JPH06161972A - マルチプロセッサシステム - Google Patents

マルチプロセッサシステム

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Publication number
JPH06161972A
JPH06161972A JP33676292A JP33676292A JPH06161972A JP H06161972 A JPH06161972 A JP H06161972A JP 33676292 A JP33676292 A JP 33676292A JP 33676292 A JP33676292 A JP 33676292A JP H06161972 A JPH06161972 A JP H06161972A
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JP
Japan
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board
bus
boards
coupled bus
loosely coupled
Prior art date
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Pending
Application number
JP33676292A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Sugihara
克之 杉原
Yukio Sato
幸男 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Precision Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Precision Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp, Mitsubishi Precision Co Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP33676292A priority Critical patent/JPH06161972A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボード間のデータ転送能力を低下させず実行
効率をよくする。 【構成】 プロセッサボード、メモリボード、入出力ボ
ードは密結合バスまたは疎結合バスのいずれかに電気的
接続ができる。中継ボードは疎結合バスとのみ接続す
る。前記疎結合バスによるデータ転送は、前記中継ボー
ドを介して行なわれ、前記コントロールボードは常時前
記密結合バス及び疎結合バスでのデータ転送状況を監視
し、前記転送状況に応じて、前記プロセッサボード、メ
モリボード、入出力ボードのうち、密結合バスに電気的
接続を有するグループのボードと、疎結合バスに電気的
接続を有するグループのボードとをそれぞれ変化させて
ゆく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロプロセッサを
複数個結合して分散処理を行なうマルチプロセッサシス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロプロセッサを使った処理システ
ムにおいて、その処理能力の向上のためには、処理を複
数のプロセッサに分散して、機能の分散及び負荷の分散
を計ることが有用である。そのためにマルチプロセッサ
システムが構成される。
【0003】このようなマルチプロセッサシステムにお
いては、各プロセッサ間でのデータのやりとりを行なう
ために、図4に示すように、各プロセッサを搭載した各
ボード401を共有バス402で結合した構成がとられ
る。なお、この共有バスで結合した構成を密結合と呼
ぶ。
【0004】また、より一層の負荷の増大に対処するた
めには、図4に示した密結合の単位をさらに何らかの中
継ボードで結合した方式をとる。図5にこの構成を示
す。図5において、それぞれ別々の共有バス402に属
するプロセッサボード401同士が、中継ボード403
を介して結合している構成を疎結合と呼ぶ。
【0005】なお、図4、図5において、共有バスに結
合されるボードの種類はプロセッサボードに限ることは
なく、メモリボードや入出力ボードでもよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4、
図5に示した従来のマルチプロセッサにおいては、次の
ような解決すべき課題がある。
【0007】図4に示した密結合のマルチプロセッサシ
ステムにおいては、ある一時点において共有バスを通し
てデータ転送を行なうことができるボードの数は、一対
に限られている。そのため、他のボードがデータ転送を
行なおうとした場合、バス割り当てを得られるまで待機
する必要がある。このことは、共有バスに結合されるボ
ードの数が多くなる程著しくなり、それだけシステム全
体の処理能力が低下することになる。
【0008】図5に示した疎結合のマルチプロセッサシ
ステムにおいては、例えばプログラムの実行につれて疎
結合関係にあるボード間でデータ転送量が多くなる状況
が生じた場合、中継ボードを介しているため高速に対応
できない。また、ソフトウェアの側からすれば、密結合
関係にあるボード間のデータ転送を極力少なくするよう
プログラミングしなければならず、ハードウェア構成か
らの制約が大きい。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、プログラムの実行に伴う各ボー
ド間のデータ転送量の時間的変化に対応して、各ボード
間の密結合、疎結合の関係を変化させ、これによりボー
ド間のデータ転送能力が低下することがなく、実行効率
のよいマルチプロセッサシステムを提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマルチプロ
セッサシステムは、例えば図1のように、少なくとも1
以上のプロセッサボード101,102,103…、少
なくとも1以上のメモリボード201…、少なくとも1
以上の入出力ボード301…、1つのコントロールボー
ド4、1つの中継ボード5、1つの密結合バス6及び1
つの疎結合バス7とからなるマルチプロセッサシステム
であって、前記プロセッサボード101,102,10
3…、メモリボード201…、入出力ボード301…及
びコントロールボード4は、前記密結合バス6、疎結合
バス7の両方とコネクタによる機械的結合を有し、前記
中継ボード5は疎結合バス7とのみコネクタによる機械
的結合を有し、前記プロセッサボード101,102,
103…、メモリボード201…、入出力ボード301
…のすべてのボードの中の幾つかのボードはある一時点
においては前記密結合バス6とのみ電気的接続を有し、
他のすべてのプロセッサボード101,102,103
…、メモリボード201…、入出力ボード301…はそ
の時点においては前記疎結合バス7とのみ電気的接続を
有し、前記コントロールボード4は常時密結合バス6、
疎結合バス7の両方と電気的接続を有し、前記中継ボー
ド5は常時疎結合バス7とのみ電気的接続を有し、前記
疎結合バス7によるデータ転送は、前記中継ボード5を
介して行なわれ、前記コントロールボード4は常時前記
密結合バス6及び疎結合バス7でのデータ転送状況を監
視し、前記転送状況に応じて、前記プロセッサボード1
01,102,103…、メモリボード201…、入出
力ボード301…のうち、密結合バス6に電気的接続を
有するグループのボードと、疎結合バス7に電気的接続
を有するグループのボードとをそれぞれ変化させてゆく
ことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記のように構成したマルチプロセッサシステ
ムは次のように作用する。コントロールボード4は、密
結合バス6及び疎結合バス7を通した各ボード間のデー
タ転送状況を常時監視することにより、密結合バス6に
電気的接続を有するグループのボードと疎結合バス7に
電気的に接続を有するグループのボードとをそれぞれ変
化させてゆくことができる。
【0012】密結合バス6及び疎結合バス7に属するそ
れぞれのボード数、また、どのような契機で、あるボー
ドが密結合バス、疎結合バスの間で変化するかというこ
とは、コントロールボード4内に設置された密結合バス
/疎結合バス接続決定回路により決められる。これによ
り、
【0013】(1) プログラムの実行につれて、各ボ
ード相互間のデータ転送の度合いが変化するとする。例
えば図1において、プログラムのある実行段階において
はプロセッサボード101,102間のデータ転送が頻
繁であるのに対し、他の段階ではプロセッサボード10
1,103間での転送が頻繁となる様変化したとする。
このような状況変化の場合、前記密結合バス/疎結合バ
ス接続決定回路の動作アルゴリズムを適当に構成してお
けば、データ転送速度の速い密結合バス6への接続ボー
ドをプロセッサボード102から103に入れ換えるこ
とにより、処理速度が低下することなくプログラム実行
を続ける。
【0014】(2) プログラムの実行に伴って、相互
間のデータ転送が必要なボードの絶対数が変化する場合
も考えられる。このような場合、前記バス接続決定回路
の動作アルゴリズムを適当に構成しておくことにより、
密結合バス6を通じたデータ転送頻度の少なくなったボ
ードをこの密結合バスの電気的接続からはずし、疎結合
バス7の方へまわすことができる。こうすることによ
り、密結合バス6に接続するボード数を必要最小限に押
さえることができ、同バスを通したデータ転送効率の低
下を防ぐことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るマルチプロセッサシステ
ムの一実施例を図面を参照して説明する。図1におい
て、プロセッサボード101,102,103…、メモ
リボード201…、入出力ボード301…及びコントロ
ールボード4は、密結合バス6、疎結合バス7の両方と
コネクタによる機械的結合を有し、前記中継ボード5は
疎結合バス7とのみコネクタによる機械的結合を有す
る。
【0016】プロセッサボード101,102,103
…、メモリボード201…、入出力ボード301…のす
べてのボードの中の幾つかのボードはある一時点におい
ては前記密結合バス6とのみ電気的接続を有し、他のす
べてのプロセッサボード101,102,103…、メ
モリボード201…、入出力ボード301…はその時点
においては前記疎結合バス7とのみ電気的接続を有し、
前記コントロールボード4は常時密結合バス6、疎結合
バス7の両方と電気的接続を有し、前記中継ボード5は
常時疎結合バス7とのみ電気的接続を有する。
【0017】また、疎結合バス7によるデータ転送は、
中継ボード5を介して行なわれる。すなわち、データを
発したボードはいったん必ず中継ボード5へデータを書
き込み、データを受け取る側のボードは必ず中継ボード
5からデータを読み込むことになる。このため、疎結合
バス7によるデータ転送速度は密結合バス6によるもの
と比較して遅い。どちらのバスで転送を行なうかは、そ
のつどコントロールボード4からの、密結合バス/疎結
合バス接続制御信号8による。すなわち、コントロール
ボード4は常時密結合バス6及び疎結合バス7でのデー
タ転送状況を監視している。転送状況に応じて、前記プ
ロセッサボード101,102,103…、メモリボー
ド201…、入出力ボード301…のうち、密結合バス
6に電気的接続を有するグループのボードと、疎結合バ
ス7に電気的接続を有するグループのボードとをそれぞ
れ変化させてゆく。
【0018】図2は各ボードに対して、密結合バス6及
び疎結合バス7への電気的接続がどのように制御される
かを説明するものである。コントロールボード4のなか
にある密結合バス/疎結合バス接続決定回路41によ
り、どのボードが密結合バス6に電気的に接続され、ど
のボードが疎結合バス7に電気的に接続されるかが決め
られる。そして、この結果を密結合バス/疎結合バス接
続制御信号8により、各ボードに伝達する。この接続制
御信号8は各ボードに対して1本ずつ供給され、例えば
LOWレベルの場合密結合バス6との電気的接続、HI
GHレベルの場合疎結合バス7との電気的接続というよ
うに定義しておく。従って、この接続制御信号8は、中
継ボード5及びコントロールボード4を除くすべてのボ
ードの数だけの本数が必要である。接続制御信号8は、
図1,図2においては密結合バス6の中を通って供給さ
れているが、疎結合バス7を通って供給されても構わな
い。
【0019】この接続制御信号8の供給を受けた各ボー
ドは、この信号を使ってそのボード内の密結合バス6と
の入出力インタフェース1011、または疎結合バス7
との入出力インタフェース1012をそれぞれ別々にイ
ネーブルすることにより、密結合バス6又は疎結合バス
7との電気的接続を実現する。密結合バス6との入出力
インタフェース1011及び疎結合バス7との入出力イ
ンタフェース1012については、これらブロックがボ
ードからの出力インタフェースの働きをする場合ライン
ドライバ、入力インタフェースの働きをする場合レシー
バ、入出力インタフェース機能両方を含む場合バストラ
ンシーバ等のハードウェア素子を用いればよい。
【0020】図3は、各ボードに対する密結合バス/疎
結合バス接続決定回路41の動作を説明する図である。
図3において、最左列及び最上行のます目の中の数字
は、図1におけるボード例えば各プロセッサボード10
1,102,103…の符号に対応する。最左列のます
目の中の数字は、各符号が示すボード例えばプロセッサ
ボード101,102,103…のマスター動作に対応
する。最上行のます目の中の数字は、各符号が示すボー
ド例えばプロセッサボード101,102,103…の
スレーブ動作に対応する。マスターとはそれ自身とスレ
ーブとの間でのデータのやりとりのために、バスサイク
ルを能動的に開始するボードである。スレーブとはマス
ターによって開始されたデータ転送バスサイクルを検出
し、マスターとの間で受動的にデータのやりとりを行な
うボードである。例えば、図1において、プロセッサボ
ード101がプロセッサボード102へデータの書き込
み命令を実行した場合、プロセッサボード101はマス
ターであり、プロセッサボード102はスレーブであ
る。プロセッサボード102がプロセッサボード103
からデータの読み込み命令を実行した場合、プロセッサ
ボード102がマスターであり、プロセッサボード10
3はスレーブである。
【0021】左から2番目の列以降及び2番目の行以降
の、R,Wのついたます目は、各ボード間でのデータ転
送の累積回数を保持するものである。Rは読み込み、W
は書き込みを意味する。密結合バス/疎結合バス接続決
定回路41は、各ます目のR,Wごとに対応するカウン
タを備えており、各ボード間のデータ転送の累積回数
を、密結合バス6あるいは疎結合バス7を通したデータ
転送の区別なく、このカウンタで保持する。例えば、プ
ロセッサボード101からプロセッサボード102へ書
き込み命令を実行した場合、図3の符号411で示すW
に対応したカウンタの値が1つ増加する。プロセッサボ
ード102がプロセッサボード103から読み込み命令
を実行した場合、図3の符号412で示すRに対応した
カウンタの値が1つ増加する。
【0022】図1、図2、図3の中の、密結合バスでの
マスター動作ボードモニタ信号9、疎結合バスでのマス
ター動作ボードモニタ信号10、密結合バスでのアドレ
スモニタ信号11、疎結合バスでのアドレスモニタ信号
12、密結合バスでの読み込み/書き込みバスサイクル
認別信号13、疎結合バスでの読み込み/書き込みバス
サイクル認別信号14は、前記カウンタ値の更新のため
に使用される。これら9〜14の信号が、密結合バス6
あるいは疎結合バス7を通したデータ転送バスサイクル
が行なわれるごとに接続決定回路41に入力され、次の
ように処理される。
【0023】(1) モニタ信号9あるいはモニタ信号
10をデコードして、マスターとして機能したボードを
特定する。データ転送サイクルの際、マスターとなった
ボードは、それ自身に対応しコード化された信号を、モ
ニタ信号9あるいはモニタ信号10として出力してい
る。この特定のために必要なビット数Mは、中継ボード
5、コントロールボード4を除いたすべてのボードの数
をNとするとき、2M=Nの関係から求められる。すな
わち、モニタ信号9及びモニタ信号10はMビットの信
号となる。
【0024】(2) アドレスモニタ信号11あるいは
12をデコードして、スレーブとして機能したボードを
特定する。
【0025】(3) 認別信号13あるいは14によ
り、行なわれたバスサイクルがリードサイクルかライト
サイクルかを判断される。
【0026】前記(1)〜(3)の処理により、直前に
行なわれたデータ転送バスサイクルについて、マスタ
ー、スレーブ及び読み込み/書き込みの区別の特定がで
きるため、図3の接続決定回路41の中の対応するます
目のRあるいはWのカウンタ値を1つ増すことができ
る。
【0027】右から2つ目の列の各ます目は、各ボード
がマスターとして行なったバスサイクル数の累計を保持
するレジスタである。例えば、図3の符号413で示す
ます目には、プロセッサボード101がマスターとして
行なったすべてのリード、ライトバスサイクルの累計値
がストアされる。ハードウェア的には、このレジスタは
その属する行のすべてのR、Wカウンタ値を全部加算し
たものとして構成される。
【0028】下から2つ目の行の各ます目は、各ボード
がマスターとして行なったバスサイクル数の累計を保持
するレジスタである。例えば、図3の符号414で示す
ます目には、プロセッサボード102がスレーブとして
関与したすべてのリード、ライトサイクルの累計値がス
トアされる。ハードウェア的には、このレジスタは、そ
の属する列のすべてのR、Wカウンタ値を全部加算した
ものとして構成される。
【0029】いちばん右の列の各ます目は、各ボードが
マスターとしてのバスサイクルを行なっていない“空
き”の継続数を保持するカウンタである。例えば、図3
の符号415で示すます目のカウンタには、プロセッサ
ボード101がマスターとしてのバスサイクルに関与し
ていない“空き”の継続数が保持されている。ハードウ
ェア的には、このカウンタは、その属する列以外のすべ
てのR、Wカウンタ値が更新されるのに連動して1が増
加する。そしてその属する列でのR、Wカウンタのどれ
か1つでも値が更新されれば“0”にクリアされるよう
に動作する。
【0030】最下列の各ます目は、各ボードがスレーブ
としてのバスサイクルに参加していない“空き“の継続
数を保持するカウンタである。例えば、図3の符号41
6で示すます目のカウンタには、プロセッサボード10
2がスレーブとしてのバスサイクルに関与していない
“空き“の継続数が保持されている。ハードウェア的に
はこのカウンタは、その属する列以外のすべてのR、W
カウンタ値が更新されるのに連動して1が増加する。そ
してその属する列でのR、Wカウンタのどれか1つでも
値が更新されれば“0”にクリアされるように動作す
る。
【0031】各ボードに対する密結合バス/疎結合バス
接続決定回路41は以上のように動作する。この動作を
利用することにより、各ボードの密結合バス6への電気
的接続及び疎結合バス7への電気的接続を決定する論理
は、次のようにいくつかの方式のものを構成することが
可能である。
【0032】(1) 密結合バスに属することのできる
ボード数をあらかじめ決めておく。あるデータ転送バス
サイクルが行なわれ、そのバスサイクルが疎結合バスを
通したものであった場合、このバスサイクルに関与した
マスター、スレーブとしてのボードは両方ともただちに
密結合バスに接続される。その代わり、今まで密結合バ
スに属していたボードのうち2枚分が密結合側から排除
され疎結合バス側にまわされる。どのボードが密結合側
から排除されるかは、図3の接続決定回路41の中のバ
スサイクル“空き”継続数保持カウンタ値による。すな
わち、このカウンタでの保持量がマスター側、スレーブ
側共通して大きな値のボード2つを排除すればよい。何
故ならこの保持量が大きなボード程、当面の間バスサイ
クルに関与する可能性が少ないと考えられるからであ
る。
【0033】(2) 密結合バス側から排除されるボー
ドを選択する判定基準が、接続決定回路41の中のバス
サイクル合計数保持レジスタによるもの以外、(1)と
同じ論理とする。すなわち、このレジスタでの保持量
を、マスター側とスレーブ側とで合計した値が小さなボ
ードから排除して行く方式である。この論理をとること
により、過去においてバスサイクルに参加する頻度が大
きかったボードは、常時密結合バスに接続され、また頻
度の少なかったボードは常時疎結合バスに接続されるこ
とになり、結果としてマルチプロセッサシステム全体の
データ転送効率は低下しないことが期待できる。
【0034】(3) 前記(1)、(2)で述べた論理
はともに、密結合バスに属することのできるボード数が
固定されている方式であったが、このボード数を変化さ
せる論理を構成することもできる。この場合、(2)で
述べた判断基準に従い、過去においてバスサイクルに参
加する頻度の大きかったボードに密結合バスへの接続の
機会を絞り込んで行く論理構成となる。例えば、プログ
ラム実行開始後、図3のカウンタ411で示すところの
プロセッサボード101からプロセッサボード102へ
の書き込みバスサイクル、及びカウンタ412で示すと
ころのプロセッサボード103からプロセッサボード1
02への読み込みバスサイクルの2つだけの頻度が特に
大きくなったとする。この結果、密結合バス6は、プロ
セッサボード101,102,103に専有化されるこ
とになり、これら3つのプロセッサボード101,10
2,103は密結合バス6を使って高速なデータ転送バ
スサイクルを継続して行くことができる。
【0035】これら(1)〜(3)で述べた論理は、デ
ィジタル回路によってハードウェア的に容易に実現で
き、接続決定回路41に組み込むことができる。
【0036】図6に論理(1)を実現するための論理回
路機能ブロック図の例を示す。図6において、61はマ
スターボード判定回路、62はスレーブボード判定回
路、63はレジスタ、64はカウンタ、65は密結合バ
ス/疎結合バスボード割り振り決定回路である。信号M
BEi(i=101,102,103…、以下同様))
はボードiのマスター側バスサイクル空継続数、SBE
iはボードiのスレーブ側バスサイクル空継続数であ
る。
【0037】マスターボード判定回路61は次のように
機能する。プロセッサボード101,102…(図1)
のそれぞれのボードがマスターとなって疎結合バス7を
使ったREAD/WRITEサイクルが行われた場合、
そのバスサイクルでマスターとして動作したボードを特
定するMBi信号がアクティブとなって出力される。例
えば、各ボード101,102…がマスターとして動作
した場合に出力される。モニタ信号10を、各ボード1
01,102に対し図7のようにコード化しておく。従
って、このモニタ信号10に対しMBiのどれか1つだ
けアクティブとなって出力されるデコード回路を構成し
ておけばよい。
【0038】スレーブボード判定回路62は次のように
作用する。プロセッサボード101,102…(図1)
のそれぞれのボードに割り当てられているアドレスに対
し疎結合バス7を使ったREAD/WRITEサイクル
が行われた場合、そのバスサイクルでスレーブとして動
作したボードを特定するSBi信号がアクティブとなっ
て出力される。例えば、各ボード101,102…に対
するアドレスの割り当てが図8のようであったとする。
この場合、の領域のアドレスがアクセスされた場合、
の領域のアドレスがアクセスされた場合、SB102
信号がアクティブになる(以下、同様に、,…の領
域に対し、SB103,SB104(図示しない)…が
アクティブとなる)といった論理を構成しておけばよ
い。
【0039】レジスタ63は、図3の中の各ボードN
o.に対応したマスター側バスサイクル“空き”継続
数、およびスレーブ側バスサイクル“空き”継続数を保
持する。例えば、図6の場合、図3の415,416の
内容を保持するレジスタを表わしている。
【0040】カウンタ64は、MBiまたはSBiのど
ちらかが増加するごとに1ずつアップする。MBi,S
Biのどちらかが0にクリアされたとき、出力BEiも
0にクリアされる。これにより、信号BEiは、各ボー
ドNo.ごとに、そのボードがバスサイクルに連続して
関与しなかった累計数を表わすことになる。
【0041】密結合バス/疎結合バスボード割り振り決
定回路65において、出力CBiのうち出力“L”(密
結合バス接続)となる数はあらかじめ決められている。
SBiまたはMBiがアクティブとして入力されたと
き、対応するCBiは無条件に“L”となる。(もちろ
ん、もともと“L”であったものは“L”のままであ
る。)その代わり、BEiの中の値の大きい上位2つの
ものに対応するCBiが、“H”となる。すなわち疎結
合バス接続の方にまわる。
【0042】図9に論理(2)を実現するための論理回
路機能ブロック図の例を示す。図9において、91はマ
スターボード判定回路、92はスレーブボード判定回
路、93はレジスタ、94は加算器、95は密結合バス
/疎結合バスボード割り振り決定回路である。信号MB
Ti(i=101,102,103…、以下同様))は
ボードiのマスターとして動作したバスサイクル合計
数、SBTiはボードiのスレーブとして動作したバス
サイクルの合計数である。
【0043】マスターボード判定回路91は次のように
機能する。プロセッサボード101,102…(図1)
のそれぞれのボードがマスターとなって疎結合バス7を
使ったREAD/WRITEサイクルが行われた場合、
そのバスサイクルでマスターとして動作したボードを特
定するMBi信号がアクティブとなって出力される。例
えば、各ボード101,102…がマスターとして動作
した場合に出力される。モニタ信号10を、各ボード1
01,102に対し論理(1)と同様に図7のようにコ
ード化しておく。従って、このモニタ信号10に対しM
Biのどれか1つだけアクティブとなって出力されるデ
コード回路を構成しておけばよい。
【0044】スレーブボード判定回路92は次のように
作用する。プロセッサボード101,102…(図1)
のそれぞれのボードに割り当てられているアドレスに対
し疎結合バス7を使ったREAD/WRITEサイクル
が行われた場合、そのバスサイクルでスレーブとして動
作したボードを特定するSBi信号がアクティブとなっ
て出力される。例えば、各ボード101,102…に対
するアドレスの割り当てが図8のようであったとする。
この場合、の領域のアドレスがアクセスされた場合、
の領域のアドレスがアクセスされた場合、SB102
信号がアクティブになる(以下、同様に、,…の領
域に対し、SB103,SB104(図示しない)…が
アクティブとなる)といった論理を構成しておけばよ
い。
【0045】レジスタ93は、図3の中の各ボードN
o.に対応したマスターとしてのバスサイクル合計及び
スレーブとしてのバスサイクル合計を保持する。例え
ば、図9の場合、図3の413,414の内容を保持す
るレジスタを表わしている。
【0046】加算器94は、MBTi+SBTiの値を
出力する。これにより、信号BTiは、各ボードNo.
ごとに、そのボードが関与したバスサイクルの合計数を
表わすことになる。
【0047】密結合バス/疎結合バスボード割り振り決
定回路95において、出力CBiのうち出力“L”(密
結合バス接続)となる数はあらかじめ決められている。
SBiまたはMBiがアクティブとして入力されたと
き、対応するCBiは無条件に“L”となる。(もちろ
ん、もともと“L”であったものは“L”のままであ
る。)その代わり、BTiの中の値の小さい下位2つの
ものに対応するCBiが、“H”となる。すなわち疎結
合バス接続の方にまわる。
【0048】図10に論理(3)を実現するための論理
回路機能ブロック図の例を示す。図10において、10
03はレジスタ、1004は加算器、1005は密結合
バス/疎結合バスボード割り振り決定回路、1006は
密結合バス/疎結合バス接続制御信号である。信号MB
Ti(i=101,102,103…、以下同様))は
ボードiのマスターとして動作したバスサイクル合計
数、SBTiはボードiのスレーブとして動作したバス
サイクルの合計数である。
【0049】レジスタ1003は、図3の中の各ボード
No.に対応したマスターとしてのバスサイクル合計及
びスレーブとしてのバスサイクル合計を保持する。例え
ば、図10の場合、図3の413,414の内容を保持
するレジスタを表わしている。
【0050】加算器1004は、MBTi+SBTiの
値を出力する。これにより、信号BTiは、各ボードN
o.ごとに、そのボードが関与したバスサイクルの合計
数を表わすことになる。
【0051】密結合バス/疎結合バスボード割り振り決
定回路1005において、ある時間区間Tを区切って、
その時間内での各BTiの合計数をカウントする。その
結果例えば、図11図のように、BT103,BT10
6,BT101,BT109の4つのでΣBTiの90
%以上を占めたとすれば、次のTの区間はこれらの4つ
のボード101,103,106,109に密結合バス
を割り当てる。すなわち、CB101,CB103,C
B106,CB109を“L”にする。この場合、上位
90%までバスサイクル数を専有したボードに密結合バ
ス6を割り当てる判定基準としているが、この値はシス
テムの都合によってふさわしい値を採用すればよい。ま
た、Tの値も同様である。コントロールボード4内のク
ロックは、このTの時間区間を区切るために用いられ
る。
【0052】なお、前記(1)〜(3)で述べた論理に
おいて、プログラム実行の当初の段階からの各ボード間
でのデータ転送履歴を、すべて保持する必要がない場合
も考えられる。すなわち、過去にさかのぼってある一定
のタイムインターバルでのデータ転送履歴により、前記
(1)〜(3)の論理判定を行なえばよい場合である。
このような場合には、接続決定回路41の中の各カウン
タ、各レジスタは、このタイムインターバルごとにクリ
ヤすることになる。図2、図3の中のコントロールボー
ド内クロック信号42は、接続決定回路41によってこ
のタイムインターバルを検知するのに用いられるもので
ある。
【0053】また、前記(1)〜(3)で述べた以外に
も、接続決定回路41を使って種々の論理が考えられる
が、マルチプロセッサシステムの使用目的によって適当
なものを構成すればよい。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、マルチ
プロセッサシステムにおいて、プログラムの実行に伴う
各ボード間のデータ転送量の時間的変化に対応して、各
ボード間での密結合、疎結合の関係を変化させることが
できるので、各ボード間でのデータ転送能力が低下する
ことなく、実行効率のよいマルチプロセッサシステムを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチプロセッサシステムの実施
例のブロック図である。
【図2】各ボードに対する密結合バス/疎結合バス接続
制御を説明する接続図である。
【図3】各ボードに対する密結合バス/疎結合バス接続
決定回路の構成を説明する図である。
【図4】密結合のマルチプロセッサシステムを説明する
図である。
【図5】疎結合のマルチプロセッサシステムを説明する
図である。
【図6】論理(1)を実現するための論理回路機能ブロ
ック図である。
【図7】モニタ信号のコード化を説明する図である。
【図8】領域のアドレスを説明する図である。
【図9】論理(2)を実現するための論理回路機能ブロ
ック図である。
【図10】論理(3)を実現するための論理回路機能ブ
ロック図である。
【図11】バスサイクルの専有状態を説明する図であ
る。
【符号の説明】
101,102,103 プロセッサボード 1011 密結合バスとの入出力イン
タフェース 1012 疎結合バスとの入出力イン
タフェース 201 メモリボード 301 入出力ボード 4 コントロールボード 41 密結合バス/疎結合バス接
続決定回路 411,412 カウンタ 413,414 レジスタ 415,416 カウンタ 42 コントロールボード内クロ
ック信号 5 中継ボード 6 密結合バス 7 疎結合バス 8 密結合バス/疎結合バス接
続制御信号 9 密結合バスでのマスター動
作ボードモニタ信号 10 疎結合バスでのマスター動
作ボードモニタ信号 11 密結合バスでのアドレスモ
ニタ信号 12 疎結合バスでのアドレスモ
ニタ信号 13 密結合バスでの読み込み/
書き込みバスサイクル認別信号 14 疎結合バスでの読み込み/
書き込みバスサイクル認別信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1以上のプロセッサボード、
    少なくとも1以上のメモリボード、少なくとも1以上の
    入出力ボード、1のコントロールボード、1の中継ボー
    ド、1の密結合バス及び1つの疎結合バスとからなるマ
    ルチプロセッサシステムであって、 前記プロセッサボード、メモリボード、入出力ボード及
    びコントロールボードは、前記密結合バス、疎結合バス
    の両方とコネクタによる機械的結合を有し、前記中継ボ
    ードは疎結合バスとのみコネクタによる機械的結合を有
    し、 前記プロセッサボード、メモリボード、入出力ボードの
    すべてのボードの中の幾つかのボードはある一時点にお
    いては前記密結合バスとのみ電気的接続を有し、他のす
    べてのプロセッサボード、メモリボード、入出力ボード
    はその時点においては前記疎結合バスとのみ電気的接続
    を有し、前記コントロールボードは常時密結合バス、疎
    結合バスの両方と電気的接続を有し、前記中継ボードは
    常時疎結合バスとのみ電気的接続を有し、 前記疎結合バスによるデータ転送は、前記中継ボードを
    介して行なわれ、 前記コントロールボードは常時前記密結合バス及び疎結
    合バスでのデータ転送状況を監視し、前記転送状況に応
    じて、前記プロセッサボード、メモリボード、入出力ボ
    ードのうち、密結合バスに電気的接続を有するグループ
    のボードと、疎結合バスに電気的接続を有するグループ
    のボードとをそれぞれ変化させてゆくことを特徴とする
    マルチプロセッサシステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000070434A1 (fr) * 1999-05-17 2000-11-23 Technowave, Ltd. Fond de panier
US6600790B1 (en) 1996-10-30 2003-07-29 Hitachi, Ltd. Gap-coupling bus system
JP4292713B2 (ja) * 1998-05-18 2009-07-08 株式会社日立製作所 ディスクアレイ制御装置

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JP4292713B2 (ja) * 1998-05-18 2009-07-08 株式会社日立製作所 ディスクアレイ制御装置
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