JPH06160332A - 酸素センサ - Google Patents

酸素センサ

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JPH06160332A
JPH06160332A JP43A JP30852992A JPH06160332A JP H06160332 A JPH06160332 A JP H06160332A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 30852992 A JP30852992 A JP 30852992A JP H06160332 A JPH06160332 A JP H06160332A
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JP
Japan
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electrode
protective layer
oxygen sensor
gas
added
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Pending
Application number
JP43A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Uchikawa
晶 内川
Futoshi Ichiyanagi
太 一柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH06160332A publication Critical patent/JPH06160332A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ジルコニア型酸素センサの低温活性を向上させ
る。 【構成】ジルコニアチューブ1の外表面に形成されて被
検出気体と接触する白金電極3を、多孔質のセラミック
ス保護層4で覆う。ここで、前記保護層4にはアルミ
ナ,ジルコニア,イットリアを主成分とするが、酸化セ
リウムCeO2が添加されている。前記保護層4に添加
された酸化セリウムCeO2 の中で、白金電極3との境
界層付近に存在するものが、白金電極3の助触媒として
作用し、白金電極3の触媒活性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸素センサに関し、詳し
くは、酸素分圧比に応じた起電力を発生する酸素センサ
の低温活性を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、酸素イオン伝導性固体電解質を用
いた酸素センサとしては、例えば以下に示すようなセン
サ部構造を有したものがある(特開昭58−20436
5号公報、実開昭59−31054号公報等参照)。即
ち、酸化ジルコニウムZrO2 を主成分とする酸素イオ
ン伝導性固体電解質から形成される先端が閉塞されたジ
ルコニアチューブの内表面及び外表面にそれぞれ白金P
t電極を形成すると共に、外側の白金Pt電極の更に外
側にマグネシウムスピネル等の多孔セラミックス保護層
を形成する。
【0003】かかる構成において、ジルコニアチューブ
の内側空洞に基準気体(例えば大気)を導入する一方、
ジルコニアチューブの外側を被検出気体(例えば内燃機
関の排気)と接触させ、内表面に接触する基準気体の酸
素分圧と、外表面に接触する被検出気体の酸素分圧との
比に応じた起電力を、前記電極間に発生させることによ
って、被検出気体の酸素分圧(酸素濃度)を検出するも
のである。
【0004】尚、前記電極の形成方法としては、真空蒸
着法,無電解めっき法,ペースト法などがあるが、電極
の付着強度が高く耐久性に優れていることから、電極材
をペースト状にして仮焼状態のジルコニアチューブに塗
布してから焼結させるペースト法が、電極形成方法とし
て好ましいとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の酸素
センサにおいては、低温時には内部抵抗が大きくなり、
かつ、触媒活性が悪化するなどの理由から、リッチ出力
が低下するという特性を有し、低温状態から酸素センサ
を通常に作動させることができないという問題がある。
【0006】このため、低温状態から酸素センサを用い
たい場合には、素子を加熱するためのヒータを設け、こ
のヒータによる加熱によって、雰囲気温度が低い状態か
ら内部抵抗の減少及び触媒活性を図るようにしていた。
しかしながら、ヒータを設けることによって酸素センサ
のコストアップを招き、また、ヒータ電圧がリークした
場合に素子が破壊される惧れがあるなどの問題が新たに
発生していた。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、電極の触媒活性を向上させ得る酸素センサを提供
し、以て、酸素センサの低温作動化を改善することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため本発明では、酸
素イオン伝導性固体電解質からなる基体の内外表面に貴
金属により電極をそれぞれ形成し、基準気体に接触させ
た一方表面の電極と、被検出気体に接触させた他方表面
の電極との間に酸素分圧比に応じた起電力を発生する構
成であると共に、前記被検出気体に接触する電極を被覆
する多孔質のセラミックス保護層を備えた酸素センサに
おいて、前記保護層に酸化セリウムCeO2 ,酸化ラン
タンLa2 3 ,酸化カルシウムCaOのうちの少なく
とも1つを添加した。
【0009】
【作用】上記構成の酸素センサによると、保護層に添加
される酸化セリウムCeO2 ,酸化ランタンLa
2 3 ,酸化カルシウムCaOは、貴金属製電極の助触
媒として作用するから、保護層と電極との境界面に存在
する酸化セリウムCeO2 ,酸化ランタンLa2 3
酸化カルシウムCaOによって被検出気体に接触する電
極の触媒活性を向上させ得る。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。実施例の
酸素センサ構造を示す図1において、酸化ジルコニウム
ZrO2 を主成分とする酸素イオン伝導性固体電解質か
ら形成される先端が閉塞されたジルコニアチューブ1
(基体)の内表面及び外表面にそれぞれ起電力取り出し
用の白金Pt電極2,3が形成されている。
【0011】前記電極2,3の材料としては、前記白金
Ptの他、ロジウムRh,パラジウムPd等の白金系貴
金属を用いても良い。また、前記外表面側の白金Pt電
極3の外側には、該電極3を保護するための多孔質のセ
ラミックス保護層4が形成されている。かかる構成にお
いて、ジルコニアチューブ1の内側空洞に基準気体(例
えば大気)を導入する一方、ジルコニアチューブ1の外
側を被検出気体(例えば内燃機関の排気)と接触させ、
内表面に接触する基準気体の酸素分圧と、外表面に接触
する被検出気体の酸素分圧との比に応じた起電力を、前
記電極2,3間に発生させることによって、被検出気体
の酸素分圧(酸素濃度)を検出し得るものである。
【0012】ここで、前記多孔質のセラミックス保護層
4は、アルミナ,ジルコニア,イットリアを主成分とす
るものであるが、本実施例の酸素センサでは、酸化セリ
ウムCeO2 を、保護層4の固体分濃度の1〜30%程度
の割合で添加してある。前記保護層4に添加された酸化
セリウムCeO2 は、貴金属製電極の助触媒として作用
するから、図2に示すように、電極3との境界付近の保
護層4内に存在する酸化セリウムCeO2 が電極3の触
媒活性を高め、より低温時から酸素センサを作動させる
ことができるようになる。
【0013】尚、前記酸化セリウムCeO2 の他、酸化
ランタンLa2 3 ,酸化カルシウムCaOも助触媒と
して機能するので、酸化セリウムCeO2 の代わりにこ
れらを添加させる構成としても良い。ここで、上記のよ
うに保護層4内に添加した酸化セリウムCeO2 によっ
て電極3の触媒活性を向上させるためには、保護層4内
に酸化セリウムCeO2 を分散性良く添加させるように
することが望まれる。
【0014】そのため、前記酸化セリウムCeO2 の添
加に当たっては、保護層のスリップに酸化セリウムCe
2 の粉体を添加する方法よりも、保護層スリップに有
機セリウム化合物を添加させておいて、ジルコニアチュ
ーブ1、電極2,3、保護層4を同時焼結させ、かかる
焼結によって最終的には保護層4内に酸化セリウムCe
2 が添加されるようにすると良い。
【0015】前述のように、セリウムを有機化合物の形
(レジネート材)として保護層スリップに混ぜる構成と
すれば、酸化セリウムCeO2 の状態で混合させる場合
に比べ、高い分散性をもって混合させることができ、焼
結によって酸化されて酸化セリウムCeO2 となったと
きに、保護層4内に分散性良く混在するようになる。そ
して、分散性良く酸化セリウムCeO2 を添加できれ
ば、それだけ電極3との境界に均一に酸化セリウムCe
2 を存在させて、電極3の触媒活性を向上させる効果
がより大きくなる(図3参照)。
【0016】尚、酸化セリウムCeO2 の代わりに、酸
化ランタンLa2 3 ,酸化カルシウムCaOを添加さ
せる場合にも、上記のように有機化合物の状態で保護層
スリップに混合させる構成とすると良い。また、前記酸
化セリウムCeO2 ,酸化ランタンLa2 3 ,酸化カ
ルシウムCaOは、電極3の助触媒として作用するか
ら、電極3に添加する構成も想定されるが、電極3に添
加した場合には、電極の耐久性が低下して電極3の剥が
れが発生することがある。これに対し、保護層4に添加
させる構成とすれば、電極3の耐久性を損なうことな
く、電極3の触媒活性を向上させ得る。
【0017】上記のように電極の触媒活性が向上すれ
ば、ヒータ無しで低温作動化を実現できる酸素センサを
提供でき、また、ヒータを必要としないから、ヒータ電
圧のリークによる素子破壊の惧れもなくなる。また、上
記のようにして、触媒活性が改善され低温作動化が促進
されれば、内燃機関の排気中の酸素濃度を検出するため
に設けられる場合には、機関の始動直後から排気中の酸
素濃度を計測することができ、前記酸素濃度の情報に基
づく空燃比フィードバック制御を早期に行わせて、機関
始動時(冷機時)の排気性状を改善できるようになる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる酸素
センサによると、貴金属の電極を保護する保護層に酸化
セリウムCeO2 ,酸化ランタンLa2 3 ,酸化カル
シウムCaOのうちの少なくとも1つを添加したことよ
り、保護層内で電極との境界付近に存在する酸化セリウ
ムCeO2 ,酸化ランタンLa2 3 ,酸化カルシウム
CaOが電極の助触媒として機能し、電極の触媒活性を
向上させることができ、以て、酸素センサの低温特性が
向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】酸素センサ構造例を示す断面図。
【図2】実施例における保護層部分を示す部分拡大図。
【図3】本発明にかかる酸素センサの低温活性の向上効
果を示す線図。
【符号の説明】
1 ジルコニアチューブ 2,3 電極 4 保護層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸素イオン伝導性固体電解質からなる基体
    の内外表面に貴金属により電極をそれぞれ形成し、基準
    気体に接触させた一方表面の電極と、被検出気体に接触
    させた他方表面の電極との間に酸素分圧比に応じた起電
    力を発生する構成であると共に、前記被検出気体に接触
    する電極を被覆する多孔質のセラミックス保護層を備え
    た酸素センサにおいて、前記保護層に酸化セリウムCe
    2 ,酸化ランタンLa2 3 ,酸化カルシウムCaO
    のうちの少なくとも1つを添加したことを特徴とする酸
    素センサ。
JP43A 1992-11-18 1992-11-18 酸素センサ Pending JPH06160332A (ja)

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JP43A JPH06160332A (ja) 1992-11-18 1992-11-18 酸素センサ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0810425A1 (de) * 1996-05-30 1997-12-03 E.G.O. ELEKTRO-GERÄTEBAU GmbH Elektrischer Widerstands-Temperaturfühler
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DE102017003752A1 (de) 2016-04-20 2017-10-26 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Gassensorelement und Gassensor

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DE102017003752A1 (de) 2016-04-20 2017-10-26 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Gassensorelement und Gassensor

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