JPH06170114A - 凝集剤 - Google Patents
凝集剤Info
- Publication number
- JPH06170114A JPH06170114A JP35245392A JP35245392A JPH06170114A JP H06170114 A JPH06170114 A JP H06170114A JP 35245392 A JP35245392 A JP 35245392A JP 35245392 A JP35245392 A JP 35245392A JP H06170114 A JPH06170114 A JP H06170114A
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- flocculant
- caco
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Abstract
(57)【要約】
【目的】水中のＳＳ成分、有機物、無機物ばかりでなく
溶解した色度成分を凝集させる凝集剤を提供する。 【構成】Ｆｅ2 Ｏ3 、Ａｌ2 Ｏ3 およびＣａＣＯ3 の微
粉末を主成分とし、水処理用凝集剤として、また汚泥脱
水用の脱水助剤として微粉末状のまま添加、混合するも
の。
溶解した色度成分を凝集させる凝集剤を提供する。 【構成】Ｆｅ2 Ｏ3 、Ａｌ2 Ｏ3 およびＣａＣＯ3 の微
粉末を主成分とし、水処理用凝集剤として、また汚泥脱
水用の脱水助剤として微粉末状のまま添加、混合するも
の。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、海水，河川水，湖沼
水，下水，し尿，各種産業廃水等の水処理用凝集剤とし
て、またこれらの水処理過程で生じた汚泥の脱水助剤と
して好適な凝集剤に関するものである。
水，下水，し尿，各種産業廃水等の水処理用凝集剤とし
て、またこれらの水処理過程で生じた汚泥の脱水助剤と
して好適な凝集剤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、水中のＳＳ成分を凝集させるため
には、有機系の高分子凝集剤及び無機系のＰＡＣ，硫酸
バンド等の液体凝集剤が知られている。近時、各種水処
理には有機系高分子凝集剤が多用されており、有機系高
分子凝集剤の約０．２％含有溶解液を定量注入し、水中
の無機，有機のＳＳ成分を凝集させていた。また、無機
系凝集剤は水中のＳＳ成分が低濃度の場合等に有機系高
分子凝集剤と併用して使用されていた。
には、有機系の高分子凝集剤及び無機系のＰＡＣ，硫酸
バンド等の液体凝集剤が知られている。近時、各種水処
理には有機系高分子凝集剤が多用されており、有機系高
分子凝集剤の約０．２％含有溶解液を定量注入し、水中
の無機，有機のＳＳ成分を凝集させていた。また、無機
系凝集剤は水中のＳＳ成分が低濃度の場合等に有機系高
分子凝集剤と併用して使用されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
有機系高分子凝集剤及び無機系凝集剤は水中のＳＳ成分
を凝集させるものであって、溶解している色度成分を凝
集させることは不可能であり、あおこ除去等の池水浄化
に使用することは不適当であった。また、有機系高分子
凝集剤は、粉体を０．２％内外の水溶液として使用する
ことが絶対条件であり、粘性があるために非常に扱いに
くいものである等の欠点をもっていた。さらに、有機系
高分子凝集剤は潮解性があり、湿気を嫌うために保管性
にも問題があった。本発明は、前記従来の問題点を解決
し、水中のＳＳ成分は勿論のこと、水中に溶解している
色度成分あるいはあおこ等を的確に凝集させることがで
き、溶解すことなく粉体のままで水中に数十ｐｐｍを注
入するだけでよく、また汚泥脱水時の脱水助剤としても
使用でき、汚泥脱水ケーキの含水率を減少させ、脱水ケ
ーキの剥離性を向上させると共に分離液の水質をも向上
させることができる凝集剤を提供することを目的とする
ものである。
有機系高分子凝集剤及び無機系凝集剤は水中のＳＳ成分
を凝集させるものであって、溶解している色度成分を凝
集させることは不可能であり、あおこ除去等の池水浄化
に使用することは不適当であった。また、有機系高分子
凝集剤は、粉体を０．２％内外の水溶液として使用する
ことが絶対条件であり、粘性があるために非常に扱いに
くいものである等の欠点をもっていた。さらに、有機系
高分子凝集剤は潮解性があり、湿気を嫌うために保管性
にも問題があった。本発明は、前記従来の問題点を解決
し、水中のＳＳ成分は勿論のこと、水中に溶解している
色度成分あるいはあおこ等を的確に凝集させることがで
き、溶解すことなく粉体のままで水中に数十ｐｐｍを注
入するだけでよく、また汚泥脱水時の脱水助剤としても
使用でき、汚泥脱水ケーキの含水率を減少させ、脱水ケ
ーキの剥離性を向上させると共に分離液の水質をも向上
させることができる凝集剤を提供することを目的とする
ものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、Ｆｅ2 Ｏ3 、
Ａｌ2 Ｏ3 およびＣａＣＯ3 の微粉末を主成分とするこ
とを特徴とする凝集剤である。
Ａｌ2 Ｏ3 およびＣａＣＯ3 の微粉末を主成分とするこ
とを特徴とする凝集剤である。
【０００５】
【作用】本発明の凝集剤は、Ｆｅ2 Ｏ3 、Ａｌ2 Ｏ3 及
びＣａＣＯ3 の微粉末を主成分とするものであり、これ
らの比率はＦｅ2 Ｏ3 が３０％以上、Ａｌ2 Ｏ3 が３０
％以上、ＣａＣＯ3 が２０％以上とすることが好まし
い。また、Ｆｅ2 Ｏ3 としては含有量８０〜９０％のマ
グネトプランバイト型フェライトのＳｒＯ・６Ｆｅ2 Ｏ
3 が好適であり、Ａｌ2 Ｏ3 としては含有量９９％の酸
化アルミニウムが好適である。また、ＣａＣＯ3 として
はＣａＣＯ3 含有量の多い石灰石，フライアッシュ等を
使用できるが、第４紀の地質時代のサンゴ，有孔虫，石
灰藻，軟体動物などの遺骸から構成されたＣａＣＯ3 含
有量が９７〜９８％を示すサンゴ化石が重金属吸着効果
もあるために好適である。これらを微粉末にして混合
し、微粉末のドライ状態のまま対象水あるいは対象汚泥
中に添加、混合して使用するもので、凝集剤あるいは脱
水助剤として極めて有効であり、さらにＦｅ2 Ｏ3 は溶
解している色度成分の凝集にも有効である。さらに滅菌
効果を付与すべく１価銀イオンを溶出する銀粉末等を加
えることも好ましい。この凝集剤の代表的な組成の一例
を表１に示す。
びＣａＣＯ3 の微粉末を主成分とするものであり、これ
らの比率はＦｅ2 Ｏ3 が３０％以上、Ａｌ2 Ｏ3 が３０
％以上、ＣａＣＯ3 が２０％以上とすることが好まし
い。また、Ｆｅ2 Ｏ3 としては含有量８０〜９０％のマ
グネトプランバイト型フェライトのＳｒＯ・６Ｆｅ2 Ｏ
3 が好適であり、Ａｌ2 Ｏ3 としては含有量９９％の酸
化アルミニウムが好適である。また、ＣａＣＯ3 として
はＣａＣＯ3 含有量の多い石灰石，フライアッシュ等を
使用できるが、第４紀の地質時代のサンゴ，有孔虫，石
灰藻，軟体動物などの遺骸から構成されたＣａＣＯ3 含
有量が９７〜９８％を示すサンゴ化石が重金属吸着効果
もあるために好適である。これらを微粉末にして混合
し、微粉末のドライ状態のまま対象水あるいは対象汚泥
中に添加、混合して使用するもので、凝集剤あるいは脱
水助剤として極めて有効であり、さらにＦｅ2 Ｏ3 は溶
解している色度成分の凝集にも有効である。さらに滅菌
効果を付与すべく１価銀イオンを溶出する銀粉末等を加
えることも好ましい。この凝集剤の代表的な組成の一例
を表１に示す。
【０００６】
【表１】
【０００７】
実施例１ 池水を原水とし、表１に示す本発明の凝集剤を粉体のま
ま１０ｐｐｍ注入後３分間攪拌し、５分間静置後の上澄
水と原水の水質を測定した結果は表２に示す通りであっ
た。
ま１０ｐｐｍ注入後３分間攪拌し、５分間静置後の上澄
水と原水の水質を測定した結果は表２に示す通りであっ
た。
【０００８】
【表２】
【０００９】実施例２ し尿二次処理の余剰活性汚泥とし尿三次処理汚泥との混
合汚泥を対象とし、表１に示す本発明の凝集剤を粉体の
まま０．１％対ＤＳＳ注入して３分間攪拌した場合と、
比較例としてカチオン系高分子凝集剤０．２％溶液を
０．５％対ＤＳＳ注入して３分間攪拌した場合について
ＣＳＴ試験を行った結果は、表３に示す通りであった。
合汚泥を対象とし、表１に示す本発明の凝集剤を粉体の
まま０．１％対ＤＳＳ注入して３分間攪拌した場合と、
比較例としてカチオン系高分子凝集剤０．２％溶液を
０．５％対ＤＳＳ注入して３分間攪拌した場合について
ＣＳＴ試験を行った結果は、表３に示す通りであった。
【００１０】
【表３】
【００１１】実施例３ 実施例２の本発明および比較例の凝集剤注入攪拌後の混
合汚泥をベルトプレス型脱水機で脱水したところ、得ら
れた脱水ケーキの含水率は表４に示す通りであった。
合汚泥をベルトプレス型脱水機で脱水したところ、得ら
れた脱水ケーキの含水率は表４に示す通りであった。
【００１２】
【表４】
【００１３】
【発明の効果】以上述べたように、本発明はＦｅ
2 Ｏ3 、Ａｌ2 Ｏ3 およびＣａＣＯ3 の微粉末を主成分
とし、乾燥状態のまま使用できる凝集剤であり、水中の
ＳＳ成分、有機物、無機物を的確に凝集させると同時に
溶解した色度成分等も凝集させることができ、池水等の
浄化にも効果的であり、さらに汚泥脱水用の脱水助剤と
して使用し薬品消費率、脱水ケーキ含水率の低減に役立
ち、分離液の水質も向上する等の極めて有益なる効果を
奏するものである。
2 Ｏ3 、Ａｌ2 Ｏ3 およびＣａＣＯ3 の微粉末を主成分
とし、乾燥状態のまま使用できる凝集剤であり、水中の
ＳＳ成分、有機物、無機物を的確に凝集させると同時に
溶解した色度成分等も凝集させることができ、池水等の
浄化にも効果的であり、さらに汚泥脱水用の脱水助剤と
して使用し薬品消費率、脱水ケーキ含水率の低減に役立
ち、分離液の水質も向上する等の極めて有益なる効果を
奏するものである。
Claims (3)
- 【請求項１】 Ｆｅ2 Ｏ3 、Ａｌ2 Ｏ3 およびＣａＣＯ
3 の微粉末を主成分とすることを特徴とする凝集剤。 - 【請求項２】 Ｆｅ2 Ｏ3 が３０％以上、Ａｌ2 Ｏ3 が
３０％以上、ＣａＣＯ3 が２０％以上である請求項１記
載の凝集剤。 - 【請求項３】 Ｆｅ2 Ｏ3 がＳｒＯ・６Ｆｅ2 Ｏ3 であ
り、ＣａＣＯ3 がサンゴ化石である請求項１または２記
載の凝集剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4352453A JP2797234B2 (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 凝集剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4352453A JP2797234B2 (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 凝集剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06170114A true JPH06170114A (ja) | 1994-06-21 |
| JP2797234B2 JP2797234B2 (ja) | 1998-09-17 |
Family
ID=18424184
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4352453A Expired - Lifetime JP2797234B2 (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 凝集剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2797234B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010131499A (ja) * | 2008-12-03 | 2010-06-17 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 汚泥脱水方法 |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5071586A (ja) * | 1973-10-29 | 1975-06-13 | ||
| JPS55113691A (en) * | 1979-02-23 | 1980-09-02 | Takeshi Hara | Method of regenerating compost from excrement treated residual sludge and device for carrying out it |
| JPS58101800A (ja) * | 1981-11-16 | 1983-06-17 | Hitachi Metals Ltd | 泥状物質の脱水方法 |
| JPS6283011A (ja) * | 1985-10-07 | 1987-04-16 | Agency Of Ind Science & Technol | 沈降剤 |
| JPS63200805A (ja) * | 1987-02-16 | 1988-08-19 | Mizusawa Ind Chem Ltd | 汚水清澄剤 |
| JPS63229111A (ja) * | 1986-10-08 | 1988-09-26 | Sadao Honda | 水の浄化用凝集剤 |
| JPH01310790A (ja) * | 1985-06-09 | 1989-12-14 | Yasuyuki Sakurada | 水の処理方法と処理剤と処理装置 |
-
1992
- 1992-12-11 JP JP4352453A patent/JP2797234B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5071586A (ja) * | 1973-10-29 | 1975-06-13 | ||
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| JPS58101800A (ja) * | 1981-11-16 | 1983-06-17 | Hitachi Metals Ltd | 泥状物質の脱水方法 |
| JPH01310790A (ja) * | 1985-06-09 | 1989-12-14 | Yasuyuki Sakurada | 水の処理方法と処理剤と処理装置 |
| JPS6283011A (ja) * | 1985-10-07 | 1987-04-16 | Agency Of Ind Science & Technol | 沈降剤 |
| JPS63229111A (ja) * | 1986-10-08 | 1988-09-26 | Sadao Honda | 水の浄化用凝集剤 |
| JPS63200805A (ja) * | 1987-02-16 | 1988-08-19 | Mizusawa Ind Chem Ltd | 汚水清澄剤 |
Cited By (1)
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|---|---|---|---|---|
| JP2010131499A (ja) * | 2008-12-03 | 2010-06-17 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 汚泥脱水方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2797234B2 (ja) | 1998-09-17 |
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