JPH0616289Y2

JPH0616289Y2 - 複合燃焼装置

Info

Publication number: JPH0616289Y2
Application number: JP1988075897U
Authority: JP
Inventors: 俊一三木; 正己谷; 晃宏梁田; 佐一郎羽藤; 和生渡
Original assignee: Noritz Corp
Current assignee: Noritz Corp
Priority date: 1988-06-07
Filing date: 1988-06-07
Publication date: 1994-04-27
Anticipated expiration: 2003-06-07
Also published as: JPH027454U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は複合燃焼装置に関し、特に２缶２水路の強制給
気式の複合燃焼装置に関するものである。

（従来の技術）従来、２缶２水路式の複合燃焼装置においては、２つの
燃焼装置にそれぞれフアンを設けて強制給気するものが
知られており、例えば２缶２水路式の給湯器付き風呂釜
では、給湯器側のフアンは燃焼量に応じて最適の給気量
を得られるようにその回転数を可変制御され、風呂釜側
は燃焼量が一定であるからフアンの回転数を一定に保つ
ように制御されて、それぞれの燃焼装置に適した給気量
が得られるようにしている。

（考案が解決しようとする課題〕しかし、この従来の複合燃焼装置では２つの燃焼装置の
排気を集合する場合、特に集合した排気をダクトで延長
して排出する場合には、一方の燃焼装置のみ使用したと
きに停止している他方の燃焼装置に排気が逆流する心配
があり、また２つの燃焼装置を同時に使用するときには
一方の燃焼装置が燃焼量を可変すれば他方の燃焼装置と
の排気のバランスが変化し、双方の燃焼性が変化する問
題点を有していた。

本考案は上記従来の問題点を解決し、一方の燃焼装置の
み使用する場合にも両方の燃焼装置を同時に使用する場
合にも排気のバランスを適正に保つて燃焼性が変化しな
いようにした複合燃焼装置の提供を目的とし、更には両
燃焼装置の点火を確実にすることを目的としている。

（課題を解決するための手段）上記の目的を達成するために本考案の複合燃焼装置は次
のような構成としている。すなわち、熱交換部とバーナ
と該バーナへ給気するフアンとを有する２組の燃焼装置
と、これら燃焼装置の排気を集合する排気集合筒とを備
え、一方の燃焼装置は燃焼量を可変し、他方の燃焼装置
は燃焼量を一定とするものにおいて、一方の燃焼装置の
使用中は他方の燃焼装置のフアンも作動させると共に前
記燃焼量一定の燃焼装置のフアンの回転数を前記燃焼量
可変の燃焼装置のフアンの回転数に応じて可変する制御
手段を設けている。

そして、一方の燃焼装置の点火動作中は他方の燃焼装置
の点火動作を禁止する手段を設けることが望ましい。

（作用）燃焼量可変の燃焼装置は単独で使用される場合も他方の
燃焼装置と同時に使用される場合にも必要に応じて燃焼
量を可変し、燃焼量に応じてフアンの回転数を可変す
る。このフアンの回転数に応じて他方の燃焼装置のフア
ンの回転数が可変される。

すなわち、後者の燃焼装置のフアンは燃焼しているか否
かに拘らず前者の燃焼装置のフアンの回転数に応じて運
転され、両者の排気のバランスは単独燃焼、同時燃焼に
拘らず適正に保たれる。

また、燃焼量可変の燃焼装置の点火動作においては、い
わゆるプリパージから緩点火制御へと急激にフアンの回
転数が変化するため、この間に他方の燃焼装置の運転指
令が入力されても点火動作を行なわず、前者の点火動作
が終了してのち後者の点火動作を行なう。

（実施例）第１図は本考案の実施例を示す複合燃焼装置の全体構成
図であり、給湯器(1)と風呂釜(2)との２缶２回路で構成
されている。(3)は給湯器(1)の熱交換器、(4)はバー
ナ、(5)はバーナ(4)へのガス量を制御する比例制御弁、
(6)はフアン、(7)は点火器である。(8)は風呂釜(2)の熱
交換器、(9)はバーナ、(10)はガス電磁弁、(11)はフア
ン、(12)は点火器である。(13)は給湯器(1)と風呂釜(2)
との排気を集合する排気集合筒、(14)はコントローラで
ある。

第２図はフアン(6),(11)の制御系統を示すブロツク図で
ある。(15a)はフアン(6)の目標回転数を演算して出力す
る目標回転数演算部、(16a)はこの目標回転数信号と、
回転数検出部(17a)から出力されるフアン(6)の実測の回
転数の信号とを共に入力して両者を一致させるように制
御信号を出力する回転数制御部であり、フアンモータ駆
動回路(18a)を介してフアン(6)への給電量が制御され
る。(15b)は風呂釜側のフアン(11)の目標回転数演算
部、同様に、(16b)は回転数制御部、(17b)は回転数検出
部、(18b)はフアンモータ駆動回路である。

給湯器側の目標回転数演算部(15a)は、給湯器(1)の燃焼
時はその燃焼量に応じて目標回転数を演算し、給湯器
(1)が使用されていないときに風呂釜(2)を使用している
ときには所定の目標回転数を出力する。この給湯器側の
目標回転数信号が風呂釜側の目標回転数演算部(15b)に
入力され、風呂釜側のフアン(11)の目標回転数は、当該
風呂釜(2)の使用時、非使用時に拘らず給湯器(1)のフア
ン(6)の目標回転数のみに応じて決定される。第３図は
給湯器の燃焼量とフアン(6)及びフアン(11)の回転数と
の関係を示し、燃焼量に応じて給湯器側のフアン(6)の
回転数を可変するのと同傾向で風呂釜側のフアン(11)の
回転数を可変している。

而して、給湯器(1)と風呂釜(2)との少なくとも一方が使
用されるときには両方のフアン(6)、(11)が運転され、何
れか一方の単独使用か同時使用かに拘らずフアン(6)の
回転数に応じてフアン(11)の回転数が決定されるので給
湯器(1)と風呂釜(2)との排気のバランスを適正に保つこ
とができる。

次に第４図は点火モードにおける制御系統を示すブロッ
ク図であり、(19)は給湯器(1)と風呂釜(2)との運転状態
に基づいて点火の条件を判定する点火条件判定部、(20)
は比例制御弁(5)、点火器(7)を制御すると共に給湯器側
の目標回転数演算部(15a)にプリパージと緩点火のため
の特定の信号を出力する緩点火制御部、(21)は点火条件
に応じてガス電磁弁(10)、点火器(12)を制御すると共に
風呂釜側の目標回転数演算部(15b)に後述する特定の指
令信号を与える風呂点火制御部である。

点火条件判定部(19)は給湯器(1)の点火動作中に風呂釜
(2)の運転指令信号が入つたときには風呂点火制御部(2
1)を介してガス電磁弁(10)と点火器(12)の作動を遅らせ
ている。すなわち、第５図に示すように給湯器(1)のプ
リパージ及び緩点火動作中のフアン(6)の回転数は急激
に変化し、風呂釜(2)のフアン(11)の回転数はそれに追
従して変化するため点火ミスの危険があり、給湯器(1)
が定常燃焼モードに移行してから点火を行なうようにし
ている。また、逆に風呂釜(2)の点火動作中に給湯器(1)
の運転指令信号が入つたときには、点火条件判定部(19)
は風呂釜(2)の着火検出時点まで緩点火制御部(20)を不
動作にする信号を出力する。

そして、風呂点火制御部(21)はある点火条件のときには
風呂釜側の目標回転数演算部(15b)に特定の指令信号を
与えるようにしてもよい。すなわち、第６図に示すよう
に、給湯器(1)が運転していないときに風呂釜(2)を運転
するときには既に述べたように給湯器側フアン(6)が所
定の回転数に制御されて風呂釜側フアン(11)はそれに対
応した所定回転数(A)に制御され、一方、給湯器(1)が運
転中はフアン(11)の回転数はフアン(6)の回転数に応じ
た回転数(B)にされるが、給湯器(1)が運転を行なつてい
るときの風呂釜(2)の点火時には、上記回転数(B)からあ
る回転数を差し引いた回転数(C)に制御するようにして
もよく、これによれば給湯器側のフアン(6)が最大回転
数の場合でも点火が容易になる。

（考案の効果）本考案は以下に示すようなすぐれた効果を奏するもので
ある。すなわち、一方の燃焼装置のみ使用する場合と両
方を同時に使用する場合とに拘らず双方の排気のバラン
スを適正に保つことができ、一方の排気が他方の燃焼装
置に逆流したり、燃焼性を悪化させたりする不都合がな
い。

また、両方の燃焼装置が同時に点火動作を行なわないよ
うにしたので、両装置の点火が確実となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す複合燃焼装置の全体構成
図、第２図は同例のフアンの制御ブロツク図、第３図は
同例の給湯器燃焼量とフアン回転数との関係図、第４図
は同例の点火制御プロツク図、第５図は同例の点火時の
フアン回転数変化図、第６図は点火モードにおける要部
フローチヤートである。 (1)……給湯器 (2)……風呂釜 (5)……比例制御弁 (6)、(11)……フアン (13)……排気集合筒 (14)……コントローラ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者渡和生兵庫県神戸市中央区明石町32番地株式会社ノーリツ内審査官前田仁

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】熱交換部とバーナと該バーナへ給気するフ
アンとを有する２組の燃焼装置と、これら燃焼装置の排
気を集合する排気集合筒とを備え、一方の燃焼装置は燃
焼量を可変し、他方の燃焼装置は燃焼量を一定とするも
のにおいて、一方の燃焼装置の使用中は他方の燃焼装置
のフアンも作動させると共に前記燃焼量一定の燃焼装置
のフアンの回転数を前記燃焼量可変の燃焼装置のフアン
の回転数に応じて可変する制御手段を設けたことを特徴
とする複合燃焼装置。
【請求項２】一方の燃焼装置の点火動作中は他方の燃焼
装置の点火動作を禁止する手段を設けたことを特徴とす
る請求項１記載の複合燃焼装置。