JPH06156230A - 後輪制動力制御装置 - Google Patents

後輪制動力制御装置

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Publication number
JPH06156230A
JPH06156230A JP31027692A JP31027692A JPH06156230A JP H06156230 A JPH06156230 A JP H06156230A JP 31027692 A JP31027692 A JP 31027692A JP 31027692 A JP31027692 A JP 31027692A JP H06156230 A JPH06156230 A JP H06156230A
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JP
Japan
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wheel
pressure
braking force
valves
bypass
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Withdrawn
Application number
JP31027692A
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English (en)
Inventor
Takao Morita
隆夫 森田
Tsutomu Matsukawa
勉 松川
Tadao Tanaka
忠夫 田中
Hiromichi Yasunaga
弘道 安永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 後輪のロックを防止しつつ、制動性能及び制
動安定性を向上できる安価な装置の提供。 【構成】 後輪がロックするおそれが生じると、コント
ローラ(71)が減圧弁(64,66)を開作動させ、
ホィールシリンダ(553,554)に加わっているブレ
ーキ圧が減圧弁を介してリザーバ(65,67)側に逃
げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前輪制動力と後輪制動
力との配分を制御する後輪制動力制御装置に関し、特
に、後輪のロックを防止しつつ、前輪側での制動上の負
担を軽減できる後輪制動力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のブレーキ装置は、典型的には、ド
ライバによるブレーキペダルの踏み込み操作に応じてマ
スタシリンダで発生したブレーキ液圧(以下、マスタシ
リンダ圧という)を4輪のホィールシリンダに伝達して
各輪に制動力を加えるようになっている。この種のブレ
ーキ装置を搭載した車両の走行中に、大きい踏み込み量
のブレーキペダル操作に応じて各輪に大きい制動力が加
わると、車両の減速度が大きくなって後輪荷重が減少
し、このため後輪の接地性が低下する。この様に後輪の
接地性が低下した状況下で、マスタシリンダ液圧を前輪
と後輪のホィールシリンダにほぼ同じ配分で分配して伝
達すると、後輪が先にロックし、従って、車両の制動安
定性が悪くなるという問題がある。
【0003】後輪先ロックによる制動不安定化を解消す
るため、従来、プロポーショニングバルブ(PCV)を
ブレーキ装置に組み込むことが知られ、例えば、2つの
PCVの各々を、マスタシリンダの液圧発生部の対応す
る一方と後輪の対応する一方とを接続する配管に介設し
ている。PCVは、制動力が小さいときはマスタシリン
ダ圧をそのまま後輪のホィールシリンダに伝達する一
方、マスタシリンダ圧が設定圧力以上になると後輪のホ
ィールシリンダへ伝達される液圧の上昇率を下げるよう
に機能する。
【0004】すなわち、PCVをブレーキ装置に組み込
んだ場合、後輪制動力は、PCVへの入力液圧が設定圧
力以下である小制動力領域では前輪制動力の増大につれ
て大きい割合で増大する一方、PCVへの入力液圧が設
定圧力を越える大制動力領域では前輪制動力の増大につ
れて小さい割合で増大する。換言すると、PCVを組み
込んだブレーキ装置の制動力配分特性を表す曲線を後輪
制動力および前輪制動力を縦軸及び横軸にとって示した
場合、この制動力配分曲線は、小制動力領域に対応し傾
きが大きい第1の直線と大制動力領域に対応し傾きが小
さい第2の直線とからなる。
【0005】従来のブレーキ装置の制動力配分特性は、
制動時に4輪が同時にロックするような制動力配分(理
想制動力配分)に比べて後輪への制動力配分が小さくな
るように設定され、これにより後輪先ロックによる制動
安定性の悪化を防止している。すなわち、従来の制動力
配分曲線は、理想制動力配分曲線に関して横軸側にくる
ように設定されている。つまり、後輪制動力は理想制動
力よりも常に小さい値になる。その一方で、従来の制動
量配分曲線あるいは理想制動力配分曲線で定まる値より
も大きい値の制動力を後輪に加えても、後輪は必ずしも
ロックしない。言い替えれば、従来のブレーキ装置は、
後輪制動力を増大させる余地があっても、その分だけ前
輪制動力に負担をかけて総合制動力を発生させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように前輪制動力
に負担をかけすぎると、前輪ブレーキ装置のブレーキパ
ッドの摩耗を増大させるだけでなく発熱量が増大するた
めブレーキパッドの摩擦係数が急激に減少するフェード
減少や、ブレーキ液温度の上昇によるペーパロック減少
が発生しやすくなり、更に、制動時のノーズダイブの発
生を招来して制動安定性が悪化する。
【0007】又、上記不具合を解消すべく、ブレーキ装
置の制動力配分特性を、制動力配分曲線の小制動力領域
側部分が理想制動力配分曲線に関して横軸の反対側にく
るように設定して、後輪制動力が理想制動力よりも大き
い値になるようにすると、低μ路での制動時に後輪がロ
ックしやすくなる。この場合、後輪のロックを未然に防
止するために、アンチスキッドブレーキ(ABS)シス
テムを用いるというような手当てが必須になり、ブレー
キ装置のコストが増大する。
【0008】そこで、本発明は、車両の制動条件に応じ
て後輪への制動力の配分を制御することにより、後輪の
制動力を増大させる余地がある場合には後輪への制動力
配分を大きくして制動性能及び制動安定性を向上させ、
しかもアンチスキッドブレーキシステムに頼らないで後
輪制動力の減圧を可能として、後輪のロックを未然に防
止できる後輪制動力制御装置を安価に提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、マスタシリン
ダと左右後輪のホィールシリンダとを接続する流路に夫
々設けられるプロポーショニングバルブの、マスタシリ
ンダ圧の上昇度合に対するホィールシリンダ圧の上昇度
合が小さくなるようにホィールシリンダ圧を制御する作
用を、両プロポーショニングバルブをバイパスする流路
に夫々設けたバイパス弁を開閉することにより、制動度
合に応じて選択的に有効又は無効にするようにした後輪
制動力制御装置において、ホィールシリンダとリザーバ
との連通を選択的に許容又は阻止するための一対の減圧
弁を、プロポーショニングバルブの下流側で上記流路に
連通するように夫々設け、後輪がロックするおそれが生
じたときに減圧弁を開作動させて、ホィールシリンダ圧
を減少させるようにしたことを特徴とする。
【0010】好ましくは、各減圧弁とこれに対応するバ
イパス弁の一つとは3ポート3方弁として一体に設けら
れ、3方弁の第1および第2ポートは、バイパス流路
の、プロポーショニングバルブに関して上流側および下
流側に夫々接続され、第3ポートはリザーバに接続され
る。
【0011】
【作用】車両制動時の制動度合が小さいと、バイパス弁
が開いてプロポーショニングバルブの圧力制御作用が無
効にされて後輪制動力配分が高くなり、制動性能が向上
する。一方、制動度合が大きいと、バイパス弁が閉じて
プロポーショニングバルブの作用が有効にされて、マス
タシリンダ圧の増大に伴うホィールシリンダ圧の上昇度
合が減少し、後輪制動力配分が減少して制動安定性が向
上する。
【0012】更に、後輪がロックするおそれが生じる
と、両減圧弁が開作動して、左右後輪のホィールシリン
ダが両該減圧弁を介してリザーバに夫々連通し、これに
より、ホィールシリンダの圧力が低下し、後輪のロック
が未然に防止される。各減圧弁とこれに対応するバイパ
ス弁の一つとを3ポート3方弁として一体に設けた場
合、3方弁の第1,第2ポートは、バイパス流路の、プ
ロポーショニングバルブに関して上流側および下流側に
夫々接続され、第3ポートはリザーバに接続される。3
方弁が、第1ポートと第2ポートとが連通する作動位置
をとると上述の場合においてバイパス弁が開作動したと
きと同等の状態が確立され、第1ポートないし第3ポー
トが互いに遮断される作動位置をとるとバイパス弁が閉
作動したときと同等の状態が確立され、更に、第2ポー
トと第3ポートとが連通する作動位置をとると減圧弁が
開作動したときと同等の状態が確立される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1実施例による後輪制動力
制御装置を装備したブレーキ装置について説明する。図
1に示すように、ブレーキ装置は、前輪駆動(FF)車
に適用されるX配管式のもので、ブレーキペダル51を
備え、ブレーキ51の踏み力を倍力装置52を介して増
幅した後、タンデムのマスタシリンダ53に伝達するよ
うになっている。マスタシリンダ53は、ブレーキペダ
ル51の踏み込み量に応じたブレーキ液圧を発生するた
めの2つの液圧発生部(図示略)を備えている。一方の
液圧発生部は、配管54を介して左前輪のホィールシリ
ンダ551に接続されると共に、配管54の途中から分
岐した配管56を介して右後輪のホィールシリンダ55
4に接続され、配管56にはPCV572が設けられてい
る。又、他方の液圧発生部は、配管58を介して右前輪
のホィールシリンダ552に接続されると共に、配管5
8の途中から分岐した配管59を介して左後輪のホィー
ルシリンダ553に接続され、配管59にはPCV571
が設けられている。
【0014】PCV571及び572は、制動力が小さい
ときはマスタシリンダ圧をそのまま後輪のホィールシリ
ンダに伝達する一方、マスタシリンダ圧が設定圧力(閉
圧力)以上になるとマスタシリンダ圧の上昇率に対する
後輪ホィールシリンダ圧の上昇率を下げるように機能す
る従来公知のプロポーショニングバルブである。配管5
9上においてPCV571の上流側と下流側との間には
バイパス管60が設けられ、同様に、配管56上におい
てPCV572の上流側と下流側との間にはバイパス管
61が設けられている。バイパス管60,61には、例
えば常閉型電磁開閉弁からなるPCVバイパスバルブ6
2,63が夫々設けられ、バルブ62,63によりPC
V571,572の圧力制御作用を選択的に有効または無
効とするようにしている。即ち、PCVバイパスバルブ
62または63を開けておくと、マスタシリンダ53か
らの液圧は、PCV571または572をバイパスしてホ
ィールシリンダ553または554に供給されるため、P
CV571または572は機能しない。一方、PCVバイ
パスバルブ62または63を閉じると、PCV571ま
たは572が機能する。
【0015】本実施例では、PCVバイパスバルブ6
2,63を閉じるべき設定圧力を可変設定するように
し、これによりPCV571,572が作動を開始するマ
スタシリンダ圧を変化させて、後輪への制動力配分を制
御可能としている。詳しくは、本実施例装置は、図2に
斜線で示した領域で後輪制動力を制御可能とし、理想制
動力配分曲線Bに沿って制動力配分を行う場合よりも高
い制動力を後輪に発生可能としている。又、図2中、直
線aと直線bとからなる折れ線Cは、PCVバイパスバ
ルブ62,63を閉状態に保持した場合の制動力配分を
示す。なお、直線aで表される折れ線Cの立ち上がり部
分は、従来装置の制動力配分特性を表す折れ線の立ち上
がり部分に比べて急勾配になっているが、これは前輪用
のホィールシリンダ551,552の受圧面積に対する後
輪用のホィールシリンダ553,554の受圧面積の大き
さを、50:50程度と従来に比べて大きくしたことに
より達成される。又、折れ点および折れ点以降での制動
力配分特性は、PCV571,572の構成上の設定によ
り実現している。
【0016】図1に示すように、後輪制動力制御装置
は、例えば常閉型電磁開閉弁から夫々なる減圧弁64,
66と、リザーバ65,67とを更に備えている。減圧
弁64の第1ポートは、バイパス管60の、バイパスバ
ルブ62及びPCV571に関して下流側に接続され、
第2ポートはリザーバ65に連通している。同様に、減
圧弁66の第1ポートは、バイパス管61の、バイパス
バルブ63及びPCV572に関して下流側に接続さ
れ、第2ポートはリザーバ65に連通している。
【0017】後輪制動力制御装置は、PCVバイパスバ
ルブ62,63及び減圧弁64,66の開閉作動を制御
するための制御手段としての、マイクロコンピュータ及
びその周辺回路により構成されるコントローラ71と、
該コントローラ71に接続した各種センサとを更に備え
ている。すなわち、車速Vsを検出するための車速セン
サ73と、ブレーキ圧力すなわちマスタシリンダ53か
ら出力される液圧を検出するための圧力センサ74と、
外気温度Tを検出するための外気温センサ76と、ステ
アリングホィールの操舵角Hθを検出するための舵角セ
ンサ77と、ブレーキペダル51の踏込み操作の有無を
検出するためのブレーキスイッチ78と、図示しないワ
イパモータの回転速度を検出するためのロータリエンコ
ーダ79と、例えば各座席に埋設した圧電素子からなる
荷重センサ80と、従動輪(後輪)の車輪速度VWSを検
出するための車輪速センサ83とが設けられている。な
お、車速センサ73は、車両の駆動系の回転数を検出し
て車速VSを検出するようにされ、車速VSは実質的に駆
動車輪の回転数に対応している。
【0018】後で詳述するように、コントローラ71
は、ロータリエンコーダ79で検出したワイパモータ回
転速度から決定したワイパ作動周期TPに基づいて、閉
圧力P0Lを減少補正するための補正量ΔPをファジィ推
論により決定するようになっている。このため、コント
ローラ71の記憶手段71aには、IF−THEN形式
で記述された9つのファジィルール(図3)が格納され
ている。ファジィルールは、その前件部の2つの項目
(ファジィ変数)として外気温T及びワイパ作動周期T
Pを含み、後件部の1つの項目として補正量ΔPを含
む。図3において、記号S,M,N,BD,MD及びZ
Oの各々は、外気温T,ワイパ作動周期TP及び補正量
ΔPの対応する一つについての全体空間(台集合)にお
けるファジィ部分集合(以下、単にファジィ集合とい
う)を示すラベルを表す。各ファジィ集合は、後述のメ
ンバーシップ関数により表される。
【0019】図3において、ルール1「If T=S and
TP=S,then ΔP=BD」は、「外気温Tがファジィ
集合Sに対応して低く、かつワイパ作動周期TPがファ
ジィ集合Sに対応して短ければ、負の補正量ΔPの大き
さを大きくする。」ことを示している。以下、ルール2
〜ルール9を簡略に示す。 ルール2:外気温Tが低くかつワイパ作動周期TPが中
位であれば、補正量ΔPを大きくする。
【0020】ルール3:外気温Tが低くかつワイパ作動
周期TPが長ければ、補正量ΔPを中位にする。 ルール4:外気温Tが中位でかつワイパ作動周期TPが
短ければ、補正量ΔPを中位にする。 ルール5:外気温Tが中位でかつワイパ作動周期TPが
中位であれば、補正量ΔPを中位にする。
【0021】ルール6:外気温Tが中位でかつワイパ作
動周期TPが長ければ、補正量ΔPを小さくする。 ルール7:外気温Tが高くかつワイパ作動周期TPが短
ければ、補正量ΔPを中位にする。 ルール8:外気温Tが高くかつワイパ作動周期TPが中
位であれば、補正量ΔPを小さくする。
【0022】ルール9:外気温Tが高くかつワイパ作動
周期TPが長ければ、補正量ΔPを小さくする。 そして、外気温Tに関する3つのファジィ集合S,M及
びNを夫々定義するメンバーシップ関数と、ワイパ作動
周期TPに関する3つのファジィ集合S,M及びNを夫
々定義するメンバーシップ関数と、補正量ΔPに関する
3つのファジィ集合BD,MD及びZOを夫々定義する
メンバーシップ関数とが、図4に示すように予め定めら
れて、コントローラ71の記憶手段71a内に格納され
ている。
【0023】図4を参照すると、外気温Tのファジィ集
合Sに関するメンバーシップ関数は、外気温Tが0゜よ
りも低い第1の所定温度以下の範囲では適合度が1をと
ると共に外気温Tが第1の所定温度から0゜まで増大す
るにつれて適合度が1から0に減少するように定められ
ている。又、外気温Tのファジィ集合Mに関するメンバ
ーシップ関数は、外気温Tが第1の所定温度から0゜よ
りも高い第2の所定温度まで変化するにつれて適合度が
0から1までの範囲で変化するように定められ、外気温
Tのファジィ集合Nに関するメンバーシップ関数は、0
゜以上の外気温範囲で適合度が0から1までの範囲で変
化するように定められている。
【0024】ワイパ作動周期TPのファジィ集合S,M
及びNならびに補正量ΔTのファジィ集合BD,MD及
びZOの夫々に関するメンバーシップ関数は、外気温T
のファジィ集合S,M及びNの場合と略同様、図4に示
すように定められている。例えば、ワイパ作動周期TP
のファジィ集合Sに関するメンバーシップ関数は、周期
TPが毎分5回よりも短い第1の所定周期までは適合度
が1をとると共に、第1の所定周期から毎分5回までの
周期範囲では適合度が0から1までの範囲で変化するよ
うに定められている。又、補正量ΔTの各ファジィ集合
に関するメンバーシップ関数は、補正量ΔPが負の領域
で変化するにつれて適合度が0から1までの範囲で変化
するように定められている。
【0025】以下、図5ないし図8を参照して、図1に
示す装置の作動を説明する。車両のイグニッションキー
がオン操作されると、コントローラ71は、車速センサ
73,圧力センサ74,外気温センサ76,舵角センサ
77,ブレーキスイッチ78,ロータリエンコーダ7
9,荷重センサ80および車輪速センサ83から送出さ
れる各種入力信号を読み込み(ステップS101)、ブ
レーキスイッチ78の出力に基づいてブレーキペダル5
1が踏込み操作されていないと判別すると、ステップS
101を再度実行する。ブレーキ操作が行われると、圧
力センサ74の出力PRが所定値PAたとえば2kg/cm2以
上であるか否かを判別する(ステップS102)。この
判別結果が否定であればブレーキ装置が何らかの作動上
の不具合を来したおそれがあるので、ステップ101に
戻る。
【0026】一方、ステップS102でPR≧PAと判別
すると、コントローラ71は、ブレーキ装置が正常作動
していると判断して、常閉型電磁弁からなるバイパスバ
ルブ62,63に例えばハイレベルの制御出力を送出し
て両バルブ62,63を開き(ステップS103)、次
いで、バイパスバルブ62,63の閉作動を行うべき閉
圧力(目標値)P0Lを、予め定めた初期値に設定する
(ステップS104)。次に、コントローラ71は、閉
圧力P0Lを荷重センサ出力Wに応じて補正する(ステッ
プS105)。このため、コントローラ71は、荷重セ
ンサ出力Wに基づいて車両の夫々の座席への乗員の搭乗
状態を判別し、乗員搭乗による後輪側に加わる重量の増
加分を算出する。更に、コントローラ71は、図9に示
すマップを参照して重量増加分に対応する重量係数KB
を求め、これを閉圧力P0Lに乗じることにより、後輪荷
重に応じて閉圧力を補正する。後輪荷重が増加すればす
るほど後輪のロックが発生しにくくなるので、重量係数
KBは、図9に示すように、重量増加分が増大するにつ
れて大きい値をとるように設定されている。
【0027】次に、コントローラ71は、車速センサ出
力Vs及び舵角センサ出力Hθに応じて閉圧力P0Lを補
正する(ステップS106)。このため、コントローラ
71は、車速Vs及び舵角Hθに基づいて車体に加わる
横加速度GYBを従来公知の手順で算出し、図10に示す
マップを参照して横加速度GYBに対応する補正係数KG
を求め、これを閉圧力P0Lに乗じることにより、閉圧力
を横加速度に応じて補正する。図10に示すように、補
正係数KGは、横加速度GYBが0.2Gまでの領域では
旋回外輪側と旋回内輪側とで同一値をとり、横加速度G
YBが0.2Gから0.6Gまでの領域では、横加速度の
増大につれて、旋回外輪側の値が漸増する一方、旋回内
輪側の値が漸減し、更に、0.6Gを上回る横加速度領
域では、旋回外輪側および旋回内輪側の値が横加速度の
値とは無関係に一定になるように設定されている。これ
は、旋回の度合が急になればなるほど荷重が外輪側に移
動して外輪の方が内輪よりもロックしにくくなることを
考慮したものである。
【0028】次いで、コントローラ71は、外気温セン
サ出力T及びワイパ作動周期TPに応じて閉圧力P0Lを
更に補正する(ステップS107)。このため、コント
ローラ71は、外気温センサ出力Tとロータリエンコー
ダ出力から算出したワイパ作動周期TPとで表される検
出状態と、図3に示す9つのファジィルールとに基づい
て、ファジィ推論を従来公知の手順で行う。このファジ
ィ推論において、各々のファジィルールについて、外気
温T(前件部の一項目)に関するメンバーシップ関数の
対応する一つの、検出外気温におけるメンバーシップ値
と、ワイパ作動周期TP(前件部の別の項目)に関する
同様のメンバーシップ値とを求める。次に、マックス・
ミニ法で推論出力を求めるべく、両メンバーシップ値の
小さい方の値(適合度)で、補正量ΔP(後件部の項
目)の、対応するメンバーシップ関数を頭切りにカット
し、カットしたメンバーシップ関数に対応する図形を求
める。そして、推論出力を非ファジィ化すべく、9つの
ルールに夫々対応する図形を重ね合わせて得た図形の重
心を、補正量ΔPとして求める。最後に、ステップS1
06で求めた横加速度補正済みの閉圧力P0Lに補正量Δ
P(<0)を加えて、閉圧力を更に減少補正する。これ
により、閉圧力P0Lを、外気温Tとワイパ作動周期TP
とで表される路面状況に応じて適正化できる。
【0029】すなわち、外気温Tが低くかつワイパ作動
周期TPが短くてルール1に適合する路面状況にあって
は、路面の凍結や積雪の可能性が高くて路面摩擦係数は
非常に小さいと推定する。この場合、閉圧力P0Lを大き
く減少させて、後輪制動力の配分を抑制する。又、外気
温Tが0゜近傍でかつワイパ作動周期TPが短いか或は
中位であってルール4或は5に適合する路面状況にあっ
ては、降雨により路面が滑り易くなっていて路面摩擦係
数が小さいと推定し、閉圧力P0Lを中位に減少させる。
一方、外気温Tが高くかつワイパ作動周期TPが中位或
は長くてルール8或は9に適合する路面状況にあって
は、路面が乾燥していて路面摩擦係数が大きいと推定
し、閉圧力P0Lを小さく減少させ或は減少させない。こ
の場合、後輪制動力配分が高められる。
【0030】次いで、コントローラ71は、図11に示
すマップを参照して、荷重センサ出力Wに対応する車両
重量WGを求め(ステップS108)、更に、次式に従
って、車両の制動減速度GXを算出する(ステップS1
09)。 GX={(PR+P0L)・4A・μR・r}/(WG・R) ここで、A,μR,r及びRは、ホィールシリンダ面
積,図示しない摩擦材と図示しないロータとの摩擦係
数,ブレーキ有効径及びタイヤ有効径を夫々表す。
【0031】次に、コントローラ71は、前回制御ルー
プのステップS101で入力した左右後輪の車輪速セン
サ83の出力VWSと今回制御ループで入力した同様の出
力VWSとに基づいて、左右後輪の車輪速の変化高を車輪
減速度WαR,WαLとして夫々算出し(ステップS11
0)、両算出値の大きい方の値を車輪減速度Wαとして
求める(ステップS111〜113)。そして、コント
ローラ71は、車輪減速度WαがステップS109で算
出した制動減速度GXと定数Cとの和に等しいか或はこ
の和(=GX+C)よりも大きいか否かを判別する(ス
テップS114)。この判別結果が否定、すなわち、ス
リップが生じるおそれがないと判別すると、コントロー
ラ71は、閉圧力P0Lがマスタシリンダ圧PR以下であ
るか否かを更に判別する(ステップS115)。
【0032】この判別結果が否定であれば、バイパスバ
ルブ62,63に例えばハイレベルの制御出力の送出を
継続して両バルブを開状態に維持したまま上記ステップ
S101に戻る。この様に、バイパスバルブ62,63
が開状態に維持された場合、バイパス管60,61が開
かれて、マスタシリンダ53からのブレーキ液圧が左右
後輪のホィールシリンダ533,534に供給され、PC
V571,572を介してブレーキ液圧が供給される場合
に比べて、ホィールシリンダ533,534は大きい制動
力を発生する。一方、ステップS115の判別結果が肯
定であれば、ステップS116でバイパスバルブ62,
63に例えばローレベルの制御出力を送出して両バルブ
62,63を閉じた後にステップS101に戻る。この
場合は、マスタシリンダ13からのブレーキ液圧がPC
V571,572を介してホィールシリンダ553,554
に供給され、PCV571,572のブレーキ液圧上昇率
抑制機能が奏されて、バイパス管60,61を介してブ
レーキ液圧供給がなされる場合に比べて後輪制動力が抑
制される。
【0033】上記ステップS114において車輪減速度
Wαが制動減速度GXと定数Cとの和以上でありスリッ
プが生じるおそれがあると判別すると、コントローラ7
1は、車輪減速度(実際の減速度)Wαから制動減速度
(予測された減速度)GXを減じて、ロック度合を表す
減速度誤差Rαを求め(ステップS117)、図12に
示すマップを参照して、減速度誤差Rαに対応する減圧
時間TRを求め(ステップS118)、タイマに減圧時
間TRをセットしてタイマをスタートさせる(ステップ
S119)。
【0034】次に、コントローラ71は、常閉型電磁弁
からなる減圧弁64,66に例えばハイレベルの制御出
力を送出して減圧弁64,66を開き(ステップS12
0)、又、バイパスバルブ62,63を閉じる(ステッ
プS121)。減圧弁64,66が開状態になって、左
右後輪のホィールシリンダ553,554が減圧弁64,
66を介してリザーバ65,67に夫々連通すると、ホ
ィールシリンダ553,554に供給されている高圧のブ
レーキ液が減圧弁64,66を介してリザーバ65,6
7側に夫々排出され、これにより、ホィールシリンダ5
53,554に加わるブレーキ液圧が夫々低下する。
【0035】ステップS121でバイパスバルブ62,
63を閉動作させた直後から、コントローラ71は、タ
イマ出力を監視しつづけて減圧時間TRが経過したか否
かを継続して判別する(ステップS122)。そして、
減圧時間TRの経過を判別すると、コントローラ71
は、減圧弁64,66を閉じる(ステップS123)。
結果として、ステップS117で求められロック度合を
表す減速度誤差Rαに対応する減圧時間TRにわたって
減圧弁64,66により左右後輪のホィールシリンダ圧
が減じられる。
【0036】ステップS120及びS121において減
圧弁64,66が開制御されると共にPCVバイパスバ
ルブ62,63が開状態から閉状態にされると、ホィー
ルシリンダ553,554内の圧力がリザーバ65,67
内に夫々吸収されるため、PCV571,572の下流の
圧力は図13のA点からD点付近に一旦下がった後PC
V571,572の作用によりC点まで上昇し、以後、ブ
レーキ圧の上昇に対してはPCV571,572の作用で
図13中の破線に沿った特性で液圧が上昇する。この様
に、後輪がロックするおそれがあるとステップS114
で判別された場合には、PCVバイパスバルブ571,
572の下流の圧力が減少するので、後輪の初期ロック
を未然に防止できる。
【0037】コントローラ71は、ステップS123で
減圧弁64,66を閉動作させた直後から、ブレーキス
イッチ78の出力を監視してブレーキ踏込み操作が終了
したか否かを継続して判別し(ステップS124)、ブ
レーキ操作の終了を判別すると、バイパスバルブ62,
63及び減圧弁64,66を一定時間にわたって開作動
させる(ステップS125及びS126)。この結果、
ホィールシリンダ553,554が、バイパス管60,6
1を介してブレーキ操作の終了により低圧になった管路
59,56のPCVよりも上流側に夫々連通すると共
に、減圧弁64,66を介してリザーバ65,67に夫
々連通し、ホィールシリンダ圧が減少する。
【0038】その後、コントローラ71は、上記ステッ
プS101以降の処理を繰り返し実行する。これによ
り、スリップ発生のおそれがない場合には、検出ブレー
キ液圧PRと閉圧力P0Lの大小関係に応じてバイパスバ
ルブ62,63が開閉制御されて後輪制動力配分が適正
化される一方、スリップ発生のおそれがある場合には、
ロック度合Rαに応じて後輪制動力配分が減少するよう
に制御される。
【0039】なお、減圧弁64,66の開作動に伴うホ
ィールシリンダ圧の減圧は、PCV571,572の下流
側で行われるので、減圧に伴う振動がブレーキペダル5
1に生じることはない。又、減圧弁64などの減圧回路
を左右後輪の各々に設けたので、旋回外輪側と旋回内輪
側とで異なる値に設定するという車両旋回時における閉
圧力P0Lの設定が、減圧動作に起因して無効になること
はない。すなわち、ステップS106における横加速度
補正により、バイパスバルブ62,63の、旋回外輪に
対応する一方は、より高いマスタシリンダ圧において閉
動作し、旋回内輪に対応する他方は、より低いマスタシ
リンダ圧で閉動作することになる。
【0040】以下、図14を参照して、本発明の第2実
施例による後輪制動力制御装置を説明する。バイパスバ
ルブ62,63とこれと別体の減圧弁64,66を用い
る第1実施例の装置に比べて、本実施例の装置は、各々
が減圧弁としての機能とバイパスバルブとしての機能を
併有する2つの3位置3方弁を設けた点が主に相違す
る。
【0041】図14に示すように、本実施例装置は、2
つの3位置3方弁300,400と2つのリザーバ31
0,410とを備えている。3方弁300は、バイパス
管60及び配管59を介してマスタシリンダ53に連通
する第1ポートと、バイパス回路60及び配管59を介
して左後輪のホィールシリンダ553に連通する第2ポ
ートと、リザーバ310に連通する第3ポートとを有し
ている。更に、3方弁300は、コントローラ71に接
続された第1,第2ソレノイド301,302を有し、
両ソレノイドが消勢されているときは第1〜第3ポート
が互いに遮断され、第1ソレノイド301が励磁される
と第1ポートと第2ポートとが互いに連通してバイパス
管60を開き、第2ソレノイド302が励磁されると第
2ポートと第3ポートとが連通してホィールシリンダ5
53をリザーバ310に連通させるようになっている。
同様に、3方弁400は、バイパス管61及び配管56
を介してマスタシリンダ53に連通する第1ポートと、
バイパス回路61及び配管56を介して右後輪のホィー
ルシリンダ554に連通する第2ポートと、リザーバ4
10に連通する第3ポートとを有し、コントローラ71
に接続された第1,第2ソレノイド401,402の双
方が消勢されているときは第1〜第3ポートが互いに遮
断され、第1ソレノイド401が励磁されるとバイパス
回路61を開き、第2ソレノイド402が励磁されると
ホィールシリンダ554をリザーバ410に連通させる
ようになっている。
【0042】図14に示す後輪制動力制御装置の作動
は、基本的には第1実施例の作動と同一で、以下、図1
5及び図16を参照して簡略に説明する。図15及び図
16に示すように、コントローラ71は、図5のステッ
プS101,S102に夫々対応するステップS30
1,S302を順次実行し、検出マスタシリンダ圧PR
が所定値PA以上であるとステップS302で判別する
と、S103に対応するステップS203で3方弁30
0,400の第1ソレノイド301,401を励磁させ
てバイパス管60,61を開く。なお、第2ソレノイド
302,402は消勢されている。次に、コントローラ
71は、図5及び図6のステップS104〜S107に
対応するステップS304で閉圧力P0Lを設定すると共
にこれに補正を加え、図6のステップS108〜S11
3に対応するステップS305で車輪減速度Wαを算出
し、図7のステップS114に対応するステップS30
6において、車輪減速度Wαが制動減速度GXと定数C
との和に等しいか或はこれよりも大きいか否かを判別す
る。
【0043】ステップS306での判別結果が否定であ
れば、コントローラ71は、閉圧力P0Lがマスタシリン
ダ圧PR以下であるか否かを更に判別し(ステップS3
07)、この判別結果が否定であれば、第1ソレノイド
301,401を励磁状態に保持してバイパス回路6
2,63を開状態に維持したまま上記ステップS301
に戻る。一方、ステップS306での判別結果が肯定で
あれば、第1ソレノイド301,401を消勢してバイ
パス回路60,61を閉じた後にステップS301に戻
る。
【0044】上記ステップS306において車輪減速度
Wαが制動減速度GXと定数Cとの和以上であると判別
すると、コントローラ71は、図7のステップS117
〜S119に対応するステップS309において、ロッ
ク度合を表す減速度誤差Rαに対応する減圧時間TRを
タイマにセットしてタイマをスタートさせ、又、ステッ
プS120,S121に対応するステップS310にお
いて、第1ソレノイド301,401を消勢すると共に
第2ソレノイド302,402を励磁する。この結果、
バイパス管60,61の後輪ホィールシリンダ側がリザ
ーバ310,410に連通する。次に、ステップS12
2に対応するステップS311において減圧時間TRの
経過を判別すると、コントローラ71は、第2ソレノイ
ド302,402を消勢する(ステップS312)。
【0045】その後、ブレーキ操作が終了してブレーキ
スイッチ出力がオンからオフに変化したことを図8のス
テップS124に対応するステップS313で判別する
と、コントローラ71は、第2ソレノイド302,30
3を一定時間にわたって励磁して後輪ホィールシリンダ
553,554をリザーバ310,410に夫々連通させ
る。
【0046】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、マスタ
シリンダと左右後輪のホィールシリンダとを接続する流
路に夫々設けられるプロポーショニングバルブの、マス
タシリンダ圧の上昇度合に対するホィールシリンダ圧の
上昇度合が小さくなるようにホィールシリンダ圧を制御
する作用を、両プロポーショニングバルブをバイパスす
る流路に夫々設けたバイパス弁を開閉することにより、
制動度合に応じて選択的に有効又は無効にするようにし
た後輪制動力制御装置において、ホィールシリンダとリ
ザーバとの連通を選択的に許容又は阻止するための一対
の減圧弁を、プロポーショニングバルブの下流側で上記
流路に連通するように夫々設け、後輪がロックするおそ
れが生じたときに減圧弁を開作動させて、ホィールシリ
ンダ圧を減少させるようにしたので、路面状態あるいは
車両の走行状態等の制動条件に照らして後輪の制動力を
増大させる余地がある場合には後輪制動力を大きくして
前輪の制動力負担を軽減できる。このため、前輪ブレー
キの摩耗を低減させてブレーキパッドの交換時期を延ば
すことができ、又、前輪ブレーキの発熱量が低下して耐
フェード性が向上し信頼性が向上し、更に、ノーズダイ
ブが減少して制動安定性が向上する。しかも、マスタシ
リンダ圧が高い領域や後輪のロック限界が低い場合にプ
ロポーショニングバルブが作動するだけでなく、後輪の
スリップ率が大きい時には後輪のホィールシリンダ圧が
減少されるので、後輪のロックを未然に防止できる。
【0047】好ましくは、各減圧弁とこれに対応するバ
イパス弁の一つとを3ポート3方弁として一体に設け、
3方弁の第1および第2ポートを、バイパス流路の、プ
ロポーショニングバルブに関して上流側および下流側に
夫々接続し、第3ポートをリザーバに接続するようにし
たので、配管系を簡易かつ小型にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による後輪制動力制御装置
を装備したブレーキ装置を示す概略図である。
【図2】前後輪の制動力配分を示す図である。
【図3】図1のコントローラに格納されたファジィルー
ルを示す図である。
【図4】外気温,ワイパ作動周期および補正量の夫々に
関連するファジィ集合を夫々定義するメンバーシップ関
数を示す図である。
【図5】図1のコントローラが実行する制御手順の一部
を示すフローチャートである。
【図6】図5に一部を示した制御手順の別の一部を示す
フローチャートである。
【図7】図5及び図6に一部を示した制御手順の別の一
部を示すフローチャートである。
【図8】図5ないし図7に一部を示した制御手順の残部
を示すフローチャートである。
【図9】図5ないし図8の制御に用いる、重量係数KB
を求めるためのマップを示す図である。
【図10】補正係数KGを求めるためのマップを示す図
である。
【図11】車両重量WGを求めるためのマップを示す図
である。
【図12】減圧時間TRを求めるためのマップを示す図
である。
【図13】図1の装置の動作を説明するための図であ
る。
【図14】本発明の第2実施例による後輪制動力制御装
置を装備したブレーキ装置を示す図である。
【図15】図14に示した第2実施例装置での制御手順
の一部を示すフローチャートである。
【図16】図15に一部を示した制御手順の残部を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
53 マスタシリンダ 551,552,553,554 ホィールシリンダ 571,572 プロポーショニングバルブ(PCV) 60,61 バイパス管 62,63 PCVバイパスバルブ 64,66 減圧弁 71 コントローラ 73 車速センサ 74 圧力センサ 76 外気温センサ 77 舵角センサ 78 ブレーキスイッチ 79 ロータリエンコーダ 80 荷重センサ 83 車輪速センサ 300,400 3ポート3方弁 310,410 リザーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安永 弘道 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダと左右後輪のホィールシ
    リンダとを接続する流路に夫々設けられるプロポーショ
    ニングバルブの、マスタシリンダ圧の上昇度合に対する
    ホィールシリンダ圧の上昇度合が小さくなるようにホィ
    ールシリンダ圧を制御する作用を、両前記プロポーショ
    ニングバルブをバイパスする流路に夫々設けたバイパス
    弁を開閉することにより、制動度合に応じて選択的に有
    効又は無効にするようにした後輪制動力制御装置におい
    て、前記ホィールシリンダとリザーバとの連通を選択的
    に許容又は阻止するための一対の減圧弁を、前記プロポ
    ーショニングバルブの下流側で前記流路に連通するよう
    に夫々設け、後輪がロックするおそれが生じたときに前
    記減圧弁を開作動させて、ホィールシリンダ圧を減少さ
    せるようにしたことを特徴とする後輪制動力制御装置。
  2. 【請求項2】 各前記減圧弁とこれに対応する前記バイ
    パス弁の一つとを3ポート3方弁として一体に設け、前
    記3方弁の第1及び第2ポートを、前記バイパス流路
    の、前記プロポーショニングバルブに関して上流側およ
    び下流側に夫々接続すると共に、第3ポートを前記リザ
    ーバに接続したことを特徴とする請求項1の後輪制動力
    制御装置。
JP31027692A 1992-11-19 1992-11-19 後輪制動力制御装置 Withdrawn JPH06156230A (ja)

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