JPH0615816Y2 - 陸上乗物用の操縦ハンドルグリップ - Google Patents

陸上乗物用の操縦ハンドルグリップ

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JPH0615816Y2
JPH0615816Y2 JP1990013578U JP1357890U JPH0615816Y2 JP H0615816 Y2 JPH0615816 Y2 JP H0615816Y2 JP 1990013578 U JP1990013578 U JP 1990013578U JP 1357890 U JP1357890 U JP 1357890U JP H0615816 Y2 JPH0615816 Y2 JP H0615816Y2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K21/00Steering devices
    • B62K21/26Handlebar grips

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Mechanical Control Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は自転車や自動二輪車、その他の陸上乗物におけ
るハンドルバーへ取付け使用する操縦ハンドルグリツプ
の改善に関する。
<従来の技術> 一般に、自転車や自動二輪車、三輪車、その他の陸上乗
物用として、その車体の操縦ハンドルバーに取付け使用
されている従来のハンドルグリツプは、その典型例を第
15〜17図に示す通り、その構成上グリツプ本体
(1)が比較的硬質なゴムや合成樹脂などの可塑材料か
ら、片手で握り持てる太さと長さの単純な円筒型に成形
されているにとどまり、その長手方向の両端部から左右
一対の操作手用制止フランジ(2)(3)が、連続一体
に張り出されていると共に、そのグリツプ本体(1)の
円周面には操作手の滑り止め用凸子(4)が、一定間隔
おきの多数分布する点在状態に隆起されている。
操作手滑り止め用として、その凸子(4)に代る凹欠や
凸条などを設けたハンドルグリツプも公知であるが、何
れにしても1パターンの形状線から粗面化されていたこ
とに変りはない。又、制止フランジ(2)(3)自身の
張り出し形状としては、楕円形に形成されたものも公知
と言えるが、やはりグリツプ本体(1)が断面真円形を
なしていることに変りはない。
<考案が解決しようとする課題> そのため、未だ改善されるべき次の諸問題がある。即
ち、一般にハンドルグリツプのグリツプ本体は操作手の
手のひらと5指によって、上方から覆われる如く握り持
たれ、又その細いものよりも太いものの方が、握り力を
安定裡に強く付与しやすいと言える処、上記従来品のグ
リツプ本体(1)は断面形状の真円をなしているため、
その握り持ち使用する人間工学上、操作手の手のひらと
5指のすべてを、グリツプ本体(1)の円周面へ無理な
く、且つ完全に密着フイツトさせることが困難であり、
延いては車体と操縦者との一体感や、操縦上の安定なフ
イツト感に劣る。
人間の5指は解剖学的に複数の関節を有し、その関節の
隣り合う間隔長さ(指骨の屈折作用長さ)は、各指につ
いて根元部から先端部へ行く程短かく変化しているの
で、その指骨の屈折作用によってグリツプ本体(1)を
握り持つ時、厳格に言えば5指の1本づつは全体的な真
円を描く如く、その滑らかな正しい円弧状態に屈折作用
するわけではない。その握り持った状態では、手のひら
と5指の表皮がグリツプ本体(1)の円周面へ、見掛け
上沿わされているに過ぎない。従って、操縦者はその車
体の操縦上、必要以上に手首と腕を強く運動させなけれ
ばならない。
つまり、従来品のグリツプ本体(1)は車体との関係に
おいて、操縦者の身体を安定させること以外に、特別の
性能を発揮し得ないものであり、このことは仮りにグリ
ツプ本体(1)の太さを太くしても、その断面形状の真
円をなす限り、全く同様に言えることである。
しかも、従来品のグリツプ本体(1)ではハンドルバー
への取付口(5)が、その長手中心線(O−O)上に正
しく延在しており、従ってその円周面の肉厚寸法(t)
は全体的に均一である。その際、上記した操作手滑り止
め用凸子(4)はその隆起高さが悉く一定であり、あく
までも操作手との摩擦係数を昂めること以外に、その機
能を有しない。このように円周面の肉厚寸法(t)が均
一であることは、そのグリツプ本体(1)における円周
面の弾性変形度合いも、全体として一様であることを意
味する。
そのため、グリツプ本体(1)の円周面はこれを握り持
った操作手の局部的な動きに追従して、滑らかに弾性変
形作用せず、上記のように断面形状の真円であることと
も相俟って、操作手の早期疲労を生じやすく、それにも
まして操作力の方向付けを適確に行なうことができな
い。
更に、これを換言すれば、操作手における5指の1本づ
つや手のひらの自由な動きを、そのままグリツプ本体
(1)の動きとして直截的に、且つ微妙に正しく反映さ
せることができない。その意味から言えば、グリツプ本
体(1)が仮りにゴムや合成樹脂などの弾性材料から成
形されているとしても、その性能上剛性なものと異なら
ない。つまり、従来品のグリツプ本体(1)が操作手の
5指と手のひらの動きまでも考慮した設計にはなってい
ない。
又、従来品のグリツプ本体(1)から張り出された左右
一対の操作手用制止フランジ(2)(3)について言え
ば、それは一定の帯幅を有しつつも、その張り出し平面
がグリップ本体(1)の長手中心線(O−O)と直角
(θ)に交叉する関係配置の円環形態として張り出し形
成されている。
つまり、その両フランジ(2)(3)の相互間隔寸法
(d)は、その前縁部でのそれと後縁部でのそれとが全
く同一であって、その張り出し平面の相互に平行してい
るに過ぎない。しかも、グリツプ本体(1)における円
周面の肉厚寸法(t)が全体的に均一である旨を上記し
たように、その円周面は悉くグリツプ本体(1)の長手
中心線(O−O)と平行な平面を形作っている。
ところが、ハンドルバーは平面視の後広がりなハ字型に
屈曲しているので、そのグリツプ本体(1)を握り持つ
操作手の握り持ち方としても、その両腕を後広がりなハ
字型として順応させることが、人間工学上安楽であり、
又人間の手はその5指を揃えた場合、その指先から手の
ひらに行くに連れて広幅に変化してもいる。この点、上
記従来品のフランジ(2)(3)ではこのような握り持
ち使用上の自然な操作手に即応せず、非常に使い難いと
共に、違和感を抱かせる問題もある。
更に、従来品のグリツプ本体(1)には操作手の滑り止
め用として、その円周面の全体に点在分布する複数の凸
子(4)しか設けられていない。つまり、その円周面を
粗面化する凸子(4)の形状類型としては1パターンで
あり、しかも操作手の第2〜5指を振り分ける仕切り凸
子も存在しない。
そのため、車体の旋回時に操縦者の身体が振り廻し力を
受けると、そのハンドルグリツプを握り持った操作手が
グリツプ本体(1)の長手方向に沿い横外方へ滑り移動
しやすく、又その握り持った片手の第2指により、ブレ
ーキ操作レバーや警音器などを操作するようなことも、
その安定良く軽快に行なうことが困難である。
本考案はこのような諸問題を改善するために工夫された
ものであり、従ってその目的とする処は、第1に操作手
で握り持つグリツプ本体を弾性材料から断面形状の鶏卵
型(特殊な楕円形)に作成して、その長軸線上に位置し
つつ向かい合う前側円弧面の曲率半径寸法をと後側円弧
面のそれとを、前者の方が後者の方よりも短小として相
違変化させると共に、そのハンドルバーへの取付け使用
上、グリツプ本体の前側円弧面に操作手の母指を除く第
2〜5指が接触し、同じく後側円弧面に操作手の手のひ
らが接触する関係状態として設定することにより、その
グリツプ本体の表面積を増大させ、又その表面全体を解
剖学上人間の指骨における屈折作用長さの変化に即応さ
せて、操作手をグリツプ本体の表面へ頗る自然な握り持
ち状態として、且つ完全に密着フイツトさせ得るように
する点にある。
そして、グリツプ本体の前側円弧面を操作手の第2〜5
指が接触する面とし、同じく後側円弧面を操作手の手の
ひらが接触する面として定め乍らも、特に断面鶏卵型の
グリツプ本体における長軸線を、操縦ハンドルバーの握
り持ち使用上、その伸ばした両腕の仮想延長線上に位置
する指向状態として、そのハンドルバーへグリツプ本体
を取付け使用する時には、車体操作力の方向付けを、そ
のハンドルバーへ適確に与えることもできる。
しかも、第2にハンドルバーに対するグリツプ本体の取
付口を、その断面鶏卵型グリップ本体の長軸線上に位置
させつつ、その後側円弧面の存在方向へ片寄った偏心位
置に開口させて、そのグリツプ本体の前側円弧面と取付
口の内壁面との相互間に規定される前側帯域部の肉厚寸
法を、その余の帯域部の肉厚寸法よりも局部的に厚肉化
し、且つその特別に肉厚化された前側帯域部の全体に、
上記長軸線と実質上直交する複数の貫通孔を点在分布状
態に開口形成することにより、グリツプ本体自身を一定
の弾性材料から作成しつつも、その操作手の第2〜5指
が接触する前側円弧面の弾性変形作用を局部的に大きく
促進させて、その操作手における指先の微妙な動きまで
も、直截的に且つ自然にグリツプ本体へ付与し得るよう
にする点にある。
又、第3にグリツプ本体の後側円弧面に操作手の滑り止
め用となる複数の凸条を、そのグリツプ本体における取
付口の長手中心線と直交する方向に沿って平行に刻成す
ると共に、その後側円弧面と上記取付口の内壁面との相
互間に規定される後側帯域部の肉厚寸法を、そのグリツ
プ本体の長手方向における中央部へ行く程徐々に厚肉と
なるように変化させて、グリツプ本体の後側円弧面を後
方へ張り出す凸曲面に造形することにより、操作手の手
のひらをグリツプ本体の後側円弧面へ、やはり無理なく
完全に密着フイツトさせ、その操作手の滑るおそれなく
安定に握り持てるようにする点にある。
第4に、グリツプ本体における長手方向の両端部から連
続一体に張り出す径大な左右一対の操作手用制止フラン
ジを、グリツプ本体の断面形状と相似な鶏卵型に造形す
ると共に、その両フランジの張り出し平面をグリツプ本
体における取付口の長手中心線と非直角に交叉させ、平
面視の後広がりなハ字型に関係配置させることにより、
人間工学上両手をハンドルバーに付属するグリツプ本体
へ、安楽な姿勢状態のもとで握り持ち使用できるように
する点にある。
第5に、グリツプ本体における前側円弧面の中途部か
ら、操作手の第2指と第3〜5指の3本とを振り分ける
仕切り凸子を前方へ連続一体に張り出すことにより、操
作手の横滑り移動を確実に防止すると共に、そのような
第3〜5指によるグリツプ本体の安定な握り持ち状態の
もとで、その片手の第2指を前方へ伸ばすことにより、
ハンドルバーに付属するブレーキ操作レバーや警音器な
ども軽快に操作できるようにする点にある。
<課題を解決するための手段> 本考案はこのような諸問題を達成すために、その構成上
ゴムや合成樹脂などの弾性変形可能な材料から、片手で
握り持てる太さと長さに成形されたグリツプ本体と、そ
の長手方向の両端部から連続一体に張り出された径大な
操作手用制止フランジの左右一対とを備え、自転車や自
動二輪車、その他陸上乗物の操縦ハンドルバーへ取付け
使用されるハンドルグリツプにおいて、 上記グリツプ本体を断面形状の鶏卵型に形成して、その
長軸線に位置しつつ向かい合う前側円弧面と後側円弧面
につき、その前側円弧面を操作手の第2〜5指が接触す
る面とし、後側円弧面を同じく手のひらが接触する面と
して各々関係設定し、且つ前側円弧面の曲率半径寸法を
後側円弧面の曲率半径寸法よりも短小に相違変化させる
と共に、 上記グリツプ本体の長軸線上に沿って後側円弧面の存在
方向へ片寄った偏心位置に、ハンドルバーへの取付口を
開口させて、 その取付口の内壁面と上記前側円弧面との相互間に規定
される前側帯域部の肉厚寸法を、その余の帯域部の肉厚
寸法よりも局部的に厚肉化し、 且つ、その特別に厚肉化した前側帯域部の全体にグリツ
プ本体の上記長軸線と実質上直交する複数の貫通孔を点
在分布状態に開口形成したことを主な特徴とするもので
ある。
<実施例> 添付の図面に基いて本考案の具体的構成を詳述すると、
第1、2図は陸上乗物用の一例に係る自転車とその操縦
ハンドルバーを示しており、(B)は車体の総称であっ
て、そのシートポスト(31)には操縦者の座り乗るシート
(32)が設置されている一方、同じく車体(B)のフロン
トパイプ(33)にはハンドルポスト(34)が、旋回操作でき
るように貫通されている。(35)はそのハンドルポスト(3
4)の下端部に連続するフロントフオーク、(36)は同じく
ポスト(34)の上端部に取付け一体化されたハンドルバー
であり、その屈曲形状としては各種存在するが、何れに
しても平面視の後広がりなハ字型を呈している。
そのため、その両端部を握り持ちつつ左右方向へ振り動
かすことによって、車体(B)の操向操作を行なえるこ
と言うまでもない。尚、図示省略してあるが、そのハン
ドルバー(36)にはブレーキ操作レバーや警音器なども付
属装備されている。
(G)は本考案の対象とする操縦ハンドルグルツプの総
称であって、塩化ビニール樹脂やシリコン樹脂などの合
成樹脂を初め、ゴム、その他の適度に弾性変形する材料
から、特に次の通り一体成形されていると共に、その一
対の左右対称な配置形態として、ハンドルバー(36)の両
端部へ取付け使用されるようになっている。
即ち、ハンドルグリツプ(G)の左右一対は互いに同一
形態であるため、今その単体を抽出拡大した第3〜第1
3図に基いて、これを具体的に詳述すると、(37)は片手
で握り持てる程度の一定な太さと長さを有するグリツプ
本体であり、その断面形状が鶏卵型(特殊な楕円形)に
作成されている。
つまり、グリツプ本体(37)の断面形状について、その長
軸線(Y−Y)上に位置しつつ向かい合う前側円弧面(3
7f)と後側円弧面(37r)の両曲率半径寸法が互いに同一で
はなく、その前側円弧面(37f)の曲率半径寸法が後側円
弧面(37r)の曲率半径寸法よりも、短小として相違変化
されていると共に、残る上側円弧面(37u)と下側円弧面
(37d)の両曲率半径寸法は互いに同一として、且つ後側
円弧面(37r)の曲率半径寸法よりも長大に定められてお
り、その上側円弧面(37u)と下側円弧面(37d)によって、
前側円弧面(37f)と後側円弧面(37r)との相互間が滑らか
な円弧状に連続されているわけである。
その場合、「前側」「後側」「上側」並びに「下側」と
云う用語は、ハンドルバー(36)に対するグリツプ本体(3
7)の取付け方向性を規定しており、上記前側円弧面(37
f)が車体(B)における進行方向の前方を指し、又上側
円弧面(37u)が車体(B)の上方を指す関係状態となる
ように、そのグリツプ本体(37)がハンドルバー(36)へ取
付け使用されるようになっている。
これを換言すれば、グリツプ本体(37)を車体(B)の横
方向から見た時、その前側円弧面(37f)が前方を指向し
て、その長軸線(Y−Y)上が実質上水平な姿勢状態と
なるように、そのグリツプ本体(37)がハンドルバー(36)
へ取付けられるのである。
更に、これを操縦者が握り持つ操作手との対応位置関係
から言えば、第12、13図から示唆されるように、操
作手の第1指(母指)を除く第2〜5指が、グリツプ本
体(37)の前側円弧面(37f)へ捲き付き状に接触し、その
第2〜5指の指尖球と第1指がグリツプ本体(37)の下側
円弧面(37d)に裏当てされる。他方、同じく操作手にお
ける手のひらの就中母指球と小指球が、グリツプ本体(3
7)の後側円弧面(37r)へ抱き付き状に接触すると共に、
指間球がグリツプ本体(37)の上側円弧面(37u)と接触す
る位置関係になる。
但し、このような位置関係のもとに握り持たれるものと
して、ハンドルバー(36)へ取付け使用される限りでは、
鶏卵型グリップ本体(37)の長軸線(Y−Y)を、車体
(B)の横方向から見た時に若干前下がりの姿勢状態と
なるように、そのグリツプ本体(37)をハンドルバー(36)
へ取付けてもさしつかえない。
蓋し、車体(B)のシート(32)に座り乗って、そのハン
ドルバー(36)を握り持つ操縦者の身長は区々相違するた
め、操縦者にとって最も握り持ち操作しやすい方向へ、
そのグリツプ本体(37)の上記長軸線(Y−Y)が指向す
るように、これをハンドルバー(36)へ取付ければ良い。
その際、特にグリツプ本体(37)の長軸線(Y−Y)が、
第1図の仮想延長線(L−L)によって示唆する如く、
ハンドルバー(36)の握り持ち使用上、その操縦者におけ
る伸ばした両腕とほぼ平行する方向を指す関係状態とし
て、そのグリツプ本体(37)をハンドルバー(36)へ取付け
使用するならば、ハンドルバー(36)の操作力を、車体
(B)へロスなく合理的に伝えることができ、又その車
体操縦上の方向付けを適確に行なえることになる点で、
ますます有効であると言える。
グリツプ本体(37)が一定の長さと太さに形成されている
ことを上記したが、その長手方向に沿ってはハンドルバ
ー(36)への取付口(38)が延在している。その取付口(38)
はハンドルバー(36)の直径寸法よりも小さな断面形状の
真円を呈しているが、これは特に上記グリツプ本体(37)
の長軸線(Y−Y)上に位置しつつも、一定量だけ後側
円弧面(37r)の存在方向へ片寄った偏心位置に開口形成
されている。
そのため、その取付口(38)の内壁面と上記前側円弧面(3
7f)との相互間に規定される前側帯域部の肉厚寸法(T1)
が、同じく取付口(38)の内壁面と後側円弧面(37r)、上
側円弧面(37u)又は下側円弧面(37d)との相互間に各々規
定される後側帯域部、上側帯域部又は下側帯域部の肉厚
寸法(T2)(T3)(T4)に比して、相対的に且つ局部的に特別
厚肉化される結果となっている。
この点、図では後側帯域部、上側帯域部並びに下側帯域
部の各肉厚寸法(T2)(T3)(T4)をすべてほぼ均等に定めて
いるが、これらよりも前側帯域部の肉厚寸法(T1)が特別
に厚肉化されている限り、その余の上記帯域部の肉厚寸
法(T2)(T3)(T4)は全体的に均等で無くても良い。
(39)は特に厚肉化された上記前側帯域部に位置しつつ、
グリツプ本体(37)の長軸線(Y−Y)と直交する関係状
態に貫通形成された複数の貫通孔であり、その複数がグ
リツプ本体(37)の全長に亘って、一定間隔おきに点在分
布されている。そのため、グリツプ本体(37)の全体とし
て同一の弾性材料から成ると雖も、前側帯域部の全体に
分布する貫通孔(39)によって、その前側帯域部の弾性変
形度合いが、その余の帯域部よりも大として促進される
ことこととなる。そして、その前側帯域部は上記前側円
弧面(37f)の裏当て連続床肉をなし、その前側円弧面(37
f)には上記した通り、操作手の第2〜5指が接触するの
で、その指先の微妙な動きすらもグリツプ本体(37)へ直
截的に、且つ効果的に付与することができる。
つまり、グリツプ本体(37)の前側円弧面(37f)を操作手
の第2〜5指によって強く握り締めれば、その貫通孔(3
9)が閉塞する如くに、前側帯域部が滑らかに弾性変形作
用することになり、その指先の動きが精密に反映される
のである。その場合、第2〜5指の握り力は全体的に均
等ではなく、特に第5指の握り力は解剖学的に最も弱い
ので、その第5指が接触することとなるグリツプ本体(3
7)の一端部へ行く程、上記貫通孔(39)の開口径を徐々に
大きく変化させることにより、その弾性変形度合いを更
に一層大きく促進させることが望ましい。
他方、(40)はグリツプ本体(37)の後側円弧面(37r)に刻
成された操作手の滑り止め用凹条であり、その複数がグ
リツプ本体(37)における取付口(38)の長手中心線(O−
O)と直交する方向に沿って、平行に配列されている。
しかも、その複数の凹条(40)は後側円弧面(37r)から一
定深さだけ陥没している。
その場合、第8、10図から明白なように、グリツプ本
体(37)の後側円弧面(37r)と取付口(38)の内壁面との相
互間に規定される後側帯域部の肉厚寸法(T2)を、そのグ
リツプ本体(37)の長手方向における中央部へ行くに連れ
て徐々に厚肉となるように変化させることにより、その
後側円弧面(37r)を中央部の後方に向かって張り出す凸
曲面として造形することが好適である。
そうすれば、その後側円弧面(37r)には上記の通り、操
作手の手のひらが接触する処、その手のひらの母指球と
小指球との相互中間部は解剖学上陥没する表皮から成る
ため、これに凸曲面をなすグリツプ本体(37)の後側円弧
面(37r)が、一層高度に密着フイツトすることとなり、
その操作手の滑り止め作用や違和感の解消を効果的に達
成できるのである。
又、(41)はグリップ本体(37)の上側円弧面(37u)と下側
円弧面(37d)に、各々取付口(38)まで到達しない一定深
さとして陥没された操作手の滑り止め用凹欠であ、その
複数が全体的に点在分布されている。(42)は同じく上側
円弧面(37u)と下側円弧面(37d)のほぼ中央部に、各々一
定深さに陥没された凹段面であって、グリツプ本体(37)
の長手方向に沿って一定長さだけ延在しており、ここに
は商品の出所表示となる商標が一体に造形されたり、刻
印されたり、又はその商標の印刷シールが貼付されるこ
ととなる。
(43)はグリツプ本体(37)における長手方向の両端部に陥
没された左右一対の凹周溝であって、そのグリツプ本体
(37)における取付口(38)の長手中心線(O−O)と直交
する関係の連続環状形態に配列されている。そして、こ
こには第11図のように針金やバンドなどの締結具(44)
が嵌め付けられ、これによってハンドルバー(36)に対す
るグリツプ本体(37)の取付状態が増強されることとな
る。
つまり、グリツプ本体(37)はハンドルバー(36)への取付
け使用上、その取付口(38)がハンドルバー(36)の切り離
し端部から差し込み圧入されるのであり、その際には取
付口(38)内に接着剤も注入されて、その空転しない固定
状態に保たれる。上記締結具(44)はその固定強度を昂め
る必要に応じて、グリツプ本体(37)へ捲き付けられるこ
ととなる。
(45)(46)はグリツプ本体(37)における長手方向の両端部
から連続一体に張り出された径大な操作手用制止フラン
ジの左右一対であり、図では何れもグリツプ本体(37)の
断面形状と相似な側面視の鶏卵型(特殊な楕円形)とし
て、そのグリツプ本体(37)の表面から全体的な均一高さ
に張り出しているが、これは操作手の横滑り作用を規制
できる高さに張り出す限り、その側面視の真円に形成し
てもさしつかえない。
但し、特に第2、3、20、13図から明白な通り、左
右一対のフランジ(45)(46)を平面視の後広がりなハ字型
に関係配置させることが好ましい。つまり、左右一対の
フランジ(45)(46)につき、その前縁部において測定した
相互間隔長さ(D1)が、同じく後縁部において測定した相
互間隔長さ(D2)よりも短小寸法となるように、その両フ
ランジ(45)(46)の張り出し平面をグリツプ本体(37)にお
ける取付口(38)の長手中心線(O−O)に対して、非直
角の角度(β)(γ)に交叉させるのである。
そうすれば、人間の手は解剖学上第2〜5指を揃えた
時、その合計4指の先端部よりも根元部や手のひらの方
が広幅を呈し、又ハンドルバー(36)を握り持つ両手は平
面視の後広がりなハ字型に関係配置させることが、その
握り持ち操作の姿勢として安楽である処、その操作手に
対して両フランジ(45)(46)の張り出し平面が効果的に即
応することとなり、違和感の発生を合理的に解消できる
からである。
尚、(47)は一方の制止フランジ(46)に小さく貫通形成さ
れた空気抜き孔であり、グリップ本体(37)の取付口(38)
と連通している。
更に、第3、5、10、13図に示す通り、グリツプ本
体(37)における上記前側円弧面(37f)の中途部から前方
へ指先仕切り用凸子(48)を連続一体に張り出して、これ
によりグリツプ本体(37)を握り持つ操作手の第2指と第
3〜5指の3本とを振り分けるならば、その操作手の横
滑り移動を一層確実に制止でき、安定良く握り持った片
手の第2指を、第13図の鎖線で示す如く前方へ伸ばし
て、ブレーキ操作レバーや警音器などを操作する場合
に、その操作を第3〜5指による確固なグリツプ本体(3
7)の握り持ち状態下において、安定良く軽快に行なえる
こととなる。
その意味から第2図では、そのような指先仕切り用凸子
(48)を備えたハンドルグリツプ(G)と、その凸子(48)
のみを有しないハンドルグリツプ(G1)との2種を作成用
意し、前者をハンドルバー(36)におけるブレーキ操作レ
バーや警音器などとの対応位置(通常右側)へ取付け使
用しているけれども、このような凸子(48)を備えたハン
ドルグリツプ(G)の左右一対をハンドルバー(36)の両
端部へ取付け使用しても良く、また凸子(48)を有しない
ハンドルグリツプ(G1)の左右一対を、同じくハンドルバ
ー(36)の両端部へ取付使用することも可能である。
尚、凸子(48)のみを有しないハンドルグリツプ(G1)を示
した第14図の変形例において、上記第3〜13図のハ
ンドルグリツプ(G)と共通する構成部分には、同一の
対応符号を記入している。そのハンドルグリツプ(G1)に
おける凸子(48)を除くその他の構成は、第3〜13図の
基本例と同一だからである。
何れにしても、ハンドルグリツプ(G)は弾性材料から
成るため、これを合成樹脂から成形する時には、適当な
着色カラーを施すこともでき、特にその着色カラーとし
て蛍光色(リフレクター)を採用するならば、安全上一
層有益であると言える。例えば、自転車の夜間走行上、
これを自動車のドライバーが発見しやすくなるからであ
る。
<考案の効果> 以上の説明から理解できるように、本考案の構成によれ
ば、ゴムや合成樹脂などを弾性変形可能な材料から、片
手で握り持てる太さと長さに成形されたグリツプ本体(3
7)と、その長手方向の両端部から連続一体に張り出され
た径大な操作手用制止フランジ(45)(46)の左右一対とを
備え、陸上乗物用の操縦ハンドルバー(36)へ取付け使用
されるハンドルグリツプ(G)において、特に上記グリ
ツプ本体(37)を断面形状の鶏卵型に形成して、その長軸
線(Y−Y)上に位置しつつ向かい合う前側円弧面(37
f)と後側円弧面(37r)につき、その前側円弧面(37f)を操
作手の第2〜5指が接触する面とし、後側円弧面(37r)
を同じく手のひらが接触する面として各々関係設定し、
且つ前側円弧面(37f)の曲率半径寸法をを後側円弧面(37
r)の曲率半径寸法よりも短小に相違変化させてあるた
め、グリツプ本体(37)の太さを従来品のそれと同一と仮
定した場合に、その表面積を増大できると共に、そのグ
リツプ本体(37)の表面全体を解剖学上人間の指骨におけ
る屈折作用長さの変化に即応させることができる。
つまり、冒頭に述べた通り、人間の5指は複数の関節を
有し、その関節の隣り合う間隔長さは、各指について根
元部から先端部へ行く程短く変化している処、その第2
〜5指との接触面をなすグリツプ本体(37)の前側円弧面
(37f)は、後側円弧面(37r)よりも短小な曲率半径寸法を
の円弧面として形成されているため、操作手の第2〜5
指が自然に且つグリツプ本体(37)へ完全に密着フイツト
することとなり、著しく安定良く確固に握り持ち使用で
きる効果がある。
又、グリツプ本体(37)の断面形状は鶏卵型をなしている
ため、その長軸線(Y−Y)をハンドルバー(36)の握り
持ち使用上、その伸ばした両腕の仮想延長線(L−L)
上に合致する方向を指す前下がりの姿勢状態として、そ
のグリツプ本体(37)をハンドルバー(36)へ取付け使用す
る時には、ハンドルバー(36)を操作するに当り、その操
作力の方向付けをグリツプ本体(37)の長軸線(Y−Y)
に沿って効率良く適確に与え得るのであり、車体(B)
の操縦制御上、著しく効果的であると言える。
この点、従来品のような断面形状が真円なハンドルグリ
ツプでは、握り力を分散させることができると雖も、そ
の方向付けによって車体(B)の姿勢状態を意図的に変
化させることにつき、直接何等の働きも営なまない。
又、本考案のグリツプ本体(37)では、その断面鶏卵型の
長軸線(Y−Y)上に沿って後側円弧面(37r)の存在方
向へ片寄った偏心位置に、ハンドルバー(36)への取付口
(38)が開口されており、そのため上記前側円弧面(37f)
と取付口(38)の内壁面との相互間に規定される前側帯域
部の肉厚寸法(T1)は、その余の帯域部の肉厚寸法(T1)(T
3)(T4)に比して、局部的に厚肉化される結果となってい
る。
そして、その特別に厚肉化された前側帯域部の全体に
は、グリツプ本体(37)の長軸線(Y−Y)と実質上直交
する貫通孔(39)の複数が、点在分布状態に開口形成され
ているため、グリツプ本体(37)における前側円弧面(37
f)の弾性変形度合いが特に大きく促進されることとな
り、ここには操作手の第2〜5指が接触するようになっ
ているので、その操作手の微妙な動きまでも直截的に、
且つ無理なくグリツプ本体(37)へ付与・反映させること
ができるのである。その結果、従来品のように手首や腕
に必要以上の強い力を加えることなく、車体(B)の自
由自在な姿勢状態を容易に得られるのであり、車体
(B)と操縦者との一体感並びに操縦上の所謂応答性能
に著しく優れる。
他方、グリツプ本体(37)の後側円弧面(37r)には操作手
の手のひらが接触するようになっている処、ここにはグ
リツプ本体(37)における取付口(38)の長手中心線(O−
O)と直交する方向に沿って平行する複数の操作手滑り
止め用凹条(40)が刻成されているので、その操作手との
摩擦係数も昂められることとなる。
その場合、グリツプ本体(37)の上側円弧面(37u)と下側
円弧面(37d)にも、操作手滑り止め用の凹欠(41)を全体
的に点在分布させるならば、その凹欠(41)と後側円弧面
(37r)の凹条(40)とは前者が点在し、後者が線条に並列
すると云うように、その粗面化の形状パターンが相違変
化するため、操作手の滑り止め効果を一層向上できるの
である。
特に、グリツプ本体(37)の後側円弧面(37r)と取付口(3
8)の内壁面との相互間に規定される後側帯域部の肉厚寸
法(T2)を、そのグリツプ本体(37)の長手方向における中
央部へ行く程徐々に厚肉となるように変化させて、その
グリツプ本体(37)の後側円弧面(37r)を後方へ張り出す
凸曲面に造形するならば、操作手の手のひらと一層完全
に密着フイツトすることとなり、その結果手のひらによ
る操作力を、やはりハンドルバー(36)へ効果的に付与で
きるのである。人間の手のひらは解剖学上、その母指球
と小指球との相互中央部が陥没する如く屈折作用する
処、その陥没する表皮にグリツプ本体(37)の凸曲状をな
す後側円弧面(37r)が、高度に密着フイツトすることに
なるわけである。
又、グリツプ本体(37)の両端部から張り出す左右一対の
操作手用制止フランジ(45)(46)を、グリツプ本体(37)の
断面形状と相似な鶏卵型に形成し、そのフランジ(45)(4
6)の張り出し平面をグリツプ本体(37)における取付口(3
8)の長手中心線(O−O)と非直角に交叉させて、その
両フランジ(45)(46)の前縁部同志で測定した相互間隔長
さ(D1)を、同じく後縁部同志で測定した相互間隔長さ(D
2)よりも狭小に寸法化することにより、両フランジ(45)
(46)を平面視の後広がりなハ字型に関係配置させるなら
ば、ハンドルバー(36)の両端部を握り持つ使用上、その
操作手を人間工学的に無理のない姿勢状態に配置させる
ことができ、操縦使用上の疲労防止にも大いに役立つ。
更に、グリツプ本体(37)における前側円弧面(37f)の中
途部から、これに接触する操作手の第2指と、第2〜5
指の3本とを振り分ける仕切り凸子(48)を、前方に向か
って連続一体に張り出すならば、車体(B)の旋回時に
おいて操縦者の身体が振り廻し力を受けても、これに対
抗する如く操作手を確固に維持でき、その操作手の横滑
り移動を効果的に防止し得ると共に、特に操作手の第2
指を前方へ伸ばして、ブレーキ操作レバーや警音器など
を操作する場合に、その操作を残る第3〜5指によるグ
リツプ本体(37)の安定な握り持ち状態のもとで、至極軽
快に行なえる効果もある。
何れにしても、自転車や自動二輪車、その他各種陸上乗
物用の操縦ハンドルバー(36)に広く取付け使用できるハ
ンドルグリツプ(G)として、殊更不整地を走行する陸
上乗物用の操縦ハンドルグリツプ(G)として、著しく
有用であると言える。
【図面の簡単な説明】
第1図は自転車の全体概略側面図、第2図はその車体の
操縦ハンドルバーに対するハンドルグリツプの取付け使
用状態を示す拡大平面図、第3図はそのハンドルグリツ
プの単体を抽出して、ほぼ実物大に作図したものであ
り、第3図は平面図、第4図は背面(後面)図、第5図
は正面(前面)図、第6、7図は第5図の右側面図と左
側面図、第8、9図は第3図の8−8線と9−9線に沿
う各断面図、第10図は第4図の10−10線に沿う断
面図、第11図はハンドルバーへの取付状態を示す第1
0図に対応する断面平面図、第12図はハンドルグリツ
プの握り持ち使用状態を示す第9図に対応する側断面
図、第13図は同じく握り持った片手の指先によるブレ
ーキ操作レバーの操作状態を示す平面図、第14図は第
3図に対応するハンドルグリツプの変形例として、その
指先の仕切り凸子を有しない形態品の平面図、第15図
は従来のハンドルグリツプを示す平面図、第16、17
図は第15図の16−16線と17−17線に沿う各断
面図である。 (36)……操縦ハンドルバー (37)……グリツプ本体 (37f)……前側円弧面 (37r)……後側円弧面 (38)……取付口 (39)……貫通孔 (40)……滑り止め用凹条 (45)(46)……制止フランジ (48)……指先仕切り用凸子 (B)……車体 (G)……ハンドルグリツプ (O−O)……長手中心線 (Y−Y)……長軸線 (D1)(D2)……相互間隔長さ (T1)(T2)(T3)(T4)……肉厚寸法 (β)……非直角な角度 (γ)……非直角な角度

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴムや合成樹脂などの弾性変形可能な材料
    から、片手で握り持てる太さと長さに成形されたグリツ
    プ本体(37)と、その長手方向の両端部から連続一体に張
    り出された径大な操作手用制止フランジ(45)(46)の左右
    一対とを備え、陸上乗物の操縦ハンドルバー(36)へ取付
    け使用されるハンドルグリツプ(G)において、 上記グリツプ本体(37)を断面形状の鶏卵型に形成して、
    その長軸線(Y−Y)上に位置しつつ向かい合う前側円
    弧面(37f)と後側円弧面(37r)につき、その前側円弧面(3
    7f)を操作手の第2〜5指が接触する面とし、後側円弧
    面(37r)を同じく手のひらが接触する面として各々関係
    設定し、且つ前側円弧面(37f)の曲率半径寸法を後側円
    弧面(37r)の曲率半径寸法よりも短小に相違変化させる
    と共に、 上記グリツプ本体(37)の長軸線(Y−Y)上に沿って後
    側円弧面(37r)の存在方向へ片寄った偏心位置に、ハン
    ドルバー(36)への取付口(38)を開口させて、 その取付口(38)の内壁面と上記前側円弧面(37f)との相
    互間に規定される前側帯域部の肉厚寸法(T1)を、その余
    の帯域部の肉厚寸法(T2)(T3)(T4)よりも局部的に厚肉化
    し、 且つ、その特別に厚肉化した前側帯域部の全体にグリツ
    プ本体(37)の上記長軸線(Y−Y)と実質上直交する複
    数の貫通孔(39)を点在分布状態に開口形成したことを特
    徴とする陸上乗物用の操縦ハンドルグリツプ。
  2. 【請求項2】グリツプ本体(37)の後側円弧面(37r)に、
    そのグリツプ本体(37)における取付口(38)の長手中心線
    (O−O)と直交する方向に沿って平行する複数の操作
    手滑り止め用凹条(40)を刻成すると共に、 上記後側円弧面(37r)と取付口(38)の内壁面との相互間
    に規定される後側帯域部の肉厚寸法(T2)を、グリツプ本
    体(37)の長手方向における中央部へ行く程徐々に厚肉と
    なるように変化させることにより、そのグリツプ本体(3
    7)の後側円弧面(37r)を後方へ張り出す凸曲面に造形し
    たことを特徴とする請求項1記載の陸上乗物用の操縦ハ
    ンドルグリツプ。
  3. 【請求項3】グリツプ本体(37)の両端部から張り出す左
    右一対の操作手用制止フランジ(45)(46)を、グリツプ本
    体(37)の断面形状と相似な鶏卵型に形成すると共に、 その制止フランジ(45)(46)の張り出し平面をグリツプ本
    体(37)における取付口(38)の長手中心線(O−O)と非
    直角の角度(β)(γ)に交叉させて、その両制止フラ
    ンジ(45)(46)の前縁部で測定した相互間隔長さ(D1)を、
    同じく後縁部で測定した相互間隔長さ(D2)よりも狭小寸
    法に定めることにより、両制止フランジ(45)(46)を平面
    視の後広がりなハ字型に関係配置させたことを特徴とす
    る請求項1記載の陸上乗物用の操縦ハンドルグリツプ。
  4. 【請求項4】グリツプ本体(37)における前側円弧面(37
    f)の中途部から、これに接触する操作手の第2指と第3
    〜5指の3本とを振り分ける仕切り凸子(48)を、前方に
    向かって連続一体に張り出したことを特徴とする請求項
    1記載の陸上乗物用の操縦ハンドルグリツプ。
JP1990013578U 1990-02-13 1990-02-13 陸上乗物用の操縦ハンドルグリップ Expired - Lifetime JPH0615816Y2 (ja)

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