JPH06160272A - 光断層イメージング装置 - Google Patents

光断層イメージング装置

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JPH06160272A
JPH06160272A JP31056892A JP31056892A JPH06160272A JP H06160272 A JPH06160272 A JP H06160272A JP 31056892 A JP31056892 A JP 31056892A JP 31056892 A JP31056892 A JP 31056892A JP H06160272 A JPH06160272 A JP H06160272A
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interference
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Mamoru Kaneko
守 金子
Akihiro Taguchi
晶弘 田口
Shuichi Takayama
修一 高山
Kuniaki Kami
邦彰 上
Tsuguo Okazaki
次生 岡▲崎▼
Tetsumaru Kubota
哲丸 窪田
Koji Yasunaga
浩二 安永
Atsushi Osawa
篤 大澤
Ichiji Ohashi
一司 大橋
Yoshinao Ooaki
義直 大明
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 体腔内部の組織に対する診断を行うための光
断層像を得ることのできる光断層イメージング装置を提
供すること。 【構成】 被検体内に挿入可能な細長の挿入部8を有す
る内視鏡2内に低干渉性光を導光する光ファイババンド
ル25を挿通し、挿入部8の先端側の端面から関心部位
19側に出射すると共に、関心部位19側で反射された
測定光を逆方向に伝送し、干渉部6内部の(干渉光)検
出部44に導く。光ファイババンドル25の各光ファイ
バにはスキャナ39で順次低干渉性光が導光される。検
出部44はミラー45で反射された参照光の光路長と殆
ど同じ光路長となる測定光とを干渉させて検出し、ミラ
ー55を可動することにより深さ方向の断層像を得られ
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低干渉性光を用いて被
検体に対する断層像を得る光断層イメージング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、生体組織を診断する場合、その組
織の表面状態の光学的情報を得るイメージング装置の他
に、組織内部の光学的情報を得ることのできる光CT装
置が提案されている。
【0003】この光CT装置としてはピコ秒パルスを用
いて、生体内部の情報を検出し、断層像を得る。しかし
ながら、ピコ秒パルスオーダの極短パルス光を発生する
レーザ光源は高価で大型となり、取扱いも面倒である。
【0004】最近になって、低干渉性光を用いて被検体
に対する断層像を得る干渉型OCT(オプティカル・コ
ヒーレンス・トモグラフィ)が例えばScience
Vol.254、1178(1991)に提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記干渉型OCTでは
生体表面近くの組織に対しては使用可能であるが、体腔
内部の任意の部位の組織に対する診断を行うための情報
を得るためには、診断を望む部位に設定する手段を有し
ないので、実質的には不可能になる。
【0006】本発明は、上述した点にかんがみてなされ
たもので、体腔内部の組織に対する診断を行うための光
断層像を得ることのできる光断層イメージング装置を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】被検体内に挿入
可能な細長の挿入部と、低干渉性光を発生する低干渉性
光発生手段と、前記挿入部内に挿通され、前記挿入部の
先端側の端面から被検体側に前記低干渉性光を複数の位
置に出射すると共に、被検体側で反射された反射光を検
出するための複数の光ファイバからなる導光手段と、前
記低干渉性光を前記複数の光ファイバに順次導光し、出
射位置を変化すると共に、被検体側で反射された反射光
を順次検出するための光走査手段と、前記光走査手段で
検出した反射光と前記低干渉性光から生成した基準光と
を干渉させて、干渉した干渉光に対応する干渉信号を抽
出する干渉光抽出手段と、前記基準光側又は反射光側の
光路長を変化させる光路長変化手段と、前記干渉信号に
対する信号処理を行い、前記被検体の深さ方向の断層像
を構築する信号処理手段と、を設けることにより、挿入
部により体腔内に導光部材の先端側を導くことができ、
体腔内の組織の深さ方向に対する断層像を得ることがで
きる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の第1実施例の光断層イメージング
装置を示す。この第1実施例の光断層イメージング装置
1は体腔内の任意の部位を観察可能な内視鏡2と、この
内視鏡2に照明光を供給する光源装置3と、内視鏡2内
に設けられた低干渉性の光を導光する導光部材が接続さ
れ、光断層イメージングを行う光干渉装置4と、この光
干渉装置4による光断層像を表示する表示装置としての
モニタ5とから構成される。
【0009】上記光干渉装置4は低干渉性の光を用いて
光断層像を生成するために測定光と参照光との干渉光検
出を行う干渉部6と、この干渉部6により得られる干渉
光に対応する電気信号を信号処理して光断層像に対応す
る映像信号を生成する信号処理部7とからなり、この映
像信号はモニタ5に表示される。
【0010】上記内視鏡2は細長で可撓性を有する挿入
部8と、この挿入部8の後端に設けられた太幅の操作部
9と、この操作部9の後端に設けられた接眼部11と、
操作部9の側部から外部に延出されたライトガイドケー
ブル12とからなる。
【0011】挿入部8、操作部9及び途中で分岐される
一方のライトガイドケーブル12内にはライトガイド1
3が挿通され、その手元側端部のコネクタ14を光源装
置3に着脱自在で装着できる。この装着状態では、光源
装置3内部の例えばキセノンランプ15の白色照明光が
コンデンサレンズ16で集光されて、ライトガイド13
の端部に供給され、この照明光はライトガイド13で伝
送され、挿入部8の先端部17の照明窓に固定された他
方の端面からさらに照明レンズ18を介して前方に出射
される。
【0012】照明レンズ18を介して出射された照明光
により、照明された患部等の観察関心部位19は照明レ
ンズ18に隣接する観察窓に取り付けた対物レンズ21
によってその光学像がその焦点面に結ばれる。この焦点
面の位置には像伝送の機能を有するイメージガイド22
の一方の端面が配置され、このイメージガイド22によ
って接眼部11側の端面に光学像が伝送される。
【0013】接眼部11の接眼窓内側にはイメージガイ
ド22の端面に対向して接眼レンズ23が取り付けてあ
り、術者は接眼窓に目を近づけることにより、接眼レン
ズ23を介して伝送された光学像を拡大観察することが
できる。
【0014】なお、操作部9には図示しない湾曲操作機
構が設けてあり、湾曲操作ノブを操作することにより、
先端部17の後端に形成された湾曲部を上下、左右の任
意の方向に湾曲でき、術者は観察を望む関心部位19を
観察するのに適した方向に先端部17の観察窓を向ける
ことができる。
【0015】この内視鏡2にはさらに低干渉性の光を偏
波面を保持して伝送する偏波保持ファイババンドル25
が挿通されている。つまり、挿入部8、操作部9及び途
中で分岐されるライトガイドケーブル12には偏波保持
ファイババンドル25が挿通され、ライトガイドケーブ
ル12の先端のコネクタ26を光干渉装置4の干渉部6
に着脱自在で装着することができる。
【0016】この偏波保持ファイババンドル25は例え
ば途中部分は断面が円形であるが、両端では断面が直線
状となるように偏波保持ファイバがn本配列されてい
る。また、図1に示すように一方の端部でのファイバf
1,…,fnの配列は他方の端部でのファイバf1,
…,fnの配列に対応するように配列されている。
【0017】上記干渉部6内に配置した低干渉性の光源
としての超高輝度発光ダイオード(以下、SLDと略
記)31の例えば830nmの波長で、例えば可干渉距
離が数10ないし数1000μm程度の光はレンズ32
a,偏光子32b,レンズ32cを経て一定の偏波面の
直線偏光の光にされ、シングルモード光ファイバ33a
の一方の端面から入射し、他方の端面側に伝送される。
【0018】この光ファイバ33aは途中のPANDA
カップラ34で他方のシングルモード光ファイバ33b
と光学的に結合されている。従って、このカップラ34
部分で2つに分岐されて伝送される。光ファイバ33a
の(カップラ34より)先端側は、ジルコン酸鉛のセラ
ミックス(PZTと略記)35等の圧電素子に巻回され
ている。
【0019】このPZT35は発振器36から駆動信号
が印加され、光ファイバ33aを振動させることにより
伝送される光を変調する変調器37を形成する。この駆
動信号の周波数は例えば5〜20KHzである。変調さ
れた光は光ファイバ33aの先端面から出射され、この
先端面に対向するレンズ38を介してスキャナ39のミ
ラー41に入射する。このミラー面41はスキャナ39
により、入射角が変化するように回動される。
【0020】このミラー41で反射された光はシリンド
リカルレンズ42を経て偏波保持ファイババンドル25
のファイバf1,…,fnに順次入射される。この偏波
保持ファイババンドル25で伝送され、先端部17側の
ファイバf1,…,fnの端面から順次出射され、関心
部位19をほぼ直線状にスキャンする。関心部位19側
で反射された光は偏波保持ファイババンドル25により
伝送され、シリンドリカルレンズ42、ミラー41及び
レンズ38を経て光ファイバ33aの先端面に入射され
る。
【0021】この光はカップラ34でほぼ半分が光ファ
イバ33bに移り、(干渉光)検出部44に導かれる。
また、この光ファイバ33bはその先端面に取り付けた
ミラー45で反射された光(SLD31側からの光がカ
ップラ34で分岐された参照光)も伝送し、検出部44
に導く。つまり、検出部44側に導かれる光は偏波保持
ファイババンドル25側に伝送され、関心部位19側で
反射された測定光と、ミラー45で反射された参照光と
が混ざったものとなる。
【0022】なお、光ファイバ33bにおけるミラー4
5に固定された先端部とカップラ34との間には光ファ
イバ33aにおける変調器37形成のために巻回された
部分での光路長と、偏波保持ファイババンドル25側に
よる光路長とをほぼ補償するための光路長に設定した補
償リング46が設けてある。光ファイバ33bの後端面
から出射された光はレンズ47で平行光束にされ、検光
子48で上記偏波面の光成分が抽出された後、ハーフミ
ラー49で透過光と反射光に分岐される。
【0023】反射光はミラー51で反射され、(さらに
ハーフミラー49で透過された光成分が)レンズ52で
集光されて、光検出器としてのシリコンフォトダイオー
ド(SiーPDと略記)53で受光される。又、透過光
はX−ステージ54に取り付けたミラー55で反射さ
れ、(さらにハーフミラー49で反射された光成分が)
レンズ52で集光されて、SiーPD53で受光され
る。
【0024】X−ステージ54は例えばステッピングモ
ータ56によって光ファイバ33bの端面に対向する方
向に移動され、参照光側の光路長を変化できるようにな
っている。
【0025】ミラー45、55で反射された参照光がS
iーPD53に入射されるまでの光路長と、偏波保持フ
ァイババンドル25を経て関心部位19のある深さから
戻った測定光がミラー51で反射されてSiーPD53
に入射されるまでの光路長とが殆ど等しくなる場合にお
けるその深さに対する干渉光が検出され、従って参照光
側の光路長を変化することにより深さ方向の光断層像生
成のための干渉光データが得られる。
【0026】なお、ハーフミラー49とミラー51まで
の光路長及びハーフミラー49とミラー55までの光路
長は少なくとも低干渉性の光の干渉範囲よりずれるよう
に設定され、例えば測定されるべき光自身がハーフミラ
ー49で透過光と反射光に分岐さらた後にハーフミラー
49で干渉が起こらないように設定されている。
【0027】上記SiーPD53で光電変換された信号
は、プリアンプ57で増幅された後、信号処理部7のロ
ックインアンプ58の信号入力端に入力される。このロ
ックインアンプ58の参照信号入力端には発振器36の
駆動信号又はこれと同一位相の信号が参照信号として入
力され、プリアンプ57を経た信号における参照信号と
同一位相の信号成分が抽出され、さらに検波増幅され
る。
【0028】このロックインアンプ58の出力はコンピ
ュータ59に入力され、偏波保持ファイババンドル25
を形成する各ファイバfi(i=1〜n)によって得ら
れた信号から断層像に対応した映像信号を生成するため
の制御を行う。
【0029】つまり、ファイバf1からファイバfnに
光が順次入力されるようにスキャナ39に制御信号を送
る。ファイバf1からファイバfnに光が順次スキャン
された状態で、ロックインアンプ58から入力された信
号を(A/Dコンバータでデジタル量に変換して)例え
ば図示しない画像メモリに格納する。
【0030】ファイバfnまでスキャンが終了すると、
ステッピングモータ56に制御信号を送り、ミラー55
を少し移動させる制御を行う。再び、スキャナ39に制
御信号を送り、ファイバf1からファイバfnに光が順
次スキャンされた状態で、ロックインアンプ58から入
力された信号を画像メモリに格納する。このようにし
て、所定の深さ範囲に対する信号を画像メモリに格納す
る動作が終了したら、画像メモリに格納された信号を図
示しないD/Aコンバータを介してビデオプロセッサ6
0に出力する。
【0031】なお、光ファイバ33aの先端面から出射
された光が各ファイバfiの端面に入射されるまでの光
路長が中央側が小さく、両端側が大きくなる等、光路長
が許容される範囲から逸脱する程に異なる場合には、そ
の補正しないと、断層像が歪を持つことになるので、コ
ンピュータ59はその補正を行う処理を行う。
【0032】ビデオプロセッサ60ではコンピュータ5
9から入力された信号に同期信号を重畳する等して標準
的な映像信号を生成し、モニタ5に出力する。モニタ5
は入力される映像信号をモニタ画面に表示する。このモ
ニタ画面には関心部位の断層像5aが表示されることに
なる。
【0033】この第1実施例によれば、内視鏡2には低
干渉性の光を導光する導光部材を挿通して、体腔内の診
断を望む部位に低干渉性の光を導光することができ、そ
の部位に対する断層像を容易に得ることができる。従っ
て、内視鏡2による観察を望む部位の表面状態から得ら
れる情報では不十分な場合でも、この断層像を得ること
により、内部の状態に対する情報が得られるので、より
的確な診断を下すための情報を提供できる。また、ピコ
秒パルスを用いた場合よりも低コストで実現できる。
【0034】図2は第1実施例の第1の変形例の主要部
の構成を示す。この変形例では偏波保持ファイババンド
ル25のコネクタ26側の端部が異なる。つまり、この
変形例では端部が円弧を形成するように配置され、光フ
ァイバ33aの先端面から出射されて偏波保持ファイバ
バンドル25の各ファイバf1〜fnの端部に至る光路
長が同じになるように配置される。
【0035】また、この変形例ではシリンドリカルレン
ズ42を用いることなく、ミラー41で反射された光は
各ファイバfiに入射(導光)される。なお、ミラー4
1における実際の光の反射位置は円弧の中心になるよう
に設定されている。この変形例によれば、各ファイバf
iに導光した際のそれぞれの光路長が等しくなるので、
得られた断層像の歪を小さくすることができるとか、歪
の補正を省略できる等のメリットがある。
【0036】図3は第1実施例の第2の変形例の主要部
を示す。この変形例はコネクタ26側の端面に対向して
リニア走査機構61が配置されている。光ファイバ33
aの先端側はXーステージ62に固定部材63で固定さ
れている。また、このXーステージ62にはレンズ38
及びミラー64も固定され、光ファイバ33aの先端面
から出射された光はレンズ38を経てミラー64で直角
方向に反射され、対向する偏波保持ファイババンドル2
5のファイバfiに入射される。
【0037】Xーステージ62はステッピングモータ6
5によって、矢印で示す方向、つまり偏波保持ファイバ
バンドル25の端面と平行な方向にスキャンされるよう
になっている。この場合にも、各ファイバfiの端面に
導光されるまでの光路長を一定にできる。したがって、
第1の変形例と同様の効果を有する。
【0038】図4は第1実施例の第3の変形例における
内視鏡先端側の一部を示す。偏波保持ファイババンドル
25の各ファイバfi先端部は先端部17を構成する先
端部本体66に設けた孔にそれぞれ固定され、各ファイ
バfiの先端面にセルフォックレンズ67がライン状に
配置されている。なお、ライン状に配置されたセルフォ
ックレンズ67に隣接して設けた観察窓21aと照明窓
18aにはそれぞれ対物レンズ21と照明レンズ18が
取り付けてある。
【0039】セルフォックレンズ67によって光を効率
良くその光軸に沿った前方方向に導光すると共に、前方
方向から入射される光を集光し、効率良く、各ファイバ
fiの先端面に導光する。この変形例によれば、感度及
びS/Nを向上できる。
【0040】図5は第1実施例の第4の変形例における
内視鏡先端側の一部を示す。この変形例では、先端部本
体66には観察窓21a及び照明窓18aに隣接して円
形の透孔が形成され、カバーガラス68の内側にレンズ
69が取り付けられ、このレンズ69の内側に光ファイ
バfiが図6に拡大して示す配置のようにして収納され
ている。
【0041】つまり、光ファイバfiは図6に示すよう
に縦方向での位置が少しづつずれるように積層されて配
置され、積層しないで縦方向に配置した場合よりも分解
能を向上している。
【0042】図7は本発明の第2実施例の光断層イメー
ジング装置71の主要部を示す。第1実施例では内視鏡
2内に通常の照明光学系及び観察光学系の他に、低干渉
性の光を導光する導光部材を独立で設けたが、この実施
例では観察光学系と一体的に設けて挿入部を細径化を可
能にしている。
【0043】この装置71の内視鏡72は、イメージガ
イド22を構成する(イメージガイド)ファイババンド
ル22a内に偏波保持ファイババンドル25を埋め込ん
でいる。例えば、図8に示すようにファイババンドル2
2aの中心を通るようにライン状に偏波保持ファイババ
ンドル25のファイバf1〜fnが配置されるように埋
め込まれている。
【0044】この偏波保持ファイババンドル25を埋め
込んだイメージガイド22の先端面に対向して対物レン
ズ21が配置され、その前方にカバーガラス74が配置
されている。また、この実施例ではライトガイド13は
挿入部8内で2本に分岐され、且つ各先端部はカバーガ
ラス74を通して照明光を出射できるように斜めを向く
ようにして固定されている。
【0045】また、偏波保持ファイババンドル25は例
えば操作部9でイメージガイド22と分離され、例えば
ライトガイドケーブル12とは別のケーブル内を挿通さ
れ(図2のようにライトガイドケーブル12内を挿通
し、末端側で分岐させても良い)、図2と同様に円弧状
にされた端部のコネクタ26が干渉部6に接続されるよ
うになっている。
【0046】その他の構成は図1又は図2で説明したも
のと同じであるので、同一構成要素には同じ符号を付
け、その説明を省略する。この実施例では偏波保持ファ
イババンドル25をイメージガイド22に埋め込み、観
察光学系を共通化したので、イメージガイド22と独立
に偏波保持ファイババンドル25を設けた場合よりも挿
入部8を細径化できるし、さらに測定位置を確認できる
メリットがある。
【0047】また、共通のカバーガラス74を通して照
明光を出射すると共に、観察等の光を取り込むようにし
た構成にしているので、図9に示すように挿入部8の先
端面を被検体75に密着させた状態で、照明及び観察が
できるようになっている。このように密着状態で使用す
れば、測定時における被検体75との位置ずれを防止で
き、精度の高い光断層像が得られる。
【0048】図10は本発明の第3実施例の光断層イメ
ージング装置81の主要部を示す。この実施例では走査
方向が異なる複数の光断層像を得られるようにしたもの
である。
【0049】この実施例の内視鏡82は通常の照明光学
系及び観察光学系のほかに、2つの低干渉性の光を伝送
するファイババンドル25A,25Bが挿通され、挿入
部8の先端部17では図11に示すように例えば十字状
に配置された2つのファイバアレイ83A,83Bにさ
れている。なお、図11で十字の中心のファイバは共通
に使用される。
【0050】ファイババンドル25A,25Bは操作部
9から延出されたケーブル84内を挿通され、その端部
が干渉部85に接続される。ファイババンドル25A,
25Bの端部は図2で説明したものと同様に円弧状に配
置されている。
【0051】つまり、ミラー41を中心とする円上にそ
の端部が乗るように2つの端部が対向配置され、ミラー
41が図示しないモータにより回転されることにより、
各端部のファイバf1〜fnとf1′〜fn′に光ファ
イバ33a側からの低干渉性の光をレンズ38を介して
導光すると共に、被検体側で反射された光を光ファイバ
33a側に導光する。
【0052】この実施例の干渉部85は第1実施例の構
成と同じでも良いし、図10に簡略的に示す構成でも良
い。図10ではSLD31の光はレンズ32によりの光
ファイバ33aの一方の端面に入射され、一部が他方の
光ファイバ33bに分岐されるカップラ34を介し、さ
らにPZT35等で形成した変調器37を経て先端面か
らミラー41側に出射される。
【0053】例えば、図10の実線で示すミラー41の
状態ではファイババンドル25A側に導光され、ファイ
バアレイ83Aから前方の被検体側に出射され、表面及
び内部で反射された光の一部が同じファイバfiに入射
される。この光はミラー41で反射され、カップラ34
を介して他方の光ファイバ33bに移り、Si−PD等
の光検出器86で受光される。
【0054】一方、SLD31の光はカップラ34を介
して他方の光ファイバ33bに分岐され、補償リング部
46を経て光ファイバ33bの先端面からレンズ87で
集光されて出射される。この光はミラー45で反射さ
れ、光ファイバ33bの後端面から参照光として、光検
出器86で受光される。
【0055】上記ミラー45は図示しない走査機構に
て、矢印で示すように移動され、参照光側の光路長が可
変される。内視鏡82側を通って戻る測定光の光路長が
参照光側の光路長に殆ど一致する場合に干渉光として検
出器86で検出され、図1に示す信号処置部7側に出力
され、信号処理されて、モニタ5に断層像が表示され
る。この場合は図12の実線SAで示すように縦方向の
走査に対応して、図13のようにモニタ5の例えば左側
に表示される断層像GAとなる。
【0056】図10の点線で示すミラー41の状態では
ファイババンドル25B側に導光され、ファイバアレイ
83Bから前方の被検体側に出射され、表面及び内部で
反射された光の一部が同じファイバfiに入射される。
【0057】この光はミラー41で反射され、カップラ
34を介して他方の光ファイバ33b移り、Si−PD
等の光検出器86で受光され、図1に示す信号処置部7
側に出力されて、信号処理され、モニタに断層像が表示
される。この場合は図12の点線SBで示すように横方
向の走査に対応して、例えば図13のようにモニタ5の
右側に表示される断層像GBとなる。
【0058】図14は第3実施例の変形例における内視
鏡先端部に固定されるファイバ支持部材91を示す。挿
入部先端部には透孔が形成され、この透孔にはファイバ
支持部材91が接着剤等で固定されている。
【0059】このファイバ支持部材91には十字状に沿
って孔が多数形成され、ファイバアレイ83Aのファイ
バfiと、ファイバアレイ83Bのファイバfi′との
先端部側が挿入され、接着剤等で固定されている。各フ
ァイバfi,fi′の先端面にはそれぞれセルフォック
レンズ92が取り付けられている。
【0060】図15は本発明の第4実施例におけるプロ
ーブ93を示し、図15(a)は正面図、図15(b)
は図15(a)のA−A′線断面図である。このプロー
ブ93は(観察窓94aと照明窓94bを備えた)通常
の内視鏡94のチャンネル94cに挿通可能なプローブ
である。
【0061】このプローブ93内には低干渉性の光を導
光する光ファイババンドル95が挿通され、このファイ
ババンドル95の先端はプローブ93の先端に取り付け
た光ファイバアレイ支持部材96で固定されている。
【0062】光ファイバアレイ支持部材96は図15
(b)に示すように一定の極率の円弧面96aにおける
円弧に沿って設けた孔にファイババンドル95の先端部
を挿入して固定している。従って、図15(a)に示す
ようにファイババンドル95の先端部は円弧に沿った曲
線上に配置された光ファイバアレイ95aとなってい
る。
【0063】図16は光ファイバアレイ95aの先端面
の配置を示している。光ファイバアレイ支持部材96の
極率δの曲面の接線方向に垂直な方向、つまり法線方向
に孔が設けてあり、各孔にファイババンドル95の各光
ファイバが挿入され、固定されている。従って、各光フ
ァイバは曲面の接線方向に垂直な方向を向いていること
になる。
【0064】この実施例によれば、図17に示すように
扇状の視野の光断層像が得られる。この図17の点線は
例えば第1実施例により得られる視野であり、この実施
例は前述の各実施例の場合よりも広い視野が得られると
いうメリットがある。
【0065】図18は第4実施例の第1の変形例のプロ
ーブ93′を示す。この変形例は分解能を向上するため
に光ファイバアレイを縦方向の位置を少しづつずらして
積層化したものである。
【0066】図19は第4実施例の第2の変形例の光フ
ァイバアレイ支持部材96′を示す。この変形例は光フ
ァイバアレイの前にセルフォックレンズ97を配置した
構造になっている。
【0067】図20は本発明の第5実施例におけるプロ
ーブ101の先端側を示し、図20(a)は正面図、図
20(b)は図20(a)のB−B′線断面図である。
この実施例は側視方向の光断層像を得られるようにした
ものである。例えば、図15に示すプローブ93を用い
て側視方向の光断層像を得ようとした場合には、先端側
を大きく湾曲(屈曲)させなければならない。この場
合、食道等では屈曲することが困難になる。このような
場合にこのプローブ101を使用するのに適したものと
なる。
【0068】このプローブ101内には低干渉性の光を
導光する光ファイババンドル102が挿通され、この光
ファイババンドル102の先端はプローブ101の先端
部材103の側面に設けた開口に取り付けた光ファイバ
アレイ支持部材104で固定されている。
【0069】この光ファイバアレイ支持部材104は所
定の極率ρで湾曲した曲面104aを有し、この曲面1
04aにはプローブ101の軸と平行な方向に孔が多数
形成され、各b孔に光ファイババンドル102の各光フ
ァイバが挿通固定され、プローブ101の軸と平行な方
向に光ファイバアレイ105が形成されている。
【0070】この実施例により得られる光断層像は図2
1に示すように深さに対して扇状に広がる視野に対応し
たものとなる。なお、この実施例に対しても、光ファイ
バアレイ105の端面の前に、図19に示すようなセル
フォックレンズを配置しても良い。また、曲面に沿って
光ファイバアレイ105を配置した広角の視野を有する
ものにかぎらず、直線に沿って配置して側視方向の光断
層像を得るものでも良い。
【0071】図22は本発明の第6実施例の光断層イメ
ージング装置111を示す。図22に示す光断層イメー
ジング装置111は、被検体内部に挿入される細長で可
撓性を有する挿入部112と、断層像観察のための光を
出射するとともに、被検体内部からの反射光を受光する
干渉部113と、干渉部113の出力を信号処理する信
号処理部114と、この信号処理部115で生成された
映像信号を表示するモニタ115とから構成される。
【0072】上記挿入部112は、例えば内視鏡の挿入
部として構成され、先端部116のチャンネル部116
aに、照明窓117、観察窓118、及び吸引チャンネ
ル119などが形成されている。
【0073】上記照明窓117の内側には配光レンズが
装着され、この配光レンズの後端にライトガイド120
が連設されている。このライトガイド120は、挿入部
112内を挿通されて図示しない光源装置に接続され、
この光源装置からの照明光を伝送して照明窓117から
被検体の観察部位に照射するようになっている。
【0074】また、観察窓118のには対物レンズ12
1が設けられ、この対物レンズ121の結像位置に、イ
メージガイド122の先端面が配置されている。このイ
メージガイド122は、挿入部112内を挿通され、後
端面が図示しない接眼部内の接眼レンズに対向してい
る。そして、対物レンズ121によって結像された観察
部位の光学像がイメージガイド122によって導かれ、
接眼部から肉眼観察が可能なようになっている。
【0075】また、挿入部112には、断層像観察のた
めの光を放射状に走査する手段としての光ファイバ束1
23が設けられ、この光ファイバ束123は、挿入部1
12外周側に複数の光ファイバ123aが環状に配設さ
れて構成されている。図22及び図23に示すように、
光ファイバ123aの先端は、先端部116の外周側に
チャンネル部116aを囲繞するよう配設されており、
図24に示すように、先端面はファイバ軸に対して、例
えば45°にカットされてテーパ面123bが形成され
ている。
【0076】そして、このテーパ面123bに、アルミ
ニウム、銀、金などが蒸着されてミラー面が形成される
とともに、このミラー面が挿入部112先端で内側にな
るよう配列され、光干渉装置113からの光をファイバ
軸側方に放射し、また、被検体内部から反射された反射
光をファイバ軸方向に入射させるようにしている。ま
た、干渉部113の内部には、光ファイバ束123の端
部に対向してガルバノメータ124のミラー124aが
配置されている。このガルバノメータ124は制御回路
125により制御される。
【0077】つまり光ファイバ33aの先端面から出射
された光をレンズ38を介して光ファイバ束123の端
部の各光ファイバに順次導光するように、ミラー124
aの振り角を可変制御する。この状態では被検体側で反
射された光はレンズ38を介して光ファイバ33aの先
端面に入射されるようになる。干渉部113のその他の
構成は例えば図10に示したものと同様であり、その説
明を省略する。
【0078】干渉部113の光検出器86の出力は信号
処理部114に入力され、信号処理され、光断層像に対
応する映像信号が生成され、モニタ115で光断層像が
表示される。
【0079】尚、光ファイバ123aは、端部にテーパ
面123bを形成したが、テーパ面123bの代わりに
プリズムを配置しても良く、また、光ファイバ123a
に代え、図25に示すように、先端部123cを前記挿
入部112から外側方向に曲げた光ファイバ123a′
を使用して光ファイバ束123を構成しても良い。
【0080】次にこの装置111を用いた光断層像観察
について説明する。例えば、人体臓器の患部の光断層像
を観察する場合、まず、挿入部112を体腔内部に挿入
する。次いで、先端部116外周側が患部位置に達した
ら、干渉部113内のSLD31の光をガルバノメータ
124のミラー124aで反射させて光ファイバ束12
3を構成する各光ファイバ123aに入射させる。
【0081】各光ファイバ123aに入射された光は、
先端のテーパ面123bで反射されてファイバ軸の側方
へ放射され、光ファイバ束123から外側に向かって放
射状に光走査が行われる。そして、患部に照射された光
が組織表面及び内部で反射されると、この反射光が、光
ファイバ束123からガルバノメータ124のミラー1
24aを経て干渉部113内に導光され、内部のレンズ
38、光ファイバ33a、33bを経て、光検出器86
に入射される。
【0082】上記光検出器86の出力は信号処理部11
4で処理され、観察部位の光断層像に対応する映像信号
にされ、モニタ115で光断層像が表示される。この実
施例によれば、挿入部112を被検体内部に挿入して断
層像を観察する場合、前記挿入部112の複雑な湾曲操
作を要することなく、挿入部112の先端部116外周
側を観察部位まで挿入するのみで、挿入部112から放
射状に光走査が行われるため、希望する観察部位の光断
層像が容易に得られる。
【0083】図26は第6実施例の変形例の挿入部を示
す。この変形例では先端部116の全周でなく一部のみ
に光ファイバ束123が設けて、扇状に光を送受して光
断層像を得るようにしたものである。
【0084】図27は本発明の第7実施例の光断層イメ
ージング装置161を示す。この光断層イメージング装
置161は体腔内の任意の部位を観察可能な内視鏡16
2と、この内視鏡162に照明光を供給する光源装置3
と、内視鏡162内に設けられた低干渉性の光を導光す
る導光部材が接続され、光断層イメージングを行う光干
渉装置164と、この光干渉装置164による光断層像
を表示する図示しないモニタとから構成される。
【0085】上記光干渉装置164は低干渉性の光を用
いて光断層像を生成するための干渉光を検出する干渉部
166と、この干渉部166で検出された干渉光に対応
する電気信号を信号処理して光断層像に対応する映像信
号を生成する信号処理部167とからなる。
【0086】上記内視鏡162は図1に示す内視鏡2に
おいて、偏波保持ファイババンドル25のコネクタ26
側の端部が円盤の円周上に沿って形成した孔にそれぞれ
挿入され、接着剤等で固定されたものとなっている。
【0087】又、この実施例の干渉部166は図1の実
施例が1つの波長の光で光断層像を得るものであったに
対し、この実施例では3つの波長の光でそれぞれ光断層
像を得るもとなっている。
【0088】このため、3つのSLD31ー1、31ー
2、31ー3で光発生部を形成有し、これらは例えば7
60nm,790nm,840nmの各波長の光を発生
し、それぞれレンズ32a、偏光子32b、ダイクロイ
ックミラー32d、レンズ32cを介して光ファイバ3
3aに導光される。
【0089】この光ファイバ33aの先端面に対向して
レンズ38、ギヤ171が取り付けられた光学ロッド1
72の一方の端部が配置され、このギヤ171は中間ギ
ヤ173を介してモータ174の軸に取り付けたギヤ1
75と噛合している。そして、モータ174が回転する
と、偏波保持ファイババンドル25のコネクタ26側の
各光ファイバf1〜fnの端面に光学ロッド172の先
端面が対向する状態になり、光ファイバ33a側の光を
偏波保持ファイババンドル25側に導光すると共に、偏
波保持ファイババンドル25側からの光を光ファイバ3
3a側に導光する。
【0090】上記モータ174は2軸ドライバ176に
より回転駆動する駆動信号が供給される。この2軸ドラ
イバ176はXステージ54のモータ56に駆動信号を
供給する。モータ174、56への駆動信号の供給はコ
ンピュータ59により制御される。
【0091】光ファイバ33bから出射される光を検出
する検出部177も3つの波長の光を分離して検出でき
る構成になっている。つまり、ミラー51の反射光とミ
ラー55の反射光とはハーフミラー49で混合され、ダ
イクロイックミラー178で光の波長に応じて選択的に
透過/反射され、さらに検光子48、レンズ52を介し
てそれぞれSiーPD53ー1、53ー2、53ー3で
受光される。
【0092】SiーPD53ー1、53ー2、53ー3
の出力はそれぞれプリアンプ57で増幅された後、信号
処理部167のロックインアンプ58に入力される。こ
のロックインアンプ58は図1では1入力であったのが
3入力に対応できるように3チャンネルなっており、各
チャンネルが時分割で順次選択されて動作する。
【0093】その他は、図1の実施例と同様である。こ
の実施例では3つの波長の光でそれぞれ光断層像が得ら
れるメリットがある。また、モータ174で光学ロッド
172を回転するのみで、偏波保持ファイババンドル2
5の光ファイバf1〜fnに順次導光できる。つまり、
光ファイバf1〜fnに順次導光することが簡単に行う
ことができる。
【0094】ところで、腸等の臓器をステープラでステ
ープル後、切断する場合、ステープルする部分の組織が
死んでいると、ステープルが術後脱落してしまう危険が
あったので、ステープルする部分の組織が生きているか
死んでいるかを事前に計測で知ることができるような機
構を設けても良い。この機構を備えたステープラ装置1
31を図28に示す。
【0095】このステープラ装置131は腸等の管腔臓
器132をステープルするステープラ133と、このス
テープラ133に設けられた光ファイバ束134がケー
ブル135、コネクタ136を介して接続され、断層像
を得るための信号処理を行うイメージング装置137
と、このイメージング装置137と接続され、組織の壊
死か否かの判断の演算処理を行うコンピュータ138
と、断層像の表示とか壊死の判断結果を表示する表示装
置139とから構成される。
【0096】ステープラ133の先端部には、図29に
拡大して示すようにアンビル141が設けられたカート
リッジ142が取付られるようになっている。このカー
トリッジ142におけるステープルする部分の長手方向
にファイバアレイ134aが形成されるようにしてあ
る。図30はステープルする面を示す。
【0097】カッタガイド溝144に隣接してファイバ
アレイ134aが形成され、切断する部分の組織が壊死
か否かを測定する光を出射すると共に、反射光を導光で
きるようにしている。また、カッタガイド溝144及び
ファイバアレイ134aの両側にステープル形成のため
のステープル成形溝145が設けてある。
【0098】図31はイメージング装置137の構成を
示す。このイメージング装置137は図10の干渉部8
5において、2つの波長の光を発生する手段と各波長の
光を検出する手段を有する。
【0099】SLD31ー1、31ー2は互いに異なる
波長、例えば750nmと800nmの光を発生し、そ
れぞれの光はレンズ32a、ダイクロイックミラー14
7、レンズ32cを経て光ファイバ33aに導光され
る。この光ファイバ33aに導かれた光は、その先端部
からレンズ38、ミラー41を介して偏波保持ファイバ
バンドル134のコネクタ136側の光ファイバ端面に
入射される。このコネクタ136側の光ファイバ端面は
図2で説明したのと同様に円弧状に形成されている。
【0100】偏波保持ファイババンドル134で伝送さ
れ、体腔臓器132側で反射された光は再び偏波保持フ
ァイババンドル134で逆方向に伝送され、光ファイバ
33aの先端面に導光される。この光はカップラ34で
他方の光ファイバ33bに一部が導かれ、光検出器側の
端面から出射され、レンズ148、ダイクロイックミラ
ー149、レンズ150を経て光検出器86ー1、86
ー2で受光される。
【0101】光検出器86ー1、86ー2の出力はプリ
アンプ57でそれぞれ増幅された後、ロックインアンプ
58に入力される。ロックインアンプ58で検出された
信号はそれぞれA/Dコンバータ151を介してコンピ
ュータ59に入力される。
【0102】このコンピュータ59はミラー41の回転
制御とかミラー45の移動制御等を行い、断層像に対応
した画像データを得る。この画像データは図28のコン
ピュータ138に転送され、このコンピュータ138は
2つの波長で得られたデータを分析する演算処理を行
い、ファイバアレイ134aに対向する組織部分から得
られたデータが壊死に対応するものか否かを判断する。
【0103】図32は血液中のヘモグロビンの波長に対
する減光度特性を示す。ヘモグロビンが酸素を持つ場合
(b)と持たない場合(a)とでは2つの波長に対する
減光度が異なることから壊死か否かを判断できる。つま
り、波長が800nmの光に対してはヘモグロビンが酸
素を持つ場合、つまり正常組織の場合と持たない場合、
つまり血液が循環しないで壊死した組織とでは殆ど同じ
減光度特性を示す。
【0104】これに対し、波長が750nmの光に対し
てはヘモグロビンが酸素を持つ場合は持たない場合より
も減光度(以下ODと記す)が小さい特性を示す。ま
た、ヘモグロビンが酸素を持つ場合には、波長が750
nmの光によるOD(750)よりも800nmの光に
対するOD(800)が大きなる。つまり、 OD(750)<OD(800) となる。
【0105】一方、ヘモグロビンが酸素を持たない場合
には逆の傾向を示す。つまり、 OD(750)>OD(800) となる。
【0106】従って、上記のように2つの波長で得られ
た反射強度のデータを比較することにより、ヘモグロビ
ンが酸素を持つ場合と酸素を持たない場合とを容易に判
断できる。さらに3波長、4波長を用いると、ヘモグロ
ビンの他Mb,チトクロームも検出可能になる。
【0107】なお、上述の実施例において、光路長を変
化させる場合、基準となる参照光側で行うものに限定さ
れるものでなく、測定光側の光路長を変化させるように
しても良い。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、挿
入部の先端側に低干渉性の光を導光する手段を設け、低
干渉性の光で断層像を得られるようにしているので、無
侵襲で体腔内の患部等の組織内部の病変等に対する情報
を得ることができる。また、ピコ秒パルスを用いた場合
よりも低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例の光断層イメージン
グ装置の構成図。
【図2】図2は第1実施例の第1の変形例の主要部の構
成図。
【図3】図3は第1実施例の第2の変形例の主要部の構
成図。
【図4】図4は第1実施例の第3の変形例における内視
鏡先端側を断面で示す図。
【図5】図5は第1実施例の第4の変形例における内視
鏡先端側を断面で示す図。
【図6】図6は光ファイバを積層にした様子を示す図。
【図7】図7は本発明の第2実施例の光断層イメージン
グ装置の主要部の構成図。
【図8】図8はイメージガイドの先端面を示す図。
【図9】図9は挿入部の先端面を被検体に密着させた様
子を示す図。
【図10】図10は本発明の第3実施例の光断層イメー
ジング装置81の主要部の構成図。
【図11】図11は内視鏡挿入部の先端面を示す図。
【図12】図12は光ファイバアレイに走査される面を
示す説明図。
【図13】図13はモニタに2つの断層像が表示される
ことを示す図。
【図14】図14は第3実施例の変形例における内視鏡
先端部に固定されるファイバ支持部材を示す斜視図。
【図15】図15は本発明の第4実施例のプローブを示
す図。
【図16】図16は光ファイバの先端の配置を示す説明
図。
【図17】図17は第4実施例により得られる扇状の断
層範囲を示す図。
【図18】図18は第4実施例の第1の変形例のプロー
ブの先端側を示す図。
【図19】図19は第4実施例の第2の変形例の光ファ
イバアレイ支持部材を示す図。
【図20】図20は本発明の第5実施例におけるプロー
ブの先端側を示す正面図。
【図21】図21は第5実施例により得られる扇状の断
層範囲を示す図。
【図22】図22は本発明の第6実施例の光断層イメー
ジング装置を示す構成図。
【図23】図23は挿入部外周に複数の光ファイバが環
状に配設されている様子を示す図。
【図24】図24は光ファイバの先端面はテーパ面にさ
れていることを示す図。
【図25】図25は変形例における光ファイバの先端側
を示す図。
【図26】図26は挿入部外周に複数の光ファイバが配
設されている様子を示す図。
【図27】図27は本発明の第7実施例の光断層イメー
ジング装置を示す構成図。
【図28】図28はステープル装置の全体構成図。
【図29】図29はステープラの先端側に光ファイバア
レイが設けられている様子を示す図。
【図30】図30はステープラの先端側の切断面の構成
を示す図。
【図31】図31はイメージング装置の構成図。
【図32】図32は血液中のヘモグロビンの波長に対す
る概略の減光度特性を示す図。
【符号の説明】
1…光断層イメージング装置 2…内視鏡 3…光源装置 4…光干渉装置 5…モニタ 6…干渉部 7…信号処理部 8…挿入部 9…操作部 11…接眼部 12…ライトガイドケーブル 13…ライトガイド 15…キセノンランプ 17…先端部 21…対物レンズ 22…イメージガイド 23…接眼レンズ 25…偏波保持ファイババンドル 26…コネクタ 31…SLD 32b…偏光子 33a,33b…ファイバ 34…カップラ 35…PZT 36…発振器 37…変調器 39…スキャナ 41…ミラー面 42…シリンドリカルレンズ 44…(干渉光)検出部 45…ミラー 48…検光子 49…ハーフミラー 51、55…ミラー 53…Si−PD 54…X−ステージ 56…ステッピングモータ 57…プリアンプ 58…ロックインアンプ 59…コンピュータ 60…ビデオプロセッサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】図10の点線で示すミラー41の状態では
ファイババンドル25B側に導光され、ファイバアレイ
83Bから前方の被検体側に出射され、表面及び内部で
反射された光の一部が同じファイバfiに入射され
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】この光ファイバアレイ支持部材104は所
定の極率ρで湾曲した曲面104aを有し、この曲面1
04aにはプローブ101の軸と平行な方向に孔が多数
形成され、各に光ファイババンドル102の各光ファ
イバが挿通固定され、プローブ101の軸と平行な方向
に光ファイバアレイ105が形成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】また、観察窓118の内側には対物レンズ
121が設けられ、この対物レンズ121の結像位置
に、イメージガイド122の先端面が配置されている。
このイメージガイド122は、挿入部112内を挿通さ
れ、後端面が図示しない接眼部内の接眼レンズに対向し
ている。そして、対物レンズ121によって結像された
観察部位の光学像がイメージガイド122によって導か
れ、接眼部から肉眼観察が可能なようになっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図27
【補正方法】変更
【補正内容】
【図27】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図31
【補正方法】変更
【補正内容】
【図31】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上 邦彰 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岡▲崎▼ 次生 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 窪田 哲丸 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 安永 浩二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大澤 篤 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大橋 一司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大明 義直 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体内に挿入可能な細長の挿入部と、 低干渉性光を発生する低干渉性光発生手段と、 前記挿入部内に挿通され、前記挿入部の先端側の端面か
    ら被検体側に前記低干渉性光を複数の位置に出射すると
    共に、被検体側で反射された反射光を検出するための複
    数の光ファイバからなる導光手段と、 前記低干渉性光を前記複数の光ファイバに順次導光し、
    出射位置を変化すると共に、被検体側で反射された反射
    光を順次検出するための光走査手段と、 前記光走査手段で検出した反射光と前記低干渉性光から
    生成した基準光とを干渉させて、干渉した干渉光に対応
    する干渉信号を抽出する干渉光抽出手段と、 前記基準光側又は反射光側の光路長を変化させる光路長
    変化手段と、 前記干渉信号に対する信号処理を行い、前記被検体の深
    さ方向の断層像を構築する信号処理手段と、を有するこ
    とを特徴とする光断層イメージング装置。
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