JPH06167635A - 光導波路部品の接続構造 - Google Patents
光導波路部品の接続構造Info
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- JPH06167635A JPH06167635A JP32082592A JP32082592A JPH06167635A JP H06167635 A JPH06167635 A JP H06167635A JP 32082592 A JP32082592 A JP 32082592A JP 32082592 A JP32082592 A JP 32082592A JP H06167635 A JPH06167635 A JP H06167635A
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- optical
- waveguide
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- optical waveguide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 特別の高精度な技術を必要とせず、光導波路
部品と他の光部品とを簡易かつ精度良く光結合させるこ
とのできる光導波部品の接続構造を提供する。 【構成】光導波路が形成された導波路基板1には正四角
錐状の溝1aが掘られ、この溝1aとベース板3の溝3
bとの間に球2を挟んで導波路基板1はこのベース板3
上に保持されている。ベース板3とファイバアレイ基板
5との相対位置はガイドピン4が各V溝3aおよび5a
に係合されることによって定まり、光導波路端面と光フ
ァイバ6端面との相互位置が一致させられている。
部品と他の光部品とを簡易かつ精度良く光結合させるこ
とのできる光導波部品の接続構造を提供する。 【構成】光導波路が形成された導波路基板1には正四角
錐状の溝1aが掘られ、この溝1aとベース板3の溝3
bとの間に球2を挟んで導波路基板1はこのベース板3
上に保持されている。ベース板3とファイバアレイ基板
5との相対位置はガイドピン4が各V溝3aおよび5a
に係合されることによって定まり、光導波路端面と光フ
ァイバ6端面との相互位置が一致させられている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光導波路端面が他の光部
品に当接されて光導波路が他の光部品と光学的に結合さ
れる光導波路部品の接続構造に関する。
品に当接されて光導波路が他の光部品と光学的に結合さ
れる光導波路部品の接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバどうしの接続構造とし
ては、特開昭54−73061号公報に開示されたもの
がある。同公報には次のような光ファイバアレイどうし
の光接続構造が開示されている。用意された一対の各シ
リコン(Si)基板には断面がV字状の溝が平行に形成
されており、一方のSi基板の各V溝にガイドピンが係
合させられている。このガイドピンの一端は基板端部か
ら突出しており、この突出部に他方のSi基板に形成さ
れたV溝が係合させられている。各Si基板にはガイド
ピンが係合させられるV溝の他、このV溝に平行に光フ
ァイバを保持するためのV溝が複数形成されている。各
Si基板の端面がガイドピンによってその位置が矯正さ
れて突き合わされ、各Si基板に保持された光ファイバ
端面どうしが当接されることにより、各光ファイバアレ
イは光結合している。
ては、特開昭54−73061号公報に開示されたもの
がある。同公報には次のような光ファイバアレイどうし
の光接続構造が開示されている。用意された一対の各シ
リコン(Si)基板には断面がV字状の溝が平行に形成
されており、一方のSi基板の各V溝にガイドピンが係
合させられている。このガイドピンの一端は基板端部か
ら突出しており、この突出部に他方のSi基板に形成さ
れたV溝が係合させられている。各Si基板にはガイド
ピンが係合させられるV溝の他、このV溝に平行に光フ
ァイバを保持するためのV溝が複数形成されている。各
Si基板の端面がガイドピンによってその位置が矯正さ
れて突き合わされ、各Si基板に保持された光ファイバ
端面どうしが当接されることにより、各光ファイバアレ
イは光結合している。
【0003】光ファイバと光導波路との接続構造に関し
ても、上記と同様なV溝およびガイドピンを用いるもの
がある。つまり、V溝が形成された一対のSi基板の一
方に光導波路が形成されており、このV溝にガイドピン
が係合されることにより、光ファイバを保持する他方の
Si基板との相対的な位置が上記と同様に矯正される。
この位置矯正によって、光導波路端面と光ファイバ端面
とが当接され、光導波路と光ファイバとは光結合する。
ても、上記と同様なV溝およびガイドピンを用いるもの
がある。つまり、V溝が形成された一対のSi基板の一
方に光導波路が形成されており、このV溝にガイドピン
が係合されることにより、光ファイバを保持する他方の
Si基板との相対的な位置が上記と同様に矯正される。
この位置矯正によって、光導波路端面と光ファイバ端面
とが当接され、光導波路と光ファイバとは光結合する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光接続構造においては、Si基板に帯状に形成され
るV溝の開口寸法、つまり、溝幅を常に一定幅に保つの
は困難であった。すなわち、このV溝は結晶方向によっ
てエッチング速度が異なるSi基板のエッチング異方性
を用いて形成されているのであるが、V溝に対応してエ
ッチングマスクに形成されたスリットの方向を、Si基
板の特定の結晶方向に合わせる必要がある。しかし、帯
状に開口したマスクのスリット方向とSi基板の異方性
を持つ特定の結晶方向とが一致せずにずれると、Si基
板のエッチング異方性によってマスクのスリット幅より
大きな溝幅を持つV溝が形成されてしまう。溝幅の寸法
が変化することは溝の深さが変化することであり、V溝
の深さが変化するとガイドピンとSi基板とが接触する
位置が変わってしまう。この結果、ガイドピンに対する
各Si基板の位置関係は変わってしまう。
来の光接続構造においては、Si基板に帯状に形成され
るV溝の開口寸法、つまり、溝幅を常に一定幅に保つの
は困難であった。すなわち、このV溝は結晶方向によっ
てエッチング速度が異なるSi基板のエッチング異方性
を用いて形成されているのであるが、V溝に対応してエ
ッチングマスクに形成されたスリットの方向を、Si基
板の特定の結晶方向に合わせる必要がある。しかし、帯
状に開口したマスクのスリット方向とSi基板の異方性
を持つ特定の結晶方向とが一致せずにずれると、Si基
板のエッチング異方性によってマスクのスリット幅より
大きな溝幅を持つV溝が形成されてしまう。溝幅の寸法
が変化することは溝の深さが変化することであり、V溝
の深さが変化するとガイドピンとSi基板とが接触する
位置が変わってしまう。この結果、ガイドピンに対する
各Si基板の位置関係は変わってしまう。
【0005】光ファイバを保持するSi基板において
は、ガイドピンに係合するV溝と光ファイバを保持する
V溝とは、同一マスクを用いた同一の異方性エッチング
により形成されるため、マスクがSi基板の結晶方向か
らずれても、形成される各V溝の溝幅は同一の比率で広
がる。従って、ガイドピンおよび光ファイバがSi基板
の各V溝に接する相対位置は変化しないことになる。
は、ガイドピンに係合するV溝と光ファイバを保持する
V溝とは、同一マスクを用いた同一の異方性エッチング
により形成されるため、マスクがSi基板の結晶方向か
らずれても、形成される各V溝の溝幅は同一の比率で広
がる。従って、ガイドピンおよび光ファイバがSi基板
の各V溝に接する相対位置は変化しないことになる。
【0006】一方、光導波路が形成されるSi基板にお
いては、まず、光導波路が基板表面に形成された後、こ
の光導波路に対して所定の位置関係を持つ基板表面にガ
イドピンが係合されるV溝が形成される。従って、この
V溝を形成する時のマスク合わせにおいて、Si基板の
結晶方向に対してエッチングマスクのスリット方向がず
れると形成されるV溝の幅は広がり、このV溝に係合す
るガイドピンと光導波路との位置関係には誤差が生じ
る。このため、導波路基板に形成されたV溝にガイドピ
ンを係合させ、このガイドピンに光ファイバ保持基板の
V溝を係合させても、ガイドピンに対する光導波路の位
置に誤差があるため、光導波路端面と光ファイバ端面と
は正確に一致せず、各光軸にずれが生じた。この結果、
光導波路と光ファイバとの接続部において光結合損失を
生じることになる。
いては、まず、光導波路が基板表面に形成された後、こ
の光導波路に対して所定の位置関係を持つ基板表面にガ
イドピンが係合されるV溝が形成される。従って、この
V溝を形成する時のマスク合わせにおいて、Si基板の
結晶方向に対してエッチングマスクのスリット方向がず
れると形成されるV溝の幅は広がり、このV溝に係合す
るガイドピンと光導波路との位置関係には誤差が生じ
る。このため、導波路基板に形成されたV溝にガイドピ
ンを係合させ、このガイドピンに光ファイバ保持基板の
V溝を係合させても、ガイドピンに対する光導波路の位
置に誤差があるため、光導波路端面と光ファイバ端面と
は正確に一致せず、各光軸にずれが生じた。この結果、
光導波路と光ファイバとの接続部において光結合損失を
生じることになる。
【0007】また、マスクのスリット方向とSi基板の
結晶方向とを一致させるには高精度のマスクパターン合
わせ技術が必要とされ、生産性は劣化する。
結晶方向とを一致させるには高精度のマスクパターン合
わせ技術が必要とされ、生産性は劣化する。
【0008】本発明はこのような課題を解消するために
なされたもので、特別の高精度な技術を必要とせず、光
導波路部品と他の光部品とを簡易かつ精度良く光結合さ
せることのできる光導波路部品の接続構造を提供するこ
とを目的とする。
なされたもので、特別の高精度な技術を必要とせず、光
導波路部品と他の光部品とを簡易かつ精度良く光結合さ
せることのできる光導波路部品の接続構造を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、光導波路端面
が他の光部品に当接されて光導波路が他の光部品と光学
的に結合される光導波路部品の接続構造において、光導
波路が形成された導波路基板に錐状または頭部が裁断さ
れた錐状の溝が掘られ、この溝と基台との間に球を挟ん
で導波路基板はこの基台上に保持され、この基台に断面
がV字状または台形状の第1の溝が形成され、この第1
の溝に円柱状ピンが係合され、この円柱状ピンが他の光
部品に係合され、基台に形成された第1の溝の深さおよ
び円柱状ピンの径の各値が所定値に設定されて導波路基
板に形成された光導波路および他の光部品の各光軸の垂
直位置が一致させられていることを特徴とするものであ
る。
が他の光部品に当接されて光導波路が他の光部品と光学
的に結合される光導波路部品の接続構造において、光導
波路が形成された導波路基板に錐状または頭部が裁断さ
れた錐状の溝が掘られ、この溝と基台との間に球を挟ん
で導波路基板はこの基台上に保持され、この基台に断面
がV字状または台形状の第1の溝が形成され、この第1
の溝に円柱状ピンが係合され、この円柱状ピンが他の光
部品に係合され、基台に形成された第1の溝の深さおよ
び円柱状ピンの径の各値が所定値に設定されて導波路基
板に形成された光導波路および他の光部品の各光軸の垂
直位置が一致させられていることを特徴とするものであ
る。
【0010】また、導波路基板に一定間隔で上記の錐状
の溝が形成され、基台にこの間隔と等しい間隔で平行す
る断面がV字状または台形状の第2の溝が第1の溝に対
して所定の相対位置に形成され、導波路基板に形成され
た溝と基台に形成された第2の溝との間に球が挟まれて
導波路基板と基台とが対向させられ、導波路基板に形成
された光導波路および他の光部品の各光軸の水平位置が
一致させられていることを特徴とするものである。
の溝が形成され、基台にこの間隔と等しい間隔で平行す
る断面がV字状または台形状の第2の溝が第1の溝に対
して所定の相対位置に形成され、導波路基板に形成され
た溝と基台に形成された第2の溝との間に球が挟まれて
導波路基板と基台とが対向させられ、導波路基板に形成
された光導波路および他の光部品の各光軸の水平位置が
一致させられていることを特徴とするものである。
【0011】また、導波路基板、球および基台は樹脂に
よって一体化されていることを特徴とするものである。
よって一体化されていることを特徴とするものである。
【0012】また、導波路基板は(1,0,0)面を主
表面とするシリコン基板からなり、導波路基板に掘られ
る錐状または頭部が裁断された錐状の溝は異方性エッチ
ングにより形成されていることを特徴とするものであ
る。
表面とするシリコン基板からなり、導波路基板に掘られ
る錐状または頭部が裁断された錐状の溝は異方性エッチ
ングにより形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0013】また、異方性エッチングは、円形の開口部
を持つマスクを用いて行われていることを特徴とするも
のである。
を持つマスクを用いて行われていることを特徴とするも
のである。
【0014】
【作用】導波路基板に形成される溝は錐状または頭部が
裁断された錐状に掘られるため、錐の向きがずれても錐
の中心位置は変わらない。このため、溝の中心位置は導
波路基板の結晶方向に依存せずに決定される。
裁断された錐状に掘られるため、錐の向きがずれても錐
の中心位置は変わらない。このため、溝の中心位置は導
波路基板の結晶方向に依存せずに決定される。
【0015】例えば、導波路基板が(1,0,0)面を
主表面とするSi基板からなる場合には、直交する<
0,1,/1>方向および<0,/1,/1>方向は順
メサ方向になり、異方性エッチングにより導波路基板に
は断面が四角錐状または頭部が裁断された四角錐状の溝
が形成される。この際、円形の開口部を持つマスクを用
いてエッチングを行うと、Si基板のエッチング異方性
により、導波路基板には正四角錐状の溝が形成される。
主表面とするSi基板からなる場合には、直交する<
0,1,/1>方向および<0,/1,/1>方向は順
メサ方向になり、異方性エッチングにより導波路基板に
は断面が四角錐状または頭部が裁断された四角錐状の溝
が形成される。この際、円形の開口部を持つマスクを用
いてエッチングを行うと、Si基板のエッチング異方性
により、導波路基板には正四角錐状の溝が形成される。
【0016】また、光導波路が形成された導波路基板と
他の光部品との相互の垂直方向の位置は、基台に対する
導波路基板の高さと基台に対する円柱状ピンの中心の高
さとの相対関係によって定まり、基台に形成された第1
の溝の深さおよびこの第1の溝に係合される円柱状ピン
の径によって設定される。導波路基板と他の光部品との
相互の水平方向の位置は、球が係合される第2の溝と円
柱状ピンが係合される第1の溝との相対位置によって設
定される。
他の光部品との相互の垂直方向の位置は、基台に対する
導波路基板の高さと基台に対する円柱状ピンの中心の高
さとの相対関係によって定まり、基台に形成された第1
の溝の深さおよびこの第1の溝に係合される円柱状ピン
の径によって設定される。導波路基板と他の光部品との
相互の水平方向の位置は、球が係合される第2の溝と円
柱状ピンが係合される第1の溝との相対位置によって設
定される。
【0017】また、導波路基板、球および基台が樹脂に
よって一体化されることにより、各部品がばらばらにな
らなくなり、光導波路部品の取扱いが向上する。
よって一体化されることにより、各部品がばらばらにな
らなくなり、光導波路部品の取扱いが向上する。
【0018】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例による光導波路
部品と光ファイバとの接続構造を示す斜視図である。
部品と光ファイバとの接続構造を示す斜視図である。
【0019】本接続構造の下では、導波路基板1が球2
を介してベース板3に載置され、ガイドピン4によって
ベース板3とファイバアレイ基板5との相対位置が定め
られ、導波路基板1に形成された光導波路とファイバア
レイ基板5に保持される光ファイバ6とが光接続され
る。
を介してベース板3に載置され、ガイドピン4によって
ベース板3とファイバアレイ基板5との相対位置が定め
られ、導波路基板1に形成された光導波路とファイバア
レイ基板5に保持される光ファイバ6とが光接続され
る。
【0020】ベース板3はステンレスまたはSi材料か
らなり、その表面には2種類の線状の溝3a,3bが形
成されている。溝3aは、ステンレス材料等からなるガ
イドピン4が係合される一対の平行溝であり、間隔は距
離Laに設定されている。この平行溝3aに挟まれたベ
ース板3の表面にはより浅い一対の平行溝3bが形成さ
れており、間隔は距離Lbに設定されている。各溝3
a,bは断面がV字状になっており、ベース板3がステ
ンレス材料からなる場合には機械加工によって、Si材
料からなる場合には機械加工もしくは異方性エッチング
によって各溝は同時に形成される。
らなり、その表面には2種類の線状の溝3a,3bが形
成されている。溝3aは、ステンレス材料等からなるガ
イドピン4が係合される一対の平行溝であり、間隔は距
離Laに設定されている。この平行溝3aに挟まれたベ
ース板3の表面にはより浅い一対の平行溝3bが形成さ
れており、間隔は距離Lbに設定されている。各溝3
a,bは断面がV字状になっており、ベース板3がステ
ンレス材料からなる場合には機械加工によって、Si材
料からなる場合には機械加工もしくは異方性エッチング
によって各溝は同時に形成される。
【0021】導波路基板1はSi材料からなり、基板の
四隅には正四角錐状の溝1aが形成されている。図2は
この導波路基板1を示す三面図である。同図(a)は平
面図,同図(b)はIIb −IIb 線に沿って導波路基板1
が破断された破断側面図,同図(c)はIIc −IIc 線に
沿って導波路基板1が破断された破断正面図を示してい
る。導波路基板1には例えばレーザ発振等する光機能部
7aが形成されており、この光機能部7aは光導波路7
b,cによって外部装置に光接続される。また、この三
面図から、溝1aは正方形の開口面を底面とし一点を頂
点とする正四角錐状に形成されていることが理解され
る。各溝1aの幅方向の中心間隔は距離Lbをおいて形
成されており、ベース板3に形成された平行溝3bの間
隔に等しく設定されている。各溝1aの頂点を結ぶと一
辺がLbの四角形になる。導波路基板1に形成されたこ
れら各溝1aとベース板3に形成された平行溝3bとの
間には図1に示す球2が挟まれ、導波路基板1とベース
板3とはこの球2を介して対向させられる。各球2は例
えばステンレス材料からなり、各球2の直径は等しく設
定されている。上記の溝1aは次のように形成される。
四隅には正四角錐状の溝1aが形成されている。図2は
この導波路基板1を示す三面図である。同図(a)は平
面図,同図(b)はIIb −IIb 線に沿って導波路基板1
が破断された破断側面図,同図(c)はIIc −IIc 線に
沿って導波路基板1が破断された破断正面図を示してい
る。導波路基板1には例えばレーザ発振等する光機能部
7aが形成されており、この光機能部7aは光導波路7
b,cによって外部装置に光接続される。また、この三
面図から、溝1aは正方形の開口面を底面とし一点を頂
点とする正四角錐状に形成されていることが理解され
る。各溝1aの幅方向の中心間隔は距離Lbをおいて形
成されており、ベース板3に形成された平行溝3bの間
隔に等しく設定されている。各溝1aの頂点を結ぶと一
辺がLbの四角形になる。導波路基板1に形成されたこ
れら各溝1aとベース板3に形成された平行溝3bとの
間には図1に示す球2が挟まれ、導波路基板1とベース
板3とはこの球2を介して対向させられる。各球2は例
えばステンレス材料からなり、各球2の直径は等しく設
定されている。上記の溝1aは次のように形成される。
【0022】導波路基板1は(1,0,0)面を主表面
とするSi基板であり、KOHをエッチャントとする異
方性エッチングに対し、直交する<0,1,/1>方向
および<0,/1,/1>方向は順メサ方向になってい
る。溝1aは、導波路基板1に光機能部7aおよび光導
波路7b,cが形成された後、SiO2 またはSiNか
らなるエッチングマスクを用いて形成される。このエッ
チングマスクには、各溝1aの頂点に対応する点を中心
とする円形窓が形成されており、この円形窓に露出する
導波路基板1がKOH溶液に浸される。溶液に浸された
Si基板は、結晶方向によってエッチング速度が異なる
異方性により、上記した直交する2方向に順メサ状のV
溝が形成される。この結果、円形窓の中心に頂点がある
正四角錐状の溝1aが掘られる。この正四角錐の底面は
導波路基板1の表面に正方形となって開口し、円形窓に
内接する。この正方形の一辺の方向はSi基板の<0,
1,/1>方向に一致し、この一辺に垂直な他の辺の方
向はSi基板の<0,/1,/1>方向に一致する。
とするSi基板であり、KOHをエッチャントとする異
方性エッチングに対し、直交する<0,1,/1>方向
および<0,/1,/1>方向は順メサ方向になってい
る。溝1aは、導波路基板1に光機能部7aおよび光導
波路7b,cが形成された後、SiO2 またはSiNか
らなるエッチングマスクを用いて形成される。このエッ
チングマスクには、各溝1aの頂点に対応する点を中心
とする円形窓が形成されており、この円形窓に露出する
導波路基板1がKOH溶液に浸される。溶液に浸された
Si基板は、結晶方向によってエッチング速度が異なる
異方性により、上記した直交する2方向に順メサ状のV
溝が形成される。この結果、円形窓の中心に頂点がある
正四角錐状の溝1aが掘られる。この正四角錐の底面は
導波路基板1の表面に正方形となって開口し、円形窓に
内接する。この正方形の一辺の方向はSi基板の<0,
1,/1>方向に一致し、この一辺に垂直な他の辺の方
向はSi基板の<0,/1,/1>方向に一致する。
【0023】本実施例においては、エッチングマスクに
開口するパターンは円形であり、掘られる溝1aの形状
は錐状であるため、導波路基板1のSi結晶方向を考慮
する必要はない。すなわち、円形窓の各中心位置の相互
関係が溝1aの各中心位置の相互関係に合っていれば、
異方性エッチングにより形成される各溝1a間のピッチ
Lbおよび溝深さは導波路基板1の結晶方向にかかわら
ず変わらない。
開口するパターンは円形であり、掘られる溝1aの形状
は錐状であるため、導波路基板1のSi結晶方向を考慮
する必要はない。すなわち、円形窓の各中心位置の相互
関係が溝1aの各中心位置の相互関係に合っていれば、
異方性エッチングにより形成される各溝1a間のピッチ
Lbおよび溝深さは導波路基板1の結晶方向にかかわら
ず変わらない。
【0024】例えば、エッチングマスクが導波路基板1
の結晶方向に合っていない場合には、溝1aの形成され
る向きが図3に示すようにずれるだけである。この場
合、各正四角錐の頂点の位置はエッチングマスクの円形
窓の中心に一致しており、正四角錐底面の正方形の各辺
の方向は異方性を示す直交する2方向に一致している。
溝1aに形成された正四角錐の向きが上記のようにずれ
ても、球2の中心は溝1aの中心と一致する。これは、
正四角錐の各側面と球2との接触点は、正四角錐の頂点
を中心とする同一の円周上にあるからである。また、溝
1aの形成される向きがずれても、溝1aの深さは変わ
らない。従って、溝1aは導波路基板1の結晶方向を考
慮せずに形成することが可能であり、溝深さと溝間隔と
を設定するだけで、ベース板3に対する導波路基板1の
位置関係は決定される。
の結晶方向に合っていない場合には、溝1aの形成され
る向きが図3に示すようにずれるだけである。この場
合、各正四角錐の頂点の位置はエッチングマスクの円形
窓の中心に一致しており、正四角錐底面の正方形の各辺
の方向は異方性を示す直交する2方向に一致している。
溝1aに形成された正四角錐の向きが上記のようにずれ
ても、球2の中心は溝1aの中心と一致する。これは、
正四角錐の各側面と球2との接触点は、正四角錐の頂点
を中心とする同一の円周上にあるからである。また、溝
1aの形成される向きがずれても、溝1aの深さは変わ
らない。従って、溝1aは導波路基板1の結晶方向を考
慮せずに形成することが可能であり、溝深さと溝間隔と
を設定するだけで、ベース板3に対する導波路基板1の
位置関係は決定される。
【0025】また、このように導波路基板1aの結晶方
向に関係せずに溝1aを形成することができるため、光
導波路7b,cの形成方向を導波路基板1の結晶方向に
合わす必要もない。
向に関係せずに溝1aを形成することができるため、光
導波路7b,cの形成方向を導波路基板1の結晶方向に
合わす必要もない。
【0026】図1に示すファイバアレイ基板5はステン
レスまたはSi材料からなり、その表面には2種類の線
状の溝5a,5bが形成されている。溝5aはガイドピ
ン4が係合される一対の平行溝であり、溝5bは光ファ
イバ6を保持する一対の平行溝である。各溝5a,bは
断面がV字状になっており、機械加工または異方性エッ
チングによって各溝は同時に形成される。ガイドピン4
が係合される平行溝5aの中心間隔は距離Laに設定さ
れており、ベース板3に形成された平行溝3aの間隔に
等しく設定されている。また、V溝5bに保持される光
ファイバ6とV溝5aに係合されるガイドピン4との相
対位置は、導波路基板1に形成された光導波路7b,c
とV溝3aに係合するガイドピン4との相対位置に対応
している。
レスまたはSi材料からなり、その表面には2種類の線
状の溝5a,5bが形成されている。溝5aはガイドピ
ン4が係合される一対の平行溝であり、溝5bは光ファ
イバ6を保持する一対の平行溝である。各溝5a,bは
断面がV字状になっており、機械加工または異方性エッ
チングによって各溝は同時に形成される。ガイドピン4
が係合される平行溝5aの中心間隔は距離Laに設定さ
れており、ベース板3に形成された平行溝3aの間隔に
等しく設定されている。また、V溝5bに保持される光
ファイバ6とV溝5aに係合されるガイドピン4との相
対位置は、導波路基板1に形成された光導波路7b,c
とV溝3aに係合するガイドピン4との相対位置に対応
している。
【0027】このような構成において、導波路基板1に
形成された正四角錐状の溝1aとベース板3に形成され
たV溝3bとの間に球2を挟んで導波路基板1がベース
板3に対向して載置され、ベース板3に形成されたV溝
3aおよびファイバアレイ基板5に形成されたV溝5a
にガイドピン4が係合されると、図4に示す状態にな
る。同図において、図1と同一部分については同符号を
用いてその説明は省略する。
形成された正四角錐状の溝1aとベース板3に形成され
たV溝3bとの間に球2を挟んで導波路基板1がベース
板3に対向して載置され、ベース板3に形成されたV溝
3aおよびファイバアレイ基板5に形成されたV溝5a
にガイドピン4が係合されると、図4に示す状態にな
る。同図において、図1と同一部分については同符号を
用いてその説明は省略する。
【0028】導波路基板1は球2を介してベース板3上
に保持されており、ベース板3およびファイバアレイ基
板5はガイドピン4によってお互いの位置が矯正されて
いる。導波路基板1、ベース板3、球2およびガイドピ
ン4は樹脂8によってモールドされ、各部品相互の位置
が固定されている。ここで、導波路基板1の保持状態
は、V−V線に沿って破断した図5に示される断面図に
示される。正四角錐状の溝1aおよび平行溝3b間にあ
る球2に接して導波路基板1はベース板3上に保持され
ている。
に保持されており、ベース板3およびファイバアレイ基
板5はガイドピン4によってお互いの位置が矯正されて
いる。導波路基板1、ベース板3、球2およびガイドピ
ン4は樹脂8によってモールドされ、各部品相互の位置
が固定されている。ここで、導波路基板1の保持状態
は、V−V線に沿って破断した図5に示される断面図に
示される。正四角錐状の溝1aおよび平行溝3b間にあ
る球2に接して導波路基板1はベース板3上に保持され
ている。
【0029】光導波路7b,cが形成された導波路基板
1のベース板3に対する高さaは、球2の直径、正四角
錐状の溝1aの深さおよびV溝3bの深さによって設定
される。また、ベース板3のファイバアレイ基板5に対
する垂直方向の位置は、ガイドピン4の中心とベース板
3の表面との高さbによって定まり、V溝3aの深さお
よびこのV溝3aに係合するガイドピン4の直径によっ
て設定される。従って、光導波路7b,cが形成された
導波路基板1と光ファイバ6を保持するファイバアレイ
基板5との相互の垂直方向の位置は、ベース板3に形成
されたV溝3aの深さおよびガイドピン4の直径によっ
て設定される。このため、球2の直径、正四角錐状の溝
1aの深さおよびV溝3bの深さの各絶対値を調整する
必要はなく、ベース板3のV溝3aおよびガイドピン4
の直径を適正な値に設定することにより、光導波路7
b,cと光ファイバ6との相対的な垂直位置を決定する
ことが可能となる。
1のベース板3に対する高さaは、球2の直径、正四角
錐状の溝1aの深さおよびV溝3bの深さによって設定
される。また、ベース板3のファイバアレイ基板5に対
する垂直方向の位置は、ガイドピン4の中心とベース板
3の表面との高さbによって定まり、V溝3aの深さお
よびこのV溝3aに係合するガイドピン4の直径によっ
て設定される。従って、光導波路7b,cが形成された
導波路基板1と光ファイバ6を保持するファイバアレイ
基板5との相互の垂直方向の位置は、ベース板3に形成
されたV溝3aの深さおよびガイドピン4の直径によっ
て設定される。このため、球2の直径、正四角錐状の溝
1aの深さおよびV溝3bの深さの各絶対値を調整する
必要はなく、ベース板3のV溝3aおよびガイドピン4
の直径を適正な値に設定することにより、光導波路7
b,cと光ファイバ6との相対的な垂直位置を決定する
ことが可能となる。
【0030】また、導波路基板1とファイバアレイ基板
5との相互の水平方向の位置は、球2が係合されるV溝
3bとガイドピン4が係合されるV溝3aとの相対位置
によって設定される。つまり、ベース板3に形成された
V溝3bとV溝3aとの水平方向の相対位置は、ガイド
ピン4に対する光導波路7b,cの水平方向の相対位置
とガイドピン4に対する光ファイバ6の水平方向の相対
位置とが一致するように設定されている。
5との相互の水平方向の位置は、球2が係合されるV溝
3bとガイドピン4が係合されるV溝3aとの相対位置
によって設定される。つまり、ベース板3に形成された
V溝3bとV溝3aとの水平方向の相対位置は、ガイド
ピン4に対する光導波路7b,cの水平方向の相対位置
とガイドピン4に対する光ファイバ6の水平方向の相対
位置とが一致するように設定されている。
【0031】この結果、光導波路7b,cの端面と光フ
ァイバ6の端面とが上述した接続構造のもとで当接され
ることにより、光導波路7b,cおよび光ファイバ6の
各光軸の垂直位置および水平位置は無調心で一致し、光
結合損失のない良好な光結合が実現される。この光結合
において、例えば、導波路基板1に形成された光機能部
7aから発振されたレーザ光は光導波路7b,cに出射
され、これに光結合した光ファイバ6に伝搬される。
ァイバ6の端面とが上述した接続構造のもとで当接され
ることにより、光導波路7b,cおよび光ファイバ6の
各光軸の垂直位置および水平位置は無調心で一致し、光
結合損失のない良好な光結合が実現される。この光結合
において、例えば、導波路基板1に形成された光機能部
7aから発振されたレーザ光は光導波路7b,cに出射
され、これに光結合した光ファイバ6に伝搬される。
【0032】このような本実施例による光導波路と光フ
ァイバとの接続構造においては、導波路基板1に球2が
係合される溝1aを形成する際、導波路基板1の結晶方
向を考慮せずにマスク合わせが行える。従って、従来の
ように、溝形成用のマスクパターンがSi基板の結晶方
向からずれ、形成される溝幅が広がるといった問題は解
消される。また、高精度のマスク位置合わせ技術を必要
とせず、生産性よく光導波路と光ファイバとを接続する
ことが可能になる。また、光導波路7b,cと光ファイ
バ6との相互の垂直位置は、ベース板3に対する導波路
基板1の高さaとベース板3に対するガイドピン4の中
心の高さbとの相対関係によって設定され、各溝深さ等
の絶対値を制御するといった困難な作業を伴わずに定め
ることが可能になる。
ァイバとの接続構造においては、導波路基板1に球2が
係合される溝1aを形成する際、導波路基板1の結晶方
向を考慮せずにマスク合わせが行える。従って、従来の
ように、溝形成用のマスクパターンがSi基板の結晶方
向からずれ、形成される溝幅が広がるといった問題は解
消される。また、高精度のマスク位置合わせ技術を必要
とせず、生産性よく光導波路と光ファイバとを接続する
ことが可能になる。また、光導波路7b,cと光ファイ
バ6との相互の垂直位置は、ベース板3に対する導波路
基板1の高さaとベース板3に対するガイドピン4の中
心の高さbとの相対関係によって設定され、各溝深さ等
の絶対値を制御するといった困難な作業を伴わずに定め
ることが可能になる。
【0033】図6は、図4に示された樹脂モールドされ
た光導波路部品11、および樹脂モールドされたファイ
バモジュール12を示す斜視図である。光導波路部品1
1は前述したようにベース板3上に球2を介して導波路
基板1が保持された状態で樹脂モールドされており、フ
ァイバモジュール12はファイバアレイ基板5上に光フ
ァイバ6が保持された状態で樹脂モールドされている。
光導波路部品11およびファイバモジュール12のガイ
ドピン4が係合するV溝3aおよびV溝5aの各部分に
は樹脂が充填されておらず、ピン穴Aが開口している。
従って、各光部品に開口したこの穴Aにガイドピン4が
挿入されることにより、各光部品は無調心で光結合され
る。このように導波路基板1、球2およびベース板3が
樹脂8によって一体化されることにより、各部品がばら
ばらにならなくなり、光導波路部品11の取扱いが向上
する。
た光導波路部品11、および樹脂モールドされたファイ
バモジュール12を示す斜視図である。光導波路部品1
1は前述したようにベース板3上に球2を介して導波路
基板1が保持された状態で樹脂モールドされており、フ
ァイバモジュール12はファイバアレイ基板5上に光フ
ァイバ6が保持された状態で樹脂モールドされている。
光導波路部品11およびファイバモジュール12のガイ
ドピン4が係合するV溝3aおよびV溝5aの各部分に
は樹脂が充填されておらず、ピン穴Aが開口している。
従って、各光部品に開口したこの穴Aにガイドピン4が
挿入されることにより、各光部品は無調心で光結合され
る。このように導波路基板1、球2およびベース板3が
樹脂8によって一体化されることにより、各部品がばら
ばらにならなくなり、光導波路部品11の取扱いが向上
する。
【0034】なお、上記実施例の説明においては、導波
路基板1に形成される溝1aを正四角錐状の溝として説
明したが、導波路基板1に対する異方性エッチングの時
間を調整して、溝1aの形状を頭部が裁断された正四角
錐状に形成しても良い。また、ベース板3に形成する各
溝3a,bおよびファイバアレイ基板5に形成する溝5
aは断面がV字状の形状として説明したが、断面が台形
状に上記各溝を形成しても良い。各溝をこのように形成
しても上記実施例と同様な効果が奏される。また、ベー
ス板3およびファイバアレイ基板5の材質はステンレス
またはSi材料として説明したが、これに限定されるも
のではなく、他の材質を用いてベース板3およびファイ
バアレイ基板5を形成しても良く、上記実施例と同様な
効果が奏される。
路基板1に形成される溝1aを正四角錐状の溝として説
明したが、導波路基板1に対する異方性エッチングの時
間を調整して、溝1aの形状を頭部が裁断された正四角
錐状に形成しても良い。また、ベース板3に形成する各
溝3a,bおよびファイバアレイ基板5に形成する溝5
aは断面がV字状の形状として説明したが、断面が台形
状に上記各溝を形成しても良い。各溝をこのように形成
しても上記実施例と同様な効果が奏される。また、ベー
ス板3およびファイバアレイ基板5の材質はステンレス
またはSi材料として説明したが、これに限定されるも
のではなく、他の材質を用いてベース板3およびファイ
バアレイ基板5を形成しても良く、上記実施例と同様な
効果が奏される。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
導波路に形成される溝は錐状または頭部が裁断された錐
状に掘られるため、錐の向きがずれても錐の中心位置は
変わらない。このため、溝の中心位置は導波路基板の結
晶方向に依存せずに決定される。また、光導波路が形成
された導波路基板と他の光部品との相互の垂直方向の位
置は、基台に対する導波路基板の高さと基台に対する円
柱状ピンの中心の高さとの相対関係によって定まり、基
台に形成された第1の溝の深さおよびこの第1の溝に係
合される円柱状ピンの径によって設定される。導波路基
板と他の光部品との相互の水平方向の位置は、球が係合
される第2の溝と円柱状ピンが係合される第1の溝との
相対位置によって設定される。また、導波路基板、球お
よび基台が樹脂によって一体化されることにより、各部
品がばらばらにならなくなり、光導波路部品の取扱いが
向上する。
導波路に形成される溝は錐状または頭部が裁断された錐
状に掘られるため、錐の向きがずれても錐の中心位置は
変わらない。このため、溝の中心位置は導波路基板の結
晶方向に依存せずに決定される。また、光導波路が形成
された導波路基板と他の光部品との相互の垂直方向の位
置は、基台に対する導波路基板の高さと基台に対する円
柱状ピンの中心の高さとの相対関係によって定まり、基
台に形成された第1の溝の深さおよびこの第1の溝に係
合される円柱状ピンの径によって設定される。導波路基
板と他の光部品との相互の水平方向の位置は、球が係合
される第2の溝と円柱状ピンが係合される第1の溝との
相対位置によって設定される。また、導波路基板、球お
よび基台が樹脂によって一体化されることにより、各部
品がばらばらにならなくなり、光導波路部品の取扱いが
向上する。
【0036】従って、本発明によれば、特別の高精度な
技術を必要とせず、光導波路と他の光部品とを簡易かつ
精度良く光結合させることのできる光導波路部品の接続
構造が提供される。
技術を必要とせず、光導波路と他の光部品とを簡易かつ
精度良く光結合させることのできる光導波路部品の接続
構造が提供される。
【図1】本発明の一実施例による光導波路部品の接続構
造を示す斜視図である。
造を示す斜視図である。
【図2】導波路基板を示す三面図である。
【図3】マスク位置がずれた時に形成される溝を示す平
面図である。
面図である。
【図4】導波路基板がベース板上に載置され、このベー
ス板とファイバアレイ基板とがガイドピンに係合した状
態を示す斜視図である。
ス板とファイバアレイ基板とがガイドピンに係合した状
態を示す斜視図である。
【図5】導波路基板とベース板との保持状態を示す断面
図である。
図である。
【図6】各光部品が樹脂モールドされた状態を示す斜視
図である。
図である。
【符号の説明】 1…導波路基板、1a…正四角錐状の溝、2…球、3…
ベース板、3a,b…V溝、4…ガイドピン、5…ファ
イバアレイ基板、5a,b…V溝、6…光ファイバ、7
a…光機能部、7b,c…光導波路、8…樹脂。
ベース板、3a,b…V溝、4…ガイドピン、5…ファ
イバアレイ基板、5a,b…V溝、6…光ファイバ、7
a…光機能部、7b,c…光導波路、8…樹脂。
Claims (5)
- 【請求項1】 光導波路端面が他の光部品に当接されて
光導波路が他の光部品と光学的に結合される光導波路部
品の接続構造において、 前記光導波路が形成された導波路基板に錐状または頭部
が裁断された錐状の溝が掘られ、この溝と基台との間に
球を挟んで前記導波路基板はこの基台上に保持され、 前記基台に断面がV字状または台形状の第1の溝が形成
され、この第1の溝に円柱状ピンが係合され、この円柱
状ピンが前記他の光部品に係合され、 基台に形成された前記第1の溝の深さおよび前記円柱状
ピンの径の各値が所定値に設定され前記導波路基板に形
成された前記光導波路および前記他の光部品の各光軸の
垂直位置が一致させられていることを特徴とする光導波
路部品の接続構造。 - 【請求項2】 導波路基板に一定間隔で錐状または頭部
が裁断された錐状の前記溝が形成され、基台に前記間隔
と等しい間隔で平行する断面がV字状または台形状の第
2の溝が前記第1の溝に対して所定の相対位置に形成さ
れ、 導波路基板に形成された前記溝と基台に形成された前記
第2の溝との間に球が挟まれて前記導波路基板と前記基
台とが対向させられ、 導波路基板に形成された前記光導波路および前記他の光
部品の各光軸の水平位置が一致させられていることを特
徴とする請求項1記載の光導波路部品の接続構造。 - 【請求項3】 前記導波路基板、前記球および前記基台
は樹脂によって一体化されていることを特徴とする請求
項1または請求項2記載の光導波路部品の接続構造。 - 【請求項4】 導波路基板は(100)面を主表面とす
るシリコン基板からなり、導波路基板に掘られる錐状ま
たは頭部が裁断された錐状の前記溝は異方性エッチング
により形成されていることを特徴とする請求項1または
請求項2または請求項3記載の光導波路部品の接続構
造。 - 【請求項5】 異方性エッチングは、円形の開口部を持
つマスクを用いて行われていることを特徴とする請求項
4記載の光導波路部品の接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32082592A JPH06167635A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 光導波路部品の接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32082592A JPH06167635A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 光導波路部品の接続構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06167635A true JPH06167635A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=18125660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32082592A Pending JPH06167635A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 光導波路部品の接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06167635A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014126664A (ja) * | 2012-12-26 | 2014-07-07 | Fujitsu Ltd | 光接合装置及び光部品接続方法 |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP32082592A patent/JPH06167635A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014126664A (ja) * | 2012-12-26 | 2014-07-07 | Fujitsu Ltd | 光接合装置及び光部品接続方法 |
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