JPH06169108A - 熱電素子 - Google Patents

熱電素子

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JPH06169108A
JPH06169108A JP4069614A JP6961492A JPH06169108A JP H06169108 A JPH06169108 A JP H06169108A JP 4069614 A JP4069614 A JP 4069614A JP 6961492 A JP6961492 A JP 6961492A JP H06169108 A JPH06169108 A JP H06169108A
Authority
JP
Japan
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thermoelectric element
conductive material
insulating substrate
solder
type
Prior art date
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Pending
Application number
JP4069614A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Senda
孝雄 仙田
Hiroyuki Inoue
博之 井上
Toyohiko Nakamura
豊彦 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Inter Electronics Corp
Original Assignee
Nihon Inter Electronics Corp
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Publication date
Application filed by Nihon Inter Electronics Corp filed Critical Nihon Inter Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱的ストレスを受けず、信頼性を向上させた
熱電素子を提供すること。 【構成】 熱電エレメント2を直列に接続する導電材1
3を絶縁基板1に半田固着させることなく、絶縁基板1
に設けられた凹部11に単に嵌合させ、あるいは、遊嵌
させることにより、熱電エレメントと導電材13との間
の熱的ストレスによる半田の剥離を防止できる。また、
半田固着箇所の減少によりこの種の熱電素子を安価に製
作することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、P型及びN型からなる
多数の導電エレメントを集合させて構成した熱電素子に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知にように、熱電素子はP型及びN型
の多数の導電エレメントを一対の対向配置の絶縁基板間
に配置し、所定の導体配線パターンを介して電気的に直
列接続して構成されている。そして上記導電エレメント
に接続された直流電源を介して直流を通電することによ
り吸熱あるいは放熱作用が行なわれるものである。上記
のような熱電素子の概略を図5に示す。図において、絶
縁基板1,1間にBi−Te系の材料を主として構成さ
れたP型及びN型導電エレメント2が交互に銅片等の導
電材3により直列に接続されている。また、上記の絶縁
基板1としては主としてアルミナセラミックが使用さ
れ、一方の面に上記導電材3を半田固着させるためのW
−Ni等からなる導体配線パターンが形成されている。
この導体配線パターン上に、上記導電材3を半田固着さ
れた後、該導電材3上にP型及びN型導電エレメント2
が交互に並べられ、それらを半田固着させた後、他方の
絶縁基板1を、自らの導電材3と導電エレメント2との
正確な位置合わせをして半田固着させる。また、一方の
絶縁基板1の端部には、直列に接続した全部の導電エレ
メント2に直流電源を供給するためにリード線4が半田
付けされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な熱電素子の構造では導電エレメント2自体が冷却や加
熱源として作用するため、アルミナセラミック製の絶縁
基板1と導電材3との膨張係数の差により熱による膨
張、収縮が生じ、半田固着部で剥離し、素子としての信
頼性を低下させていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、加熱・冷却のヒートサイクルに
よる熱ストレスの影響を受けず、剥離現象のない信頼性
の高い熱電素子を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明の熱電素子は、
P型及びN型よりなる導電エレメントを、導電材により
交互に直列に半田固着し、これを2枚の絶縁板により挟
み込むようにして固定した熱電素子において、前記絶縁
板の所定の位置に凹部を設け、該凹部に前記導電材を半
田固着させることなく嵌合させたことを特徴とするもの
である。
【0006】
【作用】本発明の熱電素子は、熱電エレメントを直列に
接続する導電材を絶縁基板に半田固着させることなく、
絶縁基板に設けられた凹部に単に嵌合させ、あるいは、
遊嵌させるようにしたので、実際の使用時に熱的ストレ
スを受けず、剥離現象ががなくなり素子の信頼性が向上
する。また、半田固着箇所の減少によりこの種の熱電素
子を安価に製作することができる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図を参照して詳細
に説明する。図1は、本発明の第1の実施例を示す熱電
素子の組立図である。図において、熱電素子10の構成
部材である絶縁基板1,1の対向面に、板状の導電材1
3がはめ込まれる凹部11が所定の間隔を以て形成され
ている。上記の凹部11にはめ込まれる導電材13は、
熱電エレメント2の端面に半田付けされるもので、銅材
若しくはリン青銅材からなる。そして、図2に示すよう
に、この導電材13の長手方向の両端に切込み部14を
互い違いに形成し、かつ、長手方向の寸法Lは、図3に
示す絶縁基板1の導電材13を位置決めする凹部11の
長手方向の寸法Hより僅かに大きくなるようにする。上
記の絶縁基板1の凹部11に、導電材13をその両端の
切込み部14を押圧するようにして嵌合・係止させる。
以上のように、本発明では導電材13を従来のように絶
縁基板1に半田固着させることなく、単にスプリング効
果により嵌合させてあるのみである。
【0008】次に、上記の熱電素子10の組立方法を説
明する。図1において、対向する一対の絶縁基板1,1
の凹部11には、導電材13が前記のようにして既に係
止されている。上記凹部11に係止された導電材13の
表面の所定の位置には半田ペーストが塗布される。即
ち、図3の2点鎖線で示した熱電エレメント半田付領域
Pに半田ペーストをディスペンサ若しくはプリント法に
より塗布する。次に、図1の下側の絶縁基板1の熱電エ
レメント半田付領域Pに、P型及びN型の熱電エレメン
ト2を所定の順序で載置する。次に、図1の上側の絶縁
基板1の凹部11に係止された導電材13の表面の所定
の位置にも上記と同様の方法により半田ペーストを塗布
した後、該絶縁基板1を熱電エレメント2の配置に合う
ように重ねる。
【0009】なお、絶縁基板等の位置決め用治具は図示
を省略してある。以上のようにして一対の絶縁基板1で
熱電エレメント2を挟んだ後、全体を加熱し、導電材1
3と熱電エレメント2とを半田固着させる。この半田固
着後は、絶縁基板1の外側両面を放熱フィン等で加圧さ
れるまで、図示を省略した加圧機構により仮圧接してお
く。上記のように本発明の第1の実施例では、絶縁基板
1の凹部11内に導電材13をスプリング効果により嵌
合・係止させてあり、該絶縁基板1と導電材13とが半
田付けされないので、一方の側から他方の側に熱的スト
レスが伝達されるおそれがなくなる。その結果、半田の
剥離現象がなくなり熱電素子10の信頼性を損ねること
もなくなる。
【0010】次に、本発明の第2の実施例を図4を参照
して説明する。図4において、絶縁基板1と熱電エレメ
ント2とは第1の実施例と同じ構成としてある。また、
銅板からなる上記導電材13は切込み部等を設けず、単
純な長方形の形としてある。その外形寸法は、縦、横共
に絶縁基板1に形成された凹部11の寸法よりも僅かに
小さくしてある。次に、上記の組立方法について説明す
る。まず、下側の絶縁基板1の凹部11内に導電材13
を遊嵌させる。次いで、ディスペンサ若しくはプリント
法で導電材13の表面に半田ペーストを塗布した後、P
型及びN型の熱電エレメント2を交互に搭載する。
【0011】一方、上側の導電材13は、図示を省略し
た吸着治具上に熱電エレメント2の間隔に対応させた所
定の間隔で並べられ上記と同様に、その表面に半田ペー
ストが塗布される。また、吸着治具に吸着したまま上記
の熱電エレメント2上に重ねられたところで吸着が解除
され、下側の導電材13上に固定された熱電エレメント
2上に搭載される。次に、これらの組立体を炉内で加熱
してすべての熱電エレメント2と導電材13とを半田固
着する。半田付工程終了後は、絶縁基板1と導電材13
とは半田付けされていないので、互いに分離しないよう
に対向する絶縁基板1,1の外側から適当な治具で押さ
えて仮止めしておく。実際の使用時においては、上記絶
縁基板1,1の外側に吸熱、放熱フィンを配置し加圧接
触させる。
【0012】上記の第2の実施例においても導電材13
は、絶縁基板1に半田固着されていないので、実際の運
転中のヒートサイクルによる熱的ストレスを境界面に受
けず、半田の剥離現象がなくなるので、熱電素子の信頼
性が向上する。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、熱電エ
レメントを直列に接続する導電材を絶縁基板に半田固着
させることなく、絶縁基板に設けられた凹部に単に嵌合
させ、あるいは、遊嵌させるようにしたので、実際の使
用時の熱的ストレスを受けず、その結果、半田の剥離現
象が防止され素子の信頼性が向上すると共に、半田固着
箇所の減少により、この種の熱電素子を安価に製作する
ことができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す熱電素子の組立断
面図である。
【図2】上記熱電素子の構成部品の1つである導電材の
平面図である。
【図3】上記熱電素子の構成部品である絶縁基板と導電
材との関係を示す平面図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す熱電素子の組立断
面図である。
【図5】従来の熱電素子の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 導電エレメント 10 熱電素子 11 凹部 13 導電材 14 切込み部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P型及びN型からなる導電エレメント
    を、導電材により交互に直列に半田固着し、これを2枚
    の絶縁板により挟み込むようにして固定した熱電素子に
    おいて、前記絶縁板の所定の位置に凹部を設け、該凹部
    に前記導電材を半田固着させることなく嵌合させたこと
    を特徴とする熱電素子。
  2. 【請求項2】 前記凹部に前記導電材を可滑動的に遊嵌
    させたことを特徴とする請求項1に記載の熱電素子。
JP4069614A 1992-02-19 1992-02-19 熱電素子 Pending JPH06169108A (ja)

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ID=13407919

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0951126A (ja) * 1995-08-09 1997-02-18 Saamobonitsuku:Kk 熱電変換装置
CN104134746A (zh) * 2014-08-08 2014-11-05 王林 一种半导体温差感应发电芯片及其制作方法
KR20200144316A (ko) * 2019-06-18 2020-12-29 엘지이노텍 주식회사 열전소자
KR20210014192A (ko) * 2019-06-18 2021-02-08 엘지이노텍 주식회사 열전소자
KR20220054564A (ko) * 2021-02-01 2022-05-03 엘지이노텍 주식회사 열전소자

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