JPH06168444A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体の製造方法Info
- Publication number
- JPH06168444A JPH06168444A JP31821592A JP31821592A JPH06168444A JP H06168444 A JPH06168444 A JP H06168444A JP 31821592 A JP31821592 A JP 31821592A JP 31821592 A JP31821592 A JP 31821592A JP H06168444 A JPH06168444 A JP H06168444A
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- JP
- Japan
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- cutting
- magnetic recording
- recording medium
- magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は磁気テープ裁断時に於て発生する裁
断面近傍のクラックを軽減、抑制せしめ、実用上問題の
ない記録トラツク部を確保し、信頼性に優れた磁気記録
媒体の製造方法を提供する。 【構成】 非磁性支持体1上に強磁性金属薄膜2を形成
してなる磁気記録媒体3を、上下一対からなる回転刃を
用いて所定の幅に裁断するに際し、上下一対の回転刃の
おりなすオーバーラップ量Lが、0.15mm以下で裁
断することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
断面近傍のクラックを軽減、抑制せしめ、実用上問題の
ない記録トラツク部を確保し、信頼性に優れた磁気記録
媒体の製造方法を提供する。 【構成】 非磁性支持体1上に強磁性金属薄膜2を形成
してなる磁気記録媒体3を、上下一対からなる回転刃を
用いて所定の幅に裁断するに際し、上下一対の回転刃の
おりなすオーバーラップ量Lが、0.15mm以下で裁
断することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非磁性支持体上に強磁性
金属薄膜を形成してなる磁気記録媒体を所定の幅に裁断
する磁気記録媒体の製造方法に関するものである。
金属薄膜を形成してなる磁気記録媒体を所定の幅に裁断
する磁気記録媒体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より広く使用されている磁気記録媒
体としては、非磁性支持体上に合金磁性粉末あるいは酸
化物磁性粉末等の粉末材料をポリウレタン樹脂、塩化ビ
ニル−−酢酸ビニル系共重合体等の有機バインダー中に
分散せしめ、メチルエチルケトン、トルエン等の混合溶
剤中にて希釈した磁性塗料をポリエチレンテトフタレー
ト等の非磁性支持体上に塗布、乾燥することにより作製
される、塗布型磁気記録媒体がある。
体としては、非磁性支持体上に合金磁性粉末あるいは酸
化物磁性粉末等の粉末材料をポリウレタン樹脂、塩化ビ
ニル−−酢酸ビニル系共重合体等の有機バインダー中に
分散せしめ、メチルエチルケトン、トルエン等の混合溶
剤中にて希釈した磁性塗料をポリエチレンテトフタレー
ト等の非磁性支持体上に塗布、乾燥することにより作製
される、塗布型磁気記録媒体がある。
【0003】この塗布型磁気記録媒体に対して、さらな
る高密度磁気記録の要求の高まりとともに、Co−Ni
合金、Co−Cr合金、Co−O等の金属磁性材料を真
空蒸着法、スパッタリング法およびイオンプレーテイン
グ法等によって、ポリエステルフィルムやポリイミドフ
ィルム等の非磁性支持体上に直接被着した、金属磁性薄
膜型の磁気記録媒体が提案され注目を集めている。この
金属磁性薄膜型の磁気記録媒体は、磁性塗膜をきわめて
薄く作製できるため記録減磁や再生時の厚み損失がいた
って小さい。また、塗布型磁気記録媒体のようにバイン
ダーを必要としないために充填密度を高めることができ
且つ、角形比や坑磁力に優れているといった数々の利点
を兼ね備えている。
る高密度磁気記録の要求の高まりとともに、Co−Ni
合金、Co−Cr合金、Co−O等の金属磁性材料を真
空蒸着法、スパッタリング法およびイオンプレーテイン
グ法等によって、ポリエステルフィルムやポリイミドフ
ィルム等の非磁性支持体上に直接被着した、金属磁性薄
膜型の磁気記録媒体が提案され注目を集めている。この
金属磁性薄膜型の磁気記録媒体は、磁性塗膜をきわめて
薄く作製できるため記録減磁や再生時の厚み損失がいた
って小さい。また、塗布型磁気記録媒体のようにバイン
ダーを必要としないために充填密度を高めることができ
且つ、角形比や坑磁力に優れているといった数々の利点
を兼ね備えている。
【0004】この金属磁性薄膜の磁気記録媒体は、広幅
の非磁性支持体を真空蒸着装置の巻きだし部より繰り出
し、その走行途中に配備されている冷却キャン周面を通
過する際に蒸着源より強磁性金属材料を蒸着させ、当該
非磁性支持体上に金属薄膜を形成し、その後巻きとりロ
ールにて巻きとり作製する。そして得られた磁気テープ
を複数の上下一対からなる回転刃物を有する裁断機にて
所定の幅に裁断され作製される。
の非磁性支持体を真空蒸着装置の巻きだし部より繰り出
し、その走行途中に配備されている冷却キャン周面を通
過する際に蒸着源より強磁性金属材料を蒸着させ、当該
非磁性支持体上に金属薄膜を形成し、その後巻きとりロ
ールにて巻きとり作製する。そして得られた磁気テープ
を複数の上下一対からなる回転刃物を有する裁断機にて
所定の幅に裁断され作製される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の強
磁性金属薄膜を磁性層とする磁気テープにおいては、裁
断時に裁断面近傍に微細な割れ(以下クラックと呼
ぶ。)が金属薄膜上に発生し易く種々の故障を招くこと
がある。例えば、このクラックが記録トラック部までに
及び所定の情報記録信号を書き込めなくなつたり、再生
することが不可能になってしまったりする。さらには、
走行中や耐久試験後に磁性層が剥離するといった致命的
な欠陥を招いたりする。
磁性金属薄膜を磁性層とする磁気テープにおいては、裁
断時に裁断面近傍に微細な割れ(以下クラックと呼
ぶ。)が金属薄膜上に発生し易く種々の故障を招くこと
がある。例えば、このクラックが記録トラック部までに
及び所定の情報記録信号を書き込めなくなつたり、再生
することが不可能になってしまったりする。さらには、
走行中や耐久試験後に磁性層が剥離するといった致命的
な欠陥を招いたりする。
【0006】そこで本発明はかかる問題を解決し、裁断
時に於て発生する裁断面近傍のクラックを軽減、抑制せ
しめ、実用上問題のない記録トラツク部を確保し信頼性
に優れた磁気記録媒体の裁断方法を提供することを目的
とするものである。
時に於て発生する裁断面近傍のクラックを軽減、抑制せ
しめ、実用上問題のない記録トラツク部を確保し信頼性
に優れた磁気記録媒体の裁断方法を提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために提案されたものであり、非磁性支自体上
に強磁性金属薄膜を形成してなる磁気記録媒体を、上下
一対からなる回転刃を用いて所定の幅に裁断するに際
し、前述した上下一対の回転刃のオーバ−ラツプ量が、
0.15mm以下で裁断することを特徴とするものであ
る。
達成するために提案されたものであり、非磁性支自体上
に強磁性金属薄膜を形成してなる磁気記録媒体を、上下
一対からなる回転刃を用いて所定の幅に裁断するに際
し、前述した上下一対の回転刃のオーバ−ラツプ量が、
0.15mm以下で裁断することを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】磁気記録媒体を裁断機で精度良く裁断するため
には、上下一対からなる回転刃のオーバーラップ量が極
めて重要である。本発明によるこのオーバーラップ量の
構成は、0.15mm以下で裁断を行う。このようにし
て裁断を行えば、裁断面近傍における強磁性薄膜のクラ
ック発生状態が著しく減少する。その結果、このクラッ
クが記録トラック部にまで及んで所定の情報を書き込め
なくなったり、走行中や耐久試験後に剥離するといった
致命的欠陥を防止することが可能となる。
には、上下一対からなる回転刃のオーバーラップ量が極
めて重要である。本発明によるこのオーバーラップ量の
構成は、0.15mm以下で裁断を行う。このようにし
て裁断を行えば、裁断面近傍における強磁性薄膜のクラ
ック発生状態が著しく減少する。その結果、このクラッ
クが記録トラック部にまで及んで所定の情報を書き込め
なくなったり、走行中や耐久試験後に剥離するといった
致命的欠陥を防止することが可能となる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。
【0010】先ず非磁性支自体1上に強磁性金属薄膜2
を形成し広幅のジャンボロールを製作する。強磁性金属
薄膜2は、広幅の非磁性支自体1が真空蒸着装置(図示
は省略する。)の冷却キャン周面を通過する際に、蒸着
源より強磁性金属材料を蒸着させ形成する。非磁性支自
体1は、蒸着装置の巻き出し部より繰り出され、中間ロ
−ル、冷却キャンを走行した後巻き取り部に導かれジャ
ンボロ−ルとして製作される。ここで使用する非磁性支
自体1、強磁性金属材料は従来より公知の材料が使用可
能であり何ら限定されるものではない。強磁性金属材料
は単層或は多層膜として形成しても差し支えはない。多
層膜の場合膜間に、抗磁力の制御及び接着力の向上のた
めに下地処理を施してもよい。また、必要に応じて強磁
性金属薄膜2上に潤滑剤層、或は強磁性金属薄膜2層と
は反対の面にバックコート層を設けるようにしてもよ
い。上述した潤滑剤及びバックコート材料は従来より公
知のものがいずれも使用可能である。さらに、上記強磁
性金属薄膜2は先述した真空蒸着法に限らず、スパッタ
リング法、イオンプレーティング法等いずれの方法で適
用し作成しても差し支えはない。
を形成し広幅のジャンボロールを製作する。強磁性金属
薄膜2は、広幅の非磁性支自体1が真空蒸着装置(図示
は省略する。)の冷却キャン周面を通過する際に、蒸着
源より強磁性金属材料を蒸着させ形成する。非磁性支自
体1は、蒸着装置の巻き出し部より繰り出され、中間ロ
−ル、冷却キャンを走行した後巻き取り部に導かれジャ
ンボロ−ルとして製作される。ここで使用する非磁性支
自体1、強磁性金属材料は従来より公知の材料が使用可
能であり何ら限定されるものではない。強磁性金属材料
は単層或は多層膜として形成しても差し支えはない。多
層膜の場合膜間に、抗磁力の制御及び接着力の向上のた
めに下地処理を施してもよい。また、必要に応じて強磁
性金属薄膜2上に潤滑剤層、或は強磁性金属薄膜2層と
は反対の面にバックコート層を設けるようにしてもよ
い。上述した潤滑剤及びバックコート材料は従来より公
知のものがいずれも使用可能である。さらに、上記強磁
性金属薄膜2は先述した真空蒸着法に限らず、スパッタ
リング法、イオンプレーティング法等いずれの方法で適
用し作成しても差し支えはない。
【0011】次に、強磁性金属薄膜2が磁性層として形
成された磁気記録媒体3を(図1)、(図2)に示した
裁断機を用いて所定幅に裁断する。上記裁断機は、例え
ば、(図1)及び(図2)に示すように、上下一対の回
転が所定の裁断幅の間隔で並べて設けられている。さら
に詳しく説明すると、裁断刃4、5、6とそれらの裁断
刃に対向して同様に裁断幅間隔で並べられた裁断刃7、
8、9とからなっている。
成された磁気記録媒体3を(図1)、(図2)に示した
裁断機を用いて所定幅に裁断する。上記裁断機は、例え
ば、(図1)及び(図2)に示すように、上下一対の回
転が所定の裁断幅の間隔で並べて設けられている。さら
に詳しく説明すると、裁断刃4、5、6とそれらの裁断
刃に対向して同様に裁断幅間隔で並べられた裁断刃7、
8、9とからなっている。
【0012】上記裁断刃4、5、6は通常使用される鋼
材或は耐摩耗性を考慮して超鋼材料等により製作されて
おり、僅かに円錐形状をなした円盤状である。円錐形状
をなしていなくても全く平面形状の裁断刃を用いても何
等差し支えはない。一方の側面4a、5a、6aの外周
縁部が刃先となっている。他方、裁断刃7、8、9は、
4a、5a、6aと当接する7a、8a、9aが刃先と
なっている。また裁断刃4、5、6及び7、8、9はモ
ータ等を駆動源として回転する回転軸(図示は省略す
る。)に円筒体のスペーサ10、11及び12.13を
介してそれぞれ裁断幅間隔で軸方向に並設されて取り付
けられ固定されている。裁断刃4、5、6を有する回転
軸と裁断刃7、8、9を有する回転軸はそれぞれモータ
等の制御により周速度V1、V2を自由に変えることが
可能である。
材或は耐摩耗性を考慮して超鋼材料等により製作されて
おり、僅かに円錐形状をなした円盤状である。円錐形状
をなしていなくても全く平面形状の裁断刃を用いても何
等差し支えはない。一方の側面4a、5a、6aの外周
縁部が刃先となっている。他方、裁断刃7、8、9は、
4a、5a、6aと当接する7a、8a、9aが刃先と
なっている。また裁断刃4、5、6及び7、8、9はモ
ータ等を駆動源として回転する回転軸(図示は省略す
る。)に円筒体のスペーサ10、11及び12.13を
介してそれぞれ裁断幅間隔で軸方向に並設されて取り付
けられ固定されている。裁断刃4、5、6を有する回転
軸と裁断刃7、8、9を有する回転軸はそれぞれモータ
等の制御により周速度V1、V2を自由に変えることが
可能である。
【0013】これら裁断刃4、5、6と裁断刃7、8、
9は径方向に若干オーバーラップLして対向配置されて
おり、裁断刃4、5、6の側面4a、5a、6aと裁断
刃7、8、9の刃先側面7a、8a、9aとがそれぞれ
接触した形となっている。従って、裁断刃4、5、6と
裁断刃7、8、9とが(図1)の矢印A、B方向に同期
して回転することにより、それぞれの裁断刃を通過する
磁気記録媒体3は裁断刃4、5、6と裁断刃7、8、9
の刃先により所定の幅に裁断される。
9は径方向に若干オーバーラップLして対向配置されて
おり、裁断刃4、5、6の側面4a、5a、6aと裁断
刃7、8、9の刃先側面7a、8a、9aとがそれぞれ
接触した形となっている。従って、裁断刃4、5、6と
裁断刃7、8、9とが(図1)の矢印A、B方向に同期
して回転することにより、それぞれの裁断刃を通過する
磁気記録媒体3は裁断刃4、5、6と裁断刃7、8、9
の刃先により所定の幅に裁断される。
【0014】この時、上下刃物のオーバーラップLの程
度が大き過ぎると磁気記録媒体を変形させるため適度に
設定しなければならない。また同様に切断張力も弱すぎ
ると走行不安定になり、逆に強すぎると磁気記録媒体3
を変形させることになるためこれも適度な切断張力の設
定が必要である。
度が大き過ぎると磁気記録媒体を変形させるため適度に
設定しなければならない。また同様に切断張力も弱すぎ
ると走行不安定になり、逆に強すぎると磁気記録媒体3
を変形させることになるためこれも適度な切断張力の設
定が必要である。
【0015】なお、これまで説明した上記裁断機はこの
例に限定されるものではなく、この種の分野に使用され
ている従来公知のものがいずれも使用可能である。
例に限定されるものではなく、この種の分野に使用され
ている従来公知のものがいずれも使用可能である。
【0016】(実施例1)ここで実際に以下の条件にて
磁気テープを裁断した。
磁気テープを裁断した。
【0017】厚さ8μmのポリエチレンテトフタレート
フィルムを非磁性支持体1として使用し、これを真空蒸
着装置に走行させて、酸素雰囲気中でCo−Ni合金
(Co〆Ni=75〆25)を蒸着して0.13μmの
強磁性金属薄膜2を形成した磁気記録媒体3をジャンボ
ロール(図示は省略する。)として製作した。次に、上
記ジャンボロールを前述した裁断機を用いて8mm幅に
裁断した。
フィルムを非磁性支持体1として使用し、これを真空蒸
着装置に走行させて、酸素雰囲気中でCo−Ni合金
(Co〆Ni=75〆25)を蒸着して0.13μmの
強磁性金属薄膜2を形成した磁気記録媒体3をジャンボ
ロール(図示は省略する。)として製作した。次に、上
記ジャンボロールを前述した裁断機を用いて8mm幅に
裁断した。
【0018】ジャンボロールを裁断する際には、磁気記
録媒体3の走行速度V3は150m/minで固定条件
とし、裁断刃4、5、6の周速度V1は裁断刃7、8、
9の周速度V2に対して7%増で同じく固定条件として
裁断した。さらに、磁気記録媒体3の走行方向に110
g/cmの張力で裁断し、裁断刃4、5、6側から強磁
性金属薄膜2を裁断した。
録媒体3の走行速度V3は150m/minで固定条件
とし、裁断刃4、5、6の周速度V1は裁断刃7、8、
9の周速度V2に対して7%増で同じく固定条件として
裁断した。さらに、磁気記録媒体3の走行方向に110
g/cmの張力で裁断し、裁断刃4、5、6側から強磁
性金属薄膜2を裁断した。
【0019】なお、裁断刃4、5、6と裁断刃7、8、
9がおりなすオーバーラップLの程度は0.3mmとし
て裁断した。
9がおりなすオーバーラップLの程度は0.3mmとし
て裁断した。
【0020】そして、裁断された磁気テープの裁断面近
傍部の強磁性金属薄膜2に発生したクラックの程度を測
定した。その結果を(図3)に示す。
傍部の強磁性金属薄膜2に発生したクラックの程度を測
定した。その結果を(図3)に示す。
【0021】強磁性金属薄膜2上のクラックの測定は、
光学顕微鏡を用いて200倍で計測し、そのクラックの
長さ(μm)と個数を確認した。計測距離は10mmと
し、ランダムに10ポイント計測した。そして、平均化
したものを磁気テープ10mm中に発生しているクラッ
クの長さ及び個数とした。(図3)中のC(○印)は平
均クラック長を、またD(×印)は平均クラック数を示
している。
光学顕微鏡を用いて200倍で計測し、そのクラックの
長さ(μm)と個数を確認した。計測距離は10mmと
し、ランダムに10ポイント計測した。そして、平均化
したものを磁気テープ10mm中に発生しているクラッ
クの長さ及び個数とした。(図3)中のC(○印)は平
均クラック長を、またD(×印)は平均クラック数を示
している。
【0022】(実施例2)(実施例1)と全く同様にし
て、オーバーラップLの程度を0.2mmにして裁断を
行った。
て、オーバーラップLの程度を0.2mmにして裁断を
行った。
【0023】(実施例3)(実施例1)と全く同様にし
て、オーバーラップLの程度を0.15mmにして裁断
を行った。
て、オーバーラップLの程度を0.15mmにして裁断
を行った。
【0024】(実施例4)(実施例1)と全く同様にし
て、オーバーラップLの程度を0.10mmにして裁断
を行った。
て、オーバーラップLの程度を0.10mmにして裁断
を行った。
【0025】
【発明の効果】(図3)の実験結果から明かなように、
本発明の方法に於いては、非磁性支持体上に強磁性金属
薄膜が形成されてなる磁気記録媒体を所定の幅に裁断す
るに際して、上下一対の裁断刃がおりなすオーバーラッ
プ量が0.15mm以下で裁断することにより、裁断面
近傍の強磁性金属薄膜のクラックを最小限に抑えること
ができる。
本発明の方法に於いては、非磁性支持体上に強磁性金属
薄膜が形成されてなる磁気記録媒体を所定の幅に裁断す
るに際して、上下一対の裁断刃がおりなすオーバーラッ
プ量が0.15mm以下で裁断することにより、裁断面
近傍の強磁性金属薄膜のクラックを最小限に抑えること
ができる。
【0026】クラック発生が裁断面より10μm以上に
まで及んだ場合には、記録トラック部にまで歪等が生じ
るため、実用上問題とならない10μm以下であること
が望ましい。またクラック発生個数も少ないことが望ま
しいことは容易に推測できる。
まで及んだ場合には、記録トラック部にまで歪等が生じ
るため、実用上問題とならない10μm以下であること
が望ましい。またクラック発生個数も少ないことが望ま
しいことは容易に推測できる。
【0027】従って、クラック発生を裁断面より10μ
m以下に抑え、且つクラック発生個数を最小限にして裁
断を行うためには、オーバーラップ量を0.15mm以
下にして裁断すればよい。このようにして裁断を行え
ば、記録トラック部の実効的範囲を確保することがで
き、再生出力波形も安定した磁気テープを得ることがで
きるとともに、信頼性に優れた磁気記録媒体の提供が可
能となる。
m以下に抑え、且つクラック発生個数を最小限にして裁
断を行うためには、オーバーラップ量を0.15mm以
下にして裁断すればよい。このようにして裁断を行え
ば、記録トラック部の実効的範囲を確保することがで
き、再生出力波形も安定した磁気テープを得ることがで
きるとともに、信頼性に優れた磁気記録媒体の提供が可
能となる。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】裁断刃の位置関係を示す模式概略図
【0030】
【図2】裁断機刃物部の正面概略図
【0031】
【図3】オーバーラップ量と平均クラック長及び平均ク
ラツク数との関係を示す図
ラツク数との関係を示す図
【0032】
1 非磁性支持体 2 強磁性金属薄膜 3 磁気記録媒体 4、5、6、7、8、9 裁断刃 10、11、12、13 円筒体スペーサ 4a、5a、6a、7a、8a、9a 裁断刃側面 A、B 裁断刃回転方向 C 平均クラック長プロット図 D 平均クラック数プロット図 L オーバーラップ V1、V2 裁断刃周速度 V3 磁気記録媒体走行方向
Claims (1)
- 【請求項1】非磁性支持体上に強磁性金属薄膜を形成し
てなる磁気記録媒体を、上下一対からなる回転刃を用い
て所定の幅に裁断するに際し、前記した上下一対の回転
刃のオーバーラップ量が、0.15mm以下で裁断する
ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31821592A JPH06168444A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31821592A JPH06168444A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06168444A true JPH06168444A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=18096723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31821592A Pending JPH06168444A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06168444A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090294042A1 (en) * | 2008-06-02 | 2009-12-03 | Fujifilm Corporation | Cutting method and cutting apparatus |
US7654182B2 (en) | 2003-06-19 | 2010-02-02 | Fujifilm Corporation | Coated sheet cutting method and apparatus |
EP2172331A1 (en) | 2008-09-25 | 2010-04-07 | Fujifilm Corporation | Laminated film with hard coat |
JP2012224057A (ja) * | 2011-04-22 | 2012-11-15 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 |
-
1992
- 1992-11-27 JP JP31821592A patent/JPH06168444A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20090294042A1 (en) * | 2008-06-02 | 2009-12-03 | Fujifilm Corporation | Cutting method and cutting apparatus |
JP2009291845A (ja) * | 2008-06-02 | 2009-12-17 | Fujifilm Corp | 裁断方法及び装置 |
EP2172331A1 (en) | 2008-09-25 | 2010-04-07 | Fujifilm Corporation | Laminated film with hard coat |
JP2012224057A (ja) * | 2011-04-22 | 2012-11-15 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 |
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