JPH06156926A - 油圧エレベーターのガイドレール芯出し方法 - Google Patents
油圧エレベーターのガイドレール芯出し方法Info
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- JPH06156926A JPH06156926A JP33383892A JP33383892A JPH06156926A JP H06156926 A JPH06156926 A JP H06156926A JP 33383892 A JP33383892 A JP 33383892A JP 33383892 A JP33383892 A JP 33383892A JP H06156926 A JPH06156926 A JP H06156926A
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- Japan
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- guide rail
- basket
- hoistway
- centering
- roller
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B19/00—Mining-hoist operation
- B66B19/002—Mining-hoist operation installing or exchanging guide rails
Abstract
(57)【要約】
【目的】 昇降路の構造あるいは開口巾に関係なく、短
時間で安全に上部ガイドローラ、下部ガイドローラによ
り付加される偏荷重を除去でき、容易に高精度の芯出し
ができるガイドレール芯出し方法を提供する。 【構成】 本設カゴ枠の本設非常止め装置の引上げレバ
ー(10i)を上方に引き上げ、その先端に保持した非常止
め装置(10j)をカゴ側ガイドレール(4)と非常止め装置の
クク工金(10k)との間の楔形空所(10l)にくい込ませ、ロ
ックを行い、ツナ止め梁(10c)に接続した駆動ロープ(1
3)の張力を除去することにより、上部ガイドローラ(10
d)と下部ガイドローラ(10e)を介してガイドレール(4)に
かかる偏荷重を除いて、ガイドレールの芯出しを行う。
時間で安全に上部ガイドローラ、下部ガイドローラによ
り付加される偏荷重を除去でき、容易に高精度の芯出し
ができるガイドレール芯出し方法を提供する。 【構成】 本設カゴ枠の本設非常止め装置の引上げレバ
ー(10i)を上方に引き上げ、その先端に保持した非常止
め装置(10j)をカゴ側ガイドレール(4)と非常止め装置の
クク工金(10k)との間の楔形空所(10l)にくい込ませ、ロ
ックを行い、ツナ止め梁(10c)に接続した駆動ロープ(1
3)の張力を除去することにより、上部ガイドローラ(10
d)と下部ガイドローラ(10e)を介してガイドレール(4)に
かかる偏荷重を除いて、ガイドレールの芯出しを行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧エレベーターの
据付方法に関するものである。
据付方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】特開昭６４−７５３８４号公報には、図
７に示すようにカゴ枠(A)に偏荷重除去装置(B)を昇降路
乗場側内壁(C)に当接させ、ハンドルを操作することに
よって、距離を調節し、カゴ枠(A)上部の案内ロール(D)
とカゴ側ガイドレール(E)とが接触を解離する方向に上
記カゴ枠(A)の上部を移動させ、上記カゴ側ガイドレー
ル(E)が自由に動けるようにしたのち、上記カゴ側ガイ
ドレールの芯出し固定を行うエレベーターの据付工事法
の技術が開示されている。
７に示すようにカゴ枠(A)に偏荷重除去装置(B)を昇降路
乗場側内壁(C)に当接させ、ハンドルを操作することに
よって、距離を調節し、カゴ枠(A)上部の案内ロール(D)
とカゴ側ガイドレール(E)とが接触を解離する方向に上
記カゴ枠(A)の上部を移動させ、上記カゴ側ガイドレー
ル(E)が自由に動けるようにしたのち、上記カゴ側ガイ
ドレールの芯出し固定を行うエレベーターの据付工事法
の技術が開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の油圧エレベータ
ー据付工事法では、上記の如くカゴ枠に取付けた偏荷重
除去装置(B)により、昇降路内壁(C)を押し、ガイドレー
ルにかかる偏荷重を除きガイドレールを自由にしていた
ため、昇降路乗場開口横巾がカゴ枠巾より広い場合は、
偏荷重除去装置(B)は使用できず、また、軽量コンクリ
ートを用いた柔構造では、上記軽量コンクリートを割る
おそれがある。そして、偏荷重除去装置を作動または解
放するのにネジピッチ分しか移動できず時間がかかり、
また、芯出し作業の前後にカゴレール付近から乗場付近
にその都度移動するのに時間がかかるという問題点があ
り、さらに、偏荷重除去装置を作動させ、昇降路乗場内
壁を押したまま、作業者が忘れてしまうと、昇降路内壁
あるいは、カゴ枠機器を壊すおそれがある。
ー据付工事法では、上記の如くカゴ枠に取付けた偏荷重
除去装置(B)により、昇降路内壁(C)を押し、ガイドレー
ルにかかる偏荷重を除きガイドレールを自由にしていた
ため、昇降路乗場開口横巾がカゴ枠巾より広い場合は、
偏荷重除去装置(B)は使用できず、また、軽量コンクリ
ートを用いた柔構造では、上記軽量コンクリートを割る
おそれがある。そして、偏荷重除去装置を作動または解
放するのにネジピッチ分しか移動できず時間がかかり、
また、芯出し作業の前後にカゴレール付近から乗場付近
にその都度移動するのに時間がかかるという問題点があ
り、さらに、偏荷重除去装置を作動させ、昇降路乗場内
壁を押したまま、作業者が忘れてしまうと、昇降路内壁
あるいは、カゴ枠機器を壊すおそれがある。
【０００４】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、昇降路の構造あるいは開口巾
に関係なく、短時間にて偏荷重を除去できると共に、作
業位置を変更することなく、しかも、外し忘れを防止
し、安全に芯出しできるカゴ側ガイドレール芯出し固定
方法を提供することを目的とする。
るためになされたもので、昇降路の構造あるいは開口巾
に関係なく、短時間にて偏荷重を除去できると共に、作
業位置を変更することなく、しかも、外し忘れを防止
し、安全に芯出しできるカゴ側ガイドレール芯出し固定
方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明にかかる
油圧エレベーターのガイドレール芯出し方法は、本設カ
ゴ枠の本設非常止め装置の引上げレバーを上方に引き上
げ、その先端に保持した非常止めコロを、カゴ側ガイド
レールと非常止め装置のクワエ金との間の楔形空所にく
い込ませ、ロックを行い、次いで、ツナ止め梁に接続し
た駆動ロープの張力を除去することにより、上記ガイド
レールに互いに反対方向より当接する上部ガイドローラ
と下部ガイドローラを介して上記ガイドレールにかかる
偏荷重を除くことを主要な構成としている。
油圧エレベーターのガイドレール芯出し方法は、本設カ
ゴ枠の本設非常止め装置の引上げレバーを上方に引き上
げ、その先端に保持した非常止めコロを、カゴ側ガイド
レールと非常止め装置のクワエ金との間の楔形空所にく
い込ませ、ロックを行い、次いで、ツナ止め梁に接続し
た駆動ロープの張力を除去することにより、上記ガイド
レールに互いに反対方向より当接する上部ガイドローラ
と下部ガイドローラを介して上記ガイドレールにかかる
偏荷重を除くことを主要な構成としている。
【０００６】請求項２の発明にかかる油圧エレベーター
のガイドレール芯出し方法は、本設カゴ枠の本設非常止
め装置の引き上げレバーを上方に引き上げ、その先端に
保持した非常止めコロを、カゴ側ガイドレールに接合す
るハサミ金と、非常止め装置のクワエ金との間の楔形空
所にくい込ませ、ロックを行い、次いで、ツナ止め梁に
接続した駆動ロープの張力を除去することにより、上記
ガイドレールに互いに反対方向より当接する上部ガイド
ローラと下部ガイドローラを介して上記ガイドレールに
かかる偏荷重を除くことを主要な構成としている。
のガイドレール芯出し方法は、本設カゴ枠の本設非常止
め装置の引き上げレバーを上方に引き上げ、その先端に
保持した非常止めコロを、カゴ側ガイドレールに接合す
るハサミ金と、非常止め装置のクワエ金との間の楔形空
所にくい込ませ、ロックを行い、次いで、ツナ止め梁に
接続した駆動ロープの張力を除去することにより、上記
ガイドレールに互いに反対方向より当接する上部ガイド
ローラと下部ガイドローラを介して上記ガイドレールに
かかる偏荷重を除くことを主要な構成としている。
【０００７】
【作用】この発明における油圧エレベーターのガイドレ
ール芯出し方法は、本設非常止め装置でガイドレールを
ロックし、次いで、ツナ止め梁に接続したロープの張力
をゆるめることにより、短時間で安全に偏荷重を除去で
き、容易に高精度で芯出しを行う。また、カゴ側ガイド
レールに接合するハサミ金を用いることにより、ガイド
レールの接触面に傷が発生するのを未然に防止する。
ール芯出し方法は、本設非常止め装置でガイドレールを
ロックし、次いで、ツナ止め梁に接続したロープの張力
をゆるめることにより、短時間で安全に偏荷重を除去で
き、容易に高精度で芯出しを行う。また、カゴ側ガイド
レールに接合するハサミ金を用いることにより、ガイド
レールの接触面に傷が発生するのを未然に防止する。
【０００８】
【実施例】実施例１．図１は本発明を適用する油圧エレ
ベーターのガイドレール芯出し方法の実施例を示す全体
側面概略図、図２、図３は図１のカゴ部分の拡大側面図
である。図において、(1)は昇降路、(2)は昇降路(1)の
最下部に位置するピット、(3)はピット(2)に設置された
バッファ台、(4a)はバッファ台の両端に立設された最下
段ガイドレール、(4)はこの最下段ガイドレール(4a)の
上部に接続し、昇降路(1)の全長にわたり立設するカゴ
側ガイドレール、(5)はガイドレール(4)を保持し、昇降
路(1)の側壁と固定するカゴ側ブラケットである。(6)は
最上階乗場、(7)は最上階乗場(6)に下部を固定し、昇降
路(1)内に仮設した上部足場、(8a)はこの上部足場(7)の
上方で昇降路(1)の最上部側壁で突張らせ固定した上部
型板、(9)はこの上部型板(8a)に所定の寸法間隔で吊下
げ昇降路(1)の全長にわたり懸架された基準線としての
ピアノ線、(8b)はピット(2)の側壁で突張らせ固定した
下部型板で、基準線(9)を固定するものである。(10)は
本設のカゴ枠を主体としたカゴ作業床で、最下段レール
(4a)に係合している。(10b)はカゴ作業床(10)の堅柱(10
a)の上部に取付けられた上部作業台、(10c)はカゴ作業
床(10)の下部に取付けられたツナ止め梁である。
ベーターのガイドレール芯出し方法の実施例を示す全体
側面概略図、図２、図３は図１のカゴ部分の拡大側面図
である。図において、(1)は昇降路、(2)は昇降路(1)の
最下部に位置するピット、(3)はピット(2)に設置された
バッファ台、(4a)はバッファ台の両端に立設された最下
段ガイドレール、(4)はこの最下段ガイドレール(4a)の
上部に接続し、昇降路(1)の全長にわたり立設するカゴ
側ガイドレール、(5)はガイドレール(4)を保持し、昇降
路(1)の側壁と固定するカゴ側ブラケットである。(6)は
最上階乗場、(7)は最上階乗場(6)に下部を固定し、昇降
路(1)内に仮設した上部足場、(8a)はこの上部足場(7)の
上方で昇降路(1)の最上部側壁で突張らせ固定した上部
型板、(9)はこの上部型板(8a)に所定の寸法間隔で吊下
げ昇降路(1)の全長にわたり懸架された基準線としての
ピアノ線、(8b)はピット(2)の側壁で突張らせ固定した
下部型板で、基準線(9)を固定するものである。(10)は
本設のカゴ枠を主体としたカゴ作業床で、最下段レール
(4a)に係合している。(10b)はカゴ作業床(10)の堅柱(10
a)の上部に取付けられた上部作業台、(10c)はカゴ作業
床(10)の下部に取付けられたツナ止め梁である。
【０００９】(10d)はカゴ作業床上部に取付けられカゴ
側レールに後側から接しガイドする上部ガイドローラ、
(10e)はカゴ作業床下部に取付けられカゴ側レールに前
側から接しガイドする下部ガイドローラ、(10f)はツナ
止め梁(10c)に内蔵された押しバネ、(10g)はツナ止め梁
の駆動ロープと反対側に取付けられた押上げ腕、(10h)
は押上げ腕(10g)の直上に配設された押上げレバー、(10
i)はこの押上げ腕(10g)と共に回動する引上げレバー、
(10j)はこの引上げレバー(10i)の先端に保持した非常止
めコロで表面に滑り止めの凹凸が形成されている。(10
k)は非常止め装置に設けられたクワエ金でカゴ側ガイド
レール(4)との間に楔形の空所(10l)が形成されている。
(20)は引上げレバー(10i)の引上げロープである。(11)
はウインチ取付具で、上記昇降路(1)の最上部後壁にア
ンカーを用いて固定されている。(12)はこのウインチ取
付具(11)の先端部に取付けられたウインチ、(13)はこの
ウインチ(12)より懸垂されツナ止め梁(10c)を吊る駆動
ロープである。(14)は昇降路(1)の側壁に設けられたウ
インチ制御盤、(15)はこのウインチ制御盤(14)と作業床
(10)とをつなぐ仮設制御ケーブル、(16)はこの仮設制御
ケーブル(15)を中継するカゴＪＢ、(17)はこのカゴＪＢ
(16)から出る上昇釦、下降釦を備えた操作釦である。
側レールに後側から接しガイドする上部ガイドローラ、
(10e)はカゴ作業床下部に取付けられカゴ側レールに前
側から接しガイドする下部ガイドローラ、(10f)はツナ
止め梁(10c)に内蔵された押しバネ、(10g)はツナ止め梁
の駆動ロープと反対側に取付けられた押上げ腕、(10h)
は押上げ腕(10g)の直上に配設された押上げレバー、(10
i)はこの押上げ腕(10g)と共に回動する引上げレバー、
(10j)はこの引上げレバー(10i)の先端に保持した非常止
めコロで表面に滑り止めの凹凸が形成されている。(10
k)は非常止め装置に設けられたクワエ金でカゴ側ガイド
レール(4)との間に楔形の空所(10l)が形成されている。
(20)は引上げレバー(10i)の引上げロープである。(11)
はウインチ取付具で、上記昇降路(1)の最上部後壁にア
ンカーを用いて固定されている。(12)はこのウインチ取
付具(11)の先端部に取付けられたウインチ、(13)はこの
ウインチ(12)より懸垂されツナ止め梁(10c)を吊る駆動
ロープである。(14)は昇降路(1)の側壁に設けられたウ
インチ制御盤、(15)はこのウインチ制御盤(14)と作業床
(10)とをつなぐ仮設制御ケーブル、(16)はこの仮設制御
ケーブル(15)を中継するカゴＪＢ、(17)はこのカゴＪＢ
(16)から出る上昇釦、下降釦を備えた操作釦である。
【００１０】次に上記油圧エレベーターのガイドレール
芯出し方法を図１〜図３に基づいて説明する。先ず昇降
路(1)最上部に上部足場(7)を組み立て、上部型板(8a)を
設置し、更にピット(2)において、下部型板(8b)を設置
し、これら両型板(8a)(8b)間に基準線(9)となるピアノ
線を張設している。この基準線としてのピアノ線(9)を
基準として、カゴ作業床(10)用の最下段レール(4a)を配
置し、カゴ側ブラケット(5)によって昇降路壁に芯出し
して固定する。これに残りのカゴ側ガイドレール(4)を
接続し、最上段ブラケット(5a)により仮固定する。そし
て昇降路最上部の上部足場(7)によりウインチ取付具(1
1)およびウインチ(12)を設置し、このウインチ(12)から
送出された駆動ロープ(13)をカゴ作業床のツナ止め梁(1
0c)と接続し、カゴ作業床(10)をカゴ側ガイドレールに
沿って昇降可能とする。
芯出し方法を図１〜図３に基づいて説明する。先ず昇降
路(1)最上部に上部足場(7)を組み立て、上部型板(8a)を
設置し、更にピット(2)において、下部型板(8b)を設置
し、これら両型板(8a)(8b)間に基準線(9)となるピアノ
線を張設している。この基準線としてのピアノ線(9)を
基準として、カゴ作業床(10)用の最下段レール(4a)を配
置し、カゴ側ブラケット(5)によって昇降路壁に芯出し
して固定する。これに残りのカゴ側ガイドレール(4)を
接続し、最上段ブラケット(5a)により仮固定する。そし
て昇降路最上部の上部足場(7)によりウインチ取付具(1
1)およびウインチ(12)を設置し、このウインチ(12)から
送出された駆動ロープ(13)をカゴ作業床のツナ止め梁(1
0c)と接続し、カゴ作業床(10)をカゴ側ガイドレールに
沿って昇降可能とする。
【００１１】次に、カゴ作業床(10)が走行中、あるい
は、非常止めコロ(10j)がガイドレール(4)から離れてい
る場合は、駆動ロープ(13)に張力(Ｔ)が働いており、下
部ガイドローラ(10e)を支点として、上部ガイドローラ
(10d)に押付力(Ｐ)がガイドレール(4)に偏荷重として作
用する。この時、基準線(9)とガイドレール(4)との上部
間隙(l1)は、ブラケット(5)の固定により変化の生じな
い下部間隙(l2)より広くなり、ガイドレール(4)の芯出
しが出来なくなる。そこで、図２のように、引上げロー
プ(20)で引上げレバー(10i)を上方に移動して、これに
保持された非常止めコロ(10j)をガイドレール(4)に接触
させ、操作釦(17)により、ウインチ(12)を下降運転させ
る。すると、非常止めコロ(10j)がガイドレール(4)とク
ワエ金(10k)との間の楔形の空所(10l)にくい込み、ロッ
クされ、非常止めが働いて、カゴ作業床(10)は下降を停
止する。さらに下降釦を押すことにより、駆動ロープ(1
3)の張力(Ｔ)が除去され、ガイドレール(4)に偏荷重と
して作用していた(Ｐ)が無くなるため、基準線(9)とガ
イドレール(4)とのカゴ上部間隙(l1)とカゴ下部間隙
(l2)とが等しくなり、ガイドレール(4)の芯出しが可能
になる。そこで、ガイドレール(4)と昇降路(1)とを接続
固定するブラケット(5)を取付後、上昇釦により上昇運
転すると非常止めが解除され、カゴ作業床(10)が移動可
能となる。
は、非常止めコロ(10j)がガイドレール(4)から離れてい
る場合は、駆動ロープ(13)に張力(Ｔ)が働いており、下
部ガイドローラ(10e)を支点として、上部ガイドローラ
(10d)に押付力(Ｐ)がガイドレール(4)に偏荷重として作
用する。この時、基準線(9)とガイドレール(4)との上部
間隙(l1)は、ブラケット(5)の固定により変化の生じな
い下部間隙(l2)より広くなり、ガイドレール(4)の芯出
しが出来なくなる。そこで、図２のように、引上げロー
プ(20)で引上げレバー(10i)を上方に移動して、これに
保持された非常止めコロ(10j)をガイドレール(4)に接触
させ、操作釦(17)により、ウインチ(12)を下降運転させ
る。すると、非常止めコロ(10j)がガイドレール(4)とク
ワエ金(10k)との間の楔形の空所(10l)にくい込み、ロッ
クされ、非常止めが働いて、カゴ作業床(10)は下降を停
止する。さらに下降釦を押すことにより、駆動ロープ(1
3)の張力(Ｔ)が除去され、ガイドレール(4)に偏荷重と
して作用していた(Ｐ)が無くなるため、基準線(9)とガ
イドレール(4)とのカゴ上部間隙(l1)とカゴ下部間隙
(l2)とが等しくなり、ガイドレール(4)の芯出しが可能
になる。そこで、ガイドレール(4)と昇降路(1)とを接続
固定するブラケット(5)を取付後、上昇釦により上昇運
転すると非常止めが解除され、カゴ作業床(10)が移動可
能となる。
【００１２】実施例２．上記実施例１ではガイドレール
(4)に非常止めコロ(10j)を直接当接させるものを示した
が、図４のように、ガイドレール(4)のキズを防止する
ために、ガイドレール(4)にハサミ金(18)を接合させ、
このハサミ金(18)と、非常止め装置のクワエ金(10k)と
の間の楔形空所に非常止めコロ(10j)をくい込ませ、ロ
ックを行うようにしてもよい。なお復帰するときは、取
出しひも(19)でハサミ金(18)を取り出す。
(4)に非常止めコロ(10j)を直接当接させるものを示した
が、図４のように、ガイドレール(4)のキズを防止する
ために、ガイドレール(4)にハサミ金(18)を接合させ、
このハサミ金(18)と、非常止め装置のクワエ金(10k)と
の間の楔形空所に非常止めコロ(10j)をくい込ませ、ロ
ックを行うようにしてもよい。なお復帰するときは、取
出しひも(19)でハサミ金(18)を取り出す。
【００１３】実施例３．図５、図６に示すように、キズ
防止片(18a)をガイドレール側に有するハサミ金(18)の
上部より直角に水平片(18b)を突設し、クワエ金(10k)の
頂部に当接させ、ハサミ金(18)の落下を阻止することも
できる。また、ハサミ金(18)の側面を直角に折曲げた折
曲げ片(18c)を設け、ハサミ金(18)の側面からの脱落を
防止することもできる。
防止片(18a)をガイドレール側に有するハサミ金(18)の
上部より直角に水平片(18b)を突設し、クワエ金(10k)の
頂部に当接させ、ハサミ金(18)の落下を阻止することも
できる。また、ハサミ金(18)の側面を直角に折曲げた折
曲げ片(18c)を設け、ハサミ金(18)の側面からの脱落を
防止することもできる。
【００１４】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、本設
カゴ枠の本設非常止め装置の引上げレバーを上方に引き
上げ、その先端に保持した非常止めコロを、カゴ側ガイ
ドレールと非常止め装置のクワエ金との間の楔形空所に
くい込ませ、ロックを行い、次いで、ツナ止め梁に接続
した駆動ロープの張力を除去することにより、上記ガイ
ドレールに互いに反対方向より当接する上部ガイドロー
ラと下部ガイドローラを介して上記ガイドレールにかか
る偏荷重を除くようにしたので、どんな昇降路構造で
も、短時間で安全に、しかも高精度でカゴ側ガイドレー
ルの芯出しができる効果がある。
カゴ枠の本設非常止め装置の引上げレバーを上方に引き
上げ、その先端に保持した非常止めコロを、カゴ側ガイ
ドレールと非常止め装置のクワエ金との間の楔形空所に
くい込ませ、ロックを行い、次いで、ツナ止め梁に接続
した駆動ロープの張力を除去することにより、上記ガイ
ドレールに互いに反対方向より当接する上部ガイドロー
ラと下部ガイドローラを介して上記ガイドレールにかか
る偏荷重を除くようにしたので、どんな昇降路構造で
も、短時間で安全に、しかも高精度でカゴ側ガイドレー
ルの芯出しができる効果がある。
【００１５】また、上記に加え、カゴ側ガイドレールに
接合するハサミ金を設け、このハサミ金と、非常止め装
置のクワエ金との間の楔形空所に非常止めコロをくい込
ませるようにしたので、ガイドレールに傷を付けない効
果がある。
接合するハサミ金を設け、このハサミ金と、非常止め装
置のクワエ金との間の楔形空所に非常止めコロをくい込
ませるようにしたので、ガイドレールに傷を付けない効
果がある。
【図１】本発明を適用する油圧エレベーターガイドレー
ル芯出し方法を示す昇降路の側断面概略図。
ル芯出し方法を示す昇降路の側断面概略図。
【図２】第１実施例に係る芯出し時のカゴ作業床部分の
拡大側面図。
拡大側面図。
【図３】第１実施例に係る芯出し前のカゴ作業床部分の
拡大側面図。
拡大側面図。
【図４】第２実施例に係る芯出し時のカゴ作業床の下部
拡大図。
拡大図。
【図５】第３実施例に係る非常止め装置の拡大側面図。
【図６】図５の一部切断平面図。
【図７】従来のガイドレール芯出し方法を示すカゴ作業
床部分の拡大側面図。
床部分の拡大側面図。
１ 昇降路 ４ ガイドレール ５ ブラケット ９ ピアノ線 １０ カゴ作業床 １０ｃ ツナ止め梁 １０ｄ 上部ガイドローラ １０ｅ 下部ガイドローラ １０ｉ 引上げレバー １０ｊ 非常止めコロ １０ｋ クワエ金 １０l 楔形空所 １３ 駆動ロープ １８ ハサミ金
Claims (2)
- 【請求項１】 昇降路内機器の基準となるピアノ線を昇
降路の全長にわたり張設し、このピアノ線を基準とし芯
出しを行ないつつ最下部のカゴ側ガイドレールを立設固
定し、次いで昇降路下部にカゴ枠上部のカゴ作業床を有
する本設カゴ枠を組み立てると共に、昇降路に設置した
油圧ジャッキと油圧パワーユニットを接続し、上記油圧
ジャッキに掛けた駆動ロープをあるいは昇降路上部に設
置した仮設ウインチより送出した駆動ロープを上記本設
カゴ枠のツナ止め梁と接続し、上記油圧パワーユニット
あるいは上記仮設ウインチを操作し、上記カゴ枠を移動
しカゴ側ガイドレールの芯出し固定を行なう方法におい
て、上記本設カゴ枠の本設非常止め装置の引上げレバー
を上方に引き上げ、その先端に保持した非常止めコロを
カゴ側ガイドレールと非常止め装置のクワ工金との間の
楔形空所にくい込ませロックを行い、次いで上記ツナ止
め梁に接続した駆動ロープの張力を除去することによ
り、上記ガイドレールに互いに反対方向より当接する上
部ガイドローラと下部ガイドローラを介して上記ガイド
レールにかかる偏荷重を除いて、上記ガイドレールの芯
出し固定を行なうことを特徴とする油圧エレベーターの
ガイドレール芯出し方法。 - 【請求項２】 昇降路内機器の基準となるピアノ線を昇
降路の全長にわたり張設し、このピアノ線を基準とし芯
出しを行ないつつ最下部のカゴ側ガイドレールを立設固
定し、次いで昇降路下部にカゴ枠上部のカゴ作業床を有
する本設カゴ枠を組み立てると共に、昇降路に設置した
油圧ジャッキと油圧パワーユニットを接続し、上記油圧
ジャッキに掛けた駆動ロープをあるいは昇降路上部に設
置した仮設ウインチより送出した駆動ロープを上記本設
カゴ枠のツナ止め梁と接続し、上記油圧パワーユニット
あるいは上記仮設ウインチを操作し上記カゴ枠を移動
し、カゴ側ガイドレールの芯出し固定を行なう方法にお
いて、上記本設カゴ枠の本設非常止め装置の引上げレバ
ーを上方に引き上げ、その先端に保持した非常止めコロ
をカゴ側ガイドレールに接合するハサミ金と非常止め装
置のクワエ金との間の楔形空所にくい込ませ、ロックを
行い次いで、上記ツナ止め梁に接続した駆動ロープの張
力を除去することにより、上記ガイドレールに互いに反
対方向より当接する上部ガイドローラと下部ガイドロー
ラを介して上記ガイドレールにかかる偏荷重を除いて、
上記ガイドレールの芯出し固定を行なうことを特徴とす
る油圧エレベーターのガイドレール芯出し方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4333838A JP2606539B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 油圧エレベーターのガイドレール芯出し方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4333838A JP2606539B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 油圧エレベーターのガイドレール芯出し方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06156926A true JPH06156926A (ja) | 1994-06-03 |
| JP2606539B2 JP2606539B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=18270512
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4333838A Expired - Lifetime JP2606539B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 油圧エレベーターのガイドレール芯出し方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2606539B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008308248A (ja) * | 2007-06-12 | 2008-12-25 | Hitachi Building Systems Co Ltd | エレベータのロープ掛け方法 |
| WO2020261804A1 (ja) * | 2019-06-24 | 2020-12-30 | 株式会社日立ビルシステム | ガイドレールの敷設方法及び回転防止治具 |
-
1992
- 1992-11-20 JP JP4333838A patent/JP2606539B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008308248A (ja) * | 2007-06-12 | 2008-12-25 | Hitachi Building Systems Co Ltd | エレベータのロープ掛け方法 |
| WO2020261804A1 (ja) * | 2019-06-24 | 2020-12-30 | 株式会社日立ビルシステム | ガイドレールの敷設方法及び回転防止治具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2606539B2 (ja) | 1997-05-07 |
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