JPH06163911A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH06163911A
JPH06163911A JP31837092A JP31837092A JPH06163911A JP H06163911 A JPH06163911 A JP H06163911A JP 31837092 A JP31837092 A JP 31837092A JP 31837092 A JP31837092 A JP 31837092A JP H06163911 A JPH06163911 A JP H06163911A
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JP
Japan
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inspection
voltage
semiconductor element
terminal
mosfet
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Application number
JP31837092A
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English (en)
Inventor
Yoshimitsu Honda
良充 本多
Yushi Imai
今井  祐志
Yutaka Fujimoto
裕 藤本
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボンディングパッドなどを設けることなく、
ドレイン・ソース間耐圧がツェナー電圧以上の所定電圧
があるか否かを検査可能とする。 【構成】 ツェナーダイオード16および検査用MOS
FET17の直列回路をパワーMOSFET15のドレ
イン端子Dとゲート端子Gとの間に接続した状態に形成
する。検査用MOSFET17のゲートを抵抗体32を
介してソース端子S,ウエハ検査用パッドが形成された
検査用端子Xに接続する。検査用端子Xに制御電圧Va
を印加すると、検査用MOSFET17をオフすること
ができ、パワーMOSFET15のドレイン端子Dに、
電圧(VZ+Va+VTP)以上の高い検査電圧Vを印加
できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板の主表面に
形成された電力用半導体素子およびこの電力用半導体素
子に電気的に接続された過電圧保護用半導体素子を備え
た半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の半導体装置としては、例えば、
パワーMOSFETなどの電力用半導体素子と、そのゲ
ート・ドレイン間にツェナーダイオードなど過電圧保護
用半導体素子とを電気的に接続した構成のものがある。
これは、例えば、パワーMOSFETのドレイン・ソー
ス間に、そのパワーMOSFETのドレイン・ソース間
耐圧BVDSよりも低いツェナー電圧VZを有するツェナ
ーダイオードを接続した構成としており、外部サージな
どにより過電圧が印加されたときには、ツェナーダイオ
ードを先にブレークダウンさせるので、これにより、パ
ワーMOSFETのゲートにオン信号を与えて導通状態
にしてサージを吸収し、もってパワーMOSFETが素
子破壊に至るようなブレークダウンを防止するようにし
たものである。
【0003】この場合、例えば、パワーMOSFETの
ドレイン・ソース間耐圧BVDSに対して所定のマージン
をとったツェナー電圧VZとなるように、パワーMOS
FETとツェナーダイオードとを半導体基板としてのウ
エハ上に一体に形成し、表面電極により電気的に接続し
た状態に形成する。これにより、素子が形成された組み
立て前のウエハの状態では、図4に示すように、パワー
MOSFET1のドレイン端子Dとゲート端子Gとの間
に図示極性のツェナーダイオード2が接続された構成と
なるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、半
導体装置は、その製作段階において、ウエハ上に形成さ
れた状態で電気的特性が規格内に入っているか否かを検
査することが行われている。これは、ウエハ上の検査用
パッドあるいはボンディングワイヤ接続用のボンディン
グパッドに検査用の針電極を接触させて行うもので、こ
れにより、組み立て前の段階で設計どおりに製作されて
いるか否かを検査するのである。この場合、パワーMO
SFET1の電気的特性のひとつとして、ドレイン・ソ
ース間耐圧BVDSは重要な特性であり、製造工程上にお
いては特性にばらつきが生じるため、規格に対して低い
ものができることも避けられない状況である。
【0005】しかしながら、上述のように、パワーMO
SFET1とツェナーダイオード2とをあらかじめ表面
電極により電気的に接続した状態にウエハ上に形成する
と、その状態では既にパワーMOSFET1に対して上
記した保護動作が行われるようになっているので、パワ
ーMOSFET1のドレイン・ソース間耐圧BVDSの値
が規格内に入っているか否かを検査する場合において
も、前述の保護動作が行われてしまうため、ツェナー電
圧VZよりも高い電圧を印加することができない構成で
ある。つまり、この状態では、パワーMOSFET1が
所定のマージンを有するドレイン・ソース間耐圧BVDS
を有するか否かを検査することができないのである。
【0006】このため、パワーMOSFET1の検査と
して、ドレイン・ソース間耐圧BVDSを測定するのでは
なく、ツェナー電圧VZ以上あることをもって素子の良
否を判定することにすると、僅かにツェナー電圧VZを
上回る程度で規格耐圧に対しては低い耐圧しかない場合
には、使用時に外部サージなどによりダメージを受けや
すくなり、ひいては素子破壊に至る虞があり、結果とし
て信頼性が低下する不具合がある。
【0007】そこで、このような不具合を解決するため
に、例えば、図5に示すように、ウエハの形成状態にお
いては、電気的構成としてパワーMOSFET1のドレ
イン端子Dとツェナーダイオード2のカソード端子Kと
を接続しない構成とし、且つ、そのドレイン端子Dおよ
びツェナーダイオード2のカソード端子Kのそれぞれ
に、組み立て時に両者の間をボンディングワイヤにより
接続可能とするためのボンディングパッドを設ける構成
とすることが考えられている。
【0008】これにより、ウエハ状態における検査で
は、パワーMOSFET1のドレイン端子Dとソース端
子Sとの間に検査用の針電極などにより検査電圧を印加
して直接ドレイン・ソース間の耐圧BVDSを測定するこ
とができ、しかも、組み立て時にはドレイン端子Dとカ
ソード端子Kとをボンディングワイヤにより電気的に接
続して前述のような保護動作が行えるようにしようとい
うものである。
【0009】しかしながら、上述のように、組み立て時
にボンディングワイヤにより電気的に接続する構成とし
た場合には、半導体基板の主表面にボンディングを行う
ためのボンディングパッドを設ける必要上から、前述し
た検査用の針電極を接触させるだけの検査用パッドを設
ける場合に比べて非常に広い面積が必要になる不具合が
ある。また、この場合には、ボンディングパッドを形成
するために、リードフレームとの位置関係,ボンディン
グ装置の物理的な制約,隣接するボンディングワイヤと
干渉しない配置あるいは組み付け時の制約等の設計上の
大きく制約を受ける不具合がある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ボンディングパッドなどを設けること
なく、電力用半導体素子と過電圧保護用半導体素子とを
半導体基板の主表面上であらかじめ電気的に接続した構
成としながら、電力用半導体素子の耐圧を過電圧保護用
半導体素子の動作電圧以上の検査電圧で測定可能とし、
全体として素子の設計上の制約を少なくすると共に素子
の小形化を図り得る半導体装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体基板の
主表面に形成された電力用半導体素子と、この電力用半
導体素子に電気的に接続された過電圧保護用半導体素子
とを備えた半導体装置を対象とするものであり、前記半
導体基板に制御入力端子に与えられる信号により前記電
力用半導体素子と過電圧保護用半導体素子との電気的な
導通状態を変化させるように形成された検査用半導体素
子と、前記半導体基板に検査用の針電極を前記検査用半
導体素子の制御入力端子に電気的に接続可能とするよう
に形成された検査用電極と、前記半導体基板に前記検査
用電極に前記針電極が接触されたときに前記検査用半導
体素子の制御入力端子に信号を与えるように形成された
バイアス手段とを具備したところに特徴を有する。
【0012】
【作用】本発明の半導体装置によれば、電力用半導体素
子および過電圧保護用半導体素子が半導体基板上に形成
された状態で、その電力用半導体素子の端子間の耐圧を
測定する場合には、半導体基板に検査用の針電極を接触
させて次のようにして行うことができる。すなわち、ま
ず、電力用半導体素子の耐圧測定を行うべき端子間に針
電極を接触させると共に、バイアス手段の検査用電極に
針電極を接触させる。針電極から検査用電極を介して検
査用半導体素子の制御入力端子に信号が与えられると、
検査用半導体素子は電力用半導体素子と過電圧保護用半
導体素子との電気的な導通状態を変化させる。
【0013】電力用半導体素子の端子間に針電極により
印加している検査電圧は、電気的に接続された過電圧保
護用半導体素子にも印加されているが、その印加電圧の
大きさは検査用半導体素子による導通状態の変化で制御
される。これにより、電力用半導体素子の端子間に印加
する検査電圧の大きさが過電圧保護用半導体素子の動作
電圧以上である場合でも、検査用半導体素子に与える信
号を制御すれば、過電圧保護用半導体素子に印加される
電圧をその動作電圧以下に制御することができるように
なるので、電力用半導体素子の耐圧が過電圧保護用半導
体素子の動作電圧以上で所定の規格値を満足しているか
否かを測定することができる。
【0014】一方、検査用半導体素子に信号を与えない
状態つまり検査を行わない状態においては、電力用半導
体素子と過電圧保護用半導体素子との間が電気的に導通
状態とすることができるので、電力用半導体素子に過電
圧保護用半導体素子の動作電圧以上の電圧が印加された
ときに、過電圧保護用半導体素子が動作して電力用半導
体素子を保護するように動作させることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明をゲート・ドレイン間保護用の
ツェナーダイオードを有するパワーMOSFETに適用
した場合の第1の実施例について図1および図2を参照
して説明する。全体の断面構成を模式的に示す図2にお
いて、半導体基板としての高濃度のp形不純物が導入さ
れたシリコン基板11は、主表面側にエピタキシャル成
長等により形成されたn形領域層12を有している。こ
のn形領域層12は、素子分離用の高濃度のp形拡散領
域13,14により3つの分離n形領域層12a,12
b,12cに分離されている。
【0016】3つの分離n形領域層12a,12b,1
2cには、周知の選択拡散法を用いて形成された、電力
用半導体素子としてのnチャンネルのパワーMOSFE
T15,過電圧保護用半導体素子としてのツェナーダイ
オード16および検査用半導体素子としてのpチャンネ
ルの検査用MOSFET17が設けられている。
【0017】すなわち、パワーMOSFET15におい
ては、半導体基板11と分離n形領域層12aとの間
に、エピタキシャル成長を行う前に設けられたn形不純
物により高濃度のn形埋込領域層18が形成されてお
り、このn形埋込領域層18には主表面側から形成され
た高濃度のn形拡散領域19により連結された状態に形
成されている。ドレイン領域となる分離n形領域層12
aには、セルを形成するp形拡散領域20が多数形成さ
れており、そのそれぞれにはソース領域となる高濃度の
n形拡散領域21が形成されている。ゲート酸化膜22
は、隣接するp形拡散領域20の間に跨がるように形成
されており、その上部には多結晶シリコンからなるゲー
ト電極23が配設されている。そして、ゲート電極23
は、与えられたゲート電圧に応じて、p形拡散領域20
上層部にチャンネル領域を形成するようになっている。
【0018】次に、検査用MOSFET17において、
チャンネル形成領域となる分離n形領域層12cにはド
レインおよびソース領域となる2つのp形拡散領域2
4,25が形成されている。ゲート酸化膜26は、これ
ら2つのp形拡散領域に跨がるように形成されており、
その上部には多結晶シリコンからなるゲート電極27が
配設されている。そして、制御入力端子としてのゲート
電極27は、与えられたゲート電圧に応じて分離n形領
域層12c上層部にチャンネル領域を形成するようにな
っている。
【0019】また、ツェナーダイオード16において、
分離n形領域層12bには低濃度のp形拡散領域28が
形成されると共に、その内側に高濃度のp形拡散領域2
9および高濃度のn形拡散領域30が接触する状態で形
成されている。そして、p形拡散領域29およびn形拡
散領域30とによりツェナーダイオード16が構成され
ている。そして、分離n形領域層12bと12cとの間
の主表面にはシリコン酸化膜等によりなる絶縁膜31が
形成されており、この上部には多結晶シリコンに所定の
不純物を導入して形成されるバイアス手段としての抵抗
体32が配設されている。
【0020】また、図示はしないが、パワーMOSFE
T15,ツェナーダイオード16,検査用MOSFET
17および抵抗体32には、これらの各部と電気的に接
続される表面電極が形成されると共に、外部とボンディ
ングワイヤにより接続するためのボンディングパッドお
よび検査用電極としてのウエハ検査用パッドが形成され
ている。そして、ボンディングパッドには組み立て時に
ボンディングワイヤが接続され、外部のリード端子に電
気的に接続されるようになっている。また、ウエハ検査
用パッドは、製作工程中に素子の電気的特性を測定する
ために検査用の針電極が接触されるようになっている。
【0021】この場合、電気的な接続構成は次のように
なっている。パワーMOSFET15のセルを構成する
p形拡散領域20と高濃度n形拡散領域とにはこれらに
共通に接触する表面電極が形成され、その表面電極はボ
ンディングパッドが形成されたソース端子Sに接続され
ている。パワーMOSFET15のゲート電極23は検
査用MOSFET17のドレイン領域となるp形拡散領
域24に接続されると共にボンディングパッドが形成さ
れたゲート端子Gに接続されている。また、n形拡散領
域19はツェナーダイオード16のn形拡散領域30と
共にボンディングパッドが形成されたドレイン端子Dに
接続されている。
【0022】検査用MOSFET17のソース領域とな
るp形拡散領域25は、表面電極によりツェナーダイオ
ード16のp形拡散領域29に接続されており、ゲート
電極27は表面電極により抵抗体32の一方の端子32
aに接続されると共に、検査用パッドが形成された検査
用端子Xに接続されている。さらに、抵抗体32の他方
の端子32bはパワーMOSFET15のソース端子S
に接続されている。なお、抵抗体32の端子32bは別
途に設けた検査用パッドに接続する構成としても良い。
【0023】さて、このような構成を電気的な構成とし
て表すと、図1に示すようになる。すなわち、nチャン
ネルのパワーMOSFET15のドレイン端子Dとゲー
ト端子Gとの間には、図示極性のツェナーダイオード1
6および検査用MOSFET17のソース端子Saおよ
びドレイン端子Da間を直列に接続した回路が接続され
いている。また、検査用MOSFET17のゲート端子
Gaはウエハ検査用パッドが形成された検査用端子Xに
接続されると共に、抵抗体32を介してパワーMOSF
ET15のソース端子Sに接続されている。
【0024】この場合、ウエハ検査用パッドは、検査用
の針電極が接触可能な面積で形成すれば良いから、例え
ば、50μmのAuワイヤをボンディングするためのボ
ンディングパッドを形成する場合に比べて1/4程度の
小さい面積で形成することができる。そして、本実施例
による検査用MOSFET17,抵抗体32およびウエ
ハ検査用パッドを形成した場合の面積は、従来構成のボ
ンディングパッドを形成して検査後にボンディングする
構成の場合における必要な面積に比べて全体として40
%以下の少ない面積とすることができるものである。
【0025】次に本実施例の作用について説明する。す
なわち、上記のようにシリコン基板11に形成されたパ
ワーMOSFET15のドレイン・ソース間耐圧BVDS
が所定の規格範囲にあるか否かを、ウエハ状態で検査す
る方法について説明する。まず、検査用の針電極を、ボ
ンディングパッドが形成されたドレイン端子D,ソース
端子Sに接触させると共に、ウエハ検査用パッドが形成
された検査用端子Xに接触させる。次に、実際の使用状
態に対応する状態として、検査用端子Xに制御電圧Va
を与えない状態でドレイン端子Dとソース端子Sとの間
に検査電圧Vを印加していく。この状態においては、検
査用MOSFET17は、ゲート端子Gaに制御電圧V
aが印加されていないことから、ソース端子Saにその
しきい値電圧VTP以上の電圧が印加されると導通状態と
なってソース端子Saとドレイン端子Daとの間が略同
電位となる。
【0026】したがって、パワーMOSFET15のド
レイン端子Dとソース端子Sとの間に印加される検査電
圧Vが、ツェナーダイオード16のツェナー電圧VZと
検査用MOSFET17のしきい値電圧VTPとの和の電
圧(VZ+VTP)以上になると、ツェナーダイオード1
6が導通状態となってゲート端子Gにゲート電圧を印加
するようになり、パワーMOSFET15も導通状態と
なる。つまり、この状態においては、パワーMOSFE
T15のドレイン・ソース間がブレークダウンする耐圧
BVDS1として、ツェナーダイオード16のツェナー電
圧VZと検査用MOSFET17のしきい値電圧VTPと
の和の電圧(VZ+VTP)に略等しい検査電圧Vが測定
されるようになる。
【0027】この場合、パワーMOSFET15が規格
どおりに正常に製作されていれば、その真のドレイン・
ソース間耐圧BVDSは、上述のBVDS1(=VZ+VT
P)以上になる筈であるから、このとき測定されたドレ
イン・ソース間耐圧BVDS1は、単に、ツェナーダイオ
ード16のツェナー電圧VZと検査用MOSFET17
のしきい値電圧VTPとの和の電圧(VZ+VTP)を測定
したことになる。ところが、パワーMOSFET15の
ドレイン・ソース間耐圧BVDSが規格どおりに製作され
ておらず、ツェナーダイオード16のツェナー電圧VZ
と検査用MOSFET17のしきい値電圧VTPとの和の
電圧(VZ+VTP)程度の低い値である場合でも、測定
されるのは電圧(VZ+VTP)に等しい検査電圧Vであ
るから、この結果からは、検査対象であるパワーMOS
FET15のドレイン・ソース間耐圧BVDSが、電圧
(VZ+VTP)よりも大きいということだけである。
【0028】次に、検査用端子Xに制御電圧Vaを印加
すると、検査用MOSFET17はソース端子Saに電
圧(Va+VTP)が印加されたときに導通状態となるか
ら、検査用MOSFET17がパワーMOSFET15
のドレイン端子Dに印加された検査電圧Vのうち電圧
(Va+VTP)だけ分担することになる。したがって、
パワーMOSFET15のドレイン端子Dに印加される
検査電圧Vの値が、ツェナー電圧VZに制御電圧Vaと
検査用MOSFET17のしきい値電圧VTPとを加えた
電圧になったとき(V=VZ+Va+VTP)にツェナー
ダイオード16および検査用MOSFET17が導通し
てパワーMOSFET15を導通状態とするようにな
る。
【0029】このとき、パワーMOSFET15のドレ
イン・ソース間耐圧BVDSが検査電圧V(=VZ+Va
+VTP)よりも低いとき(BVDS<V)には、検査電圧
Vがドレイン・ソース間耐圧BVDSに達したときにパワ
ーMOSFET15がブレークダウンするので、そのと
きの検査電圧VがパワーMOSFET15のドレイン・
ソース間耐圧BVDSであることが測定できる。
【0030】したがって、制御電圧Vaを徐々に上昇さ
せていきながら検査電圧VをパワーMOSFET15に
印加してブレークダウンするときの電圧値を測定してゆ
き、制御電圧Vaを高くしてもブレークダウンするとき
の電圧値が略一定になったときの検出電圧VがパワーM
OSFET15のドレイン・ソース間耐圧BVDSとなる
のである。
【0031】なお、素子の特性上において、検査用MO
SFET17に印加できる最大の制御電圧Vamaxを
印加したときに、検査電圧Vの測定値がツェナー電圧V
Zと制御電圧Vamaxの和(V=VZ+Vamax)
であるときには、パワーMOSFET15のドレイン・
ソース間耐圧BVDSがその検出電圧Vよりも高いことを
示している。そして、この場合には、パワーMOSFE
T15のドレイン・ソース間耐圧BVDSの測定はできな
いことになるが、検出電圧Vよりも高いことをもって耐
圧BVDSが規格範囲内にあることがわかるので、実際の
動作に際してはパワーMOSFET15の特性上での支
障がないことが判定できる。
【0032】また、上述の場合に、検査用MOSFET
17に印加可能な制御電圧Vaをさらに高くできるよう
に形成しておけば、パワーMOSFET15に印加可能
な検査電圧Vをさらに高くすることができ、ドレイン・
ソース間耐圧BVDSを測定できるようになるものであ
る。
【0033】このような本実施例によれば、半導体基板
11に検査用MOSFET17,抵抗体32および検査
用パッドを設け、ウエハ状態における検査時に検査用パ
ッドに制御電圧Vaを印加することによりツェナーダイ
オード16のツェナー電圧VZよりも高い検査電圧Vを
印加可能としてパワーMOSFET15のドレイン・ソ
ース間耐圧BVDSが所定の規格内にあるか否かを検査可
能としたので、組み立て時にボンディングによりツェナ
ーダイオードのカソードとパワーMOSFETのドレイ
ン端子とを接続する必要がなくなり、多大な面積を占有
するボンディングパッドを設けない構成としながら、ウ
エハ状態での検査を行うことができ、全体として素子の
設計上の制約が少なくなると共に素子の小形化が図れ
る。
【0034】図3は本発明の第2の実施例を示すもの
で、以下第1の実施例と異なる部分について説明する。
すなわち、本実施例においては、図3に電気的構成で示
すように、検査用MOSFET17に代えて検査用半導
体素子としてnpn形のバイポーラトランジスタ33を
設けたものである。
【0035】この場合、トランジスタ33は、第1の実
施例と同様にして、周知の選択拡散技術により半導体基
板11の主表面側に設けられるもので、そのコレクタは
パワーMOSFET15のドレイン端子Dに接続され、
エミッタはツェナーダイオード16を介してパワーMO
SFET15のゲート端子Gに接続され、ベースは抵抗
体32を介してコレクタに接続されると共にウエハ検査
用パッドが形成された検査用端子Yに接続された状態に
形成されている。
【0036】このような構成によれば、検査用端子Yに
制御電圧Vbを印加しない状態においては、パワーMO
SFET15のドレイン・ソース間に検査電圧Vが印加
されると、抵抗体32を介してトランジスタ33のベー
スにもバイアスが与えられるようになるので、トランジ
スタ33は導通状態となる。したがって、この状態で
は、ツェナーダイオード16のカソードにはトランジス
タ33を介して略検査電圧Vが印加されるようになるの
である。
【0037】そして、このように検査用端子Yに電圧を
印加しない状態は、実際の使用状態に対応するものであ
るから、使用時にはツェナーダイオード16に印加され
る電圧つまりパワーMOSFET15のドレイン端子D
に印加される電圧がツェナー電圧VZ以上である場合に
は、ツェナーダイオード16が導通状態となってパワー
MOSFET15をオンさせて破壊に至るのを防止する
ように働く。
【0038】一方、検査用端子Yに、トランジスタ33
のエミッタ電位と同程度の電圧Vbを与えると、トラン
ジスタ33をオフさせることができる。したがって、検
査用端子Yに電圧Vbを与えることにより、ツェナーダ
イオード16を動作させることなくパワーMOSFET
15のドレイン・ソース間に検査電圧Vを印加すること
ができるようになる。この結果、パワーMOSFET1
5のドレイン・ソース間耐圧BVDSが規格範囲内にある
か否かを検査することができるようになり、パワーMO
SFET15のドレーン・ソース間耐圧BVDSが、ツェ
ナーダイオード16のツェナー電圧VZに対して規格ど
おりのマージンが保証されているか否かを判定すること
もできるので、本実施例によっても第1の実施例と同様
の効果を得ることができる。
【0039】なお、上記各実施例においては、電力用半
導体素子としてnチャンネルのパワーMOSFET15
に適用した場合について述べたが、これに限らず、例え
ば、pチャンネルのパワーMOSFETでも良いし、あ
るいはIGBT,バイポーラ形トランジスタなどについ
てもその極性を問わず適用できるものである。
【0040】
【発明の効果】本発明の半導体装置によれば、半導体基
板に、検査用半導体素子,検査用電極およびバイアス手
段を設け、検査用電極に針電極を接触させた状態で、バ
イアス手段により検査用半導体素子の制御入力端子に信
号を与えると、検査用半導体素子により、電力用半導体
素子と過電圧保護用半導体素子との間の導通状態が変化
されるようにしたので、半導体基板に余分なボンディン
グパッドなどを設けることなく、半導体基板に形成され
た電力用半導体素子の耐圧が過電圧保護用半導体素子の
動作電圧以上あることを検査することができるようにな
り、全体の面積を小さくできると共に、設計上の制約が
少なくなるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成図
【図2】全体構成を模式的に示す縦断側面図
【図3】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図4】従来例を示す図1相当図
【図5】他の従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
11はシリコン基板(半導体基板)、15はパワーMO
SFET(電力用半導体素子)、16はツェナーダイオ
ード(過電圧保護用半導体素子)、17は検査用MOS
FET(検査用半導体素子)、22,26はゲート酸化
膜、27はゲート電極(制御入力端子)、32は抵抗体
(バイアス手段)、33はトランジスタ(検査用半導体
素子)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/66 F 7377−4M 23/62 27/04 M 8427−4M H 8427−4M 27/06 9170−4M H01L 27/06 311 B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の主表面に形成された電力用
    半導体素子と、この電力用半導体素子に電気的に接続さ
    れた過電圧保護用半導体素子とを備えた半導体装置にお
    いて、 前記半導体基板に制御入力端子に与えられる信号により
    前記電力用半導体素子と過電圧保護用半導体素子との電
    気的な導通状態を変化させるように形成された検査用半
    導体素子と、 前記半導体基板に検査用の針電極を前記検査用半導体素
    子の制御入力端子に電気的に接続可能とするように形成
    された検査用電極と、 前記半導体基板に前記検査用電極に前記針電極が接触さ
    れたときに前記検査用半導体素子の制御入力端子に信号
    を与えるように形成されたバイアス手段とを具備したこ
    とを特徴とする半導体装置。
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