JPH06156789A

JPH06156789A - 原稿読取装置の原稿搬送機構

Info

Publication number: JPH06156789A
Application number: JP4319002A
Authority: JP
Inventors: Sukehisa Miyazaki; 資久宮崎; Tadakazu Ogiri; 忠和大桐; Hiroyuki Tanaka; 宏幸田中; Junji Shiroma; 淳二城間; Hiroyuki Arima; 啓之有馬; Toshiharu Nakai; 俊治中井; Junichi Inada; 潤一稲田
Original assignee: Mita Industrial Co Ltd
Current assignee: Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Priority date: 1992-11-27
Filing date: 1992-11-27
Publication date: 1994-06-03

Abstract

(57)【要約】【構成】搬送路Ｄ途中に配置したイメージセンサ５を通
過させて原稿Ｐを搬送する原稿搬送機構である。搬送路
Ｄの、イメージセンサ５よりも搬送方向Ｇ上流側に、除
塵部材としてのブラシ状弾性体８を設けた。ブラシ状弾
性体８は、搬送される原稿Ｐの被読取り面としての下面
Ｐａに摺接し、下面Ｐａに付着した、給紙ローラの削れ
かす等を取り除く。【効果】塵埃がイメージセンサに運ばれることを防止し
て、良好な読取り画像を得る。構造が簡単で装置が大型
にならない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ファクシミリ装置や
デジタル複写機等に含まれる原稿読取装置に適用され、
搬送路途中に配置した光学的読取り部を通過させて原稿
を搬送する、原稿読取装置の原稿搬送機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、ファクシミリ装置等において使
用される原稿搬送機構においては、原稿を一対の搬送ロ
ーラで挟み込み、搬送ローラと原稿面との間に生じた摩
擦力によって原稿を搬送している。上記の摩擦力を所定
に確保するために、搬送ローラの周面には、比較的硬度
の軟らかいゴム等が使用されている。特に、原稿の被読
取り面に摺接される給紙ローラと、この給紙ローラに対
して逆回転される反転コロとの間に原稿を挟みこみ、原
稿を１枚ずつ捌いて給紙する方式のものでは、給紙ロー
ラと反転コロとの原稿に対する摩擦係数の差によって上
記捌きを達成しているので、給紙ローラ側の摩擦係数
は、相当に高くなっており、一層軟らかいゴム等を使用
することになる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように軟らかいゴ
ムは、削れやすい。削れた削れかすは原稿の被読取り面
に付着したりして原稿とともに移動し、読取り部として
のイメージセンサまで到達する。このため、読取り画像
に、黒点となって現れる。また、原稿に付着して運ばれ
た削れかす等が、イメージセンサの上面部に付着する
と、読取り画像に黒すじとなって現れる。

【０００４】一方、上記の削れかすの一部は、搬送路中
の搬送ローラの周面に一旦付着されて堆積し、ある程度
の大きさまで堆積すると、再び搬送原稿に付着して、読
取り部へ運ばれ、非常に大きな黒点や黒すじとして画像
に現れる。ところで、紙粉除去ブレードを、原稿の、被
読取り面の裏面に、押し当て、紙粉を除去するものが提
供されているが（実開平１−１７９６５５号公報参
照）、被読取り面に付着した削れかすの除去としては、
殆ど期待できない。

【０００５】この発明の目的は、上記の技術的課題を解
決し、簡単な構造で装置の大型化を招くことがなく、良
好な読取り画像を得ることができる原稿読取装置の原稿
搬送機構を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項１に係る原稿読取装置の原稿搬送機構は、搬送
路途中に配置した光学的読取り部を通過させて原稿を搬
送する、原稿読取装置の原稿搬送機構において、上記搬
送路の、光学的読取り部よりも搬送方向上流側に配置さ
れ、搬送される原稿の被読取り面に摺接して当該被読取
り面に付着した塵埃を取り除く除塵部材を備えたことを
特徴とするものである。

【０００７】また、請求項２に係る原稿読取装置の原稿
搬送機構は、請求項１において、上記除塵部材の先端部
へ原稿を導くとともに当該先端部に当接した原稿の逃げ
を防止する原稿ガイドと、除塵部材の、搬送方向上流側
に配置され、搬送される原稿に、搬送方向に沿う波形形
状を付与する腰付け手段とを備え、除塵部材は、その先
端部が基端部よりも搬送方向下流側に位置するように、
傾斜して配置されていることを特徴とするものである。

【０００８】さらに、請求項３に係る原稿読取装置の原
稿搬送機構は、搬送路途中に配置した光学的読取り部を
通過させて原稿を搬送する、原稿読取装置の原稿搬送機
構において、上記搬送路の、読取り部よりも搬送方向上
流側部分で原稿の被読取り面に当接して原稿を搬送する
搬送ローラと、この搬送ローラの周面に摺接され、搬送
ローラの回転に伴って、搬送ローラ周面に付着した塵埃
を掻き落とす掻き落とし部材とを備えたことを特徴とす
るものである。

【０００９】そして、請求項４に係る原稿読取装置の原
稿搬送機構は、搬送ローラによって搬送される原稿の被
読取り面としての下面を案内する原稿ガイド板と、この
原稿ガイド板に形成され、長尺の密着形イメージセンサ
の一部を突出させて上記原稿の下面に密接させる開口
と、イメージセンサの、搬送方向上流側の上縁部に原稿
が衝突することを回避するように、イメージセンサの搬
送方向上流側からイメージセンサの上面部に原稿を案内
する薄板とを備えた原稿読取装置の原稿搬送機構におい
て、上記薄板の所定部に、原稿の下面に付着した塵埃を
上記開口に落下させるための切欠部を形成したことを特
徴とするものである。

【００１０】また、請求項５に係る原稿読取装置の原稿
搬送機構は、請求項４において、上記薄板の所定部は、
原稿の被読取り面の、搬送ローラによって当接された部
分が通過する位置に対応されているとともに、先端が搬
送方向下流側に延びてイメージセンサの搬送方向上流側
の上縁部に達する櫛状に形成されており、上記切欠部
は、薄板の上記櫛状の部分によって区画されて複数設け
られていることを特徴とするものである。

【００１１】また、請求項６に係る原稿読取装置の原稿
搬送機構は、請求項５において、上記薄板の櫛状の部分
は、搬送方向に対して所定角度傾斜されていることを特
徴とするものである。

【００１２】

【作用】上記請求項１に係る発明によれば、読取り部よ
りも搬送方向上流側に配置された除塵部材が、搬送され
る原稿の被読取り面に当接し、当該被読取り面に付着し
た、給紙ローラ等の削れかす等を、読取り部に到達する
前の段階で、取り除くことができる。

【００１３】請求項２に係る発明によれば、原稿を、原
稿ガイドによって、逃げを防止した状態で除塵部材の先
端部へ確実に導くことができ、これにより、被読取り面
に付着した、給紙ローラ等の削れかす等を確実に取り除
くことができる。また、腰付け手段によって搬送方向に
沿う波形形状を与えられて所定の剛性を有した原稿は、
除塵部材に当接されても折れにくくなる。しかも、除塵
部材の先端部が基端部よりも搬送方向下流側に位置する
ように、除塵部材を傾斜させたので、除塵部材による搬
送抵抗を少なくすることができ、上記原稿の折れ防止と
相まって、原稿の搬送不良の発生を防止することができ
る。

【００１４】請求項３に係る発明によれば、原稿の被読
取り面に付着した、給紙ローラ等の削れかす等は、読取
り部よりも搬送方向上流側で原稿の被読取り面に当接す
る搬送ローラによって、一旦付着された後、搬送ローラ
の周面に当接する掻き落とし部材によって、掻き落とさ
れる。これにより、削れかす等が読取り部へ到達するこ
とを抑制することができる。

【００１５】請求項４に係る発明によれば、搬送ローラ
によって搬送される原稿の被読取り面としての下面は、
原稿ガイド板および薄板によって、開口から突出したイ
メージセンサの上面部に案内される。原稿の下面に付着
した、給紙ローラ等の削れかす等は、原稿ガイド板との
摺接によって被読取り面から脱落しやすくなっており、
イメージセンサの上面部に到達する直前において、薄板
の所定部に設けた切欠部を通して、上記開口に落下され
る。これにより、削れかす等がイメージセンサの上面部
に到達することを抑制することができる。

【００１６】請求項５に係る発明によれば、給紙ローラ
等の削れかす等は、薄板の所定部に形成された、先端が
搬送方向下流側に延びる櫛状の部分によって区画されて
複数の切欠部を通して開口へ落下することになる。上記
切欠部を形成した薄板の所定部は、搬送ローラの、搬送
方向下流側領域に対応させてあり、削れかす等を効率良
く排除することができる。

【００１７】請求項６に係る発明によれば、上記薄板の
櫛状の部分を、搬送方向に対して所定角度傾斜させるこ
とにより、櫛状の部分と切欠部との境界部分を、搬送方
向と交差させることができ、この境界部分で、被読取り
面に付着した、給紙ローラ等の削れかす等を効率良く掻
き落とすことができる。

【００１８】

【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図１はファクシミリ装置等に採用された原稿読
取装置の原稿搬送機構を示しており、同図を参照して、
この原稿搬送機構は、複数枚の原稿Ｐがセットされる原
稿設置台１、ケーシングＫの一方の側面に開口された給
紙口２、原稿Ｐを１枚ずつ捌きながら送る給紙ローラ対
３０、原稿Ｐの被読取り面としての下面Ｐａを案内する
原稿ガイド板４、読取り部としての密着形イメージセン
サ５、排出ローラ対６、およびケーシングＫの他方の側
面に開口された排紙口７を順次に通過する搬送路Ｄを通
して、原稿をＰを搬送するものである。

【００１９】搬送路Ｄの、給紙ローラ対３０とイメージ
センサ５との間の部分には、搬送される原稿Ｐの下面Ｐ
ａに摺接する、除塵部材としての弾性ブラシ体８が配置
されている。この弾性ブラシ体８は、原稿Ｐの下面Ｐａ
に付着した、給紙ローラ対３０の下側の給紙ローラ３０
ａの削れかすを含む塵埃等を取り除くものである。弾性
ブラシ体８は、図２に示すように、その先端部８ａが搬
送方向Ｇ下流側へ屈曲した状態で、原稿Ｐの下面Ｐａに
接触する。弾性ブラシ体８の基端部８ｂは、固定部材９
に固定されており、この固定部材９は、原稿ガイド板４
の形成した溝部４ｂによって保持されている。弾性ブラ
シ体８の先端部８ａは、除塵部材８が直立した自由状態
で搬送路Ｄを上方へ横切ることのできる高さを持つ。ブ
ラシ状弾性体８は、原稿Ｐの、搬送方向Ｇと直交する方
向の全幅にわたって設けても良いし、削れかすの通過経
路となる、給紙ローラ対３０の、搬送方向Ｇ下流側領域
にのみ設けても良い。

【００２０】給紙ローラ対３０は、原稿Ｐの下面Ｐａに
摺接され原稿の送り方向に回転される、比較的摩擦係数
の大きいゴム製の給紙ローラ３０ａと、原稿の上面Ｐｂ
に摺接され給紙ローラ３０ａの逆方向に回転される反転
ローラ３０ｂとを備えている。イメージセンサ５は、そ
の上部が下部に対して搬送方向Ｇ上流側に位置するよう
に所定角度傾けられた状態で、その上面部５ａの一部
を、原稿ガイド板４の開口４ａから、上方へ突出させて
いる。また、イメージセンサ５の上面部５ａには、上端
部１０ａがケーシングＫの内上面に取り付けられた押さ
え部材１０が略接触されている。この押さえ部材１０
は、イメージセンサ５の上面部５ａに近接した下端部１
０ｂ部分で下向き凸状に湾曲されており、搬送される原
稿Ｐを、イメージセンサ５の上面部５ａに押し付ける働
きをする。また、この押さえ部材１０と原稿ガイド板４
との間の間隔は、イメージセンサ５の搬送方向Ｇ上流側
から、イメージセンサ５に近づくにしたがって、狭まる
ようになっており、これら押さえ部材１０と原稿ガイド
板４の両者によって、原稿Ｐを確実にイメージセンサ５
の上面部５ａに導けるようになっている。

【００２１】この実施例によれば、イメージセンサ５よ
りも搬送方向Ｇ上流側に配置された弾性ブラシ体８が、
搬送される原稿Ｐの被読取り面としての下面Ｐａに当接
し、当該下面Ｐａに付着した、給紙ローラ３０ａの削れ
かす等を、イメージセンサ５の上面部５ａに到達する前
の段階で、取り除くことができる。これにより、削れか
すがイメージセンサ５へ搬送されることに起因した、黒
点や黒すじ等の画像不良の発生を防止することができ
る。しかも、単に弾性ブラシ体８を設けるのみの簡単な
構成なので、原稿読取装置の大型化を招くことがない。
また、イメージセンサ５の上面部５ａを清掃するための
メンテナンスを長期にわたって不要にできる。除塵部材
として弾性ブラシ体８を用いたので、原稿Ｐを傷つける
こともない。なお、ブラシ状弾性体８に代えて、シート
状のものを使用しても良い。

【００２２】図３および図４は、この発明の他の実施例
に係る原稿搬送機構を示している。同図を参照して、こ
の実施例の主に特徴とするところは、下記の１）〜４）
である。１）図３を参照して、ブラシ状弾性体８を、イメージセ
ンサ５の搬送方向Ｇ上流側において、原稿を捌きながら
給紙する給紙ローラ対１１（上ローラ１１ａおよび下ロ
ーラ１１ｂを含む）と、搬送のみを行う、搬送ローラ対
３（上ローラ３ａおよび下ローラ３ｂを含む）との間に
配置した。２）ブラシ状弾性体８の先端部８ａが基端部８ｂよりも
搬送方向Ｇ下流側に位置するように、ブラシ状弾性体８
を傾斜して配置した。３）ブラシ状弾性体８の先端部８ａへ原稿Ｐを導く、上
下一対の原稿ガイド１２ａ，１２ｂを設け、先端部８ａ
に摺接されて押される原稿Ｐの逃げを、上側の原稿ガイ
ド１２ａによって、防止した。４）給紙ローラ対１１によって、原稿Ｐに搬送方向Ｇの
剛性を与える（いわゆる腰を付ける）腰付け手段の構成
を兼ねさせた。すなわち、図４を参照して、給紙ローラ
対１１の、上ローラ１１ａの軸方向の長さを、下ローラ
１１ｂのそれよりも長くするとともに、上ローラ１１ａ
の軸方向両端部に他の部分よりも径の大きいフランジ部
１１ｃを設け、両ローラ１１ａ，１１ｂに挟まれた原稿
Ｐに、搬送方向Ｇに沿う波形形状を付与して腰を付け
た。

【００２３】他の構成については、図１の実施例と同様
なので、図に同一符号を付してその説明を省略した。こ
の実施例によれば、図１の実施例と同様の作用効果を奏
することに加えて、下記の作用効果を奏する。すなわ
ち、原稿Ｐを、原稿ガイド１２ａ，１２ｂによって確実
に弾性ブラシ体８の先端部８ａに導き、且つ上側の原稿
ガイド１２ａによって、原稿Ｐの上記先端部８ａからの
逃げを防止したので、原稿Ｐの下面Ｐａに付着した、給
紙ローラ対１１の下ローラ１１ｂの削れかすを確実に取
り除くことができる。また、腰付け手段を兼ねる給紙ロ
ーラ対１１によって原稿Ｐに搬送方向Ｇの腰を与えるこ
とにより、弾性ブラシ体８に摺接された原稿Ｐを折れに
くくしている。しかも、弾性ブラシ体８を、原稿Ｐとの
接触角が浅くなるように傾斜させたので、当該弾性ブラ
シ体８による搬送抵抗を少なくすることができ、上記原
稿Ｐの折れ防止と相まって、除塵に起因した、原稿Ｐの
搬送不良（ジャム等）の発生を防止することができる。

【００２４】図５は、この発明のさらに他の実施例を示
している。同図を参照して、この実施例の特徴とすると
ころは、イメージセンサ５の搬送方向Ｇ上流側に配置さ
れた搬送ローラ対３のうち、原稿Ｐの被読取り面として
の下面Ｐａに摺接される主動側の下ローラ３ｂの周面
に、掻き落とし部材としてのブレード１３を当接させた
点にある。

【００２５】ブレード１３は、スポンジやポリエステル
シート等からなり、先端部１３ａが、下ローラ３ｂの周
面の、回転方向の反対方向に延びるように屈曲して摺接
されている（いわゆるカウンタに当てられている）。ブ
レード１３は、ケーシングＫの内底面に固定されたＬ字
形形状の固定部材１４に保持されている。ブレード１３
が摺接される下ローラ３ｂの周面の材質としては、自身
は削れ難く且つ付着した削れかすは脱落しやすい、ウレ
タンゴム等が適している。なお、この搬送ローラ対３の
搬送方向Ｇ上流側には、給紙ローラ対１５が配置されて
いる。

【００２６】この実施例によれば、原稿Ｐの下面Ｐａに
付着した、給紙ローラ対１５の削れかす等は、一旦搬送
ローラ対３の下ローラ３ｂに付着された後、下ローラ３
ｂに摺接されるブレード１３によって、下ローラ３ｂの
周面から掻き落とされる。これにより、削れかすがイメ
ージセンサ５へ到達することを抑制することができ、し
たがって、良好な読取り画像を得ることができる。ま
た、ブレード１３を下ローラ３ｂに摺接させるのみの簡
単な構成なので、装置の大型化を招くことがない。な
お、ブレード１３によって掻き落とされた削れかすを、
溜めるかす溜めを設けても良い。

【００２７】図６および図７はこの発明のさらに他の実
施例を示している。この実施例の特徴とするところは、
図６を参照して、イメージセンサ５の、搬送方向Ｇ上流
側の上縁部５ｂに原稿Ｐが衝突することを回避するよう
に、イメージセンサ５の上面部５ａに原稿を案内する、
ポリエステルシート等製の薄板１６を設けるとともに、
図７を参照して、上記薄板１６の、給紙ローラ対１５や
搬送ローラ対３の搬送方向Ｇ下流側となる部分におい
て、櫛状の部分１６ａを設け、この櫛状の部分１６ａに
よって、複数の切欠部１７を区画したことである。櫛状
の部分１６ａの先端は、イメージセンサ５の上面部５ａ
の、搬送方向Ｇ上流側の上縁部に達しており、原稿Ｐの
下面Ｐａを、当該上面部５ａまで案内する。

【００２８】この実施例によれば、原稿Ｐの被読取り面
としての下面Ｐａに付着した、搬送ローラ対３等の削れ
かす等は、原稿ガイド板４との摺接によって下面Ｐａか
ら脱落しやすくなっている。この削れかすを、イメージ
センサ５の上面部５ａに到達する直前において、薄板１
６の上記複数の切欠部１７を通して、上記開口４ａに落
下させる。これにより、削れかす等がイメージセンサ５
の上面部５ａに到達することを抑制することができ、良
好な読取り画像を得ることができる。また、薄板１６
に、削れかす落下用の切欠部１７を設けるのみの簡単な
構成なので、装置が大型化することがなくしかも安価で
ある。そして、上記切欠部１７は、薄板１６の、給紙ロ
ーラ対１５や搬送ローラ対３の搬送方向Ｇ下流側領域に
対応させてあるので、給紙ローラ対１５や搬送ローラ対
３の削れかすを、効率良く排除することができる。な
お、切欠部１７があっても、櫛状の部分１６ａが原稿Ｐ
をイメージセンサ５の上面部５ａに案内するので支障は
ない。

【００２９】図８は、図７に実施例の変更例を示してい
る。この実施例では、上記薄板１６の櫛状の部分１６ａ
を、搬送方向Ｇに対して所定角度傾斜させることによ
り、櫛状の部分１６ａと切欠部１７との境界部分を、搬
送方向Ｇと交差させたので、この境界部分で、原稿Ｐの
下面Ｐａに付着した削れかす等を効率良く掻き落とすこ
とができる。

【００３０】なお、この発明は、上記実施例に限定され
るものではなく、この発明の要旨を変更しない範囲で種
々の設計変更を施すことができる。

【００３１】

【発明の効果】以上のように請求項１に係る発明によれ
ば、読取り部よりも搬送方向上流側に配置された除塵部
材が、搬送される原稿の被読取り面に当接し、当該被読
取り面に付着された、給紙ローラ等の削れかす等を、読
取り部に到達する前の段階で、取り除くことができるの
で、良好な読取り画像を得ることができる。また、除塵
部材を設けるのみの簡単な構成なので、装置が大型化す
ることがない。

【００３２】請求項２に係る発明によれば、原稿を、原
稿ガイドによって、逃げを防止した状態で除塵部材の先
端部へ確実に導くことができ、これにより、被読取り面
に付着した削れかす等を確実に取り除くことができる。
また、原稿に対して腰付け手段によって所定の剛性を与
えるので、除塵部材に当接した原稿が折れにくくなると
ともに、除塵部材を傾斜させて搬送抵抗を少なくしたの
で、原稿の搬送不良の発生を防止することができる。

【００３３】請求項３に係る発明によれば、原稿の被読
取り面に付着した削れかす等は、読取り部よりも搬送方
向上流側で原稿の被読取り面に当接する搬送ローラに、
一旦付着された後、掻き落とし部材によって、掻き落と
される。これにより、削れかす等が読取り部へ到達する
ことを抑制することができ、良好な読取り画像を得るこ
とができる。また、掻き落とし部材を設けるのみの簡単
な構成なので、装置が大型化することもない。

【００３４】請求項４に係る発明によれば、原稿の下面
に付着した削れかす等は、イメージセンサの上面部に到
達する直前において、薄板の所定部に設けた切欠部を通
して、イメージセンサ突出用の開口に落下される。これ
により、削れかす等がイメージセンサの上面部に到達す
ることを抑制することができ、良好な読取り画像を得る
ことができる。また、薄板に切欠部を設けるのみの簡単
な構成なので、装置が大型化することもない。。

【００３５】請求項５に係る発明によれば、搬送ローラ
等の削れかす等は、薄板に形成した櫛状の部分によって
区画された複数の切欠部を通して、イメージセンサ突出
用の開口へ落下することになる。上記切欠部を形成した
薄板の所定部は、搬送ローラの、搬送方向下流側領域に
対応させてあり、削れかす等を、効率良く排除すること
ができる。

【００３６】請求項６に係る発明によれば、上記薄板の
櫛状の部分を、搬送方向に対して所定角度傾斜させるこ
とにより、櫛状の部分と切欠部との境界部分を、搬送方
向と交差させたので、この境界部分で、被読取り面に付
着した削れかす等を効率良く掻き落とすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例に係る原稿搬送機構の内部
構成を示す概略断面図である。

【図２】弾性ブラシ体の周辺部分の側面図である。

【図３】この発明の他の実施例に係る原稿搬送機構の内
部構成を示す概略断面図である。

【図４】その給紙ローラ対の概略図である。

【図５】この発明のさらに他の実施例に係る原稿搬送機
構の概略断面図である。

【図６】この発明のさらに他の実施例に係る原稿搬送機
構の概略断面図である。

【図７】その概略平面図である。

【図８】この発明のさらに他の実施例の原稿搬送機構の
要部の平面図である。

【符号の説明】

Ｐ原稿Ｐａ下面（被読取り面）Ｄ搬送路Ｇ搬送方向４原稿ガイド板４ａ開口５イメージセンサ（読取り部）５ａ上面部８弾性ブラシ体（除塵部材）８ａ先端部８ｂ基端部１２ａ，１２ｂ原稿ガイド１３ブレード（掻き落とし部材）１６薄板１６ａ櫛状の部分１７切欠部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者城間淳二大阪市中央区玉造１丁目２番28号三田工業株式会社内 (72)発明者有馬啓之大阪市中央区玉造１丁目２番28号三田工業株式会社内 (72)発明者中井俊治大阪市中央区玉造１丁目２番28号三田工業株式会社内 (72)発明者稲田潤一大阪市中央区玉造１丁目２番28号三田工業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】搬送路途中に配置した光学的読取り部を通
過させて原稿を搬送する、原稿読取装置の原稿搬送機構
において、上記搬送路の、光学的読取り部よりも搬送方向上流側に
配置され、搬送される原稿の被読取り面に摺接して当該
被読取り面に付着した塵埃を取り除く除塵部材を備えた
ことを特徴とする原稿読取装置の原稿搬送機構。
【請求項２】上記除塵部材の先端部へ原稿を導くととも
に当該先端部に当接した原稿の逃げを防止する原稿ガイ
ドと、除塵部材の、搬送方向上流側に配置され、搬送される原
稿に、搬送方向に沿う波形形状を付与する腰付け手段と
を備え、除塵部材は、その先端部が基端部よりも搬送方向下流側
に位置するように、傾斜して配置されていることを特徴
とする請求項１記載の原稿読取装置の原稿搬送機構。
【請求項３】搬送路途中に配置した光学的読取り部を通
過させて原稿を搬送する、原稿読取装置の原稿搬送機構
において、上記搬送路の、読取り部よりも搬送方向上流側部分で原
稿の被読取り面に当接して原稿を搬送する搬送ローラ
と、この搬送ローラの周面に摺接され、搬送ローラの回転に
伴って、搬送ローラ周面に付着した塵埃を掻き落とす掻
き落とし部材とを備えたことを特徴とする原稿読取装置
の原稿搬送機構。
【請求項４】搬送ローラによって搬送される原稿の被読
取り面としての下面を案内する原稿ガイド板と、この原稿ガイド板に形成され、長尺の密着形イメージセ
ンサの一部を突出させて上記原稿の下面に密接させる開
口と、イメージセンサの、搬送方向上流側の上縁部に原稿が衝
突することを回避するように、イメージセンサの搬送方
向上流側からイメージセンサの上面部に原稿を案内する
薄板とを備えた原稿読取装置の原稿搬送機構において、上記薄板の所定部に、原稿の下面に付着した塵埃を上記
開口に落下させるための切欠部を形成したことを特徴と
する原稿読取装置の原稿搬送機構。
【請求項５】上記薄板の所定部は、原稿の被読取り面
の、搬送ローラによって当接された部分が通過する位置
に対応されているとともに、先端が搬送方向下流側に延
びてイメージセンサの搬送方向上流側の上縁部に達する
櫛状に形成されており、上記切欠部は、薄板の上記櫛状の部分によって区画され
て複数設けられていることを特徴とする請求項４記載の
原稿読取装置の原稿搬送機構。
【請求項６】上記薄板の櫛状の部分は、搬送方向に対し
て所定角度傾斜されていることを特徴とする請求項５記
載の原稿読取装置の原稿搬送機構。