JP4313487B2 - 裏込め材の打設方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、裏込め材(中詰め材とも言う)の打設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
FRP(繊維強化樹脂)管、FRPM管、レジンコンクリート管等の管材を土中に敷設する場合、まず、管材が通るトンネルをシールド工法等によって土中に掘削したのち、このトンネル内に管材を挿入し、セグメント等のトンネルの内壁面と、管材の外壁面との間にモルタル等の裏込め材を充填硬化させて管材を固定保護するようになっている。また、裏込め材は、粘度等に起因する裏込め材の充填性を考慮してトンネルの内壁面と、管材の外壁面との間の筒状空間をレンガやコンクリートブロック等を積み上げることによって形成された仕切り(隔壁)により30〜50m程度の長さの裏込め材充填空間に区切ったのち、各裏込め材充填空間毎に充填されるようになっていた。
【0003】
しかし、従来のレンガやコンクリートブロックを積み上げて仕切りを形成する方法では仕切りの作製に時間がかかったり熟練を要したりする。そこで、特開平4−131495号公報では、仕切りを容易かつ短時間で形成できるように、仕切りとしてレンガやコンクリートブロックに代えて圧縮空気や圧力水等の加圧媒体やエアモルタルなどの充填材を注入することによって膨張するリング状のチューブを仕切り形成部材として用いる方法が提案されている。
【0004】
しかしながら、このチューブを用いる方法の場合、チューブを、管材に外嵌した状態で仕切り形成部に配置したのち、充填材を注入してチューブをトンネルの内壁面と、管材の外壁面とに水密に密着するまで膨張させるという簡単な作業で短時間に仕切りを形成できるという利点があるものの、耐圧性に問題があり、管材を大きな傾斜で配管するような場所の仕切りには用いることができない。すなわち、裏込め材として用いられているモルタルは、裏込め材充填空間内に均一に充填できるように、流動性に富んでおり硬化まで長い時間が必要である。したがって、裏込め材充填空間に大きな勾配があると、充填された未硬化のモルタルの重量が傾斜下方に位置する仕切りに大きくかかり、傾斜下方の仕切りの下端部がずれ動き隙間が生じ、この隙間から未硬化状態のモルタルが漏れ出てしまう恐れがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情に鑑みて、仕切りが容易かつ短時間で形成できるとともに、傾斜地での施工においても仕切りのずれや裏込め材の漏れのない裏込め材の打設方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる裏込め材の打設方法は、このような目的を達成するために、トンネル状部と、このトンネル状部内に挿入された管状体と間に形成される筒状隙間を、仕切りを介して所望の間隔の裏込め材充填空間に区切り、この裏込め材充填空間に仕切り越しに裏込め材を充填し裏込め材充填空間内で裏込め材を硬化させる工程を備えた裏込め材の打設方法において、勾配を有するトンネル状部の勾配の下方側で、充填材の圧入によって膨張する仕切り形成部材をトンネル状部内壁面および管状体外壁面との間に配置する工程と、仕切り形成部材に充填材を充填して仕切り形成部材をトンネル状部内壁面および管状体外壁面に圧接するように膨張させて仕切りを形成する工程と、この仕切りにより下方から受けられるように、急硬性材料を裏込め材充填空間の下方側に充填し、硬化させて仕切りに沿ってせき止め壁を形成する工程と、裏込め材充填空間の前記せき止め壁より勾配の上方部分に裏込め材を充填させる工程と、を備えていることを特徴としている。
【0007】
本発明において、トンネル状部としては、シールド工法等で掘削されたトンネルだけでなく、古くなった既設の配管の内部等も挙げられる。管状体としては、管状であれば、特に限定されないが、たとえば、FRP管、FRPM管、レジンコンクリート管、ポリ塩化ビニル管、鋼管等が挙げられる。
【0008】
仕切り形成部材としては、充填材の圧入によって膨張してトンネル状部内壁面および管状体外壁面に圧接するものであれば特に限定されないが、ゴムや可撓性を有する合成樹脂材料からなる長尺筒状または浮き輪状をしたチューブが挙げられ、浮き輪状をしたチューブが、管状体の径によって複数種用意しておく必要があるものの、装着時間が短くて済み、好ましく用いられる。充填材としては、特に限定されず、たとえば、エアモルタル等の軽量水硬性無機質組成物や圧縮空気、圧力水等の加圧媒体などが挙げられるが、施工性を考慮すると、軽量水硬性無機質組成物が好ましい。
【0009】
裏込め材としては、公知の水硬性無機質組成物を用いることができる。急硬性材料としては、せき止め壁を形成することができれば特に限定されず、たとえば、裏込め材に用いる水硬性無機質組成物に水ガラス系の材料(たとえば、株式会社タック製、TAC−3S号)等を適宜添加したもの等が挙げられるが、ゲルタイムが10秒以内、スランプ(ゲル化後)が1cm以内、1軸圧縮(2〜3時間後)が2〜3kg/cm2以上のものが好ましく、ゲルタイムが5 秒以内、スランプ(ゲル化後)が0のものがより好ましい。
【0010】
急硬性材料の充填量、すなわち、せき止め壁の体積は、管状体の傾斜角度や充填空間の大きさにより適宜決定されるが、たとえば、トンネル状部の内径が2000mm、管状体の外径が1350mm、傾斜が20/1000の場合、3〜4m3 程度が好ましい。裏込め材の充填圧力は、最後で0.1〜0.2kg/cm2になる程度のできるだけ無圧に近いことが好ましい。
【0011】
【実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ詳しく説明する。図1〜図4は本発明にかかる裏込め材の打設方法の1つの実施の形態をその工程順にあらわしている。
【0012】
この打設方法は、まず、図1に示すように、浮き輪型の本体11と、この本体11への充填材の注入口12と、本体11の一部を貫通するように設けられた裏込め材等の注入用孔(図示せず)とを有し、注入口12から圧縮空気が注入されることによって本体11が膨張するようになっている合成樹脂製のチューブ1を仕切り形成部材として用意し、このチューブ1を管状体としての配管材2の管端に外嵌する。つぎに、図1〜図4に示すようにシールド工法によって土中に掘削されたトンネル3内に、図1に示すように、チューブ1を外嵌された配管材2を挿入するとともに、トンネル3の内壁面を構成するセグメント31から内側に向かって放射状に延びる支柱32を介してセグメント31と配管材2との間に筒状の隙間が形成されるようにする。
【0013】
そして、図2に示すように、注入口12から充填材としてのエアモルタルを本体11内に圧入し、本体11を膨張させてセグメント31の内壁面および配管材2の外壁面に水密に圧接する仕切り1’を設け、図3に示すように、裏込め材充填空間4を形成する。つぎに、図3に示すように、トンネル3の傾斜下方に位置する仕切り1’の注入用孔に裏込め材供給タンク(図示せず)および水ガラス系の塑強調整剤供給タンク(図示せず)に接続されたミキシングノズル5の先端を挿入し、このミキシングノズル5を介して裏込め材供給タンクから送られてきた裏込め材となるエアモルタル51を裏込め材充填空間4に向かって供給すると同時にミキシングノズル5の途中から塑強調整剤供給タンクから送られてきた塑強調整剤52をエアモルタル51中に供給混合して、ミキシングノズル5中でゲルタイム5秒以内の急硬性材料53とし、この急硬性材料53を裏込め材充填空間4の仕切り1’近傍に注入し、この急硬性材料53の硬化によって図4に示すように仕切り1’に沿ってせき止め壁6を形成する。
【0014】
最後に、図4に示すように、塑強調整剤の供給を停止しエアモルタル51のみをミキシングノズル5を介して仕切り1’およびせき止め壁6越しに裏込め材充填空間4の残部に密に注入充填し硬化させるようになっている。
【0015】
この打設方法は、以上のように、仕切り1’が、チューブ1の本体11を圧縮空気の圧入によって膨張させるだけで形成できるので、レンガやコンクリートブロックなどに比べて、施工が容易かつ短時間で済む。そして、裏込め材の充填に先立って仕切り1’に沿ってせき止め壁6を形成するようにしたので、裏込め材の過重がせき止め壁によって受けられ、仕切り1’に直接かからない。したがって、裏込め材の過重によって仕切り1’がずれて隙間から裏込め材が漏れでたりすることがなく、急傾斜な配管の施工に利用できる。
【0016】
しかも、せき止め壁6がゲルタイム5秒以内の急硬性材料によって形成されるので、施工時間も短時間で済む。また、充填材としてエアモルタルを用いたので、エアモルタルが硬化すれば、仕切りも裏込め材の一部を形成する。したがって、仕切りを除去する作業を省くことができる。
【0017】
本発明にかかる裏込め材の打設方法は、上記実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実施の形態では、裏込め材としてのエアモルタルのパイプの途中から塑強調整剤をエアモルタルに注入混合して急硬性材料を得るようにしているが、裏込め材と、急硬性材料とは別々に作製し別々のパイプから供給するようにしても構わない。
【0018】
【発明の効果】
本発明にかかる裏込め材の打設方法は、以上のように構成されているので、仕切りが容易かつ短時間で形成できるとともに、傾斜地での施工においても仕切りのずれや裏込め材の漏れがなく施工性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる裏込め材の打設方法の1つの実施の形態をその工程順に説明する図であって、そのチューブの膨張前の状態をあらわす斜視図である。
【図2】 図1の工程の後工程であるチューブの膨張後の状態をあらわす斜視図である。
【図3】 図2の工程の後工程であるせき止め壁形成工程を説明する断面図である。
【図4】 図3の工程の後工程である裏込め材充填工程を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 チューブ(仕切り形成部材)
1’ 仕切り
2 配管材(管状体)
3 トンネル
4 裏込め材充填空間
31 セグメント(トンネルの内壁面)
6 せき止め壁
51 エアコンクリート
53 急硬性材料

Claims (2)

  1. トンネル状部と、このトンネル状部内に挿入された管状体と間に形成される筒状隙間を、仕切りを介して所望の間隔の裏込め材充填空間に区切り、この裏込め材充填空間に仕切り越しに裏込め材を充填し裏込め材充填空間内で裏込め材を硬化させる工程を備えた裏込め材の打設方法において、
    勾配を有するトンネル状部の勾配の下方側で、充填材の圧入によって膨張する仕切り形成部材をトンネル状部内壁面および管状体外壁面との間に配置する工程と、
    仕切り形成部材に充填材を充填して仕切り形成部材をトンネル状部内壁面および管状体外壁面に圧接するように膨張させて仕切りを形成する工程と、
    この仕切りにより下方から受けられるように、急硬性材料を裏込め材充填空間の下方側に充填し、硬化させて仕切りに沿ってせき止め壁を形成する工程と、
    裏込め材充填空間の前記せき止め壁より勾配の上方部分に裏込め材を充填させる工程と、
    を備えていることを特徴とする裏込め材の打設方法。
  2. 仕切り形成部材に軽量水硬性無機質組成物を充填材として充填する請求項1に記載の裏込め材の打設方法。
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