JPH06166011A - パーテイクルボードの製造方法 - Google Patents

パーテイクルボードの製造方法

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JPH06166011A
JPH06166011A JP34519792A JP34519792A JPH06166011A JP H06166011 A JPH06166011 A JP H06166011A JP 34519792 A JP34519792 A JP 34519792A JP 34519792 A JP34519792 A JP 34519792A JP H06166011 A JPH06166011 A JP H06166011A
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Teruhisa Uemura
輝久 植村
Shigeaki Yamamoto
繁章 山本
Atsushi Hirao
敦 平尾
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Okura Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】機械的強度、生産適性を保持しながら、木口面
が緻密で塗装、貼着加工適性がよく木口面の前処理が不
要なパーテイクルボードの製造方法を提供することを目
的とする 【構成】三層または多層パーテイクルボードにおいて、
内層用チップとして16メッシュを超える粗いチップが
0〜10wt%(特に、10メッシュを超える粗いチッ
プが1.0wt%未満)、16〜100メッシュのチッ
プが40〜82wt%、100メッシュ未満の極めて細
かいチップが18〜50wt%の範囲の分布を有するチ
ップを用いることを特徴とするパーテイクルボードの製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は木口面が緻密で塗装、貼
着加工適性のよいパーテイクルボードの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】三層もしくは多層のパーテイクルボード
においては機械的強度、密度、表面の平滑性などを満足
する必要があることから、表層用には比較的細かいチッ
プを使用し、内層用には比較的粗いチップを使用するの
が通例であった。また、パーテイクルボードの表面の平
滑性を向上させるために表層用には比較的細かいチップ
に加えて、リファイナーによって得られたファイバー等
を混合したものが使用される場合もあった。一方、内層
用のチップの場合は細かいチップやファイバー等の混入
は接着剤の不足による剥離強度の低下の原因となり、接
着剤を増やすとコストの上昇、熱圧時のパンク発生等の
問題が生じるのでむしろ、細かいチップやファイバーは
除去するのが普通であった。
【0003】しかしながら、上記チップ構成で得られる
パーテイクルボードは内層用に比較的粗いチップを使用
しているため木口面がかなり粗くなり、家具等に使用す
る際、木口面を塗装したり、化粧シート、その他被覆材
を貼着するためには事前に木口面をパテ等で処理する必
要があった。また、木ネジ保持力も弱いため組立加工が
困難であるという問題もあった。
【0004】このような問題を解決する目的で、例えば
内層チップに対してリファイナーによって得られたファ
イバーを30〜80%混入して木口面を平滑にし、塗
装、ラミネート等、加工適性を向上させたパーテイクル
ボードの製造方法(特公平3−31566号公報)が提
案されている。この方法により得られるパーテイクルボ
ードの木口面は比較的平滑にはなるものの、表層用チッ
プより大きい、約1mm以上の大きさを有する内層用チ
ップを20〜70%使用しているので、この内層用チッ
プの周辺にピンホールや凹凸が生じやすく、木口面の品
質もまだ十分なものとはいえなかった。
【0005】また、パーテイクルボードの機械的強度、
特に曲げ強度を向上させる目的で、内層よりも表層に粗
いチップを用いたパーテイクルボード(実開昭57−1
71637号公報)が提案されている。この方法によっ
ても副次的に木口面の平滑性が改善される。しかしなが
ら、表面の平滑性を付与するためには表層に細かいチッ
プを使用する必要があり、表層よりも更に細かいチップ
を内層用として使用した場合には、内層用チップの表面
積が大きくなりすぎ接着不良をまねきやすく、接着剤の
量を増やすと水分量が多くなりすぎて熱圧時にパンクを
起こしやすくなる等の問題があり、あまり実用的なもの
とはいえなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は機械的強度、
生産適性を保持しながら、木口面が緻密で塗装、貼着加
工適性のよいパーテイクルボードの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、三層ま
たは多層パーテイクルボードにおいて、内層用チップと
して16メッシュを超える粗いチップが0〜10wt
%、16〜100メッシュのチップが40〜82wt
%、100メッシュ未満の極めて細かいチップが18〜
50wt%の範囲の分布を有するチップを用いることを
特徴とするパーテイクルボードの製造方法が提供され、
更に、前記内層用チップの内10メッシュを超える粗い
チップの含有率が1.0wt%未満であることを特徴と
する前記パーテイクルボードの製造方法が提供される。
【0008】すなわち、単に細かいチップを内層に用い
るのではなく、特定の粒度分布を有するチップを内層用
として用いることにより、機械的強度を保持したまま
で、生産工程中の熱圧時にパンクの恐れがなく、しかも
木口面が緻密なパーテイクルボードが得られることを見
いだし本発明に到達したのである。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
パーテイクルボードの表層に用いるチップについては特
に制限はないが、表面の平滑性、ある程度以上の機械的
強度が要求される関係上、通常製造されているパーテイ
クルボードの表層用チップと同様なチップを用いるのが
好ましく、これには10メッシュ未満のチップを95w
t%以上含有しているチップが通常用いられる。
【0010】内層には上述したように16メッシュを超
える粗いチップが0〜10wt%、16〜100メッシ
ュのチップが40〜82wt%、100メッシュ未満の
極めて細かいチップが18〜50wt%の範囲の分布を
有するチップを用いることが必要である。例えば、16
メッシュを超える粗いチップの含有率が10wt%を超
えるチップや100メッシュ未満の極めて細かいチップ
の含有率が18wt%未満である粒度分布のチップを内
層用に用いた場合は、粗いチップの周辺に空洞や凹凸が
できやすくなって、木口面が緻密にならず本発明の目的
を達成することができなくなるので好ましくない。特
に、内層用チップとしては10メッシュを超える粗いチ
ップの含有率を1.0wt%未満とするのが木口面を緻
密にするうえで好ましい。また、内層用に100メッシ
ュ未満の極めて細かいチップの含有率が50wt%を超
える粒度分布のチップを用いると曲げ強度、剥離強度が
低下し、これらを解決して機械的強度を上げるために接
着剤の使用量を増やすと熱圧時にパンクをおこしやすく
なるので好ましくない。
【0011】本発明に使用する接着剤については特に限
定はなく、通常パーテイクルボードの製造に使用される
フェノール樹脂系、尿素樹脂系、メラミン樹脂系の水溶
性接着剤が好適に使用されるが、その他の接着剤を使用
したり、混合して使用してもなんら差し支えない。ま
た、接着剤は表層で9〜13wt%(チップの重量に対
する接着剤中の樹脂成分比率、以下同様)、内層で5〜
11wt%の範囲で使用するのが好ましく、内層に7〜
10wt%程度用いるのが特に好ましい。いずれにして
も、内層の接着剤使用量は表層より少ないか同じ程度が
好ましい。内層に使用する接着剤の使用量が表層の使用
量よりも多くなると熱圧時のパンク発生の頻度が高くな
り、製造上問題が生じるので好ましくない。上述した以
外の条件は、通常の方法通りにして本発明のパーテイク
ルボードが製造される。
【0012】
【作用及び効果】本発明において使用する内層用チップ
の内で100メッシュ未満の極めて細かいチップは、1
00メッシュ以上のチップの空隙にはいりこんで木口面
を緻密にする作用があり、また、100メッシュ以上の
チップが40〜82wt%も存在するので、十分な曲げ
強度、剥離強度等の機械的強度を有するパーテイクルボ
ードを製造することができる。また、100メッシュ未
満の極めて細かいチップの使用量を50wt%以下にし
ているので接着剤の使用量を従来法、もしくはそれより
もやや多い程度にすることができ熱圧時のパンクも防止
できる。
【0013】このようにして得られたパーテイクルボー
ドはファイバーボードに匹敵するほどの極めて緻密で平
滑な木口面を有しているので木口面を塗装したり、化粧
層を貼着するのが前処理なしで可能となった。したがっ
て、家具をはじめとする種々の用途への利用が期待でき
るものである。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。な
お、接着剤として以下の配合のものを用い、使用量は木
材チップの重量に対する接着剤中の樹脂量で表した。 <接着剤A(表層用)> 尿素樹脂接着剤(樹脂含量60%) 100.0重量部 硬化剤(塩化アンモニウム) 0.2重量部 アンモニア水 0.2重量部 添加水 21.0重量部 <接着剤B(内層用)> 尿素樹脂接着剤(樹脂含量60%) 100.0重量部 硬化剤(塩化アンモニウム) 2.7重量部 アンモニア水 0.6重量部 なお、得られたパーテイクルボードの評価は以下の基準
によった。 <木口の緻密性>得られたパーテイクルボードの木口面
の凹凸の有無、空隙の存在を目視で評価し、更に木口面
を前処理することなく塗装試験(仕上がり)、及び化粧
塩化ビニルシートによる接着被覆試験(接着不良、仕上
がり)を行った結果と合わせて総合評価した。 総合評価が不良の場合・・・× 総合評価が良好の場合・・・○ <熱圧時のパンク発生頻度>熱圧中にパンクが発生する
頻度が1%未満の場合を○とし、1%以上の場合は×と
した。
【0014】実施例1、2及び比較例1 表層用として10メッシュ未満の木材チップ含有率が9
9.5wt%であり、100メッシュ未満の木材チップ
含有率が15.0wt%の粒度分布を有する木材チップ
に接着剤Aを12wt%使用し、また、内層用として表
1に示した粒度分布を有する木材チップに接着剤Bを
7.5wt%使用したものを用いて厚み18mmの三層
のパーテイクルボードを製造した。得られたパーテイク
ルボードの性質を表1に示す。なお、このときの製造条
件は以下のとおりであった。 熱圧条件 プレス温度 160℃ 圧力 26kg/cm2 プレス時間 5分 表内層構成比率(重量比) 表層:内層:表層=1:2:1
【0015】実施例3、4及び比較例2 表層に接着剤Aを10wt%、内層に接着剤Bを10w
t%使用した以外は実施例1と同じ表層用チップ、及び
表1に示す粒度分布の内層用チップを用いて、厚み18
mmの三層のパーテイクルボードを製造した。得られた
パーテイクルボードの性質を表1に示す。 熱圧条件 プレス温度 160℃ 圧力 26kg/cm2 プレス時間 6分40秒 表内層構成比率(重量比) 表層:内層:表層=1:2:1
【0016】比較例3 表層に実施例1と同様の木材チップを使用し、内層には
従来のパーテイクルボードに使用するのと同じ16メッ
シュを超える粗い木材チップを90wt%以上含む木材
チップを用いて、接着剤の使用量、熱圧条件は実施例1
と同様にして厚みが18mmの三層のパーテイクルボー
ドを製造したが、このパーテイクルボードの木口面はざ
らざらでサンダー掛けまたはパテ補修をしなければ塗装
や化粧シートの貼着はできない状態のものであった。ま
た、このパーテイクルボードの曲げ強度は195.6kg
/cm2、剥離強度は5.6kg/cm2であった。
【0017】
【表1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】三層または多層パーテイクルボードにおい
    て、内層用チップとして16メッシュを超える粗いチッ
    プが0〜10wt%、16〜100メッシュのチップが
    40〜82wt%、100メッシュ未満の極めて細かい
    チップが18〜50wt%の範囲の分布を有するチップ
    を用いることを特徴とするパーテイクルボードの製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記内層用チップの内10メッシュを超え
    る粗いチップの含有率が1.0wt%未満であることを
    特徴とする請求項1記載のパーテイクルボードの製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0688866A1 (en) 1994-06-25 1995-12-27 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Thermostable trehalose-releasing enzyme, and its preparation and uses
JP2009113364A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Itoki Corp 圧縮成形ボード
CN102699977A (zh) * 2012-06-21 2012-10-03 衡阳师范学院 一种利用黄花菜秸秆制作刨化板的方法
JP2013014040A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Okura Ind Co Ltd 竹製パーティクルボード

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CN102699977A (zh) * 2012-06-21 2012-10-03 衡阳师范学院 一种利用黄花菜秸秆制作刨化板的方法

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