JPH0616492Y2 - 立木の転倒誘導装置 - Google Patents

立木の転倒誘導装置

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JPH0616492Y2
JPH0616492Y2 JP1099488U JP1099488U JPH0616492Y2 JP H0616492 Y2 JPH0616492 Y2 JP H0616492Y2 JP 1099488 U JP1099488 U JP 1099488U JP 1099488 U JP1099488 U JP 1099488U JP H0616492 Y2 JPH0616492 Y2 JP H0616492Y2
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JP
Japan
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hook members
standing tree
rope
pair
hook
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Expired - Lifetime
Application number
JP1099488U
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JPH01116042U (ja
Inventor
廣明 上野
智 小川
守 村上
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Hokkaido Electric Power Co Inc
Sanwa Tekki Corp
Original Assignee
Hokkaido Electric Power Co Inc
Sanwa Tekki Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば送電線付近の樹木を切り倒す際に、樹
木が送電線側へ倒れないように安全な方向へ転倒を誘導
するための装置に関する。
(従来の技術) 送電線付近の樹木は、成長すると送電線に接触して地絡
を生ずる原因となるため伐採する必要がある。この伐採
に際しては、立木が電線側に倒れないようにするため、
従来は作業者が木に登ってロープの一端を結び付け、地
上からロープの他端を引いて誘導している。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来の作業は、高所作業でありしかも高圧線付近の
作業であるから転落と感電の二重の危険を伴うし、多く
の手数を要するという問題点がある。
そこで、本考案は、地上操作のみで安全確実に立木へ装
着が可能な転倒誘導装置を提供することを課題とするも
のである。
(課題を解決するための手段) 上記従来の課題を解決するため、本考案においては、立
木Wを抱持するための湾曲部4a,4aを相対向させて
はさみ型に交差し、この交差部において互いに枢着され
た一対のフック部材4,4と、これら一対のフック部材
4,4の相対回動を湾曲部4a,4a側を閉じる方向に
許容するが開く方向に阻止するラチェット機構9と、一
対のフック部材4,4の湾曲部4a,4aの反対側の端
部間を連結する連結ロープ7と、この連結ロープ7に接
続された操作ロープ2と、フック部材4,4を立木の幹
の上部へ装着するためにフック部材4,4に着脱自在に
取り付けられる絶縁性の取付棒3とから立木の転倒誘導
装置を構成した。
(作用) 本考案の転倒誘導装置を立木Wに装着する場合には、立
木Wを受け入れるようにフック部材4,4を拡開させた
状態でこれを取付棒3の先端に取り付け、この取付棒3
を持ってフック部材4,4を上方に掲げ、フック部材
4,4の湾曲部4a,4a間に立木Wを挿入した状態で
操作ロープ2を引く。すると、操作ロープ2によってフ
ック部材4,4の端部間の連結ロープ7が引かれ、フッ
ク部材4,4が閉じて湾曲部4a,4a間に立木Wを把
持する。ラチェット機構9は操作ロープ2の牽引に伴う
フック部材4,4の回動を許容するが、逆方向の回動
(湾曲部4a,4a間を開く方向への回動)を阻止する
からフック部材4が不用意に立木Wから外れるおそれは
ない。こうしてフック部材4を立木Wに装着した後、操
作ロープ2を任意の方向に引いて立木Wの転倒を誘導す
る。転倒後の取り外しはラチェット機構9の噛み合いを
外せば容易である。
(実施例) 本考案の一実施例を第1図乃至第5図に示す。第1図は
本考案の転倒誘導装置の使用状態の斜視図、第2図は平
面図、第3図は側面図、第4図は取付棒の正面図、第5
図は第4図A−A断面図である。
第1図において、この立木の転倒誘導装置は、立木Wの
幹を把持する把持具1と、この把持具1に連結する操作
ロープ2と、把持具1を上部に取り付けて上方に掲げる
ための取付棒3とから成る。
把持具1は、第2図,第3図に示すように、互いに交差
して枢軸5により枢着され、ばね6により常時相互間を
開くように付勢された一対のフック部材4,4と、これ
らフック部材4,4の基端部間を連結する連結ロープ7
と、フック部材4,4の一方向のみの回動を許容するラ
チェット機構9とを備えている。
フック部材4は、枢軸5を支点にして一端側に立木Wを
抱持する湾曲部4aが形成されている。湾曲部4aの内
側には、立木Wの側面に引掛ける複数の掛止爪8が突設
されている。
ラチェット機構9は、枢軸5の外周に位置して一方のフ
ック部材4に固着されたラチェット歯車10と、基端が
他方のフック部材4に枢着され、他端がラチェット歯車
10に係合するように配置されたラチェット爪11と、
このラチェット爪11を回動付勢するばね12とを具備
し、フック部材4,4の湾曲部4a,4aの相対回動を
閉じる方向に許容するが開く方向に阻止するようになっ
ている。
連結ロープ7には、操作ロープ2の一端が掛け留められ
て、この操作ロープ2を引くことにより連結ロープ7が
引っ張られて、フック部材4,4を閉じるようになって
いる。
枢軸5は、フック部材4,4から突出し、取付棒3に挿
入可能な取付部5aとを備えている。
取付棒3は、絶縁性材料から成り、第4図に示すように
入れ子式に伸縮自在であり、第5図に示すように各杆3
aの先端部に内部の付勢ピン14と係合する連結部材1
3が設けられており、先端の杆3aには枢軸5の取付部
5aが挿入される嵌合口3bを備えている。
次に上記実施例の作用を説明する。転倒誘導装置を立木
に装着する場合には、立木Wを受け入れるようにフック
部材4,4を拡開させた状態で枢軸5の取付部5aを取
付棒3の嵌合口3bに挿入して把持具1を取付棒3の先
端に取り付ける。そして、この取付棒3を持って把持具
1を上方に掲げ、立木Wの幹の上部にフック部材4,4
の内側を当てがう。このまま操作ロープ2を引くと、連
結ロープ7が引かれるので、フック部材4,4の湾曲部
4a,4aが閉じて立木Wを締め付け抱持する。このと
き、掛止爪8が立木Wに食い込み、またラチェット歯車
10とラチェット爪11はフック部材4,4の閉じる方
向への回動を許容するが開く方向への回動を阻止するの
で把持具1が立木Wから外れることはない。そして、立
木Wを切り倒す際に、操作ロープ2を引いて送電線側へ
転倒しないよう安全な方向へ立木Wを誘導する。この
際、フック部材4,4は操作ロープ2を強く引くほど立
木Wを強固に締め付ける。倒木Wから把持具1を取り外
すには、ラチェット爪11をラチェット歯車10から外
してフック部材4,4を解放すればよい。
(考案の効果) 以上のように本考案は、立木Wを抱持するための湾曲部
4a,4aを相対向させてはさみ型に交差し、この交差
部において互いに枢着された一対のフック部材4,4
と、これら一対のフック部材4,4の相対回動を湾曲部
4a,4a側を閉じる方向に許容するが開く方向に阻止
するラチェット機構9と、一対のフック部材4,4の湾
曲部4a,4aの反対側の端部間を連結する連結ロープ
7と、この連結ロープ7に接続された操作ロープ2と、
フック部材4,4を立木の幹の上部へ装着するためにフ
ック部材4,4に着脱自在に取り付けられる絶縁性の取
付棒3とから転倒誘導装置を構成したため、比較的簡単
な地上操作のみで安全確実に立木へ装着することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の一実施例を示すもので、第
1図は転倒誘導装置の使用状態の斜視図、第2図は平面
図、第3図は側面図、第4図は取付棒の正面図、第5図
は第4図A−A断面図である。 1……把持具、2……操作ロープ、3……取付棒、4…
…フック部材、4a……湾曲部、5……枢軸、7……連
結ロープ、9……ラチェット機構、W……立木。
フロントページの続き (72)考案者 小川 智 東京都品川区南品川6丁目5番19号 三和 テッキ株式会社内 (72)考案者 村上 守 北海道札幌市白石区厚別中央1条5丁目1 ―30 北海道用地株式会社内 (56)参考文献 実開 昭56−80076(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】立木を抱持するための湾曲部を相対向させ
    てはさみ型に交差し、この交差部において互いに枢着さ
    れた一対のフック部材と、 これら一対のフック部材の相対回動を前記湾曲部側を閉
    じる方向に許容するが開く方向に阻止するラチェット機
    構と、 一対のフック部材の湾曲部の反対側の端部間を連結する
    連結ロープと、 この連結ロープに接続された操作ロープと、 前記フック部材を立木の幹の上部へ装着するためにフッ
    ク部材に着脱自在に取り付けられる絶縁性の取付棒とを
    具備したことを特徴とする立木の転倒誘導装置。
JP1099488U 1988-01-29 1988-01-29 立木の転倒誘導装置 Expired - Lifetime JPH0616492Y2 (ja)

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JP1099488U JPH0616492Y2 (ja) 1988-01-29 1988-01-29 立木の転倒誘導装置

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Publication Number Publication Date
JPH01116042U JPH01116042U (ja) 1989-08-04
JPH0616492Y2 true JPH0616492Y2 (ja) 1994-05-02

Family

ID=31219154

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JP5143144B2 (ja) * 2010-01-06 2013-02-13 中国電力株式会社 伐採装置及び伐採方法
JP6980175B2 (ja) * 2017-09-13 2021-12-15 中国電力株式会社 引きロープ取付用器具

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JPH01116042U (ja) 1989-08-04

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