JPH06158414A - 紡糸中にトラブルとなるガス類及び/又は蒸気類を発生する繊維を製造するための方法及びその装置 - Google Patents

紡糸中にトラブルとなるガス類及び/又は蒸気類を発生する繊維を製造するための方法及びその装置

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JPH06158414A
JPH06158414A JP5183896A JP18389693A JPH06158414A JP H06158414 A JPH06158414 A JP H06158414A JP 5183896 A JP5183896 A JP 5183896A JP 18389693 A JP18389693 A JP 18389693A JP H06158414 A JPH06158414 A JP H06158414A
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spinning
spinneret
gas
polymer
cooling gas
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JP5183896A
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Herbert Wellenhofer
ヘルベルト・ヴェレンホッファー
Gerhard Leumer
ゲルハルト・ロイマー
Andreas Fischer
アンドレアス・フィッシャー
Diethelm Rabe
ディーテルム・ラーベ
Hans-Juergen Profe
ハンス・ユルゲン・プロフェ
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Hoechst AG
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Hoechst AG
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    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/08Melt spinning methods
    • D01D5/088Cooling filaments, threads or the like, leaving the spinnerettes
    • D01D5/092Cooling filaments, threads or the like, leaving the spinnerettes in shafts or chimneys
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/58Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products
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    • D01F6/765Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from other polycondensation products from polyarylene sulfides

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリマーを紡糸する間に放出するトラブルと
なるガスを周囲から隔離状態にし、且つそのガスを処理
するための方法及びそのための装置を提供する。 【構成】 紡糸中にトラブルとなるガス類及び/又は蒸
気類を放出するポリマーから繊維を製造する方法であっ
て、以下の工程: a)密閉した紡糸筒中へ紡糸口金を通して溶融ポリマー
を押し出す工程、 b)ガスによって紡糸筒内のフィラメントを冷却する工
程、 c)紡糸筒からフィラメントを引き取る工程、 d)冷却ガスを紡糸筒から取り出して、そして該ガスを
ガス精製システム中へ導入する工程、及び e)使用済みの冷却ガスを、該トラブルとなるガス類及
び/又は蒸気類用の吸着剤と接触させて精製する工程、 から成るもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紡糸中にトラブルとな
るガス類及び/又は蒸気類を放出する繊維、特にポリア
リーレンスルフィドに基づく繊維を製造するための新規
な方法に関するものであり、そしてそのために適合する
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紡糸筒(spinning shafts)内に密閉さ
れている熱可塑性ポリマーの溶融紡糸が行われており、
それ自体は公知である。
【0003】ヨーロッパ特許出願公開第143,173
号には、このような熱可塑性ポリマーの溶融紡糸方法が
記載されている。これによると、ポリマーは過圧下にあ
る紡糸筒中に押し出され、この紡糸筒内において冷却さ
れる。更に、この方法を実施するために適合した装置も
記載されている。該装置には高速度で引き取られるフィ
ラメントを固化させるために特別に構成された出口オリ
フィスが備えられており、該出口オリフィスによって紡
糸筒が十分にシールされ得る。該装置及び該方法は、高
配向マルチフィラメント糸の製造を特に目的としてい
る。
【0004】ヨーロッパ特許出願公開第205,694
号には、熱可塑性樹脂の溶融紡糸方法が記載されてい
る。この方法においては、ポリマーは0.7atm以下
の減圧下にある紡糸筒中へ押し出され、この紡糸筒内で
冷却される。この方法を実施するための装置は、ヨーロ
ッパ特許出願公開第143,173号に開示されている
装置に本質的に関連するものである。該装置の出口側に
は、紡糸筒内に存在するガス用の真空ポンプが接続され
ている。該公開公報には、紡糸したフィラメントから蒸
発するモノマー及びオリゴマーが、ガス導管によって紡
糸筒から取り除かれることが記載されている、その結果
紡糸筒中に付着する残渣の問題が避けられ得る。該装置
及び該方法は、同様に高配向マルチフィラメント糸の製
造を目的としている。
【0005】ポリマーの溶融紡糸においては、トラブル
となるガス類及び/又は蒸気類が、常に遊離している。
特に硫黄を含有している成分を含むポリマーを紡糸する
場合、強い悪臭及びおそらく有毒ガス又は蒸気でさえ放
出されている。特にマルチフィラメントを紡糸する場
合、溶融液状のフィラメントは細く且つ高表面積を有す
るので、マルチフィラメントがそのような危険なガスを
多量に放出するという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記問題点に鑑み、本
発明の目的は、ポリマーを紡糸する間に放出するトラブ
ルとなるガスを周囲から隔離状態にし、且つそのガスを
処理することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、そのよ
うなポリマーを密閉した紡糸筒中に紡糸し、形成したフ
ィラメントを冷却し、引き続き、紡糸筒外に取り出され
た冷却用空気を特殊な精製工程に付すことによって達成
される。
【0008】即ち、本発明は、紡糸中にトラブルとなる
ガス類及び/又は蒸気類を放出するポリマーから繊維を
製造するための方法に関するものであり、該方法は以下
の工程: a)密閉した紡糸筒中へ紡糸口金を通して溶融ポリマー
を押し出す工程、 b)ガスによって紡糸筒内のフィラメントを冷却する工
程、 c)紡糸筒からフィラメントを引き取る工程、 d)冷却ガスを紡糸筒から取り出して、そして該ガスを
ガス精製システム中へ導入する工程、及び e)使用済みの冷却ガスを、該トラブルとなるガス類及
び/又は蒸気類用の吸着剤と接触させて精製する工程、 から成る。
【0009】本発明において「紡糸中にトラブルとなる
ガス類及び/又は蒸気類を放出するポリマーからの繊
維」という用語は、溶融紡糸中に、ガス類及び/又は蒸
気類が紡糸筒の中に放出され、それらが周囲の大気中へ
流出することが望ましくないようなポリマーからの繊維
を意味する。これらは、例えば「紡糸ヒューム」と呼ば
れるものや、特に硫黄含有又はハロゲン含有成分ガス、
特に塩素含有、又は硫黄含有及びハロゲン含有成分を含
むガス類及び/又は蒸気類の成分である。これらの後者
のガス類及び/又は蒸気類のような成分を放出するポリ
マーは、ポリアリーレンスルフィドのような硫黄を含有
しているポリマーであるか、又は、紡糸する前又はその
間にハロゲン及び/又は硫黄を含有する添加剤が付与さ
れたポリマーである。
【0010】本発明による方法は、好ましくはポリアリ
ーレンスルフィドの紡糸又はポリアリーレンスルフィド
及び他の熱可塑性ポリマーを含む混合物の紡糸に使用さ
れる。本発明による方法で使用し得るポリアリーレンス
ルフィドは、以下の式Iで表されるの反復構造単位を有
する全てのフィラメント形成用ポリマーである、 −Ar−S− (I) 式中、Arは二価の単核又は多核の芳香族ラジカルであ
る。該ラジカルの自由原子価は、p位若しくはm位であ
るか又は互いに対応する平行若しくはある角度を有する
位置である。もしポリマーが上述した紡糸条件下で紡糸
され得るならば、ポリマーは部分的に架橋構造でもあり
得る。
【0011】ポリアリーレンスルフィドポリマーの混合
物も使用し得る。また、1分子中において式Iで表され
る反復構造単位が異なるポリアリーレンスルフィドポリ
マーも使用し得る。ポリアリーレンスルフィドの混合物
の例は、ヨーロッパ特許出願公開第407,887号に
記載されており、そこに記載されているものは本発明の
対象でもある。
【0012】ポリアリーレンスルフィドとの混合物とし
て使用し得る熱可塑性樹脂の例は、ポリエチレンテレフ
タレートのようなポリエステル;ポリエチレン若しくは
ポリプロピレンのようなポリαオレフィン;ポリテトラ
フルオロエチレンのような部分的に若しくはすべてが弗
素化されたポリマー;又はポリアリーレンスルフィドの
溶融特性に適したポリエーテルケトンである。
【0013】使用したポリアリーレンスルフィドは、好
ましくはポリフェニレンスルフィドであり、特にArが
p−フェニレンラジカルであるポリマーである。
【0014】好ましいポリフェニレンスルフィドは、3
20℃で測定した溶融粘度が、1000sec-1(η
1000)の剪断速度において、60〜150Pa・sであ
り、3000sec-1(η3000)の剪断速度において、
50Pa・s以上であり、ここで、η1000とη3000の溶
融粘度差は、20Pa・s以上である。
【0015】紡糸に先立って、ポリアリーレンスルフィ
ドは、通常乾燥される。この目的のために、粉末形又は
粒状形のような一般に細かく分割した形状、及び特にチ
ップ形状のポリマーを、好ましくは真空下で乾燥させ
る。通常の乾燥時間は6〜10時間である。乾燥温度は
通常120〜160℃であり、好ましくは120〜14
0℃である。しかしながら、乾燥はまた不活性ガス下で
も実施し得る。
【0016】カールフィッシャー法によって測定した含
水率が高々0.01%であるポリアリーレンスルフィド
を特に好ましくは使用する。この原料を使用すると、特
に安定紡糸条件が確立され得る。
【0017】本発明による方法において、フィラメント
形成用ポリマーは、溶融紡糸される。溶融ポリマーは、
押出機及び紡糸ポンプによって紡糸口金を通して密閉し
た紡糸筒の中へ紡糸される。
【0018】紡糸口金を通してポリマーの最小吐出量
は、好ましくは0.5g/(分・孔)である。特に好ま
しい押出量は、0.7〜1.3g/(分・孔)の範囲で
ある。
【0019】好ましいポリフェニレンスルフィドの場合
において、紡糸口金の中の温度は通常280〜320℃
であり、好ましくは295〜315℃である。
【0020】如何なるタイプの紡糸口金も使用できる。
典型的な紡糸口金の孔の数は、50〜500の範囲であ
り、特に100〜500である。紡糸口金の孔の形状も
同様に所望のものを選択しうる。例えば三角形若しくは
矩形、星形、楕円形若しくは、特に、丸形を選択するこ
とができる。典型的な紡糸孔の直径は、0.25〜0.
65mmの範囲である。
【0021】環状紡糸口金の孔は、好ましくは同心円の
形で配置されている。
【0022】ガス、特に空気、又は窒素のような他の不
活性ガスがある密閉した紡糸筒の中に紡糸される。
【0023】本発明において「密閉した紡糸筒」という
用語は、冷却ガスの供給ライン及び排出ラインを通じて
の冷却ガスの供給及び排出が原理的に達成されるような
紡糸筒をいい、その供給及び排出は例えば90%以上に
まで達し、且つ、極めて少量の冷却ガスのみがフィラメ
ントの出口オリフィスから出て行くような紡糸筒をい
う。
【0024】それ故に、この流出オリフィスは、形成さ
れたフィラメントが高速で通過することに加えて、紡糸
筒内部の中の汚染された冷却空気の出口に対して優れた
密封性をも可能にするというような設計のものでなけれ
ばならない。
【0025】こうして、紡糸されたばかりのフィラメン
トは、例えばラビリンスシール(labyrinth seal)を通
してか、又は有孔エンドプレート(perforated end pla
te)を通して外へ導かれ得る。その下又はその間には、
付加的ではあるが補助的な排出機(extractor)があ
り、これは移動している冷却ガスを吸引によって除去す
る。
【0026】紡糸筒は減圧、外圧又は過圧で操作され得
る。紡糸筒の中をわずかに減圧下に維持することが有利
であり、好ましくは周囲圧に対して20〜150Pa減
圧下にある。この圧力変差は、ガス漏れやガス圧の変動
の場合に、周囲へ汚染された冷却空気が急速に流出する
のを防止する。
【0027】紡糸口金を通して押出した後、製造された
フィラメントは、紡糸筒内において冷却ガスによって強
制冷却される。この場合、それ自体通常のものであるあ
らゆる冷却方法が使用できる。実施可能な横方向からの
冷却に加えて、中央冷却も、特に有用である。勿論、特
に内側から外側での冷却も好ましい。使用するガスは、
窒素のような不活性ガスであり得る。空気は好ましいガ
スである。
【0028】紡糸筒を離れるフィラメントの紡糸引取速
度は500m/分以上、好ましくは800〜500m/
分、及び特に1000〜2000m/分であり得る。
【0029】適切には、通常の延伸操作が紡糸筒を離れ
るフィラメントに施される。これは紡糸筒から離れる直
前、その間又はその直後に行われ得る。しかしながらそ
の操作は、別法として生産プラントの他の位置でも行う
ことができる。操作は、そのために知られたあらゆる方
法によって達成され得る。例えば吹付けによる方法又は
ロールによる方法である。
【0030】硫黄を含有するガス類及び/又は蒸気類を
伴う冷却ガスは、一つ又はそれ以上の排出ラインを通し
て紡糸筒からガス精製システムへ供給される。前記した
トラブルとなるガス類及び/又は蒸気類用の吸着剤と接
触することによって、使用済みの冷却空気が精製されな
ければならない。
【0031】適切な吸着剤の例は、シリカゲル又は、特
に活性炭である。
【0032】吸着剤は、好ましくは入口及び出口並びに
好ましくは必要な通風筒を備えたドラム状の容器中で使
用する。そのようなガス精製システムは、モジュール構
造の市販品を入手し得る。
【0033】フィラメントが紡糸筒から離れた後及び、
或いは延伸操作の後、紡糸フィラメントは更にそれ自体
公知の方法で処理される。この目的のために、例えば該
フィラメントは仕上処理、もし所望であれば多段式で延
伸に付され、更にもし所望であれば固着(セッティン
グ)にも付され得る。これらの工程は、紡糸機から引取
直後に連続的に、又は紡糸したばかりのフィラメントを
中間貯蔵した後に実施され得る。
【0034】これらの工程の最後には、得られたフィラ
メントを巻き取るか又はそれ自体公知の方法でステープ
ルファイバーを作るために切断する。
【0035】本発明は、また本発明による方法を達成す
るために、特別に構成された装置に関するものでもあ
る。
【0036】即ち、本発明によれば、溶融紡糸マルチフ
ィラメントを製造するための装置、特に、紡糸中にトラ
ブルとなるガス類及び/又は蒸気類を放出するポリマー
から成る溶融紡糸マルチフィラメントを製造するための
装置であって、押出機1、紡糸ポンプ2、並びにフィル
ター4及び密閉された紡糸筒に向かって開口している紡
糸口金5から成る紡糸パック3から成り、前記紡糸筒
は、冷却ガス用の少なくとも一つの供給ライン7及び少
なくとも一つの排出ライン8を備え、ここで、少なくと
も一つの排出ライン8はガス精製システム9に向かって
開口しており、ガス精製システム9において冷却ガス1
0が前記ガス類及び/又は蒸気類から精製されるものが
提供される。
【0037】図1は、本発明による装置の例である。紡
糸される熱可塑性ポリマーは、押出機1を通って溶融さ
れ、そして紡糸ポンプ2へ輸送される。押出機には例え
ばチップ形状のポリマーが送り込まれる。紡糸ポンプ2
によって、ポリマーがフイルター4及び紡糸口金5を含
む紡糸パック3に送り込まれる。紡糸口金5は、密閉し
た紡糸筒6に向かって直接開口している。該紡糸筒は冷
却ガス用の少なくとも一つの供給ライン7及び少なくと
も一つの排出ライン8を備えている。図1においては、
冷却ガス用の二つの排出ライン8を紡糸筒の上端及び底
端に図示している。更に、図1に示した装置において
は、冷却ガス用の補助的な排出ライン12が備えられて
いる。この補助的な排出ライン12は、紡糸筒底端のフ
ィラメントの出口オリフィスの隣に取り付けられてい
る。該ラインはガス精製システム9へ向かって開口して
もよい。図1において、冷却ガス用のすべての排出ライ
ンには、ガス精製システム9が備えられている。しかし
ながら、すべての排出ラインが一つのガス精製システム
へ向かって開いていることも可能である。精製された冷
却空気はポンプ18を通してガス精製システムから放出
される。
【0038】更に、図1においては、中央冷却装置11
が図示されており、該装置においては、冷却ガス10が
内側から形成したフィラメントを通して外側へ放射状に
流れている。そのような冷却装置は、管から形成され、
該管のケーシングにはボアホール若しくはストットやス
クーンのような他の開口部があるか、又は該管は好まし
くは焼結金属から成る。
【0039】内側から外側への中央冷却は、特にフィラ
メントの安定した生産を可能にするので、この態様にお
いては有効である。
【0040】出口オリフィス13を通してフィラメント
が紡糸筒から離れた後、フィラメントには、アプリケー
ターロール15による操作が施される。続いてフィラメ
ントは反転ゴデット16を通してボビン17に巻き取ら
れる。最後に延伸フィラメントは、更に別の工程に通し
てもよい。
【0041】紡糸筒の中の圧力を制御するために、冷却
ガスを密閉した紡糸筒の中へ供給ライン7を通じ、通風
筒を通して適切に送り込む。少なくとも一つの排出ライ
ン8に、第2の通風筒が備えられている。例えば図1の
紡糸筒の底端にある補助排出ラインである。通常の操作
において、紡糸筒内部の中の圧力は、供給ライン及び排
出ラインによる通風筒からの異なった通気量によって調
整され得る。
【0042】紡糸プラントを操作するためには、プラン
トを操作している場合には紡糸筒が開いていなければな
らない。この目的のために、紡糸筒を好ましくは紡糸装
置に備えられた紡糸口金の下に配置し、これによってプ
ラントを操作する間を通じて、紡糸筒を開けておくこと
が可能である。汚染された冷却ガスの流出を防止するた
めに、二つの強力な排出機を紡糸口金の下の紡糸シャフ
ト開口部域に取付けるならば、好ましくは紡糸口金の下
の紡糸シャフト開口部域の両側に取付けるならば好都合
である。この場合、紡糸シャフトのドアが開いていると
きに該排出機が作動し、そして、紡糸シャフトのドアが
開いているときには該排出機は紡糸シャフトの前の空間
へ汚染された冷却ガスが流出するのを防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紡糸装置を表す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドレアス・フィッシャー ドイツ連邦共和国デー−8900 アウグスブ ルク,フランツェンスバートシュトラーセ 13 (72)発明者 ディーテルム・ラーベ ドイツ連邦共和国デー−8943 グロスアイ ティンゲン,ブルネンヴェーク 11 (72)発明者 ハンス・ユルゲン・プロフェ ドイツ連邦共和国デー−8903 ボービンゲ ン,コロニーシュトラーセ 5

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紡糸中にトラブルとなるガス類及び/又
    は蒸気類を放出するポリマーから繊維を製造する方法で
    あって、以下の工程: a)密閉した紡糸筒中へ紡糸口金を通して溶融ポリマー
    を押し出す工程、 b)ガスによって紡糸筒内のフィラメントを冷却する工
    程、 c)紡糸筒からフィラメントを引き取る工程、 d)冷却ガスを紡糸筒から取り出して、そして該ガスを
    ガス精製システム中へ導入する工程、及び e)使用済みの冷却ガスを、該トラブルとなるガス類及
    び/又は蒸気類用の吸着剤と接触させて精製する工程、 から成るもの。
  2. 【請求項2】 紡糸中に硫黄含有及び/又はハロゲン含
    有ガス類及び/又は蒸気類を放出するポリマーを紡糸す
    る、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ポリマーが、ポリアリーレンスルフィド
    又はポリアリーレンスルフィド類の混合物若しくはポリ
    アリーレンスルフィドと他の熱可塑性ポリマーとの混合
    物である、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ポリアリーレンスルフィドが、p−ポリ
    フェニレンスルフィド又はp−ポリフェニレンスルフィ
    ド類の混合物である、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 320℃で測定した溶融粘度が、100
    0sec-1(η1000)の剪断速度において60〜150
    Pa・sであり、3000sec-1(η3000)の剪断速
    度において50Pa・s以上であり、η1000とη3000
    溶融粘度差は20Pa・s以上であるポリフェニレンス
    ルフィドを使用する、請求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 紡糸に先立って、ポリアリーレンスルフ
    ィドを細かく分割した形状で乾燥させる、請求項3に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 乾燥を真空下で実施し、そしてカールフ
    ィッシャー法によって測定した含水率が高々0.01%
    になるまでポリマーを乾燥する、請求項6に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 紡糸口金は100以上の紡糸孔を有し、
    該孔は好ましくは同心円状に配置している、請求項1に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 紡糸筒中を減圧状態に維持し、特に周囲
    圧に対して20〜150Pa減圧する、請求項1に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 紡糸口金を通してのポリマーの吐出量
    が少なくとも0.5g/(分・孔)である、請求項1に
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 紡糸フィラメントを500m/分以
    上、特に800〜3000m/分の速度で紡糸筒から引
    き取る、請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 冷却ガスが紡糸フィラメント上を放射
    状に流れ、特に内側から外側へ冷却を行う、請求項1に
    記載の方法。
  13. 【請求項13】 トラブルとなるガス類及び/又は蒸気
    類用の吸着剤は、活性炭である、請求項1に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 溶融紡糸マルチフィラメントを製造す
    るための装置、特に、紡糸中にトラブルとなるガス類及
    び/又は蒸気類を放出するポリマーから成る溶融紡糸マ
    ルチフィラメントを製造するための装置であって、 押出機(1)、紡糸ポンプ(2)、並びにフィルター
    (4)及び密閉された紡糸筒に向かって開口している紡
    糸口金(5)から成る紡糸パック(3)から成り、 前記紡糸筒は、冷却ガス用の少なくとも一つの供給ライ
    ン(7)及び少なくとも一つの排出ライン(8)を備
    え、ここで、 少なくとも一つの排出ライン(8)はガス精製システム
    (9)に向かって開口しており、ガス精製システム
    (9)において冷却ガス(10)が前記ガス類及び/又
    は蒸気類から精製される、前記装置。
  15. 【請求項15】 供給ライン(7)は中央冷却装置(1
    1)へ向かって開口しており、冷却ガス(10)は該装
    置から流れ、形成されたフィラメントの内側を通して外
    側へ放射状に流れている、請求項14に記載の装置。
  16. 【請求項16】 冷却ガスのための排出ライン(8)
    が、紡糸筒(6)の上端及び底端にそれぞれ備えられ、
    該ラインがガス精製システム(9)へ向かって開口して
    いるか、又は、個々の該ラインがガス精製システム
    (9)へ向かって開口している、請求項14に記載の装
    置。
  17. 【請求項17】 紡糸筒底端のフィラメントの出口オリ
    フィスの隣に、冷却ガス用の付加的な補助排出ライン
    (12)が備えられており、該ラインはガス精製システ
    ム(9)へ向かって開口している、請求項14に記載の
    装置。
  18. 【請求項18】 紡糸口金下の紡糸筒が、プラントの操
    作中に紡糸筒を開くことが可能にする装置を有し、そし
    て、紡糸筒(6)上端に位置する冷却ガス用の排出ライ
    ン(8)が強力な排出機を備え、該排出機は紡糸シャフ
    トのドアが開いているときに作動し、紡糸シャフトのド
    アが開いているときに紡糸シャフトの前の空間へ汚染さ
    れた冷却ガスが流出するのを防止する、請求項16に記
    載の装置。
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