JPH06161069A - 銀塩拡散転写法用受像要素 - Google Patents

銀塩拡散転写法用受像要素

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JPH06161069A
JPH06161069A JP32985792A JP32985792A JPH06161069A JP H06161069 A JPH06161069 A JP H06161069A JP 32985792 A JP32985792 A JP 32985792A JP 32985792 A JP32985792 A JP 32985792A JP H06161069 A JPH06161069 A JP H06161069A
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JP32985792A
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Seitaro Horie
征太郎 堀江
Kokichi Waki
幸吉 脇
Shigeru Ono
茂 大野
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 銀塩拡散転写法写真プリントの白色度が向上
された銀塩拡散転写法用受像要素を提供する。 【構成】 銀塩拡散転写法写真の受像要素、現像処理液
及び感光要素のうち少なくとも一つに特定の4−イミダ
ゾリンチオン化合物を有し、支持体の現像液と接する側
に少なくとも一層塗設されたセルロースエステルあるい
は再生セルロースを含有する層に、下記式(III)で示さ
れる化合物を添加することを特徴とする銀塩拡散転写法
用受像要素 式(III) 中、R10,R11,R12,R13,R14は各々水素
原子または1価の基を、R15,R16は各々水素原子、ア
ルキル、アリールまたは複素環を表わし、R13とR15
たはR15とR16またはR16とR14は互いに連結して5ま
たは6員環を形成してもよい。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀塩拡散転写法写真感
光材料に関するものであり、特に銀塩拡散転写法用受像
要素に関し、詳しくは銀塩拡散転写法により得られた写
真プリントの白色度を改良することに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来ハロゲン化銀などの銀塩を利用した
拡散転写写真法がよく知られている。このような写真法
においては、露光されたハロゲン化銀写真乳剤を含有す
る感光要素と銀沈澱核を含有する受像要素とを重ねあわ
せ、これら二つの要素の間に現像主薬の存在下でハロゲ
ン化銀溶剤を含むアルカリ性処理液を塗り付けて処理す
ることにより、受像要素上に直接にポジの銀画像を得る
方法が知られている。この方法では、感光要素中の未露
光のハロゲン化銀乳剤が、ハロゲン化銀溶剤により溶解
されて銀イオン錯体としてアルカリ性処理液中に溶けだ
し、受像要素に転写して、受像要素中で銀沈澱核の作用
により銀画像として沈澱することによって、直接ポジ画
像が形成される。
【0003】この方法で用いられる受像要素の支持体は
通常バライタ紙、ポリエチレンラミネート紙、ラッカー
紙、合成紙などの紙支持体あるいはアセチルセルロー
ス、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレンなどの
フィルム支持体が知られているが、 1)拡散転写現像を開始して剥離するまでの時間が必ず
しも30秒〜60秒の短時間ばかりではなく、10分以上かか
るような用途もある。剥離するまでの時間が長いと高ア
ルカリ性処理液に接する時間が長くなるために例えば、
バライタ紙やアセチルセルロースのように支持体の表側
が充分な耐水性を有していないものは支持体の力学的強
度が低下して剥離する時に受像シートに凹凸が生じた
り、支持体内で剥がれるという不都合が生じやすい。 2)ポリエチレンテレフタレートやポリスチレン等の支
持体では、証明写真として用いられる場合には所定の刻
印が明瞭に打てないという不都合が生じることがある。 等の理由から紙の両側をポリエチレンのごときポリオレ
フィンでラミネートした支持体が適切、便利である。
【0004】受像要素は、このような支持体の上に、ゼ
ラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、再生セルロース、ポリビニルアルコー
ル、アルギン酸ナトリウム、デンプン、アラビアゴム、
コロイダルシリカなどから選ばれるアルカリ浸透性のポ
リマーバインダーの中に硫化パラジウム、硫化ニッケ
ル、硫化銀などの金属硫化物、あるいは金、銀、パラジ
ウムなどの貴金属コロイドから選ばれる銀沈澱核を含有
する銀沈澱核層を設けることにより作られている。
【0005】これらの受像要素を改良するために以前か
ら数多くの発明がなされ、特許出願されてきた。これら
の中で受像要素のバインダーとして再生セルロースを用
いる方法が知られている。すなわち米国特許3,17
9,517号にはアセチルセルロースフィルムをアルカ
リで加水分解して再生セルロース層を形成しその後でそ
の再生セルロース層を金塩溶液と還元剤溶液とに浸漬し
て、その層の中で反応させて金コロイドの銀沈澱核にす
ることによって受像要素を形成する方法が記載されてい
る。また特公昭46−43944号にはアセチルセルロ
ースの中に銀沈澱核を分散して支持体上に塗布してから
アセチルセルロースを加水分解して再生セルロースにす
ることにより受像要素を作成する方法が記載されてい
る。さらに米国特許4,163,816号にはアセチル
セルロースを溶液中で酸で加水分解し、低酢化度のアセ
チルセルロースに変えて支持体上に塗布することによっ
て作成する受像要素について記載されている。
【0006】また一般に拡散転写法写真は通常の写真法
と異なって、撮影される時の温度が現像温度になるため
低温では現像時間が長く、高温では現像時間が短くなる
ような仕組みが必要である。この要求を満たすために現
像液のアルカリを中和させるための中和層と、アルカリ
の中和速度を温度に応じて制御するための中和タイミン
グ層が適用されるが、この中和タイミング層としてもセ
ルロースエステルがよく用いられ、さらには中和層のバ
インダーとしても用いられることがある。このようにア
セチルセルロースあるいは再生セルロースは銀塩拡散転
写法用受像要素のバインダーとしてよく知られた、また
非常に有用な材料である。銀塩拡散転写法用受像要素に
はまた現像時に暗室を構築するための遮光の機能が必要
である。剥離型の銀塩拡散転写法用受像要素においては
支持体に遮光機能を組み込むか、バック層に遮光機能を
組み込むことが一般に知られているが、遮光機能を有し
ていない支持体は市販の物が多様に、且つ容易に入手で
きるので、言い換えれば、遮光機能を組み込んだ支持体
は比較的入手しにくいのでバック層に遮光機能を組み込
むことの方がより便利であるといえる。
【0007】このような銀塩拡散転写法写真においても
被写体の白さを忠実に再現することが望まれる。銀塩拡
散転写法写真の白色度を改良するために支持体のポリオ
レフィン層に白色顔料を分散させることがよく知られて
いる。白色顔料としては例えば二酸化チタン(チタンホ
ワイト)、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、アルミ
ナ、ステアリン酸バリウム等が挙げられるが、なかでも
二酸化チタンが好ましく、アナターゼ型でもルチル型で
もよい。支持体の反射率が 380〜700nm で大体80%以上
になるように白色顔料を添加する。このように支持体の
白色度を改良することにより銀塩拡散転写法写真の白色
度もある程度改良することができるが、もともと受像要
素に含有されている化学物質および/あるいは現像処理
の結果受像要素に存在する化学物質が銀塩拡散転写法写
真を保存している間に着色し白色度を低下させる、いわ
ゆるステインを防止しているわけではない。銀塩拡散転
写法写真を保存している間に発生するステインを視覚的
に見えにくくする手段として蛍光増白剤を反射型写真感
光材料に含有させることが従来から知られており、例え
ば米国特許3,684,729号、同4,891,30
9号、英国特許1,344,154号等に記載されてい
る。また銀塩拡散転写法写真受像要素に蛍光増白剤を添
加することも知られており、例えば特開昭60−170
847号、特開平2−168249号等に記載されてい
る。
【0008】銀塩拡散転写法写真において得られる銀画
像の色味がグレーになるようにするために現像処理液お
よび/あるいは受像要素および/あるいは感光要素に色
調調節剤が含有されることが多い。また銀沈澱核層表面
付近に銀画像が集中して並んで観察の角度によっては鏡
のように光が反射される金属光沢の防止剤を受像要素お
よび/あるいは現像処理液および/あるいは感光要素に
添加することもよく知られている。得られた銀画像が温
度や湿度の影響で劣化することを防止するための画像安
定化剤を受像要素および/あるいは現像処理液および/
あるいは感光要素に添加することが多い。下記一般式
(I)または(II)で示される化合物が色調調節、金属
光沢防止、および画像保存安定化に有用であることが例
えば特開昭59−231537号、同63−24775
5号等に記載されている。しかしながら、銀塩拡散転写
法用受像要素中に下記一般式(I)または(II)で示さ
れる化合物とある種の蛍光増白剤とを共存した状態で現
像した後、得られた画像が光と湿度にさらされると黄色
味を帯びたステインを発生しやすいことが分かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は銀塩拡
散転写法写真プリントの白色度を向上することにある。
さらに詳しくは銀画像の色調がグレーで、金属光沢が出
にくく、画像保存性も良くて、且つ銀塩拡散転写法写真
プリントの保存中にステインが発生しにくい銀塩拡散転
写法写真感光材料を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、銀
塩拡散転写法写真の受像要素および/あるいは現像処理
液および/あるいは感光要素に下記一般式(I)または
(II)で示される化合物を有し、支持体の現像液と接す
る側にセルロースエステルあるいは再生セルロースを含
有する層を少なくとも一層塗設した銀塩拡散転写法用受
像要素において、該セルロースエステルあるいは再生セ
ルロースを含有する層に下記一般式(III)で示される化
合物を添加することを特徴とする銀塩拡散転写法用受像
要素により達成された。
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】式(I)及び(II)中、R0 は同じでも異
なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
置換アルキル基、置換または無置換のシクロアルキル
基、アルコキシ基、置換アルコキシ基、置換または無置
換のアルキルスルホニル基、置換または無置換のアリー
ルスルホニル基、スルファモイル基、アルキルまたはア
リールスルホンアミド基、カルバモイル基、カルボンア
ミド基、複素環基、置換または無置換のアリール基、ア
シル基、置換または無置換のアシルオキシ基、置換また
は無置換のアルコキシカルボニル基、置換または無置換
のアルキルチオ基、置換または無置換のアリールチオ
基、一級アミノ基、またはその塩、アルキル基またはア
リール基で置換された二級または三級アミノ基またはそ
の塩、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、スル
ホン酸基、またはシアノ基を表す。R1 ,R2 はそれぞ
れ水素原子、アルキル基、置換アルキル基またはアリー
ル基を表す。R3 ,R4 はそれぞれ水素原子、アルキル
基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基また
は複素環基を表わし、R3 ,R4 はN原子とともに5〜
6員環を形成してもよく、環中にさらにヘテロ原子を含
んでいてもよい。R5 ,R6 はそれぞれ水素原子、アル
キル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基
または複素環基を表わす。A1 は二価の基を表わす。m
は1〜4の整数を表わし、nは1または2を表わす。
【0014】式(III) 中、R10,R11,R12,R13,R
14は各々水素原子または1価の基を表わし、R15,R16
は各々水素原子、アルキル基、アリール基または複素環
基を表わし、R13とR15またはR15とR16またはR16
14は互いに連結して5または6員環を形成してもよ
い。上記一般式(III) で示されるようなクマリン系の蛍
光増白剤の一般的な記述例としては、欧州特許EPO,
359,710 A1が、また写真感光材料に適用した
例としては米国特許4,891,309号、特開平1−
295257号、特開平2−120854号等が挙げら
れる。しかし、該クマリン系の蛍光増白剤が、プリント
中に一般式(I)または(II)で示される化合物と共存
した場合、得られた画像が保存中に光と湿度にさらされ
た時でも、他の蛍光増白剤よりもステインが発生しにく
いことは、本発明で初めて分かったことである。一般式
(I)または(II)で示される化合物中で、有効なもの
を以下に例示するが、本発明ではこれらの化合物のみに
限定されるものではない。
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】
【化7】
【0018】
【化8】
【0019】
【化9】
【0020】一般式(I)あるいは(II)で示される化
合物の添加量としては、受像要素、現像処理液および感
光要素のいずれに添加する場合でも、受像シート中の存
在量に換算して、50mg/m2 〜500mg/m2
好ましくは100mg/m2〜300mg/m2 であ
る。また、一般式(I)あるいは(II)で示される化合
物の合成は、特開昭59−231537号、同63−2
47755号等に記載の方法を用いて行うことができ
る。
【0021】以下に一般式(III)の各基について詳細に
説明する。R10,R11,R12,R13,R14で表わされる
1価の基としては炭素数1〜20のアルキル基(例えばメ
チル、エチル、イソプロピル、プロピル、ブチル、t−
ブチル、ヘキシル、オクチル、ドデシル、オクタデシ
ル、ヒドロキシエチル、ベンジル、フェネチル)、炭素
数6〜10のアリール基(例えばフェニル、ナフチル)、
炭素数1〜20のアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ、ブトキシ、オクトキシ、ベンジルオキシ、ヘキサデ
シルオキシ、メトキシエトキシ)、炭素数6〜10のアリ
ーロキシ基(例えばフェノキシ、ナフトキシ、4−メト
キシフェノキシ、4−メチルフェノキシ)、炭素数0〜
30のアミノ基(例えば無置換のアミノ、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、メチルアミノ、ジ(カルボキシエ
チル)アミノ、ジオクチルアミノ、メチルフェニルアミ
ノ)、炭素数2〜20のエステル基(例えばメトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、2−エチルヘキシルオキ
シカルボニル)、炭素数1〜20のアミド基(例えばホル
ムアミド、アセトアミド、ベンズアミド、ヘプタノイル
アミド)、炭素数1〜20のカルバモイル基(例えば無置
換のカルバモイル、メチルカルバモイル、ブチルカルバ
モイル、ヘキシルカルバモイル、ヘキサデシルカルバモ
イル)、炭素数0〜20のスルファモイル基(例えば無置
換のスルファモイル、エチルスルファモイル、オクチル
スルファモイル、ヘプタデシルスルファモイル)、炭素
数1〜20のアシル基(例えばホルミル、アセチル、プロ
パノイル、ベンゾイル、オクタノイル、ラウロイル)、
炭素数1〜20のスルホニル基(例えばメタンスルホニ
ル、エタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、ドデカン
スルホニル)、炭素数1〜20のウレイド基(例えば無置
換のウレイド、メチルウレイド、イソプロピルウレイ
ド、ブチルウレイド、デシルウレイド、オクタデシルウ
レイド、ベンジルウレイド、フェニルウレイド)、炭素
数2〜20のウレタン基(例えばメトキシカルボニルアミ
ノ、エトキシカルボニルアミノ)、炭素数1〜20のスル
ホンアミド基(例えばメタンスルホンアミド、ベンゼン
スルホンアミド、ブタンスルホンアミド)、炭素数2〜
20のスルホニルカルバモイル基(例えばメタンスルホニ
ルカルバモイル、プロパンスルホニルカルバモイル)、
炭素数2〜20のアシルスルファモイル基(例えばアセチ
ルスルファモイル、ベンゾイルスルファモイル、オクタ
ノイルスルファモイル)、ハロゲン原子(例えばフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素)、ニトロ基、シアノ基、水酸
基、カルボキシ基、スルホン酸基、リン酸基等を挙げる
ことができる。R10,R11,R12,R13,R14のなかで
好ましいものはR10,R12,R13,R14が水素原子を表
わし、R11が炭素数1〜20のアルキル基を表わすもので
ある。
【0022】R15,R16で表わされるアルキル基は炭素
数1〜20のアルキル基(例えばメチル、エチル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ヘキシル、
オクチル、2−エチルヘキシル、ドデシル、オクタデシ
ル、ベンジル、フェネチル、シアノエチル、メトキシエ
チル、クロロエチル、ペンタフルオロエチル)が好まし
い。R15,R16で表わされるアリール基は炭素数6〜10
のアリール基(例えばフェニル、ナフチル、4−メトキ
シフェニル、3−メトキシフェニル、p−トリル)が好
ましい。R15,R16で表わされる複素環基は5または6
員の複素環(例えばピリジン、イミダゾール、ピロー
ル、モルホリン)が好ましい。R13とR15またはR16
14が互いに連結して形成される5または6員環として
は、例えばテトラヒドロキノリン環やジュロリジン環を
挙げることができる。R15とR16が互いに連結して形成
される5または6員環としては、例えばピロリジン環、
ピペリジン環、モルホリン環を挙げることができる。R
15,R16で好ましいものは炭素数1〜20のアルキル基を
表わすものである。以下に一般式(III)で表わされる化
合物の具体例を示す。しかし、本発明がこれらに限定さ
れるものではない。
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】
【0025】
【化12】
【0026】一般式(III)で表わされる化合物はF. Fit
ton, R. K. Smally 著“PracticalHeterocyclic Chemis
try”, Academic Press(1968)P. 97 およびE. C. Horni
ngら,Organic Synthesis Collective Volume III, P.1
65 (1955)等を参考にして合成することができる。一般
式(III) で表される化合物の添加層は、受像要素中の支
持体の現像液と接する側のセルロースエステルあるいは
再生セルロースを含有する層に添加される。また、セル
ロースエステルあるいは再生セルロースを含有する層が
2層以上存在した場合、該一般式(III) の化合物の添加
は該層のうち1層でもよいし、2層以上でもよい。一般
式(III) で表される化合物は、アルカリ中和層及び/あ
るいは中和タイミング層に添加することが好ましい。一
般式(III) の化合物の添加量としては、添加層がいずれ
の層でも、0.005g/m2 〜0.1g/m2 であ
り、好ましくは0.01g/m2 〜0.05g/m2
ある。
【0027】本発明で記載する銀塩拡散転写法用受像要
素は、支持体の一方の側の上に順次、アルカリ中和層、
中和タイミング層、銀沈澱核層を塗設し、支持体のもう
一方側(バック側)の上に順次、黒色層、白色顔料層を
塗設したものである。アルカリ中和層と中和タイミング
層の間に画像安定化のための層、銀沈澱核層の上に保護
層(剥離層)を、またバック側の白色顔料層の上に保護
層を塗設してもよい。本発明で用いられる支持体は紙の
両側をポリオレフィンでラミネートしたものが適切、便
利であり、好ましいラミネート厚みは10〜40μmであ
る。本発明の受像要素において、セルロースエステルあ
るいは再生セルロースを含有できうる層としては、アル
カリ中和層、中和タイミング層、銀沈澱核層、ヨウ素イ
オン捕捉層であり、その含有量としては、各層の合計
で、10g/m2 〜100g/m2 であり、好ましくは
15g/m2 〜30g/m2 である。本発明のアルカリ
中和層、中和タイミング層、ヨウ素イオン捕捉層及びケ
ン化する前の銀沈澱核層に使用されているセルロースエ
ステルは、セルロースの水酸基の一部または全部がエス
テル化されたものであれば原理上はどれでも適用でき、
酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース等の脂肪酸セ
ルロース、硫酸セルロース、リン酸セルロース等の無機
酸セルロース等が挙げられる。セルロースの水酸基のエ
ステルへの置換度も使用する溶媒組成、ケン化反応の速
度、銀沈澱核層の写真活性(溶解した銀の吸着速度)に
よって上記セルロースエステルの中から適したものを選
ぶことになるが、一般には酢酸セルロースが好ましい。
また酢酸セルロースの置換度の好ましい範囲は1.53(酢
化度40%)から2.7(酢化度58%)で、更に好ましい置換
度は 1.7〜2.6 である。また、再生セルロースは、酢酸
セルロースをアルカリまたは酸で加水分解して得られ
る。
【0028】本発明ではアルカリ中和層には例えば特公
昭48−33697号に記載されているような重合体酸
などが用いられる。好ましい重合体酸としては無水マレ
イン酸共重合体、例えばスチレン/無水マレイン酸共重
合体、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合
体、エチレン/無水マレイン酸共重合体等、アクリル酸
共重合体メタクリル酸共重合体、例えばアクリル酸/ア
ルキルアクリレート共重合体、アクリル酸/アルキルメ
タクリレート共重合体、メタクリル酸/アルキルアクリ
レート共重合体、メタメタクリル酸/アルキルメタクリ
レート共重合体等が挙げられる。またこれらの重合体酸
とセルロースエステルのごときアルカリ非浸透性ポリマ
ーと混合して、あるいはアルカリ浸透性ポリマーと混合
して中和層に用いることができる。重合体酸の塗布量は
現像液中に含まれるアルカリ量で最適値が変化するが現
像液のアルカリ量に対して25〜100 モル%が好ましく、
より好ましくは40〜100 モル%である。
【0029】中和タイミング層には例えばゼラチン、ポ
リビニルアルコール、ポリアクリルアミド、部分的に加
水分解されたポリ酢酸ビニル、β−ヒドロキシエチルメ
タクリレートとエチルアクリレートとの共重合体、また
はアセチルセルロース等が主成分として使用されること
がよく知られているが、なかでもアセチルセルロースが
好ましい材料である。
【0030】本発明では、銀沈澱核層に用いられる適当
な銀沈澱核の例として、重金属、例えば鉄、鉛、亜鉛、
ニッケル、カドミウム、スズ、クロム、銅、コバルト、
特に貴金属、例えば、金、銀、白金およびパラジウムが
ある。他の有用な銀沈澱核は重金属の硫化物およびセレ
ン化物、特に水銀、銅、アルミニウム、亜鉛、カドミウ
ム、コバルト、ニッケル、銀、パラジウム、鉛、アンチ
モン、ビスマス、セリウムおよびマグネシウムの硫化
物、および鉛、亜鉛、アンチモンおよびニッケルのセレ
ン化物を挙げることができる。公知の技術のように、銀
沈澱核は極く少量、例えば約1〜25×10-6mol/
2 で存在している。通常、可能な最低の水準を用いる
が、それよりも高い濃度では、過剰の銀が沈積したりあ
るいはハイライド領域において望ましくない背景の濃度
(density)が生じてしまうことがあるからであ
る。混合銀沈澱剤を用いてもよい。このように銀沈澱核
層は、銀沈澱核の存在に関する限り実質的に無色かつ実
質的に透明であると述べることができる。再生セルロー
スバインダーの中に銀沈澱核を含有する銀沈澱核層には
米国特許3,756,825号、西独特許1,903,
741号、フランス特許2,090,476号、特開昭
63−247755号、エイ・ロット(A.Rott)、イー
・ウェイド(E.Weyde )、「フォトグラフィック・シル
バー・ディフュージョン・トランスファー・プロセシー
ズ」(Photographic Silver Diffusion Transfer Proce
sses)、フォーカル・プレス・ロンドン1972(Focal Pr
ess, London, 1972)の第3・2・4・4章の61〜65頁に
記載されている如き色調剤を用いることができる。
【0031】銀塩拡散転写法写真の画像の保存性を改良
するために銀沈澱核層と支持体との間にヨウ素イオンを
捕獲するための層を塗設してもよく、また例えば特開昭
59−231537号に記載されている如き画像保存性
改良剤を受像要素中に含有させてもよい。銀沈澱核層の
上には銀塩拡散転写法写真プリントの表面の光沢や平滑
性をよくしたり、銀沈澱核層が傷つくのを防止したりす
るために剥離層あるいは保護層を塗設してもよい。また
バック層の最外層には黒色層および/あるいは白色顔料
層が外力によりひっかき傷がついたり、膜剥がれしたり
するのを防止するための保護層が塗設されていてもよ
い。該保護層もゼラチンを含有する層であることが好ま
しく、筆記性を付与したりブロッキングを防止するため
にマット剤が分散されていてもよい。黒色層、白色顔料
層、およびこれらの保護層の塗布液には当業界ではよく
知られている界面活性剤、増粘剤、硬膜剤、柔軟化剤、
湿潤剤等を含んでいてもよい。
【0032】これらのバック層に用いられるゼラチン
は、アルカリ処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、酵素処理
ゼラチン、アミノ基あるいはカルボキシ基を一部修飾し
たゼラチンのうちいずれでもよい。黒色層に含有する、
遮光のために用いられる黒色物質の量は一概には言えな
いが、感度がISO 3200のハロゲン化銀写真感光材料が黒
色層を通して15万ルックスで10秒間光を照射されても光
に被ることがない量を用いることが好ましい。黒色層を
隠すための白色顔料層に用いられる顔料あるいは粒状物
質の量も一概には言えないが、鉛筆、ペン等を用いて筆
記した場合に大抵の色について筆記された内容が容易に
識別できる程度に黒色を隠せる量だけ用いることが好ま
しい。バック層に塗布されるバインダー量は表側に塗布
されるバインダーの量とほぼ同じであることが好まし
い。
【0033】拡散転写法は写真業界では周知であり、そ
の詳細については説明を省略する。この拡散転写法では
多くの種類の写真材料を作ることができる。すなわち、
ハロゲン化銀写真乳剤を含む感光要素が支持体上に塗布
された感光材料と受像要素を重ね合わせて、処理要素で
あるアルカリ性処理組成物、例えば現像主薬とハロゲン
化銀溶剤とを含む高粘度のあるいは低粘度のアルカリ性
処理組成物を前記二つの要素の間に展開することによっ
て転写画像を得ることが知られており、本発明の実施に
はこの方式が有利に用いられる。
【0034】本発明で用いられる感光要素は支持体上に
一種またはそれ以上のハロゲン化銀乳剤を含む感光層を
有し、この分野で知られている感光要素ならいずれも適
用できる。ハロゲン化銀は高感度の沃臭化銀(ヨード含
量 1〜10%)が特に好ましい。これらは適当な保護コロ
イド物質、例えばゼラチン、カゼイン、アルブミン、ポ
リビニルアルコール、ポリアクリルアミド等に分散され
る。このような用途に適当な乳剤はピー・グラフキデ
(P.Glafkides)著シミ・エ・フィジィーク・フォトグラ
フィーク(Chimie et Physique Photographique, Paul
Montel社刊, 1967年)、ジー・エフ・ダフィン(G.F.Du
ffin)著、フォトグラフィック・エマルジョン・ケミス
トリー(Photographic Emulsion Chemistry, The Focal
Press社刊,1966年)、ヴィ・エル・ゼリクマン等(V.
L.Zelikman et al.)のメーキング・アンド・コーティ
ング・フォトグラフィック・エマルジョン(Making and
Coating Photographic Emulsion, The Focal Press 社
刊, 1964年)等に記載された方法で調製することができ
る。
【0035】これらのハロゲン化銀乳剤は必要に応じて
化学増感、分光増感、強色増感を行なうことができる。
また当業界でよく知られているカブリ防止剤、硬膜剤、
現像促進剤、界面活性剤、帯電防止剤などを添加するこ
ともできる。また感光層の上に保護層を設け、物理的損
傷から感光層を保護し、さらに保護層にはマット剤粒子
を分散させて表面のすべり性を改良し、またブロッキン
グを防止することもできる。
【0036】本発明で用いられる処理要素としては、種
々の処理組成物が用いられるが、好ましくは処理組成物
には現像主薬とハロゲン化銀溶剤とアルカリ剤とが含ま
れているが、目的に応じて現像主薬および/あるいはハ
ロゲン化銀溶剤を感光要素中および/あるいは受像要素
中に含ませておくこともできる。適当なハロゲン化銀現
像主薬には少なくとも二つのヒドロキシルおよび/また
はアミノ基がベンゼン核のオルトまたはパラ位に置換さ
れているベンゼン誘導体、例えばバイドロキノン、アミ
ドール、メトール、グリシン、p−アミノフェノールお
よびピロガロールおよびヒドロキシルアミン類、特に第
一級および第二級脂肪族および芳香族N−置換またはβ
−ヒドロキシルアミン類で、これらは水性アルカリに可
溶性であり、例えばヒドロキシルアミン、N−メチルヒ
ドロキシルアミン、N−エチルヒドロキシルアミンおよ
び米国特許2,857,276号に記載されているもの
および同3,293,034号に記載されている如きN
−アルコキシアルキル置換ヒドロキシルアミン類が包含
される。特開昭48−88521号に記載されているテ
トラヒドロフルフリル基をもつヒドロキシルアミン誘導
体も用いられる。また西独特許出願(OLS)2,009,
054号、同2,009,055号および同2,00
9,078号に記載されているアミノレダクトン類や、
米国特許4,128,425号に記載されている複素環
アミノレダクトンも用いられる。さらに米国特許3,6
15,440号に記載されているテトラアルキルレダク
チン酸も用いることができる。また補助現像剤のフェニ
ドン化合物、p−アミノフェノール化合物およびアスコ
ルビン酸と上記現像剤を併用することができる。
【0037】適当なハロゲン化銀溶剤には通常の定着
剤、例えばナトリウムチオサルフェート、ナトリウムチ
オシアネート、アンモニウムチオサルフェートおよびそ
の他米国特許2,543,181号に記載されているも
の、および環式イミドと窒素塩基の組み合わされたもの
例えばバルビツレート、またはウラシルとアンモニアま
たはアミンと組み合わされたもの、および米国特許2,
857,274号に記載されているような組合せが包含
される。
【0038】
【実施例】以下に具体的に実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明するが、本発明がこれら具体例のみに限定さ
れるものではない。[ ]内の数値は固形分換算の塗布
量をg/m2 に示すものである。
【0039】実施例1 アルカリ中和層(以下、単に中和層ともいう)の組成が
異なる下記の受像シート(A), (B)を作製した。 1.受像シートの作製 ポリエチレンラミネート支持体の上に順に次の層を設け
た。 1)中和層 (A) 酢酸セルロース(酢化度 53 %)を[6.0 ] 平均分子量10万のポリ( メチルビニルエーテル−コ−無
水マレイン酸) (x/y=50/50) を[4.0 ] 下記化13で示される化合物を[0.04] 化合物(5)を[0.22]
【0040】
【化13】
【0041】(B) 上記化13で示される化合物の代わり
に化合物(42)を[0.04]用いた以外は(A)に同じ。 2)中和タイミング層 (A), (B)とも共通で 酢酸セルロース(酢化度 55 %)を[8.5 ] 平均分子量10万のポリ(スチレン−コ−無水マレイン
酸)(x/y=50/50)を[0.2 ] 3)銀沈澱核層 (A), (B)とも共通で 酢酸セルロース(酢化度 53 %)を[2.0 ] 硫化パラジウムを[ 7.5×10-4] 4)ケン化 (A), (B)とも共通でNaOH 10.7gとグリセリ
ン24gとメタノール 280mlを混合した液で表面からケン
化した後、水洗し、80℃で乾燥した。 5)剥離層 (A), (B)とも共通でブチルメタクリレート
/アクリル酸共重合体(x/y=15/85)を[0.04] 上記表側の層を塗設後、支持体の裏面側に下記バック層
を塗設した。 6)黒色層 カーボンブラックを[4.0 ] ゼラチンを[10.0] 7)白色顔料層 二酸化チタンを[6.0 ] ゼラチンを[2.1 ]
【0042】2.感光シートの作成 支持体(黒色ポリエステルフィルム)の上に順に次の層
を設けた。 1)平均粒子径 1.0μmの沃臭化銀(ヨウ素含量 6.5モル
%)を[銀量換算で0.59] 2)保護層としてゼラチンを[0.7 ] ポリメチルメタクリレート粒子を[0.1 ]
【0043】3.処理液の調製 下記組成のものを調製した。 40%水酸化カリウム水溶液 323cc 二酸化チタン 3g ヒドロキシエチルセルロース 79g 酸化亜鉛 9.75g N,N−ビス−メトキシエチルヒドロキシアミン 75g トリエタノールアミン水溶液 (水6.2 部に対してトリエタノールアミン 4.5部) 17.14g テトラヒドロピリミジンチオン 0.4g 2,4−ジメルカプトピリミジン 0.35g ウラシル 80g 水 1193g
【0044】感光シートを色温度5400Kの光源をもつ感
光計を用いて得られるポジ画像に白色部ができるように
露光した後、この露光済みの感光シートと前記の受像シ
ートと重ねその間に前記処理液を0.04mmの厚さで展開し
て拡散転写現像し25℃の雰囲気で現像を開始して30秒後
に受像シートを感光シートから分離(剥離)してポジ画
像を得た。得られたポジ画像は、色調がグレーで金属光
沢もなかった。また、このポジ画像を40℃、80%RHで1
週間保存したときの黒色部の光学濃度の低下は0.02で、
実質上画像の変化はなかった。このポジ画像の白色部の
光学濃度を測定する(以下 FreshのDmin と表示す
る)。次に上記ポジ画像をその試料面の照度が17,000ル
ックスになるように設定した蛍光灯照射機内で3日間照
射した後、25℃,90%RHで光が実質上あたらない環境に
3日間保存した後に白色部の光学濃度を測定する(光照
射後のDmin と表示する)。光学濃度はThe X-Rite 310
(The X-Rite Company, Michigan, USA)を用いて測定し
た。下記表−Aに結果が示されている。Dmin のB,
G,Rはそれぞれ光学フィルターの色を表わす。Dmin
の数値が小さいほどステインが低く好ましいことを示
す。
【0045】
【表1】
【0046】表−Aから本発明の蛍光増白剤を含有した
受像要素は光照射後高湿度で保存した時のB光学濃度、
つまり黄色のステイン濃度が上がりにくく好ましいこと
が分かる。
【0047】実施例2 中和層の組成が異なる下記の受像シート(C), (D)を作製
した。 1.受像シートの作製 ポリエチレンラミネート支持体の上に順に次の層を設け
た。 1)中和層 (C) 酢酸セルロース(酢化度 53 %)を[6.0 ] 平均分子量10万のポリ(メチルビニルエーテル−コ−無
水マレイン酸) (X/y=50/50)を[4.0 ] 実施例1の化13の化合物を[0.05] 化合物(7)を[0.07] (D) 化13の化合物の代わりに化合物(40)を[0.04]
用いた以外は(C)に同じ。 2)ヨウ素イオン捕捉層 (C), (D)とも共通で 酢酸セルロース(酢化度 46 %)を[4.2 ] 下記化合物(59)を[2.1 ]
【0048】
【化14】
【0049】3)中和タイミング層 (C), (D)とも共通
で 酢酸セルロース(酢化度 55 %)を[8.5 ] 平均分子量10万のポリ(メチルビニルエーテル−コ−無
水マレイン酸) (X/y=50/50)を[0.17] 化合物(7)を[0.18] 4)銀沈澱核層 (C), (D)とも共通で実施例1に同じ。 5)ケン化 (C), (D)とも共通で実施例1に同じ。 6)剥離層 (C), (D)とも共通で実施例1に同じ。 上記表側の層を塗設後、支持体の裏面側に下記バック層
を塗設した。 7)黒色層 (C), (D)とも共通で実施例1に同じ。 8)白色顔料層 (C), (D)とも共通で実施例1に同じ。
【0050】上記受像シート(C), (D)を実施例1と同様
にしてポジ画像をそれぞれ二組作製した。得られたポジ
画像は、色調がグレーで金属光沢もなく、40℃、80%RH
で1週間保存した時の実質上の画像の変化はなかった。
上記二組のうち一組は試料面の照度が4000ルックスにな
るように設定した蛍光灯照射機内で10日間照射した後、
25℃,80%RHで実質上光があたらない状態で5日間保存
した場合の白色度は下記表−Bに示されている。
【0051】
【表2】
【0052】表−Bから本発明の蛍光増白剤を含有した
受像要素は光照射後高湿度で保存した時の黄色のステイ
ン濃度が上がりにくく好ましいことが分かる。またもう
一組は3000ルックスで且つ25℃,85%RHに設定された蛍
光灯照射機内で14日間保存した後の白色度は下記表−C
に示されている。
【0053】
【表3】
【0054】表−Cから本発明の蛍光増白剤を含有した
受像要素は高湿度で光照射した時の黄色のステイン濃度
が上がりにくく好ましいことがわかる。
【0055】
【発明の効果】本発明の銀塩拡散転写法用受像要素を用
いると、白色度が向上された銀塩拡散転写法写真プリン
トを得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀塩拡散転写法写真の受像要素および/
    あるいは現像処理液および/あるいは感光要素に下記一
    般式(I)または(II)で示される化合物を有し、支持
    体の現像液と接する側にセルロースエステルあるいは再
    生セルロースを含有する層を少なくとも一層塗設した銀
    塩拡散転写法用受像要素において、該セルロースエステ
    ルあるいは再生セルロースを含有する層に下記一般式(I
    II)で示される化合物を添加することを特徴とする銀塩
    拡散転写法用受像要素。 【化1】 【化2】 式(I)及び(II)中、R0 は同じでも異なってもよ
    く、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、置換アルキ
    ル基、置換または無置換のシクロアルキル基、アルコキ
    シ基、置換アルコキシ基、置換または無置換のアルキル
    スルホニル基、置換または無置換のアリールスルホニル
    基、スルファモイル基、アルキルまたはアリールスルホ
    ンアミド基、カルバモイル基、カルボンアミド基、複素
    環基、置換または無置換のアリール基、アシル基、置換
    または無置換のアシルオキシ基、置換または無置換のア
    ルコキシカルボニル基、置換または無置換のアルキルチ
    オ基、置換または無置換のアリールチオ基、一級アミノ
    基、またはその塩、アルキル基またはアリール基で置換
    された二級または三級アミノ基またはその塩、ニトロ
    基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、スルホン酸基、ま
    たはシアノ基を表す。R1 ,R2 はそれぞれ水素原子、
    アルキル基、置換アルキル基またはアリール基を表す。
    3 ,R4 はそれぞれ水素原子、アルキル基、置換アル
    キル基、アリール基、置換アリール基または複素環基を
    表わし、R3 ,R4 はN原子とともに5〜6員環を形成
    してもよく、環中にさらにヘテロ原子を含んでいてもよ
    い。R5 ,R6 はそれぞれ水素原子、アルキル基、置換
    アルキル基、アリール基、置換アリール基または複素環
    基を表わす。A1 は二価の基を表わす。mは1〜4の整
    数を表わし、nは1または2を表わす。式(III)中、R
    10,R11,R12,R13,R14は各々水素原子または1価
    の基を表わし、R15,R16は各々水素原子、アルキル
    基、アリール基または複素環基を表わし、R13とR15
    たはR15とR16またはR16とR14は互いに連結して5ま
    たは6員環を形成してもよい。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019115935A (ja) * 2017-08-10 2019-07-18 ユシロ化学工業株式会社 ダイカスト用離型剤組成物及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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