JPH06161587A - 情報処理装置及び情報処理装置の温度制御方法 - Google Patents

情報処理装置及び情報処理装置の温度制御方法

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JPH06161587A
JPH06161587A JP4310540A JP31054092A JPH06161587A JP H06161587 A JPH06161587 A JP H06161587A JP 4310540 A JP4310540 A JP 4310540A JP 31054092 A JP31054092 A JP 31054092A JP H06161587 A JPH06161587 A JP H06161587A
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cpu
fdd
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宜久 本南
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明善 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯型PCをグレードアップした場合などに
問題となる発熱に対して、システムを保護する機能を提
供することを目的とする。 【構成】 CPU部近傍に温度異常を検出するCPU温
度検出回路部と、電源部の温度異常を検出する電源温度
検出部と、各FDDの温度異常を検出するFDD温度異
常検出回路部と、拡張スロット部の温度異常を検出する
拡張スロット温度検出回路部各々からの温度異常検出信
号を制御する温度制御回路部から構成されている。温度
異常時には温度制御回路部によりCPUにHOLD挿
入、LCDバックライトの減光、FDDのアクセス禁止
等の制御を行なう。また、温度制御回路部によりBIO
Sは割り込み時間を制御し、複数の温度異常などに対し
ては温度異常の状況から複合制御を行い、またユーザー
に対してはガイダンス表示を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体内部の温度上昇を
検出し、それを制御する情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯可能なパーソナルコンピュー
タ(以下携帯型PCという)の発熱対策としては強制的
に熱を奪う方法と、消費電力を減らすことにより発熱を
押さえる方法が一般的であった。例えば次のような方法
があった。強制的に熱を奪う方法としては、 (1)強制空冷用の扇風機(以下フアンとする)を用い
る。
【0003】(2)放熱板を発熱部に装着する事によ
り、熱を分散させて、全体の発熱を均一化させる。
【0004】(3)装置のケースに、空気を取り入れる
穴を空け、放熱する。
【0005】消費電力を減らす事により発熱を押さえる
方法としては、 (1)回路を集積化して、消費電力を減らす。
【0006】(2)情報処理装置の電源電圧を落とし
て、消費電力を減らす。これは、現在最も一般的な電源
電圧5Vを、例えば3.3Vなどに落とし、消費電力を
減らす方法。
【0007】など様々な方法を行なってきた。そして、
これらの対策は基本的に設計上の最大電力時の発熱に対
して、機器の安全を保証するために行なっている。よっ
て、自社が製作したオプションなど発生する発熱量が明
かな機器については有用である。しかし、この方法では
ユーザーは、メーカーが推奨する機器のみしか本体内に
格納して使用できない。
【0008】しかし、サードパーティというパーソナル
コンピュータに接続できる機器を開発する専業メーカー
の安価な機器を内蔵する機会が増えている。このサード
パーティの製品は、メーカーからは発熱量を予想でき
ず、保証した電流値のみでは発熱量を規制できず、発熱
量が増加した場合最悪システム本体を破壊してしまう可
能性がある。また、発熱などを考えメーカーとしてもあ
まり本体内に拡張できない構造になってしまう。
【0009】この対策としては、温度センサーを用いて
デバイスの発熱量を制御する方法が考えられる。この例
としては、特開平2−181252号公報がある。特開
平2−181252号公報では、CPUのクロック入力
装置に供給するクロック信号の周波数を、周囲温度等に
より、バスサイクルの実行時間を制御することを特徴と
している。詳しくは、周囲温度を検出するセンサーを設
けて、前記センサーが設定した温度以上になるとCPU
のクロックを遅くする。これによりメモリの単位時間当
りのアクセスを減らすことができる。
【0010】また別の対策としては、温度センサーによ
り設定された素子破壊温度以上になるとシステム全体を
停止する方法が考えられる。この例としては、特開平3
−11409号公報がある。特公平3−11409号公
報では、2つのセンサー(サーマルスイッチ)を設け
て、検出温度に応じてクロックの発振手段が出力するク
ロック信号の周波数を変化させる手段と、素子破壊温度
以上になるとシステムの動作を停止させる手段とを備え
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】携帯型PCをグレード
アップできる場合に、自社だけでなくサードパーティな
どから様々なパーツが接続できる。例えば、表示部であ
る液晶ディスプレイを交換できたり、CPUも他のメー
カーから購入し、ユーザー自身で交換が可能である。他
にも、拡張スロットに様々な機器が接続可能である。従
って、携帯型PCを購入した後にそれより高性能な製品
が発表されても、ユーザー自身によりグレードアップ
し、より高性能にすることが可能である。
【0012】ただしその反面、当初の設計以上に電流を
消費し、予想以上の発熱を起こす可能性がある。例えば
消費電力に関しては電源の仕様により制限できる。これ
は、電源に過電流保護回路を設けることにより解決する
ことができる。しかし、発熱に関しては規定が難しい。
【0013】前述の特開平2−181252号公報及び
特開平3−11409号公報に記載されている手段によ
っても発熱を抑えることができる。しかしこれではシス
テム全体を1つのセンサーで代表して検出している為、
サードパーティ製のオプション(例えばRAMボード
や、HDD、数値演算プロセッサ)のような機器が内蔵
された場合には、場所によって携帯型PCの保証できる
発熱量を超える可能性があり、最悪それを検出できずに
システムを破壊してしまうことが考えられる。また、携
帯型PCは、携帯性を優先しているために、熱が内部に
こもりやすく、ユーザーに危険を及ぼす可能性がある。
【0014】また、特開平3−11409号公報のよう
に素子破壊温度以上を検出し、そのまま電源を切断して
しまうのでは、現在処理中のユーザーの大切なデーター
を破壊してしまう恐れがある。
【0015】そこで、本発明では発熱が大きい部分にあ
らかじめ温度センサーを設けて、温度に弱い部分を保護
する機能または、ユーザーに注意を促す機能を有する情
報処理装置を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】情報処理装置を構成する
主要なデバイスと、前記デバイスの少なくとも1つに対
応してその近傍に設けられ、前記デバイスの温度を測定
する温度センサーと、前記温度センサーからの出力によ
り温度異常を検出して割り込みを発生する温度制御回路
部と、前記割り込みの内容に対応して所定の処理を実行
する手段とを有することを特徴とし、また前記デバイス
にはCPUが含まれており、前記CPUの温度異常を検
出すると、前記CPUにホールドを入れると共に前記C
PUによりアクセスされるキャッシュメモリーの動作を
停止するCPU温度制御手段を有することを特徴とし、
また前記デバイスには電源部が含まれており、前記電源
部の温度異常を検出すると、LCD照明を減光する電源
部温度制御手段を有することを特徴とし、また前記デバ
イスに対応した温度センサーからの出力に対応して、前
記温度制御回路部からの割り込み間隔を設定する時間設
定ポートを有することも特徴とするので、CPU及び電
源等からの温度異常から、情報処理装置を保護すること
が可能である。
【0017】またFDDを有する情報処理装置におい
て、前記FDDの近傍に配置された温度センサーと、前
記温度センサーの値を監視し、所定の温度以上になった
場合には前記FDDへのアクセス頻度を変更あるいはア
クセス不可とするFDD温度制御手段とを有することを
特徴とするのでFDDからの温度異常から情報処理装置
を保護することが可能である。
【0018】また情報処理装置を構成する主要なデバイ
スの少なくとも1つに対応して配置された温度センサー
により前記デバイスの温度を測定する工程と、前記温度
センサーからの出力により温度異常を検出すると各デバ
イスに対応して段階的に温度制御を実施する工程と、該
温度制御により前記デバイスが使用不能となった場合、
前記使用不能となったデバイスに対応したガイダンス表
示を行なう工程とを有することを特徴とするので、情報
処理装置の使用者に対してアナウンスすることにより温
度異常を知らせることが可能である。
【0019】また情報処理装置を構成する主要なデバイ
スの少なくとも1つに対応して配置された温度センサー
により前記デバイスの温度を測定する工程と、前記温度
センサーからの出力により温度異常を検出すると各デバ
イスに対応して段階的に温度制御を実施する工程と、該
温度制御により温度異常が解消されない場合、レジュー
ム動作に移行する工程を実行すること、さらに前記レジ
ューム動作に移行する際にこれをガイダンス表示する工
程を有することを特徴とするので、温度異常の状態であ
ってもレジューム機能により情報処理装置内のデータを
保持することができる。
【0020】また前記主要なデバイスには拡張装置装着
部が含まれており、前記拡張装置装着部の温度異常を検
出すると、前記CPUにホールドを入れると共に前記C
PUによりアクセスされるキャッシュメモリーの動作を
停止する工程と、前記LCD照明を減光する工程と、前
記拡張装置装着部の蓋を開けるよう指示するガイダンス
表示を行なう工程とを有することを特徴とし、拡張装置
装着部の温度異常から情報処理装置を保護することが可
能である。
【0021】以上の手段により、ユーザー自身が情報処
理装置をグレードアップした場合でも、システム全体を
保護することが可能になり、安全に情報処理装置を使用
することができる。また、サードパーティが様々な機器
を開発できる環境を提供することにより、より携帯型P
Cの世界を広げることが可能である。
【0022】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明について実施例1に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明の情報処理装置のブロッ
ク図である。前記情報処理装置はCPU部101、シス
テム全体をソフト的にコントロールするBIOSROM
103、メインメモリ104、メモリ・CPUコントロ
ール部105、バックライト用インバータ部123を内
蔵したLCD107及びCRT108をそれぞれ制御す
るVIDEO回路部106、情報処理装置内における電
源を供給する電源部109、キーボード120を制御す
るキーボードコントロール回路部119、FDD(1)
113やFDD(2)116、FDDをコントロールす
るフロッピーディスクコントローラ(以下FDCとい
う)112、HDD117等の外部記憶装置などを制御
するI/Oコントロール回路部118、前記情報処理装
置の内部に別の機器等を接続するための拡張スロット部
121、前記情報処理装置のCPU部101の温度異常
を検出するCPU温度検出回路部102、電源回路部1
09の温度異常を検出する電源温度検出回路部110、
FDD(1)113の温度異常を検出するFDD1温度
検出回路部114、FDD(2)116の温度異常を検
出するFDD2温度検出回路部115、拡張スロット部
121の温度異常を検出する拡張スロット温度検出回路
部122、各温度検出回路部からの検出信号を制御する
温度制御回路部111を有する。
【0023】本実施例では、最初に簡単に本発明の機能
全体を説明し、その後に各機能ブロックごとに詳細を説
明をする。まず機能全体を把握し易いように、温度異常
を検出してからどの様な対策をとるかを簡単にブロック
図で説明する。図2は本発明の温度制御回路部111を
中心として、温度検出の種類から発熱を抑える対策の関
係を示したブロック図である。各検出信号の詳細説明
は、後述する。
【0024】まず、FDD(1)の低い温度を検出する
FDD(1)温度検出回路部(低)201及びFDD
(2)の低い温度を検出するFDD(2)温度検出回路
部(低)203から検出信号を温度制御回路部213が
受け、発熱を抑える対策としてシーク幅をのばす205
を行う。
【0025】FDD(1)の高い温度を検出するFDD
(1)温度検出回路部(高)202から検出信号を温度
検出制御回路部213が受け、発熱を抑える対策として
強制NotReady(FDD(1))206を行う。
NotReady信号については、後述する。FDD
(2)の高い温度を検出するFDD(2)温度検出回路
部(高)204から検出信号を温度検出制御回路部21
3が受け、発熱を抑える対策として強制NotRead
y(FDD(2))207を行う。
【0026】CPU部の温度を検出するCPU温度検出
回路部102からの検出信号を受け、発熱を抑える対策
としてCPUにHOLDをいれる208を行なう。電源
部の温度を検出する電源温度検出回路部110からの検
出信号を受け、発熱を抑える対策として液晶ユニット
(以下LCDとする)のバックライトを減光する209
の対策を行う。又、拡張スロット部の温度を検出する拡
張スロット温度検出回路部122からの検出信号を受
け、発熱を抑える対策としてCPUにHOLDをいれる
208又は、LCDのバックライトを減光する209の
対策を行う。
【0027】次に各対策の流れを表す、フローチャート
図3を示す。まず図2の温度検出回路部から1つでも温
度異常の検出があると、割り込み301を発生させる。
ここで割り込みについて説明すると、図1のI/Oコン
トロール回路118内に割り込みコントローラ(図示せ
ず)があり、図1の温度制御回路部111から温度異常
を検出すると専用の割り込み信号を割り込みコントロー
ラへ発行し、割り込みコントローラでは、この信号をラ
ッチし、CPUへ割り込み要求を発行するという一連の
動作のことである。
【0028】またこの割り込みは、従来の割り込みで
は、アプリケーションによっては割り込みをマスクされ
てしまい無効になってしまう場合があった。その対策と
して互換性を損なわず等価的に発行できるシステムマネ
ージメントインタラプト(以下SMIとする)という割
り込みをサポートしたCPUを用いる方法がある。この
SMIを用いることにより、アプリケーションに左右さ
れない、優先順位の高い割り込みを発生することができ
る。
【0029】次にBIOSが割り込み301を受けて後
述する温度検出ポートの内容を読む(ステップ30
2)。その温度検出ポートの内容から判断して割り込み
時間設定(ステップ303)を行う。これは、温度検出
の状態により割り込み時間を変更し、すばやく対応をは
かる為である。温度検出ポートの内容からFDD(1)
またはFDD(2)で温度異常を検出すると(ステップ
304)、各ドライブの検出温度(低または高)により
FDDのシークの間隔を広げてアクセス時間を延ばし結
果的に消費電流を減らす対策をとったり、検出温度が高
の場合は、FDDから発行されるアクセス許可信号であ
るREADY信号を強制的にNotReady即ちFD
Dへのアクセスを禁止させて、FDD使用不可とする。
これにより温度異常が解消されるまでは、FDDを使用
することができない(ステップ305)。
【0030】次の電源部温度異常(ステップ306)の
対策ステップに移る。電源部の温度異常を検出すると、
LCDのバックライトを減光(ステップ307)し消費
電流を減らして電源部の発熱を抑える。
【0031】次のCPU部温度異常(ステップ308)
の対策ステップに移る。CPU部に温度異常を検出する
と、CPUへのアクセスにホールドを入れて、アクセス
頻度を落とし消費電力を減らす。
【0032】以上が1回の割り込みに対する流れであ
り、一定時間たっても温度異常が改善されない、又はよ
り温度異常の検出が増えた場合は、また割り込みがあが
り、ステップ302からを繰り返す。この様にして、温
度異常がなくなるまで上記フローを行い、情報処理装置
を保護する。また、このフローチャートでは、FDD部
温度異常304、電源部温度異常306、CPU部温度
異常308、拡張スロット310の順番で対策を行なっ
ているが、これは各素子の信頼性などを考慮し、なるべ
く早く対策を行う為であるが、この順番以外でも可能で
ある。
【0033】次に温度上昇を検出する検出部(以下セン
サーという)について示す。まずFDD部について、図
4に示す。FDD401の裏面にダイレクトドライブモ
ーター部(以下DDモーター部という)402がある。
FDD401において、DDモーター部402の発熱が
大きいのでここにセンサー403及び404を設ける。
403はFDD401の低い温度異常を検出するセンサ
ー(図2の201、203内にある)で、404はFD
D401の高い温度異常を検出するセンサー(図2の2
02、204内にある)である。
【0034】電源部については、メイン基板に実装でき
る図5のような電源ユニット501上にセンサー502
を設けておく。ここで、センサー502はトランス、パ
ワートランジスタ等の極熱部に温度の上がるパーツには
あまり近づけない方がよい。このセンサー502(図2
の206内にある)により電源部の温度異常を検出す
る。
【0035】CPU部については、図6(A)のような
表面実装タイプのCPU601の上部にセンサー602
(図2の205内にある)を設けて、CPUの温度異常
を検出する。本明細書では、表面実装タイプのCPUを
例にとって説明するが、603のようなCPUをソケッ
トに装着する場合は、図6(B)のようにCPUソケッ
ト603の中央等のピンのない部分にセンサー604を
設けることによりCPUの温度異常を検出することがで
きる。
【0036】次に拡張スロット部について説明する。図
7に簡単に拡張スロット702の図と、そこに装着でき
る機器の例を示す。FDD704やHDD705、拡張
ボード706、ICカード707、乾電池を使用できる
乾電池アダプタ708、その他図示されていないが、バ
ッテリパックや光磁気ディスクドライブなど使用者の環
境によって様々な情報機器を拡張できるスロットであ
る。その為に、情報機器によって発熱も異なり、拡張ス
ロットを保護する意味でも発熱を抑えることは重要であ
る。
【0037】よって拡張スロット702の内部にセンサ
ー703(図2の207内にある)を設けて、拡張スロ
ット部の温度異常を検出する。センサー703の配置と
しては、図8の熱伝導率の良い材料で作成した拡張スロ
ットフレーム802の上部中心位置にセンサー801を
設ける。ここで、拡張スロット内での内部温度を検出す
る。むろん拡張スロットフレーム802と、装着する機
器の間に十分な空間があれば、拡張スロット内にセンサ
ー801を設けることも可能である。
【0038】次に図9を用いて温度検出回路部の詳細に
ついて説明する。図9にCPU温度検出回路部102や
電源回路検出部110、FDD温度検出回路部114、
115、拡張スロット温度検出回路部122などの内部
にり、センサーからの信号を1または0のデジタル信号
に変換する温度検出回路を示す。センサー901は温度
により内部抵抗が変化し、その結果コンパレータ902
へ出力される電圧が変化する。コンパレータ902は、
基準電圧(コンパレータ902入力の+側)とセンサー
901からの電圧(コンパレータ902の−側)を比較
して、−側の電位が+側より高くなるとコンパレータ9
02の出力の電位が低くなり、トランジスタ903をオ
ンし、制御回路部へ検出信号を出力する。
【0039】この動作を具体的に図示したのが図10で
ある。横軸を時間とし、上段の図が縦軸を温度とした図
9のセンサー901の温度変化を表したものである。下
段は、温度による検出の出力電圧の変化を示した図であ
る。温度異常ライン1008上に温度変化1001が達
すると温度異常を検出する。ただし温度異常を解除する
温度異常解除ライン1009は、温度異常ライン100
8より低い温度で検出する。これは、検出回路にヒステ
リシス(素子の出力特性で立ち上がり、立ち下がりに於
て同じ点を通らない現象のこと)があるからである。
【0040】図10の流れに沿って説明すると、温度変
化1001が温度異常ライン1008に達すると(ポイ
ント1004)温度異常を検出する。そして、温度異常
解除ライン1009まで温度変化1001が達すると
(ポイント1005)、温度異常を解除する。その間1
002は、温度異常である。同様に、温度変化1001
が温度異常ライン1008に達すると(ポイント100
6)温度異常を検出し、ポイント1007で温度異常を
解除する。
【0041】次にこれらの温度異常を検出した信号を温
度制御回路部111では、1または0のデジタル信号と
して記憶する。この信号は、表1に示すFDD温度ポー
ト及び電源/CPU/拡張スロット温度ポートにそれぞ
れ保持される。このポートの内容を図1のBIOSRO
M103が読み、温度異常を抑える対策を行なう。
【0042】
【表1】
【0043】表1のポートの内容を説明すると、FDD
温度検出ポートでは、FDDに関する検出信号をそれそ
れ保持している。bit0、3には、FDD(1)及び
FDD(2)の温度検出(低)を、bit1、4には、
FDD(1)及びFDD(2)の温度検出(高)をそれ
ぞれ保持している。bit2、5には、FDD(1)及
びFDD(2)の強制NotReady出力の内容を保
持している。強制NotReadyについては、図2の
206、207で示したようにFDDからのReady
信号を強制的に許可せず、アクセスできないようにして
温度異常を抑える。また、この強制NotReady
は、bit6の強制NotReady使用禁止ビットを
NotReady有効状態で、bit1、4の温度検出
(高)を検出すると、アクティブになり強制NotRe
ady信号として出力される。
【0044】bit6は、上記強制NotReadyを
使用禁止にするビットである。これは、例えばシステム
全体が発熱して、数ヵ所温度異常を検出した時、どうし
てもシステムの電源を落とさなければならない場合に、
ユーザーにメッセージを出力し一定時間FDDを使用可
能にしてデーターをバックアップする時間を作る。しか
し、その場合に強制NotReadyではFDDを使用
することが不可能である。よって、この強制NotRe
ady使用禁止ビットを0にして、FDDを使用可能に
している。また入出力で「I」、「O」と記載している
のは、温度制御回路部からの入出力(I:入力、O:出
力)を示している。
【0045】次に表2を用いて電源/CPU/拡張スロ
ット温度ポートの説明をする。
【0046】
【表2】
【0047】電源/CPU/拡張スロット温度ポートで
は、FDD以外の温度検出信号を保持していて、bit
0には、電源の温度検出を、bit1には、CPUの温
度検出を、bit2には、拡張スロットの温度検出をそ
れぞれ保持している。その他、リザーブと書かれたビッ
トは、将来的に検出ポイントを増やした場合でも対応で
きるように残してあるビットである。
【0048】次に表3を用いて割り込み時間設定ポート
について説明する。
【0049】
【表3】
【0050】これは温度異常を検出すると、一定時間の
間隔をあけて割り込みを発生して対策を実施するのだ
が、その場合の時間を設定する為のポートである。例え
ば温度異常を数ヵ所から検出した場合、早い段階で対策
を行い温度上昇を食い止める必要がある。。逆に温度異
常がなくなった場合は、いち早く現在の対策を中止する
必要がある。以上を考慮して、この割り込み時間設定ポ
ートを用意し、自由に時間を設定できるようにした。b
it0は、このポートを使用するかを決定するビットで
ある。bit1は、設定時間の単位を秒かm秒かを選ぶ
ビットである。bit1が1(秒単位)の時はbit2
〜4で数秒単位を表し、bit5〜7で数十秒単位を表
す。また、bit1が0(m秒単位)の時はbit2〜
4で数十秒単位を表し、bit5〜7で数百秒単位を表
す。bit2〜7が全て0に設定されてしまった場合
は、時間が0秒になるので無効とし、bit0を1にし
て時間設定をできなくする。
【0051】次に、各温度異常の対策について詳しく説
明する。まずLCD部について詳しく説明する。図11
は温度異常を検出してからのタイミングを示す。温度検
出1101が温度異常を検出すると、定期的に割り込み
1102を発行する。これを受けて、BIOSがポート
の内容を確認(1103)し、LCDのバックライトを
減光する処理1104を行なう。
【0052】次にLCDの減光方法を説明する。バック
ライト輝度コントロール信号PWMは、一定期間内のO
NとOFFのデューティ比を変更することによって明る
さの度合の情報を図1のバックライト用インバータ部1
23に伝える。バックライト用インバータ部はこの情報
を制御しやすいように処理してバックライトの明るさを
変える。図12は、このときの説明図である。t1/t2
が明るさの度合を示し、 t1=t2の時、全点灯
(最大の明るさ) t1=0の時、消灯(バックライトOFF) t1=t2/2の時、50%デューティ(本明細書では減
光時の明るさ)となる。
【0053】次にCPU部について説明する。LCD部
と同様に、図13のようにCPU部の温度異常によりB
IOSがCPU部への対策を行なう。CPUは、動作時
にCPUクロックを変更できないCPUである。消費電
流はCPUクロックに依存する所があり、動作中にCP
Uクロックを変更できればかなり消費電流を低減でき
る。しかしそれができないCPUである為に、以下の方
法を用いる。
【0054】CPUクロックを変更させる為に、CPU
へHOLDを入れている。これは、図14のCPUCL
K1401と同期してCHOLD1402を変化させ
る。するとCHOLD1402が1のときはCPUのデ
ーターのやりとりが行えない。よって、見かけ上CPU
の動作を遅くすることができる。この方法でCHOLD
の時間を変更することにより3通りのCPUクロック最
高速(H)、中速(M)、低速(L)を実現する。また
このCPUクロックの制御は、図1のメモリ・CPUコ
ントロール部105内に最高速(H)、中速(M)、低
速(L)それぞれ、単位時間当りのHOLD数を保存し
たポートあり、そのポートによりCPUクロックを決定
する。そして、上記コントロール部105内にCPUク
ロックを設定するポートも存在し、このポートの設定に
よりCPUクロックを最高速(H)、中速(M)、低速
(L)のどれかに決定する。
【0055】ただし、最高速または中速から低速にする
方法だけでは、CPU周辺ロジックの消費電流は減らす
ことができるが、CPU自体の消費電流を減らすことは
できない。そこで、図14の1403のようにキャッシ
ュをOFFにして、CPUの消費電流を減らす。キャッ
シュとは、簡単に説明するとCPUがアクセスしたデー
ターを専用のRAMに保存しておき、次にまた同じデー
ターを読みにきた時は、専用のRAMからデーターが出
力される為に、アクセスを高速化できる。しかし、消費
電流は増えてしまう。よって、このキャッシュをOFF
することにより、消費電流を減らし、発熱を抑えること
ができる。また、キャッシュのON/OFFは専用のポ
ート(図示せず)が図1のメモリ・CPUコントロール
部105内にあり、そのポートの値により制御できる。
【0056】また、CPUの温度制御の別の例として、
動作時にクロックを変更可能なCPUについては、温度
異常時に動作クロックを遅くして、発熱を抑えることも
できる。更に、CPUをCPUボードごと交換可能なコ
ンピュータも実用化されつつあるが、CPUボードに搭
載されたCPUの種別を本体コンピュータに知らせる信
号線を設けることにより、交換したCPUに最適な温度
制御を行なうことも可能である。
【0057】次にFDD部について説明する。LCD部
及びCPU部と同様に図15のようにFDD部の温度異
常によりBIOSがFDD部への対策を行なう。まずF
DD部は、図2の201、202のように1台当り2つ
の温度検出手段をもち、段階的に制御を行なう。これ
は、FDD内のフロッピーディスク(以下メディアとす
る)は同一仕様であればどんなメーカーでも使用できな
ければならない。よって、メディアに対する保証温度を
守ることは必須である。しかし、CPUのパフォマンス
が上がり、比例してシステム内部の温度が上昇していく
につれてメディア温度を保証しにくくなっている。これ
らの事から、以下の対策を行ない、なるべく性能を落と
すことなく、すばやく対策を実行できるよう考案した。
【0058】FDDの場合アクセス頻度によってメディ
アの温度が変化することが実験より明らかになった。よ
って、FDDのアクセス頻度を減少させる対策を行な
う。まずFDDの保証温度約55℃でFDDの温度異常
(低)を検出する。この対策は、図1のFDC112か
ら発行されるステップパルスの間隔(図15の150
1)を広げることによりシーク幅を延ばして、FDDの
アクセス頻度を落とす。この設定は、FDCのSRT
(Step Rate Time)を変更することによ
り可能である。本明細書では、初期値8msのシーク幅
を異常時には4倍の32msに広げる。
【0059】上記の対策を行なっても温度異常が解消さ
れず、なおかつ温度がより上昇した場合は、FDDのR
eady信号を強制的にNotReadyにしてFDD
へのアクセスを禁止する。例えば、メディアの保証温度
約60℃以上になった場合にFDDの温度異常(高)と
して検出する。これを受けて、図2の温度制御回路部2
13から強制NotReady信号206、207が出
力される。そして、図16に示すように、FDDからの
Ready信号1602とNotReady信号160
3の論理反転した信号をOR回路1604へ入力する。
すなわち、NotReady信号でReady信号をマ
スクしている。その出力をドライブ選択信号であるドラ
イブセレクト信号1601でマスクする(OR回路16
05)。これらの出力からFDCへのReady信号1
606を作る。
【0060】図17には、上記回路からFDCへのRe
ady信号を禁止するシーケンスを示す。温度異常を検
出していない状態では、ドライブセレクト信号1702
及びFDDからのReady信号1703が有効の場合
は、FDCへのReady信号1704は有効となる。
温度異常を検出すると、ドライブセレクト信号1702
及びFDDからのReady信号1703が有効でもF
DCへのReady信号1704は無効である。この場
合、急にFDDが使用できなくなってしまうと、ユーザ
ーから見てFDDが故障したように思われてしまう。そ
れを回避するために図18のようにメッセージを表示す
る。(図19はこの流れをフローチャートとして示
す。) 例えば、ユーザーが作業していた画面を初期画面180
1として、FDD(1)の温度異常(高)を検出すると
まず初期画面1801のグラフィックデータを画面退避
用RAM領域1803へ退避する。(図19のステップ
1903) そして、メッセージ用グラフィックRAMよりFDD
(1)の温度異常用メッセージ画面のグラフィックデー
タを出力し、メッセージ1(1802)を表示する。
(図19のステップ1904) 一定時間メッセージ1(1802)を表示した後、再び
画面退避用RAM領域から初期画面1801を表示して
作業を再開できるようにする。(図19のステップ19
05) また、温度異常が解除された場合は、メッセージ1(1
802)同様にユーザーに対して図23のメッセージ1
1(2304)を発行し、FDDが使用可能になったこ
とを知らせる。温度異常の解除がFDD2の場合は、メ
ッセージ11をFDD2用に変更したメッセージ12
(図示せず)を表示する。
【0061】続いて温度異常のシーケンスについて詳し
く説明する。図20は、電源及びCPUの温度異常を検
出してから対策を行なう流れを示した図である。温度検
出2001は、各検出ポイントにおける温度異常の検出
状態を示す。ハード2002は、回路的に割り込みや、
どういった対策を行なうかを示したものである。
【0062】ソフト(BIOS)2003は、BIOS
がプログラムによりどういった命令を行なうか、示した
ものである。各命令上部に書かれた「R」「W」はそれ
ぞれFDD温度ポート、電源/CPU/拡張スロット温
度ポート、及び割り込み時間設定ポートへのリード(読
み込み)とライト(書き込み)を示す。まず温度検出2
001の電源部で温度異常(2004)を検出すると、
ハード2002で割り込み2007が入る。これを受け
て、ソフト2003はポートの内容を読み、割り込み時
間80sを設定し、電源部の対策であるLCDのバック
ライトを減光する。(ステップ2013) 上記対策を行っても温度異常を検出する場合は、割り込
み2007の80s後に又割り込み2008を入れる。
ここでもまたソフト2003はポートを読んで前回の内
容と比較し内容が異なっていると、それに合わせた対策
を行なう。ここでは前回の割り込み2007と同じなの
で、LCDのバックライト減光の対策を引続き行なう。
(ステップ2014)そしてこの動作を繰り返す。電源
部の温度異常が解消されると、割り込み2009が80
s後に入り、再びソフト2003はポートの内容を読
み、LCDのバックライト減光を解除する(ステップ2
015)。
【0063】次にCPU部の温度異常を検出すると、割
り込み2010が入り、ステップ2013同様にポート
の内容を読んで、割り込み時間を設定し、CPUにHO
LDを入れる。(ステップ2016)これを、温度異常
が解消されるまで行なう。ここで、新たに電源部の温度
異常2005を検出したとする。割り込み2011を受
けて、ソフトは割り込み時間を40sにする。CPUの
対策の他に電源部の対策であるLCDのバックライトの
減光を行なう。(ステップ2017)そして温度異常が
解消されるまでこの対策を行なう。電源部温度異常20
05及びCPU部温度異常2006が解消されると、割
り込み2012をソフトが受けて、電源部及びCPU部
の対策解除を行なう(ステップ2018)。
【0064】次にFDD部のシーケンスについて詳しく
説明する。図21は、FDD部の温度異常を検出してか
ら対策を行なう流れを図20と同様にに示したものであ
る。まずFDD1で温度異常(低)2101を検出する
と、割り込み2105が入る。これを受けてソフト20
03はFDDのシーク幅を広げる対策を行なう。(ステ
ップ2111) この対策を行なってもなお温度異常を検出する場合は、
対策を続ける。(ステップ2112) FDD1の温度異常がなお続き、温度異常(高)210
2になると、今度は割り込み2107で時間設定を80
sから40sに変更し、FDD1のReady信号を強
制的にNotReadyにしてから、シーク幅を初期値
に戻す。ここで図18のメッセージ1(1802)を一
定時間表示する。(ステップ2113) 続いてFDD2にも温度異常(低)2103を検出する
と、割り込み2108でFDDのシーク幅を広げる対策
を行なう。(ステップ2114) FDD2の温度異常が進みFDD1同様に、FDD2も
温度異常(高)になったとする。割り込み2118でソ
フト2003は、時間設定を40sから30sに変更
し、FDD2のReadyもNotReadyにする。
シーク幅を初期値に戻し、図18のメッセージ1(18
02)をFDD2用にして表示する(ステップ211
5)。
【0065】以上の対策を行なったことにより、FDD
1の温度異常がなくなり、FDD2の温度異常のみにな
ったとする。割り込み2109で、時間設定を30sか
ら40sに変更し、FDD1のNotReadyを解除
して、図23のメッセージ11(2304)によりFD
Dが使用可能になったことを表示する。(ステップ21
16) 最後に、FDD2の温度異常も解消されると、割り込み
2110で時間設定を初期値に戻し、FDD2のNot
Readyを解除し、同様に図23のメッセージ11
(2304)をFDD2用にしたメッセージ12を表示
する(ステップ2117)。
【0066】次に拡張スロットについて詳しく説明す
る。拡張スロット部は、スロット内部の発熱か、システ
ム内部の温度上昇により拡張スロットが発熱する場合が
ある。それにより対策方法が変わってしまう。よって、
拡張スロット部では、様々な対策を一定間隔で行い、発
熱を抑えるように試みる。
【0067】図22のフローチャートで説明する。拡張
スロット部の温度異常2201を検出すると、CPU部
の対策と同様にCPUにHOLDを入れてCPUクロッ
ク最高速(H)又は中速(M)を低速(L)(220
2)にする。一定時間たって温度異常が解消されたか確
認(2203)し、正常になればフローを終了(220
4)する。異常のままであれば、電源部の対策であるL
CDのバックライト減光2205を行なう。また一定時
間たって温度異常が解消されたか確認(2206)し、
正常になればフローを終了(2207)する。
【0068】以上の対策を行なっても温度異常を解消で
きない場合は、図23のメッセージ3(2301)を表
示(2208)し、ユーザー側で拡張スロットのふたを
あけて放熱をするよう指示する。また一定時間たって温
度異常が解消されたか確認(2209)し、正常になれ
ばフローを終了(2210)する。
【0069】温度異常が解消されない場合は、次に図2
3のメッセージ4(2302)を表示(2211)し、
ユーザーに本体の電源を切るよう指示をする。これは、
上記の対策を行なっても温度異常を解消できないという
ことは、ボード自体でかなりの発熱が起こっているとい
うことであり、このまま使用を続けるとシステム全体が
危険な状態になってしまう。よって、メッセージにより
ユーザーにそのことを知らせ本体の電源を切ってもら
う。
【0070】ここまできて、なお使用を続ける場合は、
一定時間後図23のメッセージ5(2303)を表示
(2214)し、ユーザーにシステムをシャットダウン
してよいか確認(2215)する。シャットダウンと
は、強制的に本体の電源を落としてしまう機能である。
ここで「Y」又は「y」というキー入力が行なわれる
と、システムをシャットダウン(2217)する。バッ
クアップ中などでユーザーがもう少し時間が欲しい時な
どは、「N」又は「n」を入力する。一定時間後またメ
ッセージ4(2211)を表示し、フローチャートのよ
うにまた同じフローを繰り返す。
【0071】ユーザーによるキー入力2215でキー入
力が全く行なわれない場合は、ユーザーが不在であると
判断し、レジュームを有効にする処理を行ない(221
6)システムを強制的にシャットダウン(2217)す
る。ここでレジュームとは、作業中のデーターを保持す
る機能により、電源をOFFしても再度電源をONにす
ることでOFFする前の状態から作業ができる機能であ
る。これにより、ユーザーの大切なデーターを保持した
まま電源を落とすようにする。
【0072】これを詳しく表したのが図24である。拡
張スロットの温度異常時とシステムの温度異常が最悪の
場合について例を示した。図面の構成は、図20と同じ
である。まず拡張スロット部及びCPU部の温度異常を
検出すると割り込み2406を発行する。これを受けて
時間設定を40sにし、CPUにHOLDを入れてCP
Uクロック最速(H)及び中速(M)を低速(L)にす
る。(ステップ2415) 割り込み2406より一定時間たってなお温度異常を検
出しているので割り込み2408でLCDのバックライ
トを減光する。(ステップ2416) 温度異常が更に電源部まで達し、電源部でも温度異常を
検出すると割り込み2409で時間設定を40sから2
0sに変更する。2408の割り込みから一定時間後、
割り込み2410で図23のメッセージ3(2301)
を表示して、ユーザーに拡張スロットのフタを開けても
らう。(ステップ2418) それでもなおかつ温度異常が解消さず、FDD部の温度
異常も検出した場合は、割り込み2411で時間設定を
1sにし、図23のメッセージ4(2302)を表示
し、ユーザーにシステムが温度異常であることを知らせ
る。(ステップ2420) メッセージ4表示後本体の電源を切らない場合は、割り
込み2411より一定時間たって割り込み2412によ
り図23のメッセージ5(2303)を表示しシステム
をシャットダウンしてよいかユーザーに確認する。この
例では、ユーザーが不在であるためにキー入力がなく、
レジュームを有効にしてシステムをシャットダウン(2
414)する(ステップ2423)。
【0073】尚、本実施例のように複数のデバイスの温
度制御を段階的に行なう場合、その優先順位は使用する
デバイスの発熱量、熱対策効果により決定されるもので
あり、本実施例のデバイスの優先順位に限られるもので
はない。
【0074】
【発明の効果】以上述べた如く、パーソナルコンピュー
タをグレードアップし、発熱が問題となった場合、複数
の温度センサーにより温度異常を検出し、各ポイントに
最適な対策を行うので、システム全体を保護できるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシステム全体のブロック図。
【図2】本発明による温度制御回路部の検出対応図。
【図3】本発明による温度異常時のフローチャート。
【図4】本発明によるFDD部の温度センサー配置図。
【図5】本発明による電源部の温度センサー配置図。
【図6】本発明によるCPU部の温度センサー配置図。
【図7】本発明による拡張スロット部の温度センサー
図。
【図8】本発明による拡張スロット部の温度センサー配
置図。
【図9】本発明による温度検出をする回路図。
【図10】本発明による温度検出をグラフで示す。
【図11】本発明によるLCD温度検出のタイミング
図。
【図12】本発明によるLCDのPWM制御説明図。
【図13】本発明によるCPU温度検出のタイミング
図。
【図14】本発明によるCPU部の温度異常時における
対策。
【図15】本発明によるFDD部の温度異常時における
対策。
【図16】本発明によるNotReady生成回路。
【図17】本発明によるNotReadyの生成タイミ
ング。
【図18】本発明によるFDD温度異常時のメッセージ
画面例。
【図19】本発明によるFDD温度異常時のフローチャ
ート。
【図20】本発明による電源/CPU温度異常時のシー
ケンス。
【図21】本発明によるFDD温度異常時のシーケン
ス。
【図22】本発明による拡張スロット温度異常時のフロ
ーチャート。
【図23】本発明による拡張スロット温度異常時のメッ
セージ画面例。
【図24】本発明による温度異常最悪時のシーケンス。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報処理装置を構成する主要なデバイス
    と、 前記デバイスの少なくとも1つに対応してその近傍に設
    けられ、前記デバイスの温度を測定する温度センサー
    と、 前記温度センサーからの出力により温度異常を検出して
    割り込みを発生する温度制御回路部と、 前記割り込みの内容に対応して所定の処理を実行する手
    段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】前記デバイスにはCPUが含まれており、
    前記CPUの温度異常を検出すると、前記CPUにホー
    ルドを入れると共に前記CPUによりアクセスされるキ
    ャッシュメモリーの動作を停止するCPU温度制御手段
    を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】前記デバイスには電源部が含まれており、
    前記電源部の温度異常を検出すると、LCD照明を減光
    する電源部温度制御手段を有することを特徴とする請求
    項1記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】前記デバイスに対応した温度センサーから
    の出力に対応して、前記温度制御回路部からの割り込み
    間隔を設定する時間設定ポートを有することを特徴とす
    る請求項1記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】フロッピーディスク駆動装置(以下FDD
    とする)を有する情報処理装置において、 前記FDDの近傍に配置された温度センサーと、 前記温度センサーの値を監視し、所定の温度以上になっ
    た場合には前記FDDへのアクセス頻度を変更あるいは
    アクセス不可とするFDD温度制御手段とを有すること
    を特徴とする情報処理装置。
  6. 【請求項6】情報処理装置を構成する主要なデバイスの
    少なくとも1つに対応して配置された温度センサーによ
    り前記デバイスの温度を測定する工程と、 前記温度センサーからの出力により温度異常を検出する
    と各デバイスに対応して段階的に温度制御を実施する工
    程と、 該温度制御により前記デバイスが使用不能となった場
    合、前記使用不能となったデバイスに対応したガイダン
    ス表示を行なう工程とを有することを特徴とする情報処
    理装置の温度制御方法。
  7. 【請求項7】情報処理装置を構成する主要なデバイスの
    少なくとも1つに対応して配置された温度センサーによ
    り前記デバイスの温度を測定する工程と、 前記温度センサーからの出力により温度異常を検出する
    と各デバイスに対応して段階的に温度制御を実施する工
    程と、 該温度制御により温度異常が解消されない場合、レジュ
    ーム動作に移行する工程とを有することを特徴とする情
    報処理装置の温度制御方法。
  8. 【請求項8】前記レジューム動作に移行する際にこれを
    ガイダンス表示する工程を有することを特徴とする請求
    項7記載の情報処理装置の温度制御方法。
  9. 【請求項9】前記主要なデバイスには拡張装置装着部が
    含まれており、前記拡張装置装着部の温度異常を検出す
    ると、前記CPUにホールドを入れると共に前記CPU
    によりアクセスされるキャッシュメモリーの動作を停止
    する工程と、前記LCD照明を減光する工程と、前記拡
    張装置装着部の蓋を開けるよう指示するガイダンス表示
    を行なう工程とを実行することを特徴とする請求項8記
    載の情報処理装置の温度制御方法。
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