JPH06160505A - 路車間通信用受信機 - Google Patents

路車間通信用受信機

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Publication number
JPH06160505A
JPH06160505A JP30544592A JP30544592A JPH06160505A JP H06160505 A JPH06160505 A JP H06160505A JP 30544592 A JP30544592 A JP 30544592A JP 30544592 A JP30544592 A JP 30544592A JP H06160505 A JPH06160505 A JP H06160505A
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JP
Japan
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road
vehicle
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radio wave
receiver
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JP30544592A
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English (en)
Inventor
Shinji Fukuda
晋児 福田
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 道路上空位置に設けた送信素子を通過する前
後の限定された範囲の道路上で受信可能であって、送信
素子の手前の路上位置と通過後の路上位置とで特定変調
成分が反転されている電波情報を受信し、電波情報から
抽出した前記特定変調成分の強度の落ち込みを検知し
て、送信素子に対する車輛の最接近位置を識別する路車
間通信用受信機に関し、共通のアンテナと受信機の組み
合わせを利用して、アンテナの取り付け条件を種々に異
ならせた場合でも、AM変調成分による直下位置の検出
の開始位置と終了位置が揃う路車間通信用受信機を提供
することを目的とする。 【構成】 電波情報の受信強度を検知して、予め定めた
基準値に比較し、受信強度が基準値に満たない期間につ
いて、送信素子に対する車輛の最接近位置の識別動作を
制限するブロック手段15と、送信素子を通過する前後
を通じてサンプリングした電波情報の受信強度の実際の
変化に基づいて基準値を定める基準値設定手段16とを
有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路上空位置に設けた
送信素子を通過する前後の限定された範囲の道路上で受
信可能であって、送信素子の手前の路上位置と通過後の
路上位置とで特定変調成分が反転されている電波情報を
受信し、電波情報から抽出した前記特定変調成分の強度
の落ち込みを検知して、送信素子に対する車輛の最接近
位置を識別する路車間通信用受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】道路に沿って配置した多数の低出力発信
局を通じて、局地的な交通情報や道路情報を電波情報と
して提供し、道路上を走行する車輛が必要に応じてこの
電波情報を利用できる路車間情報システムが、円滑な道
路交通の実現による道路の有効利用、道路管理の合理
化、運転者に対するタイムリーな情報提供、等を目的と
して検討され、部分的に実用化されつつある。
【0003】路車間情報システムは、例えば、(a) 車載
型ナビゲーション装置の画面上の位置表示を補正するナ
ビゲーション支援信号の提供や、車載CRT装置の画面
を用いた(b) 道路の車線情報、一方通行、交差点名、各
分岐の進行方面、有料道路の料金等の表示、(c) 渋滞情
報、迂回路情報、天気情報、積雪や凍結等の路面情報の
提供、(d) 車輛の位置および進行方向の表示、等の用途
に利用される。
【0004】図5は、路車間情報システムの一例の概要
を示す説明図である。図中、(a) は送信エリアの説明
図、(b) は受信電波強度の線図である。ここでは、電波
情報のFM変調成分で各種情報を提供するとともに、A
M変調成分の強度の落ち込みを検知して発信局の直下位
置を識別する。
【0005】図5(a) において、小型、低出力の発信局
3は、道路脇に設置された専用ポスト(柱)や既設のサ
インポストや道路照明ポストの高所に設置され、路面に
向かって下向きに配置した一対のアンテナ1、2を通じ
て、アンテナ1、2の直下位置6を通過する前後のほぼ
100mづつの送信エリア9に、AM変調成分とFM変
調成分を含む指向性の高い数GHzの電波7、8を送出す
る。アンテナ1、2の送信エリア9は、登り車線と下り
車線の両方にほぼ共通に形成される。
【0006】車輛5は、電波7、8を受信するアンテナ
4と、電波7、8からFM変調成分を抽出して各種情報
を再生するとともに、AM変調成分の強度の落ち込みを
検知して発信局の直下位置を識別する受信機を備える。
【0007】アンテナ1から送出される電波7は、アン
テナ2から送出される電波8に対して、各種情報を含む
FM変調成分を共通にするが、直下位置検出用のAM変
調成分を反転して(位相を180°遅らせて)いる。ま
た、電波7、8のAM変調成分はFM変調成分に間欠的
に挿入されるクロック信号と同期しており、直下位置6
を通過する前後で、車輛5側で、クロック信号に対する
AM変調成分の位相関係を比較することによって、車輛
5が登り車線にいるのか、下り車線にいるのかを識別で
きる。
【0008】図5(b) において、車輛5が送信エリア9
に侵入して、直下位置6を通過して再び送信エリア9か
ら脱出する期間、車輛5に搭載された受信機が検知する
受信電波の強度は、0から次第に増大して、直下位置6
を含むアンテナ1、2の送信エリアの重複部分でピーク
を形成する。そして、重複部分を通り過ぎると、その後
は次第に減少して消滅する。この性質は、送信エリア9
の手前や通り過ぎた後に位置する別の送信エリアで、同
一周波数の搬送波を用いて別の異なる情報を送出して
も、車輛5側で混信を引き起こさないことを可能にす
る。
【0009】一方、受信電波から抽出したAM変調成分
は、電波7、8のAM変調成分の位相差によって、アン
テナ1、2の送信エリアの重複部分では相互に相殺して
強度が低下し、直下位置6を含む道路の横断方向の線上
で極小となる。従って、送信エリア9を走行する車輛5
で、AM変調成分の強度を継続的に検知して極小位置を
検知すれば、そこが受信局3の最接近位置(直下位置
6)である。そして、この直下位置6を検知したタイミ
ングで、車載型ナビゲーション装置の画面上の位置表示
のずれが数m以下の誤差にまで訂正され、また、車載C
RT装置の画面を用いた次の交差点の車線情報等の表示
が実行される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】車輛5に搭載された受
信器は、直下位置6の100m以上手前から電波を受信
し始めるが、受信局3から送出される情報量が限られて
いるため必要な受信時間はごく短く、また、アンテナ
1、2により近い位置のほうが電波情報を高品位に受信
できる。さらに、アンテナ1、2から遠い(アンテナ
1、2に対する迎角の低い)位置でAM変調成分の強度
による直下位置6の検出を実施すると、周囲の建物によ
る散乱、対向車や並行車による反射、先行車輛による遮
断等によってAM受信ができず、受信機が直下位置6を
誤検知したり、未検知のまま通り過ぎる可能性を生じ
る。
【0011】従って、受信機は、受信電波の強度を継続
的に検知して、受信電波の強度が所定の基準値を越える
直下位置6の50〜30m手前で情報の受信を開始す
る。そして、直下位置6の前後のごく限られた範囲での
み、AM変調成分の強度による直下位置6の検出を実施
させる。
【0012】ところで、車輛のどこに受信用のアンテナ
4を取り付けるかによって、受信電波の強度が大きく異
なるため、受信電波の強度を比較すべき基準値を一定に
できない問題がある。例えば、背の高いトラックのルー
フトップ(屋根上)にアンテナを配置すると、同じアン
テナを背の低い乗用車のトランクリッド(トランクの
蓋)に配置した場合よりも、送信側のアンテナに近い
分、受信機における受信強度が高まる。また、同じアン
テナを車室内に配置すると、受信機における受信強度は
著しく低下する。
【0013】従って、これらの場合について、受信電波
の強度を比較すべき基準値を一定に定めてしまうと、A
M変調成分による直下位置の検出を開始する位置がばら
ばらになり、車室内にアンテナを配置した場合には、直
下位置の検出を開始することなくそのまま通り過ぎてし
まう可能性もある。
【0014】図6は、アンテナの取り付け位置と受信電
波の強度の関係の説明図である。図中、(a) は受信電波
の強度の線図、(b) はアンテナ取り付け位置の例の説明
図である。
【0015】図6(a) によれば、同一車輛でもアンテナ
取り付け位置を、(b) のようにルーフトップ、トランク
リッド、車室内と異ならせると、受信電波の強度がそれ
ぞれ5〜10dB異なることが判る。そして、これらの
条件について、AM変調成分による直下位置の検出の開
始位置と終了位置を揃えて、直下位置の前後35mづつ
とするためには、受信機が検知すべき電波強度の境界値
を、−65、−70、−75dBmとそれぞれ異ならせ
る必要があることが判る。
【0016】本発明は、共通のアンテナと受信機の組み
合わせを利用して、アンテナの取り付け条件を種々に異
ならせた場合でも、AM変調成分による直下位置の検出
の開始位置と終了位置が揃う路車間通信用受信機を提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の基本的
な構成の説明図である。図1において、請求項1の路車
間通信用受信機は、道路上空位置に設けた送信素子を通
過する前後の限定された範囲の道路上で受信可能であっ
て、該送信素子の手前の路上位置と通過後の路上位置と
で特定変調成分が反転されている電波情報を、車載アン
テナを通じて受信する受信部11と、該電波情報から前
記特定変調成分を抽出する抽出手段13と、抽出された
前記特定変調成分の強度の落ち込みを検知して、前記送
信素子に対する車輛の最接近位置を識別する識別手段1
4とを有する路車間通信用受信機において、前記電波情
報の受信強度を検知して、予め定めた基準値に比較し、
該受信強度が該基準値に満たない期間について、前記送
信素子に対する車輛の最接近位置の識別動作を制限する
ブロック手段15と、前記送信素子を通過する前後を通
じてサンプリングした前記電波情報の受信強度の実際の
変化に基づいて前記基準値を定める基準値設定手段16
と、を有するものである。
【0018】請求項2の路車間通信用受信機は、請求項
1の路車間通信用受信機において、前記基準値設定手段
は、前記電波情報の受信強度を検知してピーク値を更新
記憶するピークホールド回路と、該ピーク値に基づいて
前記基準値を設定する設定回路と、前記受信可能な限定
された範囲を前記車輛が通過した後に、前記設定回路に
対してトリガー信号を送出して前記設定を実施させるト
リガー回路と、を含むものである。
【0019】請求項3の路車間通信用受信機は、請求項
2の路車間通信用受信機において、前記トリガー回路
は、前記電波情報の受信開始を検知して車輛の走行距離
の計測を開始して、予め定めた距離に達すると前記設定
回路に対するトリガー信号の送出を可能にする距離計、
を含むものである。
【0020】
【作用】図1において、請求項1の路車間通信用受信機
は、道路上空位置に設けた送信素子から送出された電波
情報を、車輛に取り付けた車載アンテナを通じて受信部
11に受信する。受信された電波情報は、通信データと
直下位置検出用の特定変調成分とを含む。
【0021】再生手段12は、電波情報から通信データ
を抽出して道路情報等の各種情報を再生する。抽出手段
13は、電波情報から特定変調成分を抽出する。識別手
段14は、抽出手段13が抽出した特定変調成分の強度
を継続的に検知し、特定変調成分の強度の極小点が検出
されたタイミングで、送信素子に対する最接近位置を通
知する信号を送出する。
【0022】ブロック手段15は、電波情報の受信強度
を継続的に検知して、電波情報の受信強度が予め定めた
基準値を越えると、識別手段14に信号を送出して、識
別手段14による最接近位置の識別動作、または、最接
近位置を通知する信号の送出を開始させる。
【0023】基準値設定手段16は、ブロック手段で用
いる基準値を調整して、車輛アンテナの取り付け位置が
異なっても、結果的に、最接近位置のほぼ一定距離だけ
手前位置で識別手段14による最接近位置の検出を開始
させる。しかし、車輛アンテナの取り付け位置に応じて
直接に基準値を変更するのではなく、車輛が通信エリア
に侵入して最接近位置を通過する、少なくとも1回の試
行動作を通じてサンプリングした電波情報の受信強度に
応じて基準値を決定する。最初の走行における最初の受
信エリアで定めた基準値を以後ずっと用いてもよく、送
信エリアを通過するごとに基準値を訂正して、前の送信
エリアで設定した基準値に基づいて次の送信エリアにお
ける直下位置検出の開始位置を定めてもよい。
【0024】基準値の設定方法は、(a) 電波情報の受信
強度の記憶値から直接演算(または選択)する方法と、
(b) 電波情報の受信強度に車輛の走行距離の計測値を加
味して選択する方法とに大別される。
【0025】前者は、例えば、送信エリアを通じた電波
情報の受信強度の変化をまるごと記憶して、最接近位置
前後のピーク前後の平均値を抽出し、この平均値の所定
の割合(例えば60%)を基準値とする。
【0026】後者は、例えば、送信エリアを通じた電波
情報の受信強度の変化を走行距離と関連させてまるごと
記憶し、電波情報の受信強度の一定値で切断した走行距
離が所定の値(例えば70mの区間)となる受信強度の
一定値を選択する。
【0027】設定される基準値は、例えばポテンショメ
ータ等を利用して連続的に調整可能としてもよく、適当
な範囲に区切って、固定された複数の基準値から1つを
選択してもよい。
【0028】請求項2の路車間通信用受信機では、車輛
が通信エリアに侵入して最接近位置を通過する試行動作
を通じてピークホールド回路が更新記憶した電波情報の
受信強度のピーク値に基づいて、ブロック手段で用いる
基準値が決定される。
【0029】設定回路は、ピークホールド回路に記憶さ
れた受信強度のピーク値に応じた基準値を設定する。基
準値の設定は、受信強度のピーク値が確実に採取された
時期、すなわち、車輛が少なくとも送信素子に対する最
接近位置を通り過ぎて電波情報の受信強度が十分に低下
した状態、好ましくは、車輛が送信素子の送信エリアを
通過して脱出した後に実施される。
【0030】トリガー回路は、この実施のタイミング、
すなわち、ブロック手段で用いる基準値を設定回路が設
定する時期を決定する。トリガー回路は、電波情報の受
信強度の絶対値や変化やその他の情報を検知して、車輛
が少なくとも送信素子に対する最接近位置を通り過ぎ
て、電波情報の受信強度が十分に低下した状態にあるこ
とを識別し、ブロック手段で用いる基準値の設定を開始
させるトリガー信号を設定回路に送出する。
【0031】請求項3の路車間通信用受信機では、ブロ
ック手段で用いる基準値を設定回路が設定する時期を決
定する際に、電波情報の受信強度の絶対値に加えて車輛
の走行距離の実測値を利用する。トリガー回路の距離計
は、車輛が通信エリアに侵入して電波情報が受信され始
めると車輛の走行距離の計測を開始する。そして、受信
開始後送信素子に対する最接近位置を通り過ぎる、好ま
しくは車輛が送信素子の送信エリアを通過して脱出する
ことが確実である走行距離(例えば通常の送信エリアの
1.5倍の300m)に達したときに、トリガー回路の
距離計は、設定回路に対するトリガー信号の送出を可能
にする。距離計は、設定回路に対してトリガー信号を直
接に送出してもよい。
【0032】
【実施例】図2は実施例の路車間通信用受信機の説明
図、図3は図2の路車間通信用受信機の処理フローのチ
ャート図、図4は図2の路車間通信用受信機の動作の説
明図である。図2中、(a) は回路図、(b) は基準値の設
定の対照表である。ここでは、車輛が通信エリアに侵入
して電波情報を受信可能となった後の400mの区間に
ついて、ピークホールドによる電波情報の受信強度の検
知を実施し、この区間を通じた電波情報の最大受信強度
に応じた基準値が自動的に設定される。
【0033】図2において、高周波回路21は、車載ア
ンテナを通じて受信された数GHzの電波から中間周波数
の交流電気信号を抽出する。中間周波回路22は、中間
周波数の交流電気信号から、FM変調成分とAM変調成
分の両方を含む電波情報を抽出する。
【0034】データ復調回路23は、電波情報からFM
変調成分を抽出して、交通情報を含む各種データを再生
し、再生されたデータを制御コンピュータ33に送出し
て蓄積させる。AM検波回路25は、電波情報からAM
変調成分を抽出する。電波情報に含まれるAM変調成分
は、図5(a) の電波7、8のAM変調成分がそのときの
車輛位置に応じた重み付けで合成されたアナログ方形波
(直流)となる。
【0035】このアナログ方形波は、アナログスイッチ
41に送出され、アナログスイッチ41の制御入力(比
較器34の出力)が「H」のとき、そのまま直下位置検
出回路42に入力される。直下位置検出回路42は、A
M変調成分のエンベロープ検波、および、その検波信号
レベルが一定レベル以下であるときパルスを発生するコ
ンパレータ回路より構成する。図5に示されるように、
電波情報のAM変調成分の強度は送信素子の直下位置で
極小となり、直下位置検出回路42は、直下位置検出パ
ルスを制御コンピュータ33に送出する。
【0036】制御コンピュータ33は、直下位置検出回
路42による直下位置検出のタイミングで、制御コンピ
ュータ33に蓄積された各種情報を表示器44に送出し
て、そのCRT画面に表示させる。
【0037】一方、車載アンテナの取り付け位置が異な
っても、直下位置検出を開始すべき地点をほぼ一致させ
るための回路は、レベル検波回路24、ピークホールド
回路26、制御コンピュータ33、比較器31、32、
34等で構成される。
【0038】レベル検波回路24は、電波情報のDCレ
ベルを検知する。電波情報のDCレベルは、ほぼ図5
(b) のように変化する。ピークホールド回路26は、電
波情報のDCレベルを時々刻々検知して記憶値に比較
し、記憶値よりも高ければこれを更新記憶し、低ければ
元の記憶値を維持する。そして、制御コンピュータ33
から出力39が入力された時刻を堺にして、更新記憶さ
れた記憶値(アナログ電圧)を比較器31、32に出力
開始する。
【0039】比較器31は、定電圧を可変抵抗27で分
割した参照電圧に対して、ピークホールド回路26の出
力を比較する。可変抵抗27が設定する参照電圧は、ル
ーフトップに車載アンテナを取り付けた際の電波情報の
DCレベルに基づいて調整されている。
【0040】比較器32は、定電圧を可変抵抗28で分
割した参照電圧に対して、ピークホールド回路26の出
力を比較する。可変抵抗28が設定する参照電圧は、ト
ランクリッドに車載アンテナを取り付けた際の電波情報
のDCレベルに基づいて調整されている。
【0041】一方、比較器34は、アナログスイッチ4
1を通じて直下位置検出回路42による直下位置検出操
作の開始と終了を指示する。比較器34は、定電圧を抵
抗35、36、37、38で分割した参照電圧に対し
て、レベル検波回路24の出力を比較する。そして、ト
ランジスタ29をONして、抵抗36と抵抗37の中間
位置を接地レベルに落した場合において、抵抗35、3
6の抵抗値の選択は、車室内に車載アンテナを取り付け
た際の、直下位置の手前35mでの電波情報のDCレベ
ルを参照電圧に相当させる。
【0042】また、トランジスタ30をONして、抵抗
37と抵抗38の中間位置を接地レベルに落した場合に
おいて、抵抗37の選択は、トランクリッドに車載アン
テナを取り付けた際の、直下位置の手前35mでの電波
情報のDCレベルを参照電圧に相当させる。さらに、ト
ランジスタ29、30の両方をOFFとした場合におい
て、抵抗38の抵抗値の選択は、ルーフトップに車載ア
ンテナを取り付けた際の直下位置の手前35mでの電波
情報のDCレベルを参照電圧に相当させる。
【0043】トランジスタ29、30のON−OFF
は、制御コンピュータ33が比較器31、32の出力状
態に基づいて、図2(b) のように定める。
【0044】距離パルスカウンター43は、車輛の動輪
軸に設けた磁気センサ47が送出する距離パルスをカウ
ントして、車輛の走行距離を演算する。距離パルスカウ
ンター43は、データ復調回路23による制御コンピュ
ータ33へのデータ送出が終了した時点で、制御コンピ
ュータ33から指令を受けて距離パルスのカウントを開
始し、カウントが400mの走行に相当すると、制御コ
ンピュータ33に対してトリガー信号を送出する。
【0045】制御コンピュータ33は、トリガー信号の
受信のタイミングで比較器31、32の出力状態を読み
込み、比較器31、32の出力状態に応じて図2(b) の
ようにトランジスタ29、30のON−OFFを設定す
る。
【0046】図3において、図2の制御コンピュータ3
3は、データ復調回路23によるデータ情報の蓄積終了
後に、距離パルスカウンター43による距離パルスのカ
ウントを開始させるとともに、直下位置の検出を開始さ
せる。そして、アナログスイッチ41、直下位置検知回
路42によって、直下位置が検知されると、蓄積された
データ情報を表示器44に転送して画像表示させる。ま
た、車載型ナビゲーション装置の画像表示を訂正する。
【0047】そして、直下位置の検知終了後、距離パル
スカウンター43における距離パルスのカウントが40
0m相当となると、それまでの間に更新記憶したピーク
ホールド回路26の最大電圧に基づいて、直下位置検出
を開始すべき電波情報の受信強度に相当させた基準値の
設定を実施させる。そして、実施後ピークホールド回路
26をリセットして、次に通過する別の送信エリアで同
様な基準値の修正プログラムを遂行する。
【0048】図4において、このように構成された路車
間通信用受信器は、車載アンテナの取り付け位置を走行
中に変更しても、荷台に搭載した貨物の影響で車載アン
テナの受信感度が低下しても、また、雨や霧や積雪等で
受信エリア52の電波強度が変化しても、自動的に基準
値を修正して、直下位置検出を開始すべき地点54、直
下位置検出を終了すべき地点56を、直下位置55の前
後35mに揃える。
【0049】そして、このような基準値の修正は、デー
タ情報の受信を完了した地点53から、直下位置を検出
する範囲の70mをはるかに越えた400mの地点で実
施される。従って、図2(a) の比較器34の参照電圧が
車載アンテナをルーフトップに取り付けた場合に相当し
ているが、実際には車載アンテナが車室内に取り付けら
れており、最初の送信エリア52では直下位置の検出に
失敗する可能性が高い場合であっても、車載アンテナを
通じた電波情報の受信強度が、送信エリア52を通じて
少なくともデータ復調再生回路23によるデータ情報の
再生が可能な水準に達している限り、基準値の修正は適
正に実施されることになり、次の送信エリアでは、間違
いなく直下位置の検出が実行される。
【0050】
【発明の効果】請求項1の路車間通信用受信機によれ
ば、送信素子の最接近位置の前後のごく限られた範囲の
電波情報の受信強度が非常に高い領域でのみ最接近位置
の検出を実施するから、並走または先行する大型車輛
や、周囲の建物や街路樹による電波の散乱や反射による
影響を受けにくく、送信素子の最接近位置を誤検知する
可能性が低い。従って、車載型ナビゲーション装置にお
ける表示位置の修正が正確に実施され、道路情報等の各
種情報の表示のタイミングを誤る心配もない。
【0051】また、車載アンテナの取り付け高さや取り
付け位置による電波情報の受信強度の差がもたらす最接
近位置の検出開始位置の誤差を自動的に補正して、検出
開始位置をほぼ一定に維持するから、同一の車載アンテ
ナと路車間通信用受信機の組み合わせを種々の車輛に搭
載でき、車載アンテナと路車間通信用受信機の汎用性が
増し、車輛の種類や取り付け位置に応じた特別な調整も
不要である。
【0052】請求項1の路車間通信用受信機によれば、
車載アンテナの取り付け位置を種々に変更しても、荷台
に搭載した貨物の影響で車載アンテナの受信感度が低下
しても、また、雨や霧や積雪等で受信エリアの電波強度
が変化しても、送信素子の最接近位置の検出開始位置を
ほぼ一定に維持できるから、路車間情報システムを実用
性高く利用できる。
【0053】請求項2の路車間通信用受信機によれば、
車輛が通信エリアに侵入して最接近位置を通過する試行
動作を通じて、電波情報の受信強度を間欠的にサンプリ
ングして全部のデータを記憶し、最終的に記憶データの
中からピーク値を探す場合に比較して、回路構成が簡単
になり、処理速度も容易に高速化できる。
【0054】請求項3の路車間通信用受信機では、車輛
の走行に伴う距離情報を利用するから、電波情報の受信
強度の絶対値や変化だけでトリガー信号の送出時期(受
信開始後送信素子に対する最接近位置を通り過ぎて、好
ましくは車輛が送信素子の送信エリアを通過して脱出し
た場所)を識別する場合に比較して、その動作が正確に
なり、少なくとも次の送信エリアに到達する以前に基準
値の設定が間違いなく実施される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な構成の説明図である。
【図2】実施例の路車間通信用受信機の説明図である。
【図3】図2の路車間通信用受信機における処理フロー
のチャート図である。
【図4】図2の路車間通信用受信機の動作の説明図であ
る。
【図5】路車間情報システムの概要の説明図である。
【図6】車載アンテナの取り付け位置と受信電波の強度
の関係の説明図である。
【符号の説明】
11 受信部 12 再生手段 13 抽出手段 14 識別手段 15 ブロック手段 16 基準値設定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路上空位置に設けた送信素子を通過す
    る前後の限定された範囲の道路上で受信可能であって、
    該送信素子の手前の路上位置と通過後の路上位置とで特
    定変調成分が反転されている電波情報を、車載アンテナ
    を通じて受信する受信部(11)と、 該電波情報から前記特定変調成分を抽出する抽出手段
    (13)と、 抽出された前記特定変調成分の強度の落ち込みを検知し
    て、前記送信素子に対する車輛の最接近位置を識別する
    識別手段(14)と、を有する路車間通信用受信機にお
    いて、 前記電波情報の受信強度を検知して、予め定めた基準値
    に比較し、該受信強度が該基準値に満たない期間につい
    て、前記送信素子に対する車輛の最接近位置の識別動作
    を制限するブロック手段(15)と、 前記送信素子を通過する前後を通じてサンプリングした
    前記電波情報の受信強度の実際の変化に基づいて前記基
    準値を定める基準値設定手段(16)と、を有すること
    を特徴とする路車間通信用受信機。
  2. 【請求項2】 請求項1の路車間通信用受信機におい
    て、前記基準値設定手段は、 前記電波情報の受信強度を検知してピーク値を更新記憶
    するピークホールド回路と、 該ピーク値に基づいて前記基準値を設定する設定回路
    と、前記受信可能な限定された範囲を前記車輛が通過し
    た後に、前記設定回路に対してトリガー信号を送出して
    前記設定を実施させるトリガー回路と、を含むことを特
    徴とする路車間通信用受信機。
  3. 【請求項3】 請求項2の路車間通信用受信機におい
    て、前記トリガー回路は、 前記電波情報の受信開始を検知して車輛の走行距離の計
    測を開始して、予め定めた距離に達すると前記設定回路
    に対するトリガー信号の送出を可能にする距離計、を含
    むことを特徴とする路車間通信用受信機。
JP30544592A 1992-11-16 1992-11-16 路車間通信用受信機 Withdrawn JPH06160505A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6337978B1 (en) 1998-10-01 2002-01-08 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dedicated short-range communication mobile device for intelligent transport systems

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US6337978B1 (en) 1998-10-01 2002-01-08 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dedicated short-range communication mobile device for intelligent transport systems

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