JPH0616336Y2 - 時計などの扉開閉用ロッド - Google Patents

時計などの扉開閉用ロッド

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JPH0616336Y2
JPH0616336Y2 JP1857990U JP1857990U JPH0616336Y2 JP H0616336 Y2 JPH0616336 Y2 JP H0616336Y2 JP 1857990 U JP1857990 U JP 1857990U JP 1857990 U JP1857990 U JP 1857990U JP H0616336 Y2 JPH0616336 Y2 JP H0616336Y2
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JP
Japan
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door
rod
standing
slider
tongue
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JP1857990U
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JPH03109193U (ja
Inventor
晋也 田村
Original Assignee
株式会社精工舎
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、時計などの扉開閉用ロッドに関するものであ
る。
[従来の技術] 従来より、正時になると扉が両開きして中から鳩が正面
にせり出して来る、いわゆる鳩時計があり、本出願人は
先に鳩時計の扉開閉装置(実公昭63−39661号)
を提案している。この装置においては、枠体に備えられ
た進退可能なスライダと、外側辺で枠体に揺動自在に支
持された各扉との間を、それぞれ単一体からなる扉リン
クで連結している。扉の開閉は、スライダが前進すると
き扉リンクが扉を外側に押出して開け、スライダが後退
するとき、今度は扉リンクが扉を内側に引いて、扉が所
定位置に納まるようにしたものである。スライダの進退
における停止位置の制御はリミットスイッチにより行わ
れる。
[解決しようとする課題] 上記のように、扉の開閉を単一体からなる扉リンクとリ
ミットスイッチとにより制御するものでは、扉を正確な
位置で閉めるためには、リミットスイッチを正しく設定
し、正しい位置に取付け、さらにスライダ及び扉との相
互位置関係の組立精度が厳しく要求される。もしこの精
度が劣る場合には、扉を密着して閉められず、半開き状
態となって時計の体裁を損ねる。また逆に扉がきつく閉
められ過ぎたり、あるいはリミットスイッチが切れてか
らもモータの慣性力によってスライダが余分に移動した
りして、扉リンクが扉を必要以上に引っ張り、扉や駆動
モータに無理な力がかかり、再び扉を開く際に開け難く
なる(デッドロック)などの故障を生じてしまう。
本考案の目的は、厳しい組立精度が要求されず、しか
も、無理な力が働かずに時計などの扉を常に正確な位置
に閉められるようにすることにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本考案の時計などの扉開
閉用ロッドは、一端部を屈成して成る立ち曲げ部と、こ
の立ち曲げ部の先端に設けてあり、立ち曲げ部よりも小
なる幅を有する舌部と、この舌部の先端に設けてあり、
舌部よりも僅かに大なる幅を有する係合部と、立ち曲げ
部から内方へ長溝状に形成してあり、舌部よりも僅かに
大なる幅を有する孔とを有し、舌部を上記の孔に挿入し
て係合部を突出させることにより立ち曲げ部同志を対向
させてある1対の連結部材と、対向する両立ち曲げ部間
に装着してある圧縮バネとを具備したものである。
[作用] ロッドが前進して扉を開けるときは、各連結部材の舌部
が各孔の内面に当接しており、ロッドの伸縮なしに扉を
押出す。扉を閉めるときは、ロッドを引っ張ると、一方
の連結部材から各立ち曲げ部に圧縮バネを介して他方の
連結部材に力が伝わることにより、扉を内方に引いて扉
を閉める。扉が正規の位置に納まってもなおロッドに引
張力が働いているときは、その力によって両立ち曲げ部
間の圧縮バネを圧縮させてロッドを伸長させ、その余分
な力をバネに吸収することにより扉に無理な力が作用し
ないようにする。
[実施例] 以下第1〜3図により本考案の実施例について説明す
る。
第1図のように扉開閉用ロッド1は1対の連結部材2,
3と、この両連結部材2,3の間に装着してある圧縮バ
ネ4とにより構成してある。
第2,3図のように両連結部材2,3は、金属板をプレ
ス加工によって同一形状に形成したものである。両連結
部材2,3の一端部は所定長さにわたって所定幅に形成
してあり、端部から所定位置にて90度に屈成した立ち
曲げ部2a,3aが設けてある。他端部にはリング状の
支持部2b,3bが形成してある。立ち曲げ部2a,3
aの先端には、これよりも幅を小さくした舌部2c,3
cが形成してある。さらにこの舌部2c,3cの先端に
はこの舌部よりも僅かに幅を大きくした係合部2d,3
dが形成してある。第1,3図のように立ち曲げ部2
a,3aから所定長さだけ他端部方向に向かって長溝状
の孔2e,3eが設けてある。この孔2e,3eの幅
は、舌部2c,3cの幅よりも僅かに広く、係合部2
d,3dよりも狭く形成してある。
この両連結部材2,3は、支持部2b,3bが外端側に
位置し、孔2e,3eが対向しており、立ち曲げ部2
a,3aは互いに相手方の連結部材2または3の孔2e
または3eに向かって屈曲している。そして孔2e,3
eに相手方の連結部材の舌部3c,2cを挿入し、それ
ぞれの係合部3d,2dを連結部材2,3の対向する面
と反対側の面方向に突出させることにより、連結部材
2,3同志は離脱不能に連結される。これによって第2
図示のように、両連結部材2,3は、立ち曲げ部2a,
3aおよび孔2e,3eが対向し、両者の間に立ち曲げ
部2a,3aの高さに対応した空隙が形成される。
第3図示のように、この空隙内に圧縮バネ4が装着して
ある。圧縮バネ4は第3図示のようにその外周の一部が
孔2e,3eに嵌合しているので、この空隙から脱出不
能であると同時に、第1,2図から判るように、この圧
縮バネ4の両端は、対向する立ち曲げ部2a,3aの対
向面にそのバネ力を及ぼしており、このために連結部材
2,3は、各舌部2c,3cが孔2e,3eの長手方向
の内端面に接することにより位置決めされている。ロッ
ド1のこの状態は、長さが最も短い状態である。ロッド
1は両支持部2b,3bから外方へ力を加えることによ
って、この力に対応して圧縮バネ4が圧縮され、舌部2
c,3cが孔2e,3eに沿って互いに接近する方向に
摺動し、ロッド1の全長が次第に長くなる。
第4,5図によって本考案のロッド1を時計の扉開閉用
に適用したものについて説明する。
第4図に示すように、時計の枠体5に鳩など(図示せ
ず)の飾りを取り付けたスライダ6が設けてある。この
スライダ6に設けた雌ねじ部6bは、リードスクリュー
7に螺合している。リードスクリュー7は枠体5に回転
自在に支持してあり、駆動モータ9の駆動車9aの回転
がベルト8を介して伝達されるようにしてある。スライ
ダ6はこのリードスクリュー7の回転により進退可能で
ある。
枠体5の前方(図面下方)には、両開き用の扉10,1
0が取り付けてある。扉10,10は一端を枠体5に揺
動自在に支持してあり、他端は枠体に固着してあるスト
ッパ11に当接して閉められた状態となる。本考案のロ
ッド1は、スライダ6の下面と扉10の内面とにそれぞ
れ取り付けられた支持片6a,10aに、支持部3b,
2bによりそれぞれ揺動可能に取り付けてある。
上記の構成において、扉が閉じられた状態(第4図示)
にあるときに、図示しない時計機械体から駆動モータ9
に起動信号が送られ、駆動モータ9が起動して駆動歯車
9aが回転すると、リードスクリュー7によりスライダ
6が前進し始める。これにともないロッド1,1が押さ
れて、扉10,10を外方へ押し拡げてゆき、その間か
らスライダ6が前方正面へ現れる。さらに扉が開いて第
5図示のような状態になると、図示しないリミットスイ
ッチが働いて駆動モータ9が停止し、この状態がしばし
維持される。
所定時間が経過すると今度は、駆動モータ9に逆転の駆
動信号が送られ、駆動モータ9が回転しスライダ6が後
退し始める。スライダ6が後退して、第4図示の状態に
復帰すると、図示しない別のリミットスイッチが働いて
駆動モータ9が停止する。
リミットスイッチの枠体5への取付誤差により、扉1
0,10の内側がストッパ11に当接してもリミットス
イッチが切れない場合があり、スライダ6は扉10,1
0がストッパ11に当接してもなお後方へ動く。また、
リミットスイッチが枠体5の正確な位置に取付けられて
いても、リミットスイッチが作動した後で駆動モータ9
の慣性によりスライダ6は扉10,10がストッパ11
に当接してもなお後方へ動く。
このとき本考案によれば支持片6aに取付けたロッド1
の支持部3bはスライダ6とともに移動し、一方、支持
片10aに取付けたロッド1の支持部2bは扉10が停
止しているため停止している。このとき立ち曲げ部3a
は圧縮バネ4を立ち曲げ部2a方向に押圧し、圧縮バネ
4は圧縮されている。よって扉10,10がストッパ1
1に当接した後のスライダ6の移動は圧縮バネ4の変形
におきかわる。これにより、ロッド1,1、駆動モータ
9、扉10,10に無理な力が加わらず、扉10,10
のデッドロックを防止する。よってリミットスイッチの
位置決め調整が不要で組み立てが容易である。
なお、ロッド1とスライダ6,扉10との連結方法は本
実施例に限られず、ロッド1の形状も本実施例に限られ
ない。
本実施例では、鳩時計などに適用した場合について説明
しているが、鳩時計などに限らず広くからくり時計一般
に適用可能であり、さらには時計以外のものにおける扉
の開閉用としても適用可能である。
[効果] 以上説明したように、本考案によれば、扉が停止した後
でスライダが動いてもロッドの伸長により扉を無理に引
っ張ることがなく、ロッド,扉,駆動モータなどに余分
な力がかからず、これらの損傷を防止できまた扉のデッ
ドロックを防止できる。また、これによりリミットスイ
ッチを設けるための組立精度が厳しく要求されず組立が
容易でコスト軽減が可能である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案による一実施例を示すもので第1図は平面
図、第2図は正面図、第3図は第2図A−A線の拡大断
面図、第4,5図は本考案を適用した時計の要部の平面
図で、第4図は扉が閉まっている状態を示し、第5図は
扉が開いている状態を示した図である。 2,3……連結部材、 2a,3a……立ち曲げ部、 2c,3c……舌部、 2d,3d……係合部、 2e,3e……孔、 4……圧縮バネ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端部を屈成して成る立ち曲げ部と、 上記立ち曲げ部の先端に設けてあり、上記立ち曲げ部よ
    りも小なる幅を有する舌部と、 上記舌部の先端に設けてあり、上記舌部よりも僅かに大
    なる幅を有する係合部と、 上記立ち曲げ部から内方へ長溝状に形成してあり、上記
    舌部よりも僅かに大なる幅を有する孔と を有し、上記舌部を上記孔に挿入して上記係合部を突出
    させることにより上記立ち曲げ部同志を対向させてある
    1対の連結部材と、 対向する上記の両立ち曲げ部間に装着してある圧縮バネ
    と を具備することを特徴とする時計などの扉開閉用ロッ
    ド。
JP1857990U 1990-02-26 1990-02-26 時計などの扉開閉用ロッド Expired - Lifetime JPH0616336Y2 (ja)

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JPH03109193U JPH03109193U (ja) 1991-11-08
JPH0616336Y2 true JPH0616336Y2 (ja) 1994-04-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5858535B2 (ja) * 2012-05-31 2016-02-10 リズム時計工業株式会社 時計装置
JP5858538B2 (ja) * 2012-06-07 2016-02-10 リズム時計工業株式会社 発音駆動装置
JP5858537B2 (ja) * 2012-06-07 2016-02-10 リズム時計工業株式会社 駆動装置
JP5858539B2 (ja) * 2012-06-08 2016-02-10 リズム時計工業株式会社 駆動装置
JP6068983B2 (ja) * 2012-11-19 2017-01-25 株式会社東京マイクロ プロジェクタ用光路絞り装置

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