JPH06159100A - ガスタービンエンジンの制御方法 - Google Patents

ガスタービンエンジンの制御方法

Info

Publication number
JPH06159100A
JPH06159100A JP31029392A JP31029392A JPH06159100A JP H06159100 A JPH06159100 A JP H06159100A JP 31029392 A JP31029392 A JP 31029392A JP 31029392 A JP31029392 A JP 31029392A JP H06159100 A JPH06159100 A JP H06159100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
angle
impeller
vane
turbine engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31029392A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohiko Maekawa
裕彦 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP31029392A priority Critical patent/JPH06159100A/ja
Publication of JPH06159100A publication Critical patent/JPH06159100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supercharger (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスタービンエンジンの減速性を改善する。 【構成】 圧縮機のディフューザにその角度を可変とす
る出口ベーンとを備えるガスタービンエンジンにおい
て、減速要求時に出口ベーンを所定のチョーク流量が得
られる角度に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービンエンジン
の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用ガスタービンエンジンは、広い
運転領域をもっており、制動性能を高めたいという要求
がある。
【0003】従来の自動車用ガスタービンエンジンの出
力制御方法として、例えば特開昭52−3911号公報
に開示されているものは、圧縮機の入口に配設される入
口ベーンと、圧縮機の羽根車より下流側のディフューザ
に配設される出口ベーンとを備え、エンジン出力要求が
所定値以上の運転状態で入口ベーンと出口ベーンの開口
面積をエンジン出力要求に応じて増加させる一方、エン
ジンの減速要求時に入口ベーンと出口ベーンの両方を最
小面積に保持するように制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のガスタービンエンジンの出力制御方法にあっ
ては、減速時にアクセル開度に応じて圧縮機の入口側お
よび出口側の面積を絞る制御を行っていたため、十分な
制動が得れないという問題点があった。
【0005】本発明は上記の問題点に着目し、ガスター
ビンエンジンの制動性を改善することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、吸入空気
を圧縮する圧縮機と、燃料を圧縮空気と共に燃焼させる
燃焼器と、この燃焼ガスによって駆動され圧縮機を回転
させるタービンと、羽根車より下流側のディフューザに
配設されその角度を可変とする出口ベーンとを備えるガ
スタービンエンジンの制御方法において、減速要求時に
出口ベーンを所定のチョーク流量が得られる角度に保持
する。
【0007】第二の発明は、吸入空気を圧縮する圧縮機
と、燃料を圧縮空気と共に燃焼させる燃焼器と、この燃
焼ガスによって駆動され圧縮機を回転させるタービン
と、圧縮機の入口でその角度を可変とする入口ベーンと
を備えるガスタービンエンジンにおいて、減速要求時に
入口ベーンを圧縮機の羽根車に流入する吸気に逆方向旋
回を付与する角度に保持する。
【0008】
【作用】第一の発明は、減速要求時に出口ベーンを所定
のチョーク流量が得られる角度に保持することにより、
圧縮機出口の圧力が低くなり、タービンの行う仕事が小
さくなるため、十分な制動性が得られる。
【0009】第二の発明は、減速要求時に入口ベーンを
圧縮機の羽根車に流入する吸気に逆方向旋回を付与する
角度に保持することにより、圧縮機の羽根車を駆動する
馬力が増えて、十分な制動性が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0011】図1に示すように、自動車用ガスタービン
エンジンは圧縮機1、タービン2、燃焼器3の基本コン
ポーネントから成り立つ。
【0012】燃焼器3は燃料噴射弁4から噴射される燃
料を燃焼させ、圧縮機1から送り込まれる加圧空気を加
熱し、高温ガスをつくる。
【0013】タービン2は燃焼器3から出た高温ガスを
その羽根車5に流入させ、高温ガスの持つエネルギを機
械的仕事に変換する。
【0014】圧縮機1はその内部に収装される羽根車6
がタービン2の羽根車6と同一回転軸に連結され、空気
をその回転軸方向から羽根車6の翼間流路に吸入し、半
径方向に流れの向きを変えながら遠心力により圧縮する
と同時に、ディフューザ7で相対速度を減少させること
によっても圧縮する。
【0015】図2にも示すように、圧縮機1の羽根車6
より上流側の入口流路8には多数の入口ベーン9が配列
された可変案内翼機構が設けられ、各入口ベーン9の角
度により羽根車6に流入する吸気に予旋回を与えるよう
になっている。
【0016】図3にも示すように、圧縮機1の羽根車6
より下流側のディフューザ7には多数の出口ベーン10
が配列された可変ディフューザ機構が設けられ、各出口
ベーン10の角度を変えることにより、スロート面積が
変わり、サージラインおよび作動範囲が変化するように
なっている。
【0017】各可変入口ベーン9と各出口ベーン10の
作動はリンク機構と油圧アクチュータを介してそれぞれ
行われ、各作動角度がロータリエンコーダによって検出
される。
【0018】ガスタービンエンジンの制御装置は、各種
運転状態の検出信号を入力して、各入口ベーン9と各出
口ベーン10の角度および燃料噴射弁4から燃焼器3に
供給される燃料量を制御する。
【0019】制御装置は、基本的にアクセル開度の検出
値に基づいて減速要求時を判定し、減速要求時に出口ベ
ーン10を所定のチョーク流量が得られる角度に保持す
るとともに、入口ベーン9を羽根車6に流入する吸気に
逆方向旋回を付与する角度に保持する。
【0020】ここで、自動車の制動時におけるガスター
ビンエンジンの制御内容を図4、図5のフローチャート
にしたがって説明する。
【0021】まずブロック1でアクセルの戻し量が所定
時間内に所定値を越えたと判定され、かつブロック2で
車速Uが所定速度Ub以上と判定された場合、あるいは
車速Uが所定速度Ubより低くてもブロック3でブレー
キ信号がONであると判定された場合に、減速要求時と
して制動制御を行うサブルーチンに進む。なお、制動制
御を実行している間にアクセルの踏み込み信号が入力さ
れるとメインルーチンに復帰する。
【0022】サブルーチンに進むと、まずブロック4で
制動制御を行うスイッチとして使用する変数Iに1を与
える。
【0023】ブロック5,6に進んで、圧縮機1の入口
圧力P1、出口圧力P2を読込み、ブロック7で圧力比π
を計算する。ブロック8で流量G、ブロック9で回転数
Nを読込み、ブロック10で車速U、ブロック11,1
2でディフューザ7の入口圧力Pdと温度Tdをそれぞ
れ読込む。
【0024】ブロック13でスイッチIが1であること
を確認し、ブロック14に進んでフィードバック係数ε
に実験により決められた所定の値aを代入する。ブロッ
ク15で、新しく更新する出力デューティDuty(N
EW)を現在の出力デューティDuty(OLD)と単
位燃料流量ΔQから次式で求める。
【0025】 Duty(NEW)=Duty(OLD)+ε・ΔQ この演算結果Duty(NEW)を次のブロック16で
Duty(OLD)に置き換える。ブロック17でDu
ty(NEW)を出力デューティとして燃料噴射ポンプ
に出力する。
【0026】次に、ブロック18に進んでディフューザ
7の入口において、現在の流量でチョークする面積を求
める。ブロック19で求められた面積にディフューザス
ロート面積を一致させようにディフューザベーン10を
駆動する。
【0027】チョーク面積を求める式としては、Aをチ
ョーク時のスロート面積、mを質量流量、kを比熱比、
Rを気体定数、Pd,Tdでディフューザ7の入口の静
圧Pdと静温Tdとして、次式で計算される。
【0028】
【数1】
【0029】また、チョーク面積を求めるのに、例えば
図6に示すマップに基づいて圧縮機1のチョーク流量と
回転数に応じて設定しても良い。
【0030】このようにして算出されたチョーク面積が
得られるように、ブロック19で油圧アクチュエータの
サーボバルブに所定角度だけ出口ベーン10の角度を動
かす信号が送られる。
【0031】このようにして、減速要求時に出口ベーン
10を所定のチョーク流量が得られる角度に保持するこ
とにより、圧縮機1の出口の圧力が低くなり、タービン
2の行う仕事が小さくなるため、十分な制動性が得られ
る。
【0032】ブロック20でスイッチIが1であるのを
確認し、ブロック21〜23に進んで入口ベーン9を羽
根車6に流入する吸気に逆方向の旋回をかける角度(α
c=−10°)に切換える命令を出す。ブロック21で
現在の入口ベーン9の角度αaをロータリエンコーダよ
り読込み、ブロック22でαcとαaの差Δαを計算
し、ブロック23で油圧アクチュエータのサーボバルブ
にΔαだけ入口ベーン9の角度を動かす信号を送り、ブ
ロック24でスイッチIを2とする。
【0033】このようにして、入口ベーン9は図3に破
線で示すように羽根車6に流入する吸気に逆方向旋回を
付与する角度に保持されることにより、圧縮機1の羽根
車6を駆動する馬力が増える。これにより、出口ベーン
10を所定のチョーク流量が得られる角度に保持する作
用と相互して十分な制動性が得られる。
【0034】ブロック25で車速Uが所定値Ul以下と
判定されるか、もしくはブロック26で所定の回転数N
l以下と判定されると、ブロック27に進んでメインル
ーチンに復帰する。ただし、UlはUbより小さく、N
lは例えばアイドリング回転数の20%増とする。ま
た、先に述べたように途中でアクセル踏込み信号が入力
された場合にもメインルーチンに復帰する。
【0035】また、減速要求時を判定する方法として、
車両の加速度∂U/∂tを用いても良い。この場合、図
7に示すように、ブロック28で実験により決められた
所定の加速度bを用いて制動要求を判断することによ
り、例えば加速時におけるシフトチェンジ時にアクセル
を緩めた場合の制動を避けることができる。
【0036】また、減速要求時を判定する方法として、
図8に示すように、車両のステアリング舵角βが実験に
より決められた所定の舵角C以上のときに制動を行わな
いようにしても良い。これにより、コーナリング時の制
動を避けることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように第一の発明は、ガス
タービンエンジンの制御方法において、減速要求時に出
口ベーンを所定のチョーク流量が得られる角度に保持す
ることにより、圧縮機出口の圧力が低くなり、タービン
の行う仕事が小さくなるため、十分な制動性が得られ
る。
【0038】第二の発明は、減速要求時に入口ベーンを
圧縮機の羽根車に流入する吸気に逆方向旋回を付与する
角度に保持することにより、圧縮機の羽根車を駆動する
馬力が増えて、十分な制動性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すガスタービンエンジンの
縦断面図である。
【図2】同じく図1のA−A線に沿う横断面図である。
【図3】同じく図1のB−B線に沿う横断面図である。
【図4】同じく制御動作を示すフローチャートの一部で
ある。
【図5】同じく制御動作を示すフローチャートの一部で
ある。
【図6】同じく減速時のディフューザスロート面積のマ
ップである。
【図7】他の実施例の制御動作を示すフローチャートの
一部である。
【図8】さらに他の実施例の制御動作を示すフローチャ
ートの一部である。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 タービン 3 燃焼器 4 燃料噴射弁 6 羽根車 7 ディフューザ 8 入口側流路 9 入口ベーン 10 出口ベーン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入空気を圧縮する圧縮機と、燃料を圧
    縮空気と共に燃焼させる燃焼器と、この燃焼ガスによっ
    て駆動され圧縮機を回転させるタービンと、羽根車より
    下流側のディフューザに配設されその角度を可変とする
    出口ベーンとを備えるガスタービンエンジンにおいて、
    減速要求時に出口ベーンを所定のチョーク流量が得られ
    る角度に保持することを特徴とするガスタービンエンジ
    ンの制御方法。
  2. 【請求項2】 吸入空気を圧縮する圧縮機と、燃料を圧
    縮空気と共に燃焼させる燃焼器と、この燃焼ガスによっ
    て駆動され圧縮機を回転させるタービンと、圧縮機の入
    口でその角度を可変とする入口ベーンとを備えるガスタ
    ービンエンジンにおいて、減速要求時に入口ベーンを圧
    縮機の羽根車に流入する吸気に逆方向旋回を付与する角
    度に保持することを特徴とするガスタービンエンジンの
    制御方法。
JP31029392A 1992-11-19 1992-11-19 ガスタービンエンジンの制御方法 Pending JPH06159100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31029392A JPH06159100A (ja) 1992-11-19 1992-11-19 ガスタービンエンジンの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31029392A JPH06159100A (ja) 1992-11-19 1992-11-19 ガスタービンエンジンの制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06159100A true JPH06159100A (ja) 1994-06-07

Family

ID=18003479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31029392A Pending JPH06159100A (ja) 1992-11-19 1992-11-19 ガスタービンエンジンの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06159100A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4122668A (en) Iris control for gas turbine engine air brake
US6941755B2 (en) Integrated bypass and variable geometry configuration for an exhaust gas turbocharger
KR20020081277A (ko) 배기압의 검출에 의한 가변형상의 터보 과급기 제어방법및 시스템
US6020652A (en) Process for regulating the braking power of a supercharged internal combustion engine
KR20080003392A (ko) 연소 엔진에서의 부스트 조절
WO2011038240A1 (en) Turbocharger with assist nozzle and adjustable throat
US20070214786A1 (en) Internal combustion engine and method of operating the engine
US4640091A (en) Apparatus for improving acceleration in a multi-shaft gas turbine engine
US3209537A (en) Motive fluid control for a re-expansion gas turbine engine
JP3127829B2 (ja) ターボチャージャ付きエンジン
US3124931A (en) Motive fluid control for a re-expansion gas turbine engine
JPH06159100A (ja) ガスタービンエンジンの制御方法
JPH06129263A (ja) ガスタービンエンジンの制御方法
JPH11257097A (ja) ガスタービンのファン・圧縮機の可変静翼の制御方法
CN112459897A (zh) 操作用于车辆的系统的方法
US11268436B2 (en) Method and vehicle system using such method
JP3052448B2 (ja) ガスタービン自動車の加速制御装置
JPH06129264A (ja) ガスタービンエンジンの制御方法
JPH06159102A (ja) ガスタービンエンジンの制御方法
JP2941319B2 (ja) 航空機用軸出力式ガスタービンとその運転方法
JPS58167824A (ja) 車両用機関のタ−ボ過給装置
JPH06264762A (ja) ガスタービンエンジンの制御装置
JPH0647934B2 (ja) 可変容量型タ−ボチヤ−ジヤ付エンジンの排気環流装置
JPS6319688B2 (ja)
JPH0237118A (ja) 二軸式ガスタービン機関