JPH06161143A - 電子写真用トナー結着樹脂組成物 - Google Patents

電子写真用トナー結着樹脂組成物

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JPH06161143A
JPH06161143A JP4312400A JP31240092A JPH06161143A JP H06161143 A JPH06161143 A JP H06161143A JP 4312400 A JP4312400 A JP 4312400A JP 31240092 A JP31240092 A JP 31240092A JP H06161143 A JPH06161143 A JP H06161143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molecular weight
weight
toner
resin composition
parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP4312400A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhide Tominaga
信秀 富永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Asahi Denka Kogyo KK filed Critical Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非オフセット性、定着性および耐ブロッキン
グ性に優れた電子写真用トナー結着樹脂組成物の提供。 【構成】 本発明の電子写真用トナー結着樹脂組成物
は、ビニル系樹脂100重量部に、融点が70〜130
℃で分子量が150〜1000の有機化合物0.1〜5
0重量部を配合してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真用トナー結着
樹脂組成物に関し、詳しくは、ビニル系樹脂に特定の有
機化合物を配合してなる、電子写真法における静電荷像
を現像するための非オフセット性、定着性および耐ブロ
ッキング性に優れた電子写真用トナー結着樹脂組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】電子写
真法は、各種複写機、プリンターなどに広く利用されて
おり、一般には光導電性物質を利用して感光体上に電気
的潜像を形成し、次いでその潜像をトナーを利用して現
像し、紙などの被定着シート上にトナー画像を転写した
後で加熱、加圧あるいは溶剤蒸気などにより定着して被
写物を得る方法である。
【0003】近年、情報量の増大化に伴い、印字速度の
高速化の要求がますます強まってくる傾向にある。高速
印字時にはトナーが熱定着ロールから受ける熱量が小さ
い上に、たとえば印字される用紙によって熱量が奪われ
るために、結着樹脂の融点を下げることが必要となる。
このため、トナーの軟化点が下がることにより、オフセ
ット現象(現像不良)あるいはトナー粉体のブロッキン
グが起こり易くなる現象が起きる。
【0004】このような低温定着性あるいは耐オフセッ
ト性を改良するために、各種の提案がなされてきた。た
とえば、特公昭55−6895号公報では重量平均分子
量/数平均分子量が3.5/40、数平均分子量が20
00〜30000の樹脂を用いて耐オフセット性を改良
する方法、特開昭50−144446号公報では少量の
フタル酸エステルなどの可塑剤を添加して定着性を改良
する方法などが提案されているが、まだ充分でなく、低
温定着性、非オフセット性および耐ブロッキング性の改
良された電子写真用トナー結着樹脂組成物が望まれてい
た。
【0005】従って、本発明の目的は、非オフセット
性、定着性および耐ブロッキング性に優れた電子写真用
トナー結着樹脂組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく鋭意検討を重ねた結果、ビニル系樹脂に特定
の有機化合物を配合してなるトナー結着樹脂組成物が低
温定着性、非オフセット性および耐ブロッキング性に著
しく効果のあることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、ビニル系樹脂100
重量部に、融点が70〜130℃で分子量が150〜1
000の有機化合物0.1〜50重量部を配合してなる
電子写真用トナー結着樹脂組成物を提供するものであ
る。
【0008】以下、本発明の電子写真用トナー結着樹脂
組成物について詳述する。
【0009】本発明で使用されるビニル系樹脂として
は、たとえばスチレン、α−メチルスチレン、p−クロ
ロスチレンなどのスチレンおよびその置換体;アクリル
酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ドデシル、メ
タクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドな
どの二重結合を有するモノカルボン酸およびその置換
体;マレイン酸、マレイン酸メチル、マレイン酸ブチ
ル、マレイン酸ジメチルなどの二重結合を有するジカル
ボン酸およびその置換体;塩化ビニル、酢酸ビニル、安
息香酸ビニルなどのビニルエステル類;ビニルメチルケ
トン、ビニルエチルケトンなどのビニルケトン類;ビニ
ルメチルエーテル、ビニルイソプロピルエーテルなどの
ビニルエーテル類などのビニル単量体を単独もしくは2
種以上用いた重合体および共重合体があげられる。これ
らの中でもスチレン重合体とスチレン系共重合体が好ま
しい。
【0010】また、上記ビニル系樹脂に配合される融点
が70〜130℃で分子量が150〜1000の有機化
合物としては、たとえば下記〔化1〕の一般式(I)で
表されるアリール化合物が好ましい。
【0011】
【化1】
【0012】上記一般式(I)で表されるアリール化合
物としては、具体的には下記〔化2〕〜〔化13〕に示
すNo.1〜12の化合物があげられる。
【0013】
【化2】
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】
【化7】
【0019】
【化8】
【0020】
【化9】
【0021】
【化10】
【0022】
【化11】
【0023】
【化12】
【0024】
【化13】
【0025】その他、上記有機化合物としては、N−メ
チロールステアリルアミド(融点114℃、分子量27
9)、1,4−ジエトキシナフタレン(融点86℃、分
子量216)、β−ナフチル酸フェニル(融点95℃、
分子量264)などが好ましく使用される。
【0026】これらの有機化合物は融点が70〜130
℃、好ましくは80〜120℃の範囲にあることが必要
であり、融点が70℃より低い場合には耐ブロッキング
性が不充分であり、また130℃より高い場合は定着性
が不充分となる。
【0027】また、これらの有機化合物は分子量が15
0〜1000、好ましくは200〜400の範囲にある
ことが必要であり、分子量が150未満の場合には揮発
または昇華することもあり、また1000を超えると定
着性が不充分となる。
【0028】また、これらの有機化合物の使用量はビニ
ル系樹脂100重量部に対して、0.1〜50重量部、
好ましくは1〜20重量部である。使用量が0.1重量
部未満の場合はその効果が不充分であり、50重量部を
超えて使用してもそれ以上の効果の改善が認められない
ばかりか、定着性が不充分になる恐れもある。
【0029】本発明の電子写真用トナー結着樹脂組成物
にはさらに必要に応じ、着色剤、磁性粉、荷電調節剤、
その他の添加剤を適宜溶融混合して静電荷像現像用トナ
ーとすることができる。
【0030】上記着色剤としては、たとえばカーボンブ
ラック、酸化鉄顔料、ランプブラック、アニリンブラッ
ク、フタロシアニンブルー、カルコオイルブルー、ウル
トラマリンブルー、フタロシアニングリーン、マラカイ
トグリーンオクサレート、ローダミン6Gレーキ、ウォ
ッチングレッドバリウム、ウォッチングレッドストロン
チウム、デュポンオイルレッド、クロムイエローなど、
従来公知のものを使用することができる。
【0031】これらの着色剤の使用量は、トナー100
重量部に対して、1〜60重量部の範囲で適宜選択して
使用される。
【0032】また、上記磁性粉としては、たとえば鉄、
マンガン、ニッケル、コバルト、クロムなどの金属微粉
末、鉄、マグネシウム、マンガン、ニッケル、コバル
ト、亜鉛などから得られるマグネタイト、パーマロイ、
ヘマタイトあるいはフェライトなどがあげられ、平均粒
径が10μm以下、とくに好ましくは1μm以下のもの
が用いられる。
【0033】これらの磁性粉の使用量は、トナー100
重量部に対して0〜100重量部使用されるが、磁性粉
を用いる場合は磁性粉自体に着色効果があるので、前記
着色剤の使用量を減らしたり、使用しない場合もある。
【0034】また、上記荷電調節剤としては、たとえば
ニグロシン染料、脂肪酸変性ニグロシン染料、含金属ニ
グロシン染料、含金属脂肪酸変性ニグロシン染料、アル
コキシ化アミン、3,5−ジ−第三ブチルサリチル酸の
クロム錯体などを使用することができ、通常、トナー1
00重量部に対して0〜20重量部使用される。
【0035】その他の添加剤としては、たとえばシリカ
粉末、疏水性シリカ粉末、ポリオレフィン、パラフィン
ワックス、フルオロカーボン化合物、脂肪酸エステル、
部分ケン化脂肪酸エステル、脂肪酸金属塩などがあげら
れる。
【0036】これらの静電荷像現像用トナー組成物は、
Wコーン、Vブレンダー、ヘンシェルミキサーなどで予
備混合した後、加圧ニーダー、バンバリーミキサー、熱
ロール、エクストルーダーなどを用いて樹脂が溶融する
温度で混練される。
【0037】さらにフェザーミル、ピンミル、ボールミ
ル、パルペライザー、ハンマーミルなどで粗粉砕した
後、さらにジェットエアーミルで微粉砕し、ついで分級
して粒径5〜30μmの適当なトナー組成物を得ること
ができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例によ
って何ら制限をうけるものではない。
【0039】〔実施例1〕スチレン80重量部、n−ブ
チルアクリレート15重量部およびα−メチルスチレン
5重量部からなるスチレン共重合体(重量平均分子量5
6000、数平均分子量30000)100重量部、
1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン(下
記〔表1〕に記載の重量部)、フェライト系磁性粉70
重量部および荷電調節剤2重量部をヘンシェルミキサー
に仕込み、約3000 rpmで30秒混合し、さらに14
5℃のエクストルーダーで充分混練した。
【0040】冷却後、ボールミルで粗粉砕の後、ジェッ
トエアーミルで微粉砕し、次いで分級して粒径10μm
のトナー組成物A1 、A2 およびA3 を得た。
【0041】〔実施例2〕実施例1で用いた1,2−ビ
ス(3,4−ジメチルフェニル)エタンに代えて1,2
−ビス(2,5−ジメチルフェノキシ)エタンを使用す
る他は、実施例1と同様の操作を行ないトナー組成物B
を得た。
【0042】〔実施例3〕実施例1で用いた1,2−ビ
ス(3,4−ジメチルフェニル)エタンに代えてβ−ベ
ンジルオキシナフタレンを使用する他は、実施例1と同
様の操作を行ないトナー組成物Cを得た。
【0043】〔比較例1〕実施例1で用いた1,2−ビ
ス(3,4−ジメチルフェニル)エタンに代えて分子量
2000のポリエチレンワックス(軟化点113℃)を
使用する他は、実施例1と同様の操作を行ない比較トナ
ー組成物Dを得た。
【0044】〔比較例2〕実施例1で用いた1,2−ビ
ス(3,4−ジメチルフェニル)エタンに代えて1,2
−ビス(2−メチルフェニル)エタン(融点66℃、分
子量210)を使用する他は、実施例1と同様の操作を
行ない比較トナー組成物Eを得た。
【0045】〔比較例3〕実施例1で用いた1,2−ビ
ス(3,4−ジメチルフェニル)エタンに代えて1,2
−ビス(2,4,5−トリメチルフェニル)エタン(融
点138℃、分子量258)を使用する他は、実施例1
と同様の操作を行ない比較トナー組成物Fを得た。
【0046】これらのトナー組成物A〜Fについて、以
下の方法でトナー粉体の耐ブロッキング性およびキャノ
ンページプリンターB−406Sを用いてコピー画質、
耐オフセット性および定着性を下記評価基準により目視
判定した。その結果を下記〔表1〕に示す。
【0047】耐ブロッキング性:トナー粉体50gをビ
ーカーにとり、50℃オーブンに24時間放置し、その
後の流動性を目視判定した。
【0048】コピー画質:コピー枚数10000枚目の
時点でのコピー状態を目視で判定した。
【0049】耐オフセット性:定着器のクリーニング機
構を取り外し、定着ローラーの汚れとコピー面の汚れを
観察した。
【0050】定着性:コピーした画像部分を消しゴムで
こすり、トナーの脱落、白地への汚れを観察した。
【0051】〔評価基準〕 ◎:非常に良好。 ○:良好。 △:普通。 ×:やや不良。 ××:不良。
【0052】
【表1】
【0053】上記実施例の結果から、本発明の特定の物
性を有する有機化合物を添加することにより、トナー組
成物の耐ブロッキング性、コピー画質、耐オフセット性
および定着性のいずれも優れた効果を示すことが明らか
である。
【0054】
【発明の効果】本発明の電子写真用トナー結着樹脂組成
物は、非オフセット性、定着性および耐ブロッキング性
に優れたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル系樹脂100重量部に、融点が7
    0〜130℃で分子量が150〜1000の有機化合物
    0.1〜50重量部を配合してなる電子写真用トナー結
    着樹脂組成物。
JP4312400A 1992-11-20 1992-11-20 電子写真用トナー結着樹脂組成物 Pending JPH06161143A (ja)

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JP4312400A JPH06161143A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 電子写真用トナー結着樹脂組成物

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JP (1) JPH06161143A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094947A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 ゼロックス コーポレイションXerox Corporation 低分子可塑剤を含む超低融点トナー
JP2015094952A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 ゼロックス コーポレイションXerox Corporation 結晶性芳香族モノエステルを含む超低融点トナー
JP2015094948A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 ゼロックス コーポレイションXerox Corporation 結晶性芳香族エーテルを含む超低融点トナー

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094947A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 ゼロックス コーポレイションXerox Corporation 低分子可塑剤を含む超低融点トナー
JP2015094952A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 ゼロックス コーポレイションXerox Corporation 結晶性芳香族モノエステルを含む超低融点トナー
JP2015094948A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 ゼロックス コーポレイションXerox Corporation 結晶性芳香族エーテルを含む超低融点トナー

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