JPH0616112B2 - 中性子個人被曝線量計 - Google Patents
中性子個人被曝線量計Info
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- JPH0616112B2 JPH0616112B2 JP2573289A JP2573289A JPH0616112B2 JP H0616112 B2 JPH0616112 B2 JP H0616112B2 JP 2573289 A JP2573289 A JP 2573289A JP 2573289 A JP2573289 A JP 2573289A JP H0616112 B2 JPH0616112 B2 JP H0616112B2
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- neutron
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、中性子による被曝が人体に与える有害な影響
の度合を示す実効線量当量を、中性子による被曝を受け
たとき、直ちに表示して直読することを可能にする中性
子個人被曝線量計に関するものである。
の度合を示す実効線量当量を、中性子による被曝を受け
たとき、直ちに表示して直読することを可能にする中性
子個人被曝線量計に関するものである。
一般に、中性子の被曝により人体が受ける有害な影響の
度合いである実効線量当量は、人体が吸収した中性子数
のみならず、入射する中性子のエネルギーにも大きく依
存する。この中性子のエネルギーに対する線量当量への
寄与率は、国際放射線防護委員会(ICRP)により、
第7図の破線((a)〜(d)共通の)に示すような中
性子エネルギー(MeV)に対する換算係数の勧告値と
して与えられている。
度合いである実効線量当量は、人体が吸収した中性子数
のみならず、入射する中性子のエネルギーにも大きく依
存する。この中性子のエネルギーに対する線量当量への
寄与率は、国際放射線防護委員会(ICRP)により、
第7図の破線((a)〜(d)共通の)に示すような中
性子エネルギー(MeV)に対する換算係数の勧告値と
して与えられている。
即ち第7図(a)〜(d)のグラフのそれぞれにおいて
表示された破線の特性は、全て同じ特性を示すものであ
るが、これが国際放射線防護委員会(ICRP)によっ
て勧告されている中性子エネルギー(MeV)に対する
その危険度を表わす特性値である。横軸には被曝する中
性子エネルギーをとり、縦軸には単位中性子束当たりの
相対応答値をとっている。
表示された破線の特性は、全て同じ特性を示すものであ
るが、これが国際放射線防護委員会(ICRP)によっ
て勧告されている中性子エネルギー(MeV)に対する
その危険度を表わす特性値である。横軸には被曝する中
性子エネルギーをとり、縦軸には単位中性子束当たりの
相対応答値をとっている。
要するに、人体が中性子を被曝すると、人体の特性上、
中性子エネルギーが高くなると人体に及ぼす危険の度合
が増すが、中性子エネルギーが低い範囲では、人体に及
ぼす危険の度合が低下してほぼ平坦になるという科学的
知見に鑑み、中性子個人被曝線量計として、被曝する中
性子エネルギーに対して、この破線で示すような応答出
力特性をもった線量計が得られれば、人体を中性子被曝
から防護する上で好ましい上記勧告の精神に合致した被
曝管理が可能となる。
中性子エネルギーが高くなると人体に及ぼす危険の度合
が増すが、中性子エネルギーが低い範囲では、人体に及
ぼす危険の度合が低下してほぼ平坦になるという科学的
知見に鑑み、中性子個人被曝線量計として、被曝する中
性子エネルギーに対して、この破線で示すような応答出
力特性をもった線量計が得られれば、人体を中性子被曝
から防護する上で好ましい上記勧告の精神に合致した被
曝管理が可能となる。
しかるに、現在市販されている中性子個人被曝線量計に
は、直読式の線料計は全くなく、すべて後で結果の分か
るもの(フィルムバッジ、アルベド型熱蛍光線料計、固
体飛跡検出器、過飽和蒸気検出器)ばかりである。人体
を防護する上では、中性子に被曝したら直ちにその危険
度が分かって対策を講じることのできる直読式の線量計
が望ましく、被曝して後にならないと被曝による危険度
が判明しない線量計では余り意味がないことは述べるま
でもないことであろう。
は、直読式の線料計は全くなく、すべて後で結果の分か
るもの(フィルムバッジ、アルベド型熱蛍光線料計、固
体飛跡検出器、過飽和蒸気検出器)ばかりである。人体
を防護する上では、中性子に被曝したら直ちにその危険
度が分かって対策を講じることのできる直読式の線量計
が望ましく、被曝して後にならないと被曝による危険度
が判明しない線量計では余り意味がないことは述べるま
でもないことであろう。
しかも、従来の線量計は、そのような後で分かるという
タイプの線量計である上に、その特性も第7図に破線で
胃召した国際放射線防護委員会(ICRP)により勧告
されている特性に一致する度合の低いものであった。
タイプの線量計である上に、その特性も第7図に破線で
胃召した国際放射線防護委員会(ICRP)により勧告
されている特性に一致する度合の低いものであった。
以下、従来の線量計について、その種類別に問題点をの
べる。
べる。
(イ)フィルムバッジ(第7図の(a)の実線で示した
特性を持つ) 熱中性子用フィルムバッジにより熱中性子(低エネルギ
ーの中性子)に対する応答出力と、速中性子用フィルム
バッジにより約500KeV以上の中性子に対する応答
出力と、は得られるが、その中間のエネルギーの中性子
に対しては全く応答できない。又被曝後にした結果が分
からない。
特性を持つ) 熱中性子用フィルムバッジにより熱中性子(低エネルギ
ーの中性子)に対する応答出力と、速中性子用フィルム
バッジにより約500KeV以上の中性子に対する応答
出力と、は得られるが、その中間のエネルギーの中性子
に対しては全く応答できない。又被曝後にした結果が分
からない。
(ロ)固体飛跡検出器 約150KeV以上の中性子にしか応答できず、被曝後
にした結果が分からない。
にした結果が分からない。
(ハ)アルベド型熱蛍光線量計(第7図の(b)に実線
で示した特性を持つ) 熱中性子から高速中性子まで応答できるが、熱中性子と
100KeV以上の中性子に対する応答感度が、破線の
勧告特性に比して非常に低いという欠点がある。また結
果を直読できない。
で示した特性を持つ) 熱中性子から高速中性子まで応答できるが、熱中性子と
100KeV以上の中性子に対する応答感度が、破線の
勧告特性に比して非常に低いという欠点がある。また結
果を直読できない。
(ニ)過飽和蒸気検出器(第7図の(d)に実線で示し
た特性を持つ) 100KeV以下の中性子に対する応答感度が低いが、
かなり良いエネルギー特性を持つ。ただし研究段階のも
ので全く市販されていない。
た特性を持つ) 100KeV以下の中性子に対する応答感度が低いが、
かなり良いエネルギー特性を持つ。ただし研究段階のも
ので全く市販されていない。
なお第7図(c)に実線で示した特性は、本発明にかか
る線量計のもつ特性であるので後述する。
る線量計のもつ特性であるので後述する。
本発明は従来の線量計の欠点、つまり被曝して後になら
ないと結果が分からず、直読が可能でない点、またその
応答特性が国際放射線防護委員会(ICRP)により勧
告されている特性に一致する度合の低い点を解決するこ
とを解決すべき課題とする。
ないと結果が分からず、直読が可能でない点、またその
応答特性が国際放射線防護委員会(ICRP)により勧
告されている特性に一致する度合の低い点を解決するこ
とを解決すべき課題とする。
従って具体的に述べると、本発明は、上述の点に鑑み、
従来技術の問題点を解決し、以下のような性能を持つ線
量計を提供することを目的とする。
従来技術の問題点を解決し、以下のような性能を持つ線
量計を提供することを目的とする。
(1)線量を常時監視できる直読式のものであること。
(2)熱中性子から高速中性子に至る広範囲のエネルギ
ーでICRPの与える線量当量換算係数特性に良く一致
した応答特性を持ち、中性子の実効線量当量を直接与え
るものであること。
ーでICRPの与える線量当量換算係数特性に良く一致
した応答特性を持ち、中性子の実効線量当量を直接与え
るものであること。
(3)人体に装着できるような小型軽量のものであるこ
と。
と。
(4)予め設定した線量に到達次第、警報音を発生する
ことの可能なものであること。
ことの可能なものであること。
上記目的達成のため、本発明では、中性子が突入すると
陽子が飛び出してくるラジエータを半導体放射線検出素
子の直前に配置して相対的に高いエネルギーの中性子に
反応した出力信号を該放射線検出素子から取り出す第1
の検出器と、半導体放射線検出素子に濃縮10B(ボロ
ン・テン)をコーティングし、その直前にラジエータを
配置し、更にそれを中性子減速材で囲むことによって相
対的に低いエネルギーの中性尾に反応した出力信号を該
放射線検出素子から取り出す第2の検出器と、を中性子
の到来面に向けて配置すると共に、前記第1及び第2の
各検出器の出力信号を重み付きで加算して、到来する中
性子エネルギーに対するその加算出力の応答特性を、中
性子に関して国際放射線防護委員会の与える線量当量換
算曲線に近似させる加算手段と、該加算結果を到来した
中性子の実効線量当量として直読可能にする直読手段
と、を具備した。
陽子が飛び出してくるラジエータを半導体放射線検出素
子の直前に配置して相対的に高いエネルギーの中性子に
反応した出力信号を該放射線検出素子から取り出す第1
の検出器と、半導体放射線検出素子に濃縮10B(ボロ
ン・テン)をコーティングし、その直前にラジエータを
配置し、更にそれを中性子減速材で囲むことによって相
対的に低いエネルギーの中性尾に反応した出力信号を該
放射線検出素子から取り出す第2の検出器と、を中性子
の到来面に向けて配置すると共に、前記第1及び第2の
各検出器の出力信号を重み付きで加算して、到来する中
性子エネルギーに対するその加算出力の応答特性を、中
性子に関して国際放射線防護委員会の与える線量当量換
算曲線に近似させる加算手段と、該加算結果を到来した
中性子の実効線量当量として直読可能にする直読手段
と、を具備した。
第1の検出器では、ラジエータに突入した中性子がH
(n,n′)反応(エネルギーの異なる色々な中性子n
が入ってきたことにより原子核反応を起こして陽子pを
飛び出させる反応)を起こすことによって該ラジエータ
から反跳された陽子(プロトン)を半導体放射線検出素
子により検出して応答出力を出すことにより、約100
KeV以上の高速中性子にだけ応答する。
(n,n′)反応(エネルギーの異なる色々な中性子n
が入ってきたことにより原子核反応を起こして陽子pを
飛び出させる反応)を起こすことによって該ラジエータ
から反跳された陽子(プロトン)を半導体放射線検出素
子により検出して応答出力を出すことにより、約100
KeV以上の高速中性子にだけ応答する。
第2の検出器では、減速材で減速された中性子を濃縮
10B(ボロン・テン)のコーティング層において10
B(n,α)反応により生成されたα粒子として検出す
ると共に、ラジエータからH(n,n′)反応により反
跳された陽子(プロトン)を半導体放射線検出素子によ
り検出して応答出力を出すことにより、エネルギーの低
い熱中性子から高速中性子に至るまで一様に応答する。
10B(ボロン・テン)のコーティング層において10
B(n,α)反応により生成されたα粒子として検出す
ると共に、ラジエータからH(n,n′)反応により反
跳された陽子(プロトン)を半導体放射線検出素子によ
り検出して応答出力を出すことにより、エネルギーの低
い熱中性子から高速中性子に至るまで一様に応答する。
こうして第1、第2の両検出器をもち、両検出器からの
出力に異なった重み係数を掛けて加え合わせることによ
って国際放射線委員会の与える線量当量換算曲線に近似
した特性を得て、中性子の実効線量当量を直読すること
ができる。
出力に異なった重み係数を掛けて加え合わせることによ
って国際放射線委員会の与える線量当量換算曲線に近似
した特性を得て、中性子の実効線量当量を直読すること
ができる。
この重み係数は、単色中性子を用いた実験値と、中性子
の物質中での挙動をモンテカルロ法で解くことによって
得た計算値と、の双方を用いて最適の値を選定する。
の物質中での挙動をモンテカルロ法で解くことによって
得た計算値と、の双方を用いて最適の値を選定する。
第1図は本発明の一実施例を示す側断面図、第2図は上
面図である。
面図である。
これらの図において、Kはケース、10は第1の検出器
(B型検出器ということもある)、20は第2の検出器
(A型検出器ということもある)、である。
(B型検出器ということもある)、20は第2の検出器
(A型検出器ということもある)、である。
第1の検出器(B型検出器)10において、1aは半導
体放射線検出素子であり、2aは約1mm厚のポリエチレ
ンラジエータで半導体放射線検出素子1aの前方の配置
されている。
体放射線検出素子であり、2aは約1mm厚のポリエチレ
ンラジエータで半導体放射線検出素子1aの前方の配置
されている。
半導体検出素子は、p型とn型の半導体を接合して成る
シリコンやゲルマニゥムのダイオードに、p型に負、n
型に正の逆電圧をかけて中に空乏層を形成し、放射線の
照射にり空乏層で電離を起こさせて電流という形で放射
線を検出する一般に良く知られた検出素子であってよ
い。またラジエータというのは、中性子が突入すると陽
子が飛び出してくるものを云い、ポリエチレンには限ら
ない。
シリコンやゲルマニゥムのダイオードに、p型に負、n
型に正の逆電圧をかけて中に空乏層を形成し、放射線の
照射にり空乏層で電離を起こさせて電流という形で放射
線を検出する一般に良く知られた検出素子であってよ
い。またラジエータというのは、中性子が突入すると陽
子が飛び出してくるものを云い、ポリエチレンには限ら
ない。
第1の検出器(B型検出器)10では、ラジエータ2a
の前方より突入した中性子がH(n,n′)反応を起こ
すことによって該ラジエータ2aから反跳された陽子
(プロトン)を半導体放射線検出素子1aにより検出し
て応答出力を出すことにより、約100KeV以往の高
速中性子にだけ応答する。
の前方より突入した中性子がH(n,n′)反応を起こ
すことによって該ラジエータ2aから反跳された陽子
(プロトン)を半導体放射線検出素子1aにより検出し
て応答出力を出すことにより、約100KeV以往の高
速中性子にだけ応答する。
第2の検出器(A型検出器)20において、1bは半導
体放射線検出素子、3は半導体放射線検出素子1bに施
された濃縮10(ボロン・テン)のコーティング層、2b
はその前方に配置された約1mm厚のポリエチレンラジエ
ータ、4は更にその周りを囲む厚さ約1cmのポリエチレ
ン減速材、である。
体放射線検出素子、3は半導体放射線検出素子1bに施
された濃縮10(ボロン・テン)のコーティング層、2b
はその前方に配置された約1mm厚のポリエチレンラジエ
ータ、4は更にその周りを囲む厚さ約1cmのポリエチレ
ン減速材、である。
第2の検出器(A型検出器)20では、減速材4で減速
された中性子を濃縮10B(ボロン・テン)のコーティン
グ層3において10B(n,α)反応により生成されたα
粒子として検出すると共に、ラジエータ2bからH
(n,n′)反応により反跳された陽子(プロトン)を
半導体放射線検出素子1bにより検出して応答出力を出
すことにより、エネルギーの低い熱中性子から高速中性
子に至るまで応答する。
された中性子を濃縮10B(ボロン・テン)のコーティン
グ層3において10B(n,α)反応により生成されたα
粒子として検出すると共に、ラジエータ2bからH
(n,n′)反応により反跳された陽子(プロトン)を
半導体放射線検出素子1bにより検出して応答出力を出
すことにより、エネルギーの低い熱中性子から高速中性
子に至るまで応答する。
第3図は本発明の一実施例の電子回路を示す回路図であ
る。同図において第1図、第2図におけるのと同じもの
には同じ符号を付してある。
る。同図において第1図、第2図におけるのと同じもの
には同じ符号を付してある。
その他、6a,6bはそれぞれヘッドアンプ、7a,7
bはそれぞれアンプ、8a,8bはそれぞれ波高弁別器
(コンパレータ)、9は倍率器、11は加算器、12は
カウンタ、13は表示器、である。
bはそれぞれアンプ、8a,8bはそれぞれ波高弁別器
(コンパレータ)、9は倍率器、11は加算器、12は
カウンタ、13は表示器、である。
第1の検出器(B型検出器)10からの出力はヘッドア
ンプ6a,アンプ7aを介して波高弁別器8aに入力さ
れ、ここで或る一定のディスクリートレベル以下の不要
成分が除去され、中性子に起因する所望の成分のみ取り
出され、次いで倍率器9においてX倍されて加算器11
に入力される。第2の検出器(A型検出器)20からの
出力も同様にヘッドアンプ6b、アンプ7bを介して波
高弁別器8bに入力され、ここで或る一定のディスクリ
ートレベル以下の不要成分が除去され、中性子に起因す
る所望の成分の取り出されて加算器11に入力される。
加算器11の出力の特性が、国際放射線防護委員会の与
える線量当量換算曲線に近似した特性になるように上記
倍率器9におる倍数Xが決定される。
ンプ6a,アンプ7aを介して波高弁別器8aに入力さ
れ、ここで或る一定のディスクリートレベル以下の不要
成分が除去され、中性子に起因する所望の成分のみ取り
出され、次いで倍率器9においてX倍されて加算器11
に入力される。第2の検出器(A型検出器)20からの
出力も同様にヘッドアンプ6b、アンプ7bを介して波
高弁別器8bに入力され、ここで或る一定のディスクリ
ートレベル以下の不要成分が除去され、中性子に起因す
る所望の成分の取り出されて加算器11に入力される。
加算器11の出力の特性が、国際放射線防護委員会の与
える線量当量換算曲線に近似した特性になるように上記
倍率器9におる倍数Xが決定される。
加算器11の出力はカウンタ12においてカウントさ
れ、表示器13において直読可能に表示される。
れ、表示器13において直読可能に表示される。
以上、電子回路を含めた全計測形が可搬型のケースK内
に収納される。
に収納される。
試作した検出器のエネルギー特性をモンテカルロ計算及
び単色中性子を用いた実験により評価した結果を以下に
示す。
び単色中性子を用いた実験により評価した結果を以下に
示す。
即ち第2の検出器(A型検出器)20の出力をマルチチ
ャンネル波高分析器を用いて実測した波高分布の例を第
4図、第5図に示す。
ャンネル波高分析器を用いて実測した波高分布の例を第
4図、第5図に示す。
第4図は、137Csをγ線源とする線源からの662K
eVのエネルギーをもつγ線を20R/h(レントゲン
/時間)の強度で300secの間、照射したときの波
高分布を示しており、ディスクリレベルを適切に選べば
(ディスクリレベルは第3図の波高弁別器8bによって
任意の値に設定できる)、γ線による出力波高は該レベ
ル以下にした現れないから、これを完全に除去できるこ
とを示している。
eVのエネルギーをもつγ線を20R/h(レントゲン
/時間)の強度で300secの間、照射したときの波
高分布を示しており、ディスクリレベルを適切に選べば
(ディスクリレベルは第3図の波高弁別器8bによって
任意の値に設定できる)、γ線による出力波高は該レベ
ル以下にした現れないから、これを完全に除去できるこ
とを示している。
第5図は、d−D反応(核融合)で放出される5.0M
eVのエネルギーをもつ中性子を照射したときの波高分
布を示す。10B(n,α)によるα線寄与分とH
(n,n′)による陽子寄与分がディスクリレベルより
高い波高値において分布しており、本発明による検出器
では、γ線と中性子が照射されても、両者を分離して中
性子による効果だけを測定できることを示している。
eVのエネルギーをもつ中性子を照射したときの波高分
布を示す。10B(n,α)によるα線寄与分とH
(n,n′)による陽子寄与分がディスクリレベルより
高い波高値において分布しており、本発明による検出器
では、γ線と中性子が照射されても、両者を分離して中
性子による効果だけを測定できることを示している。
個人被曝線量計は、人体に装着して使用されるものであ
るから、エネルギー特性も人体を模擬したファントム
(ICRUの定める水ファントムに近いもの)に装着し
た状態で評価しないと正確な評価はできない。
るから、エネルギー特性も人体を模擬したファントム
(ICRUの定める水ファントムに近いもの)に装着し
た状態で評価しないと正確な評価はできない。
水ファントムに装着した状態で得られた第1の検出器
(B型検出器)及び第2の検出器(A型検出器)のエネ
ルギー特性を第6図に示す。
(B型検出器)及び第2の検出器(A型検出器)のエネ
ルギー特性を第6図に示す。
同図に示す値は、1ミリレム(0.01ミリシーベル
ト)を与えるカウント数として表示されていて、この値
がエネルギーに対してできる限り平坦であることが線量
計として望ましいものである(何故なら、先に第7図の
(a)〜(d)にそれぞれ破線で示した国際放射線防護
委員会(ICRP)により勧告されている換算係数の特
性を直線換算して一点鎖線で第6図では示しているの
で)。
ト)を与えるカウント数として表示されていて、この値
がエネルギーに対してできる限り平坦であることが線量
計として望ましいものである(何故なら、先に第7図の
(a)〜(d)にそれぞれ破線で示した国際放射線防護
委員会(ICRP)により勧告されている換算係数の特
性を直線換算して一点鎖線で第6図では示しているの
で)。
第6図において、モンテカルロ計算値が白丸印で、実験
値が黒丸印で示されているが、両者は良く一致してい
る。第2の検出器(A型検出器)は10KeV以下で感
度が上昇し、第1の検出器(B型検出器)は100Ke
V以下で感度をもっているので、第1の検出器(B型検
出器)の特性をX倍の重み付けを行って検出器B′の特
性とした上で、検出器Aの特性と検出器B′の特性を加
え合わせて(検出器A+検出器B′)の特性を得れば、
100KeV近辺での感度の落ち込みは見られるもの
の、熱中性子からから高速中性子に至る広いエネルギー
領域にわたって国際放射線防護委員会(ICRP)によ
り勧告されている換算係数の特性との良い一致を持つ線
量計が実現されていることが理解されるであろう。
値が黒丸印で示されているが、両者は良く一致してい
る。第2の検出器(A型検出器)は10KeV以下で感
度が上昇し、第1の検出器(B型検出器)は100Ke
V以下で感度をもっているので、第1の検出器(B型検
出器)の特性をX倍の重み付けを行って検出器B′の特
性とした上で、検出器Aの特性と検出器B′の特性を加
え合わせて(検出器A+検出器B′)の特性を得れば、
100KeV近辺での感度の落ち込みは見られるもの
の、熱中性子からから高速中性子に至る広いエネルギー
領域にわたって国際放射線防護委員会(ICRP)によ
り勧告されている換算係数の特性との良い一致を持つ線
量計が実現されていることが理解されるであろう。
以上説明したように、本発明によれば、A型検出器とB
型検出器の2個の検出器を1つの線量計に組み込むこと
により、熱中性子から高速中性子に至る広いエネルギー
範囲にわたって良好なエネルギー特性を持ち、中性子実
行線量当量を与える線量計が得られるという利点があ
る。
型検出器の2個の検出器を1つの線量計に組み込むこと
により、熱中性子から高速中性子に至る広いエネルギー
範囲にわたって良好なエネルギー特性を持ち、中性子実
行線量当量を与える線量計が得られるという利点があ
る。
この線量計の特性は第7図(c)において実線で改めて
示してあるが、第7図(a),(b),(d)に示す従
来の線量計の特性に比較しても格段に優れた特性を持っ
ていることが理解されるであろう。しかもこの本発明に
かかる線量計は、直読可能な製品の存在しない現状にお
いて直読式の線量計であり、これまでに存在しなかった
新しいタイプの線量計であると言える。
示してあるが、第7図(a),(b),(d)に示す従
来の線量計の特性に比較しても格段に優れた特性を持っ
ていることが理解されるであろう。しかもこの本発明に
かかる線量計は、直読可能な製品の存在しない現状にお
いて直読式の線量計であり、これまでに存在しなかった
新しいタイプの線量計であると言える。
最近中性子を発生する施設が加速器施設を中心に急速に
増え、直読式の中性子線量計への要望が高まっているこ
とから本発明による線量計は大きな効果を期待すること
ができる。
増え、直読式の中性子線量計への要望が高まっているこ
とから本発明による線量計は大きな効果を期待すること
ができる。
第1図は本発明の一実施例を示す側断面図、第2図は同
上面図、第3図は本発明の一実施例の電子回路を示す回
路図、第4図は137Csをγ線源とする線源からの66
2KeVのエネルギーをもつγ線を20R/hの強度で
本発明を構成する検出器に照射したときの波高分布を示
す特性図、第5図はd−D反応(核融合)で放出される
5.0MeVのエネルギーをもつ中性子を本発明を構成
する検出器に照射したときの波高分布を示す特性図、第
6図は本発明の一実施例のエネルギー特性を示す特性
図、第7図は国際放射線防護委員会(ICRP)により
勧告されている換算係数の特性を従来の線量計の特性と
本発明にかかる線量計の特性とそれぞれ比較して示す特
性図、である。 符号の説明 1a,1b……半導体放射線検出素子、2a,2b……
ポリエチレンラジエータ、3……濃縮10B(ボロン・テ
ン)のコーティング層、4……ポリエチレン減速材、1
0……第1の検出器(B型検出器)、20……第2の検
出器(A型検出器)
上面図、第3図は本発明の一実施例の電子回路を示す回
路図、第4図は137Csをγ線源とする線源からの66
2KeVのエネルギーをもつγ線を20R/hの強度で
本発明を構成する検出器に照射したときの波高分布を示
す特性図、第5図はd−D反応(核融合)で放出される
5.0MeVのエネルギーをもつ中性子を本発明を構成
する検出器に照射したときの波高分布を示す特性図、第
6図は本発明の一実施例のエネルギー特性を示す特性
図、第7図は国際放射線防護委員会(ICRP)により
勧告されている換算係数の特性を従来の線量計の特性と
本発明にかかる線量計の特性とそれぞれ比較して示す特
性図、である。 符号の説明 1a,1b……半導体放射線検出素子、2a,2b……
ポリエチレンラジエータ、3……濃縮10B(ボロン・テ
ン)のコーティング層、4……ポリエチレン減速材、1
0……第1の検出器(B型検出器)、20……第2の検
出器(A型検出器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山野 俊也 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】中性子が突入すると陽子が飛び出してくる
ラジエータを半導体放射線検出素子の直前に配置して相
対的に高いエネルギーの中性子に反応した出力信号を該
放射線検出素子から取り出す第1の検出器と、半導体放
射線検出素子に濃縮10B(ボロン・テン)をコーティン
グし、その直前にラジエータを配置し、更にそれを中性
子減速材で囲むことによって相対的に低いエネルギーの
中性子に反応した出力信号を該放射線検出素子から取り
出す第2の検出器と、を中性子の到来面に向けて配置す
ると共に、前記第1及び第2の各検出器の出力信号を重
み付きで加算して、到来する中性項エネルギーに対する
その加算出力の応答特性を、中性子に関して国際放射線
防護委員会の与える線量当量換算曲線に近似させる加算
手段と、該加算結果を到来した中性子の実効線量当量と
して直読可能にする直読手段と、を具備して成ることを
特徴とする中性子個人被曝線量計。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2573289A JPH0616112B2 (ja) | 1989-02-06 | 1989-02-06 | 中性子個人被曝線量計 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2573289A JPH0616112B2 (ja) | 1989-02-06 | 1989-02-06 | 中性子個人被曝線量計 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02205792A JPH02205792A (ja) | 1990-08-15 |
| JPH0616112B2 true JPH0616112B2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=12173986
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2573289A Expired - Lifetime JPH0616112B2 (ja) | 1989-02-06 | 1989-02-06 | 中性子個人被曝線量計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0616112B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11867853B2 (en) | 2021-07-20 | 2024-01-09 | Fuji Electric Co., Ltd. | Neutron detector, personal dosemeter and neutron fluence monitor including this detector and neutron detection method |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3140052B2 (ja) * | 1990-04-27 | 2001-03-05 | 株式会社日立製作所 | 中性子検出装置 |
| JPH10213663A (ja) * | 1997-01-29 | 1998-08-11 | Mitsubishi Electric Corp | 局所線量計 |
| JP3579664B2 (ja) * | 2001-08-13 | 2004-10-20 | 財団法人電力中央研究所 | バックグラウンド計数率の推定方法及びこれを実施する測定装置 |
-
1989
- 1989-02-06 JP JP2573289A patent/JPH0616112B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11867853B2 (en) | 2021-07-20 | 2024-01-09 | Fuji Electric Co., Ltd. | Neutron detector, personal dosemeter and neutron fluence monitor including this detector and neutron detection method |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02205792A (ja) | 1990-08-15 |
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