JPH0615649Y2 - 動作玩具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は胴体部に取り付けられた頭部材を突出、且つ回
転可能に形成するとともに、頭部材に設けた上顎と下顎
とを該頭部材が突出したときにのみ開放させるように形
成した動作玩具に関する。

（考案の目的） 本考案は簡単な構造によって奇抜で意外性のある動作玩
具が得られるとともに、遊びを面白くすることができる
動作玩具を提案することを目的とする。

（目的を達成するための手段） 上記目的を達成するための手段として、本考案に係る動
作玩具は、胴体部から突出する頭部材を備えた動作玩具
であって、下記要件を備えることを特徴とする。

(イ)上記頭部材の基部は胴体部内に収納されているとと
もに、上記頭部材は胴体開口部から突出可能に設けら
れ、且つ弾性部材により常に突出方向と反対側に付勢さ
れていること (ロ)上記胴体部には上記頭部材を突出操作する操作手段
が設けられていること (ハ)上記頭部材の上顎と下顎とは、頭部材に設けた支軸
に開閉回動自在に軸支されていること (ニ)上記頭部材の内部には、上記操作手段に連動して頭
部材の突出方向に摺動するとともに摺動時に上記上顎と
下顎の支軸の近傍を抑圧して上記上顎と下顎とを上記支
軸を中心に開放方向に回動させる摺動部材を設けたこと （考案の作用、効果） 上記構成のように、本考案に係る動作玩具によれば、操
作手段を操作すると、頭部材が胴体部から突出するとと
もに、摺動部材も突出方向に摺動して下顎と下顎とを開
放回動させるので、全体として頭部材が胴体から突出し
て口が開くという動作を行なうものであるから、奇抜で
意外性のある面白い遊びを楽しむことができる。

（実施例） 以下、図面によって本考案の実施態様の一例について説
明する。

第１図(a)(b)において、符号Ａは本考案に係る動作玩具
を示す。この動作玩具Ａは恐竜を模して玩具本体１が形
成されている。

玩具本体１は一対の左右部材２ａ、２ａから成る内部が
中空状を有し、且つ前部が開口された開口部２ｃが形成
された胴体部２と、該胴体部２の開口部２ｃに移動自在
に取り付けられるとともに、基部は胴体部２内に収納さ
れている頭部材３とによって構成されている。

胴体部２は上部中央の背部から尻尾にかけて把手部４が
形成されるとともに、その内部には上記頭部材３を突出
操作する操作手段５が設けられている。操作手段５は操
作部材５ａと押圧部材５ｂとから形成されるとともに、
該操作部材５ａは略Ｌ字状を有し、且つ支軸６を支点に
回動自在に設けられている。そして、その一部は上記胴
体部２より突出された時で上記把手部４の下部に位置さ
れている。また、上記操作部材５ａの先端は支軸７を支
点に回動自在に設けられた上記押圧部材５ｂの先端に支
軸８を介して遊着されている。これによって、把手部４
の下部に位置されている操作部材５ａを該把手部４に当
接するように引く事により、押圧部材５ｂの他端を前方
に押出すことできる。

上記胴体部２の開口部２ｃに移動自在に収納された頭部
材３は基部材３ａと該基部材３ａの先端に支軸９、９を
介して開閉自在に取り付けられた上顎３ｂと下顎３ｃと
から形成されるとともに、その内部には開閉動作機構１
０が収納されている。開閉動作機構１０は第２図(b)に
示すように略Ｔ字状を有する摺動部材１１によって形成
されるとともに、その中央部の長手方向に穿設された長
孔１１ａ、１１ａが上記基部材３ａの長手方向に形成さ
れた支軸１２、１２に遊嵌されている。これによって、
摺動部材１１は長孔１１ａ、１１ａの範囲内で前後に摺
動する。また、上記摺動部材１１の先端上下部には切欠
溝１３、１３が内側に向かって形成されるとともに、該
切欠溝１３、１３には上記上顎３ｂと下顎３ｃに突設し
た支軸１４、１４が遊嵌されている。これによって、摺
動部材１１の前後方向の摺動に伴って上顎３ｂと下顎３
ｃとを支軸９、９を支点に回動させて開閉することがで
きる。１６は弾性部材を示し、該弾性部材１６の一端は
摺動部材１１に固定されるとともに、他端は基部材３ａ
の後端面に固定されいる。これによって、摺動部材１１
は胴体部２側に常に付勢されている。

２０は長尺の板部材を９０°捩った状態で形成した軸を
示し、該軸２０は胴体部２内の略中央に形成された支持
壁２１に穿設された貫通孔２２に遊嵌合されるととも
に、その先端は上記頭部材３を成す基部材３ａの後端面
中央に穿設された貫通孔２２に遊挿し上記摺動部材１１
の後部に固定されている。また該軸２０の後端は当接板
２０ａが形成されるとともに、該当接板２０ａは上記押
圧部材５ｂの他端に当接されている。したがって、押圧
部材５ｂによって軸２０が前方に押圧されたときに、該
軸２０は上記支持壁２１に設けた貫通孔２２に案内され
乍ら回転するので、頭部材３も同様に回転し乍ら突出さ
れる。そして、更に軸２０が押圧されたときに該軸２０
の先端に固定された摺動部材１１が弾性部材１６の収縮
力に抗して前方に摺動され、該摺動部材１１の先端に設
けた切欠溝１３、１３に遊嵌されている上顎３ｂと下顎
３ｃの支軸１４、１４がそれぞれ外方に移動し、該上顎
３ｂと下顎３ｃを支軸９、９を支点に回動させ開放する
ことができる。２３は弾性部材を示し、該弾性部材２３
の一端は上記軸２０の当接板２０ａに、他端は胴体部２
の後部にそれぞれ固定されている。これによって、頭部
材３は常に胴体部２側に付勢されている。

動作玩具Ａは上述のように構成されているので、その使
用に当たっては、第１図(b)に示すように把手部４の下
部に位置されている操作部材５ａを該把手部４側に引く
ことによって、該操作部材５ａと連係する押圧部材５ｂ
を介して軸２０が押圧され、該軸２０が胴体部２内の支
持壁２１に穿設された貫通孔２２に案内され９０°回転
し突出される。これによって、軸２０の先端に固定され
ている頭部材３が胴体部２から同様に回転し突出され
る。また、上記軸２０をさらに押圧することにより、そ
の先端に固定されている摺動部材１１が弾性部材１６の
収縮力に抗して前方に摺動され、該摺動部材１１の先端
に設けた切欠溝１３、１３に遊嵌されている上顎３ｂと
下顎３ｃの支軸１４、１４が該切欠溝１３、１３内をそ
れぞれ外方に移動し、該上顎３ｂと下顎３ｃを支軸７、
７を支点に回動させ開放することができる。上記軸２０
と摺動部材１１は操作手段５を離すことによって弾性部
材２３、１６の収縮力によって復帰するのと相俟って頭
部材３及び上顎３ｂと下顎３ｃも同様となる。

上述のように動作玩具Ａによれば、玩具本体１の胴体部
２に取付けられた頭部材３は該胴体部２内に形成される
とともに、一部が外部に露出した操作手段５の操作部材
５ａを引くことによって突出されるのと同時に９０°回
動させることできるほか、該操作手段５と連動する開閉
動作機構１０によって上記胴体部２から回動突出した頭
部材３に設けた上顎３ｂと下顎３ｃを開放させることが
できるから、その動作に奇抜で意外性が得られ、遊びを
面白くすることができる。また、構造も簡単であるから
安価な製品が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る動作玩具の実施態様の一例を示
し、同図(a)はその斜視図、同図(b)は頭部材及び上顎と
下顎の動作状態を示す説明図、第２図(a)は押圧手段の
内部構造説明図、同図(b)は開閉動作機構の内部説明図
である。 符号Ａ……動作玩具、２……胴体部、３……頭部材、３
ｂ……上顎、３ｃ……下顎、５……操作手段、１０……
開閉動作手段

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】胴体部から突出する頭部材を備えた動作玩
   具であって、下記要件を備えることを特徴とする動作玩
   具。 (イ)上記頭部材の基部は胴体部内に収納されているとと
   もに、上記頭部材は胴体開口部から突出可能に設けら
   れ、且つ弾性部材により常に突出方向と反対側に付勢さ
   れていること (ロ)上記胴体部には上記頭部材を突出操作する操作手段
   が設けられていること (ハ)上記頭部材の上顎と下顎とは、頭部材に設けた支軸
   に開閉回動自在に軸支されていること (ニ)上記頭部材の内部には、上記操作手段に連動して頭
   部材の突出方向に摺動するとともに摺動時に上記上顎と
   下顎の支軸の近傍を抑圧して上記上顎と下顎とを上記支
   軸を中心に開放方向に回動させる摺動部材を設けたこと