JPH06167234A - エンジン等の暖機運転方法及び装置 - Google Patents

エンジン等の暖機運転方法及び装置

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JPH06167234A
JPH06167234A JP3174259A JP17425991A JPH06167234A JP H06167234 A JPH06167234 A JP H06167234A JP 3174259 A JP3174259 A JP 3174259A JP 17425991 A JP17425991 A JP 17425991A JP H06167234 A JPH06167234 A JP H06167234A
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JP
Japan
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engine
warm
time
cooling water
temperature
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JP3174259A
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English (en)
Inventor
Masaji Yamakawa
川 政 次 山
Koki Hattori
部 光 喜 服
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Kato Works Co Ltd
Kato Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Kato Works Co Ltd
Kato Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記憶装置12に予め記憶させたエンジン1の
冷却水温−暖機運転時間特性曲線により路めた暖機運転
時間ΔT1を、作業機の使用希望予定時刻より減算し
て、エンジン1の暖機運転を自動的に開始する。 【構成】 記憶装置12に予め入力されたエンジン1の
冷却水温−暖機運転時間特性曲線及び作業開始希望時刻
と、エンジン1の冷却水温センサ4の検出値とをCPU
12により対比する。その対比により暖機運転に関する
時間ΔT1を演算し、作業開始希望時刻より減算してエ
ンジンスタ−タリレ−7をONする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジン等の暖機運
転方法及び装置、殊に、例えば、山間、僻地の工事現場
等において、作業機の油圧ポンプを駆動するエンジン及
び又は当該エンジンにより駆動される油圧ポンプ及び油
圧機器を、当該作業機による各種作業の開始頭初から安
定した状態でその作業を可能にするため、当該エンジン
によりその作業機を実際に駆動して作業を開始する予定
時刻より前に、当該エンジンの暖機運転開始を人手を要
することなく、自動的に行なえるようなエンジン及び又
は当該エンジンにより駆動される油圧ポンプ及び油圧機
器等、すなわち、エンジン等の暖機運転方法及び装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種の作業機を駆動するエンジ
ン及び又は当該エンジンにより駆動される油圧ポンプ及
びその油圧機器を、当該作業機による作業の開始頭初か
ら安定した状態で作業を可能にするため、当該作業機に
よる実際の作業を開始時刻より、例えば、20〜30分
程度前に、当該エンジンをスタ−トさせ、そのアイドル
回転数より高い回転数で運転して、当該エンジンの冷却
水及び又は当該エンジンにより駆動される油圧ポンプ及
び油圧機器の作動油の温度を短時間に上昇させる、いわ
ゆる暖機運転方式が採用されている。
【0003】また、この暖機運転による所要時間の暖機
運転完了後、当該作業機による実際の作業の開始までに
かなりの時間が生ずる場合には、当該エンジンの暖機運
転回転数を、そのアイドル回転数に下げ、当該エンジン
による作業機の駆動開始に備えるのが通常である。
【0004】そして、このようなエンジ等の暖機運転の
開始と、その暖機運転からアイドル回転への移行操作
は、何れも当該作業機のオペレ−タ等の手動操作により
するのが通常であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
なエンジン等の暖機運転を、従来は、当該エンジンによ
り油圧ポンプ等を介して駆動される作業機のオペレ−タ
等が、当該作業機による作業の開始予定時刻より、例え
ば、約20ないし30分程度前に、当該エンジンの設置
場所へ出向いて、そのエンジンのスタ−タスイッチをO
Nさせる必要があり、しかも、その暖機運転時間が、例
えば、当該作業機のオペレ−タ等、当該エンジンのスタ
−タスイッチを操作する者の感により設定して行なうの
が通常であったため、この暖機運転時間の設定にばらつ
きが生じる恐があり、このような暖機運転時間の不足発
生を防止するため、従来はその暖機運転時間が過大にな
る傾向にあった。
【0006】また、当該エンジンの暖機運転の完了後、
作業機を実際に駆動するまでにかなりの時間がある場合
には、当該エンジンの暖機運転回転数をアイドル回転数
に低下させる必要があるが、この暖機運転からアイドル
回転への切換えも、当該作業機のオペレ−タ等が、当該
エンジンまわりへ出向いて手動操作する必要があり、し
かも、当該作業機による作業時におけるその外気温や、
当該エンジン及び又は当該エンジンにより駆動される油
圧ポンプの油圧回路の状態に見合った、適切な暖機運転
時間の設定、確保が容易でなかった。
【0007】その上、従来は、このようなエンジンの暖
機運転開始のみを目的として、当該作業の開始時刻、す
なわち、当該エンジンによる作業機の駆動開始時刻よ
り、例えば、約20〜30分程度前に、当該作業機のオ
ペレ−タ等が、当該エンジンの設置場所まで出向いて、
そのスタ−タスイッチをONする必要があったため、こ
のスタ−タスイッチのONから、当該作業機による作業
開始までの時間が無駄になって、人手不足が促進され、
とりわけ、寒冷地の山間、僻地等における前記ような2
0〜30分程度の早出就労(殊に、早朝における)が、
当該作業敬遠の一因にさえなっていた。
【0008】この発明は、このような従来例における課
題に着目してなされたもので、当該エンジンの暖機運転
状態における、そのエンジンの冷却水温及び又は、当該
エンジンにより駆動される油圧ポンプ及び油圧機器等の
作業機器の作動油温−暖機運転時間特性曲線を予め記憶
装置に記憶させると共に、当該作業機による作業開始時
刻に基因する当該エンジンの暖機運転完了時刻を、その
記憶装置に予め記憶させる一方、前記エンジンの冷却水
温及び又は作業機器の作動油温をそれらの温度センサに
より検出し、これらの検出値と前記記憶装置に記憶され
た冷却水温及び又は作動油温−暖機運転時間特性曲線と
の対比により、当該冷却水温及び又は作動油温における
その暖機運転完了までの暖機運転時間を演算装置により
演算し、この演算装置により演算された暖機運転時間
を、前記暖機運転完了予定時刻の記憶装置に予め記憶さ
れた前記暖機運転完了時刻から減算し、その減算された
時刻に前記エンジンのスタ−タリレ−を自動的にONさ
せることにより、前記のような課題を解決できるエンジ
ン等の暖機運転方法及び装置を提供しようとするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な従来例の課題を解決するために提案されたもので、エ
ンジンの冷却水温及び又は当該エンジンにより駆動され
る油圧ポンプの油圧回路の作動油温−暖機時間特性曲線
を記憶させたコントロ−ラの記憶装置に、当該エンジン
の暖機終了時刻を予め入力した後、前記エンジンの冷却
水温及び又は作動油温のセンサによる検出温と、前記記
憶装置に記憶された前記冷却水温及び又は前記作動油温
−暖機時間特性曲線との対比により、当該条件下におけ
るエンジンの暖機運転時間を演算装置により演算し、こ
の演算された暖機運転時間を、前記記憶装置に入力され
た当該エンジンの暖機終了時刻から演算装置により減算
して求めた時刻に、当該エンジンのスタ−タリレ−を自
動的にONさせるエンジン等の暖機運転方法であり、ま
た、エンジンの暖機運転状態におけるその冷却水温及び
又は、当該エンジンにより駆動される油圧ポンプの油圧
回路の作動油温の、当該エンジンによる作業機の負荷運
転が可能な温度に達するまでに要する冷却水温及び又は
当該エンジンにより駆動される油圧ポンプの油圧回路の
作動油温−暖機運転時間特性曲線の記憶装置と、前記エ
ンジンの冷却水温及び又は前記油圧ポンプの油圧回路の
作動油温センサとを備えると共に、前記エンジンの暖機
運転終了時刻を前記記憶装置へ入力させる時間入力手段
を備え、かつ、前記エンジンの冷却水温及び又は当該エ
ンジンにより駆動される油圧ポンプの作動油温センサに
より検出された冷却水温及び又は作動油温と、前記エン
ジンの冷却水温及び又は作動油温−暖機運転時間特性曲
線とを対比して、当該検出温度に対応する当該エンジン
の暖機運転時間を演算する暖機時間演算部を備え、該暖
機時間演算部により演算された暖機運転時間を、当該エ
ンジンの暖機運転終了予定時刻記憶装置に入力されたそ
の暖機運転終了予定時刻から減算する演算装置を備え、
かつ、該減算装置により減算された時刻に、前記エンジ
ンスタ−タスイッチをONさせる手段を備えるものであ
る。
【0010】
【作用】この発明は、前記のような構成を有するから、
エンジンにより駆動される作業機の使用開始予定時刻
を、入力装置によりその作業開始予定時刻記憶装置に予
め入力させる一方、前記記憶装置に記憶された当該エン
ジンの冷却水温及び又は作動油温−暖機運転時間特性曲
線と、当該エンジンの冷却水及び又は作動油の温度セン
サにより検出された実際の冷却水温及び又は作動油温と
の対比により、当該状態におけるエンジンの暖機時間を
演算装置により演算し、この暖機運転時間を、前記記憶
装置に予め入力された作業開始予定時刻から減算して求
めた時刻に、当該エンジンのスタ−タリレ−をONし
て、その暖機運転を自動的に開始する。
【0011】
【実施例】以下、この発明に係るエンジンの暖機運転方
法及び装置の実施例を、図面を参照して説明する。
【0012】
【第一実施例】第1〜4図はこの発明に係るエンジンの
暖機運転方法及び装置の第一実施例を示すもので、第1
図はその装置全体のブロック図、第2図はその制御回路
のフロ−チャ−ト、第3図はこの発明の第一実施例のブ
ロック図による模式説明図、第4図はその冷却水温−暖
機運転時間特性曲線図である。
【0013】第1〜4図において、1はエンジン、2は
ガバナ、3は油圧ポンプ、4は冷却水の温度センサ、5
は作動油の温度センサ、6はエンジン1のスタ−タ、7
はスタ−タリレ−、8はエンジ1まわりの外気の温度セ
ンサ、9はエンジン1の停止装置を備えるその回転数制
御装置、11はエンジン1のコントロ−ラ、12はCP
U(中央演算装置)、13はCPU12に内蔵された時
計装置、14はマルチプレクサ、15はA/D変換器、
16は記憶装置(ROM)、17はI/O(入出力装
置)、18は作業開始時刻等の時間入力装置、19はI
/O、20は時計表示装置、21は時間カウンタ、22
は安定化電源、23はエンジン1の暖機運転時間の終了
警報装置又はその表示装置、25はエンジン1により駆
動される作業機である。
【0014】
【第一実施例の作用】このエンジン1は、通常のエンジ
ンと同様な要領で動作するほか、次のように動作する。
すなわち、まず、このエンジ1のコントロ−ラ11の記
憶装置16に、当該エンジン1の冷却水温(及び又は作
動油温)−暖機運転時間特性曲線を、その入力装置によ
り入力し記憶させる。なお、冷却水温センサ4により検
出した冷却水温、作動油温センサ5により検出した作動
油温、外気温センサ8により検出した外気温等が、マル
チブレクサ14、A/D変換器15等を介してCPU1
2に入力される。
【0015】また、当該エンジン1により駆動される作
業機25による作業の開始、すなわち作業機25の使用
開始予定時刻を時間入力装置18のテンキ−により入力
し、I/O 19、CPU 12を介して記憶装置16
に記憶させる。また、エンジン1のスタ−タリレ−7、
エンジン1の回転数制御装置9及び暖機運転終了警報装
置又は表示装置23が、I/O 17を介してCPU
12に接続され、それらからの情報がCPU 12に入
力され、また、CPU 12により演算された情報がI
/O 17を介して、エンジンスタ−タリレ−7、エン
ジン回転数制御装置9等に出力される。
【0016】
【制御フロ−の作用】次に、この第一実施例の骨子をな
すコントロ−ラ11による制御作用を、第2図の制御フ
ロ−チャ−トの制御工程S1〜S14に沿って説明す
る。
【0017】S1: 電源をONしてこの装置をスタ−
トさせた後、エンジン1の冷却水温センサ4で検出した
冷却水温情報を、コントロ−ラ5のマルチプレクサ1
4、A/D変換器15を介して、CPU12へ入力す
る。ただし、エンジン1が作動油温センサ5のみを備え
る場合には、この冷却水温センサ4の入力を省略でき
る。
【0018】S1a: エンジン1の作動油温センサ5
で検出した作動油温情報を、コントロ−ラ5のマルチプ
レクサ14、A/D変換器15を介して、CPU 12
へ入力する。ただし、エンジン1が冷却水温センサ4の
みを備える場合には、この作動油温センサ5の入力を省
略できる。
【0019】S2: 外気温センサ8で検出した外気温
を、コントロ−ラ5のマルチプレクサ14、A/D変換
器15を介して、CPU 12へ入力する。
【0020】S3; 前記S1の冷却水温センサ1及び
又はS1aの作動油温センサ5により検出され、入力さ
れた冷却水温及び又は作動油温情報と、外気温センサS
2により検出、入力された外気温情報X1℃に基づき、
ROM16に予め記憶された水温及び又は作動油温−暖
機時間特性曲線(第4図及び第5図参照)から、暖機運
転完了状態、すなわち、当該エンジン1の暖機運転完了
状態における規定水温Hk及び又は規定作動油温Hk’
℃に達するまでの暖機運転時間ΔT1を、CPU 12
の演算により求める。
【0021】S4: 作業機25による実際の作業(作
業機の使用)開始希望時刻を、同時刻に当該エンジ1の
暖機運転時間が完了するように、暖機運転完了予定時刻
として、時間入力装置18のテンキ−操作により、I/
O 19を介してCPU 12へ入力する。
【0022】S5: S4において入力された暖機運転
完了希望時刻から、S3により演算された暖機運転時間
ΔT1をCPU12により減算し、当該外気温X1℃の状
態における、当該エンジン1の運転を実際に開始すべき
時刻、すなわち、暖機運転開始時刻を求める。
【0023】S6: S5の暖機開始時刻と現在の時刻
とをCPU 12に内蔵される時計装置13から読出し
てCPU 12で比較し、現在の時刻が暖機運転開始時
刻に一致したか否かを判断し、一致した時は、
【0024】S7: エンジンスタ−タリレ−7へ、I
/Oを介してエンジン1の始動信号を発信すると共に、
【0025】S8: エンジ1の回転数を、そのアイド
ル回転数N0より上昇させ、暖機運転回転数N1に設定す
る(N1>N0)。(なお、S6で、現在の時刻が暖機開
始時刻に一致しない場合はS1に戻る。・・・暖機開始
時刻になるまでこれを繰返す)。
【0026】S9: 冷却水温センサ4及び又は作動油
温センサ5で検出した水温及び又は作動油温をコントロ
−ラ11のマルチブレクサ14、A/D変換器15を介
してCPU 12へ入力する。
【0027】S10: S9によるエンジン1の暖機運
転完了状態における冷却水温、及び又はエンジン1の暖
機運転完了状態における作動油温が、前記規定水温Hk
及び又は規定作動油温Hk’に達したか否かを判断し、
達した時は、
【0028】S11: エンジン1の暖機運転状態の回
転数N1を、アイドル回転数N0に戻して、
【0029】S12: S4における暖機完了希望時刻
と現在の時刻とをCPU 12により比較して、現在の
時刻が暖機運転完了希望時刻と一致したか否かを判断
し、一致した時は、
【0030】S13: CPU 12からI/Oを介し
てエンジスタ−タリレ−7へ OFF信号を発して、エ
ンジン1を停止し、
【0031】S14: 暖機完了表示器23に表示す
る。 (イ) S10で規定水温Hk及又は規定作動油温H
k’℃に達していない時は、S12に進み、ここで現在
の時刻が暖機完了希望時刻に一致しない時はS9に戻
す。・・・規定水温及び又は規定作動油温になるまで、
これを繰返す。これは、エンジン1の暖機運転完了希望
時刻前に水温Hk℃及び又は規定作動油温Hk’℃に達
しても、エンジン1を停止させず、アイドル回転数N0
を保持することにより、規定水湯Hk℃及又は規定作動
油温Hk’℃の低下を防ぐためである。 (ロ) S10で規定水温Hk℃及び又は規定作動油温
Hk’℃に達している時で、しかも、S12において、
現在の時刻が暖機完了希望時刻にまだなっていない時
は、S9に戻り、S10、S11と進み、アイドル回転
数N0を保持し、暖機完了希望時刻になるまで繰返す。 (ハ) S10で規定水温Hk℃及び又は規定作動油温
Hk’℃に達していない時で、しかも、S12において
現在の時刻が暖機完了負望時刻に一致している時は、S
13に進んでエンジン1を停止し、同時にCPU 12
からI/O 17を介して暖機終了警報装置、又は表示
装置23に送信して警報を発し、又はその表示をする。
・・・これは、規定の暖機運転時間(ΔT1)で暖機運
転したにもかかわらず、規定水温Hk℃及び又は作動油
温Hk’℃にならなかったことを意味するので、冷却水
温センサ4、作動油温センサ5、外気温センサ8等、こ
の制御システムの故障と判断し、警報を発してオペレ−
タに知らせるものである。
【0032】(第二実施例)次に、この発明の第2実施
例を、図5の作動油温−暖機運転時間特性曲線図を参照
して説明する。なお、図1〜図4に示した第一実施例と
共通する部分には同一名称及び同一符号を用いる。
【0033】この第二実施例は、エンジン1にその作動
油温の検出センサ5を設けると共に、そのコントロ−ラ
11の ROM 16に、当該エンジン1の作動油温−
暖機運転時間特性曲線(第5図参照)を予め入力させる
もので、当該動作状態、すなわち、外気温X1℃におけ
るこのエンジン1の暖機運転時間ΔT1を、前記第一実
施例と略々同要領で、そのコントロ−ラ11のCPU
12により演算し、当該エンジン1による作業機25の
使用(作業)開始希望時刻から、この暖機運転時間ΔT
1を減算し、このエンジン1の暖機運転の開始時刻を演
算し、その時刻にエンジン1のスタ−タリレ−7をON
させるもので、その余の作用は前記第一実施例と略々同
様である。
【0034】なお、外気温X2℃、X3℃、X4℃に対応
する暖機運転開始時刻についても、その前記と略々同様
であり、したがって、このエンジン1の暖機運転開始時
刻が、同第5図のような、作動油温−暖機運転時間特性
曲線をコントロ−ラ11のROM16に予め入力するこ
とにより、前記同様にCPU 12により演算され、そ
れぞれに対応する暖機運転時間(ΔT2、ΔT3,Δ
3)が演算され、前記作業機25の使用開始予定時刻
から減算された時刻に、当該エンジン1の暖機運転を開
始する。
【0035】
【発明の効果】この発明は、以上のような構成を有し、
作用をするから、次のような効果が得られる。
【0036】(1) エンジンの暖機運転開始時刻を、
当該エンジンにより駆動される作業機の作業開始時刻の
記憶装置に予め入力されたその作業(使用)開始時刻か
ら、当該エンジンに設けたその冷却水温及び又は作動油
温−暖機運転時間特性曲線の記憶装置に予め入力され
た、その冷却水温及び又は作動油温−暖機運転時間特性
曲線と、当該エンジンの冷却水温及び又は作動油温セン
サにより検出された実際温度との比較、演算により求め
た、当該状態における暖機運転時間を、コントロ−ラの
CPUにより減算し、その時刻に当該エンジンのスタ−
タリレ−を自動的に操作させるもであるから、当該エン
ジンの暖機運転開始希望時刻に、当該作業機のオペレ−
タ等が、当該エンジンまわりに出向くことなくその運転
を開始できる。
【0037】(2) 当該作業機の作業開始希望時刻を
予めその記憶装置に記憶させることにより、当該エンジ
ンの暖機運転を真に必要とする時間だけ、当該エンジン
の暖機運転時間を、その作業開始希望時刻より早くスタ
−トさせるものであるから、過大な暖機運転時間の設定
される恐れがなく、当該エンジンの暖機運転時間の合理
化を計れる。
【0038】(3) 作業機のオペレ−タ等が当該作業
機の駆動用エンジンまわりへ出向くことなく、当該エン
ジンをその暖機運転開始希望時刻に自動的にそのスタ−
タスイッチをONして、その運転を開始させるものであ
るから、当該オペレ−タの作業性が向上し、その労力節
減を計れる。
【0039】(4) 所要の暖機運転時間の経過による
暖機運転完了後、当該エンジンの暖機運転をそのアイド
ル運転に自動的に切換えるようにすれば、暖機運転時間
の無駄がなくなり、当該エンジンの暖機運転時間の過大
による燃料ロス発生を防止できる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るエンジンの暖機運転方法及び装
置の第一実例の要部をなす制御装置のブロック図であ
る。
【図2】この発明の第一実施例の制御フロ−チャ−トで
ある。
【図3】そのブロック図による模式説明図である。
【図4】その冷却水温−暖機運転時間特性曲線図であ
る。
【図5】この発明の第二実施例の作動油温−暖機運転時
間特性曲線図である。
【0041】
【主な符号の説明】
1……エンジン 4……冷却水温センサ 5……作動油温センサ 7……スタ−タリレ− 8……外気温センサ 9……エンジン回転数制御装置 11……コントロ−ラ 12……CPU 13……時計装置 16……記憶装置 18……時間入力装置 21……カウンタ 23……暖機終了警報装置、表示装置 25……作業機 H……冷却水温(℃) H1……アイドル回転等態の冷却水温(℃) Hk……規定(暖機運転完了状態の)冷却水温(℃) Hk’……規定(暖機運転完了状態の)作動油温(℃) ΔT1……暖機運転時間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの冷却水温及び又は当該エンジ
    ンにより駆動される油圧ポンプの油圧回路の作動油温−
    暖機時間特性曲線を記憶させたコントロ−ラの記憶装置
    に、当該エンジンの暖機終了時刻を予め入力した後、前
    記エンジンの冷却水温及び又は作動油温のセンサによる
    検出温と、前記記憶装置に記憶された前記冷却水温及び
    又は前記作動油温−暖機時間特性曲線との対比により、
    当該条件下におけるエンジンの暖機運転時間を演算装置
    により演算し、この演算された暖機運転時間を、前記記
    憶装置に入力された当該エンジンの暖機終了時刻から演
    算装置により減算して求めた時刻に、当該エンジンのス
    タ−タリレ−を自動的にONさせることを特徴とするエ
    ンジン等の暖機運転方法。
  2. 【請求項2】 エンジンの暖機運転状態におけるその冷
    却水温及び又は、当該エンジンにより駆動される油圧ポ
    ンプの油圧回路の作動油温の、当該エンジンによる作業
    機の負荷運転が可能な温度に達するまでに要する冷却水
    温及び又は当該エンジンにより駆動される油圧ポンプの
    油圧回路の作動油温−暖機運転時間特性曲線の記憶装置
    と、前記エンジンの冷却水温及び又は前記油圧ポンプの
    油圧回路の作動油温センサとを備えると共に、前記エン
    ジンの暖機運転終了時刻を前記記憶装置へ入力させる時
    間入力手段を備え、かつ、前記エンジンの冷却水温及び
    又は当該エンジンにより駆動される油圧ポンプの作動油
    温センサにより検出された冷却水温及び又は作動油温
    と、前記エンジンの冷却水温及び又は作動油温−暖機運
    転時間特性曲線とを対比して、当該検出温度に対応する
    当該エンジンの暖機運転時間を演算する暖機時間演算部
    を備え、該暖機時間演算部により演算された暖機運転時
    間を、当該エンジンの暖機運転終了予定時刻記憶装置に
    入力されたその暖機運転終了予定時刻から減算する演算
    装置を備え、かつ、該減算装置により減算された時刻
    に、前記エンジンスタ−タスイッチをONさせる手段を
    備えることを特徴とするエンジン等の暖機運転装置。
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JP3174259A Pending JPH06167234A (ja) 1991-01-17 1991-01-17 エンジン等の暖機運転方法及び装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005337332A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の暖機運転機構
JP2009264266A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Honda Motor Co Ltd 汎用内燃機関の制御装置
JP2009264268A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Honda Motor Co Ltd 汎用内燃機関の制御装置
JP2018030474A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド自動車

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