JPH06160813A - 液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックライト一体型の液晶表示装置に蛍光管
点灯用インバータも内蔵し装置のコンパクト化と点灯特
性の向上を図った場合に問題となり安いインバータ回路
からの発熱による液晶表示画面への悪影響を低減する。 【構成】 周辺に駆動素子２が実装された液晶パネル１
を樹脂フレーム５上に設置し、その下部には、導光板６
・拡散フィルム・反射フィルム・蛍光管及び蛍光管点灯
用インバータ９からなるバックライトユニットが設置さ
れ、その裏面を熱伝導性の良い金属板８で覆う構成と
し、前記インバータは部品搭載面でない側の平坦面を金
属板８の内面に密着保持した状態とする。インバータの
全厚は6.5mm以下のものを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は映像機器や情報機器など
に用いられる液晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ラップトップあるいはノートブッ
クタイプのワードプロセッサやパーソナルコンピュータ
などの情報機器において、軽量・薄型・低消費電力など
の特徴を活かした液晶表示装置が多く用いられるように
なった。また最近の傾向として液晶表示画面の明るさの
改善やカラー化に伴って、バックライトユニットを内蔵
した液晶表示装置が大半を占めるようになってきた。こ
のバックライトユニットは大きく分けてライティングカ
ーテン等の均斉化手段を用いる直下タイプと、導光板を
用いるエッジライトタイプに分類されるが、最近はノー
トブックタイプのワードプロセッサやパーソナルコンピ
ュータ（以下、ノートパソコン）の普及にともなってエ
ッジライトタイプのものが多くなった。

【０００３】ところで、これらのバックライトに使用さ
れる蛍光管の点灯には蛍光管点灯用インバータ（以下、
インバータ）が必要となるが、従来インバータは液晶表
示装置の外部に取り付けることが一般的であった。（図
３）にその構成を示した。図に於いて、液晶パネル１と
駆動素子２とバス回路基板３とコントロール回路基板４
及びそれらをを搭載する樹脂フレーム５と導光板６等か
らなるバックライトと液晶パネルの表示領域が開孔した
金属フレーム７から構成される液晶表示装置、及び液晶
表示装置の外部に配置されたインバータ９から構成され
ている。

【０００４】（図４）はこの従来の液晶表示装置をパソ
コン筺体に搭載した平面図を示したものであり、液晶表
示装置１０は四隅をビスにより筺体１１に固定してい
る。インバータ９は液晶表示装置１０の横に分離された
状態で搭載している。このときインバータ基板上には調
光ボリューム１３やコントラスト調整用ボリューム１４
が設置されている。尚、１２は液晶パネルの有効表示領
域を示したものである

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近は
ノートパソコンのサイズがほぼ一定化されるようにな
り、それにともなって液晶表示装置のサイズも限定され
るようになった。一方、液晶画面の視認性の点からは出
来るだけ大画面が要求される。これらの相反する要求に
答えるため駆動素子のスリム化等による狭額縁化が進む
反面、表示品位改善のため走査側の駆動素子を両側に配
置する方式等のため液晶表示装置の左右のサイズが大き
くなり、結果的にノートパソコンのディスプレイ筺体内
にインバータを搭載するスペースが取れないという課題
がでてきた。

【０００６】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、液晶表示画面を最大限大きく取った場合に於いて
もインバータを液晶表示装置のサイズ内に内蔵するため
の手段とこの際に問題となるインバータ回路からの発熱
を軽減する方法を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、周辺に駆動素子が実装された液晶パネルを
樹脂フレーム上に設置し、前記樹脂フレームの下部に
は、導光板・拡散フィルム・反射フィルム・蛍光管及び
蛍光管点灯用インバータからなるバックライトユニット
を配置し、前記バックライトユニットの裏面を金属板で
覆い、前記インバータはインバータ回路基板の平面側を
前記金属板の内面に密着保持したものである。

【０００８】

【作用】この構成により、ノートパソコン搭載用として
の液晶表示装置の画面を最大限大きくとってもインバー
タを搭載するスペースを確保できるものである。また、
インバータを液晶表示装置に内蔵することによって起こ
りやすいインバータ回路からの発熱が液晶パネルへ及ぼ
す影響を、金属板に放熱することで軽減することが可能
となった。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。（図１）は本発明の液晶表示装置の構
成断面図を示す。図に於いて、液晶パネル１の周囲に設
けられた電極端子部に駆動素子２がＣＯＦ(Chipe on FP
C)方式などにより実装されている。（図１）の場合は液
晶パネルの走査電極側の断面図を示し、走査電極駆動素
子が電極の両側に実装される両側給電方式を示してい
る。前記駆動素子２はバス回路基板３に接続され、更に
は入力端子や電源回路あるいはコントロール回路などか
らなるコントロール回路基板４に接続されている。この
状態に実装された液晶パネルが樹脂フレーム５上に搭載
され、また前記樹脂フレーム５の下側には導光板６など
からなるバックライトユニットが配置されている。

【００１０】次に、バックライトユニットの下面には放
熱性のよい金属板８が設置される構造となっている。こ
の金属板８には、厚さ0.3〜1.0mmのアルミ板などを使用
しており、樹脂フレーム５にカシメ機構やビスにより保
持できる構造となっている。このときバックライトユニ
ットの蛍光管点灯用インバータ９は、前記金属板８の内
面部にインバータ回路基板の平坦面を密着した状態に保
持する構成を取っている。このためインバータ回路基板
は部品の搭載を片面実装としたものを採用している。ま
たインバータの配置部は駆動素子及びバス回路基板の下
部であるため搭載スペースが極めて狭く、そのためイン
バータについては全厚6.5mm以下、基板幅も25mm以下の
極めてスリムで薄型のものを新たに開発し搭載した。

【００１１】（図２）は、本発明の液晶表示装置１０を
ノートパソコンの筺体部１１に搭載した状態を示す平面
図である。液晶表示装置１０は表面より見たところであ
り１２は液晶パネルの有効表示領域を示す。インバータ
基板９は液晶表示装置１０の内部に組み込まれた状態を
示している。この場合インバータの調光ボリュームなど
はパソコンのディスプレイ部筺体のサイドあるいは本体
側に配置する構造となる。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、液
晶表示装置に於いて、駆動素子が液晶パネルの全周辺に
実装されるような場合にもインバータのスペースを広げ
ることなくインバータを内蔵することが可能となり、ノ
ートパソコンのように限られたスペースに於いても、表
示画面サイズをできるだけ大きく取れるインバータ一体
型のコンパクトな液晶表示装置を実現できるようになっ
た。又、この際問題となるインバータからの発熱を裏面
に設置する金属板に放熱しやすい構造としたことによ
り、液晶パネルへの影響を軽減することが可能となっ
た。 又、インバータを蛍光管の最近傍に設置すること
が出来るためハーネス（ケーブル）長を最小限にでき、
点灯特性の改善にも効果的となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の液晶表示装置の構成断面図

【図２】本発明の液晶表示装置をパソコン筺体に搭載し
た状態を示す平面図

【図３】従来の液晶表示装置の構成断面図

【図４】従来の液晶表示装置をパソコン筺体に搭載した
状態を示す平面図

【符号の説明】

１ 液晶パネル ２ 駆動素子 ３ バス回路基板 ４ コントロール回路基板 ５ 樹脂フレーム ６ 導光板 ７ 金属フレーム ８ 金属板 ９ 蛍光灯点灯用インバータ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】周辺に駆動素子が実装された液晶パネルを
   樹脂フレーム上に設置し、前記樹脂フレームの下部に
   は、導光板・拡散フィルム・反射フィルム・蛍光管及び
   蛍光管点灯用インバータからなるバックライトユニット
   を配置し、前記バックライトユニットの裏面を金属板で
   覆い、前記点灯用インバータはインバータ回路基板の平
   面側を前記金属板の内面に密着保持したことを特徴とす
   る液晶表示装置。