JPH0616758Y2 - 印字ハンマ - Google Patents

印字ハンマ

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JPH0616758Y2
JPH0616758Y2 JP92088U JP92088U JPH0616758Y2 JP H0616758 Y2 JPH0616758 Y2 JP H0616758Y2 JP 92088 U JP92088 U JP 92088U JP 92088 U JP92088 U JP 92088U JP H0616758 Y2 JPH0616758 Y2 JP H0616758Y2
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hinge
piezoelectric element
arm
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printing hammer
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孝 太田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、プリンタの印字ヘッドに使用する印字ハンマ
に関し、特に圧電素子を駆動源とする印字ハンマに関す
る。
〔従来の技術〕
従来のプリンタの印字ヘッドに用いられる印字ハンマ
は、その駆動源として、電磁形のアクチュエータが広く
用いられている。このような電磁形のアクチュエータ
は、コイルに電流を流すことによって磁界を発生し、そ
れによる磁力を利用して可動部材を駆動する構成となっ
ている。このため、銅損や鉄損が生じて大きな入力エネ
ルギを必要とするばかりでなく、発熱や磁気干渉を生ず
る等の問題点を有している。
この問題点を解消するため、電気・機械エネルギ変換効
率が高く、かつ低電力で駆動でき、しかも発熱量が少く
磁気干渉もない圧電素子を駆動源とする印字ハンマが考
えられている。たとえば、第4図に示すような印字ハン
マ(特開昭58−163668号参照)がある。
第4図に示した印字ハンマは、下端が固定部材40に結
合された圧電素子41と、下端部に2個の第1および第
2の結合部42および43を有し、そのうちの1個の結
合部42は固定部材40に結合し、他の1個の結合部4
3は圧電素子41の上端に結合された第1のアーム44
と、上下方向に互に近接した2個の第3および第4の結
合部45および46を有し、そのうちの1個の結合部4
5はアーム44の上端に結合し、他の1個の結合部46
は固定部材40の上辺に結合した第2のアーム47と、
アーム47の左端に固着された印字ワイヤ48とを備え
ている。
第4図(a)は圧電素子41に電圧が印加されていない状
態(不動作状態)を示す図、第4図(b)は圧電素子41
に電圧が印加された状態(動作状態)を示す図である。
第4図(a)の状態にある圧電素子41に電圧が印加され
ると、第4図(b)に示すように、圧電素子41は矢印A
方向に伸び、これによって第一のアーム44はその下端
の右方を押され、結合部42を支点として矢印θ方向
に回動する。圧電素子41の変位量は挺子の原理によっ
て拡大されて結合部45に伝達される。このためアーム
47は、結合部45において引張られて結合部46を支
点として矢印θ方向に回動する。この機構でも結合部
45の変化量は挺子の原理によって拡大されて印字ワイ
ヤ48に伝達される。このように圧電素子41の変位量
は、アーム44および47の回動運動によって拡大され
て印字ワイヤ48に伝達されて印字動作を行う。
上述したような従来の印字ヘッドは、圧電素子を駆動源
として使用しているため、低電力かつ低発熱であって磁
気干渉もないという利点を有しているが、圧電素子の変
位量を拡大して印字ワイヤに伝達する必要があり、この
ための変位量拡大機構が1個のアームと2個の結合部と
による挺子作用を行う構成体を2段階に直列に接続した
2段増幅形変位量拡大機構となっている。このため、従
来の印字ハンマは構造が複雑であって製造コストが高い
という問題点がある。
また、このような変位量拡大機構は、挺子の原理を応用
しているため、変位量は拡大するが、力は縮小するとい
う性質を有している。従って第1のアームと第1および
第2の結合部とから構成される第1段目の変位量拡大機
構は、その出力として大きな力を得ることが困難であ
り、このため、第2段目の変位量拡大機構の第3および
第4の結合部の曲げ剛性を第1および第2の結合部の曲
げ剛性よりも小さくする必要がある。この結果、第2の
アームと第3および第4の結合部とから構成される2段
目の変位量拡大機構の固有振動数は低くなり、この結果
として印字ハンマの印字動作の応答周波数が高くならな
いため、印字速度を早くすることができないという問題
点もある。
近年、このような問題点を解決するものとして、挺子1
段で圧電素子の変位量を拡大して印字動作を行う印字ハ
ンマが考えられている。たとえば、第5図に示すような
印字ハンマがある。
第5図において、アーム1はその端部1aに薄板状の第
1のヒンジ2と、これを挾んで横方向(幅方向)の両側
に設けた薄板状の第2および第3のヒンジ3および4を
有している。第1のヒンジ2は、圧電素子5の伸縮方向
(矢印B)の一端5aの端面に結合されており、第2お
よび第3のヒンジ3および4の一端は固定部材6の端面
に結合されている。圧電素子5の伸縮方向の他方の端部
5bも固定部材6に結合されている。アーム1の他端1
bには印字ワイヤが結合されている。
第6図は第5図の第1,第2および第3のヒンジ2,3
および4の配設状態の詳細を示す斜視図である。第2お
よび第3のヒンジ3および4は、第1のヒンジを挾んで
その左右(幅方向)の両側に設けられており、高さ(厚
さ)方向は、第1のヒンジ2の位置とはずれていて、所
定の寸法の段差を有している。第2のヒンジ3と第3の
ヒンジ4とは同じ高さに配設されている。
このような構成を有する印字ハンマの圧電素子5に電圧
を印加すると、第7図に示すような動作を行う。すなわ
ち、圧電素子5は矢印B1方向に伸張し、第1のヒンジ
2を矢印B1方向に変位させる。一方第2および第3の
ヒンジおよび4の一端は固定部材6に、他端はアーム1
に固定されており、しかも第1のヒンジ2との間に段差
を有するため、薄板状の第1,第2および第3のヒンジ
2,3および4は矢印C方向に曲げ変形を生じ、アーム
1も矢印Cの方向に回動運動を起こす。この結果アーム
1の先端に結合されている印字ワイヤ7は、圧電素子5
の変位量が拡大されて伝達され、矢印Dの方向に動いて
印字動作を行う。
このように、第5図の印字ハンマにおいては、第2およ
び第3のヒンジ3および4を第1のヒンジ2を挾んでそ
の横方向(幅方向)の両側に設け、その高さ(厚さ)方
向の位置を第1のヒンジ2との間に段差を有するように
配設することによって、第1のヒンジ2の中心線と第2
および第3のヒンジ3および4の中心線との間の距離
を、第4図のように各ヒンジを平面的に配置したものと
比較して短くすることができる。この結果、変位量拡大
機構としての変位拡大率を大きくすることができるた
め、アームを1個しか使用しなくても、印字ワイヤにそ
の印字動作に必要な動作量(ストローク)を与えること
ができる。
したがって、従来のようにアームを2個使用したものと
比較して、アームの等価質量が小さくなるため、変位量
拡大機構の固有振動数が高くなり、印字ヘッドの印字動
作の応答周波数が高くなって高速動作が可能な印字ハン
マが得られる。
また、上述のように変位量拡大機構が1個のアームと3
個のヒンジで構成されているため、構造が単純となって
安価な印字ハンマが得られる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述したような従来の印字ハンマは、圧電素子を駆動源
として使用しているため低電力かつ低発熱であって磁気
干渉もないという利点を有しており、さらに、圧電素子
の変位量を拡大して印字ワイヤに伝達する変位量拡大機
構も1段増幅で行っているため、構造が単純で高速動作
ができるという長所がある。
しかしながら、第5図に示したような従来の印字ハンマ
においてさらに高速化を図るためには、ヒンジが接続さ
れている固定部材の剛性を上げる必要があるが、従来の
固定部材はコの字形をしており、剛性が上がらず高速化
にも限度があると云う問題点を有している。
本考案の目的は、上述のような従来の圧電素子を駆動源
とする印字ハンマの欠点を改良して、高速で動作するこ
とのできる印字ハンマを提供することにある。
〔問題を解決するための手段〕
本考案の印字ハンマは、一方の端部に印字ワイヤを接続
し他方の端部に第1の結合部を有するアームと、一方の
端部を前記第1の結合部に接続し他方の端部を第2の結
合部に接続した薄板状の第1のヒンジと、前記第1のヒ
ンジの幅方向の左右に配設され、前記第1のヒンジに対
してその厚さ方向に対して所定の寸法の等しい段差を有
し、前記第1の結合部にその一端を接続し他方の端部を
固定部材に接続した薄板状の第2および第3のヒンジ
と、一方の端部を前記第2の結合部に固定し他方の端部
を前記固定部材に固定した圧電素子とから構成された印
字ハンマにおいて、固定部材は前記第2および第3のヒ
ンジとの接続部から圧電素子との固定部に行くに従って
扇形状に断面積が大きくなるこによって構成される。
〔作用〕
本考案の印字ハンマは、固定部材がヒンジの接続部から
圧電素子の固定部に行くに従い扇形状に断面積が大きく
なっているため、固定部材の剛性が上がり、印字ハンマ
の固有振動数が高くなるので高速動作が可能となる。
〔実施例〕
次に本考案の実施例について図面を参照して詳細に説明
する。
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図は第1
図の実施例におけるヒンジの配置を示す拡大斜視図、第
3図は第1図の実施例の動作状態を示す斜視図である。
第1図において、アーム11は一方の端部に印字ワイヤ
17を有し他方の端部に第1の結合部18を有してい
る。第1の結合部18には、また、アーム11の接続側
と反対側に第1のヒンジ12の一端と、それを挾んで幅
方向の両側に第2および第3のヒンジ13,14の一端
が接続されている。第2および第3のヒンジ13および
14の他端は扇形状の固定部材16の端部に接続されて
いて、第1のヒンジ12の他端は第2の結合部19に接
続されている。また圧電素子15は伸縮方向の一端が第
2の結合部19に接続され他端は固定部材16に接続さ
れている。
第2および第3のヒンジ13および14は、第2図に示
すように第1のヒンジ12を挾んでその幅方向の両側に
設けられていて、厚さ方向は第1のヒンジ12の位置と
はずれて所定の寸法の段差を有している。また第2のヒ
ンジ13と第3のヒンジ14とは同じ高さに配設されて
いる。
このような構成を有する印字ハンマの圧電素子15に電
圧を印加すると、第3図に示すような動作を行う。すな
わち、圧電素子15は矢印B1方向に伸張し、第1のヒ
ンジ12を矢印B1方向に変位させる。一方第2および
第3のヒンジ13および14の一端は固定部材16に、
他端はアーム11の第1の結合部18に固定されてお
り、しかも第1のヒンジ12との間に段差を有するた
め、薄板状の第1,第2および第3のヒンジ12,13
および14は矢印C方向に曲げ変形を生じ、アーム11
も矢印Cの方向に回動運動を起こす。この結果アーム1
1の先端に結合されている印字ワイヤ17は、圧電素子
15の変位量が拡大されて伝達され、矢印Dの方向に動
いて印字動作を行う。
このような本考案の印字ハンマにおいては、固定部材1
6は第2および第3のヒンジ13および14の接続部か
ら圧電素子15の固定部に行くに従い扇形状に断面積が
大きくなっているため、固定部材16の剛性が上がり、
印字ハンマの固有振動数が高くなり高速動作が可能とな
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案の印字ハンマは、固定部材の
剛性が高いため固有振動数が高くなり、高速の印字動作
を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図は第1
図の実施例におけるヒンジの配置を示す拡大斜視図、第
3図は第1図の実施例の動作状態を示す斜視図、第4図
は従来の印字ハンマの一例を示す側面図で、(a)は不動
作状態を示す図、(b)は動作状態を示す図、第5図は従
来の印字ハンマの別の例を示す斜視図、第6図は第5図
におけるヒンジの配置を示す拡大斜視図、第7図は第5
図の印字ハンマの動作状態を示す斜視図である。 1,11,44,47……アーム、2,12……第1の
ヒンジ、3,13……第2のヒンジ、4,14……第3
のヒンジ、5,15,41……圧電素子、6,16,4
0……固定部材、7,17,48……印字ワイヤ、4
2,43,45,46……結合部、18……第1の結合
部、19……第2の結合部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の端部に印字ワイヤを接続し他方の端
    部に第1の結合部を有するアームと、一方の端部を前記
    第1の結合部に接続し他方の端部を第2の結合部に接続
    した薄板状の第1のヒンジと、前記第1のヒンジの幅方
    向の左右に配設され、前記第1のヒンジに対してその厚
    さ方向に対して所定の寸法の等しい段差を有し、前記第
    1の結合部にその一端を接続し他方の端部を固定部材に
    接続した薄板状の第2および第3のヒンジと、一方の端
    部を前記第2の結合部に固定し他方の端部を前記固定部
    材に固定した圧電素子とから構成された印字ハンマにお
    いて、固定部材は前記第2および第3のヒンジとの接続
    部から圧電素子との固定部に行くに従って扇形状に断面
    積が大きくなることを特徴とする印字ハンマ。
JP92088U 1988-01-07 1988-01-07 印字ハンマ Expired - Lifetime JPH0616758Y2 (ja)

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