JPH06159521A - 水 栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 こまが通水時に回動しないようにして、軌み
音や摩耗が起きないように改良した水栓を提供する。 【構成】 本体１内に設けられた弁孔５を開閉するこま
６のこま台７の上面に突設した軸部１１，１１ａ〜１１
ｃを非円形の断面に形成すると共に、該軸部１１，１１
ａ〜１１ｃを嵌挿して支持するべく栓棒２に設ける竪孔
１２，１２ａを前記軸部１１，１１ａ〜１１ｃの断面に
対応する非円形の断面に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般に蛇口と称される
水栓の改良構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の水栓では、本体内に設け
た弁孔を開閉するこまの上面に突設した軸部が断面円形
に形成され、この軸部を嵌挿して支持するべく栓棒に設
けられる竪孔が前記軸部に対応する円孔に形成されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような構成よりな
る従来の水栓は、通水時の水の勢いでこまが回動して摺
接し合う軸部と竪孔が軌むことで騒音が発生することが
あり、また、このような軸部と竪孔が軋むことで相互に
摩耗が生じ、こまの弁作用を低下させて漏水を発生させ
ることがあった。それ故に本発明の目的は、通水時にこ
まが回動することがないように改良した水栓を提供し
て、前記の課題を解消することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の水栓は、本体内
に設けられた弁孔を開閉するこまの上面に突設した軸部
を非円形の断面に形成すると共に、該軸部を嵌挿して支
持するべく栓棒に設ける竪孔を前記軸部の断面に対応す
る非円形の断面に形成している。

【０００５】

【作用】このように、こまの軸部が非円形の断面であ
り、この軸部を嵌挿して支持させる栓棒の竪孔が前記軸
部の断面に対応する断面形状であることで、本体の通水
時にこまが回動することはない。従って、軸部と竪孔と
が軌むことがなくて、騒音を発生することはない。ま
た、軸部と竪孔が摩耗して弁作用を低下させることもな
い。

【０００６】

【実施例】以下に本発明の一実施例を図面と共に説明す
る。図１は一般に水道管等の先端に取付けて使用され
る、俗に蛇口と称される水栓の断面図であり、１は先端
に放水口を設けた本体である。２は栓棒であり、上端に
ハンドル３が固着される。４は本体１内の水路を区画す
る隔壁で、該隔壁４に弁孔５が開設してある。

【０００７】６は弁孔５を開閉するこまと称される弁体
である。このこま６はこま台７の下面に突設したねじ軸
８にゴム製のこまパッキン９を挿通してこまナット１０
の締付けで固定させ、こまパッキン９の下面で弁孔５を
開閉させる。また、前記こま台７の上面に軸部１１を突
設して、この軸部１１を前記栓棒２の下端に設けた竪孔
１２に挿通して支持させる。

【０００８】１３はパッキン押えで、該パッキン押えは
本体１の上部に突出させた筒状部１４上にガスケット１
５を介して蝶着させる。そして、該パッキン押え１３に
漏水防止用の環状パッキン１６を介して袋ナット１７が
蝶着される。

【０００９】前記栓棒２には図３に示すように下部外周
におねじ１８が形成されており、このおねじ１８をパッ
キン押え１３の内周に形成しためねじ１９と螺合させ、
ハンドル３の回動でこま６を上下させて、弁孔５を開閉
させる。また、本体１の基端（図１で右端）側に水道管
（図示せず）に接続させるソケット２０がガスケット２
１を介在させて袋ナット２２の締付けで取付られる。

【００１０】而して、前記こま台７の上面に突設した軸
部１１が図２（ａ）〜（ｃ）に例示するように何れも非
円形の断面に形成される。即ち、図２（ａ）に示した軸
部１１ａは断面楕円形に形成され、一方、この軸部１１
ａを嵌挿して支持させる栓棒２の竪孔１２ａは図３に示
すように軸部１１ａに対応する楕円形に形成している。
このように断面楕円形に形成した軸部１１ａと竪孔１２
ａとは図４に断面で示すように嵌合して、断面楕円どう
しの嵌合であるために、本体１の通水時にこま６が回動
することはない。また、図２（ｂ）に示した軸部１１ｂ
は断面が六角形であり、図２（ｃ）に示した軸部１１ｃ
は断面が方形に形成されている。これらの軸部１１ｂ及
び１１ｃを嵌挿して支持させる栓棒２の竪孔１２は図示
を省略するが断面を六角形或いは方形に形成することで
本発明の目的が達成される。

【００１１】

【発明の効果】以上に述べたように本発明の水栓は、こ
まの上面に突設した軸部を非円形の断面に形成すると共
に、該軸部を嵌挿して支持するべく栓棒に設ける竪孔を
前記軸部に対応する非円形の断面に形成したことによ
り、本体の通水時に軸部が回転することはない。従っ
て、軸部と竪孔とで軌むことがなく、騒音が発生するこ
とがないことは勿論のこと軸部と竪孔が摩耗して弁作用
を低下させることがないから、長期間にわたり安定して
使用することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す縦断面図。

【図２】こまの軸部の断面形状を違えた実施例の斜視
図。

【図３】図２（ａ）に示す軸部に対応する竪孔を設けた
栓棒の斜視図。

【図４】図１のＡーＡ線断面図。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 栓棒 ５ 弁孔 ６ こま １１，１１ａ〜１１ｃ 軸部 １２，１２ａ 竪孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体内に設けられた弁孔を開閉するこま
   の上面に突設した軸部を非円形の断面に形成すると共
   に、該軸部を嵌挿して支持するべく栓棒に設ける竪孔を
   前記軸部の断面に対応する非円形の断面に形成したこと
   を特徴とする水栓。