JPH06167459A - 半導体装置の検査装置およびそれに使用されるローディング装置、トレイ段積み装置、保持装置、位置決め装置 - Google Patents

半導体装置の検査装置およびそれに使用されるローディング装置、トレイ段積み装置、保持装置、位置決め装置

Info

Publication number
JPH06167459A
JPH06167459A JP34553392A JP34553392A JPH06167459A JP H06167459 A JPH06167459 A JP H06167459A JP 34553392 A JP34553392 A JP 34553392A JP 34553392 A JP34553392 A JP 34553392A JP H06167459 A JPH06167459 A JP H06167459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
inspection
qfp
section
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34553392A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Ishiguro
敬規 石黒
Yukio Tani
由貴夫 谷
Yutaka Koda
豊 子田
Hideto Fujiwara
秀人 富士原
Osamu Obata
修 小畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Priority to JP34553392A priority Critical patent/JPH06167459A/ja
Publication of JPH06167459A publication Critical patent/JPH06167459A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体装置のパッケージ、リードの全自動検
査装置を提供する。 【構成】 多数個の被検査物1が収納された実トレイ6
が段積みされ、実トレイから被検査物を1個宛払い出す
ローディング部9、ローディング部9で被検査物が払い
出された空トレイ7をローディング部9から払い出して
空トレイストック部28に順次段積みして行く空トレイ
段積み装置27、被検査物について検査作業を実行する
検査作業部、検査作業部で不良と判定された被検査物に
ついてリードの修正作業を実行する修理作業部66、検
査作業部で良品と判定された被検査物を空トレイに順次
収納して行く良品アンローディング部9A、検査作業部
で不良品と判定された被検査物を空トレイに順次収納し
て行く不良品アンローディング部67、検査作業部で要
修理品と判定された被検査物を空トレイ順次収納して行
く要修理品アンローディング部68を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の検査技
術、特に、一貫自動化技術に関し、例えば、表面実装形
のパッケージを備えている半導体集積回路装置(以下、
ICということがある。)におけるパッケージおよびリ
ードの外観についての良不良を検査するのに利用して有
効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、ICの小形化、薄形化、軽量化が
一段と進み、また、高密度実装の要求に対応して、表面
実装形パッケージを備えているIC(以下、表面実装形
ICと略すことがある。)が急速な普及を遂げている。
そして、表面実装形ICはチップ部品の装着とあいまっ
て、基板装着への自動化を促進している。
【0003】ところが、チップ部品の自動装着装置とい
えども装着適正率100%は望むべくもなく、基板1枚
当たりの部品点数が多くなるにつれて累積装着不良率も
増大し、基板1枚を単位として評価した場合、1桁から
2桁のパーセントの不良を数えるに至っている。このよ
うな不良基板を製造過程で速やかに発見し排除するた
め、装着状態の自動検査装置の開発が要望されている。
【0004】なお、チップ部品装着検査技術を述べてあ
る例としては、株式会社工業調査会発行「電子材料19
87年11月号」昭和62年11月10日発行P63〜
P69、がある。
【0005】一方、表面実装形ICの供給側において
は、プリント配線基板への実装後における装着不良の発
生を未然に防止するため、製品出荷前に表面実装形IC
のパッケージおよびリードの外観検査を実行している。
【0006】ところが、表面実装形ICのパッケージお
よびリードの検査項目には測定基準が規定されておら
ず、また、ICパッケージの各側面におけるリード群列
内のリード相互についての位置関係だけでは、実装時の
状態を一義的に規定するのが困難であるため、表面実装
形ICのパッケージおよびリードの外観検査は人的作業
によって実行されているのが現状である。
【0007】なお、表面実装形ICのリードの外観検査
を撮像装置による画像を処理することによって自動的に
実行するリード外観検査装置を述べてある例としては、
特開平3−185848号公報、特開平3−19504
2号公報、特開平3−165536号公報、がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、表面実
装形ICのパッケージおよびリードの外観検査を人的作
業に頼っていたのでは、生産性の向上に限界があるばか
りでなく、検査の信頼性等にも限界がある。したがっ
て、表面実装形ICのパッケージおよびリードの外観検
査を一貫して自動的に実行することができる表面実装形
ICの全自動検査装置の開発が要望されている。
【0009】ところで、表面実装形ICの製造分野にお
いては、多品種少量生産の傾向が顕著になって来てい
る。換言すれば、表面実装形ICの分野においては、パ
ッケージ外形およびその寸法の多種多様化や、リードの
多ピン化、ファインピッチ化等が益々進展して来てい
る。
【0010】そこで、表面実装形ICの全自動検査装置
の開発に要求される解決すべき課題としては、次のよう
な点が挙げられる。
【0011】 多段積みされた実トレイから被検査物
である表面実装形ICを1個宛取り出して、検査作業部
に自動的に供給することができる。
【0012】 表面実装形ICが全て払い出された空
トレイを順次取り出して、所定の場所に多段積みするこ
とができる。
【0013】 表面実装形ICにおけるパッケージ外
形および寸法等の多種多様化の観点からは、検査作業に
際して、各種外形の小形パッケージから大形パッケージ
まであらゆる種類のパッケージについての位置決め作業
および保持作業を実行することができる。
【0014】 たとえ、汎用性や検査精度の向上が実
現されたとしても、装置のタクトタイムや稼働効率が低
下したのでは、表面実装形ICの全自動検査装置の品質
や性能がその分低下したことになるため、汎用性や検査
精度の向上を実現した上で、装置タクトタイムや稼働効
率を向上することができる。
【0015】本発明の第1の目的は、半導体装置のパッ
ケージおよびリードの検査を一貫して自動的に実施する
ことができる半導体装置の全自動検査装置を提供するこ
とにある。
【0016】本発明の第2の目的は、各種外形の小形パ
ッケージから大形パッケージまであらゆる種類のパッケ
ージに対して外観検査を実行し得る高い汎用性を備えた
半導体装置の全自動検査装置を提供することにある。
【0017】本発明の第3の目的は、全自動化および汎
用性や検査精度の向上を実現した上で、装置タクトタイ
ムや稼働効率を向上することができる半導体装置の全自
動検査装置を提供することにある。
【0018】本発明の第4の目的は、多段積みされた実
トレイから被検査物である半導体装置を1個宛取り出し
て、検査作業部に自動的に供給することができるローデ
ィング装置を提供することにある。
【0019】本発明の第5の目的は、被検査物である半
導体装置が全て払い出された空トレイを順次取り出し
て、所定の場所に多段積みすることができるトレイ段積
み装置を提供することにある。
【0020】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0021】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0022】すなわち、多数個の被検査物が規則的に収
納された実トレイが段積みされ、この実トレイから被検
査物が1個宛払い出されるローディング部と、ローディ
ング部において被検査物が全て払い出された空トレイを
ローディング部から払い出して空トレイストック部に順
次段積みして行くトレイ段積み装置と、被検査物につい
て検査作業を実行する検査作業部と、検査作業部におい
て不良と判定された被検査物についてリードの修正作業
を実行する修理作業部と、検査作業部において良品と判
定された被検査物を空トレイに順次収納して行く良品ア
ンローディング部と、検査作業部において不良品と判定
された被検査物を空トレイに順次収納して行く不良品ア
ンローディング部と、検査作業部において要修理品と判
定された被検査物を空トレイ順次収納して行く要修理品
アンローディング部と、前記ローディング部から検査作
業部へ、検査作業部から良品アンローディング部、不良
品アンローディング部および要修理品アンローディング
部へ、要修理品アンローディング部から前記修理作業部
へ、さらに、修理作業部から検査作業部への搬送を実行
するハンドラとを備えていることを特徴とする。
【0023】
【作用】前記した手段によれば、ローディング部におい
ては、被検査物が1個宛払い出されてハンドラに保持さ
れる。ハンドラに保持された被検査物物は検査作業部に
移送される。
【0024】検査作業部において所定の検査作業を実行
された被検査物は、ハンドラによって保持されて検査作
業部からピックアップされる。
【0025】ハンドラは検査済みの被検査物を検査作業
部による判定に従って、良品アンローディング部または
不良品アンローディング部または要修理品アンローディ
ング部に適宜搬送して行き、空トレイにおける所定の場
所にプットダウンする。
【0026】その後、要修理品アンローディング部に収
納されている要修理品はハンドラによって再び、適当な
時期にピックアップされて、修理作業部に搬送されてプ
ットダウンされる。
【0027】修理作業部において、要修理品は修理作業
を実行される。修理された被検査物はハンドラによって
ピックアップされて、再び、検査作業部に搬送されてプ
ットダウンされる。
【0028】そして、再検査終了後、良品と判定された
被検査物はハンドラによって良品アンローディング部へ
搬送されて行き、そこの空トレイに収納される。しか
し、再び、不良品と判定された被検査物はハンドラによ
って不良品アンローディング部へ搬送されて行き、そこ
の空トレイに最終的に収納される。
【0029】以上のようにして、前記した手段によれ
ば、被検査物について、検査作業および修理作業が自動
的に実行されるとともに、良品、不良品および要修理品
のアンローディング作業が自動的に実行される。また、
要修理品についての修理作業部への供給が自動的に実行
されるとともに、修理後の被検査物の検査作業部への供
給も自動的に実行される。つまり、前記した手段によれ
ば、リード検査を一貫して自動的に実行することができ
る。
【0030】
【実施例】図1は本発明の一実施例である表面実装形I
Cの全自動検査装置を示す模式的な平面図である。図2
以降はその主要各部を示す各説明図である。
【0031】本実施例において、本発明に係る半導体装
置の検査装置は、表面実装形パッケージを備えているI
C全般についてのパッケージおよびリードの外観検査を
一貫して自動的に実施し得るように構成されている。た
だし、説明を理解し易くするため、以下、表面実装形パ
ッケージを備えているICの一例であるクワッド・フラ
ット・パッケージを備えているIC(以下、QFP・I
Cという。)1におけるパッケージおよびリード群の外
観検査を実施する場合について代表的に説明する。
【0032】なお、QFP・IC1は正方形の略平盤形
状に成形された樹脂封止パッケージ(以下、単に、パッ
ケージという。)2を備えており、そのパッケージ2の
4側面からアウタリード(以下、単に、リードとい
う。)3が複数本宛、周方向に一列に並べられて直角に
それぞれ突設されているとともに、各リード3がパッケ
ージ2の下面の方向に所謂ガル・ウイング形状にそれぞ
れ屈曲成形されている。そして、各リード3の下端面は
一平面に含まれるように揃えられることにより、実装基
板に半田付けされる実装面4を実質的に構成するように
なっている。
【0033】本実施例において、この表面実装形ICの
全自動検査装置は、図1に示されているように平面視が
長方形の略箱形状に形成された機台8を備えており、こ
の機台8は半導体装置の製造工場の床面等に水平に据え
付けられるように構成されている。
【0034】本実施例において、図1に示されているよ
うに、機台8上における一端部(以下、左端部とす
る。)にはローディング部9が設定されており、このロ
ーディング部9の一端部(以下、前端部とする。)に
は、図2、図3に示されているローディング装置10が
設備されている。このローディング装置10において、
被検査物であるQFP・IC1は多数個がトレイに縦横
に整列されて収納されており、QFP・IC1が収納さ
れた実トレイが複数枚、互いに前後左右を揃えられて上
下方向に積み重ねられて載置された状態になっている。
【0035】詳細な説明は省略するが、トレイは樹脂が
用いられて四角形の平板形状に一体成形されており、そ
の一主面(以下、上面とする。)にはQFP・IC1の
外形形状に略等しい四角形の内形形状を有する凹部が多
数個、碁盤の目のように縦横に整列されて没設されてい
る。そして、各凹部にQFP・IC1が1個宛収納され
て、トレイに整列されるようになっている。また、トレ
イは互いに上下に積み重ねられるように構成されてい
る。
【0036】なお、以下の説明において、既に収納され
ているQFP・IC1がこれから払い出されて行くトレ
イを実トレイ6とし、QFP・IC1がこれから収納さ
れて行くトレイ、および、QFP・IC1を払い出し終
わったトレイを空トレイ7とする。
【0037】そして、前記ローディング装置10は多段
積みされた実トレイ6からQFP・IC1を、以下に説
明する作用によって1個宛払い出し得るように構成され
ている。なお、このローディング装置10の構成は、以
下の作用の説明と共に明らかにされて行く。
【0038】図2に示されているように、ローディング
装置10は実トレイ分離装置11を備えており、実トレ
イ分離装置11はローディング部9の前端部に配設され
ている。実トレイ分離装置11にはQFP・IC1が収
納された実トレイ6が多数枚、多段積みされる。この実
トレイ分離装置11における実トレイ6の多段積み位置
には左右一対のガイド側板12が左右両側にそれぞれ設
けられており、左右のガイド側板12、12によって段
積み状態の実トレイ6の荷崩れが防止されている。した
がって、左右のガイド側板12、12によって実トレイ
ストック部が実質的に構成されている。
【0039】図3(a)に示されているように、両ガイ
ド側板12、12の下方には左右一対の実トレイ受け爪
13がそれぞれ設備されており、段積み状態の実トレイ
6は左右の受け爪13、13の上に左右の両端部をそれ
ぞれ受けられて、左右の受け爪13と13との間に架橋
された状態で支持されている。この左右の受け爪13、
13は左右で一対のシリンダ装置14によってそれぞれ
左右方向に開閉されるように構成されている。
【0040】また、左右のガイド側板12、12の下方
には左右で一対の分離爪15が配設されており、各分離
爪15は平面視的には櫛形状であって、正面視的には上
下の2段爪を有する形状に形成されている。左右の分離
爪15、15は左右で一対のシリンダ装置16によって
それぞれ左右方向に開閉されるように構成されている。
また、左右のシリンダ装置16、16は上下動用のシリ
ンダ装置17によって上下動されるように支持されてお
り、したがって、左右の分離爪15、15は上下動用シ
リンダ装置17によって上下動されるように構成されて
いる。
【0041】そして、図3(b)に示されているよう
に、左右の分離爪15、15が左右のシリンダ装置1
6、16によって左右方向に開かれた後、上下動用シリ
ンダ装置17によって上昇されると、左右の分離爪1
5、15の上側の爪が多段積みされた実トレイ6群の最
下段の実トレイ6Aと、下から2番目の実トレイ6Bと
の間の高さに相当する実トレイ6の分離高さに上昇され
る。
【0042】次に、左右の分離爪15、15が左右のシ
リンダ装置16、16によって閉じられ、実トレイ6A
と6Bとの分離高さ位置に左右の分離爪15、15の上
側が左右両脇からそれぞれ挿入される。
【0043】続いて、図3(c)に示されているよう
に、左右の分離爪15、15は閉じた状態まま、実トレ
イ6の受け渡し高さまで上下動用シリンダ装置17によ
って上昇される。これにより、左右の分離爪15、15
の下側の爪の上に、多段積み実トレイ6群の最下段にあ
った実トレイ6Aが受け渡しされる状態になる。また、
左右の分離爪15、15の上側の爪の上には2番目の実
トレイ6Bから上の多段積み実トレイ6群が受け渡しさ
れた状態になる。
【0044】次に、図3(d)に示されているように、
左右の受け爪13、13が左右のシリンダ装置14、1
4によって左右方向に開かれてトレイ支持位置から退避
される。続いて、左右の分離爪1515は閉じた状態の
まま、その高さが前記トレイ分離高さ位置まで上下動用
シリンダ装置17によって下降される。
【0045】次に、図3(e)に示されているように、
退避状態にある左右の受け爪13、13が左右のシリン
ダ装置14、14によって閉じられる。続いて、左右の
分離爪15、15がその上下動作の下死点位置まで上下
動用シリンダ装置17によって下降される。
【0046】これにより、左右の分離爪15、15の下
側爪の上に受け渡しされた最下段にあった実トレイ6A
は、後述する実トレイ搬送装置18の左右のトレイ搬送
ガイドレール19上に移載されることになる。同時に、
左右の分離爪15、15の上側爪に受け渡しされた多段
積みの実トレイ6群は左右の受け爪13、13に受け渡
される。
【0047】以上のようにして、段積みされた実トレイ
6群の最下段の実トレイ6Aが1枚に分離されてトレイ
搬送装置18における左右のガイドレール19、19上
に受け渡しされると、次に、分離されたトレイ6は実ト
レイ搬送装置18によって先頭列が払い出し位置に対向
する位置まで前進される。
【0048】すなわち、図2に示されているように、こ
の実トレイ搬送装置18は実トレイを搬送するための左
右で一対のガイドレール19、19を備えており、この
左右のガイドレール19、19は左右のガイド側板1
2、12の下に前後方向に延在するようにそれぞれ敷設
されている。
【0049】左右のガイドレール19、19の前後方向
の中間位置には払い出し位置決めストッパ20が配置さ
れており、このストッパ20は先頭列が払い出し位置に
対向するように実トレイ6を位置規制し得る位置に配置
されている。このストッパ20はシリンダ装置(図示せ
ず)によって上下動されるように構成されており、ガイ
ドレール19に実トレイ6が1枚移載されると、予め上
昇される。
【0050】左右のガイドレール19、19間の中央の
真下にはシリンダ装置21が前後方向に延在するように
敷設されており、このシリンダ装置21は電磁弁の動作
時間管理により移動量が設定し得るように構成されてい
る。このシリンダ装置21にはプッシャー22が前後動
されるように設備されている。かつまた、このストッパ
22は上下動用シリンダ装置(図示せず)によって上下
動されるように構成されている。
【0051】そして、ストッパ20が上昇されると、シ
リンダ装置21が前進作動され、前記した分離装置11
によって分離されて、ガイドレール19、19に移載さ
れた実トレイ6はプッシャー22によってその前端がス
トッパ20に突き当たるまで前進移動される。実トレイ
6が所定の位置まで搬送されると、搬送を終了したプッ
シャー22はシリンダ装置21によって復帰作動され
る。
【0052】実トレイ6を所定位置に搬送するに際し
て、プッシャー22を前進させるシリンダ装置21の動
作量は、実際の実トレイ6の前進移動量よりも多くなる
ように予め設定されている。つまり、実トレイ6がスト
ッパ20に突き当たった後は、プッシャー22に装備さ
れたばね構造の緩衝装置(図示せず)によって緩衝され
て、実トレイ6がストッパ20に確実に押し付けられる
ようになっている。
【0053】以上のようにして、実トレイ搬送装置18
によって実トレイ6がQFP・IC1の払い出し位置ま
で搬送されると、実トレイ6はピッチ送り装置23によ
って後方に、実トレイ6の列間ピッチをもって歩進送り
され始めることになる。
【0054】ピッチ送り送り装置23は送り動作クラン
パ24を備えており、この送り動作クランパ24は送り
シリンダ装置25によって前後動されるように構成され
ている。このシリンダ装置25は搬送装置18の右側の
ガイドレール19の真下に沿って敷設されている。そし
て、この送り動作クランパ24は実トレイ6を上下から
挟んでクランピング動作するように構成されているとと
もに、送りシリンダ装置25によって前後動されること
によって、クランピングした実トレイ6を歩進送りする
うように構成されている。
【0055】送り動作クランパ24によって実トレイ6
がクランピングされると、払い出し位置決めストッパ2
0がシリンダ装置によって下降されて退避動作される。
続いて、送りシリンダ装置25が前進され、送り動作ク
ランパ24によってクランピングされた実トレイ6が所
定距離前進される。この前進によって、この実トレイ6
の1列目は、予め設定してあるQFP・IC1が後記す
るハンドラによってピックアップされる位置、すなわ
ち、払い出し位置に送られる。
【0056】左側のガイドレール19には固定クランパ
26が設備されている。送り動作クランパ24によって
送られた実トレイ6はこの固定クランパ26によってク
ランピングされる。実トレイ6が固定クランパ26によ
ってクランピングされると、送り動作クランパ24はク
ランピングを解除する。
【0057】送り動作クランパ24のクランピングが解
除されると、送りシリンダ装置25によって送り動作ク
ランパ24は復帰動作される。元の位置に復帰すると、
送り動作クランパ24は再びクランピング動作して、実
トレイ6をクランピングする。送り動作クランパ24が
実トレイ6をクランピングすると、固定クランパ26が
クランピングを解除する。
【0058】次に、送りシリンダ装置25が実トレイ6
の列間ピッチだけ前進されると、送り動作クランパ24
にクランピングされた実トレイ6は1ピッチだけ歩進送
りされる。この歩進送りによって、実トレイ6の先頭列
に整列されたQFP・IC1が後記するハンドラのピッ
クアップ位置、すなわち、ローディング装置10のQF
P・IC1の払い出し位置に送られた状態になる。
【0059】以降、前記したピッチ送り作動が繰り返さ
れることにより、実トレイ6の後続列がQFP・IC1
の払い出し位置に順次配置されて行く。
【0060】他方、ピッチ送り動作に伴って、実トレイ
6の後端が位置決めストッパ20の位置を通過した場合
には、実トレイ分離装置11において多段積みされたト
レイ6群の最下段6Aが、前述した作動によって搬送装
置18の左右のガイドレール19、19上に個別に分離
されて移載される。
【0061】そして、先行の実トレイ6のピッチ搬送動
作とのタイミングに対応して、前述した作動によって実
トレイ6の前端がストッパ20の位置に至るまで、後発
の実トレイ6の送り込み動作が実施される。続いて、後
発の実トレイ6は先頭列のQFP・IC1がピックアッ
プされる位置まで前述のピッチ送り作動によってピッチ
搬送が繰り返される。
【0062】一方、ローディング部9の後ろ側位置には
トレイ段積み装置27が設備されている。このトレイ段
積み装置27はピッチ送り装置23からピッチ送りに従
って相対的に払い出されて来る空トレイ7を1枚宛、空
トレイストック部28に下から上へと順次積み重ねて行
くように構成されている。空トレイストック部28は左
右のガイド側板29、29によって実質的に構成されて
いる。
【0063】このトレイ段積み装置27における左右の
ガイド側板29、29間の中央の真下にはシリンダ装置
(図示せず)が前後方向に延在するように敷設されてお
り、このシリンダ装置は電磁弁の動作時間管理により移
動量が設定し得るように構成されている。このシリンダ
装置には払い出しプッシャー30が前後動されるように
設備されている。かつまた、このプッシャー30はシリ
ンダ装置(図示せず)によって上下動されるように構成
されている。
【0064】そして、先行の実トレイ6の後端が払い出
しプッシャー30の位置を通過したことが確認された
後、払い出しプッシャー30は上下動用シリンダ装置に
よって上昇される。
【0065】次に、払い出しプッシャー30がピッチ搬
送動作とのタイミッグに対応して予め設定された移動量
だけ前後動用シリンダ装置によって前進され、このプッ
シャー30の前進によって空トレイ7が移動される。プ
ッシャー30によって前進された空トレイ7はその先頭
端が収納エンドストッパ31に突き当てられる。そし
て、この位置が空トレイ収納位置になる。
【0066】この際、実トレイ6の搬送装置の送り込み
時と同様に、前後動用シリンダ装置の動作量は、実際の
空トレイ7の水平搬送移動量よりも多く動作させられる
ように予め設定されており、空トレイ7がエンドストッ
パ31に突き当たった後は、払い出しプッシャー30に
設けられているばね構造の緩衝装置にて緩衝されること
により、空トレイ7がエンドストッパ31に確実に押し
付けられるようになっている。
【0067】払い出し動作が終了すると、払い出し水平
搬送シリンダ装置によって払い出しプッシャー30は復
帰動作されるとともに、払い出しプッシャー30は上下
動用シリンダ装置によって下降されて退避動作される。
【0068】図4(a)に示されているように、両ガイ
ド側板29、29の下方には左右一対の空トレイ受け爪
33がそれぞれ設備されており、段積み状態の空トレイ
7は左右の受け爪33、33の上に左右の両端部をそれ
ぞれ受けられて、左右の受け爪33と33との間に架橋
された状態で支持されている。この左右の受け爪33、
33はそれぞれ左右方向に開閉されるように構成されて
いる。
【0069】また、左右のガイド側板29、29の下方
には左右で一対の分離爪34が配設されており、各分離
爪34は平面視的には櫛形状であって、正面視的には上
下の2段爪を有する形状に形成されている。左右の分離
爪34、34はそれぞれ左右方向に開閉されるように構
成されている。また、左右の分離爪34、34は上下動
用シリンダ装置35によって上下動されるように構成さ
れている。
【0070】図4(a)に示されているように、収納位
置に払い出された空トレイ7は、左右の分離爪34、3
4の下側爪の間に位置されて、下側爪の上に架橋された
状態で支持されている。この状態で、空トレイ7は左右
の受け爪33、33の下側に位置されている。
【0071】図4(b)に示されているように、左右の
分離爪34、34が上下動用シリンダ装置35によって
上昇されると、左右の分離爪34、34の下側の爪上に
支持された空トレイ7は上昇する。
【0072】この上昇時に、段積み収納された空トレイ
7群が受け爪33、33に既に支持されている場合に
は、左右の分離爪34、34の上昇に伴って、左右の分
離爪34、34の上側爪に空トレイ7群が受け渡され
て、その空トレイ7群も上昇される状態になる。この
際、左右の受け爪33、33の下面に設けられているテ
ーパ面が空トレイ7によって押し上げられることによ
り、左右の受け爪33、33は外側に逃げ、空トレイ7
の通過後、リターンばね(図示せず)により復帰され
る。
【0073】次に、シリンダ装置35によって左右の分
離爪34、34が下降される。この下降により、まず、
分離爪34、34の下側爪に受け渡しされている空トレ
イ7が左右の受け爪33、33に受け渡される。続い
て、左右の分離爪34、34の上側爪の下面に設けられ
たテーパ面が、左右の受け爪33、33の上に受け渡し
されている空トレイ7によって押し広げられる状態にな
るため、段積み収納されていた空トレイ7群は左右の受
け爪33、33の上で支持されている空トレイ7の上に
受け渡しされる。
【0074】次いで、左右の分離爪34、34の上側爪
が左右の受け爪33、33の上に受け渡しされている空
トレイ7を通過すると、押し広げられていた左右の分離
爪34、34はリターンばね(図示せず)により復帰さ
れる。
【0075】以降、前記トレイ段積み装置27におい
て、前記積み重ね作動が繰り返されることにより、ロー
ディング装置10から1枚宛払い出されて来る空トレイ
7が空トレイストック部28に順次積み上げられて行
く。
【0076】このようにしてガイド側板29、29間に
段積みされた空トレイ7は、図2に示されている上下動
シリンダ装置36に連結されたレバー37によって上昇
されるとともに、上下動シリンダ装置37に連結されて
いる前後動シリンダ装置38によって、機台8の手前側
(正面側)に移動される。したがって、作業者は機台8
の手前側において空トレイ7群を取り出すことができ
る。
【0077】以上説明した通り、ローディング部9にお
いては、実トレイ6が機台8の手前側に設備された実ト
レイストック部12に段積み状態にセットされ、この実
トレイ6群が分離装置11によって1枚宛分離されると
ともに、ピッチ送り装置23によって後方にピッチ送り
される。このピッチ送りの途中で、被検査物であるQF
P・IC1が実トレイ6から1個宛、後記するハンドラ
によってピックアップされる。また、機台8の後ろ側領
域において、空トレイ7がトレイ段積み装置27によっ
て下から上へと1枚宛、順次積み上げられて段積み収納
される。
【0078】なお、段積みされた実トレイ6群の荷崩れ
を防止する手前側のガイド側板12と、段積みされた空
トレイ7群の荷崩れを防止する後ろ側のガイド側板29
とは、段積みトレイ6、7の移動位置全長にわたって敷
設されている。したがって、ガイド側板12と29とは
一体的に連設してもよい。
【0079】また、ローディング装置10およびトレイ
段積み装置27における左右のガイド側板12および2
9と、分離装置11およびトレイ段積み装置27におけ
る受け爪14および33、左右の分離爪14および34
と、搬送装置18における左右のガイドレール19と、
ピッチ送り装置23の各クランパ25および26とは、
ガイドレール式直道ベアリング(図示せず)に跨設され
て、左右送りねじ装置(図示せず)によって左右方向の
幅を変更調整し得るように構成されている。これらの左
右方向の幅が変更調整されるように構成されているた
め、このローディング部9はトレイ6の大きさの変更に
全て対応することができるようになっている。
【0080】また、段積みされた空トレイ7を上下動さ
せるシリンダ装置36および前後動させるシリンダ装置
38を除いて、前記したローディング部9の構成各部全
体が、これを上下動させるためのガイドレール式直道ベ
アリング(図示せず)に跨設されているとともに、カム
機構(図示せず)によってその高さ位置が変更調整され
るように構成されている。
【0081】なお、この幅員を変更する左右送りねじ軸
装置、および、高さを変更するカム機構の駆動源には、
圧縮空気を用い3個の電磁弁の動作順序により任意の方
向に5度宛、出力軸が回転される機構が用いられてい
る。
【0082】他方、図1に示されているように、機台8
の右端部にはアンローディング部9Aが設定されてい
る。このアンローディング部9Aにもローディング装
置、トレイ分離装置、搬送装置、ピッチ送り装置および
トレイ段積み装置が同様に設備されている。
【0083】但し、このアンローディング部9Aにおい
ては、ローディング装置はQFP・IC1を払い出す代
わりに空トレイ6のQFP・IC収納凹部を相対的に払
い出すように構成されており、また、トレイ分離装置は
空トレイを1枚宛分離するように構成されている。さら
に、トレイ段積み装置は実トレイを1枚宛、下から上へ
と順次積み重ねて行くように構成されている。また、ロ
ーディング装置の空トレイストック部は機台8の後ろ側
に設備されており、トレイ段積み装置の実トレイストッ
ク部は機台8の手前側に設備されている。そして、空ト
レイが後ろ側から前側へと送られるようになっている。
【0084】つまり、アンローディング部9Aはローデ
ィング9と反対の関係になっているだけで、アンローデ
ィング部9Aにおける各構成装置の構造や作動の本質
は、前記ローディング部9の場合と同じであるので、そ
の説明は省略する。
【0085】機台8上における前後方向の中央部には、
第1検査作業部としての第1検査装置40がローディン
グ部9の右隣に配されて設備されている。この第1検査
装置40は、検査前の位置決め作業と、マーク検査作業
と、パッケージの外観検査作業と、リード全長検査作業
を実施するように構成されている。
【0086】この第1検査装置40は画像取込み装置と
してのテレビ・カメラ41を備えており、このテレビ・
カメラ(以下、カメラという。)41には画像処理装置
(図示せず)が電気的に接続されている。カメラ41は
XY直行ロボット等から成るハンドラ(図示せず)に搭
載されており、被検査物であるQFP・IC1を上側か
ら撮影するように構成されている(図6参照)。
【0087】そして、詳細な説明は省略するが、このカ
メラ41からの撮像信号に基づいて画像処理装置におい
て画像認識処理が実行されることにより、前述した各種
の検査作業が自動的に実行されるように構成されてい
る。
【0088】カメラ41の焦点は被検査物であるQFP
・IC1がハンドリングされる時のパッケージ2の上面
に合わせてあり、マーク検査作業やパッケージ外観検査
作業が実施される。また、後述する高さ調整作動により
被検査物であるQFP・IC1が上昇されるように構成
されており、カメラ41の焦点位置にQFP・IC1の
リード3の上面が合わされ、この状態で、リード全長検
査や、リード外観検査が実施される。
【0089】図5および図6に示されているように、こ
の第1検査装置40は被検査物であるQFP・IC1を
保持するステージユニット42を備えており、このステ
ージユニット42は位置決め機能を有し、被検査物であ
るQFP・IC1の検査前位置決め作業を実施し得るよ
うに構成されている。
【0090】すなわち、この第1検査装置40のステー
ジユニット42には位置決め装置43が設備されてお
り、この位置決め装置43は一対のX方向位置決め爪4
4、44と、一対のY方向位置決め爪45、45とを備
えている。例えば、X方向位置決め爪44の爪幅は4m
m、Y方向位置決め爪45の爪幅は45mmにそれぞれ
形成されている。つまり、X方向位置決め爪44の爪幅
は狭く、Y方向位置決め爪45の爪幅は広くそれぞれ形
成されている。
【0091】XY方向の2組の位置決め爪44および4
5は各カイドレール式直道ベアリング付きシリンダ装置
46にそれぞれ搭載されている。さらに、このシリンダ
装置46はX方向の2基同士が左右方向送りねじ軸装置
47にそれぞれ跨設されており、Y方向の2基同士が前
後方向送りねじ軸48にそれぞれ跨設されている。
【0092】そして、ステージユニット42に被検査物
であるQFP・IC1が供給されて来た際における各位
置決め動作は、XおよびY方向の位置決め爪44および
45が各ガイドレール式直道ベアリング付きシリンダ装
置46によってそれぞれ開閉されることにより実行され
る。
【0093】そして、被検査物であるQFP・IC1の
寸法が変化した場合には、XY方向の左右送りねじ軸4
7、48が各シリンダ装置49によって所望の方向に回
転される。ちなみに、このシリンダ装置49は圧縮空気
が用いいられて、出力軸が4個の電磁弁の動作順序によ
り任意の方向に5度宛回転するように構成されている。
この送りねじ軸装置47、48の回転によって、XY方
向の位置決め爪44および45が予め設定された寸法だ
けそれぞれ開閉作動される。この開閉作動によって、X
Y方向の位置決め爪44および45は前述した位置決め
開閉動作の起点となる位置を変更されるため、その位置
決め幅寸法がQFP・IC1の寸法に対応して変更調整
されることになる。
【0094】また、ステージユニット42は保持装置で
ある受けステージ50を備えており、受けステージ50
は第1筒51と第2筒52と第3筒53との3重筒構造
に構成されている。例えば、第1筒51は外径が5mm
で、内径が2mmの円筒形状に形成されており、かつ、
上端から5mmの範囲には外径が4mmの段差部が形成
されている。
【0095】第2筒52は内径が6mmで、外径が11
mmの円筒形状に形成されており、かつ、上端から5m
mの範囲には内径が6mmで、外径が10mmの段差部
が形成されている。
【0096】さらに、第3筒53は内径が11mmで、
外径が16mmの円筒形状に形成されており、上端から
5mmの範囲には内径が12mmの段差部が形成されて
いる。この受けステージ50の3重筒状構造における上
端から5mmの範囲に形成された各段差部の内径および
外径の違いによって生じる円形環状溝は、潤滑剤や異物
による影響が被検査物に及ぶのを回避するための逃げ溝
54および55をそれぞれ構成する。
【0097】第1筒51、第2筒52および第3筒53
の下端部にはそれぞれ外径の異なる円板形状に形成され
た第1、第2、第3受け板56、57および58が、下
段、中段、上段において水平に配されてそれぞれ一体的
に上下動するように突設されている。また、各受け板5
6、57、58は平行ピンとばね(いずれも図示せ
ず。)により回転が阻止されている。
【0098】各受け板56、57、58の下には120
度間隔で偏心方向の異なる4個の偏心カム59、60お
よび61が駆動軸62に同軸に、かつ、直交するように
配されて一体回転するように支持されている。第1偏心
カム59は第1受け板56に、第2偏心カム60は第2
受け板57に、第3偏心カム61は第3受け板58にそ
れぞれスラストベアリング(図示せず)を介して連動さ
れている。そして、カム軸62はパルスモーター63に
よって回転駆動さるように、かつ、その回転角度を制御
されるように構成されている。
【0099】各偏心カム59、60、61の一体回転に
よって各受け板56、57、58は同時に上下動され、
この上下動によって第1筒51、第2筒52、第3筒5
3が上下動されることになる。そして、第1筒51の上
下ストロークが8mm、第2筒52および第3筒53の
上下ストロークが10mmになるように各偏心カム5
9、60、61のプロフィールがそれぞれ設定されてい
る。そして、各偏心カム59、60、61の120度の
範囲内においては、各筒51、52、53の高さの変更
調整を実行し得るようにされている。
【0100】また、各偏心カム59、60、61は、1
20度の範囲外においては、第1筒51と第2筒52と
第3筒53との間の高さの位置関係を変更調整すること
によって、受けステージ50の外径寸法を選定すること
ができるように構成されている。そして、この選定作動
によって、被検査物のサイズが変更された場合におい
て、カメラ41の焦点に被検査物の検査面を合わせるこ
とができる。また、受けステージ50の高さ調整作動に
よって、被検査物の後記するハンドラによる保持搬送時
の被検査物の上面高さを一定の高さに維持することがで
きる。
【0101】他方、第1筒51の中空部に真空ポンプ等
の真空供給装置(図示せず)が接続されており、これよ
って第1筒51の中空部には負圧供給路64が実質的に
構成されている。この負圧供給路64は第1筒51に形
成されているため、その外側の第2筒52および第3筒
53もその負圧供給路64を実質的に共用することがで
きるようになっている。
【0102】ここで、ローディング部9から第1検査装
置40までの作用を説明する。
【0103】ローディング部9において、前記したロー
ディング装置10によって実トレイ6のピックアップす
べきQFP・IC1が所定の位置に払い出されると、後
記するハンドラによってそのQFP・IC1がピックア
ップされ、ハンドラによってそのQFP・IC1が第1
検査装置40に搬送されて来る。搬送されて来たQFP
・IC1はハンドラによって第1検査装置40の受けス
テージ50の上に移載される。
【0104】他方、第1検査部装置40の受けステージ
50においては、各偏心カム59、60、61の回転角
度調整作動によって第1筒51と第2筒52と第3筒5
3との間の高さの位置関係が変更調整され、受けステー
ジ50の外径寸法がこれから検査するQFP・IC1の
外径寸法に予め一致されている。例えば、QFP・IC
1が比較的大きい場合には、第3筒53が最上段に上昇
されて、最大径の受けステージ50が選定されている。
【0105】また、受けステージ50の高さ位置もこれ
から検査するQFP・IC1の高さ寸法に予め一致され
ている。この高さ調整によって、QFP・IC1の高さ
寸法に対応してカメラ41の焦点合わせが確保されると
ともに、ハンドラによるQFP・IC1の受けステージ
50へのプットダウン作業を適正に実行することができ
る。
【0106】ハンドラによってQFP・IC1が受けス
テージ50に移載されるに際して、受けステージ50の
高さが所定の位置に予め設定されているため、ハンドラ
によるQFP・IC1の受けステージ50へのプットダ
ウン作業は適正に実行されることになる。また、受けス
テージ50の外径がQFP・IC1の外径寸法に見合う
寸法に設定されているため、QFP・IC1は受けステ
ージ50の上に適正に移載されて保持される。
【0107】ハンドラによってQFP・IC1が受けス
テージ50に移載されると、負圧供給路64に負圧が供
給され、受けステージ50にQFP・IC1が真空吸着
保持される。第3筒53によって受けステージ50が構
成されている場合、負圧供給路64に供給された負圧
は、第1筒51および第2筒52を介して第3筒53の
開口部全体に作用することになる。
【0108】また、ハンドラによってQFP・IC1が
受けステージ50に移載されると、X方向位置決め爪4
4、44およびY方向位置決め爪45、45が受けステ
ージ50に移載されたQFP・IC1の方向に各位置決
め動作シリンダ装置46によってそれぞれ内向きに移動
されて、QFP・IC1のパッケージ2の各側面にそれ
ぞれ当接される。この四方からの当接によって、QFP
・IC1は受けステージ50に位置決めされたことにな
る。
【0109】QFP・IC1が受けステージ50に適正
に位置決めされると、カメラ41によってQFP・IC
1が撮影され、この画像信号に基づいて、所定の各種検
査作業が実行される。この際、QFP・IC1の高さが
カメラ41の焦点に合致されているため、カメラ41に
よる撮像は鮮明になり、その結果、この画像に基づいて
実行される検査の精度は高くなる。
【0110】機台8上における第1検査装置40の真後
ろには、第2検査作業部としての半導体装置のスタンド
オフ検査装置がローディング部9の右隣に配されて設備
されている。このスタンドオフ検査装置は、表面実装形
ICのスタンドオフを検査するように構成されている。
以下、図9〜図13に示されているスタンドオフ検査装
置について説明する。
【0111】本実施例において、この半導体装置のスタ
ンドオフ検査装置は、表面実装形ICのスタンドオフを
検査するものとして構成されている。すなわち、表面実
装形ICのスタンドオフとは、四角形の表面実装形パッ
ケージの少なくとも2側面から複数本のリードが突出さ
れて一主面(以下、下面ということがある。)の方向へ
屈曲されている表面実装形ICに関して、この表面実装
形ICが実装基板に実装されるに際して、前記リード群
が実装基板と接触する実装面から表面実装形パッケージ
の下面までの最小の間隔である。そして、このスタンド
オフに関する検査とは、このスタンドオフの実際の値
が、予め設定された規格値(通例、公差を含む。)に合
致しているか否かを判定する検査を意味する。
【0112】本実施例において、この表面実装形ICの
スタンドオフ検査装置110は、ベース111を備えて
おり、ベース111には円筒形状に形成された中心軸1
12が垂直方向上向きに突設されている。中心軸112
の上端部には検査治具113が着脱自在に装着されてい
る。例えば、検査治具113はステンレス鋼等の導電性
を有する材料が用いられて形成されており、その表面に
硬質クロムめっき等の表面処理が施されることによって
耐摩耗性が向上されている。
【0113】検査治具113は検査対象物である表面実
装形ICの規格に対応して複数種類用意されており、検
査治具113の中心軸112に対する品種交換作業はワ
ンタッチ操作によって実行し得るように構成されてい
る。以下、説明を理解し易くするため、表面実装形IC
の一例である樹脂封止形のクワッド・フラット・パッケ
ージを備えているIC(以下、QFP・ICという。)
について説明する。
【0114】QFP・IC1用の検査治具113は、Q
FP・IC1のパッケージ2よりも大きい正方形の略直
方体形状に形成されている。この検査治具113の上面
には、検査対象物であるQFP・IC1を実装状態を想
定した状態で保持するための基準面114が、その上面
を精密に平坦に加工されることにより実質的に形成され
ている。すなわち、検査対象物であるQFP・IC1が
検査治具113に装着された状態において、基準面11
4にはQFP・IC1のリード3の実装面4が当接され
た状態になる。
【0115】この検査治具113の基準面114上には
正方形の枠形状に形成されたガイド115が同心的に配
されて、垂直方向上向きに突設されている。ガイド11
5の内径はQFP・IC1のパッケージ2の外径と略等
しい正方形の枠形状に形成されている。すなわち、ガイ
ド115の内径は、検査治具113に検査対象物である
QFP・IC1が装着されて、そのパッケージ2がガイ
ド115内に嵌入された状態になることにより、パッケ
ージ2を位置決めし得るように構成されている。
【0116】また、このガイド115の高さは、検査対
象物であるQFP・IC1におけるリード3の実装面4
から水平基端部5の下端面までの高さよりも低くなるよ
うに設定されている。すなわち、ガイド115の高さ
は、検査治具113に検査対象物であるQFP・IC1
が装着されて、そのパッケージ2がガイド115の内径
によって位置決めされた状態において、リード3に干渉
しないように設定されており、これによって、基準面1
14のリード3の実装面4との当接が確保されるように
なっている。
【0117】ガイド115の四隅には後記する測定光を
透過させるための測定光透過窓116がそれぞれ開設さ
れている。4個の測定光透過窓116はガイド115の
対角にそれぞれ配置されているため、各透過窓116を
それぞれ透過する測定光は、ガイド115によって位置
決めされたQFP・IC1のパッケージ2の対角線に沿
って検査治具113上を通過することになる。
【0118】検査治具113には吸着ノズル挿通孔11
7が円筒形状の中心軸112と同心的に配されて、垂直
方向に開設されており、この挿通孔117および中心軸
112の筒中空部には吸着ノズル118が挿通されてい
る。吸着ノズル118は上下動装置(図示せず)によっ
て上下動されるように構成されている。また、吸着ノズ
ル118には負圧供給装置(図示せず)が流体的に接続
されており、吸着ノズル118はその上端開口において
QFP・IC1のパッケージ2を真空吸着保持し得るよ
うに構成されている。
【0119】中心軸112の中間部には第1支持アーム
119および第2支持アーム120が、その中間部が貫
通されてそれぞれ水平に延在するように互いに上下に配
されて、第1ラジアルベアリング121および第2ラジ
アルベアリング122と複数個のスラストベアリング1
23とによって回転自在に支承されている。平面視にお
いて、第1支持アーム119と第2支持アーム120と
は中心軸112を中心にして交差されて、かつ、対称形
状に構成されている。
【0120】第1支持アーム119の右側端部(以下、
左右は図2に基づくものとする。)と、第2支持アーム
120の右側端部とが互いに対向する空間部には、スプ
リング軸124がベース111に垂直に立脚されて配置
されており、スプリング軸124には第1スプリング1
25の一端と第2スプリング126の一端とがそれぞれ
係止されている。第1スプリング125の他端は第1支
持アーム119の右側端部に係止されており、第1スプ
リング125は第1支持アーム119をスプリング軸1
24の方向に常時付勢するようになっている。第2スプ
リング126の他端は第2支持アーム120の右側端部
に係止されており、第2スプリング126は第2支持ア
ーム120をスプリング軸124の方向に常時付勢する
ようになっている。したがって、第1支持アーム119
と第2支持アーム120とは常時、互いに閉じようとす
る状態になっている。
【0121】ベース111におけるスプリング軸124
と中心軸112とを結ぶ線の延長線上には、ガイドレー
ル127がその延長線の方向に敷設されており、このガ
イドレール127にはスライダー128が摺動自在に跨
設されている。スライダー128には支軸129が垂直
方向上向きに配されて、一体移動するように立設されて
おり、支軸129の上端部にはカムホロワー130が水
平面内で回転し得るように回転自在に支持されている。
【0122】このカムホロワー130は第1支持アーム
119の左側端部と、第2支持アーム120の左側端部
とが互いに対向する空間部に配置されており、かつ、両
支持アーム119と120との対向する側面にそれぞれ
外接されている。すなわち、第1支持アーム119の左
側端部と第2支持アーム120の左側端部とは、互いに
閉じようとすることによりカムホロワー130に常時外
接する状態になっている。
【0123】ガイドレール127の延長線上には円筒カ
ム131が、その筒心が延長線と平行になるように水平
に配されて回転自在に支承されており、この円筒カム1
31のカム面にはカムホロワー130が常時外接されて
いる。円筒カム131の回転軸132にはサーボモータ
等の回転駆動装置133が連結されており、この駆動装
置133によって円筒カム131の回転が制御されるよ
うになっている。そして、円筒カム131の回転によっ
てカムホロワー130が左右方向に進退され、このカム
ホロワー130の進退によって第1支持アーム119と
第2支持アーム120との開き角度が変更調整されるよ
うになっている。
【0124】そして、第1支持アーム119の左端部上
には第1測定光照射装置134が設備されており、この
第1測定光照射装置134は第1スタンドオフ測定光1
35を第1支持アーム119の反対側端部に向けて水平
に照射するように構成されている。すなわち、第1測定
光照射装置134から照射された測定光135は検査治
具113の一方の対角線位置にそれぞれ開設された一対
の測定光透過窓116、116を透過して、反対側に照
射されるようになっている。
【0125】また、この第1測定光照射装置134は少
なくとも垂直方向の幅が一定の測定光135を照射し得
るように構成されている。そして、第1測定光照射装置
134から照射された一定幅の測定光135は、後述す
るように、測定光透過窓116およびQFP・IC1の
パッケージ2に遮光されない限り、一定幅のまま反対側
端部に達するようになっている。
【0126】第1支持アーム119の反対側端部である
右端部上には第1受光装置136が設備されており、こ
の第1受光装置136は第1測定光照射装置134から
照射された第1スタンドオフ測定光135を受光し得る
ように第1測定光照射装置134に検査治具113を挟
んで対向されている。したがって、第1受光装置136
は検査治具113の一方の対角線位置にそれぞれ開設さ
れた一対の測定光透過窓116、116を透過して反対
側に照射されて来た一定幅の測定光135を受光するよ
うになっている。
【0127】第1受光装置136は受光した第1スタン
ドオフ測定光135の幅に対応した大きさの電圧を有す
る電気信号を発生するように構成されている。この第1
受光装置136には第1信号処理装置137が発生した
電気信号を受信するように接続されており、第1信号処
理装置137は判定装置138に接続されている。この
第1信号処理装置137は第1受光装置136から送信
されて来た電気信号をA/D変換して、判定装置138
に送信するように構成されている。
【0128】同様に、第2支持アーム120の右端部上
には第2測定光照射装置139が設備されており、この
第2測定光照射装置139は第2スタンドオフ測定光1
40を第2支持アーム120の反対側端部に向けて水平
に照射するように構成されている。すなわち、第2測定
光照射装置139から照射された測定光140は検査治
具113の他方の対角線位置にそれぞれ開設された一対
の測定光透過窓116、116を透過して、反対側に照
射されるようになっている。
【0129】また、この第2測定光照射装置139は少
なくとも垂直方向の幅が一定の測定光140を照射し得
るように構成されている。そして、第2測定光照射装置
139から照射された一定幅の測定光140は、後述す
るように、測定光透過窓116およびQFP・IC1の
パッケージ2に遮光されない限り、一定幅のまま反対側
端部に達するようになっている。
【0130】第2支持アーム120の反対側端部である
左端部上には第2受光装置141が設備されており、こ
の第2受光装置141は第2測定光照射装置139から
照射された第2スタンドオフ測定光140を受光し得る
ように第2測定光照射装置139に検査治具113を挟
んで対向されている。したがって、第2受光装置139
は検査治具113の他方の対角線位置にそれぞれ開設さ
れた一対の測定光透過窓116、116を透過して反対
側に照射されて来た一定幅の測定光140を受光するよ
うになっている。
【0131】第2受光装置141は受光した第2スタン
ドオフ測定光140の幅に対応した大きさの電圧を有す
る電気信号を発生するように構成されている。この第2
受光装置141には第2信号処理装置142が発生した
電気信号を送信するように接続されており、第2信号処
理装置142は前記判定装置138に接続されている。
第2信号処理装置142は第2受光装置141から送信
されて来た電気信号をA/D変換して、判定装置138
に送信するように構成されている。
【0132】判定装置138はマイクロコンピュータ等
によって構築されており、第1信号処理装置137およ
び第2信号処理装置142からそれぞれ送信されて来た
信号に基づいて、後述する良否判定を実行するように構
成されている。
【0133】例えば、第1測定光照射装置134および
第2測定光照射装置139は透過形変位レーザー照射装
置等から構成されている。また、第1受光装置136お
よび第2受光装置141はホトセンサ等が用いられて構
成されており、レーザー照射装置からのレーザーを受光
して、その受光光量に対応した大きさの電圧を有する電
気信号を発生するように構成されている。
【0134】次に、前記構成に係る表面実装形ICのス
タンドオフ検査装置110の作用を説明する。
【0135】予め、検査対象物である半導体装置に対応
した検査治具113が中心軸112の上端部にワンタッ
チ操作にて装着される。ここでは、QFP・IC1のパ
ッケージ2に対応した略正方形の検査治具113が中心
軸112の上端部に装着されることになる。
【0136】また、検査対象物である半導体装置に対応
して、第1支持アーム119と第2支持アーム120と
の開き角度が変更調整される。ここでは、QFP・IC
1のパッケージ2の対角線に対応して、第1支持アーム
119と第2支持アーム120との開き角度は90度に
変更調整されることになる。
【0137】第1支持アーム119と第2支持アーム1
20の開き角度の変更調整作業は、回転駆動装置133
によって円筒カム131が回転されることにより実施さ
れる。すなわち、回転駆動装置133によって円筒カム
131が所定の方向に回転されると、円筒カム131の
カム面によってカムホロワー130がガイドレール12
7に沿って移動されるため、カムホロワー130にスプ
リング125、126によって外接された第1支持アー
ム119と第2支持アーム120との開き角度が変更さ
れる。
【0138】検査対象物であるQFP・IC1は検査治
具113に、そのパッケージ2がガイド115の枠内に
嵌入されるように装着される。QFP・IC1は検査治
具113に装着されると、パッケージ2がガイド115
によって位置決めされた状態になるとともに、リード3
群の実装面4が検査治具113の基準面114に当接さ
れた状態になる。そして、このQFP・IC1の検査治
具113における装着状態は、このQFP・IC1が実
装基板に実際に実装された状態と均等な状態である。
【0139】このQFP・IC1の検査治具113への
装着作業に際して、QFP・IC1は後記する真空吸着
ヘッドによって真空吸着保持された状態で、後記するハ
ンドラによって検査治具113の真上に搬送され、ガイ
ド116に整合される。QFP・IC1が真上に位置さ
れると、吸着ノズル118が上昇され、QFP・IC1
のパッケージ2の下面が真空吸着保持される。QFP・
IC1を真空吸着保持すると、吸着ノズル118は下降
され、QFP・IC1がガイド116の枠内に嵌入され
ることになる。
【0140】このように、吸着ノズル118がパッケー
ジ2の下面を支持するようにしてQFP・IC1の受け
渡し作業が実行されるため、QFP・IC1の検査治具
113への装着作業に際して、リード3群が損傷される
のは防止されることになる。
【0141】続いて、第1測定光照射装置134から第
1スタンドオフ測定光135が照射される。この測定光
135は検査治具113の一方の対角線位置にそれぞれ
開設された一対の測定光透過窓116、116を透過し
て、図13(a)に示されているように、検査治具11
3上のQFP・IC1のパッケージ2の対角線に沿って
反対側に照射し、第1受光装置136に受光される。
【0142】測定光透過窓116およびパッケージ2を
透過する際に、第1スタンドオフ測定光135は、図1
3(b)に示されているように、その上下方向の上側領
域部分がパッケージ2によって遮光され、その下側領域
部分が検査治具113の基準面1114よりも下部によ
って遮光される。すなわち、測定光135は検査治具1
13の基準面1114とQFP・IC1のパッケージ2
の下面との間をパッケージ2の対角線に沿って透過し
て、第1受光装置136によって受光されることにな
る。
【0143】検査治具113の基準面1114とQFP
・IC1のパッケージ2の下面との間をパッケージ2の
一方の対角線に沿って透過する測定光135の幅は、図
5(b)に示されているように、リード13群の実装面
14からパッケージ2の下面までの最小間隔に相当する
ため、透過した測定光135の幅を第1受光装置136
によって測定することにより、リード13群の実装面1
4からパッケージ2の下面までの最小間隔、すなわち、
スタンドオフ値が測定されることになる。
【0144】そこで、第1受光装置136は受光した測
定光135の幅を測定する。すなわち、第1受光装置1
36において受光された測定光135はその幅に対応す
る大きさの電圧を出力する。図13(c)に示されてい
るように、この出力電圧Vは、測定光135の幅、すな
わち、スタンドオフ値Lに比例するため、現在出力され
た電圧値によって、現在、第1スタンドオフ測定光13
5によって測定されているQFP・IC1のスタンドオ
フ値を求めることができる。
【0145】第1受光装置136の出力電圧は第1信号
処理装置137によってA/D変換され、変換された電
気信号が判定装置138に入力される。この電気信号は
現在測定されているQFP・IC1のスタンドオフ値を
表示する信号である。
【0146】そこで、判定装置138はこの検査対象で
あるQFP・IC1について測定されたスタンドオフ値
が予め設定されている設定値の公差範囲に入っているか
否かを判定する。すなわち、判定装置138は現在測定
されたスタンドオフ値と、予め設定された設定値とを比
較し、その差が公差範囲内である場合には、良品の判定
を発生し、公差範囲外である場合には、不良品の判定を
発生する。スタンドオフ値に関する設定値は、検査対象
物であるQFP・IC1の規格寸法に基づいて、判定装
置138にQFP・IC1毎に予め記憶されている。
【0147】他方、第2測定光照射装置139から第2
スタンドオフ測定光140が、第1測定光照射装置13
4と同時にまたはその後に照射される。第1スタンドオ
フ測定光135と同様にして、この第2スタンドオフ測
定光140により同一のQFP・IC1のパッケージ2
における他方の対角線に対応したスタンドオフ値が、第
2受光装置141によって測定される。
【0148】この他方の対角線に対応したスタンドオフ
値が第2信号処理装置142によってA/D変換され
て、判定装置138に入力される。そして、判定装置1
38において、前述と同様にして、他方の対角線に関す
るスタンドオフ値についての良不良が判定される。
【0149】ちなみに、前述したスタンドオフ値の測定
作業中、吸着ノズル118による真空吸着は解除され
る。真空吸着を解除する理由は、QFP・IC1が吸着
ノズル118によって真空吸着されていると、リード3
群の実装面14が検査治具113の基準面114に押し
付けられた状態になることにより、スタンドオフ値の測
定が不正確になるのを回避することにある。
【0150】以上のスタンドオフ値についての良不良判
定が終了すると、吸着ノズル118が上昇されるととも
に、検査治具113上のQFP・IC1のパッケージ2
が真空吸着保持される。吸着保持されたQFP・IC1
は吸着ノズル118によって検査治具113から持ち上
げられる。
【0151】QFP・IC1が持ち上げられると、ハン
ドラによって吸着ヘッドがQFP・IC1の真上に移動
されるとともに、吸着ヘッドによってQFP・IC1の
パッケージ2が真空吸着保持される。そして、保持され
たQFP・IC1は判定装置138の良不良の判定に従
って、ハンドラにより良品ストッカ(図示せず)または
不良ストッカ(図示せず)に適宜移載される。
【0152】以降、前記作動が繰り返されることによ
り、QFP・IC1についてのスタンドオフ検査が順次
実施されて行く。
【0153】機台8上における第2検査作業部としての
スタンドオフ検査装置110の右隣には、第3検査作業
部としての半導体装置のリード検査装置210が設備さ
れている。このリード検査装置は、表面実装形ICのリ
ードを画像認識技術を使用して検査するように構成され
ている。この画像認識技術を使用してリードを検査する
手段は、前記した公報等によって周知であるので、その
説明は省略する。
【0154】機台8上における第3検査作業部の右隣に
は第4検査作業部としてのリード検査装置310が設備
されている。この第4検査作業部におけるリード検査装
置は、第3検査作業部におけるリード検査装置と協働し
て、QFP・IC1等のパッケージ2の四方にリード群
を有する半導体装置のリード辺を交互に検査するように
構成されている。
【0155】なお、前記スタンドオフ検査装置110の
説明から明らかな通り、第1検査作業部110、第3検
査作業部210および第4検査作業部310において
は、検査ステージに検査治具が使用されるため、被検査
物のサイズが変更された場合にはこの検査治具を着脱交
換することにより、被検査物の保持搬送時の被検査物の
上面高さを一定の高さに維持することができるととも
に、カメラの焦点合わせを確保することができる。
【0156】機台8上における第4検査作業部310の
手前には収納前位置決め装置65が設備されている。こ
の収納前位置決め装置65は収納前にQFP・IC1の
位置を決めることによって、後記するハンドラによるア
ンローディング部9Aに対する収納作業が適正に実行さ
れるようになっている。
【0157】この収納前位置決め装置65においては、
前記第1検査装置40において説明した位置決め装置4
3が使用されているので、その構成並びにその作用につ
いての詳細な説明は省略する。
【0158】機台8上における中央部には修理作業部6
6が第1検査作業部としての第1検査装置40と収納前
位置決め装置65との間に配されて設備されている。そ
して、この修理作業部66と第1検査作業部としての第
1検査装置40と収納前位置決め装置65とは、左右方
向に一直線上に整列されている。これによって、後述す
るX軸方向のハンドラによるQFP・IC1のハンドリ
ング作業が正確に実行されるようになっている。
【0159】この修理作業部66は前記リード検査装置
による検査の結果、リードの浮き等の不良が発見された
場合に、そのリード不良を修理するように構成されてい
る。この修理作業部66におけるリード修理装置として
は、上型と下型とによってリード3を挟んむことによっ
て修正するように構成されているリード修理装置が、一
般に知られている。本実施例においても、そのリード修
正装置を使用することができるため、詳細な説明は省略
する。
【0160】さらに、機台8の上における手前側領域に
は不良品アンローディング部67が中央部に、要修理品
アンローディング部68が右側にそれぞれ設備されてお
り、左側には空トレイストック部69が設備されてい
る。そして、両アンローディング部67および68には
空トレイ6が後記するハンドラによって、空トレイスト
ック部69から自動的に供給されるようになっている。
【0161】以下、前記した構成各部に対するハンドリ
ング作業を自動的に実行するための各ハンドラについて
説明する。
【0162】第1検査作業部40から第2検査作業部1
10へ、および、第2検査作業部110から第3検査作
業部210への被検査物であるQFP・IC1の移送作
業は、第1ハンドラ70によって実施される。この第1
ハンドラ70としては、図7に示されているロータリー
式ハンドラ71が使用されている。
【0163】ロータリー式ハンドラ71は駆動源として
減速機付きモータ72を備えており、このモータ73に
は90度の揺動運動変換装置73が連結されている。こ
のモータ72および変換装置73は機台8の上に構築さ
れたスタンド(図示せず)に据え付けられている上下動
装置(図示せず)によって支持されており、この上下動
装置によって上下動されるようになっている。
【0164】揺動運動変換装置74の出力軸である回動
軸74は垂直方向下向きに垂下されており、その下端部
には平面視がL字形状のアーム75が直交するように配
されて、その屈曲部において固定的に支持されている。
したがって、アーム75はモータ72の正逆回転によっ
て揺動運動変換装置73の回動軸74を介して、水平面
内において往復回動されるように構成されている。
【0165】アーム75の両方の先端部には吸着ノズル
76、76がそれぞれ垂直方向に挿通されて支持されて
おり、各吸着ノズル76には負圧供給路がそれぞれ流体
連結されるようになっている。各吸着ノズル76の下端
には吸着ヘッド77が着脱自在に装着されており、この
吸着ヘッド77は被ハンドリング物の大きさの変更に対
応して交換し得るようになっている。
【0166】各吸着ノズル76は軸受部材(図示せず)
によって回転自在に支承されており、その上端部外周に
は従動側プーリー78が一体回転するように嵌合されて
いる。このプーリー78にはベルト79が巻き掛けられ
ており、ベルト79はアーム75の基端部寄り位置に回
転自在に支承されている原動側プーリー80に巻き掛け
られている。そして、この原動側プーリー80は回転駆
動装置としてのロータリーシリンダ装置81によって回
転駆動されるようになっている。
【0167】次に、このロータリー式ハンドラ71によ
る第1ハンドラ70の作動を説明する。
【0168】まず、第1検査作業部40における検査作
業が終了すると、アーム75が待機位置から45度回動
されて、第1検査作業部40におけるQFP・IC1の
真上位置に移動される。これによって、アーム75の一
方の先端に支持されている吸着ヘッド77が第1検査作
業部40におけるQFP・IC1のパッケージ2に上方
から正対した状態になる。同時に、アーム75の他方の
先端に支持されている吸着ヘッド77は第2検査作業部
110におけるQFP・IC1のパッケージ2に上方か
ら正対した状態になる。
【0169】そこで、アーム75が下降されると、両方
の吸着ヘッド77、77が同時に第1検査作業部40と
第2検査作業部110とのQFP・IC1のパッケージ
2にそれぞれ接触して、これらを真空吸着保持する状態
になる。この際、パッケージ2の上面が検査治具によっ
て一定の高さに揃えられているので、この真空吸着保持
は適正に実行することができる。
【0170】両方のQFP・IC1が保持されると、ア
ーム75は上昇されるとともに、モータ72の駆動によ
って90度回動される。90度回動されると、第1検査
作業部40のQFP・IC1を保持した吸着ヘッド77
は第2検査作業部110の真上に移動し、第2検査作業
部110のQFP・IC1を保持した吸着ヘッド77は
第3検査作業部210の真上に移動する。
【0171】そこで、アーム75が下降されると、両方
の吸着ヘッド77、77が同時に第2検査作業部110
および第3検査作業部210にQFP・IC1のパッケ
ージ2をそれぞれ接触させることができ、真空吸着保持
を解除することにより、これらを検査治具の上に受け渡
すことができる。この際、検査治具が一定の高さに揃え
られているので、この受け渡し作業は適正に実行するこ
とができる。
【0172】ここで、アーム75が回動軸74を中心と
して90度回動すると、アーム75の先端の吸着ヘッド
77に保持されたQFP・IC1の向きは、保持した時
の向きと、保持を解除する時の向きとが相違してしま
う。向きが相違すると、各検査作業部110および21
における検査作業が困難になる。
【0173】そこで、本実施例においては、ロータリー
シリンダ装置81の回転駆動制御によって、QFP・I
C1の向きが修正される。すなわち、アーム75の回動
に伴う向きの相違が解消されるように、ロータリーシリ
ンダ装置81が回転され、その回転がプーリー80、7
8およびベルト79によって伝達されて、吸着ヘッド7
7が回動される。
【0174】受け渡し作業が終了すると、アーム75は
上昇されるとともに、モータ72の駆動によって前記と
は逆方向に45度回動されて待機位置に戻され、その
後、再び45度回動される。逆方向に合計90度回動さ
れると、第1検査作業部40のQFP・IC1の保持を
解除した吸着ヘッド77は第1検査作業部40の真上に
移動し、第2検査作業部110のQFP・IC1の保持
を解除した吸着ヘッド77は第2検査作業部210の真
上に移動する。
【0175】以降、前記した作動が繰り返されることに
より、被検査物であるQFP・IC1の第1検査作業部
40、第2検査作業部110、第3検査作業部210へ
の移送作業が順次実施されて行く。
【0176】また、第3検査作業部210から第4検査
作業部310へ、および、第4検査作業部310から収
納前位置決め作業部65への被検査物であるQFP・I
C1の移送作業は、第2ハンドラ82によって実施され
る。この第2ハンドラ82としては、図7に示されてい
るロータリー式ハンドラ71が使用されている。したが
って、第1ハンドラ70と同様の説明になるため、説明
は省略する。
【0177】一方、ローディング部9から第1検査作業
部40へ、要修理作業部から第1検査作業部40へ、収
納前位置決め部65からアンローディング部9Aへの被
検査物であるQFP・IC1の移送作業は、第3ハンド
ラ83によって実施される。この第3ハンドラ83に
は、図8に示されているX軸ハンドラ84が使用されて
いる。
【0178】X軸ハンドラ84はリニアモータ等から成
るX軸搬送ロボット85を備えており、このX軸搬送ロ
ボット85はローディング部9の前記ピックアップ位置
と、第1検査作業部40の前記受けステージと、要修理
作業部の下型と、収納前位置決め部65の受けステージ
と、アンローディング部9Aの前記プットダウン位置と
を結ぶ直線の真上に正対するように配されて架設されて
いる。
【0179】X軸搬送ロボット85には2台のスライダ
ー86、87が左右に配されて、左右方向に移動される
ようにそれぞれ設備されており、左右のスライダー8
6、87には左右の吸着ヘッド88および89がそれぞ
れ設備されている。左右の吸着ヘッド88および89は
各スライダー86、87にそれぞれ設備された上下動装
置(図示せず)によって上下動されるように構成されて
いる。この吸着ヘッドの上下動によってピックアップ時
とプットダウン時の真空吸着保持が確保されている。上
下動装置としては、例えば、ガイドレール式直道ベアリ
ング付きシリンダ装置を使用することができる。
【0180】次に、この第3ハンドラ83のハンドリン
グ作動について簡単に説明する。
【0181】ローディング部9において、ピックアップ
位置にハンドリング対象物であるQFP・IC1が送ら
れて来ると、左側のスライダー86がX軸搬送ロボット
85によって左に移動されて、QFP・IC1の真上に
正対される。
【0182】続いて、上下動装置によって吸着ヘッド8
8が下降されて、吸着ヘッド88によってQFP・IC
1のパッケージ2の上面が真空吸着保持される。この
際、ローディング部9のピックアップ位置におけるパッ
ケージ2の高さが一定の位置に設定されているため、こ
の真空吸着保持は適正に実行されることになる。
【0183】QFP・IC1を保持すると、左側の吸着
ヘッド88はX軸搬送ロボット85によって右方向に移
動されて、第1検査作業部40の受けステージの真上に
正対される。続いて、この吸着ヘッド88は下降され
て、保持したQFP・IC1のパッケージ2を受けステ
ージに着座させて真空吸着保持を解除する。これによっ
て、QFP・IC1は第1検査作業部40に受け渡され
た状態になる。
【0184】他方、収納前位置決め部65に第2ハンド
ラ82によってピックアップ位置にハンドリング対象物
であるQFP・IC1が送られて来て位置決めされる
と、右側のスライダー87がX軸搬送ロボット85によ
って右に移動されて、QFP・IC1の真上に正対され
る。
【0185】続いて、上下動装置によって吸着ヘッド8
9が下降されて、吸着ヘッド89によってQFP・IC
1のパッケージ2の上面が真空吸着保持される。この
際、収納前位置決め部65の受けステージにおけるパッ
ケージ2の高さが一定の位置に設定されているため、こ
の真空吸着保持は適正に実行されることになる。また、
QFP・IC1は位置決めされているとともに向きを一
定に制御されているため、適正な位置および向きで保持
されることになる。
【0186】QFP・IC1を保持すると、右側の吸着
ヘッド89はX軸搬送ロボット85によって右方向に移
動されて、アンローディング部9Aのプットダウン位置
の真上に正対される。続いて、この吸着ヘッド89は下
降されて、保持したQFP・IC1をアンローディング
部9Aにおける空トレイ7の指定された凹部に着座させ
て真空吸着保持を解除する。これによって、QFP・I
C1はアンローディング部9Aに受け渡された状態にな
る。
【0187】要修理作業部66から第1検査作業部40
への要修理品QFP・IC1のハンドリング作業は左側
吸着ヘッド88または右側吸着ヘッド89によって、ロ
ーディング部9から第1検査作業部40へ、または、収
納前位置決め部65からアンローディング部9Aへの被
検査物であるQFP・IC1の移送作業と同様にして実
行される。
【0188】さらに、収納前位置決め部65から不良品
アンローディング部67へ、収納前位置決め部65から
要修理品アンローディング部68へ、要修理品アンロー
ディング部68から修理作業部66へのQFP・IC1
の移送作業は、第4ハンドラ90によって実施される。
また、空トレイストック部69から不良品アンローディ
ング部67へ、空トレイストック部69から要修理品ア
ンローディング部68への空トレイ6の移送作業も第4
ハンドラ90によって実施される。この第4ハンドラ9
0には、図8に示されているXY軸ハンドラ91が使用
されている。
【0189】XY軸ハンドラ91はリニアモータ等から
成るX軸搬送ロボット92を備えており、このX軸搬送
ロボット92は機台8の前側領域の略中央部位置に配さ
れて架設されている。
【0190】X軸搬送ロボット92にはY軸搬送ロボッ
ト94がスライダー93を介して前後動されるように設
備されている。さらに、Y軸搬送ロボット94には2台
のスライダー95、96が前後に配されて、前後方向に
移動されるようにそれぞれ設備されており、前後のスラ
イダー95、96には左右の吸着ヘッド97および98
がそれぞれ設備されている。
【0191】前後の吸着ヘッド97および98は前後の
スライダー95、96にそれぞれ設備された上下動装置
(図示せず)によって上下動されるように構成されてい
る。この吸着ヘッドの上下動によってピックアップ時と
プットダウン時の真空吸着保持が確保されている。上下
動装置としては、例えば、ガイドレール式直道ベアリン
グ付きシリンダ装置を使用することができる。
【0192】次に、この第4ハンドラ90のハンドリン
グ作動について簡単に説明する。
【0193】収納前位置決め部65にハンドリング対象
物である不良品QFP・IC1が送られて来て位置決め
されると、後側の吸着ヘッド98がX軸搬送ロボット9
2およびY軸搬送ロボット94の協働作業によって、不
良品QFP・IC1の真上に正対される。
【0194】続いて、上下動装置によって吸着ヘッド9
8が下降されて、吸着ヘッド98によって不良品QFP
・IC1のパッケージ2の上面が真空吸着保持される。
この際、収納前位置決め部65における受けステージに
よってパッケージ2の高さが一定の位置に設定されてい
るため、この真空吸着保持は適正に実行されることにな
る。
【0195】QFP・IC1を保持すると、後側の吸着
ヘッド98はX軸搬送ロボット92およびY軸搬送ロボ
ット94によって手前中央方向に移動されて、不良品ア
ンローディング部67における空トレイ7の指定された
凹部に正対される。続いて、この吸着ヘッド98は下降
されて、保持したQFP・IC1のパッケージ2を空ト
レイ7の凹部内に着座させて真空吸着保持を解除する。
これによって、不良品QFP・IC1は不良品アンロー
ディング部67に収納された状態になる。
【0196】要修理品QFP・IC1のハンドリング作
業も不良品QFP・IC1についての前記ハンドリング
作業と略同様であるので、説明を省略する。
【0197】例えば、不良品アンローディング部67に
おいて、空トレイ7が不良品QFP・IC1によって満
杯になった場合、次の空トレイ7を空トレイストック部
69から補充することが必要になる。この場合、前側の
吸着ヘッド97がX軸搬送ロボット92およびY軸搬送
ロボット94の協働作業によって、空トレイストック部
69の真上に正対される。
【0198】続いて、上下動装置によって吸着ヘッド9
7が下降されて、吸着ヘッド97によって空トレイスト
ック部69の最上段の空トレイ7の上面が真空吸着保持
される。空トレイ7を保持すると、前側の吸着ヘッド9
7はX軸搬送ロボット92およびY軸搬送ロボット94
によって右方向に移動されて、不良品アンローディング
部67における満杯になった実トレイ6の真上に正対さ
れる。続いて、この吸着ヘッド97は下降されて、保持
した空トレイ7を実トレイ6の上に置いて真空吸着保持
を解除する。これによって、空トレイ7が不良品アンロ
ーディング部67に補充された状態になる。
【0199】要修理品アンローディング部68への空ト
レイの補充作業も不良品アンローディング部67につい
ての前記補充作業と略同様であるので、説明は省略す
る。
【0200】以上説明した前記実施例によれば次の効果
が得られる。 多段積みされた実トレイから被検査物である表面実
装形ICを1個宛取り出して、検査作業部に自動的に供
給することができる。
【0201】 表面実装形ICが全て払い出された空
トレイを順次取り出して、所定の場所に多段積みするこ
とができる。
【0202】 パッケージ外形および寸法等の多種多
様化された表面実装形ICに対する検査作業に際して、
各種外形の小形パッケージから大形パッケージまであら
ゆる種類のパッケージについての位置決め作業および保
持作業を実行することができるため、汎用性を高めるこ
とができる。
【0203】 全てのハンドリング作業を人手を要せ
ずに自動的に実施することができるため、汎用性や検査
精度の向上を実現した上で、装置タクトタイムや稼働効
率を向上することができる。
【0204】 前記〜によって、半導体装置のパ
ッケージおよびリードの検査を一貫して自動的に実施す
ることができる半導体装置の全自動検査装置を提供する
ことができる。
【0205】 被検査物やトレイのサイズが切り替わ
った場合においても、段取り切り換え作業を短時間に自
動的に実行することができるため、新サイズが発生した
場合においても設定ティーチングを行うのみで新サイズ
に対応することができる。
【0206】 また、被検査物のサイズが切り替わっ
た際においても、装置全体の被検査物の上面高さ、すな
わち、ハンドリング高さを一定とすることができるた
め、保持ハンドラにおける移動部分についての軽量化が
可能となり、装置を高速化することができる。
【0207】 さらに、修正作業部を含めた自動再検
査機能により、歩留まりおよびスループットを向上する
ことができるともに、作業者によるアシスト率を低減す
ることができるため、省力化を促進することができ、ひ
いては、被検査物の原価を低減させることができる。
【0208】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0209】例えば、ハンドリング対象物を吸着保持す
るための吸着ヘッドは、前記実施例に係る受けステージ
に準じた多重筒構造に構成してもよい。
【0210】また、受けステージの負圧供給路は最も内
側の筒のみに接続するに限らず、各筒に接続してもよ
い。この場合、前記実施例の3重筒構造で逃げ溝を有す
る構造においては、真空吸着の保持力が働く部分が中央
の負圧供給路と内輪の溝と外輪の溝との3カ所になり、
それぞれの真空吸着を独立制御し、それを組み合わせる
ことにより、被検査物サイズが切り替わった場合におい
ても、被検査物サイズに応じ真空保持力を変化できると
ともに、真空のリークも無く安定した真空吸着保持を維
持することができる。
【0211】被検査物について第1検査作業部と修正作
業部を経て、再度ローディングされ検査作業を行う方法
のほかに、一旦検査されて要修理品アンローディング部
に収納された被検査物は、修正作業部を経た後は、修正
をした項目のみを検査する検査作業部に送るように構成
してもよい。
【0212】また、一旦検査され要修理品アンローディ
ング部に収納された被検査物がローディング位置に運ば
れた後に、第1検査作業部への搬送経路とは異なり、修
正作業部を経て修正した項目のみを検査する検査作業部
を保持搬送され判定に応じてアンローディングするよう
に構成してもよい。
【0213】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である表面実
装形ICの検査技術に適用した場合について説明した
が、それに限定されるものではなく、挿入形ICやその
他の半導体装置の検査技術全般に適用することができ
る。
【0214】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0215】半導体装置のパッケージおよびリードの検
査を一貫して自動的に実施することができる。
【0216】各種外形の小形パッケージから大形パッケ
ージまであらゆる種類のパッケージに対して外観検査を
実行し得る高い汎用性を備えた半導体装置の全自動検査
装置を提供することができる。
【0217】全自動化および汎用性や検査精度の向上を
実現した上で、装置タクトタイムや稼働効率を向上する
ことができる。
【0218】多段積みされた実トレイから被検査物であ
る半導体装置を1個宛取り出して、検査作業部に自動的
に供給することができる。
【0219】被検査物である半導体装置が全て払い出さ
れた空トレイを順次取り出して、所定の場所に多段積み
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である表面実装形ICの全自
動検査装置を示す概略平面図である。
【図2】ローディング装置を示す斜視図である。
【図3】実トレイ分離装置の作用を説明するための各説
明図である。
【図4】空トレイ段積み装置の作用を説明するための各
説明図である。
【図5】位置決めユニットを示す一部断面斜視図であ
る。
【図6】第1検査装置を示す正面断面図である。
【図7】ロータリー式ハンドラを示す斜視図である。
【図8】第4ハンドラを示す斜視図である。
【図9】表面実装形ICのスタンドオフ検査装置を示す
斜視図である。
【図10】概略平面図である。
【図11】図10のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】図10のXII −XII 線に沿う断面図である。
【図13】その作用を説明するための図であり、(a)
は平面図、(b)は側面断面図、(c)は線図である。
【符号の説明】
1…QFP・IC(半導体装置)、2…樹脂封止パッケ
ージ、3…リード、4…実装面、5…水平基端部、6…
実トレイ、7…空トレイ、8…機台、9…ローディング
部、9A…アンローディング部、10…ローディング装
置、11…実トレイ分離装置、12…ガイド側板、13
…受け爪、14…シリンダ装置、15…分離爪、16…
シリンダ装置、17…上下動用シリンダ装置、18…実
トレイ搬送装置、19…ガイドレール、20…払い出し
位置決めストッパ、21…シリンダ装置、22…プッシ
ャー、23…ピッチ送り装置、24…送り動作クラン
パ、25…シリンダ装置、26…固定クランパ、27…
トレイ段積み装置、28…空トレイストック部、29…
ガイド側板、30…払い出しプッシャー、33…受け
爪、34…分離爪、35…シリンダ装置、36…上下動
シリンダ装置、37…レバー、38…前後動シリンダ装
置、40…第1検査装置(第1検査部)、41…画像取
込み装置(テレビ・カメラ)、42…ステージユニッ
ト、43…位置決め装置、44…X方向位置決め爪、4
5…Y方向位置決め爪、46…カイドレール式直道ベア
リング付きシリンダ装置、47…左右方向送りねじ軸装
置、48…前後方向送りねじ軸、49…シリンダ装置、
50…受けステージ、51…第1筒、52…第2筒、5
3…第3筒、54、55…逃げ溝、56、57、58…
受け板、59、60、61…偏心カム、62…駆動軸、
63…パルスモーター、64…負圧供給路、65…収納
前位置決め装置、66…修理作業部、67…不良品アン
ローディング部、68…要修理品アンローディング部、
69…空トレイストック部、70…第1ハンドラ、71
…ロータリー式ハンドラ、72…減速機付きモータ、7
3…揺動運動変換装置、74…回動軸、75…アーム、
76…吸着ノズル、77…吸着ヘッド、78…従動側プ
ーリー、79…ベルト、80…原動側プーリー、81…
ロータリーシリンダ装置、82…第2ハンドラ、83…
第3ハンドラ、84…X軸ハンドラ、85…X軸搬送ロ
ボット、86、87…スライダー、88、89…吸着ヘ
ッド、90…第4ハンドラ、91…XY軸ハンドラ、9
2…X軸搬送ロボット、93…スライダー、94…Y軸
搬送ロボット、95、96…スライダー、97、98…
吸着ヘッド、110…スタンドオフ検査装置(第2検査
作業部)、111…機台、112…中心軸、113…Q
FP・IC用検査治具、114…基準面、115…ガイ
ド、116…測定光透過窓、117…吸着ノズル挿通
孔、118…吸着ノズル、119…第1支持アーム、1
20…第2支持アーム、121…第1ラジアルベアリン
グ、122…第2ラジアルベアリング、123…スラス
トベアリング、124…スプリング軸、125…第1ス
プリング、126…第2スプリング、127…ガイドレ
ール、128…スライダー、129…支軸、130…カ
ムホロワー、131…円筒カム、132…回転軸、13
3…回転駆動装置、134…第1測定光照射装置、13
5…第1スタンドオフ測定光、136…第1受光装置、
137…第1信号処理装置、138…判定装置、139
…第2測定光照射装置、140…第2スタンドオフ測定
光、141…第2受光装置、142…第2信号処理装
置、210…第3検査作業部、310…第4検査作業
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 子田 豊 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 富士原 秀人 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 小畑 修 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数個の被検査物が規則的に収納された
    実トレイが段積みされ、この実トレイから被検査物が1
    個宛払い出されるローディング部と、 ローディング部において被検査物が全て払い出された空
    トレイをローディング部から払い出して空トレイストッ
    ク部に順次段積みして行くトレイ段積み装置と、 被検査物について検査作業を実行する検査作業部と、 検査作業部において不良と判定された被検査物について
    リードの修正作業を実行する修理作業部と、 検査作業部において良品と判定された被検査物を空トレ
    イに順次収納して行く良品アンローディング部と、 検査作業部において不良品と判定された被検査物を空ト
    レイに順次収納して行く不良品アンローディング部と、 検査作業部において要修理品と判定された被検査物を空
    トレイに順次収納して行く要修理品アンローディング部
    と、 前記ローディング部から検査作業部へ、検査作業部から
    良品アンローディング部、不良品アンローディング部お
    よび要修理品アンローディング部へ、要修理品アンロー
    ディング部から前記修理作業部へ、さらに、修理作業部
    から検査作業部への搬送を実行するハンドラとを備えて
    いることを特徴とする半導体装置の検査装置。
  2. 【請求項2】 多数個の半導体装置が規則的に収納され
    ている実トレイから半導体装置を1個宛払い出すローデ
    ィング装置であって、 前記実トレイが複数段上下方向に積み重ねられる実トレ
    イストック部と、 このストック部に段積みされた実トレイ群から最下段の
    実トレイが1枚宛分離される実トレイ分離手段と、 この分離した実トレイがその先頭列が払い出し位置に対
    向する位置まで前進される搬送装置と、 実トレイの先頭列が払い出し位置に対向した後、この実
    トレイを列間ピッチをもって歩進送りするピッチ送り装
    置とを備えていることを特徴とするローディング装置。
  3. 【請求項3】 実トレイストック部、実トレイ分離手
    段、搬送装置およびピッチ送り装置が、その間口幅およ
    びその高さ位置をそれぞれ変更調整されるように構成さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載のローディン
    グ装置。
  4. 【請求項4】 板形状に形成されているトレイをトレイ
    ストック部に順次段積みして行くトレイ段積み装置であ
    って、 前記トレイが上方向に複数段に積み重ねられるトレイス
    トック部と、 供給されて来たトレイが前記トレイストック部に段積み
    されているトレイ群の最下段の真下に送り込まれる搬送
    装置と、 送り込まれたトレイが最下段のトレイの下に重ね合わせ
    る重ね合わせ装置とを備えていることを特徴とするトレ
    イ段積み装置。
  5. 【請求項5】 トレイストック部、搬送装置および重ね
    合わせ装置が、その間口幅およびその高さ位置をそれぞ
    れ変更調整されるように構成されていることを特徴とす
    る請求項4に記載のトレイ段積み装置。
  6. 【請求項6】 半導体装置をそのパッケージの一面を真
    空吸着して保持する保持装置であって、 互いに内径および外径が異なる複数本の筒体が同心円に
    配されて、筒心方向に摺動自在にそれぞれ嵌合されてい
    るとともに、各筒体が同時に、また、各別に筒心方向に
    移動するように構成されており、 最も内側の筒体の中空部に負圧供給路が接続されている
    ことを特徴とする保持装置。
  7. 【請求項7】 一対2組の各位置決め爪が半導体装置の
    パッケージの4側面に四方から同時に突き当てられるこ
    とにより、半導体装置が位置決めされる位置決め装置に
    おいて、 前記一方の組の両位置決め爪の幅が狭く形成されている
    とともに、前記他方の組の両位置決め爪の幅が広く形成
    されており、 また、両組のそれぞれにおいて、両位置決め爪の各基準
    位置が変更調整されるように構成されていることを特徴
    とする位置決め装置。
JP34553392A 1992-11-30 1992-11-30 半導体装置の検査装置およびそれに使用されるローディング装置、トレイ段積み装置、保持装置、位置決め装置 Pending JPH06167459A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34553392A JPH06167459A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 半導体装置の検査装置およびそれに使用されるローディング装置、トレイ段積み装置、保持装置、位置決め装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34553392A JPH06167459A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 半導体装置の検査装置およびそれに使用されるローディング装置、トレイ段積み装置、保持装置、位置決め装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06167459A true JPH06167459A (ja) 1994-06-14

Family

ID=18377235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34553392A Pending JPH06167459A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 半導体装置の検査装置およびそれに使用されるローディング装置、トレイ段積み装置、保持装置、位置決め装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06167459A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996011392A1 (fr) * 1994-10-06 1996-04-18 Advantest Corporation Automate programmable et son procede de mise en application dans la mesure de dispositifs
KR100674416B1 (ko) * 2005-07-28 2007-01-29 미래산업 주식회사 반도체 소자 소팅장치
WO2008097012A1 (en) * 2007-02-06 2008-08-14 Hanmi Semiconductor Co., Ltd. Vision system of sawing and placement equipment
JP2008191155A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Hynix Semiconductor Inc マスク欠陥検査方法及びマスク欠陥検査装置
CN103500725A (zh) * 2013-10-18 2014-01-08 铜陵富仕三佳机器有限公司 自动化smd贴片支架定位装置
CN107665834A (zh) * 2016-07-29 2018-02-06 创新服务股份有限公司 精密组装机
KR102070957B1 (ko) * 2019-01-22 2020-01-29 제너셈(주) 패키지 싱귤레이션 시스템

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996011392A1 (fr) * 1994-10-06 1996-04-18 Advantest Corporation Automate programmable et son procede de mise en application dans la mesure de dispositifs
KR100674416B1 (ko) * 2005-07-28 2007-01-29 미래산업 주식회사 반도체 소자 소팅장치
JP2008191155A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Hynix Semiconductor Inc マスク欠陥検査方法及びマスク欠陥検査装置
WO2008097012A1 (en) * 2007-02-06 2008-08-14 Hanmi Semiconductor Co., Ltd. Vision system of sawing and placement equipment
CN103500725A (zh) * 2013-10-18 2014-01-08 铜陵富仕三佳机器有限公司 自动化smd贴片支架定位装置
CN107665834A (zh) * 2016-07-29 2018-02-06 创新服务股份有限公司 精密组装机
CN107665834B (zh) * 2016-07-29 2023-01-06 创新服务股份有限公司 精密组装机
KR102070957B1 (ko) * 2019-01-22 2020-01-29 제너셈(주) 패키지 싱귤레이션 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106981437B (zh) 用于qfn-bga半导体芯片的分选检测工艺及其设备
JP2821046B2 (ja) 半導体素子用特性検査装置
US6526651B1 (en) Printed circuit board transferring apparatus of a surface mounter
CN103000558B (zh) 芯片接合机以及接合方法
US8240541B2 (en) Apparatus for mounting semiconductor chip
WO2005008726A2 (en) Flip chip device assembly machine
KR102196105B1 (ko) 전자 부품의 실장 장치와 실장 방법, 및 패키지 부품의 제조 방법
CN211350607U (zh) miniLED双头固晶机
KR19990063665A (ko) 자동 반도체 부품 조종 장치
JPH08248095A (ja) 検査装置
JP4233705B2 (ja) ダイボンディング方法およびダイボンディング設備
US20040148763A1 (en) Dispensing system and method
JPH06167459A (ja) 半導体装置の検査装置およびそれに使用されるローディング装置、トレイ段積み装置、保持装置、位置決め装置
KR200339601Y1 (ko) 반도체 소자 비전 검사장치
US6554128B1 (en) Die shuttle conveyor and nest therefor
JP7028444B2 (ja) ワーク処理装置及びボール搭載装置
KR102231146B1 (ko) 이송툴모듈, 니들핀 조립체, 및 그를 가지는 소자핸들러
KR100639399B1 (ko) 반도체 처리장치
KR100645897B1 (ko) 비지에이 패키지의 소잉소터시스템 및 방법
JP2619123B2 (ja) 半導体製造装置
JP4832262B2 (ja) 部品実装装置
JP4989384B2 (ja) 部品実装装置
CN110993551B (zh) 一种陶瓷扁平封装芯片的芯片装架系统
KR100196365B1 (ko) 볼 그리드 어레이의 솔더볼 실장장치
KR20100067844A (ko) 반도체 패키지 검사장치