於いて使用される熱可塑性樹脂フ
ィルムの原料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィン系樹脂が挙げられる。
【0008】本発明に於いて使用される粘着剤として
は、特に限定されず、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、ス
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体もしく
はこれらの混合物等の弾性体にロジン系樹脂、テルペン
系樹脂、芳香族石油樹脂、クマロン−インデン樹脂、フ
ェノール樹脂、キシレン樹脂等の粘着性付与樹脂、軟化
剤が添加された粘着剤組成物が好適に用いられる。粘着
剤組成物には、必要に応じて、充填剤、老化防止剤、架
橋剤、顔料等を添加してもよい。
【0009】例えば、使用される粘着剤がスチレン−ブ
タジエン−スチレンブロック共重合体の場合には、巻取
時の伸長の問題が大きく、エチレン−酢酸ビニル共重合
体の場合には、折皺の問題が大きい。
【0010】本発明に於いて使用される巻取機の巻取張
力は、通常5〜10kg/cm2とされる。5kg/cm2未満では、
巻取られたフィルムに皺が発生し、10kg/cm2を超える
と、フィルムの伸びが大となり過ぎる。
【0011】本発明に於いて表面保護フィルムの表面温
度を10〜25℃とするには、例えばフィルムの表面に空気
を吹付けるか、水冷されたスチールロールを使用する等
の方法が挙げられるが、巻取機を恒温室内に備えるの
が、温度管理を容易且つ確実に行えるので好ましい。
【0012】本発明に於いて使用される室温5〜15℃の
恒温室は、循環式エアコンディショナーを用いて温度調
節を行い、出入口には二重扉を設置するのが好ましい。
室温が15℃を超えると、フィルムの表面温度が25℃を超
え、巻取後の縮みが1%を超えてしまって、巻締めが発
生する。室温が5℃未満では、必要以上に冷却されるこ
とになって、経済的でない。
【0013】
【作用】本発明製造方法に於いては、熱可塑性樹脂層の
片面に、粘着層が共押出法により形成された表面保護フ
ィルムが、その表面温度を10〜25℃として巻取られるの
で、表面保護フィルムは収縮応力が緩和された状態で巻
取られる。この為、巻取後、表面保護フィルムの収縮が
少なく、巻締めが小さくなり、その結果粘着層の接着昂
進現象が発生しない。
【0014】本発明製造装置に於いては、巻取機が、気
温5〜15℃の恒温室内に備えられているので、表面保護
フィルムは巻取前に充分に冷却され、その表面温度が10
〜25℃の収縮応力が緩和された状態で巻取ることが出来
る。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を具体的に説明するが、
本発明は実施例に限定されるものではない。図1は本発
明製造装置の一実施例を示す説明図であって、2台の押
出機eから共通のTダイdを通して共押出された、熱可
塑性樹脂層11の片面に粘着層12が形成された表面保護フ
ィルムは、恒温室2内に備えられた巻取機3によって巻
芯に巻取られて巻重体とされる。 実施例1 低密度ポリエチレンと、スチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロック共重合体を主成分とする粘着剤組成物とを、
前者を厚み50μm、後者を厚み10μmとなるようにし
て、2台の押出機e、eから共通のTダイdを通して2
層共押出法により押出成形し、室温5℃の恒温室2内に
設置された巻取機3によって、巻取張力5kg/cm2で巻取
って、熱可塑性樹脂層11の片面に粘着層12が形成された
表面保護フィルム1を得た。得られた表面保護フィルム
1について、巻取後の縮み及び巻戻荷重を測定した。
【0016】実施例2 室温を10℃としたこと以外は、実施例1の通りにして、
表面保護フィルムを得、物性測定を行った。
【0017】実施例3 巻取張力を10kg/cm2としたこと以外は、実施例1の通り
にして、表面保護フィルムを得、物性測定を行った。
【0018】実施例4 室温を10℃とし、巻取張力を10kg/cm2としたこと以外
は、実施例1の通りにして、表面保護フィルムを得、物
性測定を行った。
【0019】比較例1 室温を気温と同じ30℃としたこと以外は実施例1と同様
にして、表面保護フィルムを得、物性測定を行った。
【0020】比較例2 室温を気温と同じ30℃とし、巻取張力を10kg/cm2とした
こと以外は実施例1と同様にして、表面保護フィルムを
得、物性測定を行った。
【0021】上記実施例1乃至4及び比較例1乃至2の
フィルムの表面温度、巻取後の縮み及び巻戻荷重を表1
に纏めて記載する。
【表1】 上記の通り、実施例1乃至4は、夫々比較例1及び2に
比較して巻取後の縮み及び巻戻荷重を減少せしめること
が出来た。
【0022】実施例5 粘着剤組成物として、酢酸ビニル含量18%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体を用いたこと以外は、実施例1の通
りにして、表面保護フィルムを得た。得られた表面保護
フィルムについて、JISX6193に基く熱可塑性樹脂層
の静摩擦係数、厚さ2mmのアクリル板にラミネーターを
用いて表面保護フィルムを2層に貼着し、23℃×65%RH
で30分放置後、剥離幅25mm、ピール角 180°で剥離して
熱可塑性樹脂層と粘着層との粘着力及び折皺の有無を測
定した。
【0023】実施例6 室温を10℃としたこと以外は、実施例5の通りにして、
表面保護フィルムを得、物性測定を行った。
【0024】実施例7 室温を15℃としたこと以外は、実施例5の通りにして、
表面保護フィルムを得、物性測定を行った。
【0025】比較例3 室温を20℃としたこと以外は、実施例5の通りにして、
表面保護フィルムを得、物性測定を行った。
【0026】比較例4 室温を気温と同じ30℃としたこと以外は、実施例5の通
りにして、表面保護フィルムを得、物性測定を行った。
【0027】上記実施例5乃至7及び比較例3乃至4の
フィルムの表面温度、熱可塑性樹脂層の静摩擦係数、熱
可塑性樹脂層と粘着層との粘着力、折皺の有無を表2に
纏めて記載する。
【表2】 上記の通り、実施例5乃至7は、夫々比較例4に比較し
て熱可塑性樹脂層と粘着層との粘着力を、35%以上低下
せしめることが出来た。
【0028】
【発明の効果】本発明の表面保護フィルムの製造方法及
び装置は、叙上の通り構成されているので、表面保護フ
ィルムは収縮応力が緩和された状態で巻取られ、巻締め
による接着昂進現象が生じず、巻戻しが容易で、品質が
低下しない。又、巻込まれた空気溜まりによる折皺も発
生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明表面保護フィルムの製造装置の一例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 表面保護フィルム 2 恒温室 11 熱可塑性樹脂層 12 粘着層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂層の片面に、粘着層が共押
    出法により形成された表面保護フィルムを、その表面温
    度を10〜25℃として巻取ることを特徴とする表面保護フ
    ィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 巻取機が、室温5〜15℃の恒温室内に備
    えられていることを特徴とする表面保護フィルムの製造
    装置。
JP29574692A 1992-05-06 1992-11-05 表面保護フィルムの製造方法及びその装置 Pending JPH0617017A (ja)

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JP29574692A JPH0617017A (ja) 1992-05-06 1992-11-05 表面保護フィルムの製造方法及びその装置

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JP11334292 1992-05-06
JP4-113342 1992-05-06
JP29574692A JPH0617017A (ja) 1992-05-06 1992-11-05 表面保護フィルムの製造方法及びその装置

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