JPH06159812A - 給湯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱交換器の漏水によるバーナの燃焼不良や、
爆発燃焼を防止する安全性の高い給湯機を提供する。 【構成】 熱交換器３からの漏水が、熱交換器３の下部
のバーナ１の下方に設けた水受皿１１に溜まり、その水
受皿１１内に設けた極性の異なる電極１２間に漏水した
水が触れ、電極１２間の抵抗値が急激に低下すると、機
器異常と判断し、制御装置５によって、機器の停止、あ
るいは、給水路の給水弁６の閉止や、本体・リモコン等
に機器の異常表示をさせる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、石油やガスを熱源とす
る、主として家庭用に用いる給湯機に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の給湯機は、図２に示すよ
うな構成になっていた。

【０００３】以下、図面を参照しながら従来の給湯機に
ついて説明する。図２に於て、１はバーナであり、送風
機２によって送られる空気と油を適度に混合し気化さ
せ、燃焼させるものである。バーナ１で燃焼させた排気
ガスは、熱交換器３を経由して、排気筒４より機器外へ
排出されるものである。給水・給湯は熱交換器３の給水
路（一般に機器より外側）に給水弁６を設け（通常は開
状態）、給湯側・端末機器（一般に蛇口）によって行な
われる。この時、熱交換器３へ流入する水量を検知し
て、制御器５の指令によりバーナ１が燃焼し、燃焼した
高温の排気ガスが、熱交換器３を経由して流れるため、
熱交換器３に流入する水が、温水となり、給湯されるも
のである。７は外装体である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な従来
の構成に於ける給湯機では、特に熱交換３の水管等に孔
があき、漏水した場合、バーナ１に水が溜まり、バーナ
１の燃焼不良や、水の溜まり具合によっては、最悪の場
合は、バーナ１内で爆発燃焼するという安全上の課題を
有していた。

【０００５】本発明は、かかる従来の課題を解決するも
ので、バーナの燃焼不良や、爆発燃焼を防止する安全性
の高い給湯機を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の給湯機では、給水路に給水弁を接続した熱
交換器と前記熱交換器を加熱するバーナと熱交換器の下
方に水受皿とさらに下方に制御装置を設け、水受皿に極
性の異なる電極を備え、前記制御装置は電極間の抵抗値
の変化により、機器の停止や、給水弁の閉止や表示をさ
せるものである。

【０００７】

【作用】本発明は、上記した構成によって、熱交換器か
らの漏水を、熱交換器の下方に設けた、水受皿に溜め、
水受皿に設けている極性の異なる電極に水が触れ、電極
間の抵抗値（通常の抵抗値はほぼ∽）の、急激な変化を
制御器が検出して、機器を安全側に作動させる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。なお、従来例と変わりのない部分は、同一番
号を付し説明を省略する。

【０００９】図１は、本発明の一実施例を示すシステム
図である。図１に於て、熱交換器３の入口側の給水路に
給水弁６を設け、熱交換器３に接するバーナ１の下方
に、複数個の水抜き孔１ａ（円形に限らず、溝や異形孔
でもよい）を備え、前記水抜き孔１ａを受ける様に水受
皿１１が設置され、さらに水受皿１１の内部には、極性
の異なる電極１２を備えた構成である。

【００１０】次に上記構成に於ける動作を説明する。バ
ーナ１が燃焼中に熱交換器３より漏水した場合、バーナ
１のすき間を伝いバーナ１の下方に設けた水抜き孔１ａ
より水受皿１１内へ水が溜まる。水受皿１１内に設けた
極性の異なる電極１２まで水が溜まると、電極１２間の
抵抗値が急激に低下する。この抵抗値の値を検出し、機
器の異常と判断して、機器の停止（電源ＯＦＦ）叉は、
給水弁６の閉止や、本体・リモコン等に異常を知らせる
などして、機器が安全側になる様にしている。

【００１１】バーナ１が燃焼していない場合に、熱交換
器３より漏水した場合、同様に水受皿１１に水が溜ま
り、電極にまで水が溜まると、機器の電源がオフし、バ
ーナ１は燃焼しないものである。叉、給水弁６の閉止
や、本体・リモコン等に異常を知らせ、機器が安全側に
作動する様に、制御しているものである。

【００１２】以上のように、熱交換器３からの漏水を、
水受皿１１に溜め水受皿１１内に設けた極性の異なる電
極１２間の抵抗値の変化を検出することにより、漏水を
検知し、機器を停止させる。叉、機器によっては、給水
弁６の閉止や、本体あるいは、リモコン等に、漏水を知
らせる表示も行なえ、機器を安全側に動作させると共に
異常を知らせることもできるものである。

【００１３】なお、水受皿１１内は、空気層であるた
め、バーナ１下方の熱伝導を抑さえ、バーナ１下方にあ
る制御装置５の温度上昇を防止する断熱層としての役目
も果たしている。従って、従来、バーナ１より極端に離
れた位置に制御装置５を配設していたが、本発明では、
水受皿１１があるために、バーナ１に、より近接でき、
機器の大きさも、小さくするという２次効果もある。

【００１４】

【発明の効果】以上の実施例に説明したように本発明に
よれば、熱交換器の漏水を、水受皿内にある電極間の抵
抗の変化を検出して、制御装置の指令により、機器の停
止及び、給水弁の閉止や、表示ができ、熱交換器からの
漏水時に、燃焼異常や、爆発燃焼が防止できる安全な給
湯機を提供できる。叉、水受皿は断熱材の役目を果た
し、制御装置をバーナにより近接して配設できるため、
機器がよりコンパクトになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の給湯機のシステム図

【図２】従来の給湯機のシステム図

【符号の説明】

１ バーナ ３ 熱交換器 ４ 排気筒 ５ 制御装置 ６ 給水弁 １ａ 水抜き孔 １１ 水受皿 １２ 電極

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】給水路に給水弁を接続した熱交換器と前記
   熱交換器を加熱するバーナと前記熱交換器の下方に水受
   皿と、さらに下方に制御装置を設け、前記水受皿に、極
   性の異なる電極を備え、前記制御装置は前記電極間の抵
   抗値の変化により、機器の停止や前記給水弁の閉止や表
   示をする給湯機。