JPH06156488A - イージーオープン缶蓋 - Google Patents

イージーオープン缶蓋

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JPH06156488A
JPH06156488A JP30900392A JP30900392A JPH06156488A JP H06156488 A JPH06156488 A JP H06156488A JP 30900392 A JP30900392 A JP 30900392A JP 30900392 A JP30900392 A JP 30900392A JP H06156488 A JPH06156488 A JP H06156488A
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Akira Noguchi
彰 野口
Kunitoshi Yoshimura
邦俊 吉村
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SHOKUHIN SANGYO EKOROJIKARU PA
SHOKUHIN SANGYO EKOROJIKARU PACKING GIJUTSU KENKYU KUMIAI
Original Assignee
SHOKUHIN SANGYO EKOROJIKARU PA
SHOKUHIN SANGYO EKOROJIKARU PACKING GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 缶容器内部の圧力が低い場合に缶蓋の中央パ
ネルが缶容器の内部方向に引き付けられて窪み込むよう
に変形しても、タブの指掛け把持部に容易に指を掛ける
ことができて開口が容易であるイージーオープン缶蓋を
提供する。 【構成】 缶蓋1に飲み口を形成する破断開口部10を
破断するタブ6の先端部22とリベット5との間に、タ
ブ6に近接する位置からタブ6より次第に離反するよう
に中央パネル3の裏面方向に傾斜するパネル傾斜部18
を設ける。タブ6の先端部22に、破断開口部10から
次第に離反するタブ傾斜部16を延出部14を介して設
ける。破断開口部10を開口するとき、タブ6の指掛け
把持部12に指を掛けて持ち上げる。破断開口部10は
タブ6の延出部14の先端15に押圧されて破断され、
飲み口の形状に沿って開口する。破断開口部10は中央
パネル3に連結された状態で中央パネル3の裏側に折り
返されて残留する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コーヒー、紅茶、ビー
ル、炭酸飲料等の缶入り飲料缶の飲み口等を容易に開口
することができるイージーオープン缶蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のイージーオープン缶蓋
は、特公昭57−42544号公報に見られるものが知
られている。
【0003】図5に示すように、この種の缶蓋30は、
その中央パネル31に開口部を形成する形状に沿って始
端から終端に連続する開口用スコア32が設けられ、該
開口用スコア32によって包囲され破断開口片33´を
形成する破断開口部33が設けられている。該開口用ス
コア32の始端と終端とは所定間隔を存して設けられて
いるため、該開口用スコア32に沿って破断したとき、
その始端と終端との間隔によって破断開口部33を破断
開口することによって形成された破断開口片33´が中
央パネル31に繋がったままの状態となる。
【0004】該開口用スコア32の破断は、中央パネル
31の上面にリベット34によって固定されたタブ35
により行われる。開口用スコア32の始端部は、タブ3
5の先端縁36とリベット34との間を破断開始位置と
され、タブ35の先端縁36は開口用スコアの破断開始
位置及び破断開口部33に臨むように設けられている。
【0005】そして、破断開口部33を開口するために
は、タブ35の後端部の指掛け把持部37に指を掛け
て、該タブ35を中央パネル31に対して起立する方向
に引き上げる。これにより、先ず、該タブ35の先端縁
36が支点となってリベット34が持ち上げられ、同時
に該タブ35の先端縁36が破断開口部33を押圧す
る。そして、破断開始位置の開口用スコア32がリベッ
ト34側と破断開口部33側とで離反方向に引きちぎら
れるようにして破断され、同時にタブ35の先端縁36
によって前記破断開口片33´が中央パネル31の裏面
方向に押し下げられる。このとき、支点がリベット34
に移ってタブ35の先端縁36が更に破断開口片33´
を押し下げる。これにより、前記破断開口片33´が中
央パネル31に繋がった状態で中央パネル31の裏面側
に折り込まれて、中央パネル31に破断開口が形成され
る。
【0006】このようなイージーオープン缶蓋は、ステ
ィオン・タブ・タイプと言われるものであり、開口した
とき破断開口片33´が中央パネル31に繋がれた状態
であると共に、タブ35が中央パネル31から分離不能
であるので、破断開口片33´やタブ35が不用意に或
いは無意識に捨てられてゴミとして処分されることな
く、空缶を再生するために回収する際に破断開口片33
´とタブ35とを空缶と共に回収することができる。
【0007】しかし、この種の缶蓋30は、破断開口部
33を開口する際に、タブ35の指掛け把持部37に指
を掛けて引き上げようとすると、タブ35は、リベット
34を支点としてその先端部が下方に揺動するが、タブ
35の先端縁36は即刻破断開口片33´に当接してし
まい、タブ35の指掛け把持部37と中央パネル31と
の間には、指を掛けることができるだけの十分な隙間が
形成されない。これにより、指掛け把持部37に不十分
に指を掛けた状態でタブ35を揺動させなければなら
ず、指掛け把持部37を引き上げる力を大とすることが
できないので、破断開口部33の開口が困難となる不都
合がある。
【0008】かかる不都合に対して、タブの指掛け把持
部側の揺動範囲を比較的大とした缶蓋が、特開平4−2
01852号公報に開示されている。
【0009】該缶蓋38は、図6に示すように、その中
央パネル44に開口用スコア46にて刻設形成された破
断開口部39のリベット40側にタブ41の先端部42
が挿入し得る凹部43が形成されている。
【0010】このように、タブ41の先端部42が、中
央パネル44から常に離反した状態で臨んでいるため、
リベット40を支点としてタブ41を揺動させたとき、
タブ41の先端部42が中央パネル44の凹部43の底
面に当接されるまでの距離が長く、タブ41の指掛け把
持部45の揺動範囲が比較的大となり、該指掛け把持部
45に指が掛け易い。
【0011】ところで、前記中央パネル44は、缶容器
内に納められた内容物の影響によって些少であるが変形
する。
【0012】即ち、内容物が炭酸飲料やビール等である
とき、それらの内容物に含まれる炭酸ガスによって缶容
器内部の圧力が高くなる。缶容器内部の圧力が高い場合
には、缶蓋38の中央パネル44が缶容器内部から押し
上げられて外方に盛り上がるように変形する。このよう
に、中央パネル44が盛り上がるように変形した場合に
は、該中央パネル44に取り付けられているタブ41は
リベット40を除くその先端部42及び指掛け把持部4
5が中央パネル44から離反するので、前記凹部43の
深さが浅くても指掛け把持部45の揺動範囲が大きく、
タブ41の指掛け把持部45に容易に指を掛けることが
できる。
【0013】しかし、内容物がコーヒーや紅茶等である
とき、これらの内容物がホットパックされ、冷却するに
伴って缶容器内部の圧力が低くなる。缶容器内部の圧力
が低いと、中央パネル44が缶容器の内部方向に引き付
けられて窪み込むように変形する。この場合には、中央
パネル44に取り付けられているタブ41は、リベット
40を中心に指掛け把持部45が中央パネル44に密着
し、破断開口先端部42と凹部43の底面とが接近す
る。このため、前記凹部43の深さ寸法が浅いと、指掛
け把持部45の揺動範囲が小さくなり、タブ41の指掛
け把持部45に指が掛かり難くなり、指掛け把持部45
を引き上げることが困難となる不都合がある。
【0014】そこで、前記凹部43の深さを深くするこ
とが考えられる。しかし、例えば、上記のように缶容器
の内容物が飲料のときには、破断開口部39が飲み口と
して開口されるが、その飲み口となる破断開口部39の
大きさは比較的小さく、このような小さな部分にその深
さが深い前記凹部43を形成することが困難となる不都
合がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消し
て、本発明は、缶容器内部の圧力が低い場合に缶蓋の中
央パネルが缶容器の内部方向に引き付けられて窪み込む
ように変形しても、タブの指掛け把持部に容易に指を掛
けることができて開口が容易であるイージーオープン缶
蓋を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、中央パネルと、該中央パネルに始端と
終端とが間隔をなし始端から終端まで連続して破断開口
形状に刻設した開口用スコアと、該開口用スコアによっ
て包囲形成された破断開口部と、該破断開口部に臨む先
端部と指掛け把持部である後端部とを有し中央パネルの
上面にリベットにより固着されたタブとを備え、該タブ
によって前記開口用スコアに沿って前記破断開口部を破
断開口しつつ形成される破断開口片を中央パネルの裏面
方向に押し下げると共に該破断開口片がが中央パネルに
繋がった状態で中央パネルの裏面側に折り込まれるイー
ジーオープン缶蓋において、前記破断開口部の少なくと
も前記タブ側に、該タブの先端部と前記リベットとの間
であって、タブに近接する位置からタブより次第に離反
するように中央パネルの裏面方向に傾斜するパネル傾斜
部を設け、前記タブの先端部に、前記リベット側から開
口用スコアの始端部を越えてパネル傾斜部の上縁にかけ
て中央パネルに沿って延出する延出部と、該延出部の先
端に連続して前記パネル傾斜部より次第に離反するよう
に傾斜するタブ傾斜部とを設け、前記パネル傾斜部の上
縁と前記リベットとの間の中央パネル上の前記開口用ス
コアの破断開始位置に開口用スコアの始端部を設けたこ
とを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明により、缶蓋を開口するとき、先ず、タ
ブの指掛け把持部に指を掛ける。次いで、該指掛け把持
部を起立方向に引き上げて、リベットを介してタブの先
端部を中央パネルに当接させる。
【0018】このとき、タブの先端部は、該タブ傾斜部
と中央パネルの傾斜部とによって、適度な離反状態が維
持されており、例えば、缶容器内部が減圧されている場
合に中央パネルが缶容器の内部方向に引き付けられて窪
み込むように変形しても、前記指掛け把持部は容易に揺
動して指が掛け易い。
【0019】そして、更に前記タブの指掛け把持部を引
き上げる。このとき、引き上げられたタブは、前記延出
部の先端を支点としてリベットを上方に引き上げ、同時
に、該延出部の先端で破断開口部を下方に押圧する。こ
のように、リベット側と破断開口部側とで引き合って前
記リベットとタブの延出部の先端が当接される破断開口
部との間に存る開口用スコアの始端部が容易に破断され
る。
【0020】その後、更にタブの指掛け把持部を中央パ
ネルに対して起立する方向に引き起こしたとき、破断開
始位置が破断された破断開口部のパネル傾斜部に、該タ
ブのタブ傾斜部が密着される。このとき、前記タブ傾斜
部によって破断開口部のリベットに対向する側の開口用
スコア寄りにその先端が当接する。これにより、リベッ
トに対向する側の開口用スコアにおいても比較的小さな
破断力で破断され、開口不良等が防止される。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0022】図1は本実施例の缶蓋の平面図、図2は図
1のII−II線断面図、図3は要部を拡大して示す説明
図、図4(a)乃至(b)は図1の缶蓋の破断開口工程
を示す説明図である。
【0023】図1及び図2に示すように、イージーオー
プン缶蓋1(以下、缶蓋1と言う)は、一般にスティオ
ン・タブ・タイプと言われるものであり、缶胴にそのフ
ランジと嵌合して二重巻締をするカール2をその周縁に
備え、該カール2に包囲される内側に中央パネル3を備
えている。その中央パネル3には、缶蓋1を開口するた
めの開口用スコア4が刻設されており、その中央パネル
3の上面側には、リベット5を介してタブ6が固定され
ている。
【0024】開口用スコア4は、図1に示すように、始
端7と終端8とが間隔9をなして破断開口形状に沿って
始端7から終端8に連続して設けられており、この開口
用スコア4によって包囲されて、大略楕円形状の破断開
口部10が形成されている。
【0025】また、前記開口用スコア4の破断開始位置
11は、リベット5の近傍の中央パネル3上に設けられ
ている。
【0026】タブ6は、その後端部に指掛け把持部12
を備え、その先端部22寄りにリベット5によって中央
パネル3に固定される舌片13を備えている。更に、該
タブ6は、リベット5側から開口用スコア4の破断開始
位置11を越えてその近傍まで中央パネル3に沿って延
出する延出部14を備え、該延出部14の先端15に連
続して前記破断開口部10から次第に離反するタブ傾斜
部16を備えている。
【0027】また、タブ6の延出部14からタブ傾斜部
16にかけての先端部22は折返し積層されたカール状
に形成されており、タブ6の先端部22の剛性が比較的
高く形成されている。
【0028】前記舌片13は、タブ6の先端側に連結す
る連結縁17を備え、この連結縁17を介してタブ6が
揺動自在となっている。
【0029】破断開口部10には、図2に示すように、
タブ6側にパネル傾斜部18を備える凹部19が形成さ
れている。該凹部19のパネル傾斜部18は、その上縁
20がタブ6の先端縁21とリベット5との間であって
該リベット5に近接して位置されており、中央パネル3
の裏面方向に次第に傾斜し、その上方にタブ6のタブ傾
斜部16が臨むように形成されている。
【0030】なお、本発明者は、図3に示すように、前
記タブ傾斜部16と前記パネル傾斜部18とが形成する
離反角度θを、10°〜15°とすることが好ましいこ
とを、図示しない種々の実験によって知見した。
【0031】これは、前記タブ傾斜部16と前記パネル
傾斜部18とが形成する離反角度が10°より小さい角
度であると、例えば、缶容器内部が減圧され、中央パネ
ル3が缶容器の内部方向に引き付けられて窪み込むよう
に変形した場合には、タブ6の指掛け把持部12を十分
に揺動させることができずに、該指掛け把持部12に指
を掛けることが困難となるからであり、また、前記タブ
傾斜部16と前記パネル傾斜部18とが形成する離反角
度が15°より大きい角度であると、指掛け把持部12
に指を掛けることは容易となる反面、指掛け把持部12
を大きく引き上げても前記破断開口部10を十分に押圧
することが困難となるからである。
【0032】以上のことを鑑みて、前記タブ傾斜部16
と前記パネル傾斜部18との離反角度θを10°〜15
°とする場合には、前記タブ傾斜部16は中央パネル3
の水平面を基準とした傾斜角度θ1 を5°以上として傾
斜させると共に、前記パネル傾斜部18は中央パネル3
の水平面を基準とした傾斜角度θ2 を5°以上として傾
斜させて、両傾斜部16,18の角度の合計である離反
角度θを10°〜15°とすればよい。
【0033】そして、両傾斜部16,18を以上のよう
に形成することによって、前記タブ傾斜部16において
は、例えば、図示しないが、缶容器に巻締める前に缶蓋
1を上下に積重ねたときにも、タブ傾斜部16が適度に
傾斜しているので、タブ傾斜部16の先端縁21による
缶蓋1の内面が損傷することがなく、また、パネル傾斜
部18を備える凹部19を形成するときにも、上記のよ
うに、パネル傾斜部18の傾斜角度θ2 が比較的小さく
てよいので、凹部19を容易に形成することができる。
【0034】次に、以上のように構成された缶蓋1の開
口操作を説明する。
【0035】本実施例の缶蓋1は、図4(a)に示すよ
うに、前記タブ6の指掛け把持部12に指を掛けて引き
上げて、該タブ6全体を中央パネル3に対して起立する
方向に持ち上げる。該タブ6の先端縁21は、タブ傾斜
部16とパネル傾斜部18とによって破断開口部10か
ら離反しているので、該タブ6の延出部14の先端15
が破断開口部10に当接するまで容易に持ち上げること
ができ、例えば、図示しない缶容器内部が減圧し、中央
パネル3がその裏面の方向に窪み込むように変形して
も、タブ6の指掛け把持部12に容易に指を掛けること
ができる。
【0036】そして、タブ6を持ち上げると、先ず、延
出部14の先端15が前記パネル傾斜部18の上縁20
に当接する。その後、更にタブ6を持ち上げると、延出
部14の先端15の位置を支点として、前記リベット5
が引き上げられると共に、図4(b)に示すように、延
出部14の先端15によって破断開口部10が押圧され
て破断開始位置11の開口用スコア4が破断される。こ
のように、破断開始位置11の開口用スコア4は、リベ
ット5側と破断開口部10側とによって互いに離反する
上下方向に同時に引張られるため、初期の破断力が比較
的小であっても容易に開口用スコア4の破断を開始する
ことができる。
【0037】次いで、更にタブ6を持ち上げると、タブ
6のタブ傾斜部16がパネル傾斜部18に密着して破断
開口部10を更に押圧し、前記開口用スコア4が破断開
始位置11から徐々に破断される。このとき、タブ6の
先端部22は、折り返し積層されてカール状に形成され
てその剛性が高いのでタブ6の変形が防止されて、小さ
な破断力によって開口用スコア4の破断を行うことがで
きる。
【0038】そして、缶蓋1の破断開口部10は、中央
パネル3の裏面方向に破断され、その結果形成された破
断開口片10´が前記開口用スコア4の始端7と終端8
にある間隔9の中央パネル3に繋がった状態で該中央パ
ネル3の裏面側に折り曲げられて残留する。
【0039】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
によれば、前記タブにリベット側から破断開始位置の開
口用スコアを越えてその近傍まで延出する延出部を設け
たことによって、その先端が、前記リベットの近傍に位
置し、更に、前記タブの先端部は、タブ傾斜部とパネル
傾斜部とによって、適度な離反状態が維持されているの
で、該タブは延出部の先端が破断開口部に当接するまで
は揺動してその指掛け把持部を容易に持ち上げることが
できる。これにより、中央パネルが缶容器内部方向に引
き付けられて内方に窪み込むように変形していても、タ
ブの指掛け把持部に指を容易に掛けることができ、延出
部の先端によって確実に破断開口部が押圧されるので、
初期の破断力が比較的小であっても容易に開口用スコア
の破断を開始することができる。
【0040】更に、前記タブ傾斜部とパネル傾斜部とを
共に設けることによってタブの先端部と中央パネルの破
断開口部との間に適度な離反状態を維持することができ
る。そして、タブ傾斜部とパネル傾斜部との各別の傾斜
角度は比較的小さくてもタブの指掛け把持部を比較的大
きく揺動させることができるので、タブ傾斜部の傾斜角
度を小として、例えば、複数の缶蓋を積み重ねてもタブ
の先端縁による缶蓋の内面の損傷を防止することができ
ると共に、パネル傾斜部の傾斜角度が比較的小さくても
よいので、破断開口部が比較的小さくても該破断開口部
にパネル傾斜部を容易に形成することができる。
【0041】従って、本発明によれば、タブの指掛け把
持部に指を掛け易く、また、タブを引き起こす力を比較
的小として、容易且つ確実に開口することができ、更
に、製造容易なイージーオープン缶蓋を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の缶蓋の平面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】要部を拡大して示す説明図。
【図4】図1の缶蓋の破断開口工程を示す説明図。
【図5】従来の缶蓋の断面図。
【図6】他の従来の缶蓋の断面図。
【符号の説明】
1…イージーオープン缶蓋、3…中央パネル、4…開口
用スコア、5…リベット、6…タブ、10…破断開口
部、10´…破断開口片、11…破断開始位置、12…
指掛け把持部、14…延出部、16…タブ傾斜部、18
…パネル傾斜部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】しかし、この種の缶蓋30は、破断開口部
33を開口する際に、タブ35の指掛け把持部37に指
を掛けて引き上げようとすると、タブ35は、リベット
34を支点としてその先端部が下方に揺動するが、タブ
35の先端縁36は即刻破断開口片33´に当接してし
まい、タブ35の指掛け把持部37と中央パネル31と
の間には、指を掛けることができるだけの十分な隙間が
形成されない。これにより、指を指掛け把持部37に十
分に掛けた状態でなくタブ35を揺動させなければなら
ず、指掛け把持部37を引き上げる力を大とすることが
できないので、破断開口部33の開口が困難となる不都
合がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】かかる目的を達成するために、本発明は、
中央パネルと、該中央パネルに始端と終端とが間隔をな
し始端から終端まで連続して破断開口形状に刻設した開
口用スコアと、該開口用スコアによって包囲形成された
破断開口部と、該破断開口部に臨む先端部と指掛け把持
部である後端部とを有し中央パネルの上面にリベットに
より固着されたタブとを備え、該タブによって前記開口
用スコアに沿って前記破断開口部を破断開口しつつ形成
される破断開口片を中央パネルの裏面方向に押し下げる
と共に該破断開口片が中央パネルに繋がった状態で中
央パネルの裏面側に折り込まれるイージーオープン缶蓋
において、前記破断開口部の少なくとも前記タブ側に、
該タブの先端部と前記リベットとの間であって、タブに
近接する位置からタブより次第に離反するように中央パ
ネルの裏面方向に傾斜するパネル傾斜部を設け、前記タ
ブの先端部に、前記リベット側から開口用スコアの始端
部を越えてパネル傾斜部の上縁にかけて中央パネルに沿
って延出する延出部と、該延出部の先端に連続して前記
パネル傾斜部より次第に離反するように傾斜するタブ傾
斜部とを設け、前記パネル傾斜部の上縁と前記リベット
との間の中央パネル上の前記開口用スコアの破断開始位
置に開口用スコアの始端部を設けたことを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央パネルと、該中央パネルに始端と終端
    とが間隔をなし始端から終端まで連続して破断開口形状
    に刻設した開口用スコアと、該開口用スコアによって包
    囲形成された破断開口部と、該破断開口部に臨む先端部
    と指掛け把持部である後端部とを有し中央パネルの上面
    にリベットにより固着されたタブとを備え、該タブによ
    って前記開口用スコアに沿って前記破断開口部を破断開
    口しつつ形成される破断開口片を中央パネルの裏面方向
    に押し下げると共に該破断開口片がが中央パネルに繋が
    った状態で中央パネルの裏面側に折り込まれるイージー
    オープン缶蓋において、前記破断開口部の少なくとも前
    記タブ側に、該タブの先端部と前記リベットとの間であ
    って、タブに近接する位置からタブより次第に離反する
    ように中央パネルの裏面方向に傾斜するパネル傾斜部を
    設け、前記タブの先端部に、前記リベット側から開口用
    スコアの始端部を越えてパネル傾斜部の上縁にかけて中
    央パネルに沿って延出する延出部と、該延出部の先端に
    連続して前記パネル傾斜部より次第に離反するように傾
    斜するタブ傾斜部とを設け、前記パネル傾斜部の上縁と
    前記リベットとの間の中央パネル上の前記開口用スコア
    の破断開始位置に開口用スコアの始端部を設けたことを
    特徴とするイージーオープン缶蓋。
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