JP3426075B2 - 伐枝具 - Google Patents

伐枝具

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JP3426075B2
JP3426075B2 JP04571596A JP4571596A JP3426075B2 JP 3426075 B2 JP3426075 B2 JP 3426075B2 JP 04571596 A JP04571596 A JP 04571596A JP 4571596 A JP4571596 A JP 4571596A JP 3426075 B2 JP3426075 B2 JP 3426075B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹木の高所の枝を
切るための伐枝具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高所の枝を切り落とす場合には、
その木に登り、普通の鋸を用いて伐採するか、或いは鋸
に長いポールを取付けた道具を使用し、木の下から枝に
鋸刃を立て、ポールを上下に動かして枝を切断してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来方法のう
ち、木に登って伐採する方法は、伐採する木が多い場合
は、非常な労力と時間を要する。又、ポール付きの道具
を使用した場合、特に枝の切り始めは鋸刃の位置が動き
易く、所望部分に鋸刃を位置決めするのが難しい。又、
或る程度まで枝を切ると、枝の自重により切断部分に割
折れが生じ、切口が綺麗にならなかったり、折れた枝が
ぶら下がったりする不具合が起こる。更には、切り始め
や切断途中でポールから手を離すと、鋸刃の位置がずれ
たり、道具が枝から外れて落ちたりすることが多いた
め、一旦切り始めると枝が切り落とされるまで切断作業
を続ける必要がある。
【0004】従って、本発明は、そのような問題点に着
目してなされたもので、枝を所望部分から容易且つ綺麗
に切断することができ、しかも切断作業が迅速で楽な伐
枝具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の伐枝具は、鋸刃を対向配置
した一対の鋸身と、この一対の鋸身の基端に設けられ、
鋸身を開閉可能に連結する連結部と、この連結部に取付
けられたポールと、前記連結部に設けられ、一対の鋸身
を閉状態に付勢する付勢部材と、前記ポールに対し連結
部を軸に可動する鋸身の先端に延設された湾曲片と、前
記ポールに連結部で固定された鋸身の先端に延設された
枝係止用のフック片とを備え、前記一対の鋸身の湾曲片
とフック片は、閉状態でX字形状を形成するように互い
にくの字状と逆くの字状に延伸していることを特徴とす
る。
【0006】この伐枝具では、一対の鋸身の湾曲片とフ
ック片を、閉状態でX字形状を形成 するように互いにく
の字状と逆くの字状に延伸させてあることにより、鋸身
の湾曲片とフック片との間に枝を当てがい、その状態で
ポールを押し上げると、鋸身が開いて枝が鋸刃で挟持さ
れる。そして、ポールを上下させれば、枝が切断され
る。更には、一方の鋸身の先端に枝係止用のフック片が
延設されているため、枝の切り始めや切断途中でポール
から手を離した場合でも、フック片が枝に係合し、伐枝
具の枝からの落下を一層確実に防ぐことができるだけで
なく、フック片を枝に係合させ、伐枝具を枝に掛けてお
くこともできる。
【0007】勿論、切り始めは、鋸刃が枝を挟持する態
様で行われるため、切り始めの位置がずれるようなこと
はない。又、一対の鋸刃により枝が両側から切られるた
め、割折れが生じず、切口が綺麗になるばかりか、切断
作業が迅速で楽である。
【0008】又、請求項記載の伐枝具によれば、鋸身
の鋸刃の刃先の位置が互いにずれているので、鋸刃の損
傷等を防止できる。請求項記載の伐枝具によれば、鋸
身が逆向きに交差しないようにするための手段を備える
ので、鋸身の交差が反対になるようなことはなく、鋸刃
を保護することができる。
【0009】請求項記載の伐枝具によれば、鋸身で枝
を挟む際に鋸身の向きを確認するための目印を備えるの
で、伐枝する際にポールに対し連結部を軸に可動する鋸
身を上側(操作者側)に向けて枝を挟むことで、ポール
に連結部で固定された鋸身を強く引くことができ、伐枝
をより迅速に行うために便利である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づい
て説明する。一実施形態に係る伐枝具を図1(一方側か
ら見た図)及び図2(反対側から見た図)に示す。この
伐枝具は、鋸刃53を有する鋸身52と、鋸刃57を有
する鋸身56とを備え、鋸刃53,57を対向配置した
ものであり、鋸身52が鋏状のプレート51にネジ及び
ナット54で取付けられると共に、鋸身56が鋏状の
レート55にネジ及びナット58で取付けられている。
プレート51,55の基端には連結部60が設けられ、
この連結部60により一対の鋸身52,56(即ちプレ
ート51,55)は開閉可能に連結される。連結部60
には、一対の鋸身52,56を閉状態に付勢するバネ6
1が取付けられている。又、プレート51の先端には湾
曲片62が、プレート55の先端には枝係止用のフック
片63が一体に形成されている。なお、この実施形態で
は、鋸身52,56がそれぞれプレート51,55に固
定されているが、プレートと鋸身が一体のものであって
もよい。
【0011】身52,56の閉状態では、鋸身52,
56が成す角度は例えば5〜10°に設定され、更に鋸
刃53,57の先端側が交差している。この実施形態で
は、フック片63が湾曲片62より長く延伸しており、
湾曲片62とフック片63は、閉状態でX字形状を形成
するように互いに「く」の字状と逆「く」の字状に延伸
している。
【0012】又、図の点線円形Aの部分の拡大側面図
を示す図において、フック片63は外側(湾曲片62
とは反対側)に変形突出する凸部63aを有し、この凸
部63aに対応して湾曲片62はビス62aを有する。
この凸部63aとビス62aにより、鋸身52,56の
交差方向が逆にならないようになっている。つまり、鋸
身52,56が逆向きに交差しようとすると、凸部63
aとビス62aが当たり、鋸身52,56の逆向き交差
が阻止される。更に、鋸刃53,57は、図(点線参
照)に部分拡大図で示すように、互いに刃先の位置がず
れている。これらにより、鋸刃53,57の損傷等を防
ぐことができる。
【0013】連結部60の構成において、この実施形態
では、プレート51,55の基端部の所定位置に形成し
た孔にボルト70が挿通され、このボルト70に、大座
金71、プレート55,51、大座金72、小座金(図
示せず)が順に設けられ、ボルト70のネジ部にナット
73を締付けることで、大座金71,72間に位置する
プレート51,55がボルト70を軸として可動するよ
うに締結される。ボルト70にはバネ61が巻回され、
バネ61の一端部がプレート51に、他端部がプレート
55に係止されている(図参照)。ここでは、プレー
ト51,55の基端部に、それぞれ3つの孔75が形成
され、これら3つの孔75のうち、任意の孔75にバネ
61の端部を係止させることで、バネ61の付勢力、即
ち鋸身52,56の閉じる力を調節することができる。
【0014】プレート51は基端部に2つの突起76,
77を有する。突起76は、プレート55の対応部分
(凹部)に当接することで鋸身52,56の閉角度を設
定し、突起77は、プレート55の対応部分に当接する
ことで鋸身52,56の開角度を設定する。従って、鋸
身52,56の開可能角度は、突起76,77がプレー
ト55の対応部分に当接する範囲内となる。
【0015】プレート55の基端部は、2箇所でポール
継手80にネジ81とナット82によって固定されてい
る。ポール継手80は端部に雄ネジ80aを有し、この
雄ネジ80aをポール(図示せず)の端部に形成した雌
ネジに螺合することで、ポールを連結部60に連結する
ことができる。更に、この実施形態では、一対の鋸身5
2,56で枝を挟む際に鋸身52,56の向きを確認す
るための目印として、プレート51に布片90がネジ9
1により取付けられている。なお、布片90は、プレー
ト55側に取付けてもよく、要するに鋸身52,56の
向きを枝の下から容易に確認できれば、材質や形状等は
問わずどのような目印であってもよい。
【0016】この伐枝具を用いて枝を切るには、図
示すように、布片90が付いている鋸身52を操作者4
0側に向けて、湾曲片62とフック片63とが交差する
上側に枝31を当てる。その状態でポール9を押し上げ
れば、その力によって鋸身52が鋸身56に対して相対
的に開き、鋸刃53,57の間に枝31が挟まる。そし
て、ポール9を上下に動かすことで、鋸刃53,57に
より枝31が切断される。このとき、連結部60を軸と
して可動する鋸身52を操作者40側に向けてあるの
で、即ち連結部60を介してポール9に連結された鋸身
56が反対側にあるので、ポール9を強く引くことで、
その力が特に鋸刃57に効率良く伝わり、枝31を迅速
に切ることができる。
【0017】枝31の切り始めや切断途中で、ポール9
から手を離しても、バネ61によって鋸身52,56が
閉状態に付勢され、鋸刃53,57が枝31に両側から
係合していると共に、鋸身56にフック片63が延設さ
れているため、伐枝具が枝31から抜け落ちることはな
く、鋸刃53,57の位置がずれるようなこともない。
従って、そのときに操作者40は十分な足場を確保した
り、切断作業に適した体勢を取ったり修正したりするこ
とができる。勿論、枝31の切り始めは、鋸刃53,5
7が枝31を挟持する態様で行われるため、切り始めの
位置がずれるようなことはない。又、鋸刃53,57に
より枝31が両側から切られるため、割折れが生じず、
切口が綺麗になる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の伐枝具によれば、切断作業の始めや途中でポール
から手を離しても、付勢手段によって鋸身が閉状態に付
勢され、鋸刃が枝に両側から係合するため、伐枝具が枝
から抜け落ちたり、鋸刃の位置がずれたりするようなこ
とはない。このため、そのときに十分な足場を確保した
り、切断作業に適した体勢を取ったり修正したりするこ
とができる。又、切断は鋸刃が枝を挟持する態様で行わ
れるため、切り始めの位置がずれるようなことはない。
更に、一対の鋸刃により枝が両側から切られるため、割
折れが生じず、切口が綺麗になるだけでなく、切断作業
が迅速で楽である。
【0019】また、ポールに連結部で固定された鋸身の
先端に枝係止用のフック片を延設してあるので、伐枝具
の枝からの落下を一層確実に防ぐことができるだけでな
く、フック片を枝に係合させて、伐枝具を枝に掛けてお
くこともできる。更には、一対の鋸身の湾曲片とフック
片が、閉状態でX字形状を形成するように互いにくの字
状と逆くの字状に延伸しているので、一対の鋸身の間に
枝を挿入するのが容易となる。
【0020】請求項記載の伐枝具によれば、鋸身の鋸
刃の刃先の位置が互いにずれているので、鋸刃の破損等
を防ぐことができる。請求項記載の伐枝具によれば、
鋸身が逆向きに交差しないようにするための手段を備え
るので、鋸刃の損傷等を防ぐことができる。請求項
載の伐枝具によれば、鋸身で枝を挟む際に鋸身の向きを
確認するための目印を備えるので、切断作業の際にポー
ルに対し連結部を軸に可動する鋸身を操作者側に向ける
ことで、力を効率良く鋸刃に伝えて、伐枝作業を迅速に
行うのに便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る伐枝具を一方側から見た図で
ある。
【図2】同実施形態の伐枝具を反対側から見た図であ
る。
【図3】図の点線円形Aの部分の拡大側面図である。
【図4】同実施形態の伐枝具における鋸身の鋸刃の部分
拡大図である。
【図5】同実施形態の伐枝具の使い方を説明するための
図である。
【符号の説明】52,56 鋸身53,57 鋸刃60 連結部61 バネ(付勢部材)62 湾曲片63 フック片 9 ポール 90 布片(目印)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋸刃を対向配置した一対の鋸身と、この一
    対の鋸身の基端に設けられ、鋸身を開閉可能に連結する
    連結部と、この連結部に取付けられたポールと、前記連
    結部に設けられ、一対の鋸身を閉状態に付勢する付勢部
    材と、前記ポールに対し連結部を軸に可動する鋸身の先
    端に延設された湾曲片と、前記ポールに連結部で固定さ
    れた鋸身の先端に延設された枝係止用のフック片とを備
    え、前記一対の鋸身の湾曲片とフック片は、閉状態でX
    字形状を形成するように互いにくの字状と逆くの字状に
    延伸していることを特徴とする伐枝具。
  2. 【請求項2】前記鋸身の鋸刃の先端側は、鋸身の閉状態
    では交差することを特徴とする請求項1記載の伐枝具。
  3. 【請求項3】前記鋸身の鋸刃の刃先は、互いに位置がず
    れていることを特徴とする請求項1又は請求項記載の
    伐枝具。
  4. 【請求項4】前記鋸身が逆向きに交差しないようにする
    ための手段を備えることを特徴とする請求項1、請求項
    2又は請求項記載の伐枝具。
  5. 【請求項5】前記鋸身で枝を挟む際に鋸身の向きを確認
    するための目印を備えることを特徴とする請求項1、請
    求項2、請求項3又は請求項記載の伐枝具。
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