JPH0616349Y2 - 親指の爪に装着する携帯時計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、親指の爪が時計の文字盤に似ていることに注
目して、親指の爪を取付用に活用した携帯時計に関する
ものである。

〈従来技術〉 従来、携帯時計としては、バンド等で腕に固定する腕時
計や指輪に装着する指輪時計が用いられているが、それ
ぞれ次の欠点がある。

（Ａ）腕時計の場合 腕時計では文字盤を見て時刻を知るのに、自然な姿勢
から腕を９０度回転させて手を返えす必要があり、また
上着等をたくし上げなければならないこともあり、不便
である。

腕用の金属バンドにあっては比較的重く、携帯上の重
量負担が大きい。

腕用のバンド自体が高価であるため、時計全体が高価
になる。

バンドにより圧迫による腕への負担感が避けられな
い。

アクセサリー商品としての発展性に乏しい。

（Ｂ）指輪時計の場合 指輪は主に親指以外にはめられるものであり、指輪時
計の文字盤を見て時刻を知るのに、自然な姿勢から腕を
９０度回転させて手を返えす必要があるため、不便であ
る。

指輪は比較的重く、携帯上の重量負担が伴う。

指輪自体が高価であるため、時計全体が高価になる。

本考案は上記欠点を解消することを目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、上記目的を達成するために、例えば第１図及
び第３図に示すように構成したものである。

即ち、時計本体１を人の手の親指の爪に合せた大きさに
形成し、時計本体１の後面２を親指の爪３に沿う形状に
形成し、時計本体１の後面２を親指の爪３に当てた状態
で時計本体１を親指の爪３に取付けるための取付手段４
を設けたものである。

〈作用〉 次に、その作用を説明する。

親指の爪３くらいの大きさに形成した時計本体１を、そ
の取付手段４で親指の爪３に装着するので、手作業中の
自然な姿勢のままで、親指の爪３に装着された時計本体
１の前面の文字盤を直視することができ、手を動かすこ
となく時刻を知ることができる。

〈実施例〉 次に、本考案の実施例を第１図及び第４図に基づき説明
する。

本考案に係る携帯時計は、厚さ１〜３mm程度の時計本体
１を可撓性材料により人の手の親指の爪３くらいの大き
さに形成したものであり、親指の爪３になじむ形に撓曲
自在である。そして、時計本体１の前面９をアナログ式
の時刻表示面とし、時計本体１の後面２を親指の爪３に
沿う凹曲状に形成し、また、時計本体１に挟持爪５から
なる取付手段４を付設している。

上記挟持爪５は時計本体１の上部６から背方に向けてフ
ック状に突設されており、時計本体１の凹曲状後面２を
親指の爪３に当てた状態で、挟持爪５を親指の爪３の上
縁部７に挟持するだけで、時計本体１が親指の爪３に固
定可能になっている。

なお、時計本体１を親指の爪３に取付けるに当って接着
剤を併用してもよい。

更に、上記時計本体１の全部又は挟持爪５を形状記憶合
金で製造して、親指から受ける温度で離脱用形状から挟
持用形状に変形可能にしたり、時計本体１の前面９をデ
ジタル式の時刻表示面とすることが考えられる。

また、別実施例として、第４図に示すように、時計本体
１をつけ爪８と同様の形状に構成したり、つけ爪８に時
計本体１を取付けてつけ爪８を親指の爪３に装着するこ
とが考えられる。また、取付手段４として両面接着テー
プを用いることも考えられる。

〈効果〉 本考案は、上述のように構成され、作用することから、
次の効果を奏する。

時計本体を親指の爪に装着するので、手作業中の自然
な姿勢のままで時計本体の文字盤を見ることができ、手
を動かすことなく時刻を知ることができる。

即ち、人が時計を見て時刻を知ろうとする動作におい
て、きわめて便利であり、腕時計や指輪時計と比べて、
より人間工学的に適ったものと言える。

爪用の取付手段は比較的軽く、携帯上の重量負担が少
ない。

時計本体を親指の爪に装着するので、腕用のバンドが
不要であり、安価になる。

腕からバンドの負担感を取除くことができ、ノーバン
ドの感覚的効果が生じる。

アクセサリー商品として腕時計や指輪時計以上の発展
性を秘めている。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第４図は本考案の実施例を示し、第１図は親
指の爪に携帯時計を装着した状態を示す正面図、第２図
は親指の爪に携帯時計を装着した状態を示す側面図、第
３図は親指の爪に携帯時計を装着する直前の状態を示す
要部拡大図、第４図は時計本体をつけ爪として形成した
実施例の正面図である。 １…時計本体、２…１の後面、３…親指の爪、４…取付
手段、５…挟持爪、６…１の上部、７…３の上縁部。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】時計本体１を人の手の親指の爪に合せた大
   きさに形成し、時計本体１の後面２を親指の爪３に沿う
   形状に形成し、時計本体１の後面２を親指の爪３に当て
   た状態で時計本体１を親指の爪３に取付けるための取付
   手段４を設けた事を特徴とする親指の爪に装着する携帯
   時計
2. 【請求項２】前記時計本体１が可撓性材料で撓曲自在に
   構成されて、親指の爪３になじむ形に変形して装着され
   るように構成した実用新案登録請求の範囲第１項に記載
   の携帯時計
3. 【請求項３】前記時計本体１がつけ爪８状の形に構成さ
   れている実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項に記
   載の携帯時計
4. 【請求項４】前記取付手段４が挟持爪５からなり、挟持
   爪５は時計本体１の上部６から背方にフック状に突設さ
   れて、親指の爪３の上縁部７に挟持して固定されるよう
   に構成した実用新案登録請求の範囲第１項、第２項又は
   第３項に記載の携帯時計
5. 【請求項５】少なくとも前記挟持爪５が形状記憶合金で
   造られて、親指から受ける温度で離脱用形状から挟持用
   形状に変形するように構成した実用新案登録請求の範囲
   第１項又は第４項に記載の携帯時計