JPH06169680A - パン類およびパン粉の製造法 - Google Patents

パン類およびパン粉の製造法

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JPH06169680A
JPH06169680A JP4329220A JP32922092A JPH06169680A JP H06169680 A JPH06169680 A JP H06169680A JP 4329220 A JP4329220 A JP 4329220A JP 32922092 A JP32922092 A JP 32922092A JP H06169680 A JPH06169680 A JP H06169680A
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JP
Japan
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bread
starch
heat
breads
flour
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JP4329220A
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Yoshiki Kurahashi
嘉樹 蔵橋
Hitoshi Teranishi
仁司 寺西
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Sanwa Kousan Co Ltd
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Sanwa Kousan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 風味、食感および耐老化性に優れ、パン粉の
原料にも適したヘルシーなパン類を提供する。 【構成】 パン類を製造する際に、小麦粉の2.0〜5
0重量%を湿熱処理澱粉に置き換えることを特徴とする
パン類の製造法、および該パン類をさらに粉砕してなる
ことを特徴とするパン粉の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パン類およびパン粉の
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パンの基本的配合は、通常、
小麦粉、水、イースト、食塩、砂糖、油脂およびその他
の添加物から構成されている。パンを構成する主成分の
小麦粉は、澱粉に対する蛋白質含有量の多少によって、
多い方から強力粉、中力粉および薄力粉に分類され、製
造するパンの種類によって適宜選択される。パン組織は
小麦粉中の澱粉粒子が蛋白質、すなわち、グルテン中に
分散した状態からなり、そのグルテン中に小麦澱粉粒子
が未糊化粒子として存在することが、パン独特の性質を
与える上で重要な条件とされている。詳しくは、ソフト
で老化しにくいパン類を製造するには、グルテン中に分
散した澱粉粒子が、膨潤はしても崩壊しない状態、すな
わち、製パン後も澱粉粒子の形態を保持していることが
必須条件とされている。
【0003】そこで、澱粉粒子のグルテン中での分散状
態を形成するために、多くの研究がなされてきた。例え
ば、グリセリン脂肪酸エステルのような乳化剤を添加し
て澱粉粒子の糊化を抑制する、あるいは糊化の抑制され
た澱粉としてリン酸架橋澱粉を用いることにより、澱粉
粒子の形態を保持しようとする方法等が知られている。
このようにして製造されたパンを粉砕する、あるいは続
いて乾燥を行うことによりパン粉を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、乳化剤添加に
よる方法は、製パンの際の発酵が遅れたり、味質および
香りが悪くなる欠点がある。また、リン酸架橋澱粉は化
学合成品であるため、食品添加物としての添加量に制限
があり(食品中2.0%以下)、効果を期待できる範囲
まで使用することができず、さらに、食品として最も重
要な要素である味質および香りを低下させる。
【0005】さらに、このような方法で得たパンを用い
て製造されたパン粉では、1)冷凍保存等により食感、
風味が低下する、2)調理中に油を吸収する、3)フラ
イ製品がカラッと揚がらない等の問題があるが、小麦澱
粉の持つ特性上、これらの問題点を解決することは困難
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた。その結果、小麦粉の
一部を湿熱処理澱粉に置き換えることにより、風味、食
感および耐老化性に優れ、パン粉の原料にも適したヘル
シーなパン類が得られることを見い出し、本発明を完成
するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、パン類を製造する際
に、小麦粉の2.0〜50重量%を湿熱処理澱粉に置き
換えることを特徴とするパン類の製造法を提供するもの
である。さらに、本発明は、そのようなパン類をさらに
粉砕してなることを特徴とするパン粉の製造法を提供す
るものである。
【0008】本発明において用いる湿熱処理澱粉とは、
澱粉質材料を水分の存在下に高温で処理したものであ
り、例えば、1967年にL.SAIRがシリアルケミ
ストリー(44巻、1月号、8〜26頁)に開示した方
法、特開平4−130102号に開示された減圧・加圧
加熱法、R.Stute,Starch、44巻(6)、205−
214(1992年)に記載された20%の水分含量の
澱粉を、回転式オートクレーブ中、100℃以上で数時
間処理する方法等によって得られるが、特にこれらの方
法に限定されるものではない。
【0009】ここでいう澱粉質材料とは、小麦粉、コー
ンフラワー等の穀粉類、小麦澱粉、コーンスターチ、ワ
キシコーンスターチ、ハイアミロースコーンスターチ、
馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉等の澱粉類と、これらを原料
とし、食品に添加し得る加工を施した加工澱粉類から選
ばれる1種または2種以上の混合物が用いられる。ま
た、食品に添加可能な界面活性剤、塩類、糖類、有機
酸、蛋白、脂肪等を添加、処理したものを用いてもよ
い。
【0010】一般に、湿熱処理による澱粉の物理的特性
の変化としては、X線回折図の変化、澱粉粒子の膨潤性
の変化、糊化開始温度の上昇、アミラーゼ消化性の増
大、示差熱量計による吸熱開始、最高、終了温度の上
昇、吸熱量の減少等が認められる。しかし、湿熱処理澱
粉をパン製造に使用するに際して特に重要な性質は、X
線回折図の変化に見られる澱粉の結晶化が、従来のいか
なる澱粉に比べて比較にならない程進んでいることであ
る。その結果、水懸濁液中での澱粉粒子の膨潤性は低下
し、糊化開始温度が上昇する。例えば、95℃、30分
間の加熱程度では糊化せず、さらに驚くべきことには、
十分に湿熱処理された澱粉は、水懸濁液中で百数十℃に
加熱されても粒子は崩壊せず(すなわち、糊化しな
い)、依然として水中澱粉粒子の分散という形態をと
る。
【0011】この湿熱処理澱粉をパン製造に使用する場
合、パンの種類、嗜好の違い等により異なるため、湿熱
処理条件を一義的に規定することは困難であるが、通
常、95℃、30分間加熱した後に顕微鏡観察を行うこ
とにより、水懸濁液中の澱粉粒子がその形状を留めるも
のが好ましい。
【0012】湿熱処理澱粉の使用量は、パンの種類およ
び使用目的によって異なるが、小麦粉の2.0〜50重
量%を湿熱処理澱粉で置き換えることが好ましい。湿熱
処理澱粉が2.0%より少ないと、その効果が期待でき
ず、50%を越えると、小麦粉本来の風味が失われるた
め、好ましくない。また、湿熱処理澱粉を多量(15重
量%以上)使用する場合は、グルテンの不足を補うた
め、活性グルテンを適量添加する必要がある。
【0013】湿熱処理澱粉を使用することにより効果の
あるパン類は特に限定されないが、例えば、食パン、菓
子パン、フランスパン、デニッシュパン等が挙げられ
る。
【0014】本発明のパン類は、この湿熱処理澱粉を他
の原料(例えば、小麦粉、水、イースト、食塩、砂糖、
油脂等)と所定の割合で混合し、中種法、直捏法、液種
法、中麺法等によってパン生地とし、これを焼成するこ
とにより製造できる。さらに、得られたパンを常法によ
り所定の粗さに粉砕して生パン粉を得ることができる。
また、生パン粉を乾燥して乾燥パン粉としてもよい。
【0015】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳し
く説明するが、これらの実施例は本発明を限定するもの
ではない。以下の実施例において、「部」は特に断らな
い限り、重量部を意味する。実施例1 以下の配合物を以下の工程操作により処理して、クラム
がソフトで、クラストがクリスピーな食パンを得た。
【0016】(配合)成 分 量(部) 小麦粉 70 湿熱処理トウモロコシ澱粉* 30 活性グルテン 10 砂糖 4 食塩 2 ショートニング 4 水 60 イースト 2 *トウモロコシ澱粉の場合は無水物として7.0%相当
量、小麦澱粉の場合は8.7%相当量、馬鈴薯澱粉の場
合は5.0%相当量、タピオカ澱粉の場合は7.0%相当
量、小麦粉の場合は8.7%相当量、上新粉の場合は8.
0%相当量を秤量し、水を加えて450gの澱粉乳液懸
濁液を調製し、アミログラフィーにかてた。50℃より
毎分1.5℃の速度で昇温し、同温度で30分間保持し
た後、直ちにサンプリングを行い、顕微鏡で澱粉粒子の
状態を調べた。この実施例では、湿熱処理澱粉の原料と
してトウモロコシ澱粉を用いたが、顕微鏡観察により未
糊化澱粉粒子の存在が確認された。
【0017】(工程)直捏法 混捏:低速4分、高速2分、ショートニング添加後、低
速1分、高速5分 捏上温度:28℃ 生地発酵:温度28℃、湿度80%で1時間20分パン
チした後、30分発酵 ベンチ:15分 分割重量:300g 丸め: 成型: ホイロ:38℃、40分 焼成:220℃、25分
【0018】得られたパンについて以下の評価を行っ
た。 (1)食感および味質 食感および味質は官能試験により行った。 ◎:非常に良好、○:良好、△:普通、×:劣る (2)物性試験 (容積)けしの種子を用いて測定した。 (測定条件) プランジャー:ルサイト30mm 受け皿:平皿 クリアランス:2mm 試料の大きさ:50mm×50mm×12mm 測定結果は数値が大きい程硬く、また、1日後の数値d
と5日後の数値eを比較した場合、d≪eの時に老化
大、d<eの時に老化小、d=eの時に老化無しと判断
した。結果を表1に示す。
【0019】実施例2 湿熱処理澱粉の原料として小麦澱粉を用いる以外は実施
例1と同様にして、クラムがソフトで、クラストがクリ
スピーな食パンを得た。評価結果を表1に示す。
【0020】実施例3 湿熱処理澱粉の原料としてタピオカ澱粉を用いる以外は
実施例1と同様にして、クラムがソフトで、クラストが
クリスピーな食パンを得た。評価結果を表1に示す。
【0021】実施例4 湿熱処理澱粉の原料として馬鈴薯澱粉を用いる以外は実
施例1と同様にして、クラムがソフトで、クラストがク
リスピーな食パンを得た。評価結果を表1に示す。
【0022】実施例5 以下の配合物を用いる以外は実施例1と同様にしてソフ
トでクリスピーな食パンを得た。評価結果を表1に示
す。 (配合)成 分 量(部) 小麦粉(強力粉) 90 湿熱処理トウモロコシ澱粉* 10 砂糖 4 食塩 2 ショートニング 4 水 60 イースト 2 *顕微鏡観察により、未糊化澱粉粒子が存在した。
【0023】比較例1 湿熱処理澱粉を用いず、以下の配合物を用いる以外は実
施例1と同様にして食パンを得た。評価結果を表1に示
す。 (配合)成 分 量(部) 小麦粉(強力粉) 100 砂糖 4 食塩 2 ショートニング 4 水 60 イースト 2
【0024】比較例2 以下の配合物を用いる以外は実施例1と同様にして食パ
ンを得た。評価結果を表1に示す。 (配合)成 分 量(部) 小麦粉(強力粉) 99.5 湿熱処理トウモロコシ澱粉 0.5 砂糖 4 食塩 2 ショートニング 4 水 60 イースト 2
【0025】比較例3 以下の配合物を用いる以外は実施例1と同様にして食パ
ンを得た。評価結果を表1に示す。 (配合)成 分 量(部) 小麦粉(強力粉) 40 湿熱処理トウモロコシ澱粉 60 活性グルテン 13 砂糖 4 食塩 2 ショートニング 4 水 60 イースト 2
【0026】比較例4 湿熱処理澱粉を用いず、以下の配合物を用いる以外は実
施例1と同様にして食パンを得た。評価結果を表1に示
す。 (配合)成 分 量(部) 小麦粉(強力粉) 60 トウモロコシ澱粉 30 活性グルテン 10 砂糖 4 食塩 2 ショートニング 4 水 60 イースト 2
【0027】比較例5 以下の配合物を用いる以外は実施例1と同様にして食パ
ンを得た。評価結果を表1に示す。 (配合)成 分 量(部) 小麦粉(強力粉) 70 湿熱処理トウモロコシ澱粉 30 活性グルテン 10 砂糖 4 食塩 2 ショートニング 4 水 60 イースト 2
【0028】
【表1】
【0029】表1から明らかなように、実施例1〜5の
パン類は、比較例1〜5に比べて格段に優れた食感およ
び経時変化を示した。
【0030】実施例6 以下の配合物を以下の工程操作により処理して食パンを
製造した後、粉砕機で粉砕を行って生パン粉を得た。 (配合)成 分 量(部) 小麦粉(強力粉) 95.0 湿熱処理トウモロコシ澱粉 5 イースト 3 イーストフード 0.1 砂糖 1 食塩 1.5 ショートニング 1 水 63
【0031】(工程) 混捏:低速4分、高速2分、ショートニング添加後、低
速1分、高速4分 捏上温度:28℃ 生地発酵:温度28℃、湿度80%で1時間30分パン
チした後、120分発酵 ベンチ:15分 分割重量:300g 丸め: 成型: ホイロ:38℃、 分 焼成:210℃、40分
【0032】得られたパン粉について以下の評価を行っ
た。 (1)硬さ、サク味 テクスチャロメーターを用いて測定した。製造したパン
をパン粉にする前に30mm×30mm×10mmの直方体に
カットし、180℃で3分間コーン油で揚げた。その
後、よく油切りして試料としてた。 (測定条件)電圧:1.0V、プランジャー:直径13m
mアルミ製、クリアランス:2.0mm、チャートスピー
ド:1500mm (評価) 硬さ…数値が大きい程、硬いので良くない。 サク味…数値が大きい程、サク味があって良い。 (2)食感、風味 試料のパン粉を用いてトンカツを作成し、官能試験を行
った。 (3)耐老化性 試料のパン粉をポリエチレンの袋に入れて密閉し、20
±2℃の条件下で保存し、1日後と5日後に取り出し
て、老化の程度を官能試験で調べた。(2)および
(3)の試験の評価は以下のとおりである。 ◎:非常に良好、○:良好、△:普通、×:劣る 結果を表2に示す。
【0033】実施例7 以下の配合物を用いる以外は実施例6と同様にして生パ
ン粉を得た。評価結果を表2に示す。 (配合)成 分 量(部) 小麦粉(強力粉) 60 湿熱処理トウモロコシ澱粉 40 活性グルテン 5 イースト 3 イーストフード 0.1 砂糖 1 食塩 1.5 ショートニング 1 水 63
【0034】実施例8 湿熱処理澱粉の原料として小麦澱粉を用い、以下の配合
物を用いる以外は実施例6と同様にして生パン粉を得
た。評価結果を表2に示す。 (配合)成 分 量(部) 小麦粉(強力粉) 70 湿熱処理小麦澱粉 30 活性グルテン 4 イースト 3 イーストフード 0.1 砂糖 1 食塩 1.5 ショートニング 1 水 63
【0035】実施例9 湿熱処理澱粉の原料として小麦粉を用い、以下の配合物
を用いる以外は実施例6と同様にして生パン粉を得た。
評価結果を表2に示す。 (配合)成 分 量(部) 小麦粉(強力粉) 70 湿熱処理小麦粉 30 活性グルテン 4 イースト 3 イーストフード 0.1 砂糖 1 食塩 1.5 ショートニング 1 水 63
【0036】比較例6 湿熱処理澱粉を用いず、以下の配合物を用いる以外は実
施例6と同様にして生パン粉を得た。評価結果を表2に
示す。 (配合)成 分 量(部) 小麦粉(強力粉) 100 イースト 3 イーストフード 0.1 砂糖 1 食塩 1.5 ショートニング 1 水 63
【0037】比較例7 湿熱処理澱粉の原料としてコーンスターチを用い、以下
の配合物を用いる以外は実施例6と同様にして生パン粉
を得た。評価結果を表2に示す。 (配合)成 分 量(部) 小麦粉(強力粉) 70 湿熱処理コーンスターチ 30 活性グルテン 4 イースト 3 イーストフード 0.1 砂糖 1 食塩 1.5 ショートニング 1 水 63
【0038】比較例8 湿熱処理澱粉の原料としてコーンスターチを用い、以下
の配合物を用いる以外は実施例6と同様にして生パン粉
を得た。評価結果を表2に示す。 (配合)成 分 量(部) 小麦粉(強力粉) 99 湿熱処理コーンスターチ 1 イースト 3 イーストフード 0.1 砂糖 1 食塩 1.5 ショートニング 1 水 63
【0039】比較例9 湿熱処理澱粉の原料としてコーンスターチを用い、以下
の配合物を用いる以外は実施例6と同様にして生パン粉
を得た。評価結果を表2に示す。 (配合)成 分 量(部) 小麦粉(強力粉) 40 湿熱処理コーンスターチ 60 活性グルテン 7 イースト 3 イーストフード 0.1 砂糖 1 食塩 1.5 ショートニング 1 水 63
【0040】比較例10 湿熱処理澱粉を用いず、以下の配合物を用いる以外は実
施例6と同様にして生パン粉を得た。評価結果を表2に
示す。 (配合)成 分 量(部) 小麦粉(強力粉) 70 コーンスターチ 30 活性グルテン 4 イースト 3 イーストフード 0.1 砂糖 1 食塩 1.5 ショートニング 1 水 63
【0041】
【表2】
【0042】表2から明らかなように、実施例6〜9の
パン粉は、比較例7〜10に比べて、食感、風味および
耐老化性に優れていた。
【0043】実施例10 実施例6と同配合、同工程で製造したパンを粉砕した
後、乾燥を行い、水分を10±1%に調整して乾燥パン
粉を作成した。評価結果を表3に示す。
【0044】実施例11 実施例7と同配合、同工程で製造したパンを粉砕した
後、乾燥を行い、水分を10±1%に調整して乾燥パン
粉を作成した。評価結果を表3に示す。
【0045】実施例12 実施例8と同配合、同工程で製造したパンを粉砕した
後、乾燥を行い、水分を10±1%に調整して乾燥パン
粉を作成した。評価結果を表3に示す。
【0046】実施例13 実施例9と同配合、同工程で製造したパンを粉砕した
後、乾燥を行い、水分を10±1%に調整して乾燥パン
粉を作成した。評価結果を表3に示す。
【0047】比較例11 比較例6と同配合、同工程で製造したパンを粉砕した
後、乾燥を行い、水分を10±1%に調整して乾燥パン
粉を作成した。評価結果を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】表3から明らかなように、実施例10〜1
3のパン粉は、比較例11に比べて、食感および風味に
優れていた。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、クラムがソフトで、ク
ラストがクリスピーな耐老化性に優れたパン類が製造で
きる。また、本発明のパン類は優れた食感を与えるパン
粉の原料としても有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パン類を製造する際に、小麦粉の2.0
    〜50重量%を湿熱処理澱粉に置き換えることを特徴と
    するパン類の製造法。
  2. 【請求項2】 湿熱処理澱粉が、水懸濁液中で95℃、
    30分間の加熱後、顕微鏡観察により澱粉粒子が明らか
    にその形状をとどめる請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の製造法により得られたパ
    ン類をさらに粉砕してなることを特徴とするパン粉の製
    造法。
JP4329220A 1992-12-09 1992-12-09 パン類およびパン粉の製造法 Pending JPH06169680A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0971764A (ja) * 1995-06-28 1997-03-18 Ajinomoto Co Inc 粉 体
JP2000270798A (ja) * 1999-03-24 2000-10-03 Nisshin Flour Milling Co Ltd パン粉
JP2007510704A (ja) * 2003-11-06 2007-04-26 グライコロジック リミテッド 組成物及びその使用
JP2014121294A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Ezaki Glico Co Ltd 経時的劣化の抑制されたベーカリー食品
JP2017148043A (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 株式会社サヌキフーズ 多孔質のスポンジ状立体構造の表面を微細凹凸構造で覆われたパン粉

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