JPH0616112U - 車両ヒータ用熱交換器の燃焼制御構造 - Google Patents

車両ヒータ用熱交換器の燃焼制御構造

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JPH0616112U
JPH0616112U JP9465991U JP9465991U JPH0616112U JP H0616112 U JPH0616112 U JP H0616112U JP 9465991 U JP9465991 U JP 9465991U JP 9465991 U JP9465991 U JP 9465991U JP H0616112 U JPH0616112 U JP H0616112U
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美昭 君島
新次 石大
文雄 小森
学 榊原
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株式会社ミクニアデック
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 熱交換器において、高い山等の気圧の低い場
所でも、黒煙の発生や耐久性の劣化や温度フィーリング
の悪化を生じないような良好な燃焼を行なわせる。 【構成】 熱交換器10とは別に圧力センサ30と制御
装置28とを備え、圧力センサ30による気圧の変化に
応じて制御装置28によって、熱交換器10内のモータ
16の回転数を制御すると共に燃料ポンプ24からの燃
料供給量を制御する。制御装置28は、機関雰囲気温度
が高温にするのに必要な領域の場合には、モータ16の
回転数を一定とし、気圧の変化に応じて燃料ポンプ24
からの燃料吐出量を変化させる。一方、機関雰囲気温度
が低温にするのに必要な領域の場合には、燃費を一定に
して、気圧の変化に応じてモータ16の回転数を変化さ
せる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車等の車両において、高地における気圧変動に対して燃料供給 量や燃焼空気量を制御して燃焼を良好に行なえるようにした車両ヒータ用熱交換 器の燃焼制御構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に車両の内部を暖房するための車両用ヒータに用いられる熱交換器におい ては、モータ駆動のブロワによって燃焼室内に空気を導入すると共に、燃料ポン プによって燃焼室内に燃料を供給し、その燃焼室内で空気と燃料とを混合して混 合気とする。そして、その混合気をグロープラグで着火して燃焼させ、その燃焼 した熱で流動する空気または水を加熱し、その加熱された空気または水によって 車両の室内を暖める。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の熱交換器では、例えば高い山に登る場合等の気圧の変化に対しては、何 一つ対策がなされていなかった。即ち、高い山に登ると気圧が低くなってヒータ へ導入される空気量が不足し、そのため燃焼が良好に行なわれなくなって黒煙を 吐いたりするという不具合があった。 また、温気型燃焼式ヒータ(空気を加熱するもの)においては、熱交換用空気 量が減少するため、熱交換器の壁温や温風温度が上昇して、耐久性が劣化したり 温度フィーリングの悪化が生じたりするという不具合があった。
【0004】 本考案は、以上の点に鑑みてなされたもので、高い山等の気圧の低い場所にお いても、燃焼を良好に行なって黒煙の発生や、温気型燃焼式ヒータの耐久性の劣 化や温度フィーリングの悪化を生じないようにした車両ヒータ用熱交換器の燃焼 制御構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、燃焼室と、その燃焼室の外部に備えられ るモータと、そのモータによって駆動され前記燃焼室へ空気を供給するためのブ ロワと、その燃焼室内へ燃料を供給するための燃料ポンプとを有する車両ヒータ 用熱交換器において、気圧を測定する気圧センサと、熱交換流体の温度を検知す る温度センサと、前記モータの回転数を制御すると共に前記燃料ポンプからの燃 料吐出量を制御する制御装置をと備え、その制御装置が、熱交換流体を高温にす るのに必要な領域において前記モータの回転数を一定とすると共に気圧が低くな るにつれて燃料吐出量を減少させるよう前記燃料ポンプを制御し、熱交換流体を 低温にするのに必要な領域において前記燃料ポンプからの燃料吐出量を一定とす ると共に気圧が低くなるにつれて回転数を増加させるよう前記モータを制御する ようにしたものである。
【0006】
【作用】
熱交換流体を高温にするのに必要な領域か低温にするのに必要な領域かによっ て、制御装置がブロワ駆動用のモータの回転数と、燃料ポンプからの燃料量との いずれか一方を固定し、他方を気圧の圧力変化に応じて変化させる。即ち、熱交 換流体を高温にする場合には、モータの回転数を一定とし、気圧の変化に応じて 燃料ポンプからの燃料吐出量を変化させる。一方、熱交換流体を低温にする場合 には、燃費を一定にして、気圧の変化に応じてモータの回転数を変化させる。こ れによって、気圧が変化しても、常に良好な燃焼を確保できる。
【0007】
【実施例】
次に、本考案を図面に基づいて説明する。図1は本考案に係る車両ヒータ用熱 交換器の燃焼制御構造の一実施例を示す概略構造図である。 車両ヒータ用熱交換器10は、その内部に燃焼用空気を例えば旋回させて通過 させる空気室12と混合気を燃焼するための燃焼室14とを有し、その空気室1 2内にモータ16とそのモータ16によって回転させられる燃焼空気用ブロワ1 8とを備える。モータ16の駆動によってブロワ18が作動して燃焼室14内へ 空気が導入される。熱交換器10の外壁には前記燃焼室14内に先端が突出する グロープラグ20が取付けられ、かつその外壁の内側に熱交換用の流体が通過す る流体通路22が設けられる。この熱交換器10とは別に燃料ポンプ24が備え られ、その燃料ポンプ24から前記燃焼室14に至る燃料通路26が設けられる 。
【0008】 前記熱交換器10や前記燃料ポンプ24とは別に、モータ16の回転数を変え て燃焼用空気の空気量を制御すると共に燃料ポンプ24からの燃料供給量を制御 するための制御装置28が備えられる。この制御装置28とは別にあるいはこの 制御装置28に一体に、外気圧力を測定する圧力センサ30が備えられ、気圧の 変動が圧力センサ30から制御装置28に伝えられ、この気圧に基づいて燃焼空 気量と燃料供給量が制御させられる。前記流体通路22の出口に流体の温度を測 定する温度センサ32が備えられ、その流体通路22の出口における流体の温度 が温度センサ32から制御装置28に伝えられる。この制御装置28は、熱交換 器10の出口の流体の温度によって、熱交換流体の温度を高めるのに必要な領域 か、熱交換流体の温度を低めるのに必要な領域か、あるいは適度な温度領域かを 検知する。例えば、熱交換流体が水の場合には、水が70°C以下になると水温 を高めるようにし、水が85°C以上になる水温を低めるようにし、70°C以 上で85°C以下の場台を適温と設定する。
【0009】 ここで、気圧に応じて補正を行なうために、高度に応じて気圧を幾つかの領域 に分ける。例えば、図2に示すように、車両が登る高度が0mから1000mの 間と、1000mから2000mの間と、2000mから3000mの間と、の ように1000m毎の領域に分けてモータ16の回転数や燃費を変えるようにす る。
【0010】 次に、熱交換流体の温度を高めるのに必要な領域の場合と、熱交換流体の温度 を低めるのに必要な領域の場合とでは、パラメータを変えるようにする。即ち、 熱交換流体の温度を高める場合には、車両の高度が変化してもモータ16の回転 数は一定とし、燃費を変化させる。このように、熱交換流体を高温に高める状態 においてモータ16の回転数を固定する理由は、仮に燃費を固定するとなると、 モータ16の回転数を設定値の120%程度にする必要が生じ、電気的負荷や機 械的負荷がかかるという不具合が生じるからである。このような熱交換流体を高 温に高める場合には、燃費は、車両の高度が0mから1000mの間では燃費基 準(HIとする)の100%となるよう、燃料ポンプ24から燃料を供給する。 高度が1000mから2000mの間では、燃費は(100−α)%の燃料を供 給する。高度が2000mから3000mの間では、燃費は(100−β)%の 燃料を供給する。但し、α<βとする。
【0011】 一方、熱交換流体の温度を低める場合、車両の高度が変化しても燃費は一定と し、モータ16の回転数を変化させる。このように、熱交換流体の温度を低める 状態において燃費を固定する理由は、仮にモータ16の回転数を固定するとなる と、燃費が最小設定値より更に20%程度減少するため、燃焼が不安定になり易 いという不具合が生じるからである。このような熱交換流体を低温に低める場合 には、モータ16の回転数は、車両の高度が0mから1000mの間では回転数 基準(LOとする)の100%となるように設定する。高度が1000mから2 000mの間では、モータ16の回転数を(100+a)とし、高度が2000 mから3000mの間では、モータ16の回転数を(100+b)とする。但し 、a<bとする。
【0012】 熱交換流体の温度が適度な場合には、回転数も燃費も基準のものとする。 ここで、燃焼空気量の補正は、例えば1気圧(P=760mmHg)で0°C (T=273°K)を標準値とし、その状態での理想空気量をVとする。そして 、ある状況(気圧P。、気温T)。においては、理想空気量Vが変わるが、そ の空気量Vは、PV/T=Pで算出される。この算出は制御装置2 8によって行なう。
【0013】 次に、本考案の動作を図3のフローチャートに基づいて説明する。 先ず、ブロワ18をオンにして定常状態となった時点で、圧力センサ30によ って外気圧力を測定する。仮に、車両の高度が0mから1000mの間であった 場合には、補正が不要である。即ち、その基準のモータ16の回転数や燃費が設 定され、それに応じた燃料量や空気量が導入される。但し、気圧Pや気温T に応じて空気量Vが、PV/T=P/Tで算出される。
【0014】 圧力センサ30によって測定した外気圧力が、標準以外の場合、即ち車両の高 度が1000m以上の場合には、補正が必要となる。 ここで、熱交換流体の温度が低くなって高める必要がある領域の場合には、モ ータ16の回転数を固定して、燃費を補正する。燃費の補正は燃料ポンプ24を 制御装置28によって制御し、図2に示すように、1000mから2000mの 間では(100−β)%とし、高度が2000mから3000mの間では(10 0一召)%とする。一方、熱交換流体の温度が高くなって低める必要がある領域 の場合場合には、燃費を固定して、モータ16の回転数を補正する。モータ16 の回転数は、図2に示すように、1000mから2000mの間では(100+ a)とし、高度が2000mから3000mの間では(100+b)とする。熱 交換流体の温度が適度な場合は、モータ16の回転数や燃費の補正は不要となる 。 このように、車両の高さを気圧で測定し、かつ熱交換流体の温度が所定の適温 より外れた場合に、モータ16の回転による燃焼用空気量や燃料ポンプ24から の燃料吐出量を制御装置28によって制御し、良好な燃焼を得ることができる。
【0015】 なお、前記実施例においては、気圧(高度)を1000m毎の領域に区切って 、その領域毎に、モータ16の回転数や燃費を補正するようにしたが、高度をア ナログ的な変化量とし、それに対応して、モータ16の回転数や燃費をアナログ 的に補正するようにしてもよい。
【0016】
【考案の効果】
以上のように本考案に係る熱交換器に用いる車両ヒータ用熱交換器の燃焼制御 構造によれば、車両が高地に登った時でも、気圧の変動による燃焼空気量と燃料 のバランスを自動的に補正し、常に良好な燃焼を保つことができる。この結果、 黒煙等の発生のおそれが無くなり、メンテナンスの間隔を伸ばし、経済性を向上 させることができる。 また、温気型燃焼式ヒータの場合には、空気が希薄になることによる熱交換器 の壁温上昇や温風温度の上昇を押えることができ、耐久性の向上や温度フィーリ ングの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る熱交換器に用いる車両ヒータ用熱
交換器の燃焼制御構造の一実施例断面図である。
【図2】高温にするのに必要な領域と低温にするのに必
要な領域とにおける気圧変化に対応するモータ回転数と
燃費とを比較した表である。
【図3】気圧補正用フローチャートである。
【符号の説明】
10 熱交換器 14 燃焼室 16 モータ 18 ブロワ 24 燃料ポンプ 28 制御装置 30 圧力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 榊原 学 栃木県矢板市幸岡字柿木町77番地株式会社 ミクニアデック矢板工場内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室と、その燃焼室の外部に備えられ
    るモータと、そのモータによって駆動され前記燃焼室へ
    空気を供給するためのブロワと、その燃焼室内へ燃料を
    供給するための燃料ポンプとを有する車両ヒータ用熱交
    換器において、気圧を測定する気圧センサと、熱交換流
    体の温度を検知する温度センサと、前記モータの回転数
    を制御すると共に前記燃料ポンプからの燃料吐出量を制
    御する制御装置をと備え、その制御装置が、熱交換流体
    を高温にするのに必要な領域において前記モータの回転
    数を一定とすると共に気圧が低くなるにつれて燃料吐出
    量を減少させるよう前記燃料ポンプを制御し、熱交換流
    体を低温にするのに必要な領域において前記燃料ポンプ
    からの燃料吐出量を一定とすると共に気圧が低くなるに
    つれて回転数を増加させるよう前記モータを制御するよ
    うにしたことを特徴とする車両ヒータ用熱交換器の燃焼
    制御構造。
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