JPH06167185A - 地山固結工法およびそれに用いる組合せパイプ - Google Patents

地山固結工法およびそれに用いる組合せパイプ

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JPH06167185A
JPH06167185A JP15984393A JP15984393A JPH06167185A JP H06167185 A JPH06167185 A JP H06167185A JP 15984393 A JP15984393 A JP 15984393A JP 15984393 A JP15984393 A JP 15984393A JP H06167185 A JPH06167185 A JP H06167185A
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JP
Japan
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pipe
long hole
long
hole
fitting pipe
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Application number
JP15984393A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Yamamoto
▲吉▼久 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型の設備を必要とせず長い削孔に対応で
き、しかも短時間で強化を行うことができる地山固結法
を提供する。 【構成】 地山9に削孔した長孔10内に、外周に複数
の小孔3が形成されている長さが異なる複数のパイプ1
を挿入し、上記各パイプ1の小孔3から固結用薬液を吐
出し上記長孔10内に充満させたのち上記長孔10の周
壁12から地山9内に硬化浸透させ、上記長孔10内お
よび長孔10外周の地山9部分に固結領域8を形成する
ことを要旨とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル掘削時等にお
いて薬液注入により地山を強化する地山固結工法および
それに用いる組合わせパイプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、トンネル掘削工事等において
は、掘削の第1段階では地山を強化することが行われて
いる。この地山の強化には、軟弱な地山等ではパイプル
ーフ工法等を用い、ボーリング等で削孔した孔に、その
孔と略同径のパイプを圧入し、そのパイプ内に注入管を
挿入し、その注入管の先端から水ガラス等の薬液を吐出
させながら注入管を間欠的に後退させることにより、パ
イプの先端側から順次その薬液を充満硬化させ地山を補
強するということが行われている。しかしながら、地山
の状態が比較的良いところでは、薬液注入工法が行われ
ている。すなわち、ボーリング等で削孔した孔にパイプ
を挿入して孔を補強することなく、削孔内に直接注入管
を挿入し、その注入管を間欠的に後退させながら、その
注入管から上記水ガラス等の薬液を吐出させ削孔内で硬
化させることにより強化することが行われている。しか
しながら、このような工法では、注入管を間欠的に後退
させながら薬液を吐出硬化させ、深い削孔内を段階的に
薬液硬化体で充填していかなければならないため作業が
煩雑で時間がかかり、また大型の装置が要求されるとい
う難点がある。最近では、上記水ガラス系薬液に代え
て、硬化が早く、しかもそれ自身大きな発泡圧力を有し
ているウレタン樹脂系の薬液を用いる工法が開発されて
いる。しかしながら、この工法では、上記ウレタン樹脂
系薬液が急速硬化するため、水ガラス系薬液を用いる場
合のように、削孔内を段階的に硬化体で充填強化するこ
とができない。すなわち、ウレタン樹脂系薬液吐出後パ
イプを後退させようとしても、瞬間的に薬液が硬化して
しまうためパイプを後退させることができない。パイプ
は必然的に削孔内に残置される。したがって、この工法
では、削孔の長さが長い場合には対応できないという難
点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたもので、大型の設備を必要とせず長
い削孔に対応でき、しかも短時間で強化を行うことがで
きる地山固結工法およびそれに用いる組合わせパイプの
提供をその目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、地山に削孔した長孔内に、外周に複数
の小孔が形成されている長さが異なる複数のパイプを挿
入し、上記各パイプの外周孔から固結用薬液を吐出し上
記長孔空間に充満させたのち上記長孔の周壁から地山内
に浸透硬化させ、上記長孔内および長孔外周の地山部分
に固結領域を形成する地山固結工法を第1の要旨とし、
長尺圧入パイプと、この長尺圧入パイプの先端側の外周
壁に形成された複数の小孔と、それ自体の先端が上記長
尺圧入パイプに形成された小孔の後側に位置するように
上記長尺圧入パイプと並置された短尺圧入パイプと、こ
の短尺圧入パイプの先端側の外周壁に形成された複数の
小孔を備えている組合わせパイプを第2の要旨とする。
【0005】
【作用】すなわち、本発明の地山固結工法は、地山に削
孔した長孔内に、直接、長さの異なる複数のパイプを挿
入し、上記長孔空間内に各パイプからウレタン樹脂等の
固結用薬液を吐出させるため、長孔内全体を均一に固結
用薬液で充満し、さらにその外周から地山内に浸透する
ことができる。したがって、施工時間の短縮化を実現で
きると同時に各パイプを順次引き抜く工程が不要になる
ため大型の装置等が不要になる。また、固結用薬液の注
入により上記長孔空間内の圧力上昇が生じ、それによっ
て固結用薬液は上記長孔空間内に充満した後、長孔の外
周の地山内に浸透してそこで硬化する。したがって、長
孔内だけでなく長孔の周囲の地山にも固結領域が形成さ
れ、長孔の内部とその外周の固結領域とで充分な地山の
強化がなされるようになる。
【0006】つぎに実施例について説明する。
【0007】図1は本発明の一実施例に使用する組合わ
せパイプ1を示している。この組合わせパイプ1は長さ
の異なる3種類のパイプを組合わせたものであり、第1
のパイプ1aは、図2に示すように長尺の圧入パイプ1
aの先端から1/3程度の位置2aより先端側の外周壁
に多数の小孔3aを形成して構成されている。この圧入
パイプ1aの先端4aは、封鎖尖頭に形成されている。
第2のパイプ1bは、図3に示すように全長が上記第1
のパイプ1aの略2/3程度であって、上記第1のパイ
プ1aと並設されるものであり、先端から1/2程度の
位置2bより先端側の外周壁に多数の小孔3bを形成し
て構成されている。第3のパイプ1cは、図4に示すよ
うに、全長が上記第1のパイプの略1/3程度であって
上記両パイプ1a,1bと並設されるものであり、先端
4cから2/3程度の位置2cより先端側の外周壁に多
数の小孔3cを形成して構成される。これらのパイプ1
a,1b,1cは、内径15mmで長さ500mmのパ
イプを長尺方向に複数個ねじにより連結して構成され
る。
【0008】上記組合わせパイプ1を用いての地山の固
結は、つぎのようにして行われる。すなわち、まず、図
5に示すように地山9に削孔された長孔10に上記組合
わせパイプ1を図示のように挿入し、長孔10の入口部
分を布等からなるパッキン材7で塞ぐ。そして、その状
態で上記組合わせパイプ1内に発泡ウレタン樹脂からな
る薬液を別々のポンプにより注入し、上記組合わせパイ
プ1の外周の小孔3から吐出させる。この場合、各パイ
プ1a,1b,1cの小孔3a,3b,3cから略同時
に吐出されるため、吐出されたウレタン樹脂は上記長孔
10空間内において均等に充満され、それによって長孔
10内がウレタン樹脂で均等に充填された状態になる。
そして、そのウレタン樹脂の発泡圧力で、上記長孔10
空間内に充満したウレタン樹脂は長孔10の周壁12か
ら外周部分に浸透し、図6に示すように長孔10内だけ
でなく長孔外周の地山9部分にも固結領域8を形成す
る。このようにして地山9の強化が良好になされる。
【0009】なお、上記パイプから吐出される固結用薬
液はウレタン樹脂に限定するものではなく、例えば、水
ガラス系薬液を用いてもよい。
【0010】
【発明の効果】本発明は、以上のようにして地山の固結
を行うため、作業時間の大幅な短縮化を実現しうると同
時に、長い削孔に対応でき、また大型の設備も不要とな
る。そして、組合わせパイプの各パイプの小孔から固結
用薬液を同時に吐出させるため、長孔内が固結用薬液で
均等に充満された状態になる。さらに、吐出された薬液
はそれ自身の圧力で長孔の外周の地山にも浸透して硬化
するため、長孔内だけでなく長孔の周囲の地山も固結さ
れ、強固な地山の補強を実現することができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いる組合わせパイプの全
体図である。
【図2】本発明の一実施例に用いる組合わせパイプのな
かの第1のパイプの説明図である。
【図3】本発明の一実施例に用いる組合わせパイプのな
かの第2のパイプの説明図である。
【図4】本発明の一実施例に用いる組合わせパイプのな
かの第3のパイプの説明図である。
【図5】本発明の一実施例の施工状態の説明図である。
【図6】本発明の一実施例の施工状態の説明図である。
【符号の説明】
3 小孔 8 固結領域 9 地山 10 長孔 12 長孔の周壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地山に削孔した長孔内に、外周に複数の
    小孔が形成されている長さの異なる複数のパイプを挿入
    し、上記長孔空間内に上記各パイプの外周孔から固結用
    薬液を吐出し上記長孔空間に充満させたのち上記長孔の
    周壁から地山内に浸透硬化させ、上記長孔内および長孔
    外周の地山部分に固結領域を形成することを特徴とする
    地山固結工法。
  2. 【請求項2】 長尺圧入パイプと、この長尺圧入パイプ
    の先端側の外周壁に形成された複数の小孔と、それ自体
    の先端が上記長尺圧入パイプに形成された小孔の後側に
    位置するように上記長尺圧入パイプと並置された短尺圧
    入パイプと、この短尺圧入パイプの先端側の外周壁に形
    成された複数の小孔を備えている組合わせパイプ。
JP15984393A 1993-06-30 1993-06-30 地山固結工法およびそれに用いる組合せパイプ Pending JPH06167185A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0387412A (ja) * 1989-08-31 1991-04-12 Tokai Rubber Ind Ltd 地山固結工法およびそれに用いる組合わせパイプ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0387412A (ja) * 1989-08-31 1991-04-12 Tokai Rubber Ind Ltd 地山固結工法およびそれに用いる組合わせパイプ

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