JPH06162717A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JPH06162717A
JPH06162717A JP30577692A JP30577692A JPH06162717A JP H06162717 A JPH06162717 A JP H06162717A JP 30577692 A JP30577692 A JP 30577692A JP 30577692 A JP30577692 A JP 30577692A JP H06162717 A JPH06162717 A JP H06162717A
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JP
Japan
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shutter
cassette
opening
pair
tape
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JP30577692A
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Inventor
Shuichi Ota
修一 太田
Takashi Sawada
高志 澤田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カセット本体の開口部付近の強度アップを図
る。 【構成】 カセット本体1の前面側に開口部7を形成
し、この開口部7を前蓋10とシャッタ20で開閉自在
に構成し、このシャッタ20に上記開口部7に突出する
突き当てボス90を設け、カセット本体1のたわみを突
き当てボス90を当接させることによって防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、デジタルオ
ーディオテープ(DAT)カセット等のテープカセット
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、デジタル信号を使って記録,再
生することができるDATカセットが知られている。こ
れを、図23〜25によって具体的に説明すると、図中
100はテープカセットであり、合成樹脂製の上,下シ
ェルから成る筐型のカセット本体101を有している。
このカセット本体101内には磁気テープ(図示しな
い)を巻装した一対のテープリール102,102を回
転自在に収納している。このカセット本体101の前面
側には該前面側に形成された開口部105を開閉する前
蓋(蓋体)103を水平方向から上方に回動自在に支持
してある。
【0003】また、上記カセット本体101の底面10
1aには合成樹脂製で正面凵字型のシャッタ104をそ
の前後方向に摺動自在に支持してある。このシャッタ1
04の略中央には一対のリール台挿通孔104a,10
4aを形成してあると共に、その底面には各リール台挿
通孔104a寄りの位置から前端まで達する断面凹状の
一対の長溝104b,104bを形成してある。この各
長溝104bの後端と前端寄りの2箇所には各一対の係
合孔104c,104dを形成してある。この一対の長
溝104b,104bに対向する上記前蓋103の下端
縁には切欠103a,103aを形成してある。また、
閉時の上記シャッタ104の一対の長溝104b,10
4bの各後端側の係合孔104cに対向する上記カセッ
ト本体101の底面101aには、前後に長い平面コ字
状の各スリット101bによって弾性を有する弾性片1
01cを形成してある。この各弾性片101cの外側先
端には爪部101dを一体突出成形してある。そして、
上記カセット本体101の各弾性片101cの爪部10
1dが上記シャッタ104の各長溝104bの後端側の
係合孔104cに係合することにより上記シャッタ10
4の閉塞状態がロックされると共に、各長溝104bの
前端側の係合孔104dに係合することにより上記シャ
ッタ104の開状態がロックされるようになっている。
上記シャッタ104は図示しないバネ等の弾性手段によ
り常に閉じる方向に付勢されている。
【0004】そして、カセット装着状態では上記開口部
105は前蓋103とシャッタ104が開状態となって
露出するが、カセット非装着状態では上記開口部105
が前蓋103とシャッタ104で閉じられ磁気テープ等
の保護に供する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、開口部105の上面側はほとんどカセッ
ト本体101の上シェルによって被われ、この部分の上
シェルは支持部を設けることができないので、図23の
矢印方向の力(圧縮力)に非常に弱い。即ち、他の部分
に較べて内側にたわみ易くカセットを小型薄形化してい
くと、その強度対策が特に重要な問題となってくる。
【0006】ここで、その対策として上シェルの肉厚を
厚くすることが考えられるが、単純に肉厚を厚くするこ
とはカセット自体の肉厚を厚くすることになりカセット
の小型薄形化に反する。
【0007】そこで、本発明はカセット本体の肉厚を厚
くすることなく開口部付近の強度をアップし小型薄形化
に供するテープカセットを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明に係るテープカセットは、テープを巻装した一
対のテープリールを、筐型のカセット本体内に回転自在
に収納し、このカセット本体の前面側に上記テープを露
出させる開口部を形成し、この開口部の上面側と前面側
を蓋体で開閉自在にすると共に、この蓋体の開閉動作に
合わせて上記開口部の底面側を開閉するシャッタを上記
カセット本体の底面側にスライド自在に設け、上記蓋体
の閉時に上記開口部の底面側を上記シャッタで閉じて上
記開口部に露出したテープを上記蓋体とシャッタとで閉
塞するようにしたテープカセットにおいて、上記シャッ
タには上記開口部内に突出する突き当てボスを設け、こ
の突き当てボスの高さを少なくとも上記カセット本体の
内面近くにまで達する高さとしたものである。
【0009】
【作用】カセット本体の開口部付近に圧縮力が作用する
と、カセット本体やシャッタが内側にたわもうとする
が、このたわみは突き当てボスがカセット本体の内面に
当接することによって規制され、これ以上たわまない。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面と共に詳述す
る。
【0011】図1〜図15は第1実施例を示すものであ
る。図において、1はDATカセット(テープカセッ
ト)であり、そのカセット本体2を合成樹脂製の上,下
シェル3,4により筐型に形成してある。この筐型のカ
セット本体2内には磁気テープ5を巻装した一対のテー
プリール6,6を回転自在に収納してある。上記磁気テ
ープ5は、カセット本体2の前面側に形成された開口部
7にその一部が露出している。この開口部7は、図7,
8に示すように、下シェル4の前側の略中央に略凵字状
に後方に凹むように起立した仕切壁8により形成され、
その上面側の殆どは上記略板状の上シェル3の前側で覆
われている。この仕切壁8の両側壁の前端部8a,8a
が略半円柱状に一体成形された開口部7に対するテープ
出入口になっている。
【0012】上記開口部7の上面と前面側は前蓋(蓋
体)10により開閉されるようになっている。この前蓋
10は合成樹脂で形成してあり、その両側部10a,1
0aの各内面側に相対向して一体突設した各支軸部10
b,10bを上記下シェル4の両側壁4b,4bの前側
に形成した各挿入孔4b’,4b’にそれぞれ嵌合して
ある。これにより、上記前蓋10は一対の支軸部10
b,10bを中心として水平方向から上方に揺動して開
口部7の底面側を除いた部分を開閉するようになってい
る。また、この前蓋10は、少なくとも一方の支軸部1
0bに巻装された捩りコイルバネ11により常に閉方向
に付勢されるようになっている。そして、カセット本体
2が記録再生装置のシャーシ50上の一対のリール台5
1,51にカセットホルダ56を介して装着される時
に、シャーシ50上の所定高さに配置された蓋開閉ピン
52で前蓋10の一方の側部10aが持ち上げられるこ
とにより、図10に示すように、上記捩りコイルバネ1
1の付勢力に抗して前蓋10が開くようになっている。
【0013】図8,9に示すように、上記下シェル4
は、底面壁4A上の前側に一体突出成形した仕切壁8と
両側壁4b,4bと後壁4cとで上面側が開口した筐型
に形成してあり、底面壁4Aの略中央に形成された一対
のリール台挿入孔12,12と上シェル3の一対のボス
3a,3aに溶着された一対のリール押え板バネ13,
13との間に上記一対のテープリール6,6の各ハブ部
(リール台受け部)6aをそれぞれ回転自在に支持して
ある。そして、図10に示すように、記録再生装置のシ
ャーシ50上にカセット本体2を装着した時に上記一対
のテープリール6,6の各ハブ部6aの下部が上記シャ
ーシ50上に回転自在に支持された一対のリール台5
1,51に嵌合されるようになっている。また、一対の
テープリール6,6の各下フランジ6bの外周部には複
数の歯部6c,6c,…を形成してある。
【0014】また、図7,8に示すように、上記下シェ
ル4の底面壁4A上の後壁4c側の中央には該底面壁4
Aより一対のガイド壁4d,4dを一体突出成形してあ
る。この一対のカイド壁4d,4d間にはリールロック
部材14を前後方向に摺動自在に配設してある。このリ
ールロック部材14は合成樹脂により略冂字型に形成し
てあり、その前側に上記一対のテープリール6,6の各
フランジ6bの歯部6cに係脱される一対の係止爪1
5,15を有している。また、このリールロック部材1
4と後壁4cとの間にはリールロックバネとしての圧縮
コイルバネ(付勢手段)16を介在してある。この圧縮
コイルバネ16により上記リールロック部材14の一対
の係止爪15,15は上記一対のテープリール6,6の
各下フランジ6bの歯部6cに常に係止するように付勢
されている。これにより、一対のテープリール6,6は
磁気テープ5の繰り出し方向の回転が規制されている。
このリールロック部材14の凹部14aに対向する下シ
ェル4の底面壁4Aには矩形のリールロック解除孔17
を形成してある。この解除孔17より、上記記録再生装
置のシャーシ50に立設された上部後側がテーパ状のリ
ールロック解除爪(リールロック解除部材)53が挿入
され、その上側のリールロック解除部53aが上記リー
ルロック部材14の凹部14aに挿入されて該リールロ
ック部材14が圧縮コイルバネ16の付勢力に抗して後
退する。これにより、上記リールロック部材14の一対
の係止爪15,15が上記一対のテープリール6,6の
各下フランジ6bの歯部6cより離れるようになってい
る。又、図2に示すように、下シェル4の底面壁4Aの
底面4aの一対のリール台挿入孔12,12間の中央に
はICメモリ用の端子18を埋設してある。
【0015】さらに、前記カセット本体2の開口部7の
底面側は金属製(板金製)のシャッタ20より開閉され
るようになっている。このシャッタ20は図14に示す
如く金属板の折り曲げ成形により、底片部21と両側片
部22,22とで正面略凵字型に形成してある。このシ
ャッタ20の両側片部22,22は、図1,4に示すよ
うに、カセット本体2の両側面に段差を有して形成され
た各シャッタ受面19,19に沿って前後方向にスライ
ドするようになっている。この各側片部22に中央に形
成された係合凸部22aは、各シャッタ受面19の案内
溝19aに沿って摺動すると共に、各側片部22の上縁
において内側に折り曲げ形成された係合片部22bは、
各シャッタ受面19の上部に形成された細長溝19bに
挿入係合してある。
【0016】上記シャッタ20の底片部21の後側の両
コーナ部は切欠かれていて、カセット本体2の下シェル
4の底面4aに形成されたスライド基準面としてのシャ
ッタ受面(図6に点々で示す)40に摺動自在になって
いる。この下シェル4のシャッタ受面40は、その各コ
ーナ部に形成されたカセット高さ決め基準面41(図6
に斜線で示す)より少し外側に突出した面になってい
る。この各コーナ部の前側及び後側の各カセット高さ決
め基準面41には長穴状及び丸穴状の前後各一対のカセ
ット位置決め基準穴42,42及び43,43をそれぞ
れ形成してある。尚、上記各コーナ部の前側及び後側の
各カセット高さ決め基準面41は同一高さ面に形成して
あるが、記録再生装置のシャーシ50上の前後各一対の
位置決めピン54,54及び55,55の高さを変える
ことにより、前側及び後側の各カセット高さ決め基準面
41の位置決め高さ面を前後でそれぞれ変えてもよい。
【0017】さらに、上記シャッタ20の底片部21の
前記一対のリール台挿通孔12,12とICメモリ用端
子18とリールロック解除孔17に対応する位置には、
一対のリール台挿通孔23,23と楕円孔24と矩形の
係合孔25をそれぞれ穿設してある。この係合孔25に
は前記リールロック解除孔53が挿入係合されるが、こ
のリールロック解除爪53のシャッタロック部53bが
当接する部分には折り曲げ部25aを形成してある。こ
の係合孔25の折り曲げ部25aに対向する上記下シェ
ル4の底面4aにはリールロック解除孔17を挟んで前
後方向に延びる逃げ溝部4eを形成してある。また、上
記シャッタ20の底片部21の前縁両側には外側より順
に一対の切欠部26,26と一対の被ロック片部27,
27と一対の被シャッタ押圧片部28,28をそれぞれ
形成してある。この一対の切欠部26,26の周囲には
各絞り部26aをそれぞれ形成してあり、下シェル4の
底面4a側との隙間を小さくしている。そして、上記シ
ャッタ20はシャッタ捩りコイルバネ29により開口部
7の底面側を常に閉じる方向に付勢されている。また、
上記シャッタ20の底片部21には開口部7に突出する
突き当てボス90を設けてある。この突き当てボス90
の高さhは、図15(b)に示す如く上シェル3の内面
より若干低く形成され、上シェル3に対してわずかな隙
間を持つよう設定されている。このため、シャッタ20
が前後方向にスライドする場合に摩擦等による負荷がか
からない。尚、摩擦等による負荷を問題とする必要がな
い場合には突き当てボス90の高さを上シェル3の内面
に接触するよう設定することがたわみ対策上最も好まし
い。又、突き当てボス90はシャッタ20の開位置で開
口部7後方のテープローディングの支障にならない位置
になるよう位置を決定してあり、この実施例では開口部
7の中央部の後方を凹ませ、この凹部に突き当てボス9
0が位置する。又、この第1実施例ではシャッタ20が
金属製であるため、アウトサート成形により突き当てボ
ス90を形成する。具体的にはシャッタ20にシボリ加
工により長円形のシボリ支持部91を設け、このシボリ
支持部91に樹脂を流すための穴91を形成する。そし
て、シャッタ20を金型に入れて突き当てボス90をア
ウトサート形成で作る。
【0018】また、上記下シェル4の底面4aの上記シ
ャッタ20の一対の切欠部26,26及び一対の被ロッ
ク片部27,27に対向する前両側には一対の弾性片4
5,45を一体突出成形してある。この各弾性片45は
上記各切欠部26と被ロック片27に対向する部分に略
C字状のスリット44を介して区分してあり、各切欠部
26に対向する位置の列に前側から順に、前後に傾斜面
46a,46bを有した山状の第1カム面部46と、前
後に傾斜面47a,47bを有した山状の第2カム面部
47をそれぞれ一体突出成形してあると共に、被ロック
片部27に対向する位置の列に前側から順に、後側に傾
斜面48bを有した三角ブロック状の第1ロック部48
と、前側に傾斜面49aを有した三角ブロック状の第2
ロック部49をそれぞれ一体突出成形してある。この各
弾性片45はその各カム面部46,47に記録再生装置
のカセットホルダ56の台形の各解除突起57が当接す
ることにより、上方に弾性変形するようになっている。
この時、カセットホルダ56の各シャッタ押圧片58が
シャッタ20の各被シャッタ押圧片28を押すことによ
り、上記シャッタ20は捩りコイルバネ29の付勢力に
抗して開方向に移動されるようになっている。
【0019】前記下シェル4の底面4aのシャッタ20
の一対の切欠部26,26に対向する位置には一対の溝
部4f,4fを形成してあると共に、シャッタ20の一
対の被シャッタ押圧片部28,28に対向する位置には
一対の溝部4g,4gを形成してある。また、前記前蓋
10のシャッタ20の一対の切欠部26,26に対向す
る位置には一対の切欠部10c,10cを形成してある
と共に、シャッタ20の一対の被シャッタ押圧片部2
8,28に対向する位置には一対の切欠部10d,10
dを形成してある。
【0020】以上第1実施例のDATカセット1及び該
カセット1を用いる記録再生装置によれば、DATカセ
ット1を記録再生装置のカセットホルダ56に挿入する
と、該カセットホルダ56の一対の解除突起57,57
によりシャッタ20の閉状態のロックが解除される。即
ち、図13(a)に示すように、カセット本体2の一対
の弾性片45,45の各第1ロック部48の前端48a
にシャッタ20の一対の被ロック片部27,27が係止
されて開口部7がシャッタ20により閉じられた閉ロッ
ク状態で、上記カセット本体2をカセットホルダ56に
挿入すると、カセットホルダ56の一対の解除突起5
7,57により、図13(b)に示すように、各弾性片
45が上方に押し上げられることにより上記閉ロック状
態が解除される。そして、カセット本体2を更にカセッ
トホルダ56に挿入して行くと、該カセットホルダ56
の一対のシャッタ押圧片58,58でシャッタ20の一
対の被シャッタ押圧片部28,28が押されることによ
り、シャッタ20がカセット本体2の底面4a側のシャ
ッタ受面40を摺動して上記開口部7の底面側を開く。
【0021】上記開口部7をシャッタ20が開くと、該
シャッタ20の開ロック状態は、図11,図13(c)
に示すように、シャッタ20の各被ロック片部27がカ
セット本体2の各弾性片45の第2ロック部49の後端
49bに当接係止されることにより保持される。この
時、図11に示すように、シャッタ20の各被ロック片
部27はシャッタ戻し捩りコイルバネ29の付勢力でカ
セット本体2の各弾性片45の第2ロック部49の後端
49b側に押し付けられていると共に、シャッタ20の
各被シャッタ押圧片部28にカセットホルダ56の各シ
ャッタ押圧片58が当たっている。
【0022】図9,10に示すように、カセット本体2
の開口部7の底面側をシャッタ20で開いた状態からカ
セットホルダ56がシャーシ50上の一対のリール台5
1,51側に下降すると、その下降途中で、シャーシ5
0上のリールロック解除爪53のリールロック解除部5
3aによりリールロック部材14を圧縮コイルバネ16
の圧縮力に抗してカセット本体2内の後方に移動させ
る。これにより、図7,8に示すように、上記リールロ
ック部材14の一対の係止爪15,15が一対のテープ
リール6,6の各下フランジ6bの歯部6cから外れて
該一対のテープリール6,6のロック状態が解除され
る。
【0023】そして、カセット本体2がシャーシ50上
の前後各一対の位置決めピン54,54及び55,55
に位置決めされて装着される直前に、上記リールロック
解除爪53のシャッタロック部53bがシャッタ20の
係合孔25の折り曲げ部25aを若干後方に押すことに
より、シャッタ20は図11に示す開ロック状態から図
12に示すように微妙に後方に移動させられる。この状
態が記録再生装置のシャーシ50側でシャッタ20が開
状態でロックされている状態となる(このシャーシ50
側でのシャッタ20の開ロック状態において、カセット
本体2は各位置決め基準穴42,43に各位置決めピン
54,55が入り、図10に示す左右方向にカセット本
体2が移動不可能になっている)。
【0024】記録再生装置よりテープカセット1をイジ
ェクトすると、このイジェクト過程で蓋体10が閉じる
と共にシャッタ20も閉じる。そして、カセット非装着
状態において、ユーザがカセット本体20を手で把持す
る等してカセット本体2の開口部7付近に圧縮力が作用
すると、上シェル3とシャッタ20が内側にたわもうと
する。しかし、少したわむと突き当てボス90が上シェ
ル3の内面に当接するため、これ以上たわむことがな
い。
【0025】図16〜図22は第2実施例のDATカセ
ット1’を示す。このDATカセット1’のカセット本
体2は、上記第1実施例のカセット本体2と全体の寸法
が同じに形成してある。また、このカセット本体2の開
口部7の底面側は、合成樹脂製のシャッタ30により開
閉されるようになっている。このシャッタ30はモール
ド樹脂成形により、底片部31と両側片部32,32と
で正面略凵字型に形成してある。この合成樹脂製のシャ
ッタ30の両側片部32,32は、図16,21に示す
ように、カセット本体2の両側面に段差を有して形成さ
れた各シャッタ受面19,19に沿って前後方向にスラ
イドするようになっている。この各側片部32の上縁に
おいて内側に垂直に一体突出成形された係合片部32b
は、各シャッタ受面19の上部に形成された細長溝19
bに挿入係合してある。
【0026】上記シャッタ30の底片部31の後側の両
コーナ部は切欠かれていて、図20に示すように、カセ
ット本体2の下シェル4の底面4aに形成されたスライ
ド基準面としてのシャッタ受面40に摺動自在になって
いる。この下シェル4のシャッタ受面40は、その各コ
ーナ部に形成されたカセット高さ決め基準面41(図2
0に1点鎖斜線で示す)と同一面になっている。このカ
セット本体2のシャッタ受面40とカセット高さ決め基
準面41の上シェル4の上面からの高さは、前記第1実
施例のカセット本体2の図8で斜線で示すカセット高さ
基準面41の高さと同一高さ(共通)に形成してある。
また、前記第1実施例と同様に、上記各コーナ部の前側
及び後側のカセット高さ決め基準面41には長穴状及び
丸穴状の前後各一対のカセット位置決め基準穴42,4
2及び43,43をそれぞれ形成してある。さらに、上
記シャッタ30の底片部31の上記下シェル4の一対の
リール台挿通孔12,12とICメモリ用端子18とリ
ールロック解除孔17に対応する位置には、図17,1
9に示すように、一対のリール台挿通長孔33,33と
楕円孔34と矩形の係合孔35をそれぞれ穿設してあ
る。この各リール台挿入長孔33はシャッタ30の閉状
態の各テープリール6のハブ部6aに対向する位置から
シャッタ30の開状態のハブ部6aに対向する位置まで
前後方向に長く延びるように形成してあり、第1実施例
の金属製のシャッタ20より肉厚の厚い上記合成樹脂製
のシャッタ30がシャッタ受面40をスライドする際
に、該合成樹脂製のシャッタ30の上面側が上記各テー
プリール6のハブ部6aに当たらないようになってい
る。また、上記係合孔35には第1実施例と同様に記録
再生装置のリールロック解除爪53が挿入係合され、こ
のリールロック解除爪53のシャッタロック部53bに
より第1実施例と同様に合成樹脂製のシャッタ30の開
ロック状態が保持されるようになっている。さらに、上
記シャッタ30の底片部31の前縁両側には外側より順
に一対の切欠部36,36と一対の被ロック片部37,
37と一対の被シャッタ押圧部38,38をそれぞれ形
成してある。
【0027】また、シャッタ30は第1実施例と異なり
合成樹脂製であるため突き当てボス90は一体成形によ
り作られ、この突き当てボス90は左右2つの位置に分
かれて設けられている。
【0028】そして、上記シャッタ30はシャッタ戻し
捩りコイルバネ39により開口部7の底面側を常に閉じ
る方向に付勢されている。他の構成は前記第1実施例と
同一であるので同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0029】前記第1実施例と第2実施例のDATカセ
ット1,1’において、各カセット本体2,2のカセッ
ト高さ決め基準面41、各カセット位置決め基準穴4
2,43、シャッタ開閉状態をロックしたり解除する各
弾性片45及び上記各DATカセット1,1’を使用す
る記録再生装置側の各リール台51、リールロック解除
爪53等をそれぞれ共通としたので、上記DATカセッ
ト1,1’の各カセット本体2,2の全体の寸法を変え
ずに、肉厚の異なる金属製のシャッタ20と合成樹脂製
のシャッタ30の両方のシャッタ20,30をそれぞれ
使用することができると共に、1台の上記記録再生装置
に両方のDATカセット1,1’を使用することができ
る。これにより、上記各カセット本体2のデザイン上の
自由度を大幅に広げることができる。また、肉厚の異な
る各シャッタ20,30でも各カセット本体2の前側の
開口部7を確実に開閉することができると共に、1台の
上記記録再生装置に各カセット本体2を装着しても何等
支障を生じることがない。
【0030】このように、各カセット本体2の全体の寸
法を変えずに、肉厚の異なる金属製と樹脂製のシャッタ
20,30の両方のシャッタを使用することができるの
で、高級感を出したい場合には金属製のシャッタ20
を、低価格にしたい場合には樹脂製のシャッタ30を用
いて使い分けることができる。さらに、上記金属製のシ
ャッタ20を用いる場合には、その前端両側の一対の切
欠部26,26の縁部にカセット本体2の底面4a側と
の隙間を埋める各絞り部26aを一体形成したので、カ
セット本体2の底面4aと金属製のシャッタ20の隙間
より外気が入りにくくなり、磁気テープ5に塵埃等が付
くのを確実に防ぐことができる。さらにまた、上記合成
樹脂製のシャッタ30の一対のテープリール6,6の各
ハブ部6aに対向する位置に一対のリール台挿通長孔3
3,33を形成したので、合成樹脂製のシャッタ30は
上記各ハブ部6aに当たることなくカセット本体2のシ
ャッタ受面40をスムーズにスライドしてカセット本体
2の開口部7の底面側を確実に開閉することができる。
【0031】尚、前記各実施例によれば、DATカセッ
トについて説明したが、テープカセットはDATカセッ
トに限られるものではなく、ビデオテープカセットとし
ての所謂8mmテープカセット等のテープカセットに前
記各実施例を適用してもよい。また、前記各実施例によ
れば、蓋体を前蓋で構成したが、蓋体を前蓋と上蓋から
構成してものに適用してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上のように、請求項1から請求項4の
発明によれば、テープを巻装した一対のテープリール
を、筐型のカセット本体内に回転自在に収納し、このカ
セット本体の前面側に上記テープを露出させる開口部を
形成し、この開口部の上面側と前面側を蓋体で開閉自在
にすると共に、この蓋体の開閉動作に合わせて上記開口
部の下面側を開閉するシャッタを上記カセット本体の底
面側にスライド自在に設け、上記蓋体の閉時に上記開口
部の下面側を上記シャッタで閉じて上記開口部内に露出
したテープを上記蓋体とシャッタとで完全に閉塞するよ
うにしたテープカセットにおいて、上記シャッタには開
口部内に突出する所定の突き当てボスを設けたので、カ
セット本体の肉厚を厚くすることなく開口部付近の強度
がアップし、小型薄形化に供するという効果を奏する。
【0033】また、請求項4に係る発明によれば突き当
てボスが従来のテープローディング時の支障とならない
位置に移動するため、テープ駆動メカニズムに対し何ら
負担とならないという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のDATカセットを示す
斜視図。
【図2】上記カセットの底面図。
【図3】上記カセットの正面図。
【図4】上記カセットの側面図。
【図5】上記カセットに用いられる金属製のシャッタの
要部の拡大断面図。
【図6】上記カセットのカセット高さ決め基準面と上記
シャッタのスライド基準面の説明図。
【図7】上記カセットの一対のテープリールのロック状
態を示す説明図。
【図8】上記カセットの一対のテープリールのロック解
除状態を示す説明図。
【図9】上記カセットの装着前の断面図。
【図10】上記カセットの装着後の断面図。
【図11】上記カセットのシャッタの開ロック状態を示
す底面図。
【図12】記録再生装置側のリールロック解除爪による
上記シャッタの開ロック状態を示す底面図。
【図13】(a)〜(d)は上記シャッタの開閉動作を
示す説明図。
【図14】シャッタの斜視図。
【図15】(a)は突き当てボスの斜視図、(b)は突
き当てボス付近の断面図。
【図16】この発明の第2実施例のDATカセットを示
す斜視図。
【図17】上記カセットの底面図。
【図18】上記カセットの正面図。
【図19】上記カセットの底面図。
【図20】上記カセットのカセット高さ決め基準面と上
記シャッタのスライド基準面の説明図。
【図21】上記カセットの側面図。
【図22】上記カセットの装着前の断面図。
【図23】従来のDATカセットを示す斜視図。
【図24】上記従来のカセットを底面側から見た斜視
図。
【図25】上記従来のカセットのシャッタをロックする
部分の拡大説明図。
【符号の説明】
1…DATカセット(テープカセット) 2…カセット本体 4a…底面 5…磁気テープ(テープ) 6,6…一対のテープリール 7…開口部 10…前蓋(蓋体) 20…金属製のシャッタ 30…樹脂製のシャッタ 90…突き当てボス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープを巻装した一対のテープリール
    を、筐型のカセット本体内に回転自在に収納し、このカ
    セット本体の前面側に上記テープを露出させる開口部を
    形成し、この開口部の上面側と前面側を蓋体で開閉自在
    にすると共に、この蓋体の開閉動作に合わせて上記開口
    部の底面側を開閉するシャッタを上記カセット本体の底
    面側にスライド自在に設け、上記蓋体の閉時に上記開口
    部の底面側を上記シャッタで閉じて上記開口部に露出し
    たテープを上記蓋体とシャッタとで閉塞するようにした
    テープカセットにおいて、上記シャッタには上記開口部
    内に突出する突き当てボスを設け、この突き当てボスの
    高さを少なくとも上記カセット本体の内面近くにまで達
    する高さとしたことを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 上記シャッタが金属で形成されると共
    に、上記突き当てボスが樹脂によって上記金属シャッタ
    に一体的に成形されて成ることを特徴とする請求項1に
    記載したテープカセット。
  3. 【請求項3】 上記シャッタ及び上記突き当てボスが樹
    脂によって一体に形成されたことを特徴とする請求項1
    に記載したテープカセット。
  4. 【請求項4】 上記開口部がその中央部を後方に凹ませ
    て形成されると共に、上記シャッタが開いた時に上記突
    き当てボスが該中央凹部に位置するように成されたこと
    を特徴とする請求項1に記載したテープカセット。
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