JPH06168473A - 光記録再生装置 - Google Patents

光記録再生装置

Info

Publication number
JPH06168473A
JPH06168473A JP5063331A JP6333193A JPH06168473A JP H06168473 A JPH06168473 A JP H06168473A JP 5063331 A JP5063331 A JP 5063331A JP 6333193 A JP6333193 A JP 6333193A JP H06168473 A JPH06168473 A JP H06168473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
light
optical recording
reproducing apparatus
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5063331A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Tomita
公平 冨田
Hayami Hosokawa
速美 細川
Hironobu Kiyomoto
浩伸 清本
Narutome Yasuda
成留 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP5063331A priority Critical patent/JPH06168473A/ja
Publication of JPH06168473A publication Critical patent/JPH06168473A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 C/Nの良好な光記録再生装置を提供する。 【構成】 レーザダイオード1からの出射光ビームは、
ビームスプリッタ4によってモニタ用フォトディテクタ
20に投射される。一方、レーザダイオード1からの出
射光ビームは、ビームスプリッタ4を通過してディスク
6に投射される。ディスク6からの戻りの反射光は、ビ
ームスプリッタ4において反射されて受光素子16,1
7によって受光され、情報が再生される。この時、ビー
ムスプリッタ4とモニタ用フォトディテクタ20との
間、およびビームスプリッタ4とディスク6との間に
は、それぞれフィルタ30および31が配置されてお
り、これらフィルタ30および31によりモニタ用フォ
トディテクタ20等の分光感度特性が補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光記録媒体、例えば光磁
気ディスクに情報を記録・再生するための光記録再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスクは周知のとおり、ディス
クの記録膜に直線偏光の光ビームが入射したとき、記録
膜上に記録された磁区の向きにより反射光の偏光面が回
転するという、いわゆるカー回転効果を利用して情報を
再生するように成される。
【0003】図15は、光磁気ディスクに情報を記録・
再生するための光記録再生装置の光学系の構成を示した
ものである。図において、発光素子としてのレーザダイ
オード1から出射される出射光ビームは、コリメータレ
ンズ2によって平行光に変換される。そしてコリメータ
レンズ2によって平行光に変換されたビーム光は、ビー
ム整形プリズム3によって所定角度折り曲げられ、光学
素子としての第1の偏光ビームスプリッタ4に入射され
る。
【0004】この光学素子としての偏光ビームスプリッ
タ4は、入射する光の一部を入射する光の光軸と異なる
方向へ分光させると共に、入射する光の一部を透過させ
る第1の面4a、偏光ビームスプリッタで分光され、レ
ーザダイオードからの光パワーを検出するための受光素
子方向に向かう光路中に位置する第2の面4b、偏光ビ
ームスプリッタ4で分光された光の光記録媒体方向に向
かう光路中に位置する第3の面4c、および第3の面4
cを通過して第1の面4aにより反射される光記録媒体
からの反射光がディスク記録情報を再生するための受光
素子方向に向かう光路中に位置する第4の面4dを具備
している。
【0005】偏光ビームスプリッタ4に入射されたレー
ザダイオード1からの出射光ビームは、この偏光ビーム
スプリッタ4を透過して対物レンズ5によって集光さ
れ、記録媒体としての光磁気ディスク6に投射される。
そして光磁気ディスク6によって反射された戻りの反射
光ビームは再び対物レンズ5によって平行光に戻され、
ディスク6からの反射光ビームは偏光ビームスプリッタ
4に戻る。偏光ビームスプリッタ4においては、第1の
面4aによる反射作用により、ディスク6からの反射光
ビームは90度方向に折り曲げられる。そして偏光ビー
ムスプリッタ4の第1の面4aにより90度方向に折り
曲げられた反射光ビームは第2の偏光ビームスプリッタ
7に入射し、ここで光磁気ディスク6に対するトラッキ
ングおよびフォーカスを制御する信号を抽出するための
光学系と、光磁気ディスク6に記録された情報を抽出す
るための光学系に分離される。
【0006】ここで、第2の偏光ビームスプリッタ7を
通過した光は、集光レンズ8によって集光され、ハーフ
プリズム9に入射される。このハーフプリズム9を通過
した光の一部は、光学的なナイフエッジ10によって阻
止されるとともに、残りの一部は第1の受光素子である
フォトディテクタ11によって電気信号に変換される。
また、ハーフプリズム9によって反射された光は、第2
のフォトディテクタ12によって電気信号に変換され
る。これら第1および第2のフォトディテクタによる出
力信号は、光磁気ディスク6に対するトラッキングおよ
びフォーカスを制御するために利用される。
【0007】一方、第2の偏光ビームスプリッタ7の反
斜面7aによって90度方向に折り曲げられた反射光ビ
ームは、2分の1波長板13を介して集光レンズ14に
よって集光され、第3の偏光ビームスプリッタ15に入
射する。この第3の偏光ビームスプリッタ15は入射し
たディスクからの反射光ビームをP偏光成分と、S偏光
成分に分離し、例えばP偏光成分は、この偏光ビームス
プリッタ15において90度方向に反射され、受光素子
としての第3のフォトディテクタ16に入射される。ま
たS偏光成分は、第3の偏光ビームスプリッタ15を通
過し、第4のフォトディテクタ17に入射される。
【0008】そして、第3のフォトディテクタ16およ
び第4のフォトディテクタ17によって得られるそれぞ
れの出力信号は、差動増幅器18によりそれらの差成分
が抽出され、出力端19にもたらされる。これによりデ
ィスク6の記録膜上での反射によって発生する光ビーム
の偏光面の回転が検出され、結果として光磁気ディスク
における記録情報が再生される。
【0009】一方、第1の偏光ビームスプリッタ4にお
ける第1の面4aにより、レーザダイオード1からの出
射光ビームの一部が反射され、これはモニタ用フォトデ
ィテクタ20に入射する。このモニタ用フォトディテク
タ20によって生成されるレーザダイオード1の出力に
基づく信号は、増幅器21によって増幅され、この増幅
器20によって増幅された出力は、レーザダイオード1
に与える駆動電流を制御する電流制御回路22に供給さ
れる。
【0010】この結果、モニタ用フォトディテクタ20
からの電気信号が常に一定値となるようにフィードバッ
クがかけられる。これを一般にフィードバック方式オー
トパワーコントロール(F−APC)と称呼している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に半導
体レーザダイオードは、周囲温度が変化するとレーザ光
の発振波長が変化するという温度特性を有している。図
16は、この一例を示した特性図であり、横軸に周囲温
度Ta(℃)を、縦軸に発振波長λ(nm)を示しいて
る。図からも理解されるとおり、周囲温度が上昇すると
発振波長が上昇するという、いわゆる正特性を有してい
る。
【0012】また一方、レーザ光の発振波長が変化する
と、偏光ビームスプリッタの反射率が変化するという特
性を有している。図17は、この一例を示した特性図で
あり、横軸に波長λ(nm)を、縦軸に伝達率(%)を
示しおり、図ではS偏光成分の反射率(Rs)、P偏光
成分の透過率(Tp)、P偏光成分の反射率(Rp)の
各特性を示している。
【0013】従って、図15に示した従来の光記録再生
装置によると、図16および図17に示す特性によっ
て、結果として周囲温度の変化に基づきモニタ用フォト
ディテクタへの入射光量が変動してしまうことになる。
【0014】その上、モニタ用フォトディテクタについ
てみると、フォトディテクタの感度は周囲温度および入
射光の波長によって変動するという特性を有している。
図18は、フォトディテクタの温度特性の一例を示した
ものであり、横軸に周囲温度Ta(℃)を、縦軸に相対
光電流IL(%)を示している。すなわち、温度が上昇
すると検出感度が上昇するという特性を有している。ま
た、図19は、フォトディテクタの分光感度特性を示し
ており、横軸に波長λ(nm)を、縦軸に相対感度S
(%)を示している。例として2種類のフォトディテク
タの特性について示されているが、実線および破線で描
かれたいずれのものにおいても、入射レーザ光の波長λ
に応じて相対感度Sは大幅に変動する。
【0015】さらに図20の(A)乃至(C)は、発散
光路中(±10゜)で偏光ビームスプリッタを用いた場
合のレーザビームの波長(nm)対透過率(%)の特性
を示しており、図20(A)は、θ=−10゜の場合の
TpおよびTs特性を、図20(B)は、θ=0゜の場
合のTpおよびTs特性を、また図20(C)は、θ=
+10゜の場合のTpおよびTs特性をそれぞれ示して
いる。この様に発散光路中で偏光ビームスプリッタを用
いた場合レーザ光の透過率は、より顕著に波長依存性を
持つことになる。
【0016】また、図示しないが、増幅器21或いは電
流制御回路22より成るフィードバック系の電気回路に
おいても、周囲温度により、そのオフセットの生じ方に
ばらつきが生ずる。
【0017】従って、上述した従来の光記録再生装置に
おいては、モニタ用フォトディテクタを用いて半導体レ
ーザダイオードに与える駆動電流が一定となるようにフ
ィードバック制御を行うようにしているものの、前記し
た諸々の異存特性によって、実際にモニタ用フォトディ
テクタに入射しているレーザ光量によって正確にフィー
ドバック作用を与えることにはならない。従って、ディ
スク上での光パワーがばらつくためにディスクに対して
安定した記録・再生を行うことができず、これがC/N
の劣化につながっている。
【0018】本発明は、以上のような問題点に着目して
成されたものであり、ディスク上での光強度がより一定
となるように制御させることで、C/Nの良好な光記録
再生装置を提供することを課題とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に成された請求項1に記載の光記録再生装置は、光ビー
ムを発光する発光素子としてのレーザダイオードと、レ
ーザダイオードから発光された光ビームを光記録媒体と
してのディスク上に集光させる対物レンズと、レーザダ
イオードから対物レンズに至る光路中に配置されレーザ
ダイオードから発光された光ビームの一部を分光させる
分離面を備えた光学素子としての偏光ビームスプリッタ
と、偏光ビームスプリッタによって分光された光を受光
する受光素子としてのフォトディテクタとを備え、フォ
トディテクタの出力信号に基づいてレーザダイオードの
駆動電流を調整するものにおいて、偏光ビームスプリッ
タの分離面とフォトディテクタとの間の光路上または偏
光ビームスプリッタの分離面とディスクとの光路上に、
それぞれ入射光の波長に依存してフォトディテクタに向
かう光の強度とディスクへ向かう光の強度の割合をほぼ
一定に保つ特性を持った光学部材をそれぞれ配置したこ
とを特徴とする。
【0020】また請求項2に記載の光記録再生装置は、
光学素子としての偏光ビームスプリッタは、入射する光
の一部を入射する光の光軸と異なる方向へ分光させると
共に、入射する光の一部を透過させる第1の面、偏光ビ
ームスプリッタで分光された光の受光素子としてのフォ
トディテクタに向かう光路中に位置する第2の面、およ
び偏光ビームスプリッタで分光された光の光記録媒体と
してのディスクに向かう光路中に位置する第3の面を具
備しており、偏光ビームスプリッタの第2の面上および
偏光ビームスプリッタの第3の面上に、入射光の波長に
依存してフォトディテクタへ向かう光の強度とディスク
へ向かう光の強度の割合をほぼ一定に保つ特性を持った
フィルタ膜をそれぞれ施したことを特徴とする。
【0021】また請求項3に記載の光記録再生装置は、
光学素子としての偏光ビームスプリッタと受光素子とし
てのフォトディテクタとの間の光路上に、入射光の波長
に依存してフォトディテクタへの入射光強度とフォトデ
ィテクタからの電気信号強度の割合をほぼ一定に保つ特
性を持った光学部材を配置したことを特徴とする。
【0022】また請求項4に記載の光記録再生装置は、
光学素子としての偏光ビームスプリッタから受光素子と
してのフォトディテクタへ向かう光が、光学部材を透過
または反射してフォトディテクタへ投射されるよう成さ
れたことを特徴とする。
【0023】また請求項5に記載の光記録再生装置は、
受光素子としてのフォトディテクタのパッケージ表面、
またはフォトディテクタのチップ表面、またはフォトデ
ィテクタのパッケージ表面とチップ表面との間に入射光
の波長に依存してフォトディテクタへの入射光強度とフ
ォトディテクタからの電気信号強度の割合をほぼ一定に
保つ特性を持った光学部材を施したことを特徴とする。
【0024】また請求項6に記載の光記録再生装置は、
光学素子としての偏光ビームスプリッタの第2の面上
に、入射光の波長に依存して受光素子としてのフォトデ
ィテクタへの入射光強度とフォトディテクタからの電気
信号強度の割合をほぼ一定に保つ特性を持ったフィルタ
膜よりなる光学部材を施したことを特徴とする。
【0025】また請求項7に記載の光記録再生装置は、
光学素子としての偏光ビームスプリッタの分離面には、
入射光の波長に依存して受光素子としてのフォトディテ
クタへの入射光強度とフォトディテクタからの電気信号
強度の割合をほぼ一定に保つ特性を持った光学部材が配
置されていることを特徴とする。
【0026】また請求項8に記載の光記録再生装置は、
光学素子としての偏光ビームスプリッタと光記録媒体と
してのディスクとの光路上には、入射光の波長に依存し
た反射率を有する光学部材を配置したことを特徴とす
る。
【0027】また請求項9に記載の光記録再生装置は、
光学部材を、光学素子としての偏光ビームスプリッタと
光記録媒体としてのディスクとの光路上に位置する立ち
上げミラーの表面に配置したことを特徴とする。
【0028】また請求項10に記載の光記録再生装置
は、光学素子としての偏光ビームスプリッタと光記録媒
体としてのディスクとの光路上には、入射光の波長に依
存した透過率を有する光学部材を配置したことを特徴と
する。
【0029】また請求項11に記載の光記録再生装置
は、光学素子としての偏光ビームスプリッタと光記録媒
体としてのディスクとの光路上に配置される光学部材
は、板状に成され且つ光学部材を透過する光軸はその板
面に対して垂直以外の角度をもって通過するように成さ
れたことを特徴とする。
【0030】また請求項12に記載の光記録再生装置
は、光学素子としての偏光ビームスプリッタと光記録媒
体としてのディスクとの光路上に配置される光学部材
が、P偏光成分の透過率と、S偏光成分の透過率とがそ
れぞれ異なるフィルタ特性を有するように成されたこと
を特徴とする。
【0031】また請求項13に記載の光記録再生装置
は、波長により異なる反射率を有する光学部材が、P偏
光成分の反射率と、S偏光成分の反射率とがそれぞれ異
なる反射特性を有するように成されたことを特徴とす
る。
【0032】また請求項14に記載の光記録再生装置
は、光記録媒体としてのディスクからの情報の再生が、
ディスクから反射される光の偏光面の回転を第2の受光
素子としてのフォトディテクタよりもたらされる電気信
号に基づいて検出することを特徴とする。
【0033】請求項15に記載の光学部材は誘電体多層
膜または複屈折性物質の膜によって形成されていること
を特徴とする。
【0034】請求項16に記載の光学部材は多層膜によ
って形成され、この多層膜は5層以上からなることを特
徴とする。
【0035】請求項17に記載の光学部材は多層膜によ
って形成され、この多層膜の少なくとも1つの層は金属
薄膜であることを特徴とする。
【0036】請求項18に記載の金属薄膜は光学部材の
基板から最も離れた層であることを特徴とする。
【0037】請求項19に記載の光学部材は多層膜によ
って形成され、この多層膜の少なくとも4種類の材料か
らなっていることを特徴とする。
【0038】請求項20に記載の光学部材は多層膜によ
って形成され、この多層膜は極めて薄い層を含むことを
特徴とする。
【0039】請求項21に記載の極めて薄い層は光学的
膜厚が波長の1/10以下であることを特徴とする。
【0040】請求項22に記載の光学部材は多層膜によ
って形成され、HfまたはHfの酸化物を主成分とする
層を少なくとも1層含んでいることを特徴とする。
【0041】請求項23に記載の光学部材は多層膜によ
って形成され、ZrまたはZrの酸化物を主成分とする
層を少なくとも1層含んでいることを特徴とする。
【0042】請求項24に記載のHfまたはHfの酸化
物、ZrまたはZrの酸化物を主成分とする層は光学部
材の基板から最も離れた層であることを特徴とする。
【0043】請求項25に記載の光学部材の基板は少な
くともSiとPbを含んでいることを特徴とする。
【0044】請求項26に記載の光学部材は多層膜によ
って形成され、光学部材の基板に接している層はPbを
含んでいることを特徴とする。
【0045】請求項27に記載の光学部材は請求項1乃
至26に記載の特徴を有する。
【0046】請求項28に記載の光記録再生装置は光記
録媒体を駆動する駆動部としてのスピンドルモータと、
受光素子が出力する出力信号に基づいて、光記録媒体に
記録されている情報を再生することを特徴とする。
【0047】請求項29に記載の光記録媒体はカード状
記録媒体であることを特徴とする。
【0048】請求項30に記載の光記録媒体はディスク
状記録媒体であることを特徴とする。
【0049】請求項31に記載の光記録媒体はテープ状
記録媒体であることを特徴とする。
【0050】請求項32に記載の光記録媒体はディスク
状光磁気記録媒体であることを特徴とする。
【0051】
【作用】請求項1に記載の光記録再生装置においては、
偏光ビームスプリッタの分離面とフォトディテクタとの
間の光路上または偏光ビームスプリッタの分離面とディ
スクとの光路上には、それぞれ入射光の波長に依存して
フォトディテクタへ向かう光の強度とディスクへ向かう
光の強度の割合をほぼ一定に保つ特性を持った光学部材
がそれぞれ配置される。この結果、波長に依存する光学
部材の特性によりディスクに照射される光パワーと、モ
ニタ用フォトディテクタに到来する光パワーとの割合が
一定に成される。
【0052】請求項2に記載の光記録再生装置において
は、偏光ビームスプリッタの第2の面上および偏光ビー
ムスプリッタの第3の面上に、入射光の波長に依存して
フォトディテクタに向かう光の強度とディスクへ向かう
光の強度の割合をほぼ一定に保つ特性を持ったフィルタ
膜が施される。従って、前記と同様にディスクに照射さ
れる光パワーと、モニタ用フォトディテクタに到来する
光パワーとの割合が一定に成されると同時に、光学系の
構成を小型にすることが可能となる。
【0053】請求項3に記載の光記録再生装置において
は、偏光ビームスプリッタと受光素子としてのフォトデ
ィテクタとの間の光路上に、入射光の波長に依存してフ
ォトディテクタへの入射光強度とフォトディテクタから
の電気信号強度の割合をほぼ一定に保つ特性を持った光
学部材が配置される。従って、フォトディテクタの分光
感度特性が光学部材により補正され、結果としてディス
ク上での光強度がより一定となるように制御させること
が可能となる。
【0054】請求項4に記載の光記録再生装置において
は、偏光ビームスプリッタから受光素子としてのフォト
ディテクタへ向かう光が、光学部材を透過または反射し
て受光素子としてのフォトディテクタへ投射されるよう
成されるため、光学系の設計の自由度を上げることがで
きる。
【0055】請求項5に記載の光記録再生装置において
は、フォトディテクタのパッケージ表面、またはフォト
ディテクタのチップ表面、またはフォトディテクタのパ
ッケージ表面とチップ表面との間に入射光の波長に依存
してフォトディテクタへの入射光強度とフォトディテク
タからの電気信号強度の割合をほぼ一定に保つ特性を持
った光学部材が施される。従って、既存の光学系を加工
することなく、フォトディテクタのパッケージのみに光
学部材を施すことで実現できる。
【0056】請求項6に記載の光記録再生装置において
は、偏光ビームスプリッタの第2の面上に、入射光の波
長に依存して受光素子としてのフォトディテクタへの入
射光強度とフォトディテクタからの電気信号強度の割合
をほぼ一定に保つ特性を持ったフィルタ膜よりなる光学
部材が施される。このため、光学系の構成を小型にする
ことが可能となる。
【0057】請求項7に記載の光記録再生装置において
は、偏光ビームスプリッタの分離面には、入射光の波長
に依存してフォトディテクタへの入射光強度とフォトデ
ィテクタからの電気信号強度の割合をほぼ一定に保つ特
性を持った光学部材が配置される。すなわち偏光ビーム
スプリッタの第1の面に施される誘電体多層膜は入射す
る光の一部を入射する光の光軸と異なる方向へ分光させ
る場合に、フォトディテクタの分光感度特性を補正する
作用も持たせることで、特別な他の光学部材を配置する
必要性をなくすことができる。
【0058】請求項8に記載の光記録再生装置において
は、偏光ビームスプリッタとディスクとの光路上には、
入射光の波長に依存した反射率を有する光学部材が配置
される。これにより、ディスクへディスクに照射される
光パワーと、モニタ用フォトディテクタに到来する光パ
ワーとが入射光の波長に依存しない一定の割合となるよ
うに制御される。
【0059】請求項9に記載の光記録再生装置において
は、光学部材を光学素子としての偏光ビームスプリッタ
と光記録媒体としてのディスクとの光路上に位置する立
ち上げミラーの表面に配置される。従って、一般に用い
られる立ち上げミラーに光の波長に依存した分光感度特
性を有する部材を施すことで、フォトディテクタの分光
感度特性を補正させることが可能である。
【0060】請求項10に記載の光記録再生装置におい
ては、偏光ビームスプリッタとディスクとの光路上に
は、入射光の波長に依存した透過率を有する光学部材が
配置される。この構成によると、例えば一枚の透過型の
フイルタを用意することでフォトディテクタの分光感度
特性を補正させることが可能となる。
【0061】請求項11に記載の光記録再生装置におい
ては、偏光ビームスプリッタとディスクとの光路上に配
置される光学部材が、板状に成され且つ光学部材を透過
する光軸はその板面に対して垂直以外の角度をもって通
過するように成される。従って、この光学部材による反
射光が偏光ビームスプリッタに戻り再生信号等に影響を
及ぼすという問題点をなくすことができる。
【0062】請求項12に記載の光記録再生装置におい
ては、偏光ビームスプリッタとディスクとの光路上に配
置される光学部材が、P偏光成分の透過率と、S偏光成
分の透過率とがそれぞれ異なるフィルタ特性を有するよ
うに成される。これにより、P偏光成分およびS偏光成
分が適当に選定することが可能となり、偏光角増幅を行
わせることが可能となる。
【0063】請求項13に記載の光記録再生装置におい
ては、波長により異なる反射率を有する光学部材が、P
偏光成分の反射率と、S偏光成分の反射率とがそれぞれ
異なる反射特性を有するように成される。この場合も同
様にP偏光成分およびS偏光成分が適当に選定すること
が可能となり、偏光角増幅を行わせることが可能とな
る。
【0064】請求項14に記載の光記録再生装置におい
ては、ディスクからの情報の再生が、ディスクから反射
される光の偏光面の回転を第2の受光素子としてのフォ
トディテクタよりもたらされる電気信号に基づいて検出
するように成される。この様に構成することにより、光
磁気ディスクで代表されるように、ディスクの記録膜上
に記録された磁区の向きに基づく情報を検出することが
できる。
【0065】請求項17に記載の光学部材は多層膜によ
って形成され、この多層膜の少なくとも1つの層は金属
薄膜であるから、多層膜の他の層が保護されるととも
に、誘電体が接着剤中の水分や大気中の水蒸気等に対し
て光学特性が不安定になることを防いでいる。
【0066】請求項28に記載の光記録再生装置は光記
録媒体を駆動する駆動部としてのスピンドルモータと、
受光素子が出力する出力信号に基づいて、光記録媒体に
記録されている情報を再生することができる。
【0067】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。なお以下の実施例に示す図面において、従
来のものの一例として説明した図15と同一符号部分
は、それぞれ同一または相当部分を示しており、従って
その詳細な説明は省略する。
【0068】図1は、本発明の光記録再生装置における
第1の実施例を示したものである。この実施例において
は、光学素子としての偏光ビームスプリッタ4の第2の
面4bとモニタ用フォトディテクタ20との間の光路
上、および偏光ビームスプリッタ4の第3の面4cと光
記録媒体であるディスク6との光路上に、それぞれ入射
光の波長に依存して入射光の強度と第2の面4bを通過
する光の強度の割合をほぼ一定に保つ特性を持った光学
部材30、および入射光の波長に依存して入射光の強度
と第3の面4cを通過する光の強度の割合をほぼ一定に
保つ特性を持った光学部材31がそれぞれ配置されてい
る。
【0069】光学部材30および31は、それぞれ例え
ば透明基板上に誘電体多層膜が形成された透過型の光学
フィルタにより構成している。このように構成すること
により、偏光ビームスプリッタ4における第1の面4a
における反射率および透過率の波長依存性を補正させる
ことができる。
【0070】すなわち、まず発光素子としてのレーザダ
イオード1からの光ビームの波長λが、λ´に変化した
場合、偏光ビームスプリッタ4の第2の面4bを通過す
る光の強度Rは前記した波長の変動によりk1・Rに変
化する。また偏光ビームスプリッタ4の第3の面4cを
通過する光の強度Tは前記した波長の変動によりk2・
Tに変化する。
【0071】従って、光学部材としてのフィルタ30の
フィルタ特性、すなわち波長λにおける透過率をTFと
した時、波長λ´における透過率が(1/k1)・TF
となる波長依存性を有する特性のものを用意し、また光
学部材としてのフィルタ31のフィルタ特性、すなわち
波長λにおける透過率をTF'とした時、波長λ´におけ
る透過率が(1/k2)・TF'となる波長依存性を有す
る特性のものを用意することで、次のような結果が得ら
れる。
【0072】まずフィルタ30については、 (1)波長λにおいてフィルタ30を通過する光パワー
は、 R・TF (2)波長λ´においてフィルタ30を通過する光パワ
ーは、k1・R・(1/k 1)・TF=R・TF となり、両者は同一となって波長に依存せず一定値をと
ることになる。
【0073】また、フィルタ31については、 (3)波長λにおいてフィルタ31を通過する光パワー
は、 T・TF' (4)波長λ´においてフィルタ31を通過する光パワ
ーは、k2・T・(1/k 2)・TF=T・TF' となり、両者は同一となって波長に依存せず一定値をと
ることになる。
【0074】この結果、波長に依存する2つの光学部材
の組み合わせ特性によりディスク6に照射される光パワ
ーと、モニタ用フォトディテクタ20に到来する光パワ
ーとの割合が一定に成される。
【0075】従って、図1に示すように、増幅器21お
よび電流制御回路22よりなるフィードバック方式オー
トパワーコントロール(F−APC)を採用した場合、
ディスク6上での光パワーと、モニタ用フォトディテク
タ20に到来する光パワーとが、ビームスプリッタ4に
おける第1の面4aによる波長依存性の影響を少なく、
またはなくすことが可能である。この結果、F−APC
の作用によりディスク6に与えられる光パワーが一定と
なり、C/Nの良好な光記録再生装置が提供できる。
【0076】なお、図1に示す第1の実施例において
は、フィルタ30をビームスプリッタと対物レンズ5と
の空間に配置し、またフィルタ31をビームスプリッタ
4とモニタ用フォトディテクタ20との空間に配置した
が、偏光ビームスプリッタ4の第2の面4b上、および
偏光ビームスプリッタ4の第3の面4c上に、それぞれ
同様の波長依存特性を有する例えば誘電体多層膜等によ
るフィルタ膜(図示せず)を設けるようにしても良い。
【0077】このように、2つのフィルタ膜を偏光ビー
ムスプリッタ4の第2の面4b上および第3の面4c上
に施すように構成すると、図1の実施例に比較して、光
学系の構成を小型にすることが可能となる。
【0078】また、図1に示した構成において、フィル
タ31を偏光ビームスプリッタ4とモニタ用フォトディ
テクタ20との空間に配置せず、モニタ用フォトディテ
クタ20のパッケージ表面、またはチップ表面、または
パッケージ表面とチップ表面との間に配置する(図示せ
ず)ようにしても同様の作用効果が得られる。
【0079】図2は、本発明の光記録再生装置における
他の実施例を示したものである。この実施例において
は、光学素子としての偏光ビームスプリッタ4の第2の
面4bと受光素子としてのモニタ用フォトディテクタ2
0との間の光路上に、入射光の波長に依存してフォトデ
ィテクタ20への入射光強度とフォトディテクタ20か
らの電気信号強度の割合をほぼ一定に保つ特性を持った
光学部材40が配置されている。
【0080】光学部材40は、例えば透明基板上に誘電
体多層膜が形成された透過型の光学フィルタにより構成
している。このように構成することにより、モニタ用フ
ォトディテクタ20の分光感度特性が補正される。すな
わち、図3はモニタ用フォトディテクタ20の分光感度
特性の一例を示しており、入射光の波長が上昇するに従
ってフォトディテクタの検出感度(光−電気変換効率)
が上昇する状況を示している。この場合、図4に示すよ
うに、入射光の波長が上昇するに従って光強度を低下さ
せる特性を有する光学部材としてのフィルタ40を採用
することにより、入射光の波長に依存して検出感度が変
化するモニタ用フォトディテクタ20の分光感度特性が
補正される。この結果、図1に示した場合と同様に、F
−APCの作用によりディスク6に与えられる光パワー
が一定となり、C/Nの良好な光記録再生装置が提供で
きる。
【0081】なお、図2に示す実施例においては、光学
部材40として透過型の光学フィルタを用いた状況を示
しているが、偏光ビームスプリッタ4の第2の面4bと
モニタ用フォトディテクタ20との間の光路上に、ミラ
ー(図示せず)を配置し、このミラー表面に図4に示す
反射特性を有する光学部材を配置するようにしても同様
の作用効果が得られる。
【0082】次に、図5(A)および図5(B)は、モ
ニタ用フォトディテクタ20の構成の一例を示した正面
図および側面図である。この種のフォトディテクタは周
知のとおり、光透過性の樹脂よりなるパッケージに50
よって半導体チップ51がカバーされている。このフォ
トディテクタ20のパッケージ50の表面、またはチッ
プ51の表面、またはパッケージ50表面とチップ51
の表面との間に前記した図4に示すような特性を有する
フィルタ40を採用することにより、入射光の波長に依
存して検出感度が変化するモニタ用フォトディテクタ2
0の分光感度特性が補正される。このように構成した場
合、既存の光学系を加工する必要がなくなる。
【0083】また、前記した偏光ビームスプリッタ4の
第2の面4b上に、入射光の波長に依存してモニタ用フ
ォトディテクタ20への入射光強度とフォトディテクタ
20からの電気信号強度の割合をほぼ一定に保つ特性を
持ったフィルタ膜(図示せず)を施すようにしても前記
と同様な作用効果が得られる。
【0084】さらに、偏光ビームスプリッタの第1の面
4aに、入射光の波長に依存してフォトディテクタ20
への入射光強度とフォトディテクタ20からの電気信号
強度の割合をほぼ一定に保つ特性を持った光学部材を配
置するようにしても良い。
【0085】すなわち、偏光ビームスプリッタ4の第1
の面4aに施される誘電体多層膜は、入射する光の一部
を入射する光の光軸と異なる方向へ分光させる場合に、
フォトディテクタの分光感度特性を補正する作用も持た
せることができる。この場合のビームスプリッタ4の第
1の面4aでの反射特性は、図4に示したものと同様の
ものになる。
【0086】図6は、本発明の光記録再生装置における
他の実施例を示したものである。この実施例において
は、図1およびに図2に示した例と異なり、第1の偏光
ビームスプリッタ4とディスク6との光路中に、第2の
偏光ビームスプリッタ7を挿入し、この第2の偏光ビー
ムスプリッタ7と対物レンズ5との間に、立ち上げミラ
ー60を介在させている。そして第1の偏光ビームスプ
リッタ4により、トラッキングおよびフォーカス制御系
の信号を再生するための光路を導出するように構成され
ている。
【0087】そして立ち上げミラー60には、入射光の
波長に依存した反射率を有する光学部材が配置される。
すなわち、この場合には、図7に示すように、波長の増
大に従って反射率が増大する光学部材が施される。この
光学部材は前記したように誘電体多層膜が採用し得る。
【0088】この光学部材により、図3に示したモニタ
用フォトディテクタ20の分光感度特性に従ったビーム
光をディスク6にもたらすことが可能となり、ディスク
6に照射される光パワーと、モニタ用フォトディテクタ
20の電気的出力が比例することになる。よって前記し
たようにF−APCを採用した場合、ディスク6に与え
られる光パワーが一定となり、C/Nの良好な光記録再
生装置が提供できる。
【0089】図8は、本発明の光記録再生装置における
他の実施例を示したものである。この実施例において
は、偏光ビームスプリッタ4の第3の面4cとディスク
6との光路上に、入射光の波長に依存した透過率を有す
る光学部材70が配置されている。この光学部材70
は、例えば透明基板上に誘電体多層膜が形成された透過
型の光学フィルタにより構成している。
【0090】この光学フィルタよりなる光学部材70の
透過特性を、波長の上昇に従って透過率が上昇する特性
のものを採用することで、ディスク6に照射される光パ
ワーと、モニタ用フォトディテクタ20の電気的出力が
比例することになる。従って、同様にF−APCを採用
した場合、ディスク6に与えられる光パワーが一定とな
り、C/Nの良好な光記録再生装置が提供できる。
【0091】次に図9は、図8に示した実施例の変形例
を示しており、光学系の例では前記した図6に近似して
いる。この例においては、偏光ビームスプリッタ4の第
3の面4cとディスク6との光路上に配置される光学部
材80が、板状に成され、且つ、光学部材80を透過す
る光軸は、その板面に対して垂直以外の角度をもって通
過するように成される。この光学部材80は、例えば透
明基板上に誘電体多層膜が形成された透過型の光学フィ
ルタにより構成している。
【0092】従って、このフィルタ80による反射光は
光軸から離れ、このためにフィルタ80による反射光に
よって、再生信号等に影響を及ぼすという問題点をなく
すことができる。
【0093】なお、前記した図8および図9におけるフ
ィルタ70および80において、各フィルタ70および
80のP偏光成分の透過率と、S偏光成分の透過率とが
それぞれ異なるフィルタ特性を有するように成されてい
る。これによりP偏光成分およびS偏光成分が適当に選
定することが可能となり、偏光角増幅を行わせることが
可能となる。
【0094】一般に、偏光ビームスプリッタにより実施
されている偏光角増幅には制限が有り、図8および図9
に示した構成によれば十分な偏光角増幅特性を得ること
が可能であり、また設計の自由度を増大させ得る。
【0095】また図6における立ち上げミラー60に対
しても、P偏光成分の反射率と、S偏光成分の反射率と
がそれぞれ異なる反射特性を有するように構成させるこ
とが可能であり、従って立ち上げミラー60における反
射特性を利用して、偏光角増幅を行わせることが可能と
なる。
【0096】なお、以上説明した各構成においては、デ
ィスク6から反射される光の偏光面の回転を符号16お
よび17で示す受光素子としてのフォトディテクタより
もたらされる電気信号に基づいて検出するように成され
ている。この様に構成することにより、光磁気ディスク
で代表されるように、ディスクの記録膜上に記録された
磁区の向きに基づく情報を検出することができる。
【0097】図10は、例えば立ち上げミラー60に設
けられた光学部材の具体的構成を示している。同図にお
いて、光学部材が設けられる立ち上げミラー60の基板
94に偏光膜または反射膜としての多層膜91が形成さ
れている。
【0098】この多層膜91は、積層された複数の誘電
体層92とこれらの誘電体層92を保護するための金属
薄膜93から構成されている。そして、この金属薄膜9
3は基板94から最も離れた層に配置されている。
【0099】また、金属薄膜93を積層することによっ
て、誘電体92が接着剤中の水分や大気中の水蒸気に対
して光学特性が不安定になるのを防いでいる。
【0100】図11は、多層膜91が立ち上げミラー6
0の偏光膜または反射膜として形成された場合の具体的
構成を示している。
【0101】図12は、偏光膜としての多層膜92の具
体的な作成例を示している。同図において、多層膜92
はHfO2層92a,Al2O3層9b,TiO2層9
2c,MgF2層92dの4種類の層から構成されてい
る。この場合、紫外域以外の波長用としては使用されな
いHfO2またはHfを使用しているが、ZrO2また
はZrを使用しても良い。さらに、HfO2層92aは
基板94から最も離れた層に積層され、多層膜92には
光学的膜厚(膜の屈折率n、膜中で光が進む距離をdと
したとき光学的膜厚はnd)を光の波長の1/10以下
にした薄い層92eが所定の位置に積層されている。
【0102】図13に示す多層膜92は、13の層から
構成されており、これらの層のおおよその幾何学的膜厚
は基板94側から順に、110nm,170nm,80
nm,80nm,300nm,80nm,110nm,
180nm,130nm,190nm,80nm,13
0nm,20nm,90nmである。さらに、以上説明
した基板94は、PbO,SiO2を主成分とするSF
系ガラスからなり、基板94と接するTiO2層92c
は、基板94のPbが混ざりあっている。
【0103】図14は、本発明の光記録再装置の具体的
ブロック図である。同図において、A/D変換器108
は、記録すべきアナログ情報をデジタル情報に変換す
る。D/A変換器109は、デジタル信号をアナログ信
号に変換する。音声・画像圧縮/エンコーダ・デコーダ
107は、デジタル化された音声または画像を圧縮・伸
張する。耐震用メモリコントローラ106は、圧縮され
ているデジタル情報を一時DRAM105に記憶する。
エンコーダ・デコーダ104は、所定の変調方法で信号
を変調及び復調を行なう。ヘッド駆動部103は、変調
されたデジタル信号に応じて磁界変調すべく磁気ヘッド
102を駆動する。
【0104】スピンドルモータ111は、光記録媒体1
01を回転駆動する。光ピックアップ113は、本発明
の光学部材を搭載しており、光記録媒体101から情報
を読取る。スライドモータ114は、光ピックアップ1
13を光記録媒体101の半径方向に移動させる。アン
プ115は、光ピックアップ113から再生された情報
を増幅する。アドレスデコーダ116は、再生された情
報の中からアドレス情報を抽出する。メカコントローラ
119は、光ピックアップ113の対物レンズ5を制御
するレンズ制御回路117、スライドモータ114を制
御するスライドモータ制御回路118、スピンドルモー
タ111を制御するスピンドル制御回路112、光記録
媒体101をローディングするローディングメカ110
を各々制御する。
【0105】ディスプレイ121は、アドレス等の情報
を表示する。キーボード122は、記録再生及びメカ等
の動作を指示するための入力装置である。システムコン
トローラ120は、光記録再生装置全体の動作を制御し
てている。
【0106】次に、以上の構成に基づいてその動作を説
明する。まず、光記録媒体101から情報を再生する場
合について説明する。キーボード122によって再生が
指示されると、システムコントローラ120は再生指令
をメカコントローラ119に送出する。メカコントロー
ラ119は上記の各制御回路に信号を送出するので、光
記録媒体101が回転するとともに、光ピックアップ1
13きは光ビームを光記録媒体101に照射し、その反
射光に応じた信号をアンプ115に入力する。アンプ1
15から出力される信号は、メカコントローラ119に
送られ、光ピックアップ113の対物レンズ5の移動や
光記録媒体101の回転を制御する。
【0107】一方、アンプ115から出力された信号
は、アドレスデコーダ116及びエンコーダ・デコーダ
104に送られ、アドレス情報が抽出されるとともに復
調される。デコードされた信号は耐震用メモリコントロ
ーラ106によって一時DRAM105にメモリされ
る。その後、メモリされた情報は読み出され、、音声・
画像圧縮/エンコーダ・デコーダ107によって伸張さ
れ、D/A変換器109を介して出力される。
【0108】次に、光記録媒体101から情報を再生す
る場合について説明する。キーボード122によって記
録が指示されると、システムコントローラ120は記録
指令をメカコントローラ119に送出する。メカコント
ローラ119は上記の各制御回路に信号を送出するの
で、光記録媒体101が回転するとともに、光ピックア
ップ113は光ビームを光記録媒体101に照射する。
【0109】一方、記録すべき情報は、A/D変換器1
08を介して音声・画像圧縮/エンコーダ・デコーダ1
07に入力されることによって圧縮される。圧縮された
信号は、耐震用メモリコントローラ106によって一時
DRAM105にメモリされる。その後、メモリされた
情報は読み出され、エンコーダ・デコーダ104に送ら
れることによって変調される。変調された信号は、ヘッ
ド駆動回路103を介して磁気ヘッド102へ送られ、
変調された磁界によって情報が光記録媒体101に記録
される。
【0110】尚、光記録媒体101としてディスク状の
光磁気記録媒体の場合について説明したが、光学的な記
録方式であればカード状またはテープ状の記録媒体であ
ってもよい。
【0111】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の光記録再生装置によれば、光学素子の分離面と
受光素子との間の光路上または光学素子の分離面とディ
スクとの光路上に、それぞれ入射光の波長に依存して受
光素子へ向かう光の強度と光記録媒体へ向かう光の強度
の割合をほぼ一定に保つ特性を持った光学部材が配置さ
れるので、波長に依存する光学部材の特性によりディス
クに照射される光パワーと、モニタ用フォトディテクタ
に到来する光パワーとの割合が一定に成される。この結
果F−APCの作用により光記録媒体に与えられる光パ
ワーが一定となり、C/Nの良好な光記録再生装置が提
供できる。
【0112】請求項2に記載の光記録再生装置によれ
ば、光学素子の第2の面上および光学素子の第3の面上
に、入射光の波長に依存して受光素子へ向かう光の強度
と光記録媒体へ向かう光の強度の割合をほぼ一定に保つ
特性を持ったフィルタ膜が施されるので、前記と同様に
光記録媒体に照射される光パワーと、モニタ用受光素子
に到来する光パワーとの割合が一定に成されると同時
に、光学系の構成を小型にすることが可能となる。
【0113】請求項3に記載の光記録再生装置によれ
ば、光学素子と受光素子との間の光路上に、入射光の波
長に依存して受光素子への入射光強度と受光素子からの
電気信号強度の割合をほぼ一定に保つ特性を持った光学
部材が配置されので、受光素子の分光感度特性が光学部
材により補正され、結果として光記録媒体上での光強度
がより一定となるように制御させることが可能となる。
【0114】請求項4に記載の光記録再生装置によれ
ば、光学素子から受光素子へ向かう光が、光学部材を透
過または反射して受光素子へ投射されるよう成されるた
め、光学系の設計の自由度を上げることができる。
【0115】請求項5に記載の光記録再生装置によれ
ば、受光素子のパッケージ表面、または受光素子のチッ
プ表面、または受光素子のパッケージ表面とチップ表面
との間に入射光の波長に依存して受光素子への入射光強
度と受光素子からの電気信号強度の割合をほぼ一定に保
つ特性を持った光学部材が施される構成としたので、既
存の光学系を加工することなく、C/Nの良好な光記録
再生装置が提供できる。
【0116】請求項6に記載の光記録再生装置によれ
ば、光学素子の第2の面上に、入射光の波長に依存して
受光素子への入射光強度と受光素子からの電気信号強度
の割合をほぼ一定に保つ特性を持ったフィルタ膜よりな
る光学部材を施すようにしたので、光学系の構成を小型
にすることが可能となる。
【0117】請求項7に記載の光記録再生装置によれ
ば、光学素子の分離面に、入射光の波長に依存して受光
素子への入射光強度と受光素子からの電気信号強度の割
合をほぼ一定に保つ特性を持った光学部材を配置するよ
うにしたので、特別な他の光学部材を配置する必要性を
なくすことができる。
【0118】請求項8に記載の光記録再生装置によれ
ば、光学素子と光記録媒体との光路上に、入射光の波長
に依存した反射率を有する光学部材を配置するようにし
たので、光記録媒体に照射される光パワーと、モニタ用
受光素子に到来する光パワーとが入射光の波長に依存し
ない一定の割合となるように制御され、結果としてF−
APCの作用により光記録媒体に与えられる光パワーが
一定となり、C/Nの良好な光記録再生装置が提供でき
る。
【0119】請求項9に記載の光記録再生装置によれ
ば、光学部材を光学素子と光記録媒体との光路上に位置
する立ち上げミラーの表面に配置される。従って一般に
用いられる立ち上げミラーに光の波長に依存した分光感
度特性を有する部材を施すことで、受光素子の分光感度
特性を補正させることが可能となる。
【0120】請求項10に記載の光記録再生装置によれ
ば、光学素子と光記録媒体との光路上に、入射光の波長
に依存した透過率を有する光学部材を配置するようにし
たので、例えば一枚の透過型のフイルタを用意すること
で受光素子の分光感度特性を補正させることが可能とな
る。
【0121】請求項11に記載の光記録再生装置によれ
ば、光学素子と光記録媒体との光路上に配置される光学
部材が、板状に成され且つ光学部材を透過する光軸はそ
の板面に対して垂直以外の角度をもって通過するように
構成したので、この光学部材による反射光が光学素子に
戻り再生信号等に影響を及ぼすという問題点をなくすこ
とができる。
【0122】請求項12に記載の光記録再生装置によれ
ば、光学素子と光記録媒体との光路上に配置される光学
部材が、P偏光成分の透過率と、S偏光成分の透過率と
がそれぞれ異なるフィルタ特性を有するようにしたの
で、これによりP偏光成分およびS偏光成分が適当に選
定することが可能となり、偏光角増幅を行わせることが
可能となる。
【0123】請求項13に記載の光記録再生装置による
と、波長により異なる反射率を有する光学部材が、P偏
光成分の反射率と、S偏光成分の反射率とがそれぞれ異
なる反射特性を有するように構成したので、この場合も
同様にP偏光成分およびS偏光成分が適当に選定するこ
とが可能となり、偏光角増幅を行わせることが可能とな
る。
【0124】請求項14に記載の光記録再生装置による
と、光学素子からの情報の再生が、光記録媒体から反射
される光の偏光面の回転を受光素子よりもたらされる電
気信号に基づいて検出するように構成したので、光磁気
ディスクで代表されるように、光記録媒体の記録膜上に
記録された磁区の向きに基づく情報を検出することがで
きる。
【0125】請求項17に記載の光学部材は多層膜によ
って形成され、この多層膜の少なくとも1つの層は金属
薄膜であるから、多層膜の他の層が保護されるととも
に、誘電体が接着剤中の水分や大気中の水蒸気等に対し
て光学特性が不安定になることを防いでいる。
【0126】請求項28に記載の光記録再生装置は光記
録媒体を駆動する駆動部と、受光素子が出力する出力信
号に基づいて、光記録媒体に記録されている情報を再生
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録再生装置の第1の実施例を示し
た光学的な構成図である。
【図2】本発明の光記録再生装置の他の実施例を示した
光学的な構成図である。
【図3】モニタ用フォトディテクタの分光感度の一例を
示した特性図である。
【図4】本発明の光記録再生装置に使用されるフィルタ
の特性図である。
【図5】モニタ用フォトディテクタの構成を示した正面
図および側面図である。
【図6】本発明の光記録再生装置の他の実施例を示した
光学的な構成図である。
【図7】立ち上げミラーの反射特性を示した特性図であ
る。
【図8】本発明の光記録再生装置の他の実施例を示した
光学的な構成図である。
【図9】本発明の光記録再生装置の他の実施例を示した
光学的な構成図である。
【図10】本発明の光記録再生装置の偏光または反射面
の多層膜の構成を示す断面図である。
【図11】本発明の光記録再生装置の多層膜を設けた立
ち上げミラーの構成を示す側面図である。
【図12】本発明の光記録再生装置の多層膜の他の構成
を示す断面図である。
【図13】本発明の光記録再生装置の多層膜の他の構成
を示す断面図である。
【図14】本発明の光記録再生装置の一実施例の具体的
構成を示すブロック図である。
【図15】従来の情報再生装置の一例を示した光学的な
構成図である。
【図16】レーザダイオードの温度特性を示した特性図
である。
【図17】偏光ビームスプリッタの周波数依存性を示し
た特性図である。
【図18】フォトディテクタの温度特性を示した特性図
である。
【図19】フォトディテクタの分光感度特性を示した特
性図である。
【図20】偏光ビームスプリッタの透過率および反射率
を示した特性図である。
【符号の説明】
1 レーザダイオード(発光素子) 2 コリメータレンズ 3 ビーム整形プリズム 4 偏光ビームスプリッタ(光学素子) 4a 第1の面 4b 第2の面 4c 第3の面 4d 第4の面 5 対物レンズ 6、101 ディスク(光記録媒体) 7 偏光ビームスプリッタ 8 集光レンズ 9 ハーフプリズム 10 ナイフエッジ 11 フォトディテクタ 12 フォトディテクタ 13 2分の1波長板 14 集光レンズ 15 偏光ビームスプリッタ 16 フォトディテクタ 17 フォトディテクタ 18 差動増幅器 19 出力端 20 モニタ用フォトディテクタ(受光素子) 21 増幅器 22 電流制御回路 30 フィルタ(光学部材) 31 フィルタ(光学部材) 40 フィルタ(光学部材) 50 パッケイジ 51 半導体チップ 60 立ち上げミラー 70 フィルタ(光学部材) 80 フィルタ(光学部材) 92 多層膜 93 金属薄膜 111 スピンドルモータ(駆動部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 成留 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを発光する発光素子と、前記発
    光素子から発光された光ビームを光記録媒体上に集光さ
    せる対物レンズと、前記発光素子から対物レンズに至る
    光路中に配置され前記発光素子から発光された光ビーム
    の一部を分光させる分離面を備えた光学素子と、前記光
    学素子によって分光された光を受光する受光素子とを備
    え、前記受光素子の出力信号に基づいて前記発光素子の
    駆動電流を調整する光記録再生装置において、 前記光学素子の分離面と前記受光素子との間の光路上ま
    たは前記光学素子の分離面と前記光記録媒体との光路上
    に、入射光の波長に依存して前記受光素子へ向かう光の
    強度と前記光記録媒体へ向かう光の強度の割合をほぼ一
    定に保つ特性を持った光学部材を配置したことを特徴と
    する光記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記光学素子は、入射する光の一部を入
    射する光の光軸と異なる方向へ分光させると共に、入射
    する光の一部を透過させる第1の面、前記光学素子で分
    光された光の前記受光素子に向かう光路中に位置する第
    2の面、および前記光学素子で分光された光の前記光記
    録媒体に向かう光路中に位置する第3の面を具備してお
    り、 前記光学素子の第2の面上および前記光学素子の第3の
    面上に、入射光の波長に依存して受光素子へ向かう光の
    強度と前記記録媒体へ向かう光の強度の割合をほぼ一定
    に保つ特性を持ったフィルタ膜よりなる光学部材をそれ
    ぞれ配置したことを特徴とする請求項1に記載の光記録
    再生装置。
  3. 【請求項3】 光ビームを発光する発光素子と、前記発
    光素子から発光された光ビームを光記録媒体上に集光さ
    せる対物レンズと、前記発光素子から対物レンズに至る
    光路中に配置され前記発光素子から発光された光ビーム
    の一部を分光させる光学素子と、前記光学素子によって
    分光された光を受光する受光素子とを備え、前記受光素
    子の出力信号に基づいて前記発光素子の駆動電流を調整
    する光記録再生装置において、 前記光学素子と前記受光素子との間の光路上には、入射
    光の波長に依存して前記受光素子への入射光強度と受光
    素子からの電気信号強度の割合をほぼ一定に保つ特性を
    持った光学部材を配置したことを特徴とする光記録再生
    装置。
  4. 【請求項4】 前記光学素子から受光素子へ向かう光
    は、前記光学部材を透過または反射して前記受光素子へ
    投射されるよう成されたことを特徴とする請求項3に記
    載の光記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記受光素子のパッケージ表面、または
    前記受光素子のチップ表面、または前記受光素子のパッ
    ケージ表面とチップ表面との間に入射光の波長に依存し
    て前記受光素子への入射光強度と受光素子からの電気信
    号強度の割合をほぼ一定に保つ特性を持った光学部材を
    施したことを特徴とする請求項3に記載の光記録再生装
    置。
  6. 【請求項6】 前記光学素子の第2の面上に、入射光の
    波長に依存して前記受光素子への入射光強度と受光素子
    からの電気信号強度の割合をほぼ一定に保つ特性を持っ
    たフィルタ膜よりなる光学部材を施したことを特徴とす
    る請求項3に記載の光記録再生装置。
  7. 【請求項7】 光ビームを発光する発光素子と、前記発
    光素子から発光された光ビームを光記録媒体上に集光さ
    せる対物レンズと、前記発光素子から対物レンズに至る
    光路中に配置され前記発光素子から発光された光ビーム
    の一部を分光させる分離面を備えた光学素子と、前記光
    学素子によって分光された光を受光する受光素子とを備
    え、前記受光素子の出力信号に基づいて前記発光素子の
    駆動電流を調整する光記録再生装置において、 前記光学素子の分離面には、入射光の波長に依存して前
    記受光素子への入射光強度と受光素子からの電気信号強
    度の割合をほぼ一定に保つ特性を持った光学部材が配置
    されていることを特徴とする光記録再生装置。
  8. 【請求項8】 光ビームを発光する発光素子と、前記発
    光素子から発光された光ビームを光記録媒体上に集光さ
    せる対物レンズと、前記発光素子から対物レンズに至る
    光路中に配置され前記発光素子から発光された光ビーム
    の一部を分光させる光学素子と、前記光学素子によって
    分光された光を受光する受光素子とを備え、前記受光素
    子の出力信号に基づいて前記発光素子の駆動電流を調整
    する光記録再生装置において、 前記光学素子と前記光記録媒体との光路上には、入射光
    の波長に依存した反射率を有する光学部材を配置したこ
    とを特徴とする光記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記光学部材を、前記光学素子と前記光
    記録媒体との光路上に位置する立ち上げミラーの表面に
    配置したことを特徴とする光記録再生装置。
  10. 【請求項10】 光ビームを発光する発光素子と、前記
    発光素子から発光された光ビームを光記録媒体上に集光
    させる対物レンズと、前記発光素子から対物レンズに至
    る光路中に配置され前記発光素子から発光された光ビー
    ムの一部を分光させる光学素子と、前記光学素子によっ
    て分光された光を受光する受光素子とを備え、前記受光
    素子の出力信号に基づいて前記発光素子の駆動電流を調
    整する光記録再生装置において、 前記光学素子と前記光記録媒体との光路上には、入射光
    の波長に依存した透過率を有する光学部材を配置したこ
    とを特徴とする光記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記光学素子と前記光記録媒体との光
    路上に配置される光学部材は、板状に成され且つ光学部
    材を透過する光軸はその板面に対して垂直以外の角度を
    もって通過するように成されたことを特徴とする請求項
    10に記載の光記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記光学素子と前記光記録媒体との光
    路上に配置される光学部材が、P偏光成分の透過率と、
    S偏光成分の透過率とがそれぞれ異なるフィルタ特性を
    有するように成されたことを特徴とする請求項10また
    は11に記載の光記録再生装置。
  13. 【請求項13】 前記波長により異なる反射率を有する
    光学部材が、P偏光成分の反射率と、S偏光成分の反射
    率とがそれぞれ異なる反射特性を有するように成された
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の光記
    録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記光記録媒体からの情報の再生は、
    前記光記録媒体から反射される光の偏光面の回転を受光
    素子よりもたらされる電気信号に基づいて検出すること
    を特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の光記
    録再生装置。
  15. 【請求項15】 前記光学部材は誘電体多層膜または複
    屈折性物質の膜によって形成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至14に記載の光記録再生装置。
  16. 【請求項16】 前記光学部材は多層膜によって形成さ
    れ、前記多層膜は5層以上からなることを特徴とする請
    求項1乃至15に記載の光記録再生装置。
  17. 【請求項17】 前記光学部材は多層膜によって形成さ
    れ、前記多層膜の少なくとも1つの層は金属薄膜である
    ことを特徴とする請求項1乃至16に記載の光記録再生
    装置。
  18. 【請求項18】 前記金属薄膜は前記光学部材の基板か
    ら最も離れた層であることを特徴とする請求項17に記
    載の光記録再生装置。
  19. 【請求項19】 前記光学部材は多層膜によって形成さ
    れ、前記多層膜の少なくとも4種類の材料からなってい
    ることを特徴とする請求項1乃至18に記載の光記録再
    生装置。
  20. 【請求項20】 前記光学部材は多層膜によって形成さ
    れ、前記多層膜は極めて薄い層を含むことを特徴とする
    請求項1乃至19に記載の光記録再生装置。
  21. 【請求項21】 前記極めて薄い層は光学的膜厚が波長
    の1/10以下であることを特徴とする請求項20に記
    載の光記録再生装置。
  22. 【請求項22】 前記光学部材は多層膜によって形成さ
    れ、HfまたはHfの酸化物を主成分とする層を少なく
    とも1層含んでいることを特徴とする請求項1乃至21
    に記載の光記録再生装置。
  23. 【請求項23】 前記光学部材は多層膜によって形成さ
    れ、ZrまたはZrの酸化物を主成分とする層を少なく
    とも1層含んでいることを特徴とする請求項1乃至22
    に記載の光記録再生装置。
  24. 【請求項24】 請求項22または23に記載の材料を
    主成分とする層は前記光学部材の基板から最も離れた層
    であることを特徴とする請求項22または23に記載の
    光記録再生装置。
  25. 【請求項25】 前記光学部材の基板は少なくともSi
    とPbを含んでいることを特徴とする請求項1乃至24
    に記載の光記録再生装置。
  26. 【請求項26】 前記光学部材は多層膜によって形成さ
    れ、前記光学部材の基板に接している層はPbを含んで
    いることを特徴とする請求項1乃至25に記載の光記録
    再生装置。
  27. 【請求項27】 前記光学部材は請求項1乃至26に記
    載の特徴を有する光記録再生装置。
  28. 【請求項28】 前記光記録媒体を駆動する駆動部と、
    前記受光素子が出力する出力信号に基づいて、前記光記
    録媒体に記録されている情報を再生することを特徴とす
    る請求項1乃至27に記載の光記録再生装置。
  29. 【請求項29】 前記光記録媒体はカード状記録媒体で
    あることを特徴とする光記録再生装置。
  30. 【請求項30】 前記光記録媒体はディスク状記録媒体
    であることを特徴とする光記録再生装置。
  31. 【請求項31】 前記光記録媒体はテープ状記録媒体で
    あることを特徴とする光記録再生装置。
  32. 【請求項32】 前記光記録媒体はディスク状光磁気記
    録媒体であることを特徴とする光記録再生装置。
JP5063331A 1992-09-30 1993-02-26 光記録再生装置 Withdrawn JPH06168473A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5063331A JPH06168473A (ja) 1992-09-30 1993-02-26 光記録再生装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-285428 1992-09-30
JP28542892 1992-09-30
JP5063331A JPH06168473A (ja) 1992-09-30 1993-02-26 光記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06168473A true JPH06168473A (ja) 1994-06-14

Family

ID=26404433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5063331A Withdrawn JPH06168473A (ja) 1992-09-30 1993-02-26 光記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06168473A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08273189A (ja) * 1995-02-15 1996-10-18 Daewoo Electron Co Ltd 光ディスク記録/再生装置の光ヘッド
US6108293A (en) * 1997-09-19 2000-08-22 Nec Corporation Gain control of a reproduced signal amplifier for precise monitoring of a reproduced signal during recording
JP2007200468A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Konica Minolta Opto Inc 光ピックアップ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08273189A (ja) * 1995-02-15 1996-10-18 Daewoo Electron Co Ltd 光ディスク記録/再生装置の光ヘッド
US6108293A (en) * 1997-09-19 2000-08-22 Nec Corporation Gain control of a reproduced signal amplifier for precise monitoring of a reproduced signal during recording
JP2007200468A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Konica Minolta Opto Inc 光ピックアップ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH056571A (ja) 光学式情報記録媒体
KR19980087526A (ko) 광 헤드 및 광 디스크 장치
JP2982965B2 (ja) 光学式読み取り装置
JPH06168473A (ja) 光記録再生装置
JPH0944885A (ja) 光ピックアップ及び再生装置
JPH09138967A (ja) 光ピックアップ装置
JPH07182714A (ja) 光磁気ディスク再生システムの光ピックアップ装置
JP4330882B2 (ja) 光走査装置
JPH06195795A (ja) 情報再生装置
JPH0845102A (ja) 光学ヘッド
JPH07121923A (ja) 光学式ピックアップヘッド装置
JPH03252928A (ja) 光ピックアップ装置
JPH09145924A (ja) 光学素子と光ヘッド
JP3355607B2 (ja) 光磁気記録用偏光光学系
JP3533813B2 (ja) 受発光素子及びこれを用いた光学ピックアップ
JPH0690327B2 (ja) 2波長光学ヘツド
JP2008004135A (ja) リーケッジプリズムと光ピックアップ
JP2581779B2 (ja) 光磁気記録媒体からの信号検出装置
JPH05198030A (ja) 光磁気記録用レーザカプラ
JPH0727906A (ja) ビームスプリッタ及びこれを用いた光学的情報記録再生装置
JP3419833B2 (ja) ビームスプリッタ
JP2575133B2 (ja) 光カ−ド記録及び/又は再生装置用光学ピツクアツプ
JPH06349103A (ja) 光学的情報処理装置
JPS63249945A (ja) 光学ピツクアツプ
JP2002157769A (ja) 情報記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000509