JPH06166665A - フェノキシカルボン酸アミド誘導体およびそれを含有する農業用殺菌剤 - Google Patents
フェノキシカルボン酸アミド誘導体およびそれを含有する農業用殺菌剤Info
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- JPH06166665A JPH06166665A JP32200892A JP32200892A JPH06166665A JP H06166665 A JPH06166665 A JP H06166665A JP 32200892 A JP32200892 A JP 32200892A JP 32200892 A JP32200892 A JP 32200892A JP H06166665 A JPH06166665 A JP H06166665A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 抗菌活性を有する新規化合物の創製。
【構成】 一般式1のフェノキシカルボン酸アミド誘導
体[例えば、2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェ
ノキシ)−N−(2−オキソ−1,1−ジメチルプロピ
ル)プロピオン酸アミド]、およびそれを有効成分とし
て含有する農業用殺菌剤であり、該化合物はフェノキシ
カルボン酸クロライドとアミン誘導体との反応により合
成することができる。 [Xはハロゲン原子、低級アルキル基、低級ハロアルキ
ル基、シアノ基またはニトロ基、nは0〜5の整数、R
1は水素原子または低級アルキル基、R2及びR3は同
種または異種の低級アルキル基、低級アルケニル基、シ
クロアルキル基、ベンジル基またはハロアルキル基、R
4は水素原子または低級アルキル基を示す。]
体[例えば、2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェ
ノキシ)−N−(2−オキソ−1,1−ジメチルプロピ
ル)プロピオン酸アミド]、およびそれを有効成分とし
て含有する農業用殺菌剤であり、該化合物はフェノキシ
カルボン酸クロライドとアミン誘導体との反応により合
成することができる。 [Xはハロゲン原子、低級アルキル基、低級ハロアルキ
ル基、シアノ基またはニトロ基、nは0〜5の整数、R
1は水素原子または低級アルキル基、R2及びR3は同
種または異種の低級アルキル基、低級アルケニル基、シ
クロアルキル基、ベンジル基またはハロアルキル基、R
4は水素原子または低級アルキル基を示す。]
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文献未記載の新規なフ
ェノキシカルボン酸アミド誘導体及びそれを有効成分と
する農業用殺菌剤に関するものである。
ェノキシカルボン酸アミド誘導体及びそれを有効成分と
する農業用殺菌剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭63―132867号公報には、抗菌活性
を有する新規なアリールオキシカルボン酸誘導体として
下記一般式(A):
を有する新規なアリールオキシカルボン酸誘導体として
下記一般式(A):
【0003】
【化3】
【0004】[式中、アリールは未置換か、またはC
1-5アルキル、C1-5アルコキシ、C1-5アルキル−SOn
(n=0、1もしくは2)、ハロゲン、−NO2、−C
F3、−CN、−CH3OCH2、−(CH3)2NCH2、−
COOアルキル、−CONH2もしくはフェニルにより
モノ−ないしトリ置換されたフェニル基か、1−もしく
は2−ナフチル基か、場合により塩素置換された2−、
3−もしくは4−ピリジル基か、ピリミジル基か、また
はキノリル基を表し、Qは−(R5)C(R6)−(CH2)m
(m=0、1もしくは2)を表し、R1はH、C1-6アル
キルもしくはアリルを表し、R2およびR3はH、C1-6
アルキル(これは鎖中にOもしくはS原子を含んでもよ
い)、C3-7シクロアルキル、CH2−COO−(C1-5ア
ルキル)、フェニルを表すか、R2およびR3が両者で−
(CH2)4−、−(CH2)5−または−(CH3)CH−(CH
2)4−を表し、R4はCN、CONH2を表し、R5は
H、CH3、C2H5を表し、R6はH、CH3を表し、X
はOまたはSを表す。]で表される化合物が開示されて
いるが、R4がCOR(Rは水素原子または低級アルキ
ル)のものに関しては、何ら言及されていない。
1-5アルキル、C1-5アルコキシ、C1-5アルキル−SOn
(n=0、1もしくは2)、ハロゲン、−NO2、−C
F3、−CN、−CH3OCH2、−(CH3)2NCH2、−
COOアルキル、−CONH2もしくはフェニルにより
モノ−ないしトリ置換されたフェニル基か、1−もしく
は2−ナフチル基か、場合により塩素置換された2−、
3−もしくは4−ピリジル基か、ピリミジル基か、また
はキノリル基を表し、Qは−(R5)C(R6)−(CH2)m
(m=0、1もしくは2)を表し、R1はH、C1-6アル
キルもしくはアリルを表し、R2およびR3はH、C1-6
アルキル(これは鎖中にOもしくはS原子を含んでもよ
い)、C3-7シクロアルキル、CH2−COO−(C1-5ア
ルキル)、フェニルを表すか、R2およびR3が両者で−
(CH2)4−、−(CH2)5−または−(CH3)CH−(CH
2)4−を表し、R4はCN、CONH2を表し、R5は
H、CH3、C2H5を表し、R6はH、CH3を表し、X
はOまたはSを表す。]で表される化合物が開示されて
いるが、R4がCOR(Rは水素原子または低級アルキ
ル)のものに関しては、何ら言及されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】農業用殺菌剤としてこ
れまでに多くの化合物が使用されているが、同じ薬剤を
多年連用することにより、薬剤に対する耐性を獲得した
菌の出現などで殺菌効果の低下が問題となっている。従
って、農園芸用殺菌剤に関しては、強力な殺菌効果を有
する新しい構造からなる化合物の創製が期待されてい
る。本発明は、これらの要望を満たした新規な農園芸用
殺菌剤を提供しようとするものである。
れまでに多くの化合物が使用されているが、同じ薬剤を
多年連用することにより、薬剤に対する耐性を獲得した
菌の出現などで殺菌効果の低下が問題となっている。従
って、農園芸用殺菌剤に関しては、強力な殺菌効果を有
する新しい構造からなる化合物の創製が期待されてい
る。本発明は、これらの要望を満たした新規な農園芸用
殺菌剤を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは鋭意研究を行った結果、ある種のフェ
ノキシカルボン酸アミド誘導体が、優れた殺菌作用を有
することを見いだし、本発明を完成するに至った。本発
明の新規なフェノキシカルボン酸アミド誘導体は、下記
一般式(1)で表されるものである。なお、本発明にお
けるフェノキシカルボン酸アミド誘導体は、下記一般式
(1)で表される化合物のみならず、そのラセミ体もし
くは光学異性体混合物の形、または純粋なエナンチオマ
ーもしくはジアステレオマーの形の誘導体も包含するも
のである。
に、本発明者らは鋭意研究を行った結果、ある種のフェ
ノキシカルボン酸アミド誘導体が、優れた殺菌作用を有
することを見いだし、本発明を完成するに至った。本発
明の新規なフェノキシカルボン酸アミド誘導体は、下記
一般式(1)で表されるものである。なお、本発明にお
けるフェノキシカルボン酸アミド誘導体は、下記一般式
(1)で表される化合物のみならず、そのラセミ体もし
くは光学異性体混合物の形、または純粋なエナンチオマ
ーもしくはジアステレオマーの形の誘導体も包含するも
のである。
【0007】
【化4】
【0008】[但し式中、Xはハロゲン原子、低級アル
キル基、低級ハロアルキル基、シアノ基またはニトロ基
を示し、nは0〜5の整数を示し、R1は水素原子また
は低級アルキル基を示し、R2及びR3は同種または異種
の低級アルキル基、低級アルケニル基、シクロアルキル
基、ベンジル基またはハロアルキル基を示し、R4は水
素原子または低級アルキル基を示す。]
キル基、低級ハロアルキル基、シアノ基またはニトロ基
を示し、nは0〜5の整数を示し、R1は水素原子また
は低級アルキル基を示し、R2及びR3は同種または異種
の低級アルキル基、低級アルケニル基、シクロアルキル
基、ベンジル基またはハロアルキル基を示し、R4は水
素原子または低級アルキル基を示す。]
【0009】上記一般式(1)の定義における各基およ
び原子の具体例は、下記の通りである。ハロゲン原子 :例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素で
ある。低級アルキル基 :炭素数1〜6のアルキル基であり、メ
チル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチ
ル、i−ペンチル、n−ヘキシルなどの基である。低級ハロアルキル基 :上記のハロゲン原子で置換された
アルキル基、例えばクロロメチル、クロロエチル、ジク
ロロエチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、
トリフルオロエチルなどの基である。低級アルケニル基 :炭素数3〜6のアルケニル基が好ま
しく、例えばプロペニル、ブテニル、ペンテニルおよび
ヘキセニル基、およびそれらの異性体、などが例示でき
る。シクロアルキル基 :炭素数3〜6のものが好ましく、例
えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ルなどの基を挙げることができる。
び原子の具体例は、下記の通りである。ハロゲン原子 :例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素で
ある。低級アルキル基 :炭素数1〜6のアルキル基であり、メ
チル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチ
ル、i−ペンチル、n−ヘキシルなどの基である。低級ハロアルキル基 :上記のハロゲン原子で置換された
アルキル基、例えばクロロメチル、クロロエチル、ジク
ロロエチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、
トリフルオロエチルなどの基である。低級アルケニル基 :炭素数3〜6のアルケニル基が好ま
しく、例えばプロペニル、ブテニル、ペンテニルおよび
ヘキセニル基、およびそれらの異性体、などが例示でき
る。シクロアルキル基 :炭素数3〜6のものが好ましく、例
えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ルなどの基を挙げることができる。
【0010】上記一般式におけるXとしては、塩素、メ
チル基、シアノ基、またはニトロ基が好ましく、Xの置
換位置としては、2、3、4、5位が好ましく、特に好
ましくは、2,4−置換、2,3,4−置換、2,4,
5−置換である。その具体例を挙げれば、2,4−Cl
2、2,4−Cl2−3−CH3、2,3,4−Cl3、4
−Cl−2−CN、4−Cl−3−CH3−2−NO2、
3,4−Cl2−2−NO2などである。R1としては水
素原子またはメチル基等が好ましく、R2及びR3として
はメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル
基、i−ブチル基、ベンジル基等が好ましく、R4とし
ては水素原子またはメチル基等が好ましい。
チル基、シアノ基、またはニトロ基が好ましく、Xの置
換位置としては、2、3、4、5位が好ましく、特に好
ましくは、2,4−置換、2,3,4−置換、2,4,
5−置換である。その具体例を挙げれば、2,4−Cl
2、2,4−Cl2−3−CH3、2,3,4−Cl3、4
−Cl−2−CN、4−Cl−3−CH3−2−NO2、
3,4−Cl2−2−NO2などである。R1としては水
素原子またはメチル基等が好ましく、R2及びR3として
はメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル
基、i−ブチル基、ベンジル基等が好ましく、R4とし
ては水素原子またはメチル基等が好ましい。
【0011】上記一般式(1)で示される本発明化合物
の具体例としては、以下の表1に記載の化合物を例示す
ることができる。
の具体例としては、以下の表1に記載の化合物を例示す
ることができる。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】
【表5】
【0017】
【表6】
【0018】本発明の化合物は、例えば次の4つの合成
ルートにより製造することができる。 [合成ルート1]
ルートにより製造することができる。 [合成ルート1]
【化5】 上記反応式において、X、R1、R2、R3、R4およびn
は前記一般式(1)に述べたと同義であり、Aはハロゲ
ン原子、Acはアセチル基を示す。
は前記一般式(1)に述べたと同義であり、Aはハロゲ
ン原子、Acはアセチル基を示す。
【0019】即ち、まずアセチルアミン誘導体(2)を
酸性条件下に加水分解することによりアミン誘導体
(3)を製造することができる。この反応において使用
される酸としては、塩酸、硫酸等の鉱酸類が挙げられ
る。この反応は溶媒の存在下で行うのがよく、使用され
る溶媒としては反応に関与しなければ、特別な制約はな
く、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチルの如き
エステル類;アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、
ジメチルホルムアミド、水等、及びこれらの混合溶媒が
挙げられる。反応温度には特に制約はなく、適宜に選択
できるが、例えば、室温乃至溶媒の還流温度で行うこと
ができる。特に溶媒の還流温度もしくはその付近で行う
のが好ましい。反応時間は反応温度、使用される試薬の
種類等によっても異なるが、例えば約1乃至数時間程度
の反応時間を例示できる。アセチルアミン誘導体(2)
は、例えばJ.Org.Chem.,Vol.4,1963,p.5に記載されてい
る方法によりアミノ酸から合成することができる。
酸性条件下に加水分解することによりアミン誘導体
(3)を製造することができる。この反応において使用
される酸としては、塩酸、硫酸等の鉱酸類が挙げられ
る。この反応は溶媒の存在下で行うのがよく、使用され
る溶媒としては反応に関与しなければ、特別な制約はな
く、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチルの如き
エステル類;アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、
ジメチルホルムアミド、水等、及びこれらの混合溶媒が
挙げられる。反応温度には特に制約はなく、適宜に選択
できるが、例えば、室温乃至溶媒の還流温度で行うこと
ができる。特に溶媒の還流温度もしくはその付近で行う
のが好ましい。反応時間は反応温度、使用される試薬の
種類等によっても異なるが、例えば約1乃至数時間程度
の反応時間を例示できる。アセチルアミン誘導体(2)
は、例えばJ.Org.Chem.,Vol.4,1963,p.5に記載されてい
る方法によりアミノ酸から合成することができる。
【0020】次に、得られたアミン誘導体(3)とフェ
ノキシカルボン酸クロライド(4)とを、好ましくは脱
酸剤の存在下に反応させることによりフェノキシカルボ
ン酸アミド誘導体(5)を製造することができる。この
反応において使用される脱酸剤としては、例えば、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、重炭酸ナトリウム等の無機塩基;ピリジン、
トリエチルアミン、ジメチルアミノピリジン等の有機塩
基が挙げられる。この反応は溶媒の存在下で行うのがよ
く、使用される溶媒としては反応に関与しなければ、特
別な制約はなく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;アセトン、メ
チルエチルケトン等のケトン類;ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;酢酸
エチルの如きエステル類;アセトニトリル、ジメチルス
ルホキシド、ジメチルホルムアミド、水等、及びこれら
の混合溶媒が挙げられる。反応温度には特別な制約はな
く、適宜に選択できるが、例えば、−20度乃至溶媒の
還流温度を例示できる。反応時間は反応試薬、反応温度
などによっても異なるが、例えば約1乃至数時間の反応
時間を例示できる。反応終了後、化合物(5)は、常法
に従って反応混合物から単離することができる。
ノキシカルボン酸クロライド(4)とを、好ましくは脱
酸剤の存在下に反応させることによりフェノキシカルボ
ン酸アミド誘導体(5)を製造することができる。この
反応において使用される脱酸剤としては、例えば、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、重炭酸ナトリウム等の無機塩基;ピリジン、
トリエチルアミン、ジメチルアミノピリジン等の有機塩
基が挙げられる。この反応は溶媒の存在下で行うのがよ
く、使用される溶媒としては反応に関与しなければ、特
別な制約はなく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;アセトン、メ
チルエチルケトン等のケトン類;ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;酢酸
エチルの如きエステル類;アセトニトリル、ジメチルス
ルホキシド、ジメチルホルムアミド、水等、及びこれら
の混合溶媒が挙げられる。反応温度には特別な制約はな
く、適宜に選択できるが、例えば、−20度乃至溶媒の
還流温度を例示できる。反応時間は反応試薬、反応温度
などによっても異なるが、例えば約1乃至数時間の反応
時間を例示できる。反応終了後、化合物(5)は、常法
に従って反応混合物から単離することができる。
【0021】上記の反応で使用されるフェノキシカルボ
ン酸クロライド(4)は、例えば下記の反応式に示すよ
うに、フェノール誘導体(7)と2−クロロカルボン酸
(8)を脱酸剤の存在下に反応させることにより容易に
製造されるフェノキシカルボン酸(9)を、例えば塩化
チオニル、五塩化リン等のハロゲン化剤で処理すること
により製造することができる。
ン酸クロライド(4)は、例えば下記の反応式に示すよ
うに、フェノール誘導体(7)と2−クロロカルボン酸
(8)を脱酸剤の存在下に反応させることにより容易に
製造されるフェノキシカルボン酸(9)を、例えば塩化
チオニル、五塩化リン等のハロゲン化剤で処理すること
により製造することができる。
【0022】
【化6】 上記反応式において、X、R1、およびnは前記一般式
(1)に述べたと同義である。
(1)に述べたと同義である。
【0023】この反応において使用される脱酸剤として
は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム等の無機
塩基;ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアミノピ
リジン等の有機塩基が挙げられる。この反応は溶媒の存
在下で行うのがよく、使用される溶媒としては反応に関
与しなければ、特別な制約はなく、例えば、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化
炭化水素類;酢酸エチルの如きエステル類;アセトニト
リル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド
等、及びこれらの混合溶媒が挙げられる。反応温度には
特別な制約はなく、適宜に選択できるが、例えば、−2
0度乃至溶媒の還流温度を例示できる。反応時間は反応
試薬、反応温度などによっても異なるが、例えば約1乃
至数時間の反応時間を例示できる。
は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム等の無機
塩基;ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアミノピ
リジン等の有機塩基が挙げられる。この反応は溶媒の存
在下で行うのがよく、使用される溶媒としては反応に関
与しなければ、特別な制約はなく、例えば、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化
炭化水素類;酢酸エチルの如きエステル類;アセトニト
リル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド
等、及びこれらの混合溶媒が挙げられる。反応温度には
特別な制約はなく、適宜に選択できるが、例えば、−2
0度乃至溶媒の還流温度を例示できる。反応時間は反応
試薬、反応温度などによっても異なるが、例えば約1乃
至数時間の反応時間を例示できる。
【0024】次に、化合物(5)とアルキル化剤(6)
を脱酸剤の存在下反応させることにより、目的化合物
(1)を製造することができる。この反応において使用
されるアルキル化剤としては、例えば、ヨウ化メチル、
ヨウ化エチル、ヨウ化イソプロピル等が挙げられる。こ
の反応において使用される脱酸剤としては、例えば、水
素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム等の
無機塩基;ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアミ
ノピリジン等の有機塩基が挙げられる。この反応は溶媒
の存在下で行うのがよく、使用される溶媒としては反応
に関与しなければ、特別な制約はなく、例えば、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;
ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素類;酢酸エチルの如きエステル類;アセト
ニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド等、及びこれらの混合溶媒が挙げられる。反応温度に
は特別な制約はないが、例えば、−20度乃至溶媒の還
流温度を例示できる。又、反応時間は反応試薬、反応温
度などによっても異なるが、例えば約1乃至数時間の反
応時間を例示できる。反応終了後、目的化合物(1)
は、常法に従って反応混合物から単離することができ
る。
を脱酸剤の存在下反応させることにより、目的化合物
(1)を製造することができる。この反応において使用
されるアルキル化剤としては、例えば、ヨウ化メチル、
ヨウ化エチル、ヨウ化イソプロピル等が挙げられる。こ
の反応において使用される脱酸剤としては、例えば、水
素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム等の
無機塩基;ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアミ
ノピリジン等の有機塩基が挙げられる。この反応は溶媒
の存在下で行うのがよく、使用される溶媒としては反応
に関与しなければ、特別な制約はなく、例えば、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;
ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素類;酢酸エチルの如きエステル類;アセト
ニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド等、及びこれらの混合溶媒が挙げられる。反応温度に
は特別な制約はないが、例えば、−20度乃至溶媒の還
流温度を例示できる。又、反応時間は反応試薬、反応温
度などによっても異なるが、例えば約1乃至数時間の反
応時間を例示できる。反応終了後、目的化合物(1)
は、常法に従って反応混合物から単離することができ
る。
【0025】[合成ルート2]
【化7】 上記反応式において、X、n、R1、R2、R3、R4、A
およびAcは前述と同義である。
およびAcは前述と同義である。
【0026】上記反応式において、まずアセチルアミン
誘導体(2)とアルキル化剤(6)とを、脱酸剤の存在
下に反応させることにより化合物(10)が製造でき
る。この反応において使用されるアルキル化剤として
は、例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、ヨウ化イソ
プロピル等が挙げられる。この反応に使用される脱酸剤
としては、例えば、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリム、重
炭酸ナトリウム等の無機塩基、ピリジン、トリエチルア
ミン、ジメチルアミノピリジン等の有機塩基が挙げられ
る。この反応は溶媒の存在下で行うのがよく、使用され
る溶媒としては反応に関与しなければ、特別な制約はな
く例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素等のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチルの如きエ
ステル類;アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジ
メチルホルムアミド等、及びこれらの混合溶媒が例示で
きる。反応温度には特別な制約はないが、例えば、−2
0度乃至溶媒の還流温度を例示できる。又、反応時間は
反応試薬、反応温度などによっても異なるが、例えば約
1時間乃至数日の反応時間を例示できる。つぎに、合成
ルート1と同様に、化合物(10)を酸性条件下加水分
解することによりアミン誘導体(11)を製造し、さら
に、このアミン誘導体(11)とフェノキシカルボン酸
クロライド(4)を、好ましくは脱酸剤の存在下に反応
させることにより目的化合物(1)を製造することがで
きる。
誘導体(2)とアルキル化剤(6)とを、脱酸剤の存在
下に反応させることにより化合物(10)が製造でき
る。この反応において使用されるアルキル化剤として
は、例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、ヨウ化イソ
プロピル等が挙げられる。この反応に使用される脱酸剤
としては、例えば、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリム、重
炭酸ナトリウム等の無機塩基、ピリジン、トリエチルア
ミン、ジメチルアミノピリジン等の有機塩基が挙げられ
る。この反応は溶媒の存在下で行うのがよく、使用され
る溶媒としては反応に関与しなければ、特別な制約はな
く例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素等のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチルの如きエ
ステル類;アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジ
メチルホルムアミド等、及びこれらの混合溶媒が例示で
きる。反応温度には特別な制約はないが、例えば、−2
0度乃至溶媒の還流温度を例示できる。又、反応時間は
反応試薬、反応温度などによっても異なるが、例えば約
1時間乃至数日の反応時間を例示できる。つぎに、合成
ルート1と同様に、化合物(10)を酸性条件下加水分
解することによりアミン誘導体(11)を製造し、さら
に、このアミン誘導体(11)とフェノキシカルボン酸
クロライド(4)を、好ましくは脱酸剤の存在下に反応
させることにより目的化合物(1)を製造することがで
きる。
【0027】[合成ルート3]
【化8】 上記反応式において、X、n、R1、R2、R3およびR4
は前記一般式(1)に述べたと同義でり、Meはメチル
基を示す。
は前記一般式(1)に述べたと同義でり、Meはメチル
基を示す。
【0028】まず、アミン誘導体(12)とフェノキシ
カルボン酸クロライド(4)とを、好ましくは脱酸剤の
存在下に反応させることにより化合物(13)を合成す
ることができる。この反応に使用される脱酸剤として
は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリム、重炭酸ナトリウム等の無機塩
基、ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアミノピリ
ジン等の有機塩基が挙げられる。この反応は溶媒の存在
下で行うのがよく、使用される溶媒としては反応に関与
しなければ、特別な制約はなく例えば、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;
アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロ
ロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素類;酢酸エチルの如きエステル類;アセトニトリ
ル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、水
等、及びこれらの混合溶媒が例示できる。反応温度には
特別な制約はないが、例えば、−20度乃至溶媒の還流
温度を例示できる。又、反応時間は反応試薬、反応温度
などによっても異なるが、例えば約1時間乃至数日の反
応時間を例示できる。
カルボン酸クロライド(4)とを、好ましくは脱酸剤の
存在下に反応させることにより化合物(13)を合成す
ることができる。この反応に使用される脱酸剤として
は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリム、重炭酸ナトリウム等の無機塩
基、ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアミノピリ
ジン等の有機塩基が挙げられる。この反応は溶媒の存在
下で行うのがよく、使用される溶媒としては反応に関与
しなければ、特別な制約はなく例えば、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;
アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロ
ロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素類;酢酸エチルの如きエステル類;アセトニトリ
ル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、水
等、及びこれらの混合溶媒が例示できる。反応温度には
特別な制約はないが、例えば、−20度乃至溶媒の還流
温度を例示できる。又、反応時間は反応試薬、反応温度
などによっても異なるが、例えば約1時間乃至数日の反
応時間を例示できる。
【0029】アミン誘導体(12)は、例えばJ. Org.
Chem.,44, 2732(1979)、Tetrahedron: Asymmetry, 3
(5),591(1992)、Org.Synth. Coll. Vol., 1, 21(1941)
等に記載されている方法と同様の反応により製造するこ
ともできる。
Chem.,44, 2732(1979)、Tetrahedron: Asymmetry, 3
(5),591(1992)、Org.Synth. Coll. Vol., 1, 21(1941)
等に記載されている方法と同様の反応により製造するこ
ともできる。
【0030】次に、化合物(13)を還元剤と反応させ
アルコール誘導体(14 )を製造することができる。
還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチ
ウムアルミニウム等が挙げられる。この反応は溶媒の存
在下で行うのがよく、使用される溶媒としては反応に関
与しなければ、特別な制約はなく、例えば、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化
炭化水素類;酢酸エチルの如きエステル類;アセトニト
リル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド
等、及びこれらの混合溶媒が例示できる。反応温度には
特別な制約はないが、−20度乃至溶媒の還流温度を例
示できる。反応時間は、反応温度、使用される試薬の種
類等によっても異なるが、例えば約1乃至10時間の反
応時間を例示できる。
アルコール誘導体(14 )を製造することができる。
還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチ
ウムアルミニウム等が挙げられる。この反応は溶媒の存
在下で行うのがよく、使用される溶媒としては反応に関
与しなければ、特別な制約はなく、例えば、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化
炭化水素類;酢酸エチルの如きエステル類;アセトニト
リル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド
等、及びこれらの混合溶媒が例示できる。反応温度には
特別な制約はないが、−20度乃至溶媒の還流温度を例
示できる。反応時間は、反応温度、使用される試薬の種
類等によっても異なるが、例えば約1乃至10時間の反
応時間を例示できる。
【0031】化合物(14)を酸化剤と反応させること
により化合物(15)を製造することができる。酸化剤
としては、クロロクロム酸ピリジニウム等が挙げられ
る。この反応は溶媒の存在下で行うのがよく、使用され
る溶媒としては反応に関与しなければ、特別な制約はな
く、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチルの如き
エステル類;アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、
ジメチルホルムアミド等、及びこれらの混合溶媒が例示
できる。反応の温度には特別な制約はないが、室温乃至
溶媒の還流温度を例示できる。反応時間は、反応温度、
使用される試薬の種類等によっても異なるが、例えば約
1乃至数時間の反応時間を例示できる。
により化合物(15)を製造することができる。酸化剤
としては、クロロクロム酸ピリジニウム等が挙げられ
る。この反応は溶媒の存在下で行うのがよく、使用され
る溶媒としては反応に関与しなければ、特別な制約はな
く、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチルの如き
エステル類;アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、
ジメチルホルムアミド等、及びこれらの混合溶媒が例示
できる。反応の温度には特別な制約はないが、室温乃至
溶媒の還流温度を例示できる。反応時間は、反応温度、
使用される試薬の種類等によっても異なるが、例えば約
1乃至数時間の反応時間を例示できる。
【0032】次に化合物(15)をアルキル化剤と反応
させることに目的物(1)を製造することができる。ア
ルキル化剤としては、トリメチルシリルジアゾメタンが
好ましい。この反応は溶媒の存在下で行うのがよく、使
用される溶媒としては反応に関与しなければ、特別な制
約はなく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類;アセトン、メチルエ
チルケトン等のケトン類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル
の如きエステル類;アセトニトリル、ジメチルスルホキ
シド、ジメチルホルムアミド等、及びこれらの混合溶媒
が例示できる。反応分解反応の温度には特別な制約はな
いが、室温乃至溶媒の還流温度を例示できる。反応時間
は、反応温度、使用される試薬の種類等によっても異な
るが、例えば約1乃至数時間の反応時間を例示できる。
反応終了後、目的化合物(1)は、常法に従って反応混
合物から単離することができる。
させることに目的物(1)を製造することができる。ア
ルキル化剤としては、トリメチルシリルジアゾメタンが
好ましい。この反応は溶媒の存在下で行うのがよく、使
用される溶媒としては反応に関与しなければ、特別な制
約はなく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類;アセトン、メチルエ
チルケトン等のケトン類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル
の如きエステル類;アセトニトリル、ジメチルスルホキ
シド、ジメチルホルムアミド等、及びこれらの混合溶媒
が例示できる。反応分解反応の温度には特別な制約はな
いが、室温乃至溶媒の還流温度を例示できる。反応時間
は、反応温度、使用される試薬の種類等によっても異な
るが、例えば約1乃至数時間の反応時間を例示できる。
反応終了後、目的化合物(1)は、常法に従って反応混
合物から単離することができる。
【0033】[合成ルート4]
【化9】 上記反応式に於い、X、n、R1、R2、R3、R4は前記
一般式(1)に述べたと同義であり、Aはハロゲン原
子、Meはメチル基を示す。
一般式(1)に述べたと同義であり、Aはハロゲン原
子、Meはメチル基を示す。
【0034】化合物(13)をグリニヤール試薬と反応
させることにより目的化合物(1)を製造することがで
きる。この反応は溶媒の存在下で行うのがよく、使用さ
れる溶媒としては反応に関与しなければ、特別な制約は
なく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類;ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル
の如きエステル類;アセトニトリル、ジメチルスルホキ
シド、ジメチルホルムアミド等、及びこれらの混合溶媒
が例示できる。反応温度には特別な制約はないが、室温
乃至溶媒の還流温度を例示できる。反応時間は、反応温
度、使用される試薬の種類等によっても異なるが、例え
ば約1乃至数時間の反応時間を例示できる。反応終了
後、目的化合物(1)は、常法により精製することがで
きる。
させることにより目的化合物(1)を製造することがで
きる。この反応は溶媒の存在下で行うのがよく、使用さ
れる溶媒としては反応に関与しなければ、特別な制約は
なく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類;ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル
の如きエステル類;アセトニトリル、ジメチルスルホキ
シド、ジメチルホルムアミド等、及びこれらの混合溶媒
が例示できる。反応温度には特別な制約はないが、室温
乃至溶媒の還流温度を例示できる。反応時間は、反応温
度、使用される試薬の種類等によっても異なるが、例え
ば約1乃至数時間の反応時間を例示できる。反応終了
後、目的化合物(1)は、常法により精製することがで
きる。
【0035】本発明の殺菌剤は、前記一般式(1)の新
規フェノキシカルボン酸アミド誘導体を有効成分として
含有するものである。本発明の前記化合物を殺菌剤とし
て用いる場合には、担体もしくは希釈剤、添加剤及び補
助剤等と公知の手法で混合して、通常農薬として用いら
れる製剤形態、例えば粉剤、粒剤、水和剤、フロアブル
剤等に調製して使用される。また他の農薬、例えば殺菌
剤、殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤、植物生長調節剤等、肥
料及び土壌改良剤等と混合または併用して使用すること
ができる。特に他の殺菌剤と混合使用することにより、
使用農薬を減少させ、また省力化をもたらすのみなら
ず、両薬剤の共力作用による殺菌スペクトラムの拡大及
び相乗作用による一層高い効果も期待できる。
規フェノキシカルボン酸アミド誘導体を有効成分として
含有するものである。本発明の前記化合物を殺菌剤とし
て用いる場合には、担体もしくは希釈剤、添加剤及び補
助剤等と公知の手法で混合して、通常農薬として用いら
れる製剤形態、例えば粉剤、粒剤、水和剤、フロアブル
剤等に調製して使用される。また他の農薬、例えば殺菌
剤、殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤、植物生長調節剤等、肥
料及び土壌改良剤等と混合または併用して使用すること
ができる。特に他の殺菌剤と混合使用することにより、
使用農薬を減少させ、また省力化をもたらすのみなら
ず、両薬剤の共力作用による殺菌スペクトラムの拡大及
び相乗作用による一層高い効果も期待できる。
【0036】製剤に際して用いられる担体もしくは希釈
剤としては、一般に使用される固体ないしは液体の担体
が挙げられる。固体担体としては、例えば、カオリナイ
ト群、モンモリロナイト群、イライト群あるいはポリグ
ロスカイト群等で代表されるクレー類、詳しくはパイロ
フライト、アタパルジャイト、セピオライト、カオリナ
イト、ベントナイト、バーミキュライト、雲母やタルク
等;石膏、炭酸カルシウム、ドロマイト、けいそう土、
マグネシウム石灰、りん石灰、ゼオライト、無水珪酸、
合成珪酸カルシウム等のその他無機物質;大豆粉、タバ
コ粉、クルミ粉、小麦粉、木粉、デンプン、結晶セルロ
ース等の植物性有機物質;クマロン樹脂、石油樹脂、ア
ルキッド樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアルキレングリコ
ール、ケトン樹脂、エステルガム、コーバルガム、ダン
マルガム等の合成または天然の高分子化合物;カルナウ
バロウ、蜜ロウ等のワックス類または尿素等が例示でき
る。
剤としては、一般に使用される固体ないしは液体の担体
が挙げられる。固体担体としては、例えば、カオリナイ
ト群、モンモリロナイト群、イライト群あるいはポリグ
ロスカイト群等で代表されるクレー類、詳しくはパイロ
フライト、アタパルジャイト、セピオライト、カオリナ
イト、ベントナイト、バーミキュライト、雲母やタルク
等;石膏、炭酸カルシウム、ドロマイト、けいそう土、
マグネシウム石灰、りん石灰、ゼオライト、無水珪酸、
合成珪酸カルシウム等のその他無機物質;大豆粉、タバ
コ粉、クルミ粉、小麦粉、木粉、デンプン、結晶セルロ
ース等の植物性有機物質;クマロン樹脂、石油樹脂、ア
ルキッド樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアルキレングリコ
ール、ケトン樹脂、エステルガム、コーバルガム、ダン
マルガム等の合成または天然の高分子化合物;カルナウ
バロウ、蜜ロウ等のワックス類または尿素等が例示でき
る。
【0037】適当な液体担体としては、例えば、ケロシ
ン、鉱油、スピンドル油、ホワイトオイル等のパラフィ
ン系またはナフテン系炭化水素;キシレン、エチルベン
ゼン、クメン、メチルナフタリン等の芳香族炭化水素;
トリクロロエチレン、モノクロロベンゼン、オルトクロ
ロトルエン等の塩素化炭化水素;ジオキサン、テトラヒ
ドロフランのようなエーテル類;アセトン、メチルエチ
ルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、ア
セトフェノン、イソホロン等のケトン類;酢酸エチル、
酢酸アミル、エチレングリコールアセテート、ジエチレ
ングリコールアセテート、マレイン酸ジブチル、コハク
酸ジエチル等のエステル類;メタノール、n-ヘキサノー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、シク
ロヘキサノール、ベンジルアルコール等のアルコール
類;エチレングリコールエチルエーテル、ジエチレング
リコールブチルエーテル等のエーテルアルコール類;ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶
媒あるいは水等が挙げられる。
ン、鉱油、スピンドル油、ホワイトオイル等のパラフィ
ン系またはナフテン系炭化水素;キシレン、エチルベン
ゼン、クメン、メチルナフタリン等の芳香族炭化水素;
トリクロロエチレン、モノクロロベンゼン、オルトクロ
ロトルエン等の塩素化炭化水素;ジオキサン、テトラヒ
ドロフランのようなエーテル類;アセトン、メチルエチ
ルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、ア
セトフェノン、イソホロン等のケトン類;酢酸エチル、
酢酸アミル、エチレングリコールアセテート、ジエチレ
ングリコールアセテート、マレイン酸ジブチル、コハク
酸ジエチル等のエステル類;メタノール、n-ヘキサノー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、シク
ロヘキサノール、ベンジルアルコール等のアルコール
類;エチレングリコールエチルエーテル、ジエチレング
リコールブチルエーテル等のエーテルアルコール類;ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶
媒あるいは水等が挙げられる。
【0038】その他本発明の化合物の乳化、分散、湿
潤、展着、拡展、結合、崩壊性調節、有効成分安定化、
流動性改良、防錆、凍結防止等の目的で界面活性剤その
他の補助剤を使用することもできる。使用される界面活
性剤の例としては、非イオン性、陰イオン性、陽イオン
性及び両性イオン性のいずれの化合物も使用しうるが、
通常は非イオン性及び(又は)陰イオン性の化合物が使
用される。
潤、展着、拡展、結合、崩壊性調節、有効成分安定化、
流動性改良、防錆、凍結防止等の目的で界面活性剤その
他の補助剤を使用することもできる。使用される界面活
性剤の例としては、非イオン性、陰イオン性、陽イオン
性及び両性イオン性のいずれの化合物も使用しうるが、
通常は非イオン性及び(又は)陰イオン性の化合物が使
用される。
【0039】適当な非イオン性界面活性剤としては、例
えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、オ
レイルアルコール等の高級アルコールにエチレンオキシ
ドを重合付加させた化合物;イソオクチルフェノール、
ノニルフェノール等のアルキルフェノールにエチレンオ
キシドを重合付加させた化合物;ブチルナフトール、オ
クチルナフトール等のアルキルナフトールにエチレンオ
キシドを重合付加させた化合物;パルミチン酸、ステア
リン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸にエチレンオキシド
を重合付加させた化合物;ソレビタン等の多価アルコー
ル高級脂肪酸エステル及びそれにエチレンオキシドを重
合付加させた化合物、エチレンオキシドとプロピレンオ
キシドをブロック重合付加させた化合物等が挙げられ
る。
えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、オ
レイルアルコール等の高級アルコールにエチレンオキシ
ドを重合付加させた化合物;イソオクチルフェノール、
ノニルフェノール等のアルキルフェノールにエチレンオ
キシドを重合付加させた化合物;ブチルナフトール、オ
クチルナフトール等のアルキルナフトールにエチレンオ
キシドを重合付加させた化合物;パルミチン酸、ステア
リン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸にエチレンオキシド
を重合付加させた化合物;ソレビタン等の多価アルコー
ル高級脂肪酸エステル及びそれにエチレンオキシドを重
合付加させた化合物、エチレンオキシドとプロピレンオ
キシドをブロック重合付加させた化合物等が挙げられ
る。
【0040】適当な陰イオン性界面活性剤としては、例
えば、ラウリル硫酸ナトリウム、オレイルアルコール硫
酸エステルアミン塩等のアルキル硫酸エステル塩、スル
ホコハク酸ジオクチルエステルナトリウム、2-エチルヘ
キセンスルホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸
塩、イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム、メ
チレンビスナフタレンスルホン酸ナトリウム、リグニン
スルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム等のアリールスルホン酸塩等が挙げられる。
えば、ラウリル硫酸ナトリウム、オレイルアルコール硫
酸エステルアミン塩等のアルキル硫酸エステル塩、スル
ホコハク酸ジオクチルエステルナトリウム、2-エチルヘ
キセンスルホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸
塩、イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム、メ
チレンビスナフタレンスルホン酸ナトリウム、リグニン
スルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム等のアリールスルホン酸塩等が挙げられる。
【0041】更に、本発明の殺菌剤には、製剤の性状を
改善し殺菌効果を高める目的で、カゼイン、ゼラチン、
アルブミン、ニカワ、アルギン酸ソーダ、カルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ポリビニルアルコール等の高分子化合物や
他の補助剤を併用することもできる。上記担体及び種々
の補助剤は製剤の剤型、適用場面等を考慮して、目的に
応じてそれぞれ単独あるいは組み合わせて適宜使用され
る。
改善し殺菌効果を高める目的で、カゼイン、ゼラチン、
アルブミン、ニカワ、アルギン酸ソーダ、カルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ポリビニルアルコール等の高分子化合物や
他の補助剤を併用することもできる。上記担体及び種々
の補助剤は製剤の剤型、適用場面等を考慮して、目的に
応じてそれぞれ単独あるいは組み合わせて適宜使用され
る。
【0042】このようにして得られた各種製剤形におけ
る本発明化合物有効成分含有率は製剤形により種々変化
するものであるが、通常0.1〜99重量%が適当であ
り、好ましくは1〜60重量%が最も適当である。水和
剤の場合は、例えば有効成分化合物を通常10〜90重
量%含有し、残部は固体担体及び分散湿潤剤であって、
必要に応じて保護コロイド剤、消泡剤等が加えられる。
る本発明化合物有効成分含有率は製剤形により種々変化
するものであるが、通常0.1〜99重量%が適当であ
り、好ましくは1〜60重量%が最も適当である。水和
剤の場合は、例えば有効成分化合物を通常10〜90重
量%含有し、残部は固体担体及び分散湿潤剤であって、
必要に応じて保護コロイド剤、消泡剤等が加えられる。
【0043】粒剤の場合は、例えば有効成分化合物を通
常1〜35重量%含有し、残部は固体担体及び界面活性
剤等である。有効成分化合物は固体担体と均一に混合さ
れているか、あるいは固体担体の表面に均一に固着また
は吸着されており、粒の径は約0.2ないし1.5mmであ
る。乳剤の場合は、例えば有効成分化合物を通常5〜3
0重量%含有しており、これに約5ないし20重量%の
乳化剤が含まれ、残部は液体担体であり、必要に応じて
展着剤及び防錆剤等が加えられる。フロアブル剤の場合
は、例えば有効成分化合物を通常5〜50重量%含有し
ており、これに3〜10重量%の分散湿潤剤が含まれ、
残部は水であり必要に応じて保護コロイド剤、防腐剤、
消泡剤等が加えられる。
常1〜35重量%含有し、残部は固体担体及び界面活性
剤等である。有効成分化合物は固体担体と均一に混合さ
れているか、あるいは固体担体の表面に均一に固着また
は吸着されており、粒の径は約0.2ないし1.5mmであ
る。乳剤の場合は、例えば有効成分化合物を通常5〜3
0重量%含有しており、これに約5ないし20重量%の
乳化剤が含まれ、残部は液体担体であり、必要に応じて
展着剤及び防錆剤等が加えられる。フロアブル剤の場合
は、例えば有効成分化合物を通常5〜50重量%含有し
ており、これに3〜10重量%の分散湿潤剤が含まれ、
残部は水であり必要に応じて保護コロイド剤、防腐剤、
消泡剤等が加えられる。
【0044】本発明のフェノキシカルボン酸アミド誘導
体は、前記一般式(1)の化合物のまま、あるいは上述
した様な任意の製剤形態で剤として使用することができ
る。本発明化合物の使用濃度は、対象作物、使用方法、
製剤形態、施用量等の違いによって異なり、一概に規定
できないが、茎葉処理の場合、有効成分当たり0.1〜
10,000 ppm、望ましくは、1〜500 ppmである。土壌処
理の場合には、10〜100,000 g/ha、望ましくは、2
00〜20,000 g/haである。
体は、前記一般式(1)の化合物のまま、あるいは上述
した様な任意の製剤形態で剤として使用することができ
る。本発明化合物の使用濃度は、対象作物、使用方法、
製剤形態、施用量等の違いによって異なり、一概に規定
できないが、茎葉処理の場合、有効成分当たり0.1〜
10,000 ppm、望ましくは、1〜500 ppmである。土壌処
理の場合には、10〜100,000 g/ha、望ましくは、2
00〜20,000 g/haである。
【0045】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 製造例1(合成ルート1) (1)3−アミノブタン−2−オン塩酸塩の製造 3−アセトアミノブタン−2−オン15g(0.12mo
l)、濃塩酸173ml、水173mlの混合物を2時間還
流した。反応終了後、減圧下、溶媒を留去し、粗生成物
14.5g(収率 98%)を得た。 (2)2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキ
シ)プロピオン酸クロライドの製造 2,4−ジクロロ−3−メチルフェノール1.8g(10.2
mmol)、2−クロロプロピオン酸メチル1.25g(10.2m
mol)と炭酸カリウム1.7g(10.2mmol)のDMF50ml
溶液を、80℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液
を氷水中にあけ、ジエチルエーテルで抽出し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた油状
物をエタノール40ml−水40ml溶液に溶解し、10%
水酸化ナトリウム水溶液5mlを室温で適下し、同温で1
時間撹拌後、10%塩酸で酸性にした。析出した結晶を
濾過し、2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキ
シ)プロピオン酸2.2gを得た。得られた上記プロピ
オン酸の塩化チオニル20ml溶液を2時間加熱還流し
た。余分の塩化チオニルを留去し、2−(2,4−ジク
ロロ−3−メチルフェノキシ)プロピオン酸クロライド
2.1g(収率 76%)を得た。 (3)2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキ
シ)−N−(2−オキソ−1−メチルプロピル)プロピ
オン酸アミド(化合物番号40)の製造 2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオン酸クロライド31g(0.12mol)のエーテル溶液
100mlを、氷冷下、3−アミノブタン−2−オン塩酸
塩14.5g、5%水酸化ナトリウム水溶液230ml
(0.29mol)、エーテル100mlの混合液に滴下した。
滴下終了後、室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応
液をジエチルエーテルで抽出し、有機層を希塩酸、重曹
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去した後、カラムクロマトグラフィーを
用いて精製し目的物20g(収率54%)を得た。
する。 製造例1(合成ルート1) (1)3−アミノブタン−2−オン塩酸塩の製造 3−アセトアミノブタン−2−オン15g(0.12mo
l)、濃塩酸173ml、水173mlの混合物を2時間還
流した。反応終了後、減圧下、溶媒を留去し、粗生成物
14.5g(収率 98%)を得た。 (2)2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキ
シ)プロピオン酸クロライドの製造 2,4−ジクロロ−3−メチルフェノール1.8g(10.2
mmol)、2−クロロプロピオン酸メチル1.25g(10.2m
mol)と炭酸カリウム1.7g(10.2mmol)のDMF50ml
溶液を、80℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液
を氷水中にあけ、ジエチルエーテルで抽出し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた油状
物をエタノール40ml−水40ml溶液に溶解し、10%
水酸化ナトリウム水溶液5mlを室温で適下し、同温で1
時間撹拌後、10%塩酸で酸性にした。析出した結晶を
濾過し、2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキ
シ)プロピオン酸2.2gを得た。得られた上記プロピ
オン酸の塩化チオニル20ml溶液を2時間加熱還流し
た。余分の塩化チオニルを留去し、2−(2,4−ジク
ロロ−3−メチルフェノキシ)プロピオン酸クロライド
2.1g(収率 76%)を得た。 (3)2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキ
シ)−N−(2−オキソ−1−メチルプロピル)プロピ
オン酸アミド(化合物番号40)の製造 2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオン酸クロライド31g(0.12mol)のエーテル溶液
100mlを、氷冷下、3−アミノブタン−2−オン塩酸
塩14.5g、5%水酸化ナトリウム水溶液230ml
(0.29mol)、エーテル100mlの混合液に滴下した。
滴下終了後、室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応
液をジエチルエーテルで抽出し、有機層を希塩酸、重曹
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去した後、カラムクロマトグラフィーを
用いて精製し目的物20g(収率54%)を得た。
【0046】(4)2−(2,4−ジクロロ−3−メチ
ルフェノキシ)−N−(2−オキソ−1,1−ジメチル
プロピル)プロピオン酸アミド(化合物番号44)の製
造 2−(2,4−ジクロロメチル−3−メチルフェノキ
シ)−N−(2−オキソ−1−メチルプロピル)プロピ
オン酸アミド3g(9.4mmol)のDMF10ml溶液を、
氷冷下、水素化ナトリウム(60% in Oil)0.38g
(9.5mmol)のDMF10ml溶液に滴下し、室温で1時
間撹拌した。ついで、氷冷下、ヨウ化メチル1.6g(1
1.3mmol)のDMF10ml溶液を滴下し、室温で3時間
撹拌した。反応終了後、エーテルで抽出し、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、溶媒を留去した。カラムクロマトグラ
フィーを用いて精製した後、再結晶を行い目的物50m
g(収率2%)を得た。
ルフェノキシ)−N−(2−オキソ−1,1−ジメチル
プロピル)プロピオン酸アミド(化合物番号44)の製
造 2−(2,4−ジクロロメチル−3−メチルフェノキ
シ)−N−(2−オキソ−1−メチルプロピル)プロピ
オン酸アミド3g(9.4mmol)のDMF10ml溶液を、
氷冷下、水素化ナトリウム(60% in Oil)0.38g
(9.5mmol)のDMF10ml溶液に滴下し、室温で1時
間撹拌した。ついで、氷冷下、ヨウ化メチル1.6g(1
1.3mmol)のDMF10ml溶液を滴下し、室温で3時間
撹拌した。反応終了後、エーテルで抽出し、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、溶媒を留去した。カラムクロマトグラ
フィーを用いて精製した後、再結晶を行い目的物50m
g(収率2%)を得た。
【0047】製造例2(合成ルート2) (1)3−アセトアミノ−3−メチルペンタン−2−オ
ンの製造 3−アセトアミノブタン−2−オン5g(38.8mmol)の
DMF20ml溶液を、氷冷下、水素化ナトリウム(60%
in Oil)1.55g(38.8mmol)のDMF10ml溶液に
滴下し、室温で1時間撹拌した。これに、氷冷下ヨウ化
エタン6.05g(38.8mmol)のDMF10ml溶液を滴
下し、室温で1日撹拌した。反応終了後、反応液を氷水
中にあけ、ジエチルエーテルで抽出し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた油状物をシ
リカゲルカラムクラマトグラフィーにより精製し、目的
物2g(収率32%)を得た。 (2)3−アミノ−3−メチルペンタン−2−オン塩酸
塩の製造 3−アセトアミノ−3−メチルペンタン2−オン2g
(12.7mmol)、濃塩酸23ml、水23mlの混合物を2時
間還流した。反応終了後、減圧下、溶媒を留去し、粗生
成物2gを得た。 (3)2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキ
シ)−N−(1−エチル−1−メチル−2−オキソプロ
ピル)プロピオン酸アミド(化合物番号45)の製造 2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオン酸クロライド3.4g(12.7mmol)のエーテル2
0ml溶液を、3−アミノ−3−メチルペンタン−2−オ
ン塩酸塩2g(13mmol)、5%水酸化ナトリウム水溶液
25ml、エーテル10mlの混合液に氷冷下滴下し、つい
で室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応液をエーテ
ルで抽出し、希塩酸、重曹水、飽和食塩水で洗浄後、硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、カラムクロ
マトグラフィーにより精製して、目的物1g(収率23
%)を得た。
ンの製造 3−アセトアミノブタン−2−オン5g(38.8mmol)の
DMF20ml溶液を、氷冷下、水素化ナトリウム(60%
in Oil)1.55g(38.8mmol)のDMF10ml溶液に
滴下し、室温で1時間撹拌した。これに、氷冷下ヨウ化
エタン6.05g(38.8mmol)のDMF10ml溶液を滴
下し、室温で1日撹拌した。反応終了後、反応液を氷水
中にあけ、ジエチルエーテルで抽出し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた油状物をシ
リカゲルカラムクラマトグラフィーにより精製し、目的
物2g(収率32%)を得た。 (2)3−アミノ−3−メチルペンタン−2−オン塩酸
塩の製造 3−アセトアミノ−3−メチルペンタン2−オン2g
(12.7mmol)、濃塩酸23ml、水23mlの混合物を2時
間還流した。反応終了後、減圧下、溶媒を留去し、粗生
成物2gを得た。 (3)2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキ
シ)−N−(1−エチル−1−メチル−2−オキソプロ
ピル)プロピオン酸アミド(化合物番号45)の製造 2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオン酸クロライド3.4g(12.7mmol)のエーテル2
0ml溶液を、3−アミノ−3−メチルペンタン−2−オ
ン塩酸塩2g(13mmol)、5%水酸化ナトリウム水溶液
25ml、エーテル10mlの混合液に氷冷下滴下し、つい
で室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応液をエーテ
ルで抽出し、希塩酸、重曹水、飽和食塩水で洗浄後、硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、カラムクロ
マトグラフィーにより精製して、目的物1g(収率23
%)を得た。
【0048】製造例3(合成ルート3) (1)メチル 2−[1−(2,4−ジクロロ−3−メ
チルフェノキシ)エチルカルボニルアミノ]−2,3−
ジメチルブチレートの製造 2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオン酸クロライド2.4g(10mmol)のジエチルエー
テル10ml溶液を、メチル 2−アミノ−2,3−ジメ
チルブチレート1.45g(10mmol)、5%水酸化ナト
リウム水溶液8ml、ジエチルエーテル5mlの混合液に氷
冷下15分間で滴下し、その後室温で1時間撹拌した。
反応終了後、反応液をジエチルエーテルで抽出し、希塩
酸、重曹水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去後、カラムクロマトグラフィ
ーで精製し、目的物3.05g(収率81%)を得た。 (2)2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキ
シ)−N−(1−ヒドロキシメチル−1,2−ジメチル
プロピル)プロピオン酸アミドの製造 アルゴン雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム1.5
g(40mmol)、ジエチルエーテル79mlの混合液に、メ
チル 2−[1−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェ
ノキシ)エチルカルボニルアミノ]−2,3−ジメチル
ブチレート12.3g(32.7mmol)のジエチルエーテル
85ml溶液を氷冷下にて適下し、0℃で1時間撹拌し
た。反応終了後、水1.5ml、15%水酸化ナトリウム
水溶液1.5ml、水4.5mlを氷冷下にて順に滴下した。
室温で1晩放置し、沈澱物を濾別した。濾液の溶媒を留
去し目的物11.1(収率97%)を得た。 (3)2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキ
シ)−N−(1−ホルミル−1,2−ジメチルプロピ
ル)プロピオン酸アミド(化合物番号46)の製造 2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキシ)−N
−(1−ヒドロキシメチル−1、2−ジメチルプロピ
ル)プロピオン酸アミド11.1g(31.9mmol)、クロ
ロクロム酸ピリジニウム13.8g(63.9mmol)、ジク
ロメタン200ml、セライト55gの混合液を室温で6
時間撹拌した。その後、反応液にジエチルエーテル20
0mlを加え、沈澱物を濾別し、濾液の溶媒を留去した。
カラムクロマトグラフィーで精製し目的物7g(収率6
4%)を得た。 (4)2−(2,4−ジクロロメチル−3−メチルフェ
ノキシ)−N−(1−イソプロピル−1−メチル−2−
オキソプロピル)プロピオン酸アミド(化合物番号4
7)の製造 ジブロモエタン2.82g(15mmol)、マグネシウム4
86mg(20mmol)、エーテル88ml、トルエン8mlか
らMgBr2溶液(1M)を合成した。2−(2,4−
ジクロロ−3−メチルフェノキシ)−N−(1−ホルミ
ル−1,2−ジメチルプロピル)プロピオン酸アミド
2.08g(6mmol)のTHF60ml溶液に、先に調整し
たMgBr2(1M)溶液15mlを加えた。この溶液
に、トリメチルシリルジアゾメタンのヘキサン溶液(7.
2mmol)を0℃にて滴下し、0℃で30分撹拌後、室温
で4時間撹拌した。その後、10%HCl6ml、メタノ
ール6mlの混合液を0℃にて滴下し、室温で30分撹拌
後、反応液をジエチルエーテルで抽出し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、カラムクロマトグ
ラフィーにより精製し目的物0.97g(収率45%)
を得た。
チルフェノキシ)エチルカルボニルアミノ]−2,3−
ジメチルブチレートの製造 2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオン酸クロライド2.4g(10mmol)のジエチルエー
テル10ml溶液を、メチル 2−アミノ−2,3−ジメ
チルブチレート1.45g(10mmol)、5%水酸化ナト
リウム水溶液8ml、ジエチルエーテル5mlの混合液に氷
冷下15分間で滴下し、その後室温で1時間撹拌した。
反応終了後、反応液をジエチルエーテルで抽出し、希塩
酸、重曹水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去後、カラムクロマトグラフィ
ーで精製し、目的物3.05g(収率81%)を得た。 (2)2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキ
シ)−N−(1−ヒドロキシメチル−1,2−ジメチル
プロピル)プロピオン酸アミドの製造 アルゴン雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム1.5
g(40mmol)、ジエチルエーテル79mlの混合液に、メ
チル 2−[1−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェ
ノキシ)エチルカルボニルアミノ]−2,3−ジメチル
ブチレート12.3g(32.7mmol)のジエチルエーテル
85ml溶液を氷冷下にて適下し、0℃で1時間撹拌し
た。反応終了後、水1.5ml、15%水酸化ナトリウム
水溶液1.5ml、水4.5mlを氷冷下にて順に滴下した。
室温で1晩放置し、沈澱物を濾別した。濾液の溶媒を留
去し目的物11.1(収率97%)を得た。 (3)2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキ
シ)−N−(1−ホルミル−1,2−ジメチルプロピ
ル)プロピオン酸アミド(化合物番号46)の製造 2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキシ)−N
−(1−ヒドロキシメチル−1、2−ジメチルプロピ
ル)プロピオン酸アミド11.1g(31.9mmol)、クロ
ロクロム酸ピリジニウム13.8g(63.9mmol)、ジク
ロメタン200ml、セライト55gの混合液を室温で6
時間撹拌した。その後、反応液にジエチルエーテル20
0mlを加え、沈澱物を濾別し、濾液の溶媒を留去した。
カラムクロマトグラフィーで精製し目的物7g(収率6
4%)を得た。 (4)2−(2,4−ジクロロメチル−3−メチルフェ
ノキシ)−N−(1−イソプロピル−1−メチル−2−
オキソプロピル)プロピオン酸アミド(化合物番号4
7)の製造 ジブロモエタン2.82g(15mmol)、マグネシウム4
86mg(20mmol)、エーテル88ml、トルエン8mlか
らMgBr2溶液(1M)を合成した。2−(2,4−
ジクロロ−3−メチルフェノキシ)−N−(1−ホルミ
ル−1,2−ジメチルプロピル)プロピオン酸アミド
2.08g(6mmol)のTHF60ml溶液に、先に調整し
たMgBr2(1M)溶液15mlを加えた。この溶液
に、トリメチルシリルジアゾメタンのヘキサン溶液(7.
2mmol)を0℃にて滴下し、0℃で30分撹拌後、室温
で4時間撹拌した。その後、10%HCl6ml、メタノ
ール6mlの混合液を0℃にて滴下し、室温で30分撹拌
後、反応液をジエチルエーテルで抽出し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、カラムクロマトグ
ラフィーにより精製し目的物0.97g(収率45%)
を得た。
【0049】製造例4(合成ルート4) (1)2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキ
シ)−N−(1,1−ジエチル−2−オキソプロピル)
プロピオン酸アミド(化合物番号49)の製造 製造例3の(1)で合成したメチル 2−[1−(2,
4−ジクロロ−3−メチルフェノキシ)エチルカルボニ
ルアミノ]−2,3−ジメチルブチレート4g(10.2mm
ol)、臭化メチルマグネシウムTHF溶液(1mol/l)2
0.4ml、THF20mlの混合液を12時間還流した。
反応液を希塩酸にあけジエチルエーテルで抽出した。無
水硫酸マグネシウムにより乾燥後、溶媒を留去し、カラ
ムクロマトグラフィーにより精製し、目的物1g(収率
26%)を得た。
シ)−N−(1,1−ジエチル−2−オキソプロピル)
プロピオン酸アミド(化合物番号49)の製造 製造例3の(1)で合成したメチル 2−[1−(2,
4−ジクロロ−3−メチルフェノキシ)エチルカルボニ
ルアミノ]−2,3−ジメチルブチレート4g(10.2mm
ol)、臭化メチルマグネシウムTHF溶液(1mol/l)2
0.4ml、THF20mlの混合液を12時間還流した。
反応液を希塩酸にあけジエチルエーテルで抽出した。無
水硫酸マグネシウムにより乾燥後、溶媒を留去し、カラ
ムクロマトグラフィーにより精製し、目的物1g(収率
26%)を得た。
【0050】上記製造例と同様な手法によって製造され
た化合物の1H−NMRのピーク値を表2に示す。
た化合物の1H−NMRのピーク値を表2に示す。
【0051】
【表7】
【0052】次に、本発明の化合物を用いた製剤例の数
態様を示す。なお下記製剤中の「部」は重量基準であ
る。 製剤例1(乳剤) 化合物番号:41 10部 キシレン 45部 ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 7部 ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル 13部 ジメチルホルムアミド 25部 以上を均一に混合溶解して乳剤100部を得た。
態様を示す。なお下記製剤中の「部」は重量基準であ
る。 製剤例1(乳剤) 化合物番号:41 10部 キシレン 45部 ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 7部 ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル 13部 ジメチルホルムアミド 25部 以上を均一に混合溶解して乳剤100部を得た。
【0053】 製剤例2(水和剤) 化合物番号:43 20部 ケイソウ土 70部 リグニンスルホン酸カルシウム 5部 ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合物 5部 以上を混合粉砕して水和剤100部を得た。
【0054】 製剤例3(粒剤) 化合物番号:45 5部 ベントナイト 50部 タルク 42部 リグニンスルホン酸ソーダ 2部 ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル 1部 以上を充分に混合した後、適量の水を加えて混練し、押
し出し造粒機を用いて造粒して粒剤100部を得た。
し出し造粒機を用いて造粒して粒剤100部を得た。
【0055】 製剤例4(フロアブル剤) 化合物番号:50 30部 スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルエステルナトリウム塩 2部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 3部 消泡剤 1部 プロピレングリコール 5部 水 59部 以上を湿式ボールミルで均一に粉砕混合し、フロアブル
剤100部を得た。上述の製剤例に準じて本発明の化合
物を用いた殺菌剤がそれぞれ製剤できる。
剤100部を得た。上述の製剤例に準じて本発明の化合
物を用いた殺菌剤がそれぞれ製剤できる。
【0056】次に試験例により、本発明殺菌剤による、
各種植物病防除効果を具体的に説明する。 試験例 (イネいもち病に対する防除試験) 水稲(品種:コシヒカリ)を直径7cmのプラスチックカ
ップに7粒ずつ播種し、温室内で3週間育成した。製剤
例1に従い乳剤化した供試薬剤を所定濃度となるように
水で希釈し、イネの葉面に充分付着するように散布し
た。散布1日後、イネいもち病菌の胞子懸濁液を接種
し、更に25℃の湿室に1日保った後温室内で発病させ
た。接種7日後、1葉当たりの平均病斑数を調査し、下
記の計算式により防除価を算出した。
各種植物病防除効果を具体的に説明する。 試験例 (イネいもち病に対する防除試験) 水稲(品種:コシヒカリ)を直径7cmのプラスチックカ
ップに7粒ずつ播種し、温室内で3週間育成した。製剤
例1に従い乳剤化した供試薬剤を所定濃度となるように
水で希釈し、イネの葉面に充分付着するように散布し
た。散布1日後、イネいもち病菌の胞子懸濁液を接種
し、更に25℃の湿室に1日保った後温室内で発病させ
た。接種7日後、1葉当たりの平均病斑数を調査し、下
記の計算式により防除価を算出した。
【0057】
【数1】
【0058】この結果を表3に示す。
【表8】
【0059】
【発明の効果】本発明の上記一般式(1)で表されるフ
ェノキシカルボン酸アミド誘導体は、文献未記載の化合
物である。このフェノキシカルボン酸アミド誘導体は、
その骨格にカルボニル基を有することが特徴であり、そ
の構造的特徴によって、このフェノキシカルボン酸アミ
ド誘導体を含有する殺菌剤の有する優れた特性が発揮さ
れるものと考えられる。本発明の化合物及び殺菌剤は、
水田の稲作において発生するいもち病に対して、茎葉処
理及び水面施用に於いて優れた防除効果を示し、イネに
は全く薬害を示さない。
ェノキシカルボン酸アミド誘導体は、文献未記載の化合
物である。このフェノキシカルボン酸アミド誘導体は、
その骨格にカルボニル基を有することが特徴であり、そ
の構造的特徴によって、このフェノキシカルボン酸アミ
ド誘導体を含有する殺菌剤の有する優れた特性が発揮さ
れるものと考えられる。本発明の化合物及び殺菌剤は、
水田の稲作において発生するいもち病に対して、茎葉処
理及び水面施用に於いて優れた防除効果を示し、イネに
は全く薬害を示さない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤井 伸光 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 下記式一般式(1): 【化1】 [但し式中、Xはハロゲン原子、低級アルキル基、低級
ハロアルキル基、シアノ基またはニトロ基を示し、nは
0〜5の整数を示し、R1は水素原子または低級アルキ
ル基を示し、R2及びR3は同種または異種の低級アルキ
ル基、低級アルケニル基、シクロアルキル基、ベンジル
基またはハロアルキル基を示し、R4は水素原子または
低級アルキル基を示す。]で表されるフェノキシカルボ
ン酸アミド誘導体。 - 【請求項2】 下記式一般式(1): 【化2】 [但し式中、Xはハロゲン原子、低級アルキル基、低級
ハロアルキル基、シアノ基またはニトロ基を示し、nは
0〜5の整数を示し、R1は水素原子または低級アルキ
ル基を示し、R2及びR3は同種または異種の低級アルキ
ル基、低級アルケニル基、シクロアルキル基、ベンジル
基またはハロアルキル基を示し、R4は水素原子または
低級アルキル基を示す。]で表されるフェノキシカルボ
ン酸アミド誘導体を有効成分として含有する農業用殺菌
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32200892A JPH06166665A (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | フェノキシカルボン酸アミド誘導体およびそれを含有する農業用殺菌剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32200892A JPH06166665A (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | フェノキシカルボン酸アミド誘導体およびそれを含有する農業用殺菌剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06166665A true JPH06166665A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=18138892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32200892A Pending JPH06166665A (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | フェノキシカルボン酸アミド誘導体およびそれを含有する農業用殺菌剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06166665A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005532068A (ja) * | 2002-07-05 | 2005-10-27 | レオジーン,インコーポレーテッド | エクジソンレセプター複合体を介した外来遺伝子の発現を調節するためのケトンリガンド |
-
1992
- 1992-12-01 JP JP32200892A patent/JPH06166665A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005532068A (ja) * | 2002-07-05 | 2005-10-27 | レオジーン,インコーポレーテッド | エクジソンレセプター複合体を介した外来遺伝子の発現を調節するためのケトンリガンド |
US8129355B2 (en) | 2002-07-05 | 2012-03-06 | Intrexon Corporation | Ketone ligands for modulating the expression of exogenous genes via an ecdysone receptor complex |
US9802936B2 (en) | 2002-07-05 | 2017-10-31 | Intrexon Corporation | Ketone ligands for modulating the expression of exogenous genes via an ecdysone receptor complex |
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