JPH06165548A - 電動機制動装置 - Google Patents
電動機制動装置Info
- Publication number
- JPH06165548A JPH06165548A JP4318886A JP31888692A JPH06165548A JP H06165548 A JPH06165548 A JP H06165548A JP 4318886 A JP4318886 A JP 4318886A JP 31888692 A JP31888692 A JP 31888692A JP H06165548 A JPH06165548 A JP H06165548A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- braking
- power
- regenerative
- electric motor
- backup battery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2360/00—Engines or pumps
- F16C2360/44—Centrifugal pumps
- F16C2360/45—Turbo-molecular pumps
Landscapes
- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
- Stopping Of Electric Motors (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小容量のバックアップ用バッテリのみで停電
時においてもバックアップできる電動機制動装置を提供
する。 【構成】 インバータ制御による回生制動手段と、バッ
クアップ用バッテリからDC/DCコンバータを介して
電動機に直流電流を流して直流制動を行う直流制動手段
と、回生制動から直流制動への切り換え手段とを設け
て、回生制動手段による制動能力が消失した後は直流制
動に切り換えて制動する構成とする。
時においてもバックアップできる電動機制動装置を提供
する。 【構成】 インバータ制御による回生制動手段と、バッ
クアップ用バッテリからDC/DCコンバータを介して
電動機に直流電流を流して直流制動を行う直流制動手段
と、回生制動から直流制動への切り換え手段とを設け
て、回生制動手段による制動能力が消失した後は直流制
動に切り換えて制動する構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気浮上形ターボ分子
ポンプなど磁気軸受により支持される回転体を回転駆動
する電動機の制動装置に関する。
ポンプなど磁気軸受により支持される回転体を回転駆動
する電動機の制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気浮上形ターボ分子ポンプなど磁気軸
受により支持される回転体を回転駆動するシステムにお
いては、駆動中に停電が発生して磁気軸受制御に必要な
電力の供給が停止してしまうと、高速回転中の回転体支
持が不完全となり、場合によっては回転体が周囲の物体
と接触して損傷するおそれがある。そのため、回転体が
停止するまでは磁気軸受制御機構に対して、必要な電力
を商用電源以外のバックアップ用バッテリから供給し続
けるようにしている。そして、できるかぎり早急に回転
を停止して磁気軸受制御を行わなくても安全な状態にも
っていく必要があるため、回転体の電動機に制動装置を
設けている。
受により支持される回転体を回転駆動するシステムにお
いては、駆動中に停電が発生して磁気軸受制御に必要な
電力の供給が停止してしまうと、高速回転中の回転体支
持が不完全となり、場合によっては回転体が周囲の物体
と接触して損傷するおそれがある。そのため、回転体が
停止するまでは磁気軸受制御機構に対して、必要な電力
を商用電源以外のバックアップ用バッテリから供給し続
けるようにしている。そして、できるかぎり早急に回転
を停止して磁気軸受制御を行わなくても安全な状態にも
っていく必要があるため、回転体の電動機に制動装置を
設けている。
【0003】このような電動機の一般的な制動として
は、1)電動機の回転周波数より低い周波数をインバー
タから電動機に出力し、回転体の回転エネルギーを電気
エネルギーに変換するようにして発電し、その電力を制
御抵抗などで消費させることで回転を制動する回生制
動、2)電動機の固定子巻線に直流電流を流して回転磁
界を停止させることで制動する直流制動などがある。
は、1)電動機の回転周波数より低い周波数をインバー
タから電動機に出力し、回転体の回転エネルギーを電気
エネルギーに変換するようにして発電し、その電力を制
御抵抗などで消費させることで回転を制動する回生制
動、2)電動機の固定子巻線に直流電流を流して回転磁
界を停止させることで制動する直流制動などがある。
【0004】磁気浮上ターボ分子ポンプなどでは、通常
は回生制動を使用し、回生制動により発電された回生電
力を停電時のインバータ制御の電源として利用するよう
にしている。すなわち、回生制動により発生した電力の
すべてを抵抗によって熱に変換して消費するのでなく、
一部を電源としてインバータで消費するようにして有効
利用している。これにより、停電時に回転体が停止する
までバックアップしなければならない磁気軸受制御と、
制動のためのインバータ制御のうち、磁気軸受制御の電
力だけをバックアップ用バッテリから供給するようにし
て、インバータ制御に必要な電力を回生電力でまかなう
ことができバッテリの電力消費をできるだけ少なくする
ことができる。
は回生制動を使用し、回生制動により発電された回生電
力を停電時のインバータ制御の電源として利用するよう
にしている。すなわち、回生制動により発生した電力の
すべてを抵抗によって熱に変換して消費するのでなく、
一部を電源としてインバータで消費するようにして有効
利用している。これにより、停電時に回転体が停止する
までバックアップしなければならない磁気軸受制御と、
制動のためのインバータ制御のうち、磁気軸受制御の電
力だけをバックアップ用バッテリから供給するようにし
て、インバータ制御に必要な電力を回生電力でまかなう
ことができバッテリの電力消費をできるだけ少なくする
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回生制
動で得られた回生電力を利用し、これを自らの回生制動
時のインバータ制御の電力とする方法では、取り出され
る回生電力が回転体の単位時間当たり回転数に概比例す
ることから、回転体が高速回転しているときは十分大き
い回生電力を取り出すことができるのであるが、やがて
回転数が減少するにつれて、得られる回生電力も減少し
てくる。そして制動のためのインバータ制御の維持に必
要な電力が取り出せなくなると、もはやインバータが作
動しなくなり、回生制動が利かなくなる。この後は、回
転体に加わる負荷抵抗や軸受部での摩擦抵抗のみによっ
て制動されるのであるが、磁気軸受自体は非接触であり
摩擦抵抗が小さいものである。しかも、ターボ分子ポン
プは真空領域で使用しているものであるからもともと負
荷抵抗となる気体が少なく、したがって負荷抵抗や摩擦
抵抗による制動力が小さいことから回転体が停止するま
でには長時間を要することとなった。このため、回転体
が停止するまで長時間磁気軸受制御を続ける必要があり
バックアップ用バッテリの必要容量が大きくなる原因と
なっていた。
動で得られた回生電力を利用し、これを自らの回生制動
時のインバータ制御の電力とする方法では、取り出され
る回生電力が回転体の単位時間当たり回転数に概比例す
ることから、回転体が高速回転しているときは十分大き
い回生電力を取り出すことができるのであるが、やがて
回転数が減少するにつれて、得られる回生電力も減少し
てくる。そして制動のためのインバータ制御の維持に必
要な電力が取り出せなくなると、もはやインバータが作
動しなくなり、回生制動が利かなくなる。この後は、回
転体に加わる負荷抵抗や軸受部での摩擦抵抗のみによっ
て制動されるのであるが、磁気軸受自体は非接触であり
摩擦抵抗が小さいものである。しかも、ターボ分子ポン
プは真空領域で使用しているものであるからもともと負
荷抵抗となる気体が少なく、したがって負荷抵抗や摩擦
抵抗による制動力が小さいことから回転体が停止するま
でには長時間を要することとなった。このため、回転体
が停止するまで長時間磁気軸受制御を続ける必要があり
バックアップ用バッテリの必要容量が大きくなる原因と
なっていた。
【0006】一方、停電が発生したときに、直流制動に
より回転を停止する方法もある。しかしながら直流制動
の場合は、高速回転時から停止するまでの間、磁気軸受
制御だけでなく直流制動自体に必要とする電力をすべて
バックアップ用バッテリから供給することになり、大容
量のバッテリが必要である。すなわち、停止までの制動
時間については前述の回生制動に比べて短縮されるので
磁気軸受制御により消費される電力量は減少するが、直
流制動自体にそれ以上の電力を消費することになるので
差引すると回生制動によるよりも大容量のバッテリが必
要となる。
より回転を停止する方法もある。しかしながら直流制動
の場合は、高速回転時から停止するまでの間、磁気軸受
制御だけでなく直流制動自体に必要とする電力をすべて
バックアップ用バッテリから供給することになり、大容
量のバッテリが必要である。すなわち、停止までの制動
時間については前述の回生制動に比べて短縮されるので
磁気軸受制御により消費される電力量は減少するが、直
流制動自体にそれ以上の電力を消費することになるので
差引すると回生制動によるよりも大容量のバッテリが必
要となる。
【0007】いずれの制動を利用するにせよ、停電対策
として大容量のバックアップ用バッテリを持っておく必
要があり、このことはシステムの小型化軽量化を図るの
に問題となるとともに、バッテリの充電に長時間かかる
原因にもなった。
として大容量のバックアップ用バッテリを持っておく必
要があり、このことはシステムの小型化軽量化を図るの
に問題となるとともに、バッテリの充電に長時間かかる
原因にもなった。
【0008】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、小容量のバックアップ用バッテリのみ
で停電時においてもバックアップできる電動機制動装置
を提供するものである。
なされたもので、小容量のバックアップ用バッテリのみ
で停電時においてもバックアップできる電動機制動装置
を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
になされた本発明は、通常は商用電源から電力を供給し
て回転体を磁気浮上支持し、停電時はバックアップ用バ
ッテリから電力を供給して回転体を磁気浮上支持するシ
ステムで使用される前記回転体駆動用の電動機の制動装
置において、インバータ制御による回生制動手段と、前
記バックアップ用バッテリからDC/DCコンバータを
介して電動機に直流電流を流して直流制動を行う直流制
動手段と、回生制動から直流制動への切り換え手段とを
備え、回生制動手段による制動能力が消失した後に直流
制動に切り換えるようにしたことを特徴とする。以下、
この構造の電動機制動装置ががどのように作用するかを
説明する。
になされた本発明は、通常は商用電源から電力を供給し
て回転体を磁気浮上支持し、停電時はバックアップ用バ
ッテリから電力を供給して回転体を磁気浮上支持するシ
ステムで使用される前記回転体駆動用の電動機の制動装
置において、インバータ制御による回生制動手段と、前
記バックアップ用バッテリからDC/DCコンバータを
介して電動機に直流電流を流して直流制動を行う直流制
動手段と、回生制動から直流制動への切り換え手段とを
備え、回生制動手段による制動能力が消失した後に直流
制動に切り換えるようにしたことを特徴とする。以下、
この構造の電動機制動装置ががどのように作用するかを
説明する。
【0010】
【作用】本発明の構成としたことにより、停電が発生し
た場合、まず通常の回生制動が作動する。このとき発生
した回生電力を自らのインバータ制御のための電力源と
して利用することで、バックアップ用バッテリから供給
する電力量を低減させる。すなわち、バックアップ用バ
ッテリからの電力は磁気軸受制御にのみ使用される。回
生制動が働いて回転数が徐々に減少してくると、やが
て、回生電力が十分に供給されなくなりインバータが作
動しなくなって回生制動能力が消失する。この時点で回
生制動から直流制動への切り換え手段が働き、バックア
ップ用バッテリがDC/DCコンバータを介して電動機
に接続される。そして、DC/DCコンバータで適当な
電圧に変換された上で所定の直流電流が電動機の固定子
巻線に供給され、直流制動が働く。これにより、回生制
動に引き続いて直流制動が働くようになり、以後停止状
態になるまで直流制動が続く。直流制動が作動してから
は磁気軸受制御だけでなく、直流制動においてもバック
アップ用バッテリの電力が消費される。しかし、直流制
動が作動するのは回転数が減少してからであり、直流制
動による消費電力量は小量である。結局バックアップ用
バッテリで消費される電力量は全体として少なくなり、
停電対策用に必要なバックアップ用バッテリを小容量の
もので済ませることができる。
た場合、まず通常の回生制動が作動する。このとき発生
した回生電力を自らのインバータ制御のための電力源と
して利用することで、バックアップ用バッテリから供給
する電力量を低減させる。すなわち、バックアップ用バ
ッテリからの電力は磁気軸受制御にのみ使用される。回
生制動が働いて回転数が徐々に減少してくると、やが
て、回生電力が十分に供給されなくなりインバータが作
動しなくなって回生制動能力が消失する。この時点で回
生制動から直流制動への切り換え手段が働き、バックア
ップ用バッテリがDC/DCコンバータを介して電動機
に接続される。そして、DC/DCコンバータで適当な
電圧に変換された上で所定の直流電流が電動機の固定子
巻線に供給され、直流制動が働く。これにより、回生制
動に引き続いて直流制動が働くようになり、以後停止状
態になるまで直流制動が続く。直流制動が作動してから
は磁気軸受制御だけでなく、直流制動においてもバック
アップ用バッテリの電力が消費される。しかし、直流制
動が作動するのは回転数が減少してからであり、直流制
動による消費電力量は小量である。結局バックアップ用
バッテリで消費される電力量は全体として少なくなり、
停電対策用に必要なバックアップ用バッテリを小容量の
もので済ませることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。図1は本発明による一実施例を示した電動機制動装
置の結線図を示す。図において商用電源1は回転の制御
を行うインバータ2に接続され、インバータ2の出力側
には電動機3が接続される。また、商用電源1は磁気軸
受制御電源4にも接続されており、磁気軸受電源4には
停電時に切り換わるバックアップ用バッテリ5が取り付
けられている。この磁気軸受電源4の出力側は2つに分
岐しており、一方は磁気軸受コントローラ6、磁気軸受
7をモニタするセンサ8、磁気軸受制御用の電磁石9に
接続され、他方はリレー接点RY4a1(a接点)、D
C/DCコンバータ10、リレー接点RY4a2(a接
点)を介して電動機3に接続される。また、商用電源1
の停電の有無を検出する電磁リレーRY1、磁気軸受7
の制御状態から回転体11が回転状態か否かを検出する
電磁リレーRY2、インバータ2に電力が供給されてい
るか否かを検出する電磁リレーRY3とが設けられ、こ
れらの信号により作動するリレー接点RY1b(b接
点)、RY2a(a接点)、RY3b(b接点)と、こ
れら接点の状態により直流制動を開始する信号を発する
リレーRY4とが直列に接続される。
る。図1は本発明による一実施例を示した電動機制動装
置の結線図を示す。図において商用電源1は回転の制御
を行うインバータ2に接続され、インバータ2の出力側
には電動機3が接続される。また、商用電源1は磁気軸
受制御電源4にも接続されており、磁気軸受電源4には
停電時に切り換わるバックアップ用バッテリ5が取り付
けられている。この磁気軸受電源4の出力側は2つに分
岐しており、一方は磁気軸受コントローラ6、磁気軸受
7をモニタするセンサ8、磁気軸受制御用の電磁石9に
接続され、他方はリレー接点RY4a1(a接点)、D
C/DCコンバータ10、リレー接点RY4a2(a接
点)を介して電動機3に接続される。また、商用電源1
の停電の有無を検出する電磁リレーRY1、磁気軸受7
の制御状態から回転体11が回転状態か否かを検出する
電磁リレーRY2、インバータ2に電力が供給されてい
るか否かを検出する電磁リレーRY3とが設けられ、こ
れらの信号により作動するリレー接点RY1b(b接
点)、RY2a(a接点)、RY3b(b接点)と、こ
れら接点の状態により直流制動を開始する信号を発する
リレーRY4とが直列に接続される。
【0012】次に、以上のように構成される電動機制動
装置の動作を説明する。商用電源1から電力が供給され
ているときは、インバータ2は電動機3を高速回転する
通常の回転駆動モードの制御を行っており、磁気軸受7
の方も磁気軸受電源4が商用電源1からの電力を受けて
磁気軸受コントローラ6を作動してセンサ8、電磁石9
を制御している。このとき停電の有無を検出する電磁リ
レーRY1はON状態(商用電源通電中)でありリレー
接点RY1bが開いている。したがって直流制動を開始
させる電磁リレーRY4はOFF状態である。なお、イ
ンバータ2に電力が供給されていることを検出する電磁
リレーRY3はON状態(電力供給中)、回転中か否か
を検出する電磁リレーRY2はON状態(回転中)であ
る。
装置の動作を説明する。商用電源1から電力が供給され
ているときは、インバータ2は電動機3を高速回転する
通常の回転駆動モードの制御を行っており、磁気軸受7
の方も磁気軸受電源4が商用電源1からの電力を受けて
磁気軸受コントローラ6を作動してセンサ8、電磁石9
を制御している。このとき停電の有無を検出する電磁リ
レーRY1はON状態(商用電源通電中)でありリレー
接点RY1bが開いている。したがって直流制動を開始
させる電磁リレーRY4はOFF状態である。なお、イ
ンバータ2に電力が供給されていることを検出する電磁
リレーRY3はON状態(電力供給中)、回転中か否か
を検出する電磁リレーRY2はON状態(回転中)であ
る。
【0013】この状態で停電が発生すると、インバータ
2に商用電源1から電力が供給されなくなり、インバー
タ2は図示しない内蔵スイッチ素子により駆動停止モー
ドに切り換わりインバータ2内で回生制動回路が作動す
るようになる。すると、回転体11の回転エネルギーか
ら電気エネルギーが取り出され、これがインバータ用電
力としてまかなわれるようになる。磁気軸受電源4は、
商用電源1からの電力供給が停止すると、図示しない内
蔵スイッチ素子により直ちに電力源がバックアップ用バ
ッテリ5に切り換わるので、その後はバックアップ用バ
ッテリの電力を消費して磁気軸受制御を行う。一方、停
電により電磁リレーRY1がOFFとなって、接点RY
1bが閉じるが、回生電力がインバータ2に供給されて
いるので電磁リレーRY3がONのままであり、リレー
接点RY3bが開いているので電磁リレーRY4はOF
F状態である。
2に商用電源1から電力が供給されなくなり、インバー
タ2は図示しない内蔵スイッチ素子により駆動停止モー
ドに切り換わりインバータ2内で回生制動回路が作動す
るようになる。すると、回転体11の回転エネルギーか
ら電気エネルギーが取り出され、これがインバータ用電
力としてまかなわれるようになる。磁気軸受電源4は、
商用電源1からの電力供給が停止すると、図示しない内
蔵スイッチ素子により直ちに電力源がバックアップ用バ
ッテリ5に切り換わるので、その後はバックアップ用バ
ッテリの電力を消費して磁気軸受制御を行う。一方、停
電により電磁リレーRY1がOFFとなって、接点RY
1bが閉じるが、回生電力がインバータ2に供給されて
いるので電磁リレーRY3がONのままであり、リレー
接点RY3bが開いているので電磁リレーRY4はOF
F状態である。
【0014】回生制動が利いて回転数が毎分数万回転か
ら3000〜4000回転にまで減少すると、やがて十
分な回生電力が取り出せなくなり、インバータ2を作動
するのに必要な電力が供給されなくなり、その結果イン
バータ2が作動しなくなって回生制動が働かなくなる。
このとき、インバータ2に電力が供給されていることを
検出する電磁リレーRY3がOFFとなり、接点RY3
bが閉じる。この結果RY1b、RY2a、RY3bす
べてが閉じて、電磁リレーRY4がONになる。する
と、接点RY4a1、RY4a2が閉じてバックアップ
用バッテリ5とDC/DCコンバータ10と電動機3と
が結線されるようになる。
ら3000〜4000回転にまで減少すると、やがて十
分な回生電力が取り出せなくなり、インバータ2を作動
するのに必要な電力が供給されなくなり、その結果イン
バータ2が作動しなくなって回生制動が働かなくなる。
このとき、インバータ2に電力が供給されていることを
検出する電磁リレーRY3がOFFとなり、接点RY3
bが閉じる。この結果RY1b、RY2a、RY3bす
べてが閉じて、電磁リレーRY4がONになる。する
と、接点RY4a1、RY4a2が閉じてバックアップ
用バッテリ5とDC/DCコンバータ10と電動機3と
が結線されるようになる。
【0015】DC/DCコンバータ10はバックアップ
用バッテリ5からの直流入力電圧を、電動機3の固定子
巻線抵抗および固定子巻線に流し得る最大電流の積から
求めた電圧に変換するためのものでこれにより最大の制
動能力を発揮できるようにしている。このDC/DCコ
ンバータ10を介してバックアップ用バッテリ5から電
動機3の巻き線に直流電流を供給することにより直流制
動が開始される。そして、電動機3が停止するまでバッ
クアップ用バッテリ5から電動機3に電流を供給し続
け、やがて電動機3が停止して同時に回転体11が停止
したことを電磁リレーRY2が検出すると、接点RY2
aが開いて電磁リレーRY4がOFFとなり、接点RY
4a1、RY4a2が開いて直流制動が停止する。
用バッテリ5からの直流入力電圧を、電動機3の固定子
巻線抵抗および固定子巻線に流し得る最大電流の積から
求めた電圧に変換するためのものでこれにより最大の制
動能力を発揮できるようにしている。このDC/DCコ
ンバータ10を介してバックアップ用バッテリ5から電
動機3の巻き線に直流電流を供給することにより直流制
動が開始される。そして、電動機3が停止するまでバッ
クアップ用バッテリ5から電動機3に電流を供給し続
け、やがて電動機3が停止して同時に回転体11が停止
したことを電磁リレーRY2が検出すると、接点RY2
aが開いて電磁リレーRY4がOFFとなり、接点RY
4a1、RY4a2が開いて直流制動が停止する。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の電動機制
動装置では、停電が発生した場合、まず通常の回生制動
が作動する。そして発生した回生電力を自らの電動機制
動回路への電力源として利用することにより、バックア
ップ用バッテリから供給する電力量が低減される。回生
制動が働いて回転数が徐々に減少してくると、やがて回
生電力が供給されなくなり回生制動が作動しなくなるが
この時点でバックアップ用バッテリの電力を使用して直
流制動が開始される。したがって、回生制動が消失した
後も停止するまで積極的な制動が行われるので、迅速に
停止状態に至らせることができる。しかも、これに必要
なバックアップ用のバッテリ容量を小さく済ませること
ができ、電動機を含むシステムの小型化軽量化を図るこ
とができる。
動装置では、停電が発生した場合、まず通常の回生制動
が作動する。そして発生した回生電力を自らの電動機制
動回路への電力源として利用することにより、バックア
ップ用バッテリから供給する電力量が低減される。回生
制動が働いて回転数が徐々に減少してくると、やがて回
生電力が供給されなくなり回生制動が作動しなくなるが
この時点でバックアップ用バッテリの電力を使用して直
流制動が開始される。したがって、回生制動が消失した
後も停止するまで積極的な制動が行われるので、迅速に
停止状態に至らせることができる。しかも、これに必要
なバックアップ用のバッテリ容量を小さく済ませること
ができ、電動機を含むシステムの小型化軽量化を図るこ
とができる。
【図1】本発明の一実施例である電動機制動装置の結線
図。
図。
1:商用電源 2:インバータ 3:電動機 4:磁気軸受電源 5:バックアップ用バッテリ 6:磁気軸受コントローラ 10:DC/DCコンバータ RY1〜4:電磁リレー RY2a、RY4a1、RY4a2:リレーa接点 RY1b、RY3b:リレーb接点
Claims (1)
- 【請求項1】通常は商用電源から電力を供給して回転体
を磁気浮上支持し、停電時はバックアップ用バッテリか
ら電力を供給して回転体を磁気浮上支持するシステムで
使用される前記回転体駆動用の電動機の制動装置におい
て、 インバータ制御による回生制動手段と、 前記バックアップ用バッテリから電動機に直流電流を流
して直流制動を行う直流制動手段と、 回生制動から直流制動への切り換え手段とを備え、 回生制動手段による制動能力が消失した後に直流制動に
切り換えるようにしたことを特徴とする電動機の制動装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4318886A JPH06165548A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 電動機制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4318886A JPH06165548A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 電動機制動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06165548A true JPH06165548A (ja) | 1994-06-10 |
Family
ID=18104067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4318886A Pending JPH06165548A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 電動機制動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06165548A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1084656A (ja) * | 1996-09-09 | 1998-03-31 | Ebara Corp | 磁気浮上回転機械 |
US5757148A (en) * | 1996-03-13 | 1998-05-26 | Ebara Corporation | Method of and apparatus for stopping a motor having magnetic bearings |
JP2005325977A (ja) * | 2004-05-17 | 2005-11-24 | Shimadzu Corp | 磁気軸受装置 |
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1992
- 1992-11-27 JP JP4318886A patent/JPH06165548A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5757148A (en) * | 1996-03-13 | 1998-05-26 | Ebara Corporation | Method of and apparatus for stopping a motor having magnetic bearings |
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