JPH06162456A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH06162456A
JPH06162456A JP4338154A JP33815492A JPH06162456A JP H06162456 A JPH06162456 A JP H06162456A JP 4338154 A JP4338154 A JP 4338154A JP 33815492 A JP33815492 A JP 33815492A JP H06162456 A JPH06162456 A JP H06162456A
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JP
Japan
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drum
lower drum
rotary
upper drum
center
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JP4338154A
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English (en)
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Toshio Kaneshiro
寿雄 金城
Hiromichi Hirayama
博通 平山
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 トリックプレイ時にもノイズバーのない再生
画像が得られるVTRを得る。 【構成】 磁気ヘッドとロータリートランス2とを備え
た上ドラムDuを支持する中心軸1の中心位置と下ドラ
ムDdの中心軸の中心位置とが、磁気ヘッドの回転軌跡
面近くの面内で一致している状態での中心位置を回動中
心として、中心軸1が回動できるように下ドラムに設け
た軸受部5により中心軸1を回動自在に支持する。下ド
ラムのロータリートランスの取付け部7と、装置固定部
に設けた環状のカム部材のカム輪郭と協働するカム従動
体とが設けてあり、下ドラムの周面に対する磁気テープ
の巻付範囲の中央位置と下ドラムの中心軸の中心とを含
む平面と直交し、かつ前記した下ドラムの中心軸を含む
面内だけでの傾斜を可能にさせる傾斜方向規制部材9,
10を傾斜可動部材IAを中心軸1と一体的に傾斜でき
るように、装置の固定部に連結支持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置、特
に、ドラムの周面の一部に摺接しながら走行する磁気テ
ープの走行速度の変化に応じて回転磁気ヘッドの回転軌
跡面の空間位置を変化させることにより回転磁気ヘッド
が記録跡を良好に追跡できるようにした磁気記録再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】上ドラムと下ドラムとからなるドラムの
周面の一部へ巻回された状態の磁気テープを所定の走行
速度で走行させて、回転磁気ヘッドを用いて記録再生動
作を行なうようにしている磁気記録再生装置の代表例と
してはビデオ・テープ・レコーダ(VTR)を挙げること
ができる。そして、現在、実用されているVTRは、開
発されてからこれまでの間の飛躍的な進歩によって画質
や機能が大幅に向上したものになっていることは周知の
とおりである。VTRの使用に当っては、記録時と同一
の磁気テープ走行速度で記録情報の再生動作を行なう通
常再生(ノーマル再生)の他に、記録時の磁気テープの
走行速度や走行方向とは異なる走行速度や走行方向で磁
気テープを走行(停止も含む)させて再生動作を行なう
トリックプレイも広く行なわれている。
【0003】ところで、回転磁気ヘッドの回転軌跡と対
応して磁気テープに記録形成される記録跡パターン(ト
ラックパターン)は、磁気テープの走行速度が異なるの
につれて、例えば図17に示されているように異なるも
のになる。図17において、図中の磁気テープTの下縁
に矢印により起点と指示してある部分と、磁気テープの
上縁に×1と記載してある点とを結ぶ直線及び前記の直
線に平行な多数の直線は、記録時における磁気テープの
走行速度と走行方向と、同一の走行速度と走行方向で磁
気テープを走行させて再生動作を行なった場合(通常記
録再生時…ノーマル記録再生時)に、磁気テープT上に
描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡であり、また、図1
7中に+2,+3…+7のように記載してある各点の位
置と、起点とを結んだときに描かれる各直線は、記録時
における磁気テープTの走行方向と同一の方向(記録時
における磁気テープTの走行方向を+の符号で現わして
いる)に、記録時の磁気テープTの走行速度の2倍,3
倍…7倍の走行速度で、磁気テープTを走行させて再生
動作を行なった場合(2倍速,3倍速…7倍速で再生動
作を行なった場合)に磁気テープT上に描かれる回転磁
気ヘッドの回転軌跡を示すことになる。
【0004】さらに、図17中に−2,−3…−7のよ
うに記載してある各点の位置と、起点とを結ぶ各直線
は、記録時における磁気テープTの走行方向と逆の方向
(記録時における磁気テープTの走行方向と逆の走行方
向を−の符号で現わしている)に、記録時の磁気テープ
Tの走行速度の2倍,3倍…7倍の走行速度で、磁気テ
ープTを走行させて再生動作を行なった場合に磁気テー
プT上に描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡を示すこと
になる。なお、図17中に、前記した起点と図中の磁気
テープTの上縁に0のように指示してある点とを結ぶ直
線は、磁気テープTを停止させた状態で再生動作を行な
った場合(スチル再生時)に磁気テープT上に描かれる
回転磁気ヘッドの回転軌跡を示している。
【0005】磁気記録再生装置がVHS(登録商標)方式
における標準モードで連続再生できるようなものとして
構成されている場合に、直径が62mmの回転ドラムに
取付けられた回転磁気ヘッドを毎分毎分1800回転さ
せ、ドラムの外周の一部に巻回されている磁気テープが
毎秒33.35mmの送り速度で移送した状態として記
録再生動作が行なわれたときに、前記した回転磁気ヘッ
ドによって磁気テープTに描かれる記録跡(回転磁気ヘ
ッドの回転軌跡)は、磁気ヘッドTの基準縁Teに対し
て5°58’9.9”の角度を示すものとなる{磁気テー
プTの走行時におけるビデオトラック角度は…5°5
8’9.9”である}。そして、前記したVHS(登録商
標)方式において、磁気テープTを停止状態にして再生
している場合におけるビデオトラック角度は、5°5
6’7.4”であり、また例えば、既述した図17中の
+7のように記載してある点の位置と起点とを結ぶ直線
は、磁気ヘッドTの基準縁Teに対して6°10’5
4”の角度を示し、さらに例えば既述した図17中の−
7のように記載してある点の位置と起点とを結ぶ直線
は、磁気ヘッドTの基準縁Teに対して5°42’2
5.7”の角度を示すものとなる。
【0006】さて、図17に例示されている記録跡パタ
ーンを参照すれば明らかなように、磁気テープTの下縁
の起点位置と、磁気テープの上縁に×1と記載してある
点とを結ぶ直線及び前記の直線に平行な多数の直線によ
って示されている記録跡、すなわち通常記録再生時(ノ
ーマル記録再生時)に、回転磁気ヘッドによって磁気テ
ープT上に描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡と、トリ
ックプレイ時に回転磁気ヘッドによって磁気テープT上
に描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡とは交叉した状態
になる。したがって、トリックプレイ時に再生される再
生信号の周波数被変調波信号の信号レベルは、回転磁気
ヘッドが記録跡を横切る度毎に大きく変化しており、1
垂直走査期間における再生信号の周波数被変調波信号の
エンベロープをみると、1垂直走査期間中に大きな起伏
が生じているものになる。それで、トリックプレイ時に
おける再生画像としては、画像中にノイズバーが生じて
いる品質の悪い再生画像しか得られない。特に、民生用
デジタルVTRでは、高能率符号化方式によって映像信
号のデータ量を圧縮して記録しているために、早送り再
生時や巻戻し再生時等のように回転磁気ヘッドが磁気テ
ープTの記録跡を横切って再生動作を行なった場合に、
モザイク状に並べられているデータのブロックの配列状
態の如何によっては全く画像が再生できないことも起こ
る。
【0007】前述の問題点を解決するのには、回転磁気
ヘッドの回転軌跡と磁気テープTの記録跡とを一致させ
ればよいのであり、従来から開ループ制御回路または
閉ループ制御回路におけるアクチュエータとして使用さ
れる電気ー機械変換素子に回転磁気ヘッドを取付けてお
き、電気ー機械変換素子によって回転磁気ヘッドを変位
させて、回転磁気ヘッドを磁気テープTの記録跡に追跡
させるようにしたり、例えば特開平3ー216849
号公報、実開昭61ー158633号公報等に開示され
ているように、回転磁気ヘッドを取付けた回転ドラムと
下ドラムとを一体的に傾斜させて回転ヘッドが磁気テー
プTの記録跡を追跡できるようにする、その他の解決手
段が提案されて来ている他に、デジタルVTRにおい
ては画素の単位となるブロック配置や誤り訂正能力の改
善などについての提案が行なわれて来ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した
のようにアクチュエータとして使用される電気ー機械変
換素子を用いて回転磁気ヘッドの回転軌跡を制御させる
ようにしたVTRでは、回転磁気ヘッドの回転軌跡を制
御するための電気ー機械変換素子を、回転ドラム内の狭
い空間内に設けなければならないので、使用する電気ー
機械変換素子としては小さな形状寸法のものが必要とさ
れるが、小さな形状寸法の電気ー機械変換素子は回転磁
気ヘッドに大きな変位を与えることが困難であり、ま
た、電気ー機械変換素子によって変位される回転磁気ヘ
ッドが変位によっても磁気テープに対するヘッドタッチ
の状態が不良にならないような構成のものでなければな
らないが、良好な動作特性を示す小型なアクチュエータ
を用いて良好な記録再生動作を行なうVTRを構成させ
ることは困難である。
【0009】また、前記したの回転ドラムと下ドラム
とを一体的に傾斜させて回転ヘッドが磁気テープTの記
録跡を追跡できるようにした特開平3ー216849号
公報に開示されている磁気記録再生装置では、トリック
プレイ時に磁気テープの基準縁Teの位置が案内部によ
って案内されていない状態で磁気テープTが走行してい
る状態となるために、早送り再生時と巻戻し再生時との
何れの場合にも、ノイズバーの除去を完全に行なうこと
ができないということが問題になる。また、実開昭61
ー158633号公報等に開示されている磁気テープ記
録再生装置では、下ドラムと別体に構成されている磁気
テープの基準縁を案内する部材を装置の固定部に固着さ
せておいて、回転磁気ヘッドを取付けた回転ドラムと下
ドラムとを一体的に傾斜させて回転ヘッドが磁気テープ
Tの記録跡を追跡できるようにしているが、この装置で
は磁気テープTの基準縁Teを案内するための部材を装
置の固定部に固着させておいたとしても、磁気テープT
との摺接面を有する下ドラムが回転ドラムと一体的に傾
斜したときに、下ドラムの摺接面に摺接している状態で
走行している磁気テープTが、下ドラムの摺接面に摺接
している状態のままで下ドラムとともに傾斜するため
に、前記した上,下のドラムの傾斜によって、磁気テー
プTの基準縁Teを案内するための部材から磁気テープ
Tの基準縁Teが離れる方向に変位した場合には、前記
した磁気テープTの基準縁Teを案内するための部材に
よって、磁気テープTの基準縁Teが案内されていない
状態で磁気テープTが走行している状態となるために、
早送り再生時と巻戻し再生時との何れか一方の場合に、
ノイズバーの除去を完全に行なうことができないことが
起こるということが問題になる他、この実開昭61ー1
58633号公報等に開示されている磁気テープ記録再
生装置のように、装置の固定部に固着させておくべき磁
気テープの基準縁を案内する部材が、下ドラムと別体に
構成されている場合には製作が極めて困難である等の問
題点がある。さらに、のデジタルVTRにおける画素
の単位となるブロック配置や誤り訂正能力の改善によっ
ても、良好な再生画像は得ることができない。それで、
前記した諸問題点の解決策が求められた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上ドラムと下ド
ラムとからなるドラムの周面の一部へ巻回された状態の
磁気テープに、回転磁気ヘッドを用いて記録再生動作が
行なわれる磁気記録再生装置において、外周面に磁気テ
ープの基準縁に対する案内部を備えている下ドラムを装
置の固定部に固設し、また、回転磁気ヘッドとロータリ
ートランスとを備えている上ドラムを支持する中心軸に
おける中心位置と下ドラムの中心軸の中心位置とが、前
記した回転磁気ヘッドの回転軌跡面近くの面内において
一致している状態において前記の中心位置を回動中心と
して、前記した上ドラムの中心軸が回動しうるように下
ドラムに設けられた軸受部によって上ドラムの中心軸を
回動自在に支持する手段と、上ドラムに設けられたロー
タリトランスと対向して設けられるべきロータリートラ
ンスの取付け部とが設けてある傾斜可動部材を、前記し
た上ドラムの中心軸と一体的に傾斜できるように、装置
の固定部に弾発的に連結支持させた状態で前記した下ド
ラムの内方空間部に配置し、また前記した下ドラムの周
面に対する磁気テープの巻付範囲の中央位置と下ドラム
の中心軸の中心とを含む平面内だけで、前記した上ドラ
ムの中心軸の傾斜を可能にさせる手段と、前記した上ド
ラムの中心軸の傾斜を調節自在に設定する手段とを備え
てなる磁気記録再生装置、及び上ドラムと下ドラムとか
らなるドラムの周面の一部へ巻回された状態の磁気テー
プに、回転磁気ヘッドを用いて記録再生動作が行なわれ
る磁気記録再生装置において、外周面に磁気テープの基
準縁に対する案内部を備えている下ドラムを装置の固定
部に固設し、また、回転磁気ヘッドとロータリートラン
スとを備えている上ドラムを支持する中心軸における中
心位置と下ドラムの中心軸の中心位置とが、前記した回
転磁気ヘッドの回転軌跡面近くの面内において一致して
いる状態において前記の中心位置を回動中心として、前
記した上ドラムの中心軸が回動しうるように下ドラムに
設けられた軸受部によって上ドラムの中心軸を回動自在
に支持する手段と、上ドラムに設けられたロータリトラ
ンスと対向して設けられるべきロータリートランスの取
付け部と、装置の固定部に設けられた環状のカム部材に
おける円周方向に構成させたカム輪郭と協働するカム従
動体とが設けてあるとともに、前記した下ドラムの周面
に対する磁気テープの巻付範囲の中央位置と下ドラムの
中心軸の中心とを含む平面と直交し、かつ、前記した下
ドラムの中心軸を含む面内だけでの傾斜を可能にさせる
傾斜方向規制部材を前記した下ドラムとの間に構成して
ある傾斜可動部材を、前記した上ドラムの中心軸と一体
的に傾斜できるように、装置の固定部に弾発的に連結支
持させた状態で、前記した下ドラムの内方空間部に配置
してなる磁気記録再生装置、を提供する。
【0011】
【作用】装置の固定部に対して下ドラムが固設されてい
るために、磁気記録再生装置の再生モードがどうであっ
ても、上ドラムと下ドラムとからなるドラムの周面の一
部へ巻回された状態の磁気テープは、下ドラムの外周面
に設けられている磁気テープの基準縁に対する案内部に
よって案内された状態でドラムの周面上を走行したり停
止した状態にされる。回転磁気ヘッドとロータリートラ
ンスとを備えている上ドラムを支持する中心軸における
中心位置と下ドラムの中心軸の中心位置とが、前記した
回転磁気ヘッドの回転軌跡面近くの面内において一致し
ている状態において前記の中心位置を回動中心として、
前記した上ドラムの中心軸が回動しうるように下ドラム
に設けられた軸受部によって上ドラムの中心軸が回動自
在に支持されているために、上ドラムの中心軸が傾斜し
たときに回動中心がずれることがない。上ドラムに設け
られたロータリトランスと対向して設けられるべきロー
タリートランスの取付け部と、装置の固定部に設けられ
た環状のカム部材における円周方向に構成させたカム輪
郭と協働するカム従動体とが設けてあるとともに、前記
した下ドラムの周面に対する磁気テープの巻付範囲の中
央位置と下ドラムの中心軸の中心とを含む平面と直交
し、かつ前記した下ドラムの中心軸を含む面内だけでの
傾斜を可能にさせる傾斜方向規制部材を前記した下ドラ
ムとの間に構成してある傾斜可動部材を、前記した上ド
ラムの中心軸と一体的に傾斜できるように、装置の固定
部に弾発的に連結支持させてあるので、装置の固定部に
設けられた環状のカム部材を円周方向に回動させて、カ
ム部材における円周方向に構成させたカム輪郭と協働す
るカム従動体が設けられている傾斜可動部材によって回
転軸を傾斜させることにより、回転磁気ヘッドの回転軌
跡面の位置を変化させたり、あるいは装置の固定部に弾
発的に連結支持させた状態で前記した下ドラムの内方空
間部に配置された傾斜可動部材を、下ドラムの周面に対
する磁気テープの巻付範囲の中央位置と下ドラムの中心
軸の中心とを含む平面内だけで、前記した上ドラムの中
心軸をの傾斜を再生動作モードに応じて調節自在に傾斜
させることにより、再生動作モードの如何に拘らずに、
回転磁気ヘッドに磁気テープの記録跡を良好に追跡させ
ることが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の磁気記録
再生装置の具体的な内容を詳細に説明する。図1及び図
18は本発明の磁気記録再生装置の斜視図であり、また
図2はドラムの平面図、図3,図7,図14は本発明の
磁気記録再生装置の構成原理及び動作原理の説明に用い
られる図、図4,図6,図9乃至図13及び図15は本発
明の磁気記録再生装置の断面図、図5は要部の分解斜視
図、図8は上ドラムの中心軸の傾斜調節用のカム部材を
説明する図、図16は上ドラムの中心軸の傾斜調節機構
の構成例の斜視図、図17は記録跡パターンを示す平面
図である。図1及び図18においてDBはドラムベース
であって、このドラムベースDBには上ドラムDuと下
ドラムDdとからなるドラム構体DAにおける下ドラム
Ddが固設されている。本発明の磁気記録再生装置の実
施に当り使用されるべきドラム構体DAとしては、それ
の上ドラムDuが、回転する上ドラム(回転ドラム)とし
て構成されたものでも、あるいは回転しない上ドラムと
して構成されたものでも、どちらの構成態様のものでも
使用できるが、以下に記述されている各実施例における
ドラム構体DAでは、上ドラムDuが回転ドラムとして
構成されている場合の例を示している。なお上ドラムが
回転しないような構成のものであっても回転磁気ヘッド
を回転させるための部材を備えてあることはいうまでも
ない。
【0013】図1及び図18において、Haは上ドラム
Duに取付けられた回転磁気ヘッドである。図中にはS
PヘッドとEPヘッドとが隣接配設されている状態の回
転磁気ヘッドHaが示されている。なお、上ドラム(回
転ドラム)Duには前記の磁気ヘッドHaに対して18
0度対称の位置に、回転磁気ヘッドHb(例えば図4参
照)が取付けられている。上ドラムDuに取付けられる
べき磁気ヘッドが、前記した回転磁気ヘッドHa,Hb
だけに限られないことはいうまでもない。既述のよう
に、磁気記録再生装置の固定部の一部として機能するド
ラムベースDBに固設された下ドラムDdには、それの
外周面に磁気テープTの基準縁Te(図17参照)の位
置を規制する案内部Gが設けられていて、磁気記録再生
装置の再生モードがどうであっても、上ドラムDuと下
ドラムDdとのドラムの周面の一部へ巻回された状態の
磁気テープは、下ドラムDdの外周面に設けられている
前記の磁気テープの基準縁に対する案内部Gによって、
それの基準縁Teが確実に案内された状態でドラムの周
面上を走行したり停止した状態にされる。
【0014】本発明の磁気記録再生装置において、装置
の固定部の一部として機能するドラムベースDBに固設
されている下ドラムDdの外周面の一部と、前記の下ド
ラムDdとともにドラム構体DAを構成している上ドラ
ムDuの外周面の一部とには、磁気テープTが巻回され
た状態にされる。そして、前記した両ドラムDd,Du
における磁気テープTの摺接部分の外径寸法はいうまで
もなく同一である。図2はドラムの外周面の一部に磁気
テープTが巻回されている状態を示しているドラム構体
DAの平面図であり、図2中の26,27は磁気テープ
Tをドラム構体DAのドラム面にローディングする機構
の一部として使用される傾斜ポールを示している。磁気
テープTはドラム構体DAのドラムの外周面に対して、
ドラムの中心角で180度よりも僅かに大きな角度と対
応する範囲で巻回されている。
【0015】図2においてOはドラム構体DAにおける
下ドラムDdの中心軸の位置を示しており、図中の90
度の位置はドラムの周面に対する磁気テープの巻付範囲
の中央位置であり、図2中に示してある直線L1は前記
したドラムの周面に対する磁気テープの巻付範囲の中央
位置と下ドラムDdの中心軸の位置Oとを結ぶ直線L1
(90度の位置と270度の位置とを結ぶ直線と同じ)
であり、また、図2中に示してある直線L2は前記した
第1の直線L1に直交する直線の内で下ドラムDdの中
心軸の位置Oを通過している直線である。そして、本発
明の磁気記録再生装置において、下ドラムDdは既述の
ように装置の固定部の一部として機能するドラムベース
DBに固設されているから、下ドラムDdの中心軸の位
置は、常に、図3中に直線0−0として示されている一
定の位置に保持されている。
【0016】本発明の磁気記録再生装置において、磁気
ヘッドHa,Hbを取付けてある部材として機能する上
ドラムDuは、上ドラムDuを支持する中心軸1を回転
中心として、ドラム駆動モータMdによって駆動回転さ
れる。前記した上ドラムDuを支持する中心軸1は、そ
れにより上ドラムDuを回転させるための回転軸として
本発明が実施されたり、あるいは回転しない状態の支持
軸として本発明が実施されたりする。図1,図4,図
6,図9乃至図13にそれぞれ例示されている本発明の
磁気記録再生装置は、上ドラムDuを支持する中心軸1
が、ドラム駆動モータMdによって駆動回転される回転
軸として構成されている場合の実施例であり、また、図
11,図15及び図18にそれぞれ例示されている本発
明の磁気記録再生装置は、上ドラムDuを支持する中心
軸1が、ドラム駆動モータMdによって駆動回転されな
い固定軸として構成されている場合の実施例である。以
下の説明においては、上ドラムDuを支持する中心軸1
を、回転軸1、固定軸1のように記載されることもあ
る。
【0017】本発明の磁気記録再生装置において、回転
磁気ヘッドHa,Hbとロータリートランス2とを備え
ている上ドラムDuを支持する中心軸1は、上ドラムD
uを支持する中心軸1における中心位置と下ドラムDd
の中心軸の中心位置とが、前記した回転磁気ヘッドH
a,Hbの回転軌跡面近くの面内において一致している
状態において前記の中心位置を回動中心Oc(図3参
照)として、前記した上ドラムDuの中心軸1が回動し
うるように、下ドラムDuに設けられた軸受部5によっ
て回動自在に支持されている。前記した下ドラムDuに
設けられた軸受部5としては、上ドラムDuを支持する
中心軸1を支持し、かつ、その部分で上ドラムDuを支
持する中心軸1に対する回動支点が構成できるような構
成態様のものが使用されるのであり、例えば単列深溝玉
軸受のように、それによって支持している軸の多少の傾
斜を許容するものが使用されてもよい。
【0018】下ドラムDdの内方空間部には、上ドラム
Duに設けられたロータリトランス2と対向して設けら
れるべきロータリートランス6の取付け部7と、装置の
固定部に設けられた環状のカム部材CAにおける円周方
向に構成させたカム輪郭と協働するカム従動体36,3
7とが設けてあるとともに、前記した下ドラムDdの周
面に対する磁気テープの巻付範囲の中央位置と下ドラム
の中心軸の中心とを含む平面と直交し、かつ、前記した
下ドラムの中心軸を含む面内だけでの傾斜を可能にさせ
る傾斜方向規制部材を前記した下ドラムDdとの間に構
成してある傾斜可動部材IAが、前記した上ドラムDu
の中心軸1と一体的に傾斜できるように、装置の固定部
に弾発的に連結支持させた状態で配置されている。前記
した傾斜可動部材IAが、上ドラムDuの中心軸1の傾
斜調節手段として機能する傾斜調節用の環状のカム部材
(環状のカム部材)CA(例えば図5参照)との共働動
作によって下ドラムDdの内方空間部中で傾斜されたと
きには、上ドラムDuの中心軸1の位置が、例えば図3
中に示してある矢印FFの方向に傾斜した位置(巻戻し
再生動作時)と図3中に示してある矢印FBの方向に傾
斜した位置(早送り再生動作時)との間で変化する。
【0019】それで、前記の傾斜可動部材IAを2つの
傾斜方向規制部材9,10と下ドラムDdの上縁部12
との係合点を結ぶ直線(図2中の直線L1)に直交する直
線の内で下ドラムDdの中心軸を通る直線(図2中の直
線L2)と下ドラムDdの中心軸とを含む面内で前記の上
ドラムDuの中心軸1を傾斜させると、上ドラムDuに
取付けられている回転磁気ヘッドHa,Hbの回転軌跡
面の位置が変化して、回転磁気ヘッドHa,Hbを磁気
テープTの記録跡に良好に追跡できるようにさせること
が可能となる。
【0020】図1に示してある本発明の磁気記録再生装
置の一部の縦断面図{図4の(a)は、図2中の90度
ー270度線位置におけるドラム構体DAの断面図、図
4の(b)は図2中の0度−180度線位置におけるドラ
ム構体DAの断面図}において、外周面に磁気テープの
基準縁の案内部Gを構成させてある下ドラムDdが、磁
気記録再生装置における固定部として機能するドラムベ
ースDBに対して複数個のねじ11(図4中には1個の
ねじ11しか示されてないが、図5に示す分解斜視図に
は3本のねじ11が示されている)によって固着されて
いる。前記した下ドラムDdの内方に構成させてある内
方空間部に設けられている傾斜可動部材IAは、傾斜方
向規制部材9,10によりドラムの周面に対する磁気テ
ープTの巻付範囲の中央位置と下ドラムDdの中心軸と
を通過する直線(図2中の直線L1)上に位置する2つの
位置において下ドラムDdに対して傾斜方向が規制され
た状態で回動自在に連結されている。
【0021】前記した下ドラムDdの上縁部12と傾斜
可動部材IAとの間に設けられた2個の傾斜方向規制部
材9,10との係合点を結ぶ線と、上ドラムDuを支持
する中心軸1の回動中心Oc(図3参照)とは極めて近
接しており、また、前記した傾斜方向規制部材9,10
と下ドラムDdの上縁部12との係合点を結ぶ線は、回
転磁気ヘッドHa,Hbの回転軌跡面に近接しているか
ら、前記した傾斜可動部材IAを傾斜調節用の環状のカ
ム部材(環状のカム部材)CA(例えば図5参照)との
共働動作によって傾斜させると、上ドラムDuを支持す
る中心軸1は、下ドラムDdに設けられた軸受部5によ
り、上ドラムDuを支持する中心軸1における中心位置
と下ドラムDdの中心軸の中心位置とが、前記した回転
磁気ヘッドHa,Hbの回転軌跡面近くの面内において
一致している状態となるように、前記の中心位置を回動
中心Oc(図3参照)として、前記した2個の傾斜方向規
制部材9,10の係合点を結ぶ直線(図2中の直線L1)
に直交する直線の内で下ドラムの中心軸を通る直線(図
2中の直線L2)と下ドラムの中心軸とを含む面内で傾斜
する。それで、上ドラムDuを支持する中心軸1を傾斜
させて回転磁気ヘッドHa,Hbの回転軌跡を変化させ
ても、回転磁気ヘッドHa,Hbの磁気空隙部と磁気テ
ープTとの接触状態を悪化させることがなく、常に良好
な再生画像が得られる。
【0022】図4において、ドラムベースDBと傾斜可
動部材IAとの間に設けられている部材CAは、傾斜可
動部材IAを所定のように傾斜させるために用いられる
環状のカム部材CAであり、それの具体的な構成例が図
5の(e)に示されている。ドラムベースDBには図5
の(g)に示されているように、環状のカム部材CAに
おける環状部13を嵌合させるべき案内溝14が設けら
れていて、前記した環状のカム部材CAはドラムベース
DBに設けられている案内溝14中に、それの環状部1
3が回動自在に嵌合されることにより位置決めされる。
前記した環状のカム部材CAにおける環状部13には、
所定形状のカム輪郭13a,13bが構成されている。
【0023】また、前記の環状部13には連結部15を
介して円弧状ラック16が設けられている。そして、前
記した傾斜可動部材IAや環状のカム部材CAは、スプ
リング31〜34による付勢により、装置の固定部とし
て機能するドラムベースDBに対して弾発的に連結支持
されている。前記したスプリング31,32は図4の
(a)に示されているように、ドラムベースDBに設け
られている孔22,23と傾斜可動部材IAに設けた孔
17,18とに挿入されており、また、前記したスプリ
ング33,34は、ドラムベースDBに設けられている
孔24,28とドラムモータ取付基板29との間に設け
られる。
【0024】前記した環状のカム部材CAにおける円弧
状ラック16には、図1に示されているように、モータ
Mgの回転力が減速器19と回転軸20とピニオン21
とを介して伝達されるようになされており、前記したモ
ータの正逆回転に応じて、環状のカム部材CAの環状部
13がドラムベースDBに設けられている案内溝14に
嵌合された状態で回動したときに、環状部13に構成さ
れている所定形状のカム輪郭13a,13bと係合して
いる傾斜可動部材IAに設けられている従動体36,3
7によって、傾斜可動部材IAの傾斜の状態が変化し、
それにより上ドラムDuの中心軸を傾斜させて、回転磁
気ヘッドHa,Hbの回転軌跡面の位置を変化させる。
【0025】図4,図6,図9,図10,図12,図1
3等の各図に示されている磁気記録再生装置において、
上ドラムDuを駆動回転させるドラム駆動モータMdは
アウターロータ型の構造のものとして示されていて、環
状の永久磁石38が永久磁石の支持板39に固着されて
おり、前記した永久磁石38の支持板39はねじ40,
41によって軸固着部材42に固着されている。前記の
軸固着部材42はそれの中心孔に回転軸1を嵌合させた
後に止めねじによって回転軸1と固着される。43は固
定子のコイルである。ドラムモータ取付基板29はねじ
44によって傾斜可動部材IAと固着されている。
【0026】傾斜可動部材IAと固着されている回転軸
1は、上ドラム固着部材45に嵌合固着されており、上
ドラム固着部材45,には上ドラムDuがねじ3,4に
よって固着されていて、ドラム駆動モータMdは回転軸
1によって上ドラムDuを回転させる。2は上ドラムD
u側の回転トランス、6は傾斜可動部材IA側の回転ト
ランスであるが、前記した2つの回転トランス2,6
は、既述のような傾斜可動部材IAの傾斜動作によって
回転軸1が、下ドラムDdに設けられた軸受部5を回動
中心にして傾斜した場合でも、前記の両者間の間隙は一
定な状態に保持されることになる。
【0027】図1及び図18中に示されているモータM
gは、傾斜可動部材IAの傾斜量、すなわち、回転軸1
(上ドラムDuの中心軸1)の傾斜量を変化させる際に
使用される駆動機構の動力源のモータであり、このモー
タMgは図示されていない駆動制御回路によって動作が
制御されて、前記したモータMgの回転力が減速器19
と回転軸20とピニオン21及び円弧状ラック16を介
して、上ドラムDuの中心軸1の傾斜調節用カム部材
(環状のカム部材)CAに伝達される。25は環状のカ
ム部材CAの回動位置の検出装置(例えば、フオトイン
タラプタ)であり、この環状のカム部材CAの回動位置
の検出装置25は、ドラムベースDBに固着されてい
る。前記した環状のカム部材CAにおけるの検出装置2
5は、環状のカム部材CAにおける円弧状ラック16の
特定な位置に設けられた位置検出用の透孔52〜54
(図5参照)と対応して位置検出信号を発生する。そし
て、前記の位置検出信号は駆動制御回路の動作の制御に
用いられる。
【0028】また、前記した環状のカム部材CAの回動
位置の検出装置25には、環状のカム部材CAにおける
円弧状ラック16の特定な位置に設けられたストッパ用
の透孔55〜57(図5参照)に係合しうるストッパ機
構も備えている。前記のストッパ機構としては、例え
ば、スプリングによって付勢されたボールを備えた構造
のものが使用でき、前記した環状のカム部材CAにおけ
る円弧状ラック16の特定な位置に設けられたストッパ
用の透孔55〜57の内の選択された1個のものに、ス
トッパ機構におけるボールを係合させることにより、環
状のカム部材CAの回動位置、すなわち回転軸1の傾斜
態様を設定することができる。
【0029】図7は、図4,図6,図9,図10等の各図
に示されている本発明の磁気記録再生装置の実施例のド
ラム構体DA付近の構成部分において、上ドラムDuの
中心軸1の傾斜調節手段として機能する中心軸1の傾斜
調節用の環状のカム部材(環状のカム部材)CAを回動さ
せたときに、環状のカム部材CAの円周方向に構成させ
たカム輪郭13a,13bに圧接しているカム従動体3
6,37を有する傾斜可動部材IAが、2つの傾斜方向
規制部材と下ドラムDdとの係合点を結ぶ直線(図2中
の直線L1)に直交する直線の内で下ドラムDdの中心軸
を通る直線(図2中の直線L2)と下ドラムDdの中心軸
とを含む面内で傾斜することにより、前記した傾斜可動
部材IAに取付けられている軸受8に回転自在に支持さ
れている上ドラムDuの中心軸1が、前記した傾斜可動
部材IAと一体的に傾斜することにより、上ドラムDu
に取付けられている回転磁気ヘッドHa,Hbの回転軌
跡面の位置が変化される状態を図示説明している図であ
って、図7の(a),(d),(g)はそれぞれ図4,
図6,図9,図10等の各図の(b)に示されている縦
断面図と同様に、図1中のA−A線位置(図2中の0度
ー180度線位置)におけるドラム構体DAの断面図で
ある。
【0030】図7の(a),(d),(g)の各図に示さ
れているドラム構体DA付近の断面図中の0−0線は、
既述のように装置の固定部の一部として機能するドラム
ベースDBに固設されている下ドラムDdの中心軸の位
置(図3中に直線0−0の位置と同じ)を示している。
図7の(a)は上ドラムDuの中心軸1が下ドラムDd
の中心軸と一致している状態(ノーマル再生時の状態)
となるように、回転軸の傾斜調節用の環状のカム部材
(環状のカム部材)CAが回動調節されている状態を示し
ている図であり、図7の(b)は前記のノーマル再生時
における環状のカム部材CAの回動調節の状態を示して
いる環状のカム部材CAの平面図であり、図中の直線L
1,L2は図2中に示されている直線L1,L2と対応して
いる。また、図7の(c)は前記のノーマル再生時にお
ける環状のカム部材CAの平面図{図7の(b)}と対
応する環状のカム部材CAの側面図である。
【0031】図7の(d)は磁気記録再生装置に早送り
再生動作を行なわせている場合のドラム構体DA付近の
断面図であり、この場合における上ドラムDuの中心軸
1は図3の(b)中ににおける矢印FF方向の傾斜方向
で傾斜している状態になる。図7の(e)は前記のように
磁気記録再生装置が早送り再生動作を行なっている場合
における回動調節の状態を示す環状のカム部材CAの平
面図で、図中の直線L1,L2は図2中に示されている直
線L1,L2と対応しており、また図7の(f)は前記の
ように磁気記録再生装置が早送り再生動作を行なってい
る場合における環状のカム部材CAの平面図{図7の
(e)}と対応する環状のカム部材CAの側面図であ
る。また、図7の(g)は、磁気記録再生装置に巻戻し再
生動作を行なわせている場合のドラム構体DA付近の断
面図であり、この場合における上ドラムDuの中心軸1
は図3の(b)中における矢印FB方向の傾斜方向で傾斜
している状態になる。図7の(h)は前記のように磁気
記録再生装置が巻戻し再生動作を行なっている場合にお
ける回動調節の状態を示す環状のカム部材CAの平面図
で、図中の直線L1,L2は図2中に示されている直線L
1,L2と対応しており、また、図7の(i)は前記のよ
うに磁気記録再生装置が巻戻し再生動作を行なっている
場合における環状のカム部材CAの平面図{図7の
(h)}と対応する環状のカム部材CAの側面図であ
る。
【0032】さて、本発明の磁気記録再生装置における
再生動作モードの設定は、操作者が磁気記録再生装置の
操作部に対して動作モードの情報を入力することによっ
て行なわれる。そして、磁気記録再生装置の再生動作モ
ードが、ノーマル再生モード、早送り再生モード、巻戻
し再生モードのように変更される場合には、前記した再
生モードの変更と対応して、前記した回転軸の傾斜調節
用カム部材CAが、ドラムベースDB上で選択された所
定の回動位置まで正確に回動された後に、その位置に固
定された状態にされることが必要とされるが、それは既
述のようにドラムベースDBに設けられているモータM
g、減速器19、回転軸20、ピニオン21(図1参
照)とを介して、上ドラムDuの中心軸1の傾斜調節用
カム部材CA(図5参照)に設けられている円弧状ラック
16に対して、モータの動力を伝達することによって、
ドラムベースDBに設けられている案内溝14に回動自
在に嵌合されている環状のカム部材CAを選択された所
定の回動位置まで回動させた後に、前記の選択された特
定な回動位置で環状のカム部材CAが、例えば既述した
ようなクリックストップ機構を用いて固定化されるので
ある。
【0033】前記した操作部に対して操作者が設定した
再生動作モードが、例えばノーマル再生モードであった
場合には、図示されていない制御装置では前記したモー
タMg、減速器19、回転軸20、ピニオン21(図
1,図18参照)とを介し、回転軸の傾斜調節用カム部
材CA(図5参照)に設けられている円弧状ラック16に
対して、モータの動力を伝達して、ドラムベースDBに
設けられている案内溝14に回動自在に嵌合されている
環状のカム部材CAを回動させたときに、環状のカム部
材CAの円周方向に構成させたカム輪郭13a,13b
に圧接しているカム従動体36,37を有する傾斜可動
部材IAは、2つの傾斜方向規制部材9,10と下ドラ
ムDdの上縁部12との係合点を結ぶ直線(図2中の直
線L1)に直交する直線の内で下ドラムDdの中心軸を通
る直線(図2中の直線L2)と下ドラムDdの中心軸とを
含む面内で、下ドラムDdに設けられている軸受部5
と、傾斜可動部材IAに設けられている軸受8によって
支持されている上ドラムDuの中心軸1を、前記した下
ドラムDdに設けられている軸受部5を回動中心にして
前記の上ドラムDuの中心軸1を傾斜させるような態様
で傾斜する。
【0034】それで、下ドラムDdに設けられている軸
受部5と、傾斜可動部材IAに設けられている軸受8に
よって支持されている上ドラムDuの中心軸1と、下ド
ラムDdの中心軸とが一致している状態になると、環状
のカム部材CAにおける円弧状ラック16の特定な位置
に設けられた位置検出用の透孔52〜54(図5参照)に
おけるノーマル再生モード用の透孔53と対応して位置
検出信号を発生し、前記した位置検出信号によって駆動
制御回路の動作が制御されてモータMgの回転が停止さ
れるとともに、前記した環状のカム部材CAの回動位置
の検出装置25に設けられているストッパ機構における
スプリングによって付勢されたボールが、前記した環状
のカム部材CAにおける円弧状ラック16の特定な位置
に設けられたストッパ用の透孔56に係合して、前記し
た環状のカム部材CAをノーマル再生と対応して定めら
れた特定な回動位置に、前記のクリックストップ機構に
よって固定化させる。
【0035】次に、前記した操作部に対して操作者が設
定した再生動作モードが、例えば早送り再生モードであ
った場合には、図示されていない制御装置では前記した
モータMg、減速器19、回転軸20、ピニオン21
(図1参照)とを介し、回転軸の傾斜調節用カム部材C
A(図5参照)に設けられている円弧状ラック16に対し
て、モータの動力を伝達して、ドラムベースDBに設け
られている案内溝14に回動自在に嵌合されている環状
のカム部材CAを回動させたときに、環状のカム部材C
Aの円周方向に構成させたカム輪郭13a,13bに圧
接しているカム従動体36,37を有する傾斜可動部材
IAは、2つの傾斜方向規制部材9,10と下ドラムD
dの上縁部12との係合点を結ぶ直線(図2中の直線L
1)に直交する直線の内で下ドラムDdの中心軸を通る直
線(図2中の直線L2)と下ドラムDdの中心軸とを含む
面内で、下ドラムDdに設けられている軸受部5と、傾
斜可動部材IAに設けられている軸受8によって支持さ
れている上ドラムDuの中心軸1を、前記した下ドラム
Ddに設けられている軸受部5を回動中心にして、図3
の(b)中の矢印FFの方向に特定な角度だけ傾斜して
いる状態になると、環状のカム部材CAの回動位置の検
出装置(例えば、フオトインタラプタ)25が、環状のカ
ム部材CAにおける円弧状ラック16の特定な位置に設
けられた位置検出用の透孔52〜54(図5参照)におけ
る早送り再生モード用の透孔54と対応して位置検出信
号を発生し、前記した位置検出信号によって駆動制御回
路の動作が制御されてモータMgの回転が停止されると
ともに、前記した環状のカム部材CAの回動位置の検出
装置25に設けられているストッパ機構におけるスプリ
ングによって付勢されたボールが、前記した環状のカム
部材CAにおける円弧状ラック16の特定な位置に設け
られたストッパ用の透孔57(図5参照)に係合して、
前記した環状のカム部材CAを早送り再生モードと対応
して定められた特定な回動位置に、前記のクリックスト
ップ機構によって固定化される。
【0036】次いで、前記した操作部に対して操作者が
設定した再生動作モードが、例えば巻戻し再生モードで
あった場合には、図示されていない制御装置では前記し
たモータMg、減速器19、回転軸20、ピニオン21
(図1参照)とを介し、回転軸の傾斜調節用カム部材CA
(図5参照)に設けられている円弧状ラック16に対し
て、モータの動力を伝達して、ドラムベースDBに設け
られている案内溝14に回動自在に嵌合されている環状
のカム部材CAを回動させたときに、環状のカム部材C
Aの円周方向に構成させたカム輪郭13a,13bに圧
接しているカム従動体36,37を有する傾斜可動部材
IAは、2つの傾斜方向規制部材9,10と下ドラムD
dの上縁部12との係合点を結ぶ直線(図2中の直線L
1)に直交する直線の内で下ドラムDdの中心軸を通る直
線(図2中の直線L2)と下ドラムDdの中心軸とを含む
面内で、下ドラムDdに設けられている軸受部5と、傾
斜可動部材IAに設けられている軸受8によって支持さ
れている上ドラムDuの中心軸1を、前記した下ドラム
Ddに設けられている軸受部5を回動中心にして、図3
の(b)中の矢印FBの方向に特定な角度だけ傾斜して
いる状態になると、環状のカム部材CAの回動位置の検
出装置(例えば、フオトインタラプタ)25が、環状の
カム部材CAにおける円弧状ラック16の特定な位置に
設けられた位置検出用の透孔52〜54(図5参照)にお
ける巻戻し再生モード用の透孔52と対応して位置検出
信号を発生し、前記した位置検出信号によって駆動制御
回路の動作が制御されてモータMgの回転が停止される
とともに、前記した環状のカム部材CAの回動位置の検
出装置25に設けられているストッパ機構におけるスプ
リングによって付勢されたボールが、前記した環状のカ
ム部材CAにおける円弧状ラック16の特定な位置に設
けられたストッパ用の透孔55(図5参照)に係合し
て、前記した環状のカム部材CAを巻戻し再生モードと
対応して定められた特定な回動位置に、前記のクリック
ストップ機構によって固定化される。
【0037】図8はドラムベースDBに設けられている
案内溝14に嵌合された状態で回動され、所定の回動位
置に位置決めされた状態において使用されるる環状のカ
ム部材CAの構成例を示す図である。図8の(a)は環
状のカム部材CAの一部の斜視図であり、図中のOは環
状のカム部材CAにおける環状部13の中心点を示して
いる。環状のカム部材CAにおける環状部13には、図
中に示されている90度−270度の線の両側の部分
に、前記した環状体13の中心点を通過するそれぞれの
直線Lf2,Lf1,Ln,Lb1,Lb2上に位置して、
それぞれ各一対の異なるカム輪郭60〜69が構成され
ている。図8の(b)は、環状のカム部材CAにおける
環状部13における一部に構成されているカム輪郭6
1,63,65,67,69の構成態様を例示している
環状のカム部材CAにおける環状部13の側面図であ
り、図中に示されている−×11,−×5,0,+×
5,+×11等の表示において、0はノーマル再生用の
カム輪郭であることを示し、また、−の符号は巻戻し
(FB)再生であることを示し、さらに+の符号は早送
り(FF)再生であることを示し、さらにまた×5はノ
ーマル再生時の磁気テープ速度の5倍の速度、×11は
ノーマル再生時の磁気テープ速度の11倍の速度である
ことを、それぞれ示している。
【0038】図8の(c)は前記のようなカム輪郭60
〜69を環状部13に設けてある環状のカム部材CAを
使用して、環状のカム部材CAの円周方向に構成させた
カム輪郭60〜69に傾斜可動部材IAのカム従動体3
6,37を圧接させて、傾斜可動部材IAは、2つの傾
斜方向規制部材9,10と下ドラムDdの上縁部12と
の係合点を結ぶ直線(図2中の直線L1)に直交する直線
の内で下ドラムの中心軸を通る直線(図2中の直線L2)
と下ドラムの中心軸とを含む面内で、下ドラムDdに設
けられている軸受部5と、傾斜可動部材IAに設けられ
ている軸受8によって支持されている上ドラムDuの中
心軸1を、前記した下ドラムDdに設けられている軸受
部5を回動中心にして傾斜させるような態様で傾斜さ
せ、それにより上ドラムDuに取付けられている回転磁
気ヘッドHa,Hbの回転軌跡面の位置が変化される状
態を図示説明している図である。なお図8に例示したよ
うにカム輪郭60〜69を環状部13に設けてある環状
のカム部材CAを使用した場合におけるカム部材CAに
対する回動駆動々作は図1及び図7を参照して既述した
ところから容易に類推できるところであるから、ここで
はその詳細な記述を省略する。
【0039】図6は図4を参照して既述した本発明の磁
気記録再生装置の実施例のドラム構体DAにおける傾斜
可動部材IAと下ドラムDdとの間に設けられる傾斜方
向規制部材9,10の構成態様とは異なる構成態様の傾
斜方向規制部材を備えている本発明の磁気記録再生装置
の実施例を示している図であり、図6の(a)は図2中
の90度ー270度線位置と対応する位置での断面図、
図6の(b)は図2中の0度ー180度線位置と対応す
る位置での断面図を示しており、また、図6の(c)〜
(f)は傾斜可動部材IAと下ドラムDdとの間に設け
られる傾斜方向規制部材の構成態様を説明するための図
である。図6の(a),(b)において、外周面に磁気
テープの基準縁の案内部Gを構成させてある下ドラムD
dは、磁気記録再生装置における固定部として機能する
ドラムベースDBに対して複数個のねじ11(図6中に
は1個のねじ11しか示されていない)によって固着さ
れている。
【0040】図6において48(49)は、傾斜可動部
材IAにおける柱状体46(47)の上端部に設けられ
た孔に圧入されているピンであり、また、50(51)
は前記したピン48(49)の先端部を案内する溝52
を備えているとともにて、下ドラムDdの上縁部12に
設けられている孔に圧入固着される突起部53を備えて
いる位置規制部材であって、前記したピン48(49)
と位置規制部材50(51)とによって傾斜方向規制部
材9(10)を構成している。前記したピン48(4
9)の先端部は、位置規制部材50(51)に設けられ
ている案内溝52の凸円弧状の底面に当接している。前
記した案内溝52の凸円弧状の底面の曲率半径Rは、上
ドラムDuの中心軸1の回動支点Oc(図3参照)を含む
上ドラムDuの中心軸1に直交する平面から前記した案
内溝52の底面までの距離に選定されている。
【0041】この図6に示されている実施例は、下ドラ
ムDdと傾斜可動部材IAとの間に設けられるべき傾斜
方向規制部材9(10)の構成位置が、上ドラムDuの
中心軸1の回動支点Oc(図3参照)を含む上ドラムDu
の中心軸1に直交する平面上または、前記の平面付近に
構成することが困難な場合に適用することにより、傾斜
方向規制部材9(10)を上ドラムDuの中心軸1の回
動支点Oc(図3参照)を含む上ドラムDuの中心軸1に
直交する平面上、または、前記の平面付近に構成した図
4について説明した実施例の場合と同様に良好な傾斜方
向規制動作を傾斜方向規制部材に行なわせることを可能
とする。
【0042】図4及び図6を参照して説明した本発明の
磁気記録再生装置の実施例では、回転している上ドラム
Duの中心軸1に対する回動支点としても機能するよう
なものとして使用される軸受部5を下ドラムDdに設
け、また、回転運動を行なわない状態の傾斜可動部材I
Aと一体的に上ドラムDuの中心軸1を傾斜させた状態
で上ドラムDuの中心軸1を回転自在に支持できる1個
の軸受8とによって、回転する上ドラムDuの中心軸1
を支持するようにしていたが、図9及び図10に示す本
発明の磁気記録再生装置の実施例では、回転している上
ドラムDuの中心軸1に対する回動支点としても機能す
るようなものとして使用される軸受部5を下ドラムDd
に設けるとともに、傾斜可動部材IAに2個の軸受8,
53を設けて上ドラムDuの中心軸1を回転自在に支持
するようにしている。
【0043】前記した図4及び図6を参照して説明した
本発明の磁気記録再生装置の実施例のように、傾斜可動
部材IAと上ドラムDuの中心軸1とが一体的に傾斜し
た状態で、1個の軸受8だけによって上ドラムDuの中
心軸1を回転自在に支持できるようにさせるめには、使
用する軸受8として、軸受8の部分では上ドラムDuの
中心軸1の回動を許さない構造のもの、例えば複列深溝
玉軸受、コロ軸受等のような高価な軸受けを用いること
が必要とされるが、図9及び図10に示す本発明の磁気
記録再生装置の実施例の場合には、2個の軸受8,53
によって上ドラムDuの中心軸1を回転自在に支持でき
るようにしているために、前記した2個の軸受け8,5
3としては、構造が簡単で安価な単列深溝玉軸受を使用
しても、傾斜可動部材IAと上ドラムDuの中心軸1と
を一体的に傾斜させることができる。
【0044】次に図18に示してある本発明の一実施例
の磁気記録再生装置について説明する。図18に示して
ある本発明の磁気記録再生装置の一部の縦断面図{図1
1の(a)は図2中の90度ー270度線位置における
ドラム構体DAの断面図、図11の(b)は図2中の0度
−180度線位置におけるドラム構体DAの断面図}に
おいて、外周面に磁気テープの基準縁の案内部Gを構成
させてある下ドラムDdが、磁気記録再生装置における
固定部として機能するドラムベースDBに対して複数個
のねじ11(図11中には1個のねじ11しか示されて
ない)によって固着されている。前記した下ドラムDd
の内方に構成させてある内方空間部に設けられている傾
斜可動体IAには、上ドラムを支持する中心軸1(固定
軸1)の下方の小径部分1aを嵌合固着してある。
【0045】図18に示されている磁気記録再生装置に
おいて、図11に示すようにドラム駆動モータDMのロ
ータ70がねじ58,59によって固着されている上ド
ラムDuは、その上ドラムDuに取付けられている軸受
71,72が、傾斜可動体IAに固設されている固定軸
1の上方の大径部分1cに嵌装されている。前記した固
定軸1における大径部分1cと小径部分1aとの境界の
部分1bには、下ドラムDdに構成させた軸受部5の先
端5aが当接して、前記した軸受部5の先端5aにより
固定軸1を回動自在に支持している。前記の固定軸1に
嵌合して固着されている取付部材73には、ドラム駆動
モータDMのステータ74が、ねじ75によって固着さ
れている。また、上ドラムDuの下方の端部にはロータ
リートランス2が固着されている。上ドラムDuはそれ
に固設されている軸受71,72が、傾斜可動体IAに
固設されている固定軸1に嵌装されていて、上ドラムD
uと傾斜可動体IAとは前記した固定軸1を共通の中心
軸としているから、ドラム駆動モータDMのステータ7
4のコイルに対して駆動電力を供給してロータ70を回
転させたときには、前記のロータ70と一体的に回転す
る上ドラムDu側の回転トランス2と、傾斜可動体IA
側の回転トランス6とは、固定軸1が傾斜しても両者間
の間隙は一定の状態に保持されることになる。
【0046】ドラムの周面に対する磁気テープTの巻付
範囲の中央位置と下ドラムDdの中心軸とを通過する直
線(図2中の直線L1)上の位置における前記した傾斜可
動体IAの上端部と、下ドラムDdの上縁部12との間
には、図11の(a)に示されているように傾斜方向規制
部材9,10が設けられている。前記した傾斜方向規制
部材9,10と下ドラムDdの上縁部12との係合点を
結ぶ直線を含み固定軸1に直交する面と、前記した下ド
ラムDdに構成させた軸受部5による固定軸1の支持部
分とは極めて近接しており、また、回転磁気ヘッドH
a,Hbの回転軌跡面にも近接しているから、前記した
下ドラムDdに設けた軸受部5を回動中心{図3の
(b)中のOc}として前記した傾斜可動体IAを回動
させて、前記した傾斜方向規制部材9,10と下ドラム
Ddの上縁部12との係合点を結ぶ直線(図2中の直線
L1)と直交する直線の内で下ドラムの中心軸を通る直線
(図2中の直線L2)と下ドラムの中心軸とを含む面内
で、上ドラムDuの回転中心とされている既述した固定
軸1を傾斜させた場合においても、回転磁気ヘッドH
a,Hbの回転軌跡が下ドラムDdの外周面の延長面の
位置から大きくずれることがなく、したがって傾斜可動
体IAを前記した回動支点によって回動させることによ
り固定軸1を傾斜させて回転磁気ヘッドHa,Hbの回
転軌跡を変化させても、回転磁気ヘッドHa,Hbの磁
気空隙部と磁気テープTとの接触状態は悪化することが
なく、常に良好な再生画像が得られる。
【0047】図11においてドラムベースDBと傾斜可
動体IAとの間に設けられている部材CAは、前記した
下ドラムDdに設けた軸受部5を回動中心{図3の
(b)中のOc}として傾斜可動体IAを所定のように
回動させるために用いられる環状のカム部材CAであ
り、それの具体的な構成例が図5の(e)に示されてい
る。ドラムベースDBには図5の(g)に示されている
ように、環状のカム部材CAにおける環状部13を嵌合
させるべき案内溝14が設けられていて、前記した環状
のカム部材CAはドラムベースDBに設けられている案
内溝14中に、それの環状部13が回動自在に嵌合され
ることにより位置決めされる。前記した環状のカム部材
CAにおける環状部13には、所定形状のカム輪郭13
a,13bが構成されている。
【0048】また前記の環状部13には連結部15を介
して円弧状ラック16が設けられている。そして前記し
た傾斜可動体IAや環状のカム部材CAは、スプリング
31〜34による付勢により、装置の固定部として機能
するドラムベースDBに対して弾発的に連結支持されて
いる。前記したスプリング31,32は図11の(a)に
示されているように、ドラムベースDBに設けられてい
る孔22,23と傾斜可動体IAに設けた孔17,18
とに挿入されており、また、前記したスプリング33,
34は、ドラムベースDBに設けられている孔24,2
8と抑止板76との間に設けられている。
【0049】前記した環状のカム部材CAにおける円弧
状ラック16には、図18に示されているように、モー
タMgの回転力が減速器19と回転軸20とピニオン2
1とを介して伝達されるようになされており、前記した
モータMgの正逆回転に応じて、環状のカム部材CAの
環状部13がドラムベースDBに設けられている案内溝
14に嵌合された状態で回動したときに、環状部13に
構成されている所定形状のカム輪郭13a,13bと係
合している傾斜可動体IAに設けられている従動体3
6,37によって、傾斜可動体IAは、下ドラムDdに
設けられた軸受部5を回動中心{図3の(b)中のO
c}とし、かつ、傾斜可動体IAと下ドラムDdの上縁
部12との間に設けられている傾斜方向規制部材9,1
0と下ドラムDdの上縁部12との係合点を結ぶ直線
(図2中の直線L1)の方向には傾斜しないように、傾斜
方向が規制された状態で回動し、それにより固定軸1が
傾斜して回転磁気ヘッドHa,Hbの回転軌跡面の位置
が変化することになる。
【0050】傾斜可動体IAの回動量、すなわち、固定
軸1の傾斜量を変化させる際に使用される駆動機構の動
力源のモータMgは、図18中には図示されていない駆
動制御回路によって動作が制御された回転を行なう。前
記したモータMgの回転力は減速器19と回転軸20と
ピニオン21及び円弧状ラック16を介して回転軸の傾
斜調節用カム部材(環状のカム部材)CAに伝達され
る。25は環状のカム部材CAの回動位置の検出装置
(例えば、フオトインタラプタ)であり、この環状のカ
ム部材CAの回動位置の検出装置25は、ドラムベース
DBに固着されている。前記した環状のカム部材CAに
おけるの検出装置25は、環状のカム部材CAにおける
円弧状ラック16の特定な位置に設けられた位置検出用
の透孔52〜54{図5の(e)参照}と対応し、て駆動
制御回路の動作の制御に用いられる位置検出信号を発生
する。
【0051】また前記した環状のカム部材CAの回動位
置の検出装置25には、環状のカム部材CAにおける円
弧状ラック16の特定な位置に設けられたストッパ用の
透孔55〜57{図5の(e)参照}に係合しうるストッパ
機構も備えている。前記のストッパ機構としては、例え
ばスプリングによって付勢されたボールを備えた構造の
ものが使用でき、前記した環状のカム部材CAにおける
円弧状ラック16の特定な位置に設けられたストッパ用
の透孔55〜57の内の選択された1個のものに、スト
ッパ機構におけるボールを係合させることにより、環状
のカム部材CAの回動位置、すなわち前記した固定軸1
の傾斜態様を設定することができる。
【0052】図18に示されている本発明の磁気記録再
生装置において、前記のように回転軸の傾斜調節手段と
して機能する回転軸の傾斜調節用の環状のカム部材(環
状のカム部材)CAを、磁気記録再生装置の動作モード
に応じて回動させることにより、環状のカム部材CAの
円周方向に構成させたカム輪郭13a,13bに圧接し
ているカム従動体36,37を有する傾斜可動体IAを
傾斜させて、固定軸1をそれぞれの動作モードで必要と
される傾斜態様で傾斜させることにより、上ドラムDu
に取付けられている回転磁気ヘッドHa,Hbの回転軌
跡面の位置が所定のように変化されること、及び前記の
ように固定軸1が所定の傾斜方向で特定な角度だけ傾斜
している状態になると、環状のカム部材CAの回動位置
の検出装置(例えば、フオトインタラプタ)25が、環状
のカム部材CAにおける円弧状ラック16の特定な位置
に設けられた位置検出用の透孔52〜54における所定
の位置の透孔と対応して位置検出信号を発生し、前記し
た位置検出信号によって駆動制御回路の動作が制御され
てモータMgの回転が停止されるとともに、前記した環
状のカム部材CAの回動位置の検出装置25に設けられ
ているストッパ機構におけるスプリングによって付勢さ
れたボールが、前記した環状のカム部材CAにおける円
弧状ラック16の特定な位置に設けられたストッパ用の
所定の透孔に係合して、前記した環状のカム部材CAを
早送り再生モードと対応して定められた特定な回動位置
に、前記のクリックストップ機構によって固定化させる
ことなどは、図7を参照して既述したところから容易に
理解できるところであるから、その詳細な記述は省略す
る。
【0053】次に、本発明の磁気記録再生装置の他の実
施例を示している図12において、外周面に磁気テープ
の基準縁の案内部Gを構成させてある下ドラムDdは、
磁気記録再生装置における固定部として機能するドラム
ベースDBに対して複数個のねじ11(図12中には1
個のねじ11しか示されていない)によって固着されて
いる。前記した下ドラムDdの内方に構成させてある内
方空間部に設けられている傾斜可動部材IAに設けられ
ている軸受8と、下ドラムDdに設けられている軸受部
5とによって回転自在に支持されているとともに、前記
した下ドラムDdに設けられている軸受部5によって傾
斜回動自在に支持されている上ドラムDuを支持する中
心軸1(回転軸1)は、上ドラム固着部材45に嵌合固着
されていて、前記した上ドラムDuは、前記した回転軸
1と軸受8とを介して傾斜可動部材IAと一体的に傾斜
できるようにされている。ドラムベースDBに設けた孔
22,23,24,28と、傾斜可動部材IAに設けた
孔17,18とドラムモータ取付基板29とにおける互
に対応している部分には、それぞれ個別のスプリング3
1〜34が装着されていて、それにより傾斜可動部材I
Aと上ドラムDuとは下ドラムDdと傾斜可動部材IA
との間に設けられた2個の傾斜方向規制部材9,10を
介して下ドラムDdと弾発的に連結支持されている。
【0054】前記の傾斜可動部材IAは、傾斜方向規制
部材9,10によりドラムの周面に対する磁気テープT
の巻付範囲の中央位置と下ドラムDdの中心軸とを通過
する直線(図2中の直線L1)上に位置する2つの位置に
おいて下ドラムDdの上縁部12と係合して傾斜方向が
規制された状態で回動自在とされているのである。前記
の上ドラムDuは、ねじ3,4によって上ドラム固着部
材45には固着されていて、ドラム駆動モータMdによ
って回転される回転軸1によって上ドラムDuが回転さ
れる。77は上ドラムDu側の中空円筒状の回転トラン
ス、78は傾斜可動部材IA側の中空円筒状の回転トラ
ンスである。傾斜可動部材IAに取付けられている中空
円筒状の回転トランス78と、上ドラムDuに取付けら
れている中空円筒状の回転トランス77とは、前記した
傾斜可動部材IAの傾斜動作によっても相互の間隔が一
定に保たれているために回転軸1の傾斜角が変更された
場合でも回転磁気ヘッドからの再生出力には信号レベル
の変動が生じない。
【0055】前記した下ドラムDdの上縁部12と、装
置の固定部として機能するドラムベースDBに対して弾
発的に連結支持されている傾斜可動部材IAとの間に設
けられた2個の傾斜方向規制部材9,10との係合点を
結ぶ線と、回転軸1の回動中心Oc(図3参照)とは極
めて近接しており、また、前記した傾斜方向規制部材
9,10と下ドラムDdの上縁部12との係合点を結ぶ
線は、回転磁気ヘッドHa,Hbの回転軌跡面に近接し
ているから、スプリング31〜34による付勢により、
前記した傾斜可動部材IAを傾斜調節用の環状のカム部
材(環状のカム部材)CAcとの共働動作によって傾斜
させると、上ドラムDuの回転軸1は、下ドラムDdに
設けられた軸受部5により、前記の回転軸1における中
心位置と下ドラムDdの中心軸の中心位置とが、前記し
た回転磁気ヘッドHa,Hbの回転軌跡面近くの面内に
おいて一致している状態となるように、前記の中心位置
を回動中心Oc(図3参照)として、前記した2個の傾斜
方向規制部材9,10の係合点を結ぶ直線(図2中の直
線L1)に直交する直線の内で下ドラムの中心軸を通る直
線(図2中の直線L2)と下ドラムの中心軸とを含む面内
で傾斜する。それで、上ドラムDuを支持する中心軸1
を傾斜させて回転磁気ヘッドHa,Hbの回転軌跡を変
化させても、回転磁気ヘッドHa,Hbの磁気空隙部と
磁気テープTとの接触状態を悪化させることがなく、常
に良好な再生画像が得られる。
【0056】本発明の磁気記録再生装置の各実施例とし
てこれまでに説明して来た各構成例中で使用されていた
回転軸の傾斜調節用カム部材CAは、例えば図5の
(e)、図8等に例示されているように、円弧状ラック
22に対してモータの動力が伝達されたときに、ドラム
ベースDBに構成させてある案内溝14中で回動される
環状部13に対して、ドラムベースDBに設けられた案
内溝14の底面からの高さが変化しているような構成態
様のカム輪郭を構成させたものであったが、図12(後
述の図13も同じ)に示す本発明の磁気記録再生装置の
実施例においては、回転軸の傾斜調節用カム部材CAc
として、例えば図14の(d),(e),(f)中に平
断面形状が例示されているような中空円筒体79が使用
されている。前記した中空円筒体79として構成されて
いる回転軸の傾斜調節用カム部材CAc(環状のカム部
材CAc)は、図1,図5等を参照して既述した環状の
カム部材CAの場合と同様に環状のカム部材における円
弧状ラック16に対してモータの動力が伝達されたとき
に、ドラムベースDBに構成させてある案内溝14中で
案内溝の壁面14aに外周面79aが嵌合した状態で回
動する中空円筒体79の内周面79bが前記した外周面
79aに対して偏心している状態のカム輪郭を構成して
いる。
【0057】ドラムベースDBに設けられている案内溝
14(図5の(g)参照)の壁面14aに外周面79a
が嵌合して回動される中空円筒体79として構成されて
いる回転軸の傾斜調節用カム部材CAc(環状のカム部
材CAc)の内周面79bには、傾斜可動部材IAに突
設させたカム従動体36,37を圧接させてあるが、前
記のカム従動体36,37は例えば半球状のものとして
構成される。既述のように回転軸の傾斜調節用カム部材
CAcの円弧状ラック16に対してモータの動力が伝達
されたときに、ドラムベースDBに構成させてある案内
溝14中で案内溝の壁面14aに外周面79aが嵌合し
た状態で回動する中空円筒体79の内周面79bは前記
した外周面37aに対して偏心した状態で変位する。そ
れにより、中空円筒体79の内周面79bによって構成
されているカム輪郭に圧接しているカム従動体36,3
7は、前記したカム輪郭として機能する中空円筒体79
の内周面79bの偏心運動に従って、カム従動体36,
37が固着されている傾斜可動部材IAを変位させる。
【0058】図12に例示した磁気記録再生装置におい
て、図示されていないモータ(図1中のモータMg)の
回転力が減速器と回転軸とピニオンを介して、回転軸の
傾斜調節用カム部材(環状のカム部材)CAcの円弧状
ラックに伝達されると、図1を参照して既述したよう
に、図1中の環状のカム部材の回動位置の検出装置25
は、環状のカム部材CAcにおける図示されていない円
弧状ラックの特定な位置に設けられた位置検出用の透孔
と対応して位置検出信号を発生して、図示されていない
駆動制御回路の動作を制御する。前記の駆動制御回路の
動作によって、回転軸の傾斜調節手段として機能する回
転軸の傾斜調節用の環状のカム部材(環状のカム部材)C
Acを回動させたときに、環状のカム部材CAcの内周
面79bによって構成されているカム輪郭に圧接してい
るカム従動体36,37を有する傾斜可動部材IAは、
軸受部材5を回動中心にして2つの傾斜方向規制部材
9,10と下ドラムDdの上端部との係合点を結ぶ直線
(図2中の直線L1)の方向での傾斜が禁止されて、回転
軸1が2つの傾斜方向規制部材9,10と下ドラムDd
の上端部との係合点を結ぶ直線(図2中の直線L1)に直
交する直線の内で下ドラムの中心軸を通る直線(図2中
の直線L2)と下ドラムの中心軸とを含む面内で傾斜し
て、図示されていない上ドラムに取付けられている回転
磁気ヘッドの回転軌跡面の位置を変化させる。
【0059】図11の(a),(b),(c)は、それ
ぞれ図12の(b)に示されている縦断面図と同様に、
図1中のA−A線位置(図2中の0度ー180度線位
置)におけるドラム構体DAの断面図(一部)である。
図11の(a),(b),(c)の各図に示されているド
ラム構体DA付近の断面図中の0−0線は、既述のよう
に装置の固定部の一部として機能するドラムベースDB
に固設されている下ドラムDdの中心軸の位置(図3中
に直線0−0の位置と同じ)を示している。図11の
(a)は回転軸1が下ドラムDdの中心軸と一致してい
る状態(ノーマル再生時の状態)となるように、回転軸
の傾斜調節用の環状のカム部材(環状のカム部材)CAが
回動調節されている状態を示している図であって、図1
1の(b)は前記のノーマル再生時における環状のカム
部材CAcの回動調節の状態を示している環状のカム部
材CAcと傾斜可動部材IAとの関連する部分の平面図
でありまた図11の(c)は、磁気記録再生装置に巻戻
し再生動作を行なわせている場合のドラム構体DA付近
の断面図であって、この場合における回転軸1は、図3
の(b)中に示されている一点鎖線のような傾斜方向で傾
斜している状態になる。
【0060】図11の(d)は前記のように磁気記録再
生装置が巻戻し再生動作を行なっている場合における回
動調節の状態を示す環状のカム部材CAcと傾斜可動部
材IAとの関連する部分の平面図であり、さらに図11
の(e)は磁気記録再生装置に早送り再生動作を行なわ
せている場合のドラム構体DA付近の断面図であり、こ
の場合における回転軸1は図3の(b)中に示されてい
る点線のような傾斜方向で傾斜している状態になる。図
11の(f)は前記のように磁気記録再生装置が早送り
再生動作を行なっている場合における回動調節の状態を
示す環状のカム部材CAcと傾斜可動部材IAとの関連
する部分の平面図である。
【0061】図12を参照して説明した本発明の磁気記
録再生装置の実施例では、回転している上ドラムDuの
中心軸1に対する回動支点としても機能するようなもの
として使用される軸受部5を下ドラムDdに設け、ま
た、回転運動を行なわない状態の傾斜可動部材IAと一
体的に上ドラムDuの中心軸1を傾斜させた状態で上ド
ラムDuの中心軸1を回転自在に支持できる1個の軸受
8とによって、回転する上ドラムDuの中心軸1を支持
するようにしていたが、図13に示す本発明の磁気記録
再生装置の実施例では、回転している上ドラムDuの中
心軸1に対する回動支点としても機能するようなものと
して使用される軸受部5を下ドラムDdに設けるととも
に、傾斜可動部材IAに2個の軸受8,53を設けて上
ドラムDuの中心軸1を回転自在に支持するようにして
いる以外は、図12を参照して既述した磁気記録再生装
置と同様に構成されている。
【0062】前記した図12を参照して説明した本発明
の磁気記録再生装置の実施例のように、傾斜可動部材I
Aと上ドラムDuの中心軸1とが一体的に傾斜した状態
で、1個の軸受8だけによって上ドラムDuの中心軸1
を回転自在に支持できるようにさせるめには、使用する
軸受8として、軸受8の部分では上ドラムDuの中心軸
1の回動を許さない構造のもの、例えば複列深溝玉軸
受、コロ軸受等のような高価な軸受けを用いることが必
要とされるが、図13に示す本発明の磁気記録再生装置
の実施例の場合には、2個の軸受8,53によって上ド
ラムDuの中心軸1を回転自在に支持できるようにして
いるために、前記した2個の軸受け8,53としては、
構造が簡単で安価な単列深溝玉軸受を使用しても、傾斜
可動部材IAと上ドラムDuの中心軸1とを一体的に傾
斜させることができる。
【0063】これまでに、本発明の磁気記録再生装置の
各実施例として説明して来た各構成例中で使用されてい
た上ドラムDuを支持する中心軸1(回転軸1または固
定軸1)の傾斜調節用の構成部材としては、例えば図5
の(e)や図8等に例示されているように、円弧状ラッ
ク16に対してモータの動力が伝達されたときに、ドラ
ムベースDBに構成させてある案内溝14中で回動され
る環状部13に対して、ドラムベースDBに設けられた
案内溝14の底面からの高さが変化しているような構成
態様のカム輪郭を構成させた回転軸1(または固定軸1)
の傾斜調節用カム部材CA、及び図12や図13に示す
各構成例中に使用されている回転軸1(または固定軸
1)の傾斜調節用の構成部材のように、回転軸1(また
は固定軸1)の傾斜調節用カム部材CAcとして、例えば
図14の(d),(e),(f)中に平断面形状を例示し
てあるように円筒の肉厚が周方向に所定のように変化し
ているカム輪郭を構成するようにした中空円筒体79が
使用されていたが、本発明の磁気記録再生装置におい
て、回転軸1(または固定軸1)を動作モードに応じた
所定の傾斜態様にさせるために使用されるべき回転軸1
(または固定軸1)の傾斜調節用の構成部材としては、
前記したような回転軸1(または固定軸1)の傾斜調節
用カム部材CA,CAcに限定されることはないのであ
る。
【0064】すなわち本発明の磁気記録再生装置におい
て、回転軸1(または固定軸1)を動作モードに応じた所
定の傾斜態様にさせるのには、回転軸1(または固定軸
1)、あるいは回転軸1(または固定軸1)と一体的に傾
斜できるように構成されている傾斜可動部材IAや上ド
ラム等の構成部分を、磁気記録再生装置の動作モードに
応じた所定の傾斜態様となるように傾斜させうるような
任意所望の構成態様を採用することができる。例えば、
回転軸1(または固定軸1)と一体的に傾斜できるように
構成されている傾斜可動部材IA自体、または前記の傾
斜可動部材IAと一体的に回動できる非回転的な構成部
分を、図2中に示されている第2の直線L2の方向に変
位させるような駆動変位手段を設けて、磁気記録再生装
置の動作モードに応じて前記の変位量を変化させ、回転
軸1(または固定軸1)を所定の傾斜態様にさせうるよう
な構成とすることもできるのであり、例えば前記した駆
動変位手段としてはプランジャ、ステッピングモータ等
を動力源に用い、前記した動力源からの動力を、例えば
スチールワイヤによって直線的な変位として傾斜可動部
材IA自体、または前記の傾斜可動部材IAと一体的に
回動できる非回転的な構成部分に伝えて、例えば、常に
所定の傾斜状態に保持されるようにスプリングと一方の
ストッパとによって位置が規制されている前記した傾斜
可動部材IA自体、または前記の傾斜可動部材IAと一
体的に回動できる非回転的な構成部分を、他方のストッ
パの位置にまで変位させることにより、回転軸1(また
は固定軸1)を所定の傾斜態様となるように変位させる
ような構成のものとして実施できる。
【0065】図15は、上ドラムDuに設けられている
軸受71,72に嵌装されているとともに、傾斜可動部
材IAに固設されている固定軸1の傾斜を、磁気記録再
生装置の動作モードに応じて、直接に変化させるように
構成した本発明の磁気記録再生装置の構成例である。図
15の(a)は既述した図11の(a)について既述し
た実施例と同様に、図2中の90度ー270度線位置に
おけるドラム構体の断面図である。ドラム駆動モータD
Mのロータ70がねじ58,59によって固着されてい
る上ドラムDuは、その上ドラムDuに取付けられてい
る軸受71,72が、傾斜可動体IAに固設されている
固定軸1の上方の大径部分1cに嵌装されている。前記
した固定軸1における大径部分1cと小径部分1aとの
境界の部分1bには、下ドラムDdに構成させた軸受部
5の先端5aが当接して、前記した軸受部5の先端5a
により固定軸1を回動自在に支持している。
【0066】前記の固定軸1に嵌合して固着されている
取付部材73には、ドラム駆動モータDMのステータ7
4が、ねじ75によって固着されている。また、上ドラ
ムDuの下方の端部にはロータリートランス2が固着さ
れている。上ドラムDuはそれに固設されている軸受7
1,72が、傾斜可動体IAに固設されている固定軸1
に嵌装されていて、上ドラムDuと傾斜可動体IAとは
前記した固定軸1を共通の中心軸としているから、ドラ
ム駆動モータDMのステータ74のコイルに対して駆動
電力を供給してロータ70を回転させたときには、前記
のロータ70と一体的に回転する上ドラムDu側の回転
トランス2と、傾斜可動体IA側の回転トランス6と
は、固定軸1が傾斜しても両者間の間隙は一定の状態に
保持されることになる。
【0067】ドラムの周面に対する磁気テープTの巻付
範囲の中央位置と下ドラムDdの中心軸とを通過する直
線(図2中の直線L1)上の位置における前記した傾斜可
動体IAの上端部と、下ドラムDdの上縁部12との間
には、図11の(a)に示されているように傾斜方向規制
部材9,10が設けられている。前記した傾斜方向規制
部材9,10と下ドラムDdの上縁部12との係合点を
結ぶ直線を含み固定軸1に直交する面と、前記した下ド
ラムDdに構成させた軸受部5による固定軸1の支持部
分とは極めて近接しており、また、回転磁気ヘッドH
a,Hbの回転軌跡面にも近接しているから、前記した
下ドラムDdに設けた軸受部5を回動中心{図3の
(b)中のOc}として前記した傾斜可動体IAを回動
させて、前記した傾斜方向規制部材9,10と下ドラム
Ddの上縁部12との係合点を結ぶ直線(図2中の直線
L1)と直交する直線の内で下ドラムの中心軸を通る直線
(図2中の直線L2)と下ドラムの中心軸とを含む面内
で、上ドラムDuの回転中心とされている既述した固定
軸1を傾斜させた場合においても、回転磁気ヘッドH
a,Hbの回転軌跡が下ドラムDdの外周面の延長面の
位置から大きくずれることがなく、したがって傾斜可動
体IAを前記した回動支点によって回動させることによ
り固定軸1を傾斜させて回転磁気ヘッドHa,Hbの回
転軌跡を変化させても、回転磁気ヘッドHa,Hbの磁
気空隙部と磁気テープTとの接触状態は悪化することが
なく、常に良好な再生画像が得られる。なお、図15中
で使用している図面符号の内で、図11中で使用してい
る図面符号と同じ図面符号で示している構成部分は、図
11中に示されている構成部分と対応する構成部分であ
る。
【0068】図15の(b)は図2中の0度ー180度
線位置における断面図である。図15の(a),(b)
において、ドラム駆動モータDMのロータ92が固着さ
れている上ドラムDuに取付けられている軸受け部7
1,72は、既述のように傾斜可動部材IAに固設され
ている固定軸1に嵌装されているが、前記の固定軸1の
端部1dは、基板81に穿設されている長方形状の孔8
2に挿入されている。前記した基板81はねじ83によ
ってドラムベースDBに固着されている。前記した固定
軸1が図2中の直線L2と下ドラムDdの中心軸を含む
平面内で傾斜するときに、前記した固定軸1の端部1d
の周面の両側部は、基板81に穿設されている長方形状
の孔82の側面に摺接しながら長方形状の孔82中を移
動する。基板81に穿設されている長方形状の孔82に
挿入されている前記した固定軸1の端部1dと、前記し
た長方形状の孔82の長手方向の一側方に設けられてい
るスタッド84との間にはスプリング85が張設されて
おり、また、前記した固定軸1の端部1dと長方形状の
孔82の長手方向の他側方に設けられているプランジャ
86の作動杆87とはスチールワイヤ88によって接続
されている。
【0069】89,90は前記した基板81にねじ9
1,92によって取付けられているストッパ取付部材で
あり、前記のストッパ取付部材89,90にはそれぞれ
ストッパ用の調整ねじ93,94が螺合されている。ま
た、前記したストッパ取付部材89,90には、前記し
たスチールワイヤ88を通過させるための透孔95、あ
るいはスプリング85を通過させるための透孔96が設
けられている。前記した図15に例示されている構成の
磁気記録再生装置では、プランジャ86に対する通電状
態と対応して定まる作動杆87の2つの位置の内の何れ
の位置に作動杆87が位置しているかによって、前記し
た固定軸1の端部1dの周面が、前記したストッパ用の
調整ねじ93の先端により位置決めされた状態と、前記
した固定軸1の端部1dの周面がストッパ用の調整ねじ
94の先端によって位置決めされた状態との何れか一方
の位置決め状態にされることにより、傾斜可動部材IA
に固設されている固定軸1の傾斜の状態が設定されるこ
とになる。
【0070】図15を参照して説明した磁気記録再生装
置は上ドラムDuを支持する中心軸1が固定軸であった
場合の実施例であったが、磁気記録再生装置における上
ドラムDuを支持する中心軸1が回転軸であった場合で
も、回転軸1の端部に図6中に示されているように外筐
形状が四角形の軸受97を装着し、その軸受97の周面
の両側部が、基板81に穿設されている長方形状の孔8
2の側面に摺接しながら長方形状の孔82中を移動でき
るようにすれば、前記した図15に例示した磁気記録再
生装置における固定軸1の傾斜状態を変化させる場合と
同様に、磁気記録再生装置における回転軸1の傾斜状態
を変化させることができることは容易に理解できる。
【0071】なお、磁気テープを間欠送りにしてスロー
モーション再生を行なうようにした場合でも、本発明の
磁気記録再生装置を適用すると、ノイズバーのない良好
なスローモーション再生画像も容易に得ることができる
ことはいうまでもない。
【0072】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の磁気記録再生装置では、下ドラムが装
置の固定部に対して固設されているために、磁気記録再
生装置の再生モードがどうであっても、上ドラムと下ド
ラムとからなるドラムの周面の一部へ巻回された状態の
磁気テープは、装置の固定部に固着されている下ドラム
の外周面に設けられている磁気テープの基準縁に対する
案内部で案内された状態でドラムの周面上を走行したり
停止した状態にされているので、本発明の磁気記録再生
装置では再生モードがどのように変更されても、磁気テ
ープの基準縁の位置が常に正規の位置に保持された状態
で、回転磁気ヘッドの回転軌跡を記録跡と一致するよう
に変更するようにしているから、どのような再生モード
における再生画像においても、常にノイズバーのない良
好な再生画像を得ることができ、また、回転磁気ヘッド
とロータリートランスとを備えている上ドラムを支持す
る中心軸における中心位置と下ドラムの中心軸の中心位
置とが、前記した回転磁気ヘッドの回転軌跡面近くの面
内において一致している状態において前記の中心位置を
回動中心として、前記した上ドラムの中心軸が回動しう
るように下ドラムに設けられた軸受部によって上ドラム
の中心軸が回動自在に支持されているために、上ドラム
の中心軸が傾斜したときに回動中心がずれることがな
い。さらに、上ドラムに設けられたロータリトランスと
対向して設けられるべきロータリートランスの取付け部
と、装置の固定部に設けられた環状のカム部材における
円周方向に構成させたカム輪郭と協働するカム従動体と
が設けてあるとともに、前記した下ドラムの周面に対す
る磁気テープの巻付範囲の中央位置と下ドラムの中心軸
の中心とを含む平面と直交し、かつ前記した下ドラムの
中心軸を含む面内だけでの傾斜を可能にさせる傾斜方向
規制部材を前記した下ドラムとの間に構成してある傾斜
可動部材を、前記した上ドラムの中心軸と一体的に傾斜
できるように、装置の固定部に弾発的に連結支持させて
あるので、装置の固定部に設けられた環状のカム部材を
円周方向に回動させて、カム部材における円周方向に構
成させたカム輪郭と協働するカム従動体が設けられてい
る傾斜可動部材によって回転軸を傾斜させることによ
り、回転磁気ヘッドの回転軌跡面の位置を変化させた
り、あるいは装置の固定部に弾発的に連結支持させた状
態で前記した下ドラムの内方空間部に配置された傾斜可
動部材を、下ドラムの周面に対する磁気テープの巻付範
囲の中央位置と下ドラムの中心軸の中心とを含む平面内
だけで、前記した上ドラムの中心軸をの傾斜を再生動作
モードに応じて調節自在に傾斜させることにより、再生
動作モードの如何に拘らずに、回転磁気ヘッドに磁気テ
ープの記録跡を良好に追跡させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生装置の斜視図である。
【図2】ドラムの平面図である。
【図3】本発明の磁気記録再生装置の構成原理と動作原
理の説明に用いる図である。
【図4】本発明の磁気記録再生装置の断面図である。
【図5】要部の分解斜視図である。
【図6】本発明の磁気記録再生装置の断面図である。
【図7】本発明の磁気記録再生装置の構成原理と動作原
理の説明に用いる図である。
【図8】回転軸の傾斜調節用のカム部材を説明する図で
ある。
【図9】本発明の磁気記録再生装置の断面図である。
【図10】本発明の磁気記録再生装置の断面図である。
【図11】本発明の磁気記録再生装置の断面図である。
【図12】本発明の磁気記録再生装置の断面図である。
【図13】本発明の磁気記録再生装置の断面図である。
【図14】本発明の磁気記録再生装置の構成原理と動作
原理の説明に用いる図である。
【図15】本発明の磁気記録再生装置の断面図である。
【図16】本発明の磁気記録再生装置の一部の構成部分
の斜視図である。
【図17】磁気テープの記録跡パターンを示す平面図で
ある。
【図18】本発明の磁気記録再生装置の斜視図である。
【符号の説明】
DB…ドラムベース、Du…上ドラム、Dd…下ドラ
ム、DA…ドラム構体、Md,DM…ドラム駆動モー
タ、Ha,Hb…回転磁気ヘッド、T…磁気テープ、T
e…磁気テープの基準縁、IA…傾斜可動部材、CA,
CAc…回転軸(または固定軸)の傾斜調節用の環状の
カム部材(環状のカム部材)、G…磁気テープの基準縁の
案内部、Mg…モータ、1…ドラム駆動モータMdの回
転軸、1…上ドラムDuを支持する中心軸、2,6,7
3,74…回転トランス、5…軸受部、8,53,7
1,72…軸受け、25…環状のカム部材CAの回動位
置の検出装置、11…ねじ、13…環状部、13a,1
3b,61,63,65,67,69,79b…カム輪
郭、14…案内溝、15…連結部、16…円弧状ラッ
ク、19…減速器、20…回転軸、21…ピニオン、2
6,27…傾斜ポール、29,73…ドラムモータ取付
基板、36,37,…カム従動体、31〜34…スプリ
ング、70…ロータ、76…抑止板、74…ステータ、
79…中空円筒体、81…基板、86…プランジャ、8
7…プランジャ86の作動杆、88…スチールワイヤ、
85…スプリング、84…スタッド、82…基板81に
穿設されている長方形状の孔、97…軸受の筐体、8
9,90…ストッパ取付部材、93,94…ストッパ用
の調整ねじ、95,96…透孔、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ドラムと下ドラムとからなるドラムの
    周面の一部へ巻回された状態の磁気テープに、回転磁気
    ヘッドを用いて記録再生動作が行なわれる磁気記録再生
    装置において、外周面に磁気テープの基準縁に対する案
    内部を備えている下ドラムを装置の固定部に固設し、ま
    た、回転磁気ヘッドとロータリートランスとを備えてい
    る上ドラムを支持する中心軸における中心位置と下ドラ
    ムの中心軸の中心位置とが、前記した回転磁気ヘッドの
    回転軌跡面近くの面内において一致している状態におい
    て前記の中心位置を回動中心として、前記した上ドラム
    の中心軸が回動しうるように下ドラムに設けられた軸受
    部によって上ドラムの中心軸を回動自在に支持する手段
    と、上ドラムに設けられたロータリトランスと対向して
    設けられるべきロータリートランスの取付け部とが設け
    てある傾斜可動部材を、前記した上ドラムの中心軸と一
    体的に傾斜できるように、装置の固定部に弾発的に連結
    支持させた状態で前記した下ドラムの内方空間部に配置
    し、また、前記した下ドラムの周面に対する磁気テープ
    の巻付範囲の中央位置と下ドラムの中心軸の中心とを含
    む平面内だけで、前記した上ドラムの中心軸の傾斜を可
    能にさせる手段と、前記した上ドラムの中心軸の傾斜を
    調節自在に設定する手段とを備えてなる磁気記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 上ドラムと下ドラムとからなるドラムの
    周面の一部へ巻回された状態の磁気テープに、回転磁気
    ヘッドを用いて記録再生動作が行なわれる磁気記録再生
    装置において、外周面に磁気テープの基準縁に対する案
    内部を備えている下ドラムを装置の固定部に固設し、ま
    た、回転磁気ヘッドとロータリートランスとを備えてい
    る上ドラムを支持する中心軸における中心位置と下ドラ
    ムの中心軸の中心位置とが、前記した回転磁気ヘッドの
    回転軌跡面近くの面内において一致している状態におい
    て前記の中心位置を回動中心として、前記した上ドラム
    の中心軸が回動しうるように下ドラムに設けられた軸受
    部によって上ドラムの中心軸を回動自在に支持する手段
    と、上ドラムに設けられたロータリトランスと対向して
    設けられるべきロータリートランスの取付け部と、装置
    の固定部に設けられた環状のカム部材における円周方向
    に構成させたカム輪郭と協働するカム従動体とが設けて
    あるとともに、前記した下ドラムの周面に対する磁気テ
    ープの巻付範囲の中央位置と下ドラムの中心軸の中心と
    を含む平面と直交し、かつ、前記した下ドラムの中心軸
    を含む面内だけでの傾斜を可能にさせる傾斜方向規制部
    材を前記した下ドラムとの間に構成してある傾斜可動部
    材を、前記した上ドラムの中心軸と一体的に傾斜できる
    ように、装置の固定部に弾発的に連結支持させた状態
    で、前記した下ドラムの内方空間部に配置してなる磁気
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上ドラムの中心軸が上ドラムを回転させ
    る回転軸である請求項1または請求項2の磁気記録再生
    装置。
  4. 【請求項4】 上ドラムの中心軸が固定軸であり、上ド
    ラムにドラム駆動モータのロータを固着させた請求項1
    または請求項2の磁気記録再生装置。
JP4338154A 1991-11-25 1992-11-25 磁気記録再生装置 Pending JPH06162456A (ja)

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JP4338154A JPH06162456A (ja) 1992-11-25 1992-11-25 磁気記録再生装置
US08/126,221 US5504642A (en) 1991-11-25 1993-09-23 Magnetic recording/reproducing apparatus having a locus plane of rotary heads tiltable with respect to a lower drum
MYPI93001951A MY109871A (en) 1992-09-24 1993-09-24 Magnetic recording/reproducing apparatus having a locus plane of rotary heads titable with respect to a lower drum
DE69327081T DE69327081T2 (de) 1992-09-24 1993-09-24 Magnetisches Aufzeichnungs-/Wiedergabegerät
EP93307607A EP0589726B1 (en) 1992-09-24 1993-09-24 Magnetic recording/reproducing apparatus
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US08/511,552 US5726836A (en) 1992-09-24 1995-08-04 Magnetic recording/reproducing apparatus having double tilting arrangement for dynamic tracking
US08/575,133 US5675458A (en) 1992-09-24 1995-12-19 Magnetic recording/reproducing apparatus with independently tiltable head drum and tape lead guide
US08/885,647 US5949621A (en) 1992-09-24 1997-06-30 Magnetic recording/reproducing apparatus having double tilting member for dynamic tracking

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