JPH06167817A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH06167817A
JPH06167817A JP28634292A JP28634292A JPH06167817A JP H06167817 A JPH06167817 A JP H06167817A JP 28634292 A JP28634292 A JP 28634292A JP 28634292 A JP28634292 A JP 28634292A JP H06167817 A JPH06167817 A JP H06167817A
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Japan
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JP28634292A
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English (en)
Inventor
Shoji Amamiya
昇司 雨宮
Noboru Kashimura
昇 樫村
Shunkai Sako
春海 酒匂
Tatsuya Ikesue
龍哉 池末
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication of JPH06167817A publication Critical patent/JPH06167817A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、画像劣化を発生させること
のない電子写真装置を提供することにある。 【構成】 本発明は、電子写真感光体、静電潜像を形成
する手段、形成した静電潜像を現像する手段、現像した
像を記録材に転写する手段、転写した像を記録材上に定
着する手段及び記録材の定着画像を形成した面の反対の
面に画像を形成するために記録材を搬送する手段を有す
る電子写真装置において、該電子写真感光体の表面の水
に対する接触角値が100°以上であることを特徴とす
る電子写真装置である。 【効果】 記録材の両面に画像を形成する際に定着オイ
ルが電子写真感光体に転着することにより発生するクリ
ーニング不良などにより生じる画像劣化を発生するのを
防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録材の両面に画像を
形成する画像形成装置における電子写真感光体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置の一例としては図5
に示すようなカラー画像を形成する電子写真装置があ
る。
【0003】図5に示されるカラー電子写真装置は、装
置本体1の右側(図1右側)から装置本体の略中央部に
亘って設けられている記録材搬送系Iと、装置本体1の
略中央部に、上記記録材搬送系Iを構成している転写ド
ラム15に近接して設けられている潜像形成部IIと、
上記潜像形成部IIと近接して配設されている現像手
段、すなわち回転式現像装置IIIとに大別される。
【0004】上記記録材搬送系Iは、以下のような構成
となっている。先ず、上記装置本体1の右壁(図6右
側)に開口部が形成されており、該開口部に着脱自在な
記録材供給用トレイ2,3が一部機外に突出して配設さ
れている。該トレイ2,3の略直上部には給紙用ローラ
4,5が配設され、これら給紙用ローラ4,5と左方に
配された矢印A方向に回転自在な転写手段たる転写ドラ
ム15とを連絡するように、給紙ローラ6及び給紙ガイ
ド7,8が設けられている。上記転写ドラム15の外周
面近傍には回転方向上流側から下流側に向って当接用ロ
ーラ9、グリッパ10、記録材分離用帯電器11、分離
爪12が順次配設されている。また、上記転写ドラム1
5の内周側には転写帯電器13、記録材分離用帯電器1
4が配設されている。転写ドラム15の記録材が巻き付
く部分にはポリ弗化ビニリデン等により成る転写シート
(図示せず)が貼り付けられており、転写材は該転写シ
ート上に静電的に密着貼り付けされている。上記転写ド
ラム15の右側上部には上記分離爪12と近接して搬送
ベルト手段16が、そして該搬送ベルト手段16の記録
材搬送方向終(右)端には定着装置18が配設されてい
る。該定着装置18よりもさらに搬送方向後流には装置
本体1外へと延在し、装置本体1に対して着脱自在な排
出用トレイ17が配設されている。
【0005】次に、上記潜像形成部IIの構成を説明す
る。先ず、図1矢印B方向に回転自在な潜像担持体たる
感光ドラム19が、外周面を上記転写ドラム15の外周
面と当接して配設されている。上記感光ドラム19の上
方でその外周面近傍には該感光ドラム19の回転方向上
流側から下流側に向って除電用帯電器20、クリーニン
グ手段21及び一次帯電器23が順次配設され、さらに
上記感光ドラム19の外周面上に静電潜像を形成するた
めのレーザービームスキャナのごとき像露光手段24、
及びラーのごとき像露光反射手段25が配設されてい
る。
【0006】最後に上記回転式現像装置IIIの構成は
以下のごとくである。上記感光ドラム19の外周面と対
向する位置に、回転自在な筐体(以下「回転体」とい
う)26が配設され、該回転体26中には四種類の現像
装置が周方向の四位置に搭載され、上記感光ドラム19
の外周面上に形成された静電潜像か可視化(すなわち現
像化)するようになっている。上記四種類の現像装置
は、それぞれイエロー現像装置27Y、マゼンタ現像装
置27M、シアン現像装置27C及びブラック現像装置
27BKとなっている。
【0007】上述したごとき構成の画像形成装置全体の
シーケンスについて、まず、フルカラーモードの場合を
例として簡単に説明する。上述した感光ドラム19が図
5矢印B方向に回転すると、該感光ドラム19上の感光
体は一次帯電器23によって均等に帯電される。なお、
図5装置においては、各部動作速度(以下、プロセスス
ピードとする)は160mm/secである。一次帯電
器23による感光体に対する均等な帯電が行われると、
原稿28のイエロー画像信号にて変調されたレーザ光E
により画像露光が行われ、感光ドラム19上に静電潜像
が形成され、回転体26の回転によりあらかじめ現像位
置に定置されたイエロー現像装置27Yによって上記静
電潜像の現像が行われる。
【0008】一方、給紙ガイド7、給紙ローラ6、給紙
ガイド8を経由して搬送されてきた転写材は、所定のタ
イミングにてグリッパ10により保持され、当接用ロー
ラ9と該当接用ローラ9と対向している電極とによって
静電的に転写ドラム15に巻き付けられる。転写ドラム
15は、感光ドラム19と同期して図1矢印A方向に回
転しており、イエロー現像装置27Yで現像された顕画
像は、上記感光ドラム19の外周面と上記転写ドラム1
5の外周面とが当接している部位にて転写帯電器13に
よって転写される。転写ドラム15はそのまま、回転を
継続し、次の色(図1においてはマゼンタ)の転写に備
える。
【0009】一方、感光ドラム19は上記除電用帯電器
20により除電され、従来公知のブレード法によるクリ
ーニング手段21によってクリーニングされた後、再び
一次帯電器23によって帯電され、次のマゼンタ画像信
号により上記のような像露光を受ける。上記回転式現像
装置は、感光ドラム19上に上記像露光によってマゼン
タ画像信号による静電潜像が形成される間に回転して、
マゼンタ現像装置27Mを上述した所定の現像位置に定
置せしめ所定のマゼンタ現像を行う。引き続いて、上述
したごときプロセスをそれぞれシアン色及びブラック色
に対しても実施し、四色分の転写が終了すると、記録材
上に形成された四色顕画像は各帯電器20,14により
除電され、上記グリッパ10による転写材の把持が解除
されると共に、該転写材は、分離爪12によって転写ド
ラム15より分離され、搬送ベルト16で定着装置18
に送られ、熱と圧力により定着され一連のフルカラープ
リントシーケンスが終了し、所要のフルカラープリント
画像が形成されることとなる。
【0010】このとき、定着装置18での定着動作速度
は、本体のプロセススピード160mm/secより遅
い90mm/secで行われる。これは、後述するよう
にトナーが二層から四層積載された未定着画像を溶融混
色させる場合、十分な加熱量をトナーに与えなければな
らないためで、本体速度より遅い速度で定着を行うこと
によりトナーに対する加熱量を多くしているのである。
【0011】特に、カラー画像は多色のトナーが二層〜
四層の層を形成しているために、カラー画像形成用電子
写真装置においては以下に述べる二つの点で白黒用の装
置と異なった特徴を有している。
【0012】先ず第一の特徴は、使用されるトナーに関
するものである。
【0013】このトナーには、熱を印加した際の溶融
性、混色性が良いことが要求されるため、軟化点が低
く、かつ溶融粘度の低いシャープメルト性のトナーが使
用される。こうしたシャープメルトトナーを使用するこ
とにより、複写物の色再現範囲を広め、原稿の多色また
はフルカラー像に忠実なカラーコピーを得ることができ
るからである。
【0014】このようなシャープメルトトナーは、例え
ばポリエステル樹脂またはスチレン−アクリルエステル
樹脂のごとき結着樹脂、着色剤(染料、昇華性染料)、
電荷制御剤等のトナー形成用材料を溶融混練、粉砕、分
級することにより製造される。必要とあらば、トナーに
各種外添剤(例えば、疎水性コロイダルシリカ)を添加
する外添工程を付加してもよい。このようなカラートナ
ーとしては定着性、シャープメルト性を考慮すると結着
樹脂としてポリエステル樹脂を使用したものが特に好ま
しい。シャープメルト性ポリエステル樹脂としてはジオ
ール化合物とジカルボン酸とから合成される分子の主鎖
にエステル結合を有する高分子化合物が例示される。
【0015】特に、次式
【0016】
【外1】 (式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x,y
はそれぞれ1以上の正の整数であり、かつx+yの平均
値は2〜10である。)で代表されるビスフェノール誘
導体もしくはその置換体をジオール成分とし、2価以上
のカルボン酸又はその酸無水物又はその低級アルキルエ
ステルとからなるカルボン酸成分(例えばフマル酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、
トリメリット酸、ピロメリット酸等)とを少なくとも共
縮重合したポリエステル樹脂がシャープな溶融特性を有
するのでより好ましい。
【0017】ポリエステル樹脂の軟化点は、75〜15
0℃、好ましくは80〜120℃が良い。
【0018】このポリエステル樹脂を結着樹脂として含
有するシャープメルトトナーの軟化特性の例を図2に示
す。測定条件は以下の通りである。
【0019】フローテスターCFT−500A型(島津
製作所製)を使用し、ダイ(ノズル)の直径0.2m
m、厚み1.0mmとして20kgの押出荷重を加え初
期設定温度70℃で、予熱時間300秒の後、6℃/分
の速度で等速昇温したとき描かれるトナーのプランジャ
ー降下量−温度曲線(以下軟化S字曲線という)を求め
た。試料となるトナーは1〜3g精秤した微粉末を用
い、プランジャー断面積は1.0cm2 とする。軟化S
字曲線は図2のようなカーブとなる。等速昇温するに従
い、トナーは徐々に加熱され流出が開始される(プラン
ジャー降下A→B)。さらに昇温すると溶融状態となっ
たトナーは大きく流出し(B→C→D)プランジャー降
下が停止し終了する(D→E)。
【0020】S字曲線の高さHは全流出量を示し、H/
2のC点に対応する温度T0はトナーの軟化点を示す。
【0021】トナー及び結着樹脂がシャープメルト性を
有するか否かは、トナーまたは結着樹脂の見掛けの溶融
粘度を測定することにより判定できる。
【0022】このようなシャープメルト性を有するトナ
ーまたは結着樹脂とは、見掛けの溶融粘度が103 ポイ
ズを示すときの温度をT1、5×102 ポイズを示すと
きの温度をT2としたとき、 T1=90〜150℃ |ΔT|=|T1−T2|=5〜20℃ の条件を満たすものをいう。
【0023】これらの温度−溶融粘度特性を有するシャ
ープメルト性樹脂は加熱されることにより極めてシャー
プに粘度低下を起こすことが特徴である。このような粘
度低下が最上部トナー層と最下部トナー層との適度な混
合を生じせしめ、さらにトナー層自体の透明性を急激に
増加させ、良好な減色混合を起こすものである。
【0024】このようなシャープメルト性のカラートナ
ーは、親和力が大きく、定着ローラにオフセットし易い
という性質も有している。
【0025】したがって、以上のようなカラートナーを
用いる画像形成装置の定着装置においては、長期間に亘
って高い離型性を示すことが必要となる。以下に、カラ
ー画像形成用電子写真装置における第二の特徴である定
着装置18について図3を用いて説明する。
【0026】図3において、定着手段たる定着ローラ2
9はアルミ製の芯金31上にHTV(高温加硫型)シリ
コーンゴム層32、この外側にRTV(室温加硫型)シ
リコーンゴム層33を有し、厚さ3mm、直径40mm
に形成されている。
【0027】一方、加圧手段たる加圧ローラ30はアル
ミの芯金34上に1mm厚のHTVと、さらにその表面
にRTVシリコーンゴム層35を設け、直径が40mm
となっている。
【0028】上記定着ローラ29には発熱手段であるハ
ロゲンヒータ36が配設され、加圧ローラ30には同じ
くヒータ37が芯金内に配設されて両面から加熱を行っ
ている。加圧ローラ30に当接されたサーミスタ38に
より加圧ローラの温度が検知され、この検知温度に基づ
き制御装置39によりハロゲンヒータ36,37が制御
され、定着ローラ29の温度及び加圧ローラ30の温度
が共に約170℃の一定に保つように制御される。な
お、上記定着ローラ29と加圧ローラ30は加圧機構
(図示せず)によって総圧約40kgで加圧されてい
る。
【0029】また、図3においてOは離型剤塗布手段た
るオイル塗布装置、Cはクリーニング装置、C1は加圧
ローラのオイル、汚れを除去するクリーニングブレード
である。オイル塗布装置Oはオイルパン40内のジメチ
ルシリコーンオイル41(信越化学製KF96 300
cs)をオイル汲み上げローラ42及びオイル塗布ロー
ラ43を経由させオイル塗布量調整ブレード44でオイ
ル塗布量を規制して定着ローラ29上に塗布させる。図
3に示す装置では塗布量として後述する測定方法により
0.08g/A4の量を塗布している。尚オイル塗布ロ
ーラ43は定着ローラ32と接離可能であり転写材の先
端より前5mmから後端より後5mmまでオイルを塗布
している。
【0030】上記オイル塗布装置Oによるシリコーンオ
イルの塗布量は、次のようにして求める。
【0031】先ず、A4サイズの白紙50枚の重量をA
1(g)とし、この白紙上への画像の転写もせず、定着
ローラのゴム層へのシリコーンオイルの塗布もせずに、
定着ローラと加圧ローラとの間を通紙した後の白紙50
枚の重量をB(g)とする。次に、同様に別のA4サイ
ズの白紙50枚の重量をA2(g)とし、この白紙上へ
の画像の転写をしないが、定着ローラのゴム層へのシリ
コーンオイルの塗布は行って、定着ローラと加圧ローラ
との間を通紙した後の白紙50枚の重量をC(g)とす
る。以上のA1,B,A2,Cを用いるとA4サイズの
白紙1枚当たりのシリコーンオイルの塗布量X(g)
は、次式のように求められる。
【0032】X=(C+A1−B−A2)/50
【0033】一方、クリーニング装置Cはノーメックス
(商品名)より成る不織布ウェブ46を押圧ローラ45
にて定着ローラ29に押し当ててクリーニングしてい
る。また、該ウェブ46は巻き取り装置(図示せず)に
より適宜巻き取られ、当接部にトナー等が堆積しないよ
うにされている。
【0034】以上に説明したカラー画像形成用電子写真
装置は、片面のみに顕画像を形成するものであるが、こ
の顕画像を転写材の表面及び裏面の両方に形成できる装
置が既に提案されている。以下、図4に基づいて該装置
について説明する。
【0035】図4の装置は、図5に示した従来装置と同
様にカラー画像形成用電子写真装置であるが、記録材の
両面に画像を形成可能としているところが異なってい
る。以下に両面画像形成の機構を説明するが、上記装置
と共通な箇所には同一の符号を付して説明を省略するこ
ととする。
【0036】本装置は、両面画像形成のための搬送機構
たる再給紙ローラ50と搬送通路51を備えている。
【0037】排紙ローラ52の下方において排紙トレイ
17に一度載せた記録材を再び潜像形成部IIへと送り
込む再給紙ローラ50が配設され、該再給紙ローラ50
の後方には記録材を搬送する搬送通路51が配設されて
いる。
【0038】次に以上のような本装置においてカラー画
像の両面コピーを行うときの動作について説明する。
【0039】現像装置IIIにおいて現像され、未定着
トナー像を表面に担持した記録材は搬送ベルト手段16
により搬送され定着ローラ29及び加圧ローラ30によ
り定着された後、排紙ローラ52によって排紙トレイ1
7にもたらされる。この後、再給紙ローラ50により再
び給紙されて搬送通路51を通り、再び潜像形成部II
へ搬送されて表面と同様にして裏面にカラー画像を形成
する。こうして、表面にすでに定着されたカラー画像を
もち、裏面に転写された未定着カラートナー像を担持し
た記録材は搬送ベルト手段16により定着ローラ29及
び加圧ローラ30まで運ばれて定着が行われ、最終的に
排紙トレイ17へ運ばれて両面カラーコピーが終了す
る。
【0040】以上のように、図4に示す従来例装置によ
れば転写材の両面にカラー画像を形成することができ
た。
【0041】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例装置において、以上のような両面カラーコピーを行
うと以下のような不具合が発生していた。すなわち、最
初の画像形成動作が終了し、一回目の記録材表面の加熱
定着を行うことによりトナー上や記録材上へ離型剤たる
オイルが付着するが、この記録材が両面コピーのために
再給紙されると一回目で定着を行ったトナー面(すなわ
ちオイルが付着した面)が転写ドラム15側に向くこと
になる。したがって、記録材が転写ドラム15に巻き付
くことによりトナー上や記録材上に付着しているオイル
が転写シート上に転着し、その後記録材が転写ドラム1
5より分離された後の該転写ドラム15の回転により転
写ドラム上のオイルが感光ドラム19へ転移する。
【0042】このようにオイルが感光ドラム19に転移
すると、感光ドラム19上のクリーニング装置によって
もトナーをクリーニングすることができなくなったり、
所望の潜像形成部以外のところでオイル上にトナーが付
着するため、最終的に、以降のコピーにおいては余分な
トナーが付着した汚い画像となってしまう問題点を有し
ていた。
【0043】本発明は上記問題点を解決し、記録材の両
面に画像を形成する際にオイルが電子写真感光体へ転移
することによる画像劣化を発生させることのない電子写
真装置を提供することを目的としている。
【0044】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、電子写
真感光体、静電潜像を形成する手段、形成した静電潜像
を現像する手段、現像した像を記録材に転写する手段、
転写した像を記録材上に定着する手段及び記録材の定着
画像を形成した面の反対の面に画像を形成するために記
録材を搬送する手段を有する電子写真装置において、該
電子写真感光体の表面の水に対する接触角値が100°
以上であることを特徴とする電子写真装置である。
【0045】以下に、本発明の電子写真感光体について
詳細に説明する。
【0046】本発明において表面層の、対水の初期接触
角値100°以上にするための手法としては以下の2つ
が考えられる。
【0047】(1)表面層の樹脂等の主要構成成分に表
面エネルギーの大きなものを選択する。
【0048】(2)表面層に表面エネルギーの大きな樹
脂粉体等の添加物を分散または混入させる。
【0049】(1)(2)に共通して考えられている表
面エネルギーを大きくするための材料としては含フッ素
化合物を用いるのが効果的である。しかし、本発明は、
接触角値を100°以上にすることができるならば構成
成分として含フッ素化合物を用いなければならないとい
うものではなく、これに限定されるものではない。
【0050】(1)の場合、フッ素系樹脂としては、フ
ッ化アルキルアクリレート共重合体やポリカーボネート
樹脂のフッ素置換体などがあり、一種あるいはそれ以上
が適宜選択される。また、他のフッ素系樹脂でないもの
と混合して用いる場合、表面層の重量に対し、フッ素系
樹脂の重量が好ましくは、5重量%以上、最も好ましく
は10重量%以上含有するのがよい。
【0051】(2)の場合、フッ素系樹脂粉体として
は、四フッ化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレン樹
脂、四フッ化エチレン六フッ化プロピレン樹脂、フッ化
ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、二フッ化塩化エチ
レン樹脂及びそれらの共重合体の中から一種あるいはそ
れ以上が適宜選択されるが、特に低分子グレードで、且
つ平均一次粒径1.0μm以下が好ましく、特に好まし
くは0.3μm以下が好ましい。
【0052】表面層に分散されるフッ素系樹脂粉体の含
有量は表面層固形分重量に基づいて5〜50重量%が適
当であり、特に10〜40重量%が好ましい。含有量が
5重量%未満ではフッ素系樹脂粉体による表面層改質効
果が十分でなく、定着オイルの転移付着が生じてしま
う。一方50重量%を越えると光透過性が低下し且つキ
ャリアの移動度も低下するため、電子写真特性上好まし
くない傾向がある。表面層を形成するときフッ素系樹脂
粉体を分散するためのバインダー樹脂は成膜性の有る高
分子で有ればよいが、単独でも有る程度の固さを有する
こと、キャリア輸送を妨害しないこと等の点からポリメ
タクリル酸エステル、ポリスチレン、メタクリル酸エス
テル/スチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリアリ
レート、ポリエステル、ポリスルホン等が好ましい。
【0053】本発明で用いる電子写真感光体は導電性支
持体上に少なくとも感光層を有するが、導電性支持体と
しては、アルミニウム、ステンレス等の金属や紙、プラ
スチック等の支持体上に導電性粒子を適当なバインダー
樹脂に分散した導電層を設けた円筒状シリンダーまた
は、フィルムが用いられる。ただし、支持体自身が導電
性の場合には、導電性支持体は、導電層を設けていなく
ても良い。
【0054】これらの導電性支持体の上には、バリアー
機能と下引機能を持つ下引層(接着層)を設けることが
できる。
【0055】下引層は感光層の接着性改良、塗工性改
良、導電性支持体の保護、導電性支持体上の欠陥の被
覆、導電性支持体からの電荷注入性改良、感光層の電気
的破壊に対する保護等のために形成される。下引層の材
料としては、ポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニル
イミダゾール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロー
ス、メチルセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマ
ー、カゼイン、ポリアミド共重合ナイロン、にかわ、ゼ
ラチンなどが知られている。これらはそれぞれに適した
溶剤に溶解されて基体上に塗布される。その膜厚は、
0.2μm〜2μm程度である。
【0056】電荷発生物質としてはシアニン系染料、ア
ズレン系染料、スクエアリウム染料、ピリリウム系染
料、チシピリリウム系染料、フタロシアニン系顔料、ア
ントアントロン系顔料、ジベンズピレンキノン系顔料、
ピラントロン系顔料、モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、ト
リスアゾ顔料などのアゾ系顔料、インジゴ系顔料、キナ
クリドン系顔料、非対称キノシアニン、キノシアニンな
どを用いることができる。
【0057】電荷輸送物質としては、ピレン、N−エチ
ルカルバゾール、N−イソプロピルカルバゾール、N−
メチル−N−フェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9
−エチルカルバゾール、N,N−ジフェニルヒドラジノ
−3−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N−
ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エチル
フェノチアジン、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−
メチリデン−10−エチルフェノキサジン、p−ジエチ
ルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラ
ゾン、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N−α−
ナフチル−N−フェニルヒドラゾン、p−ピロリジノベ
ンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、1,
3,3−トリメチルインドレニン−ω−アルデヒド−
N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジエチルベンズア
ルデヒド−3−メチルベンズチアゾリノン−2−ヒドラ
ゾンなどのヒドラゾン類;2,5−ビス(p−ジエチル
アミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、1
−フェニル−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5
−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−
〔キノリル(2)〕−3−(p−ジエチルアミノスチリ
ル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−〔ピリジル(2)〕−3−(p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、1−〔6−メトキシピリジル(2)〕−3−
(p−ジエチルアミノスチリル〕−5−(p−ジエチル
アミノフェニルピラゾリン、1−〔ピリジル(3)〕−
3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエ
チルアミノフェニル)ピラゾリン、1−〔レピジル
(2)〕−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミフェニル)ピラゾリン、1−〔ピリ
ジル(2)〕−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−
4−メチル−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラ
ゾリン、1−〔ピリジル(2)〕−3−(α−メチル−
p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルア
ミノフェニル)ピラゾリン、1−フェニル−3−(p−
ジエチルアミノスチリル)−4−メチル−5−(p−ジ
エチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フェニル−3
−〔α−ベンジル−p−ジエチルアミノスチリル)−5
−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、スピロ
ピラゾリンなどのピラゾリン類;2−(p−ジエチルア
ミノスチリル)−6−ジエチルアミノベンズオキサゾー
ル、2−(p−ジエチルアミノフェニル)−4−(p−
ジエチルアミノフェニル)−5−(2−クロロフェニ
ル)オキサゾールなどのオキサゾール系化合物;2−
(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエチルアミノ
ベンズチアゾールなどのチアゾール系化合物;ビス(4
−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)フェニルメタ
ンなどのトリアリールメタン系化合物;1,1−ビス
(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)
ヘプタン、1,1,2,2−テトラキス(4−N,N−
ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)エタンなどのポ
リアリールアルカン類;5−(4−ジフェニルアミノベ
ンジリデン)−5Hジベンゾ〔a,b〕シクロヘプテ
ン、1,2−ベンゾ−3−(d−フェニルスチリル)−
9−n−ブチルカルバゾール等のスチルベン化合物など
を用いることができる。
【0058】本発明の電子写真感光体の調製方法を電荷
発生層上に電荷輸送層を積層する機能分離型感光体の場
合を例として説明する。
【0059】前記の電荷発生物質を0.3〜10倍量の
結着剤樹脂および溶剤と共にホモジナイザー、超音波、
ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、アトライタ
ー、ロールミルなどの方法でよく分散する。この分散液
を前記下引層を塗布した支持体上に塗布し、乾燥し、
0.1〜1μm程度の塗膜を形成させる。
【0060】この例においては、表面層が電荷輸送層と
なるのでここにフッ素系樹脂を用いたりフッ素樹脂粉体
を分散する。
【0061】即ち、結着剤樹脂とフッ素系樹脂粉体を溶
剤と共に分散する場合ホモジナイザー、超音波、ボール
ミル、サンドミル、アトライター、ロールミルなどで分
散し、これに電荷輸送物質と結着剤樹脂の溶液を添加し
所望の電荷輸送層液を調合する。
【0062】溶剤としてはトルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素類、ジクロルメタン、クロルベンゼン、ク
ロロホルム、四塩化炭素などの塩素系炭化水素類などが
用いられる。この溶液を塗布する際には、例えば浸漬コ
ーティング法、スプレーコーティング法、スピンナーコ
ーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーテ
ィング法、カーテンコーティング法などのコーティング
法を用いることができ、乾燥は10〜200℃、好まし
くは20〜150℃の範囲の温度で5分〜5時間、好ま
しくは10分〜2時間の時間で送風乾燥または静止乾燥
下で行うことができる。形成した電荷輸送層の膜厚は1
0〜30μm程度である。
【0063】また、電荷発生層を電荷輸送層上に塗設す
る感光体の場合には電荷発生層が表面層になるのでここ
にフッ素樹脂を含有させたり分散安定化されたフッ素系
樹脂粉体を含有させる。この電荷発生層分散液は、電荷
発生層に用いる結着樹脂中にフッ素系樹脂粉体を分散さ
せた分散液を前述の様に調製した電荷発生物質の分散液
に添加・混合する方法によって調製することができ、こ
の分散液を電荷輸送層上に塗布して本発明の感光体を得
ることができる。
【0064】感光層が保護層を有する場合には、保護層
が感光層の表面層となり、この保護層中にフッ素樹脂を
用いたり分散安定化されたフッ素系樹脂粉体を含有させ
る。この保護層は前述の様に保護層を形成する樹脂液や
分散液を感光層上に塗布することによって得ることがで
きる。
【0065】以下、具体的実施例を挙げて、本発明をさ
らに詳しく説明する。
【0066】
【実施例】
(実施例1)本発明は図4に示される回転現像装置を有
し記録材の両面に画像形成可能な多色電子写真装置にて
好適に実施しうる。従って本実施例の電子写真感光体
は、図4の多色電子写真装置に具現化した。
【0067】図4に示される装置の構成及び動作につい
ては、先記した通りである。装置内、電子写真感光体周
辺のプロセス条件は、以下のようになっている。
【0068】トナーには平均粒径が8.0μm以下の4
色のトナーを用いている。転写ドラム15の転写シート
としてポリフッ化ビニリデン樹脂フィルムを使用し、記
録材として紙を使用し、多色画像形成を行う。
【0069】その構成及び作用は基本的に上述のとおり
であるが、感光ドラム19の直径は例えば80mmとさ
れ、転写ドラム15の直径は160mm(感光ドラムの
直径の2倍)とされる。
【0070】また、感光ドラム19は160mm/se
cにて矢印方向に回転され、一次帯電器23により、感
光ドラム19の表面は−300〜−900Vに一様に帯
電される。回転現像装置26の各現像器4Y、4M、4
C、及び4Bkはマイナスの電荷を有した各色のトナー
を有し、反転現像にて感光ドラム19上に形成される潜
像を可視化する。
【0071】この現像器4Y、4M、4C、及び4Bk
には、順次、これら現像器が感光ドラム1に近接した位
置において、現像バイアス電源(図示せず)により現像
バイアスが印加される。具体的には、例えば、暗部電位
(VO )−600V、明部電位(VL )−200Vの静
電潜像に対して、一例として潜像形成部では直流電圧
(VDC)−450Vを重畳してピーク・ピーク電圧(V
PP)を300〜2500V、周波数200〜3000H
zとした交流電圧を、現像器が感光ドラム19に近接し
た位置で、その現像器のスリーブに印加し、感光ドラム
19を接地電位に保持する。
【0072】図3における、定着装置におけるオイル塗
布ローラ43は通常定着ローラ29に当接されたままで
あり、この場合のオイル塗布量は0.08g/A4に設
定した。
【0073】以下に本発明における感光体の作成方法を
示す。
【0074】10%の酸化アンチモンを含有する酸化ス
ズで被覆した導電性酸化チタン粉体50重量部、フェノ
ール樹脂25重量部、メチルセロソルブ20重量部、メ
タノール5重量部及びシリコーンオイル(ポリジメチル
シロキサンポリオキシアルキレン共重合体、数平均分子
量3000)0.002重量部をφ1mmガラスビーズ
を用いたサンドミル装置で2時間分散して導電用塗料を
調製した。アルミシリンダー(φ80mm×360)上
に、上記塗料をディッピング塗工し、140℃で30分
間乾燥させ、膜厚20μmの導電層を形成した。
【0075】次にメトキシメチル化ナイロン樹脂(数平
均分子量32000)30重量部とアルコール可溶性共
重合ナイロン樹脂(数平均分子量29000)10重量
部をメタノール260重量部、ブタノール40重量部の
混合溶媒中に溶解した液を上記導電層上にディッピング
塗工機で塗布し、乾燥後の膜厚が1μmの下引層を設け
た。
【0076】次に下記構造式〔1〕のジスアゾ顔料
【0077】
【外2】 を4重量部、ベンザール樹脂2重量部、及びテトラヒド
ロフラン40重量部をφ1mmガラスビーズを用いたサ
ンドミル装置で60時間分散した後、シクロヘキサノン
/テトラヒドロフラン混合溶媒で希釈し電荷発生層用塗
料を調製した。
【0078】この塗工液を上記、下引層上に、ディッピ
ング塗工機で塗布し、乾燥後の膜厚が0.1μmの電荷
発生層を設けた。
【0079】次に下記構造式〔2〕
【0080】
【外3】 の電荷輸送物質10重量部及びポリカーボネート樹脂
(数平均分子量25000)10重量部をジクロルメタ
ン20重量部、モノクロルベンゼン40重量部の混合溶
媒中に溶解し、この液を前記電荷発生層上にディッピン
グ塗工し120℃で6分間乾燥させ、膜厚20μmの電
荷輸送層を形成した。
【0081】次に、ポリカーボネート樹脂(数平均分子
量25000)6重量部、上記電荷輸送物質3重量部、
ポリテトラフルオロエチレン(平均一次粒径0.3μ
m)1重量部をジクロルメタン200重量部、モノクロ
ルベンゼン300重量部の混合溶媒中に溶解し、この液
を前記電荷輸送層上にスプレー塗工し120℃で60分
間乾燥させ、膜厚6μmの表面保護層を形成した。
【0082】このようにして製造した電子写真感光体を
対水の接触角値を測定し前記した構造の多色電子写真装
置により耐久画像出し評価した。この結果を表1に示
す。
【0083】(実施例2)実施例1における電子写真感
光体の表面保護層がなく、電荷輸送層中にポリテトラフ
ルオロエチレン粒子(平均一次粒径0.3μm)が10
重量%含まれていること以外は、実施例1と同様の条件
で、耐久画像出し評価を実施例1と同様に行った。この
結果を表1に示す。
【0084】(実施例3)実施例1における電子写真感
光体の表面保護層中のポリテトラフルオロエチレンが表
面保護層中に30重量%含まれていること以外は、実施
例1と同様の条件で作成されたサンプルの耐久画像出し
評価を実施例1と同様に行った。この結果を表1に示
す。
【0085】(実施例4)実施例1における電子写真感
光体の表面保護層中のポリテトラフルオロエチレンが表
面保護層中に5重量%含まれていること以外は実施例1
と同様の条件で作製されたサンプルの耐久画像出し評価
を実施例1と同様に行った。この結果を表1に示す。
【0086】(実施例5)実施例1における定着ローラ
へのオイル塗布を以下のように行った。両面コピーの第
1面目を定着する際に、記録材が定着ローラ29と加圧
ローラ30のニップに進入する1cm前からオイル塗布
ローラ43を定着ローラ29より離脱させた。このとき
のオイル塗布量は0.01g/A4であった。このよう
に第1面目のオイル塗布量を減らしたこと以外は、実施
例1と同様の条件及びサンプルで評価を行った。この結
果を表1に示す。
【0087】(実施例6)実施例2における電荷輸送層
中にポリテトラフルオロエチレン粒子が含まれていな
く、電荷輸送層を構成する樹脂が通常のポリカーボネー
ト樹脂である代わりに下記構造で示される構成成分を有
するフッ素置換されたポリカーボネート樹脂を用いるこ
と以外は実施例1と同様の条件で、実施例1と同様の評
価を行った。この結果を表1に示す。
【0088】
【外4】
【0089】(比較例1)実施例1における電子写真感
光体の表面保護層がなく、ポリテトラフルオロエチレン
粒子が含まれていない電荷輸送層が表面層となっている
こと以外は、実施例1と同様の条件で、耐久画像出し評
価を実施例1と同様に行った。この結果を表1に示す。
【0090】(比較例2)比較例1における電子写真感
光体のポリテトラフルオロエチレン粒子が含まれていな
い電荷輸送層の膜厚が26μmであること以外は、実施
例1と同様の条件で、耐久画像出し評価を実施例1と同
様に行った。この結果を表1に示す。
【0091】(比較例3)実施例1における電子写真感
光体の表面保護層中のポリテトラフルオロエチレンが表
面保護層中に3重量%含まれていること以外は、実施例
1と同様の条件で作成されたサンプルの耐久画像出し評
価を実施例1と同様に行った。この結果を表1に示す。
【0092】(比較例4)実施例5における電子写真感
光体の表面保護層がなくポリテトラフルオロエチレン粒
子が含まれていない電荷輸送層が表面層となっているこ
と以外は、実施例5と同様の条件で耐久画像出し評価を
実施例5と同様に行った。この結果を表1に示す。
【0093】
【表1】
【0094】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、記録材
の両面に画像を形成する際に定着オイルが電子写真感光
体に転着することに起因するクリーニング不良などによ
り生じる画像劣化を発生するのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例であるフッ素系樹脂粉体を含有す
る電子写真感光体の構成図である。
【図2】図4の装置に使用されるシャープメルトトナー
の軟化特性を示す図である。
【図3】図4の装置に備えられた定着装置の概略構成を
示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例に用いたフルカラー画像
形成装置の概略構成を示す断面図である。
【図5】従来のフルカラー画像形成装置の概略構成を示
す断面図である。
【符号の説明】
a アルミニウムシリンダー b 導電層 c 下引層 d 電荷発生層 e 電荷輸送層 f 表面保護層 g フッ素系樹脂粉体 15 転写手段(転写ドラム) 19 潜像担持体(感光ドラム) 29 定着手段(定着ローラ) 30 加圧手段(加圧ローラ) 36 発熱手段(ハロゲンヒータ) 50,51 搬送機構(再給紙ローラ、搬送通路) O 離型剤塗布手段(オイル塗布装置)
フロントページの続き (72)発明者 池末 龍哉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体、静電潜像を形成する手
    段、形成した静電潜像を現像する手段、現像した像を記
    録材に転写する手段、転写した像を記録材上に定着する
    手段及び記録材の定着画像を形成した面の反対の面に画
    像を形成するために記録材を搬送する手段を有する電子
    写真装置において、該電子写真感光体の表面の水に対す
    る接触角値が100°以上であることを特徴とする電子
    写真装置。
JP28634292A 1992-10-23 1992-10-23 電子写真装置 Pending JPH06167817A (ja)

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JP28634292A JPH06167817A (ja) 1992-10-23 1992-10-23 電子写真装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5715510A (en) * 1994-11-28 1998-02-03 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having an intermediate transfer member and method of forming of image using the transfer member
US6535710B2 (en) 2000-05-25 2003-03-18 Fuji Electric Imaging Device Co., Ltd. Electrophotography photosensitive body

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5715510A (en) * 1994-11-28 1998-02-03 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having an intermediate transfer member and method of forming of image using the transfer member
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