JPH06165015A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH06165015A
JPH06165015A JP4319020A JP31902092A JPH06165015A JP H06165015 A JPH06165015 A JP H06165015A JP 4319020 A JP4319020 A JP 4319020A JP 31902092 A JP31902092 A JP 31902092A JP H06165015 A JPH06165015 A JP H06165015A
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JP
Japan
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zoom
zooming
camera
characteristic line
electronic
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4319020A
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English (en)
Inventor
Miki Matsuzaki
美樹 松▲崎▼
Takaaki Kami
高明 上
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06165015A publication Critical patent/JPH06165015A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ズーミング駆動時に余分な振動や騒音を発する
ことなく、しかも、消費電力の極端な増加も抑えた状態
で、高速なズーミング動作が得られるカメラを提供す
る。 【構成】バリエータレンズ5、および、フォーカスレン
ズ9により取り込まれた被写体像は、イメ−ジャ12に
より撮像信号に変換され、更に、Y/C処理回路13に
て映像信号に変換される。そして、切換スイッチ14に
て、直接、ビデオ処理系に出力されるか、あるいは、電
子的ズーミング処理を行う電子ズーム回路15を介して
ビデオ処理系に出力されるかの切り換えが行われる。本
カメラのズーミング動作において、ズームトラッキング
カーブ上、急峻な変化を呈する領域では、光学的ズーミ
ング動作と電子的ズーミング動作とを併用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、詳しくは、ズ
ーミング動作においてズームトラッキングカーブに沿っ
てフォーカスレンズを移動させて焦点ずれの補正を行う
ようなズームレンズを持つカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラ等においては、小型
軽量の製品の提案が活発になされている。当然、ビデオ
カメラのコンポーネントの1つであるレンズユニットに
も、そのことが当てはまり、従来のものに比較して小型
化される傾向にある。上記カメラに適用されるズームレ
ンズにおいては、従来、変倍作用に伴う焦点ずれを、独
立したコンペンセータといわれるレンズ群により補正を
行っていたが、近年ではフォーカスレンズ群の繰り出し
動作で補正するものが一般的になっており、撮影光学系
の小型化に大きく寄与している。
【0003】上記ズームレンズにおける各被写体距離に
対するフォーカスレンズの位置を被写体距離一定という
条件のもとに示すと、図7に示すようなズームレンズの
焦点ずれを補正するためのフォーカスレンズの絶対移動
位置を示すカーブとなる。このカーブを一般的にズーム
トラッキングカーブと呼ぶ。そして、ズーミング動作時
においては、該ズームトラッキングカーブによる各焦点
距離に対応する位置にフォーカスレンズを駆動する。こ
の動作を総称してズームトラッキングと称している。な
お、図2、または、以下の説明において、ズーム位置ワ
イド端,後述するズーム境界位置,ズームテレ端を示す
値W,X,Tは、各ズーム状態での焦点距離fw ,fX
,fT の対数をとった値で示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、操作性の向
上の点からズームスピ−ドも高速化への要望がつよくな
っているが、その高速化の障害になっている点として上
述の図7に示すトラッキングカーブの特性がある。即
ち、焦点距離に応じてフォーカスレンズを所定の位置に
繰り出す必要があるが、図7の特性カーブに示すよう
に、所定の焦点距離fX のズーム位置Xを境界値とし
て、それより焦点距離の短いワイド側、即ち、焦点距離
fW であるズーム位置W側と、焦点距離の長いテレ側、
即ち、焦点距離fT であるズーム位置T側とで焦点距離
の変化量△fの対数値に対するフォーカスレンズの移動
量△Lの絶対値が異っており、テレ側の方がかなり大き
い。一方、フォーカスレンズは一般的にステッピングモ
ータで駆動されることから、当然、応答駆動速度に限界
がある。従って、ズーミングスピードを高速にするとテ
レ側でのフォーカスレンズの動きが追従できず脱調を来
してしまう。
【0005】そこで、フォーカスレンズをより高速駆動
することが考えられるが、そのためにはステッピングモ
ータの駆動時の電圧、または、電流を増大させることに
なる。この方法によるとステッピングモータの駆動力ア
ップに伴って振動と騒音の発生を伴い、更には、消費電
力も増大してしまい、ビデオカメラとして好ましくない
状態になる。
【0006】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであり、ズーミング駆動時に余分な振動や
騒音を発することなく、しかも、消費電力の極端な増加
も抑えた状態で、高速なズーミング動作が得られるカメ
ラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラは、一定
の被写体距離に対して当該ズームレンズが所定範囲を移
動するときのフォーカスレンズの適正位置の軌跡である
ズームトラッキングカーブが少なくとも比較的急峻な変
化を呈する領域では光学的ズーミングと電子的ズーミン
グとを併用し得る手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】ズーミング動作を行うに際して、ズームトラッ
キングカーブが少なくとも比較的急峻な変化を呈する領
域では、光学的ズーミングと電子的ズーミングとを併用
し、ズーミング速度のコントロールを行う。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は、本発明の第1実施例を示すビデオカメラの
主要ブロック構成図である。本カメラは、光学系のズー
ムトラッキングによる光学的ズーミング(以下、光学ズ
ーム処理と記載する)動作と映像信号処理に基づいた電
子的ズーミング(以下、電子ズーム処理と記載する)動
作との併用動作を、CPU等で構成されるマイクロコン
ピュータ(以下、マイコンと記載する)2Aの制御によ
り行うことのできるカメラである。
【0010】即ち、本カメラにおいては、カメラの光学
系を構成するズームレンズであるバリエータレンズ5、
および、フォーカスレンズ9により取り込まれた被写体
像が、CCDなどのイメ−ジャ12により撮像信号に変
換される。そして、該撮像信号はY/C処理回路13に
て映像信号に変換され、該映像信号は、直接、ビデオ処
理系に出力されるか、あるいは、映像の電子的変倍処理
である電子ズーム処理を行う電子ズーム回路15を介し
てビデオ処理系に出力される。
【0011】上記映像信号の切り換えは、電子ズーム処
理を実行する必要のあるとき、マイコン2Aの指示に従
い、切換スイッチ14を切り換えて行われるものであっ
て、まず、バリエータレンズ5の位置を検出するポジシ
ョンセンサ10の出力からA/D変換回路11を介して
取り込まれるズーム位置、即ち、焦点距離データが所定
の値になったとき、マイコン2Aを介して切り換えられ
る。即ち、バリエータレンズ5の位置が前記図7のトラ
ッキングカーブに示される所定のズーム境界位置Xより
テレ側にあってズームスイッチ1が操作されたとき、ま
たは、ズーム位置Tを越え、更に、ズームアップ処理を
行うときに、映像信号が電子ズーム回路15を経由して
ビデオ処理系に出力されるように上記切換スイッチ14
が切り換えられる。
【0012】なお、上記所定のズーム境界位置Xよりテ
レ側にあって、ズームスイッチ1が操作されたときは、
切換スイッチ14の切り換えと同時に、後述するズーム
モータ駆動回路3Aを介してバリエータレンズ駆動用の
DC(直流)モータを低速駆動に切り換えられる。
【0013】一方、バリエータレンズ5とフォーカスレ
ンズ9の進退のみによるズーミング処理である光学ズー
ム処理を行う場合は、ズームスイッチ1によってW側ス
イッチ、または、T側スイッチを操作して、ワイド、ま
たは、テレ方向のズーム動作が選択され、マイコン2A
によりズームモータ駆動回路3Aを介してバリエータレ
ンズ駆動用のDCモータ4Aが駆動される。そして、バ
リエータレンズ5が進退し、該ズーミング動作が行われ
る。そのとき、同時に該バリエータレンズ5の移動に伴
う焦点位置の補正を行うため、ROM6Aに記憶された
ズームトラッキングカーブ(図7参照)のデータに基づ
いて、フォーカスレンズ駆動用のステッピングモータ8
が進退駆動される。但し、上記ステッピングモータ8の
進退駆動はマイコン2Aによりフォーカスモータ駆動回
路7を介して駆動される。
【0014】以上のように構成された本実施例のカメラ
におけるズーミング動作について、図2のズーム動作時
間に対するズーム位置の変化のズーム動作線図によって
説明する。なお、図2においてもズーム位置は、前記図
7のトラッキングカーブに示したと同様に焦点距離の対
数値で示しているので、上記図2と図7の各ズーム位置
はそれぞれ対応している。そして、前述したように、焦
点距離fw ,fX ,fT ,fT′の対数をとった値が線
図上のワイド端位置を示す値W,ズーム境界位置を示す
値X,ズームテレ端位置を示す値T,ズームテレ端位置
を越えた電子ズームテレ位置を示す値T′になる。ま
た、図2におけるtx1,tx2,tT1,tT2,tT1′,t
T2′は、ズーム位置X,T.T′に到達するまでの所要
時間を示す。
【0015】上記図2に示される特性線OP1,OP2、ま
たは、OP1′OP2′は、光学ズーム処理動作に基づい
た、動作時間に対するズーミング位置、従って、焦点距
離の変化度合いを示し、また、特性線EL1,EL2,EL
2′,EL3は、電子ズーム処理動作に基づいた、動作時
間に対するズーム位置、従って、焦点距離の変化度合い
を示す。それらの特性線の傾きがズーミング速度の高低
を示すことになる。
【0016】そのうち、特性線OP1は、ズーム位置Wか
ら位置Tの範囲(P1 〜P3 間)の変化を光学ズーム処
理動作のみで行ったときの特性線であり、しかも、該焦
点距離の変化度合い、即ち、特性線の傾きをズーム位置
Wから位置Tの全範囲(P1〜P3 間)で一様であっ
て、不自然感を与えないズーミング動作時の特性線を示
す。
【0017】しかし、この特性線OP1は、前記図7のト
ラッキングカーブで説明したようにズーム位置X(図7
参照)〜位置T間でのフォーカスレンズ9のトラッキン
グに必要な移動量が大きくなるため、どうしてもフォー
カスレンズ駆動用のステッピングモータ8の応答が所要
移動量(速度)に対して遅れる。従って、ズーム位置W
から位置Xの範囲(ズーム位置P1 〜P2 間)のズーミ
ング速度を落として駆動し、全体の変化度合い、即ち、
特性線の傾きを一定にせざるを得ず、結局、特性線OP1
の傾きは小さく、遅いズーム速度となる。この特性線O
P1に沿ったズーミング動作が前述の従来のカメラのズー
ミング動作と同一であり、これがズーミング速度を落と
す主な原因となっていた。
【0018】この特性線OP1におけるズーム動作におい
ては、上述のように低速のズーム処理であることから、
バリエータレンズ5を駆動するDCモータ4Aも全域低
速駆動される。そして、電子ズームは実施されないこと
から、切換スイッチ14は切り換えられることなく、映
像信号は、直接、電子ズーム回路15を介さない状態で
出力される。
【0019】一方、特性線OP2,OP2′も光学ズーム処
理動作による特性線であるが、図2に示すようにズーム
位置W〜Xの範囲(P1 〜P5 間)を特性線OP2で動作
し、ズーム位置Xから位置Tの範囲(P5 〜P6 間)を
特性線OP2′で動作する。そのうち、ズーム位置W〜X
の範囲(P1 〜P5 間)の特性線OP2としては、上記ズ
ーム位置W〜Xの範囲では、前記図7のトラッキングカ
ーブで説明したようにフォーカスレンズ9の単位焦点距
離変化量△f当たりのトラッキング移動量△Lが小さい
ため、ステッピングモータ9によるトラッキング動作速
度としては速くなり、前記特性線OP1よりもその傾きは
大きく設定できる。
【0020】しかし、ズーム位置Xから位置Tの範囲
(P5 〜P6 間)の特性線OP2′は、前記図7のトラッ
キングカーブ上、フォーカスレンズ9のトラッキング移
動量△Lが増大することから、図2に示すように上記ズ
ーム位置Wから位置Xの範囲(P1 〜P5 間)の特性線
OP2よりもその傾きは小さくなり、トラッキング動作速
度としては相対的に遅くなる。本実施例のものは、後述
するように、このズーム動作期間に電子ズーム処理が併
用されて、この傾きを大きくし、ズーム速度が改善され
る。なお、上記特性線OP2,OP2′の傾きに対応させ
て、バリエータレンズ5を駆動するDCモータ4Aは、
ズーム位置W〜X間では高速駆動され、ズーム位置X〜
T間では低速駆動される。
【0021】また、特性線EL1は、前記特性線OP1の傾
きに合致した電子ズーム処理の特性線を示し、更に、特
性線EL2は、前記特性線OP2の傾きに合致した電子ズー
ム処理の特性線を示している。特性線EL2′は、速度の
遅い光学ズーム処理の特性線OP2′のズーム動作を補助
し、前記特性線OP2の傾きに合致させるための電子ズー
ム動作を行う特性線である。更に、符号EL3は、上記特
性線EL2よりも速くズーム位置を変化させたときの電子
ズーム処理の特性線を示す。但し、この特性線EL3は、
後述する第3実施例のカメラにおいて適用される特性で
ある。なお、上記電子ズーム処理を実行するときは、切
り換えスイッチ14が切り換えられ、映像信号は、電子
ズーム回路15を介して出力される。
【0022】そこで、本実施例のカメラにおいては、図
2に示すように、まず、現在ズーム位置がワイド端のW
位置、即ち、焦点距離fW の位置にあってズームスイッ
チ1のT側をオンとした場合、ズーム位置Xに到達する
までのP1 〜P5 間は、比較的速い速度の光学ズーム処
理の特性線OP2に沿ってズーミングが行われる。ズーム
位置Xに到達した後のズーム位置T、更に、ズーム位置
T′までの範囲(P5 〜P9 間)は、図2に示すような
光学ズーム処理の特性線OP2′に沿ってズーミングされ
ることによる速度の低下を補助するため、上記電子ズー
ムによる特性線EL2′を併用してズーミングが行われる
ことになる。
【0023】即ち、ズーム位置Xから位置Tを経由して
ズーム位置T′の範囲(P5 〜P8〜P9 間)における
ズーミングの特性線としては、OP2′とEL2′とが加算
された特性線(OP2′+EL2′)となり、この特性線の
傾きは、ズーム位置Wから位置Xの範囲(P1 〜P5
間)の特性線OP2の傾きと同一に設定される。更に、ズ
ーム位置T′のP9 以上は、電子ズーム処理の特性線E
L2のみでズーミングを行う。この傾きも、上記特性線O
P2の傾きと同一とする。
【0024】なお、テレ側からワイド側へのズーミング
動作についても、上述の場合と同様に、ズーム位置T′
を越える位置からズーム位置T′の点P9 までのワイド
方向のズーミングは、電子ズーミングによりて行われ
る。また、ズーム位置T′から位置X(P9 〜P5 間)
までは、電子ズーミングと光学ズーム処理の併用でズー
ミングが行われる。更に、ズーム位置Xから位置W(P
5 〜P1 間)までは、光学ズーム処理のみによりズーミ
ングが行われる。
【0025】以上述べたように本実施例のカメラにおい
て、ズーム位置W〜T〜T′の範囲(P1 〜P9 間)、
更に、それを越えたテレ方向とも、特性線OP2の一定の
傾きでズーミングが行われる。そして、ズーム位置Wか
ら位置Xまでの領域は、光学ズーム処理のみによりズー
ミングを行い、ズーム位置Xからズーム位置T′の領域
は光学ズーム処理と電子ズーム処理の併用によりズーミ
ングを行い、更に、ズーム位置T′以上の領域では、電
子ズーム処理のみによりズーミングを行うようにした。
従って、特性線OP2の傾きは、前記従来の特性線OP1よ
りも大きく設定することができ、より素早いズーミング
が実行できる。例えば、図2で示すようにズーム位置W
からズーム位置Tの範囲のズーミングを行う場合、前記
従来のものでは時間tT1を要するが、本実施例のもので
は時間tT2に短縮される。
【0026】なお、本実施例のカメラにおいては、各ズ
ーム領域であるズーム位置W〜Xの範囲,ズーム位置X
〜T′の範囲,ズーム位置T′を超えた範囲で、ズーミ
ング動作がそれぞれ光学ズームのみか、光学/電子ズー
ムの併用か、電子ズームのみかに設定される。その設定
されているズーム方式を電子ビューファインダ等に表示
して、現在のズーム状態をはっきり使用者に認識させる
ようにした変形例も提案できる。
【0027】図3は本発明の第2実施例を示すビデオカ
メラの主要ブロック構成図である。本カメラは、やは
り、光学系のズームトラッキングによる光学ズーム処理
と映像信号処理に基づいた電子ズーム処理との併用動作
を、CPU等で構成されるマイクロコンピュータ2Bの
制御により行うものであって、ズームモードとして2種
類のズーミング速度を選択できるカメラである。本実施
例のカメラは、前記第1実施例のカメラに対して、ズー
ミングの速度選択用のズームモードスイッチ16Aが追
加して配設されている。上記以外の構成は、図1のカメ
ラの構成と同一であって、図3においても同一符号を付
して示している。
【0028】本実施例のカメラにおいて、ズームモード
スイッチ16Aの接点S1 をオンにした場合、通常速度
のズーミングモードが選択され、接点S2 をオンにした
場合、高速ズーミングモードが選択される。何れかのモ
ードが選択された状態でズームスイッチ1のT側、また
は、W側のスイッチが押圧されると後述するようなズー
ミング動作が行われる。
【0029】即ち、上記スイッチ16Aにより通常速度
のズーミングモードが選択された場合、図2に示すズー
ム変化線図の特性線OP1の傾きに沿って、通常速度であ
るが画質劣化の生じないズーミングが実行される。これ
は、前記従来のカメラのズーミング速度と同一であっ
て、光学ズーム処理のみによるズーミング動作である。
この場合、ズーム全域にわたって、バリエータレンズ5
を駆動するDCモータ4Aは低速駆動される。但し、ズ
ーム位置T以上の位置では電子ズーム処理の特性線EL
1 でズーム動作が行われる。
【0030】また、上記スイッチ16Aにより高速ズー
ミングモードが選択された場合、図2に示すように、ズ
ーム位置W〜X間では、図2のズーム動作線図の特性線
OP2に沿った高速の光学ズーム処理が実行される。ま
た、後続のズーム位置X〜T′間は、図2のズーム動作
線図の特性線(OP2′+EL2′)に沿った光学ズーム処
理と電子ズーム処理の併用による高速のズーミングが実
行される。
【0031】なお、上記高速ズーミングモードにおい
て、バリエータレンズ5を駆動するDCモータ4Aは、
ズーム位置W〜X間が高速駆動され、ズーム位置X〜T
間が低速駆動されると同時に切り換えスイッチ14が切
り換えられ、映像信号は電子ズーム回路15を介して出
力される。更に、ズーム位置T′以上の位置では、電子
ズーム処理の特性線EL2でズーム動作が行われる。本実
施例のカメラによると、撮影状態に応じて撮影者が、適
宜、ズーミング速度を選択することが可能で使い勝手の
よいカメラを提供できる。
【0032】図4は、本発明の第3実施例を示すビデオ
カメラの主要ブロック構成図である。本カメラは、やは
り、光学系のズームトラッキングによる光学ズーム処理
と映像信号処理に基づいた電子ズーム処理との併用動作
を、CPU等で構成されるマイクロコンピュータ2Cの
制御により行うことができる。そして、ズームモードと
して3つのモードを有し、ズーミングの3段階の速度選
択用として接点S1 ,S2 ,S3 を有するズームモード
スイッチ16Bを配設している。上記以外の構成は、図
1、または、3のカメラの構成と同一であって、図4に
おいても同一符号を付して示している。
【0033】本実施例のカメラにおいて、ズームモード
スイッチ16Aの接点S1 をオンとした場合、通常速度
のズーミングモードが選択され、接点S2 をオンとした
場合、高速ズーミングモードが選択される。更に、接点
S3 をオンとすると超高速ズーミングモードが選択され
る。上記何れかのモードが選択された状態でズームスイ
ッチ1のT側、または、W側のスイッチが押圧されると
後述するようなズーミング動作が行われる。
【0034】上記ズームモードスイッチ16Bにより通
常速度のズーミングモードが選択された場合、または、
高速ズーミングモードが選択された場合は、前記第2実
施例のカメラのズーミング動作と同様の動作が行われ
る。
【0035】ズームモードスイッチ16Bにより超高速
ズーミングモードが選択された場合、ズーム位置Wから
ズーム位置Tの間、更には、ズーム位置T′までの間を
光学ズーム処理と電子ズーム処理とを共に動作させる超
高速のズーミングを行うことができる。この場合、光学
ズーム処理における特性線としては、ズーム位置W〜T
間で一定の傾きを得るため、全域をバリエータレンズ5
が低速駆動され、通常速度ズーミング用の特性線OP1が
採用される。また、電子ズーム処理の特性線としては、
図2に示す最も高速である電子ズーム特性線EL3を作用
する。結果的には、特性線(OP1+EL3)の傾きで超高
速のズーミングがなされることになる。
【0036】本実施例のカメラは、撮影状態に応じて撮
影者が、適宜、ズーミング速度を選択することが可能で
あり、更に、撮影状況によって超高速のズーミングが必
要とされた場合、直ちに、該ズーミングが実行可能とな
るなど使い勝手のよいカメラを提供できるものである。
【0037】図5は、本発明の第4実施例を示すビデオ
カメラの主要ブロック構成図である。本カメラは、やは
り、光学系のズームトラッキングによる光学ズーム処理
と映像信号処理に基づいた電子ズーム処理との併用動作
を、CPU等で構成されるマイクロコンピュータ2Dの
制御により行うことができるカメラである。そのズーム
モードとして2種類のズーミング速度選択と、更に、各
速度が可変である、即ち、可変速/2段速指定可能なも
のである。そして、本実施例のカメラには、前記第2実
施例のカメラに対して、ズームスイッチ21が可変抵抗
器で構成され、ズーム速度の選択の自由度が大きいカメ
ラである。上記以外の構成は、図3のカメラの構成と同
一であって、図5においても同一符号を付して示してい
る。
【0038】本実施例のカメラにおいて、ズームスイッ
チ21のT側、または、W側の入力は抵抗器出力は、A
/D変換回路22を介してデジタル変換されてマイコン
2Dに入力される。そして、該出力に基づいてズーミン
グ速度が設定される。なお、ズームモードスイッチ16
Aによっても高低の2段速指定も可能である。更に、本
実施例のものでは、ズームW位置へ戻す指示が出された
場合、直ちに、該抵抗器出力をマイコンが読み取ること
によって、ズームW位置への戻り方を判別するようにし
たものであって、その戻り方として次の3通りの方法を
強制的に採用する。
【0039】即ち、1つは、ズーム位置T側からW位置
まですべて低速で戻る動作であって、これは、前記特性
線OP1の傾きの一定速度でゆっくり戻されるので観察し
易い状態が得られる。他の1つは、ズーム位置Tから前
記境界ズーム位置X間(図2のP3 〜P2 間)を、低
速、即ち、前記特性線OP1の傾きで戻され、その後、境
界ズームX位置(P2 )を過ぎてW位置までを高速の特
性線OP1′の傾きで戻す。更に、他の1つは、ズーム位
置Tから、一旦、ズーム位置T′まで瞬時に電子ズーミ
ングし、その後、ズーム位置T′〜W位置間(図2のP
9 〜P1 間)を高速な特性線(OP2′+EL2′)、およ
び、OP2の傾きで戻す。この場合、一旦、テレ側に変化
するが、その後は、一定の高速でW側まで戻される。本
実施例のカメラによると、撮影の状態によって、急遽、
ズームW位置に戻したいような場合、あるいは、ゆっく
りW位置まで戻したい場合等選択して指定可能である。
【0040】図6は、前記第1〜4実施例を示すビデオ
カメラのバリエータレンズ駆動系に対する変形例を示す
ブロック構成図である。本変形例のバリエータレンズ駆
動系は、図6に示すように前記実施例に適用したバリエ
ータレンズ駆動用DCモータ4Aに代えて、ステッピン
グモータ4Bを適用するものである。即ち、マイコン2
Eは、ズーム指示に基づいて、ズームモータ駆動回路3
Bを介してステッピングモータ4Bを駆動し、バリエー
タ5を進退移動させる。そして、該ステッピングモータ
4Bの駆動カーブデータは、ROM6Bに格納されてお
り、該データをマイコン2Eが読み出してステッピング
モータ4場合を駆動することになる。なお、この場合、
バリエータレンズ5の進退位置を検出するエンコ−ダは
不要となる。更に、上記ROM6Bには、フォーカスレ
ンズ9のためのズームトラッキングカーブデータも併せ
て格納される。
【0041】
【発明の効果】上述のように本発明のカメラは、ズーミ
ング動作において、ズームトラッキングカーブ上少なく
とも急峻な変化を呈する領域では、ズーミング動作にお
いて、光学的ズーミングと電子的ズーミングを併用する
ようにしたので、ズーミングの速度をズームトラッキン
グカーブの形状に捕らわれずに設定することが可能とな
る。そして、特にズームトラッキングカーブの形状に注
意しながら光学系の設計を行う必要もなくなり、光学設
計に自由度が増す。更に、ズーミングの速度アップのた
めに、フォーカスレンズの駆動モータに対するディュテ
ィを上げて消費電力,騒音,振動等に悪影響を与えるよ
うなことがなくなる。また、構成としては簡単な構成で
実現可能であって、コスト的にも有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すビデオカメラの主要
構成を示すブロック構成図。
【図2】上記図1のビデオカメラ等のズーム動作時間に
対するズーム位置の変化を示すズーム動作線図。
【図3】本発明の第2実施例を示すビデオカメラの主要
構成を示すブロック構成図。
【図4】本発明の第3実施例を示すビデオカメラの主要
構成を示すブロック構成図。
【図5】本発明の第4実施例を示すビデオカメラの主要
構成を示すブロック構成図。
【図6】上記第1〜4実施例のカメラのバリエータレン
ズ駆動系の変形例を示すブロック構成図。
【図7】従来のビデオカメラに適用されるズームトラッ
キングカーブの一例。
【符号の説明】
2A,2B,2C,2D,2E…………………マイコン
(光学的ズーミングと電子的ズーミングを併用し得る手
段) 5 …………………バリエータレンズ(ズームレンズ) 9 …………………フォーカスレンズ ズーム位置X〜T…………………ズームトラッキングカ
ーブが急峻な変化を呈する領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の被写体距離に対して当該ズームレン
    ズが所定範囲を移動するときのフォーカスレンズの適正
    位置の軌跡であるズームトラッキングカーブが少なくと
    も比較的急峻な変化を呈する領域では光学的ズーミング
    と電子的ズーミングとを併用し得る手段を備えたことを
    特徴とするカメラ。
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